JPH11325380A - 管内壁面処理装置 - Google Patents

管内壁面処理装置

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JPH11325380A
JPH11325380A JP10129327A JP12932798A JPH11325380A JP H11325380 A JPH11325380 A JP H11325380A JP 10129327 A JP10129327 A JP 10129327A JP 12932798 A JP12932798 A JP 12932798A JP H11325380 A JPH11325380 A JP H11325380A
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shaft
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政俊 石崎
Masao Mitsube
征夫 三辺
Yosozo Hirose
四十三 広瀬
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Sugino Machine Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/18Appliances for use in repairing pipes

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】管体内への搬入・搬出が容易、一寸法種類の装
置で内径が異なる管体への適用が可能、処理作業中管内
径が変化しても継続処理が可能、構造簡単で低設備コス
ト、高処理能率、均一処理が可能等の利点を持つ管内壁
面処理装置の提供。 【解決手段】管体内に収納され、管軸方向に伸びる軸部
材3と、該軸部材の先・後端部に固定され三半径方向に
伸び先端に管軸方向転動用ガイド輪5を設けた三対の支
持アーム4f,の中の、同一方向に伸びる一対の支持アー
ム4fe,4beを伸縮・付勢用エアーシリンダーを備えた
伸縮可能支持アームとし、前記軸部材3先端の旋回軸7
raを中心に旋回し、屈伸・付勢用エアーシリンダー13
により前記旋回軸7raに直交する面内で屈伸する関節式
旋回アーム7の先端に、高圧水噴射ガン8と管内壁円周
方向転動用ガイド輪9を備えた高圧水噴射ヘッド10を
旋回アーム7の先端に管軸と平行な軸を中心に回動可能
に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管内壁面処理装置
に関し、水力発電所の水路用水圧鉄管の補修工事の際の
水圧鉄管内壁の塗着層や錆の除去、さらには、その他の
円管状大径管、例えば、下水管、煙道(ダクト)、煙
突、サイロ、各種プラントの配管等の内面のライニング
や付着固形物のはつり、剥離、清掃等を行うのに有用な
管内壁面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】貯水ダムから水力発電所への水路として使
用されている水圧鉄管の補修工事において、管内壁面の
塗着層や錆を除去することが要求され、従来はサンドブ
ラスト工法が一般的に行われてきた。
【0004】一方、高圧ポンプから供給される例えば5
0MPa 以上の高圧水をノズルから噴射して固形物を切
断したり、破砕したり、あるいは物体表面の固着物を剥
離・除去したりする方法は従来よく知られており、例え
ば、高層煙突やサイロ等の縦形円筒体内壁面のはつり作
業に適用可能な噴射ノズル型はつり装置等も提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記サンドブラスト工
法は、以下のような欠点を有する。 (1)管内壁の処理後に研掃用の珪砂が大量に残留する
ため、その回収と後処理に多くの作業員と時間が掛か
る。特に、配管内にエキスパンションジョイントがある
場合、その部分に珪砂が詰まり、珪砂の除去作業に多大
な工数を要する。 (2)配管母材金属壁が磨耗・減肉し、配管の強度を低
下させる恐れがある。
【0006】また、前記の高層煙突やサイロ等の縦形円
筒体内壁面のはつり作業に適用可能な噴射ノズル型はつ
り装置には、以下のような問題点がある。すなわち、水
平もしくは傾斜した管体、例えば、水力発電所の水路用
水圧鉄管、下水管、煙道(水平ダクト)、各種プラント
の水平配管等の内面のライニングや付着固形物のはつ
り、剥離、清掃等を行う際には、管体内壁面の内周面に
沿って円周方向に移動する噴射ノズルから長手方向に出
来るだけ幅広く均一に高圧水を噴射しつつ、噴射ノズル
の円周方向への移動と管軸方向への移動とを同期させ
て、管内壁面全面に均一に高圧水を噴射する必要があ
る。前記噴射ノズル型はつり装置を仮に水平もしくは傾
斜した管体に適用したとしても、そのような効果は期待
できない。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解消
し、 イ)サンドブラスト法のように、処理後の管内に残った
珪砂やエキスパンションジョイント等に詰まった珪砂の
除去・回収に多大の工数、時間を必要とせず、また、管
体母材内面を傷つけたり、磨耗させたりすることもな
く、 ロ)内壁面処理対象管体内への移動体の搬入・搬出が容
易で、 ハ)1寸法種類の装置で、管内壁面の内径が比較的広範
囲に無段階に異なる管体や管路への適用が可能で、ま
た、作業中に管体内径が所定の範囲内で連続的に変化し
ても、あるいは、1回の段差が所定の範囲内で管体内径
が所定の範囲内で断続的に変化しても、問題なく処理作
業の継続が可能であり、 ニ)必要最小限の本数の伸縮可能支持アームを用いて、
構造が簡単で、設備・運転・保全コストが低くてすみ、 ホ)管内壁面処理能率が高く、 へ)管内壁面の処理効果が、管内壁の円周方向にも長手
方向にも均一で、均一な仕上げ面が容易に得られる、管
内壁面処理装置の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、第1の手段として、管体の内部に収納さ
れ、管軸方向に延びる軸部材と、該軸部材の両端近傍に
基端を固定され、該軸部材から管内壁面に向かって放射
状に延びる複数本の先端部支持アームと、該先端部支持
アームと各々略同方向に放射状に伸びる複数本の後端部
支持アームと、前記先端部支持アームと後端部支持アー
ムの各々の先端部に取り付けられ、前記管内壁面に沿っ
て前記管軸方向に転動可能なガイド輪とからなる移動体
と、前記移動体を管体の内部で管軸方向に移動させる移
動駆動手段と、前記軸部材先端部に該軸部材の中心軸を
中心に旋回自在に設けられた旋回アームと、該旋回アー
ムの先端に設けられ、管内壁面に高圧水を噴射する高圧
水噴射ガンと、該高圧水噴射ガンのノズル先端よりも前
記管内壁面側に突出し、該内壁面上を円周方向に転動し
て前記高圧水噴射ガンのノズルの先端と前記内壁面との
間隔を所定値に保つガイド輪とを備える高圧水噴射ヘッ
ドと、前記軸部材の先端部に設けられた旋回アーム旋回
駆動手段とを具備してなる管内壁面処理装置を、前記移
動体の先・後端部支持アームのうち、略同一半径方向に
延びる一対の支持アーム、または、各々略同一半径方向
に延びかつ円周方向に相隣り合う二対の支持アームの先
端部の前記ガイド輪の基部よりも基端側(前記軸部材
側)に伸縮・付勢用定圧作動型流体圧シリンダを介在さ
せた伸縮可能支持アームを備えるとともに、前記旋回ア
ームは、屈伸・付勢用定圧作動型流体圧シリンダの伸縮
により前記の軸部材の中心軸に直交する面内で屈伸可能
