JPH11325022A - 低サイクル疲労寿命部品の締結構造 - Google Patents

低サイクル疲労寿命部品の締結構造

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JPH11325022A
JPH11325022A JP15531898A JP15531898A JPH11325022A JP H11325022 A JPH11325022 A JP H11325022A JP 15531898 A JP15531898 A JP 15531898A JP 15531898 A JP15531898 A JP 15531898A JP H11325022 A JPH11325022 A JP H11325022A
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JP
Japan
Prior art keywords
bolt
cycle fatigue
shaft
hole
low cycle
Prior art date
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Pending
Application number
JP15531898A
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English (en)
Inventor
Shinji Abe
慎治 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトの取付孔の応力集中係数を低減して部
品寿命を延ばすことができる低サイクル疲労寿命部品の
締結構造を提供すること。 【解決手段】 ボルト13とナット14で締結される低
サイクル疲労寿命を有する回転部材であるディスク11
とシャフト12とのそれぞれに長孔15を形成し、この
長孔15にボルト用の丸孔19を形成した中間部材とし
てのスペーサ16を介してボルト13で締結するように
する。これにより、丸孔に比べて長孔15にすることで
応力集中係数を低減することができ、これによりボルト
13の取付孔で寿命が決まっていた回転部材11,12
の寿命を最大2倍程度延ばすことができるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低サイクル疲労
寿命を有する回転部品の締結構造に関し、ガスタービン
のディスクとシャフトを締結するボルト・ナットの取付
孔の応力集中を防止して寿命増大を図るようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】航空機用などのガスタービンでは、図3
に示すように、回転部品であるガスタービンのディスク
1とシャフト2とがボルト3およびナット4で締結され
るボルト締結構造が採られている。
【0003】このようなガスタービンでは、スロットル
レバーの操作によって回転が上昇したり、減少し、これ
によってディスク1およびシャフト2に繰り返し応力が
加わることから、この繰り返し応力を考慮した寿命設計
をしなければならず、部品の軽量化等の必要から所定の
寿命時間(低サイクル疲労寿命)を定め、使用時間に応
じて交換する設計が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
低サイクル疲労寿命を有する回転部品であるガスタービ
ンのディスク1とシャフト2とのボルト締結構造では、
ボルト3の取付孔5の部分の応力集中が大きく、通常、
応力集中係数が3.0〜4.0であり、低サイクル疲労
寿命(LCF寿命)を設定する際に、このボルト3の取
付孔5の部分で寿命が定まることが多い。
【0005】このためディスクの寿命を伸ばすことがで
きないという問題がある。
【0006】この発明は、かかる従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、ボルトの取付孔の応力集中係数を低
減して部品寿命を延ばすことができる低サイクル疲労寿
命部品の締結構造を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の請求項1に記載の低サイクル疲労寿命部品の
締結構造は、低サイクル疲労寿命を有する回転部材同志
をボルト・ナットで締結する構造であって、ボルト・ナ
ットで締結される前記回転部材のそれぞれに長孔を形成
する一方、この長孔に装着される中間部材にボルト用の
丸孔を形成したことを特徴とするものである。
【0008】この低サイクル疲労寿命部品の締結構造に
よれば、ボルト・ナットで締結される低サイクル疲労寿
命を有する回転部材のそれぞれに長孔を形成し、この長
孔にボルト用の丸孔を形成した中間部材を介してボルト
で締結するようにしており、丸孔に比べて長孔にするこ
とで応力集中係数を低減することができ、これにより回
転部材の寿命を最大2倍程度延ばすことができるように
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の
低サイクル疲労寿命部品の締結構造の一実施の形態にか
かり、ガスタービンのディスクとシャフトに適用した全
体斜視図、部分断面図および部分斜視図である。
【0010】この低サイクル疲労寿命部品の締結構造1
0では、低サイクル疲労寿命を有する回転体であるガス
タービンのディスク11とシャフト12との締結にボル
ト13及びナット14が用いられており、ディスク11
とシャフト12にそれぞれボルト取付用の長孔15が形
成される。
【0011】このボルト締結用の長孔15はディスク1
1およびシャフト12の円周方向に長く両端の半円部分
を平行な2本の直線部分で連結した開口形状としてあ
る。
【0012】なお、この長孔15の平行部分を、特にデ
ィスク11などと同心の円弧で構成してもよいが、加工
上は平行な直線とする方が好ましい。
【0013】このような長孔15を形成してディスク1
1とシャフト12とを連結しようとすると、通常のボル
ト13とナット14では、円周方向にガタツキが生じ易
く、強固に締結することができない。
【0014】そこで、長孔15に中間部材としてスペー
サ16を介装するようにしており、このスペーサは、長
孔15に嵌合されるスペーサ本体17と長孔15の外側
に当たるつば部18とを一体に形成して構成され、中央
部に真円のボルト孔19が形成してある。
【0015】なお、中間部材としてはスペーサ16のよ
うにボルト13とナット14との間に介装するものに限
らず、このスペーサ16と同一形状としボルト孔19に
替えて雌ねじを形成してナットと同一の機能を持たせた
シャンクナットなどを用いるようにしても良い。
【0016】このようなガスタービンのディスク11と
シャフト12との結合は、図1(b)に示すように、デ
ィスク11とシャフト12のそれぞれに形成した長孔1
5にスペーサ16を装着してスペーサ本体17が長孔1
5内に嵌合され、ディスク11の外側面につば部18が
当たるように装着した後、ワッシャ20を介してシャフ
ト12側からボルト13を挿入し、スペーサ16の外側
からナット14で締め付ける。
【0017】同様にして、ガスタービンのディスク11
とシャフト12と全ての長孔15にスペーサ16を介在
させてボルト13およびナット14で締め付けてディス
ク11とシャフト12との締結が完了する。
【0018】このようなガスタービンのディスク11と
シャフト12とにそれぞれ形成した長孔15に、スペー
サ16を介してボルト13およびナット14で締め付け
た状態では、長孔の軸方向に引張力と遠心力が作用する
ことになり、これは無限円板に引張力が作用する状態に
置き換えた状態に近似でき、ディスク11やシャフト1
2の長孔15の応力集中係数αは、例えば図2に示すよ
うに、従来の丸孔(真円)の場合に比べて小さくなり、
例えばその応力集中係数αを1.5〜2.0程度に低減
することができる。
【0019】なお、応力集中係数αは、図2中の記号を
用いて以下の式で表されるものである。
【0020】α=σA /[P/2(B−ρ)t] ここで、Pは引張荷重、σA は最大応力である。
【0021】したがって、従来の丸孔のボルト孔でディ
スクとシャフトを連結する場合の応力集中係数αが通
常、3.0〜4.0であるのに対し、この低サイクル疲
労寿命部品の締結構造10によれば、応力集中係数αを
1.5〜2.0にすることができることから、疲労寿命
を最大2倍程度延ばすことができる。
【0022】従来、ボルト孔への応力集中で寿命が決ま
ることが多く、ディスク11やシャフト12の寿命を延
ばすことができなかったが、この低サイクル疲