な関節式アームであり、前記旋回アームの先端に、前記
軸部材の中心軸に平行な先端部関節軸を介して、前記高
圧水噴射ヘッドを回動可能に取り付けたことを特徴とす
るように構成した。
【0009】上記本発明においては、前記高圧水噴射ガ
ンは、ノズルヘッドの中心軸の回転、旋回または揺動を
行う駆動手段を備えたものであることが望ましい。
【0010】上記本発明においては、前記移動体の軸部
材が管体からなり、前記旋回アームの旋回中心軸が先端
部に取り付けられた内部軸体が、前記軸部材管体の内壁
により、該軸部材管体の軸方向に相対的進退自在に、か
つ、該軸部材管体と相対的回転不可能に支持・案内され
ているとともに、前記内部軸体の進退駆動手段を前記軸
部材管体に設けるように構成してもよい。
【0011】上記本発明においては、前記旋回アームの
旋回駆動手段を制御する旋回アーム旋回制御手段と、前
記内部軸体の進退駆動手段を制御する内部軸体進退制御
手段および/または前記移動体の移動駆動手段を制御す
る移動体移動制御手段を備えるとともに、前記旋回アー
ム旋回制御手段と、前記内部軸体進退制御手段または前
記移動体移動制御手段を制御して、前記旋回アームの旋
回運動と、前記内部軸体の進退運動または前記移動体の
移動運動の少なくとも一方との間の同期制御を行う同期
制御手段を備えていることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して、本
発明の管内壁処理装置の実施の形態を説明する。図1
は、大径鋼管内に収納された請求項1、請求項3に係る
本発明装置の実施の形態の全体の概略構成と、本発明装
置へ供給される電気、圧縮空気および高圧水等のユーテ
ィリティの各々の発生・供給システムの概要をしめす側
面図、図2は、請求項1および請求項2に係る本発明装
置の実施の形態の構成を示す側面図、図3は図2のA−
A線矢視正面図、図4は高圧水噴射ヘッドの構成を示す
要部拡大図であって、(a)は側面図、(b)は(a)
のB−B線矢視正面図、(c)はロータリージエットガ
ンのマルチノズルヘッドのノズルの移動軌跡を示す概念
図、図5は伸縮可能支持アームの先端部の構成をしめす
要部拡大図であって、(a)は側面図、(b)は(a)
のC−C線矢視正面図、図6は請求項3および請求項4
に係る本発明の概略構成を示す側面図である。
【0013】請求項1および請求項2に係る本発明の管
内壁処理装置の実施の形態は、図1〜図5に示すよう
に、管体2の内部に収納され、管軸方向に延びる軸部材
3と、該軸部材3の両端近傍に基端を固定され、該軸部
材3から管内壁面2iwに向かって三方の半径方向へ放射
状に延びる3本の先端部支持アーム4f と、該先端部支
持アーム4f と各々略同方向に放射状に伸びる3本の後
端部支持アーム4b と、前記先端部支持アーム4f と後
端部支持アーム4b の各々の先端部に取り付けられ、前
記管内壁面2iwに沿って前記管軸方向に転動可能なガイ
ド輪5とからなる移動体1と、前記移動体1を管体2の
内部でワイヤ6w を介して矢印イで示す管軸方向に牽引
・移動させるウインチからなる移動体移動駆動手段6
と、前記軸部材3の先端部に該軸部材3の中心軸を中心
に旋回自在に設けられた旋回アーム7と、該旋回アーム
7の先端に設けられ、管内壁面2iwに高圧水を噴射する
例えば回転マルチノズルヘッド8mhを具備したロータリ
ージェットガンからなる高圧水噴射ガン8と、該高圧水
噴射ガン8のノズル8n の先端よりも前記管内壁面2iw
側に突出して該内壁面2iwに外周面が接触し、該内壁面
2iw上を矢印ロで示す円周方向に転動して前記高圧水噴
射ガン8のノズル8n の先端と前記内壁面2iwとの間の
距離を所定の値に保つガイド輪9とを備えた高圧水噴射
ヘッド10と、前記軸部材3の先端部に設けられ、無段
変速手段(図示せず)を備えた電動機からなる旋回アー
ム旋回駆動手段11と、を具備してなる管内壁面処理装
置を、前記移動体1の三対の先・後端部支持アーム4f
、4b のうち、略同一半径方向に延びる一対の支持ア
ーム4f 、4b を、その先端部の前記ガイド輪5の基部
よりも基端側(前記軸部材側)に伸縮・付勢用定圧作動
型エアーシリンダ12を介在させた伸縮可能支持アーム
4fe、4beとするとともに、前記旋回アーム7は、屈伸
・付勢用定圧作動型エアーシリンダ13の伸縮により前
記軸部材3の中心軸に直交する面内で屈伸可能な関節式
アームであり、前記旋回アーム7の先端に、前記軸部材
3の中心軸に平行な先端部関節軸7jbを介して、前記高
圧水噴射ヘッド10を回動可能に取り付けたことを特徴
とするように基本的に構成される。
【0014】上記の本実施の形態は、さらに以下のよう
な具体的な構成を有する。
【0015】前記高圧水噴射ヘッド10は、図4に示す
ように、長方形のベースプレート10bpの中央部に前記
ロータリージェットガンからなる高圧水噴射ガン8を固
定している。該ロータリージェットガン8は、リング形
の先端面に複数のノズル8nを具備した中空の有底円筒
形のマルチノズルヘッド8mhの裏面に先端を接続された
回転円筒軸8raの基端部を軸受け外筒8bp内に、回転自
在に、かつ、軸方向移動不可能に挿入・保持されてい
る。前記回転円筒軸8raの基端部の外周面と前記軸受け
外筒8bpの内周面との間は、超高圧ホース8whを介して
前記軸受け外筒8bpの内部に供給され、前記回転円筒軸
8raを介して前記マルチノズルヘッド8mh内に送られる
高圧水が外部に漏れないようにシールされている。
【0016】一方圧縮空気供給ホース8ahを介して供給
される圧縮空気により回転するエアモータ8amが前記回
転円筒軸8raの回転軸と平行な回転軸を有するように、
前記軸受け外筒8bpの横に付設されている。該エアモー
タ8amの回転は、回転伝動部8tmに内蔵され、前記エア
モータ8amの図示せぬ回転軸に固定された図示せぬ駆動
歯車と、該駆動歯車と噛み合い前記回転円筒軸8raの途
中に固定された図示せぬ従動歯車を介して、前記回転円
筒軸8raに伝えられ、前記マルチノズルヘッド8mhを矢
印ハで示す方向へ回転させるように構成されている。
【0017】前記高圧水噴射ヘッド10の前記長方形の
ベースプレート10bpの前後左右の4側端部には、各々
ガイド輪9がその外周面が前記管体2の内壁面2iwに接
して矢印ロで示す円周方向に転動可能なように固定され
ている。また、前記ベースプレート10bpの前記マルチ
ノズルヘッド8mhの外周を若干の距離をおいて包囲する
ように、先端部が例えばゴム等の弾性板からなる反射遮
蔽カバー10scが、その先端が前記管体2の内壁面2iw
に接するように立設されている。
【0018】前記旋回アーム7は、前記軸部材3の先端
部にエアースイベルユニット19を介して連結された旋
回中心軸7raを中心に回転自在に支持された第1の旋回
アーム部材7a と、該第1の旋回アーム部材7a の先端
部に設けられ前記軸部材3の軸方向に平行な第1の関節
軸7jaと、該第1の関節軸7jaを介して前記第1の旋回
アーム部材7a に基端が回動自在に連結された第2の旋
回アーム部材7b と、前記第1の旋回アーム部材7a の
途中に基端を、前記第2の旋回アーム部材7bの途中に
先端を、前記第1の関節軸に平行な回動軸13jb、13
jtを介して各々連結された旋回アーム屈伸・付勢用定圧
作動型流体圧シリンダ13と、からなり、前記軸部材3
の中心軸に直交する面内で屈伸および旋回する一軸関節
アームであり、前記旋回アーム7の第2の旋回アーム部
材7b の先端に、前記第1の関節軸7jaに平行な第2の
関節軸7jbを介して、前記高圧水噴射ヘッド10が回動
可能に取り付けられている。すなわち、前記高圧水噴射
ヘッド10の前記長方形のベースプレート10bpの前記
管体2の内壁面2iwとは反対側の表面の、矢印ロで示す
側の先端と前記ロータリージエットガン8の取付け中心
位置との間の中央部近辺で、前記ベースプレート10bp
の幅方向中心位置に立設された連結板10jpと、前記第
2の旋回アーム部材7b の先端部とが、前記第2の関節
軸7jbを介して相互回動自在に連結されている。
【0019】前記一対の伸縮可能支持アーム4fe、4be
は、以下のように構成されている。すなわち、図5に示
すように、角管体3spからなる前記軸部材3の外周に半
径方向に伸びるように固定された基部アーム部材4fb、
4bbと、その先端面に前記基部アーム部材4fb、4bbと
各々直交するように固定されたベースプレート12bpと
を備えている。該ベースプレート12bpの前記軸部材3
側の面にシリンダ12c の前端を、該シリンダ12c の
中心軸が前記基部アーム部材4fb、4bbの軸と各々平行
となるように固定され、そのピストンロッド12psが、
前記ベースプレート12bpを貫通して管内壁2iwの方向
に伸びる伸縮・付勢用定圧作動型エアーシリンダ12が
固定されている。さらに、前記ベースプレート12bpの
基部アーム部材4fb、4bbの各々を挟み前記軸部材3と
平行な方向に所定の長さだけ突出した部位に、前記支持
アーム基部部材4fb、4bbの各々を挟んで、該基部アー
ム部材4fb、4bbの軸の各々に平行に取り付けられたそ
れぞれ一対のガイド管14gpと、該一対のガイド管14
gpを各々貫通して案内され前記基部アーム部材4fb、4
bbの各々の軸に平行に伸びる一対のガイドロッド14gr
とからなる案内手段14が形成されている。そして、前
記ピストンロッド12psおよび前記一対のガイドロッド
14grの管内壁2iw側の先端部に取り付けられたガイド
輪ベ−スプレート5bpと、該ガイド輪ベ−スプレート5
bpの管内壁2iw側の表面に前記基部アーム部材4fb、4
bbの各々の軸と同芯に取り付けられ、前記伸縮・付勢用
定圧作動型エアーシリンダ12により管内壁2iwに所定
圧で押し付けられて該管内壁2iwの表面を前記管体1の
管軸方向に転動するガイド輪5とを備えて構成されてい
る。
【0020】また、前記伸縮可能支持アーム4fe、4be
の伸縮・付勢用定圧作動型エアーシリンダ12と、前記
旋回アーム7の伸縮・付勢用定圧作動型エアーシリンダ
13とに送られる圧縮空気の圧力をそれぞれ所定値に保
つ図示せぬレギュレータが、前記移動体1に付設されて
いる。
【0021】本発明の管内壁面処理装置の駆動用の電
気、圧縮空気および管内壁面処理媒体としての高圧水の
供給手段は、図1の破線および実線と、図2に示すよう
に以下のように構成されている。 (1)電気は、管体2の外部の可搬式発電機15より、
動力用ケーブル15caを介して、前記ウインチからなる
移動体移動駆動手段6と、管内壁面処理装置の移動体1
に付設の電気・計装・制御ボックス16を介して、無段
変速手段付き電動機からなるアーム旋回駆動手段11、
および後述の無段変速手段付き電動機からなる前記軸部
材3内の内部軸部材体3iaの軸方向への進退駆動手段3
M に供給される。 (2)圧縮空気は、コンプレッサ17からエア配管17
apを経由し、前記移動体1に付設のエア制御バルブ18
を介して、一対の伸縮可能支持アーム4fe、4beの伸縮
・付勢用定圧作動型エアーシリンダ12と、さらに前記
軸部材3の先端部に設けられたエアスイベルユニット1
9を介して、前記旋回アーム7の屈伸・付勢用定圧作動
型エアシリンダ13と、該旋回アーム先端のロータリー
ジエットガン8のエアモータ8amに供給される。 (3)高圧水は、高圧水発生装置(アクアジエットポン
プ)20から、超高圧水配管(ホース)20hpを介し
て、前記移動体1に送られ、該移動体1の前記軸部材3
の後端から、該軸部材3の内部を軸部材の長手方向に貫
通する図示せぬ高圧水通路、前記軸部材3の先端部に設
けられたエアスイベルユニット19の軸中心の貫通孔、
旋回アーム旋回中心軸7raの貫通孔を経由して、前記旋
回アーム旋回中心軸7raの先端に設けられたスイベルジ
ョイント21および該スイベルジョイント21の先端に
接続された高圧水ホース8whを経由して、旋回アーム7
の先端のロータリージェットガンからなる高圧水噴射ガ
ン8に供給される。
【0022】上記のように構成された請求項1および請
求項2に係る実施の形態の作用を以下に述べる。
【0023】(1)前記一対の伸縮可能支持アーム4f
e、4beの伸縮・付勢用定圧作動型エアシリンダー12
と、旋回アーム7の屈伸・付勢用定圧作動型エアーシリ
ンダ13とを収縮させ、前記移動体1を図1に示したよ
うに、前記一対の伸縮可能アーム4fe、4beを除く他の
二対の支持アーム4f 、4b の先端のガイド輪5の各々
が管内壁面2iwに沿って管軸方向へ転動するように、前
記移動体1を管体1の内部に入れ、前記移動体1の後端
部のワイヤ連結金物6wcに連結されたワイヤ6w を介し
て、ウインチ6により管内の任意の位置まで、牽引、移
動させる。
【0024】(2)前記一対の伸縮可能支持アーム4f
e、4beの伸縮・付勢用定圧作動型エアーシリンダ12
を伸長させ、該伸縮可能支持アーム4fe、4beの先端の
ガイド輪5を前記レギュレータで設定された所定の圧力
で管内壁面2iwに接触させる。その結果、前記二対の支
持アーム4f 、4b および上記一対の伸縮可能支持アー
ム4fe、4beと、これら6本の支持アームの先端の各々
のガイド輪5を介して、前記移動体1が管内壁面2iwに
支持・案内されるようになる。
【0025】(3)前記旋回アーム7の屈伸・付勢用定
圧作動型エアーシリンダ13を伸長させると、旋回アー
ム7の第1の関節軸7jaを支点として、第2の旋回アー
ム部材7b の先端部が管内壁面2iwに近づくように回動
する。その結果、前記第2の旋回アーム部材7b の先端
部に第2の関節軸7jbを介して回動可能に連結された高
圧水噴射ヘッド10の4個のガイド輪9の外周面が前記
管内壁面2iwに前記レギュレータで設定された所定の圧
力で押し付けられる。この時、前記高圧水噴射ヘッド1
0のロータリージェットガン8の先端部に、前記管内壁
面2iwに対向して取り付けられたマルチノズルヘッド8
mhの先端部の複数のノズル8n の先端と前記管内壁面2
iwとの間隔が所定の値に保たれる。
【0026】(4)前記ロータリージェットガン8の前
記エアモータ8amによりマルチノズルヘッド8mhが回転
円筒軸8raを中心に矢印ハで示す方向に回転し、同時に
複数のノズル8n から高圧水の噴射が開始され、前記無
段変速機付き電動機からなる旋回アーム旋回駆動手段1
1が起動して、旋回アーム7が矢印ロで示す方向に旋回
する。前記ロータリージェットガン8から噴射される高
圧水は、前記図4(c)に示されるようなマルチノズル
ヘッド8mhの複数のノズル8n の移動軌跡8tnの幅Wtn
内で均一な噴射水量分布を示し、前記旋回アーム7の旋
回により、前記管内壁2iwの前記マルチノズルヘッド8
mhのノズル移動軌跡幅Wtnと略同じ幅の内周面の付着塗
料および錆等の付着物を剥離させて、洗い流しながら、
マルチノズルヘッド8mhが管内壁2iwに沿って1周す
る。
【0027】(5)管内壁2iwの全面を均一に処理する
ためには、本実施の形態においては、旋回アーム7の矢
印ロで示す方向への旋回・停止と、前記ウインチからな
る移動体移動手段6による移動体1の矢印イで示す方向
への移動・停止の組合せにより、両者の同期運転の仕方
には以下の2種のパターンが考えられる。 a)パターンA このパターンでは、移動体1の矢印イで示す方向への移
動を停止した状態で、旋回アーム7を矢印ロで示す方向
へ1周旋回させて停止し、前記移動体1を矢印イで示す
方向へ前記マルチノズルヘッド8mhのノズル移動軌跡幅
Wtnより僅かに狭い幅だけ移動させて停止する。再びこ
の位置で旋回アーム7を1周旋回させて停止し、前記移
動体1を矢印イで示す方向へ前記と同様に移動させて停
止する。以後、上記のような運転を繰り返す。 b)パタ−ンB このパターンでは、旋回アーム7を矢印でしめす円周
方向へ連続的に旋回させながら、前記ウインチよりなる
移動体移動駆動手段6で、移動体1を矢印イで示す方向
へ連続的に牽引・移動させ、旋回アーム7が1周旋回す
る間に、前記移動体1が前記マルチノズルヘッド8mhの
移動軌跡幅Wtnより僅かに狭いい幅だけ移動するよう
に、旋回アーム7の旋回速度および/または移動体1の
移動速度を調節する。
【0028】(6)前記パターンAまたはパターンBの
いずれかにより、前記ウインチよりなる移動体移動駆動
手段6の管体1内の位置や、移動体1の運転・作業用ユ
ーティリティ(電気、圧縮空気、超高圧水等)の供給源
の位置と供給用配線・配管(ホース)の長さやその巻取
り手段の巻取り可能範囲およびこれらの配管を管体1の
内部に送り込んでいるマンホール1mh等の位置等により
決まる範囲内の管内壁面の処理が終了したら一旦処理作
業を停止する。
【0029】(7)前記ウインチよりなる移動体移動手
段6や前記移動体1の運転・作業用ユーティリティ(電
気、圧縮空気、超高圧水等)の供給源の位置と供給用配
線・配管(ホース)の巻取り手段の位置を移動させると
ともに、これらのユーティリティ配管を管体1の内部に
送り込んでいるマンホール1mhを変更するとともに、前
記ステップ(1)と同じように、移動体1の位置を次の
スタート予定位置まで、移動させる。
【0030】(8)前記ステップ(2)〜(7)を繰り
返し、管体1の全体の管内壁面2iwの処理を行う。
【0031】請求項1に係る本発明における上記の実施
の形態においては、移動体1の支持アームは前後三対と
し、そのうちの一対の先端部のみに伸縮・付勢用定圧作
動型エアシリンダーからなる流体圧シリンダを設けた
が、本発明はこれに限るものでなく、前後三対のうちの
二対に流体圧作動式伸縮・付勢手段を設けてもよい。こ
の場合、仮に前記の実施の形態の場合とエアシリンダー
の伸縮ストロークが同じとすると、収縮時の外接円の大
きさが前記の場合よりも小さくなり、管体1内への移動
体1の出し入れがより容易になり、また、適用できる管
体1の内径の変化許容範囲が大きくなるという効果もあ
る。また、移動体1の支持アームを前後四対とし、その
うちの円周方向に隣り合う二対に流体圧シリンダを設け
てもよい。
【0032】なお、上記の請求項1および請求項2に係
る本発明の実施の形態は、例えば、貯水ダムから水力発
電所への水路として使用されている水圧鉄管の補修工事
において、管内壁面の塗着層や錆を除去する作業に本発
明装置を適用することを前提として、前記管体1が略水
平である例について述べたが、請求項1に係る本発明
は、例えば、前述のような直立した筒身からなる高層煙
突やサイロ等の壁面に固着した固形物の切断、破砕およ
び削り等のはつり作業にも適用可能である。
【0033】しかしながら、例えば、前記の高層煙突の
内壁ライニングのはつり作業のように、下層の方から一
定の高さづつ間欠的に移動体を上昇・停止させつつ、各
停止位置で旋回アームを旋回させて、ノズルから噴射さ
れる高圧水ジエットにより、前記のノズルの上下にウイ
ービングする高さ範囲の壁面のライニングをジグザグに
円周方向へはつり流し、上部のライニングとの接続を断
たれたはつり位置以下のライニングが自重で落下して行
くような場合は、前記高圧水噴射ヘッド10の高圧水噴
射ガンは、マルチノズルヘッド8mhとその回転駆動軸手
段を有する前記ロータリージエットガン8のようなもの
ではなく、単ノズルガンであってもよく、また、必ずし
も該単ノズルを回転や旋回させる駆動軸手段を備えたも
のでなくても良い。
【0034】また、前記実施の形態における移動体1の
移動駆動手段6として、ウインチを用いたが、本発明は
これに限るものではなく、例えば、前記先端部支持アー
ム4f 、4feのうち、伸縮しない2本の支持アーム4f
の各々の先端の2個のガイド輪5を、移動体1に搭載し
た図示せぬ無段変速手段付きの1台の駆動電動機と、該
駆動電動機の回転を前記2個のガイド輪5の回転軸に伝
動する図示せぬ回転伝動手段により駆動するようにし、
前記移動体1を自走式のものにしてもよい。
【0035】上記の請求項1に係る本発明の実施の形態
は、以下のような効果を有する。 (1)移動体1を管体1内に出し入れする際は、一対ま
たは二対の伸縮可能支持アーム4fe、4beと旋回アーム
7を収縮させれば、容易に可能である。 (2)1寸法種類の管内壁処理装置で、前記一対または
二対の伸縮支持アーム4fe、4beの伸縮ストロークより
やや小さな範囲内で、かつ、旋回アーム7の前記軸部材
3の中心軸に直交する方向の伸縮ストロークよりやや小
さな範囲内で、管内壁面の直径が無段階に異なる管体や
管路に適用可能である。 (3)管内壁面処理作業中に、前記一対または二対の伸
縮・付勢支持アーム4fe、4beの伸縮ストロークよりや
や小さな範囲内で、かつ、旋回アーム7の前記軸部材3
の中心軸に直交する方向の屈伸ストロークよりやや小さ
な範囲内で、管内壁面2iwの直径が連続的に変化(拡大
・縮小)した場合には、その変化に追随して、問題なく
処理作業の継続が可能である。 (4)必要最小限の伸縮可能支持アーム4fe、4beを用
いているので、構造が簡単で、設備・運転・保全コスト
が少なくて済む。 (5)管内壁面2iwと旋回アーム7の先端の高圧水噴射
ヘッド10に取付けられた高圧水噴射ガン8のノズル8
n の先端との間隔が常に一定に保たれるので、管体2の
中心軸と、旋回アーム7の旋回軸7raが一致するとき
は、高圧水ジエットによる管内壁面の処理効果が常に一
定に保たれる。 (6)旋回アーム7として、屈伸・付勢用定圧作動型流
体圧シリンダ(エアーシリンダ)の伸縮により前記の軸
部材3の中心軸に直交する面内で、屈伸可能な関節式ア
ームとしたので、その前記軸部材3の中心軸に直交する
面内での屈伸ストロークは、前記前後一対または二対の
伸縮支持アーム4fe、4beの伸縮ストロークよりかなり
大きくすることが可能である。その結果、ストレートな
管体2の内部で管体内径と前記前後の支持アーム4f 、
4b の長さの関係によって前記軸部材3が管軸より偏心
したときは無論、本発明の管内壁処理装置がある程度長
い湾曲管部や局部的曲管部を通過する際に、旋回アーム
7の回転軸7raが、管体の中心線より偏芯しても、旋回
アーム7の先端の高圧水噴射ヘッド10のガイド輪9が
常に管内壁2iwに接触・転動し、高圧水噴射ノズル8n
の先端と管内壁2iwの表面が一定に保たれる。その結
果、管内壁2iwの円周方向の高圧水による処理効果は、
略一定に保たれる。
【0036】また、請求項1に係る前記の実施の形態の
他に、さらに以下のような実施の形態とその作用・効果
が考えられる。
【0037】(1)以下の手段の一つ以上を採用するこ
とにより、前記伸縮アーム4fe、4beの伸縮・付勢用定
圧作動式流体圧シリンダ12の伸縮ストロークを越え
て、および/または、前記旋回アーム7の前記軸部材3
の中心軸に直交する面内での屈伸ストロークを越えて異
なる内径の管内壁処理作業を行うことが可能である。 a)前記支持アーム4f 、4b 、前記伸縮可能支持アー
ム4fe、4beの各々の基端を、前記軸部材3に対して脱
着可能に取り付けられるように構成し、長さの異なる支
持アーム4f 、4b および伸縮可能支持アーム4fe、4
beを複数種類準備しておき、これらの支持アームの交換
を行えるようにしておく。 b)前記支持アーム4f 、4b 、前記伸縮可能支持アー
ム4fe、4beを基部と先端部とに分割し、先端部を前記
基部に脱着可能に連結できるようにしておき、長さの異
なる支持アーム4f 、4b および伸縮可能支持アーム4
fe、4beの各々の先端部をそれぞれを複数種類準備して
おき、これら先端部の交換をおこなえるようにしてお
く。 c)前記旋回アーム7の屈伸・付勢用定圧作動式流体圧
シリンダ13の伸縮ストロークの異なるものを複数種類
準備しておいて、該流体圧シリンダ13の交換を行える
ようにしておく。 d)前記屈伸・付勢用流体圧シリンダ13の基端の前記
旋回アーム7の第1の旋回アーム部材7a および/また
は前記屈伸・付勢用流体圧シリンダ13の先端の前記旋
回アーム7の第2の旋回アーム部材7b への取付け位置
を変更可能に形成しておき、これらの取付け位置の変更
が行えるようにしておく。
【0038】(2)前記図2に示したように、前後一対
のガイド輪5、5の間の距離(スパン)をSP5(mm) と
したとき、前記水力発電所の水路用水圧鉄管等の曲管部
(図示せず)の諸元、例えば、ある程度長い湾曲管部
(図示せず)の曲率半径Rbu(mm)や管内径Dbu(mm)、部
分的曲管部(図示せず)の曲率半径Rbe(mm)や曲管部長
さLbe(mm)等と、前記ガイド輪5、5の間の距離(スパ
ン)SP5(mm) との大小関係を規定し、前記ガイド輪
5、5の間の距離(スパン)SP5(mm) を、移動体1と
これに取り付けられた旋回ア−ム部を含めた重心位置を
考慮して、その長手方向の安定性が損なわれない範囲内
で短くすることにより、上記の様な曲管部を前記移動体
1が通過することが容易になる。
【0039】(3)前記支持アーム4f 、4b 、前記伸
縮可能支持アーム4fe、4beの基端の、前記軸部材3の
軸方向への取り付け位置を、連続的あるいは非連続的に
変更可能なように構成しておき、前記(2)項で述べた
ような前記ガイド輪5、5の間の距離(スパン)SP
5(mm) を変更可能に構成しておけば、前記前記水力発電
所の水路用水圧鉄管等の曲管部の諸元に応じて、前記ガ
イド輪5、5の間の距離(スパン)SP5(mm) を変更す
れば、移動体1を上記のような曲管部を容易に通過させ
ることができるようになる。
【0040】(4)例えば、管内壁面に管内壁面より高
さHob(mm) の突起状の障害物(図示せず)があって
も、前記高圧水噴射ヘッド10のガイド輪9の直径をD
9(mm) 、前記指示アーム4f 、4bおよび伸縮可能支持
アーム4fe、4beの先端のガイド輪5の直径をD5(mm)
とした場合に、(D9 /2)>Hobであれば、前記ガイ
ド輪9は前記旋回アーム7の屈伸・付勢用定圧作動式エ
アーシリンダ13がクッションとなって収縮し、また
(D5 /2)>Hobであれば、前記ガイド輪5は前記伸
縮可能アーム4fe、4beの伸縮・付勢用定圧作動式エア
ーシリンダ12がクッションとなって収縮し、それぞれ
前記突起状障害物を乗り越えられる。
【0041】(5)例えば、管内にエキスパンションジ
ョイント部(図示せず)のような、深さ(段差)he(m
m) 、管軸方向の幅we(mm) の窪みが存在した場合、上
記(4)項と同じ考え方により、(D5 /2)>he で
あれば、前記ガイド輪5は前記窪みの段部を乗り越えら
れる。また、前記窪みにガイド輪5が落ち込み難い構造
とするために、前記ガイド輪5を、前記窪みの幅we(m
m) と前記ガイド輪5の直径をD5(mm) とを考慮した中
心間距離を置いて、管軸方向に2連設けるようにしても
よい。また、前記高圧水噴射ヘッド10の前後2対のガ
イド輪9の、図4(b)に示すような管軸方向の内面間
間隔(トレッド)Tr9(mm)を前記の窪みの管軸方向の幅
we(mm) 以上としておけば、前記エキスパンションジョ
イント部のような窪みへの前記ガイド輪9の落ち込みを
防止できる。
【0042】次に、請求項2に係る本発明の他の実施の
形態について説明する。請求項2に係る本発明の一実施
の形態の構成部品としてのロータリージェットガン8の
構成とその作用は、図1〜図4に示す上記実施の形態の
中で既に述べたが、請求項2に係る本発明は上記実施の
形態に限られるものではなく、以下のような実施の形態
も考えられる。
【0043】例えば、実開昭60−31366号公報に
開示されているように、マルチノズルヘッドの中心軸を
ガン中心軸に対して所定の角度を付けて偏心させて旋回
させるようにしたものでもよい。このような高圧水噴射
ガンにおいては、先端部のノズルのそれぞれが小さな円
を描くように動き、前記ガンを一定の方向に移動させる
ことにより、スパイラル状の各ノズルの移動軌跡が集合
して、全体としての移動軌跡幅内での緻密かつ均一な噴
射水量分布が得られるとともに、前記移動軌跡幅がマル
チノズルヘッドの有効直径より広くなり、高圧水による
処理能率が向上するという効果もある。
【0044】また、前記マルチノズルヘッドを前記高圧
水噴射ガンのボデイに対して、左右/前後に所定の幅
(角度)で振り子のように揺動させるようにしても、同
じような移動軌跡内での噴射水量分布の均一化効果や、
処理能率の向上効果も得られる。
【0045】さらに、上記の様なマルチノズルヘッドの
回転、旋回や揺動に限らず、単ノズルヘッドの場合であ
っても、その高圧水噴射パターン(噴射水が単ノズルガ
ンの軸に垂直な面に衝突してその面に描く2次元的・平
面的な形状、あるいは、噴射水の形成する3次元的・立
体的な形状)に応じて、前記単ノズルヘッドの中心軸
の、高圧水噴射ガンの中心軸と同心の回転、高圧水噴射
ガンの中心軸に対する単ノズルヘッド中心軸の所定の角
度の偏心による旋回、あるいは、左右/前後への所定の
幅(角度)での揺動によっても、移動軌跡内での噴射水
量分布の均一化効果や、処理能率の向上効果も得られ
る。
【0046】次いで、請求項3に係る本発明の実施の形
態の構成と作用について、前記図1〜図3と、図6を参
照して、以下に説明する。
【0047】請求項3に係る本発明の実施の形態は、前
記図1〜図5を参照して述べた前記請求項1または請求
項2に係る実施の形態の構成に加えて以下の構成を有す
る。すなわち、前記移動体1の軸部材3が角管体3spか
らなる。先端にエアースイベルユニット19を介して前
記旋回アーム7の旋回中心軸7raおよび高圧水スイベル
ジョイント21が取り付けられ、中心に高圧水通路を備
えた内部軸体3iaが前記角管体3spからなる軸部材3内
に収容されている。前記内部軸体3iaの先端部および後
端部の断面外形は前記角管体3spの内壁断面角形よりも
やや小さな角形とされ、中央部の所定の範囲はネジシャ
フトで構成されており、前記角管体3spの内壁により、
該角管体3spの軸方向に所定の範囲内で相対的進退自在
に、かつ、該角管体3spと相対的回転不可能に支持・案
内されているとともに、無段変速手段付きの電動機から
なる前記内部軸体3iaの進退駆動手段3M を前記角管体
3spに設けて、基本的に構成されている。
【0048】前記角管体3spの長手方向中央部の内部に
は、前記内部軸体3iaのネジシャフト部の雄ネジに嵌合
する雌ネジを設けたナットが、角管体3sp内で回転自在
に、かつ、角管体3spの長手方向への移動不可能に支持
されている。前記無段変速手段付きの電動機からなる前
記内部軸体3iaの進退駆動手段3M により図示せぬチェ
ーンとスプロケットホイールを介して、前記ナットが正
逆回転駆動されることにより、前記内部軸体3iaが角管
体3sp内部を前進・後退するように構成されている。
【0049】本発明の上記の実施の形態では、前記軸部
材3を角管体3spで形成し、前記内部軸体3ia前後両端
部の断面外形を前記角管体3spの内壁断面角形よりやや
小さな角形を持つように形成することにより、前記角管
体3spと前記内部軸体3iaの相対的回転が不可能なよう
にしたが、前記軸部材3の前後両端部の内部をその内周
面に軸方向に伸びる1乃至複数のスプライン溝を持つ円
形孔とし、前記内部軸体3iaの前後両端部をその外周面
が前記円形孔の内径よりやや小さな外径を有し、その外
周面に前記スプライン溝に嵌合し、軸部材方向に伸びる
スプラインを備えた円柱体としてもよい。このように構
成された前記内部軸体3iaの中央部の所定の範囲はネジ
シャフトで構成し、該ネジシャフトの雄ネジに嵌合する
雌ネジを備えたナットを前記と同様に正逆回転させるこ
とによって、前記内部軸体3iaを角管体3sp内部を前進
・後退するよう構成してもよい。
【0050】なお、前記管体からなる軸部材3の先端と
前記エア−スイベルユニット19の後端との間の内部軸
体3iaの外表面は、該内部軸体3iaの軸方向への進退に
応じて伸縮する蛇腹22で覆われ、前記内部軸体3iaの
外周面の発錆や、前記管体からなる軸部材3の先端内周
面と前記内部軸体3iaの外周面との間隙に水が浸入して
両者が錆付くことにより相対的進退が不可能になるのを
防止している。
【0051】上記のように構成した本発明の実施の形態
の作用は、下記の(5−1)〜(5−5)項および
(6)項を除いて、前記した請求項1および請求項2に
係る実施の形態の(1)〜(4)項および(7)〜
(8)項で述べた作用と同じである。
【0052】(5−1)管内壁2iwの全面を均一に処理
するためには、本実施の形態においては、旋回アーム7
の矢印Cで示す方向への旋回・停止と、前記無段変速手
段付きの電動機からなる内部軸体進退駆動軸手段3M に
よる内部軸体3iaの管軸方向への前進(または後退)と
停止の組合せにより、両者の同期運転の仕方には以下の
CとDの2種類のパターンが考えられる。この2種類の
パターンC、Dのいずれかにより、管内壁面2iwの処理
を行う。 a)パターンC このパターンでは、図6の後退限界位置Pb (または前
進限界位置Pf )で内部軸体3iaの軸方向への前進(ま
たは後退)を停止した状態で、旋回アーム7を矢印ロで
示す方向へ1周旋回させて停止し、前記内部軸体3iaを
軸方向へ前記マルチノズルヘッド8mhのノズル移動軌跡
幅Wtnより僅かに狭い幅だけ前進(または後退)させて
停止する。再びこの位置で旋回アーム7を1周旋回させ
て停止し、前記内部軸体3iaを軸方向へ前記と同様に前
進(または後退)させて停止する。上記のような運転を
前記内部軸体3iaの軸方向への進退ストローク(図6の
St )の範囲内で、前進限界位置Pf まで前進(または
後退限界位置Pb まで後退)させるまで繰り返し、前記
旋回アーム7の旋回、前記内部軸体3iaの軸方向への前
進(または後退)、前記ロータリージェットガン8から
の高圧水の噴射を停止する。 b)パタ−ンD このパターンでは、旋回アーム7を矢印ロでしめす円周
方向へ連続的に旋回させながら、前記内部軸体3iaを図
6の後退限界位置Pb (または前進限界位置Pf )から
軸方向へ連続的に前進(または後退)させ、旋回アーム
7が1周旋回する間に、前記内部軸体3iaが前記マルチ
ノズルヘッド8mhの移動軌跡幅Wtnより僅かに狭い幅だ
け前進(または後退)するように、旋回アーム7の旋回
速度および/または内部軸体3iaの前進速度(または後
退速度)を調節する。内部軸体3iaが図6に示す前進限
界位置Pf (または後退限界位置Pb )まで前進(また
は後退)したら内部軸体3iaを停止させるとともに、旋
回アーム7の旋回とロータリージェットガン8からの高
圧水噴射を停止する。
【0053】(5−2)前記一対の伸縮可能支持アーム
4fe、4beの伸縮・付勢用定圧作動型エアシリンダー1
2と、旋回アーム7の屈伸・付勢用定圧作動型エアーシ
リンダ13とを収縮させ、前記移動体1を図1に示した
ように、前記一対の伸縮可能アーム4fe、4beを除く他
の二対の支持アーム4f 、4b の先端のガイド輪5の各
々が管内壁面2iwに沿って管軸方向へ転動するように、
前記移動体1をウインチ6により、図6の前記内部軸体
3iaの軸方向への進退ストロークSt(mm) だけ矢印イで
示す方向に牽引・移動させて停止する。
【0054】(5−3)前記一対の伸縮可能支持アーム
4fe、4beの伸縮・付勢用定圧作動型エアシリンダー1
2を伸長させ、該伸縮可能支持アーム4fe、4beの先端
のガイド輪5を前記管内壁面2iwに再び接触させる。ま
た、前記旋回アーム7の屈伸・付勢用定圧作動型エアー
シリンダ13を伸長させ、前記高圧水噴射ヘッド10の
4個のガイド輪9の外周面を前記管内壁面2iwに再び押
し付ける。
【0055】(5−4)前記ロータリージェットガン8
のマルチノズルヘッド8mhの回転と、複数のノズル8n
から高圧水の噴射を再び開始し、前記旋回アーム7を矢
印ロで示す方向に再び旋回させる。
【0056】(5−5)前記パターンCまたはパターン
Dのいずれかにより、前記(5−1)〜(5−4)項の
動作を繰り返す。
【0057】(6)前記ウインチよりなる移動体移動駆
動手段6の管体1内の位置、移動体1の運転・作業用ユ
ーティリティ(電気、圧縮空気、超高圧水等)の供給源
の位置と供給用配線・配管(ホース)の長さやその巻取
り手段の巻取り可能範囲、およびこれらの配線・配管を
管体1の内部に送り込んでいるマンホール1mh等の位置
等により決まる範囲内の管内壁面の処理が終了したら、
一旦管内壁処理作業を中止する。
【0058】次に、請求項4に係る本発明の実施の形態
を、前記図6を参照して以下に述べる。請求項4に係る
本発明の実施の形態は、前記図6を参照して述べた請求
項3に係る本発明の実施の形態の構成に加えて、前記旋
回アーム7の無段変速手段付きの電動機からなる旋回駆
動手段11を制御する旋回アーム旋回制御手段25と、
前記無段変速手段付きの電動機からなる内部軸体3iaの
進退駆動手段3M を制御する内部軸体進退制御手段26
を備えるとともに、前記旋回アーム旋回制御手段25
と、前記内部軸体進退制御手段26を制御して、前記旋
回アーム7の旋回運動と前記内部軸体3iaの進退運動と
の間の同期制御を行う同期制御手段28とを備えて、基
本的に構成される。
【0059】上記の実施の形態は、さらに以下のような
具体的な構成を有する。すなわち、旋回アーム7の無段
変速手段付きの電動機からなる旋回駆動手段11の回転
数をを検出して前記旋回アーム旋回制御手段25に送信
する回転検出器29と、前記無段変速手段付きの電動機
からなる内部軸体3iaの進退駆動手段3M の正逆回転数
を検出して前記内部軸体進退制御手段26に送信する回
転検出器30を備える。
【0060】また、前記同期制御手段27には、管内壁
処理装置の全体の運転操作を行うための中央操作盤28
が接続されており、該中央操作盤28には、前記請求項
3に係る本発明の実施の形態の作用の説明の(5−1)
項で具体的に説明した、前記旋回アーム7の旋回運動と
前記内部軸体3iaの進退運動との間の同期運転の2種類
のパターンC、Dの何れかを選択する選択手段や、例え
ば内壁処理の対象となる管体1の内径等同期制御に必要
なパラメータを設定入力するパラメータ入力手段等が設
けられている。
【0061】上記のように構成された請求項4に係る本
発明の実施の形態の作用を以下に説明する。
【0062】(1)中央操作盤で、前記同期運転パター
ンC、Dの何れかを選択する。
【0063】(2)2種類の同期運転パターンに共通の
制御用パラメータと、選択された同期運転パターンに必
要な制御用パラメータを設定する。 「共通」 内壁処理対象管体1の内径Dpi(mm) 内壁処理対象管体1の種類に応じて最適な高圧水噴射
ヘッド10の前記内壁面位置における旋回周速度V10(m
m/min) 内部軸体3ia(すなわち、高圧水噴射ガン8)の管軸
方向の進退ストロークSt(mm) 「パターンC」 旋回アームを1周旋回させて停止したときの、前記ノ
ズル移動軌跡幅Wtnを考慮した前記内部軸体3iaの一回
あたりの前進(または後退)幅Wia(mm/time) 「パターンD」 旋回アーム7の1旋回(内壁処理対象管体1の1内周
長)当たりの、前記ノズル移動軌跡幅Wtnを考慮した前
記内部軸体3iaの前進(または後退)幅、換言すれば、
連続前進(または後退)速度Via(mm/mm)
【0064】(3)同期運転を開始する。前記同期運転
パターンC、Dに応じて、以下のような同期制御が行わ
れる。
【0065】(3−1)パターンCの場合 前記同期制御手段27に内蔵の演算手段27clで、前
記中央操作盤28で予め設定・入力された、内壁処理対
象管体1の内径Dpi(mm)と、内壁処理対象管体1の種類
に応じて最適な高圧水噴射ヘッドの前記内壁面位置にお
ける旋回周速度V10(mm/min)とから、下記式1により前
記無段変速手段付きの電動機からなる旋回アーム旋回駆
動軸手段11の最適回転速度V11(rpm) が演算される。 V11=π×Dpi/(V10×Rd ) ────式1 ここで、 Rd :電動機11の回転速度に対する旋回アーム7の回
転速度の減速比 図6の後退限界位置Pb (または前進限界位置Pf )
で内部軸体3iaの軸方向への前進(または後退)を停止
した状態で、高圧水噴射ガン8から高圧水の噴射を開始
し、高圧水の吐出圧が設定値に達したら前記最適回転速
度V11(rpm) で前記電動機11が回転し、前記旋回アー
ム旋回制御手段25に内蔵の演算手段25clが、前記回
転検出器29からの電動機11の回転数信号V11(rpm)
と前記減速比Rd の積として求める旋回アーム7の回転
数V7 が1に達したら、旋回アーム7の旋回が一旦停止
する。 前記内部軸体3iaが軸方向へ前進(または後退)し、
前記内部軸体進退制御手段26に内蔵の演算手段26cl
が、前記電動機3M の回転検出器30からの回転数信号
3M(rpm) と、電動機3M の1回転あたりの内部軸体3
iaの移動距離として定義される移動距離定数K(mm/rp
m) との積として計算する移動距離L3(mm) が、あらか
じめ設定された内部軸体3iaの一回あたりの前進(また
は後退)幅Wia(mm/time) に一致したときに、内部軸体
3iaの前進(または後退)が一旦停止する。 前記旋回アーム7が再び旋回を開始し、前記で述べ
た要領と同じ要領で1旋回したら旋回を停止する。 上記項と項が繰り返され、前記内部軸体3iaの移
動距離L3(mm) の累積値ΣL3(mm) が、予め設定された
内部軸体3ia(すなわち、高圧水噴射ガン8)の管軸方
向の進退ストロークSt(mm) に達したら、前記内部軸体
3iaの軸方向への前進(または後退) および高圧水の噴
射が停止し、前記図6の後退限界位置Pb と前進限界位
置Pf との間の管内壁処理作業が完了する。
【0066】(3−2)パターンDの場合 前記(3−1)項パターンCの場合の項と同じ要領
で、前記無段変速手段付きの電動機からなる旋回アーム
旋回駆動軸手段11の最適回転速度V11(rpm) が演算さ
れる。 前記同期制御手段27に内蔵の演算手段27clで、前
記中央操作盤28で予め設定・入力された、前記内壁処
理対象管体1の種類に応じて最適な高圧水噴射ヘッド1
0の前記内壁面位置における旋回周速度V10(mm/min)
と、前記内部軸体3iaの連続前進(または後退)速度V
ia(mm/mm) および前記電動機3M の1回転あたりの内部
軸体3iaの移動距離として定義される移動距離定数K
(mm/rpm) とから、下記式2により前記電動機3M の最
適回転速度V3M(rpm) が演算される。 V3M=(V10×Via)/K ────式2 図6の後退限界位置Pb (または前進限界位置Pf )
で、高圧水噴射ガン8から高圧水の噴射を開始し、高圧
水の吐出圧が設定値に達したら、前記最適回転速度V11
(rpm) で前記電動機11が回転して旋回アーム7の連続
的旋回が始まり、同時に前記最適回転速度V3M(rpm) で
前記電動機3M が回転して内部軸体3iaの連続的前進
(または連続的後退)が始まる。 前記内部軸体進退制御手段26に内蔵の演算手段26
clが、前記電動機3Mの回転検出器30からの回点数信
号v3M(rpm)と、前記移動距離定数K(mm/rpm) との積と
して計算する移動距離L3(mm) の累積値ΣL3(mm) が、
予め設定された内部軸体3ia(すなわち、高圧水噴射ガ
ン8)の管軸方向の進退ストロークSt(mm) に達した
ら、前記内部軸体3iaの軸方向への前進(または後退)
、旋回アーム7の旋回および高圧水の噴射が停止し、
前記図6の後退限界位置Pb と前進限界位置Pf との間
の管内壁処理作業が完了する。
【0067】請求項4に係る本発明は、上記の実施の形
態に限られるものではなく、例えば、以下のような実施
の形態も考えられる。
【0068】(1)請求項1に係る実施の形態におけ
る、移動体1の管軸方向移動量の検出手段を含み、ウイ
ンチからなる移動体移動駆動手段6の制御を行う移動体
移動制御手段を設け、該移動体移動制御手段と、前述の
旋回アーム旋回制御手段とを制御して、ウインチ6によ
る移動体の管軸方向への移動・停止と旋回アームの旋回
・停止を、前記請求項1および請求項2に係る前記実施
の形態の作用の(5)項で述べた2種類の同期運転パタ
ーンA、Bのいずれかのパターンに対応した同期制御を
行う同期制御手段を設ける。
【0069】(2)例えば、前記ウインチからなる移動
体移動駆動手段6に代えて、前記移動体1の前記先端部
支持アーム4f 、4feのうち、伸縮しない2本の支持ア
ーム4f の各々の先端の2個のガイド輪5を、移動体1
に搭載した図示せぬ無段変速手段付きの1台の駆動電動
機と、該駆動電動機の回転を前記2個のガイド輪5の回
転軸に伝動する図示せぬ回転伝動手段により駆動するよ
うにし、前記移動体1を自走式のものにする。そして、
前記移動体1の自走距離検出手段を含み、該移動体1の
自走駆動手段を制御する移動体自走制御手段を設け、該
移動体自走制御手段と前記の旋回アーム旋回制御手段と
を制御して、前記移動体自走駆動手段による移動体の管
軸方向への移動・停止と旋回アームの旋回・停止を、前
記請求項1および請求項2に係る前記実施の形態の作用
の(5)項で述べた2種類の同期運転パターンA、Bの
いずれかのパターンに準じた(すなわち、前記ウインチ
6による移動体の移動・停止を、前記移動体自走駆動軸
手段による移動体の移動・停止に読み替えた)パターン
E、Fのいずれかのパターンに対応した同期制御を行う
同期制御手段を設ける。
【0070】(3)例えば、前記旋回アーム7の無段変
速手段付きの電動機からなる旋回駆動軸手段11の回転
数を検出する回転検出器29に加えて、前記高圧水噴射
ヘッド10に、管内壁2iwに接触転動する測長ロール
(図示せず)と、該測長ロールの回転数を検出する回転
検出器(図示せず)を設けて、旋回アーム7の旋回周速
度V11a (mm/min) を連続的に実測し、該実測旋回周速
度V11a (mm/min) が、前記の最適な旋回周速度V
11(mm/min) に一致するように、前記無段変速手段付き
の電動機からなる旋回駆動軸手段11の回転数を変速制
御するようにしてもよい。この場合、旋回アーム7の旋
回軸7raの前記軸部材3の中心軸からの偏心があって
も、前記高圧水噴射ヘッド10が常に最適の周速度V11
(mm/min) で、管内壁面2iwに沿って周方向に移動する
ので、該周方向の高圧水による処理効果が常に均一に保
たれるという効果がある。
【0071】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれらに限られるものではなく、その構
成の主旨を逸脱しない範囲内で他の実施の形態を含むこ
とは論をまたない。
【0072】
【発明の効果】本発明の管内壁処理装置は、以下のよう
に優れた効果を奏する。 (1)例えば、サンドブラスト法のように、処理後の管
内に残った珪砂やエキスパンションジョイント等に詰ま
った珪砂の除去・回収に多大の工数、時間を必要とせ
ず、また、管体母材内面を傷つけたり、磨耗させたりす
ることもない。 (2)内壁面処理対象管体内への移動体の搬入・搬出が
容易である。 (3)一寸法種類の装置で、管内壁面の内径が比較的広
範囲に無段階に異なる管体や管路への適用が可能で、ま
た、処理作業中に、管体内径が所定の範囲内で連続的
に、あるいは一回の段差が所定の範囲内で管体内径が所
定の範囲内で断続的に変化しても問題なく処理作業の継
続が可能である。 (4)必要最小限の本数の伸縮可能支持アームを用い
て、構造体が簡単で、設備・運転・保全コストが低くて
済む。 (5)管内壁面処理能率が高い。 (6)管内壁面の処理効果が、管内壁の円周方向にも長
手方向にも均一で、均一な仕上げ面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 大径管内に収納された請求項1および請求項
3に係る本発明装置の実施の形態の全体の概略構成と、
本発明装置へ供給される電気、圧縮空気および高圧水の
各々の発生・供給システムの概要を示す側面図である。
【図2】 請求項1および請求項3に係る本発明装置の
実施の形態の構成を示す側面図である。
【図3】 図2のA−A矢視線正面図である。
【図4】 高圧水噴射ヘッドの構成を示す要部拡大図で
あって、(a)は側面図、(b)は(a)のB−B線矢
視正面図、(c)はロータリージェットガンのマルチノ
ズルヘッドのノズルの移動軌跡を示す概念図である。
【図5】 伸縮可能支持アームの先端部の構成を示す要
部拡大図であって、(a)は側面図、(b)は(a)の
C−C線矢視正面図である。
【図6】 請求項3および請求項4に係る本発明の実施
の形態の構成の概要を示す側面図である。
【符号の説明】
1 移動体 2 管体 2ia 管内壁面 3 軸部材 3sp 角管体 3ia 内部軸体 3M 内部軸体進退駆動軸手段 4f 先端部支持アーム 4b 後端部支持アーム 4fe、4be 伸縮可能支持アーム 5 ガイド輪 6 移動体移動駆動軸手段(ウインチ) 7 旋回アーム 7ra 旋回中心軸 8 高圧水噴射ガン(ロータリージェットガン) 8mh マルチノズルヘッド 8n ノズル 9 ガイド輪 10 高圧水噴射ヘッド 11 旋回アーム旋回駆動軸手段(無段変速手段付
電動機) 12 定圧作動型流体圧シリンダ(エアーシリン
ダ) 13 定圧作動式流体圧シリンダ(エアーシリン
ダ) 14 案内手段 19 エアースイベルユニット 20 高圧水供給装置(アクアジェットポンプ) 21 スイベルジョイント 22 蛇腹 25 旋回アーム旋回制御手段 26 内部軸体進退制御手段 27 同期制御手段 28 中央操作盤 29、30 回転検出器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体の内部に収納され、管軸方向に延び
    る軸部材と、該軸部材の両端近傍に基端を固定され、該
    軸部材から管内壁面に向かって放射状に延びる複数本の
    先端部支持アームと、該先端部支持アームと各々略同方
    向に放射状に伸びる複数本の後端部支持アームと、前記
    先端部支持アームと後端部支持アームの各々の先端部に
    取り付けられ、前記管内壁面に沿って前記管軸方向に転
    動可能なガイド輪とからなる移動体と、該移動体を管体
    の内部で管軸方向に移動させる移動体移動駆動手段と、
    前記軸部材の先端部に該軸部材の中心軸を中心に旋回自
    在に設けられた旋回アームと、該旋回アームの先端に設
    けられ、管内壁面に高圧水を噴射する高圧水噴射ガン
    と、該高圧水噴射ガンのノズル先端よりも前記管内壁面
    側に突出し、該内壁面上を円周方向に転動して前記高圧
    水噴射ガンのノズルの先端と前記内壁面との間隔を所定
    値に保つガイド輪とを備える高圧水噴射ヘッドと、前記
    軸部材の先端部に設けられた旋回アーム旋回駆動手段と
    を具備してなる管内壁面処理装置であって、 前記移動体の先・後端部支持アームのうち、略同一半径
    方向に延びる一対の支持アーム、または、各々略同一半
    径方向に延びかつ円周方向に相隣り合う二対の支持アー
    ムの先端部の前記ガイド輪の基部よりも基端側に伸縮・
    付勢用定圧作動型流体圧シリンダを介在させた伸縮可能
    支持アームを備えるとともに、 前記旋回アームは、屈伸・付勢用定圧作動型流体圧シリ
    ンダの伸縮により前記の軸部材の中心軸に直交する面内
    で屈伸可能な関節式アームであり、 前記旋回アームの先端に、前記軸部材の中心軸に平行な
    先端部関節軸を介して前記高圧水噴射ヘッドを回動可能
    に取り付けたことを特徴とする管内壁面処理装置。
  2. 【請求項2】前記高圧水噴射ガンは、ノズルヘッドの中
    心軸の回転、旋回または揺動を行う駆動手段を備えたも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の管内壁面処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体の軸部材が管体からなり、前
    記旋回アームの旋回中心軸が先端部に取り付けられた内
    部軸体が、前記軸部材管体の内壁により、該軸部材管体
    の軸方向に相対的進退自在に、かつ、該軸部材管体と相
    対的回転不可能に支持・案内されているとともに、前記
    内部軸体の進退駆動手段を前記軸部材管体に設けたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の管内壁面
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記旋回アームの旋回駆動手段を制御す
    る旋回アーム旋回制御手段と、前記内部軸体の進退駆動
    手段を制御する内部軸体進退制御手段および/または前
    記移動体の移動駆動手段を制御する移動体移動制御手段
    を備えるとともに、前記旋回アーム旋回制御手段と、前
    記内部軸体進退制御手段または前記移動体移動制御手段
    を制御して、前記旋回アームの旋回運動と、前記内部軸
    体の進退運動または前記移動体の移動運動の少なくとも
    一方との間の同期制御を行う同期制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の
    管内壁面処理装置。
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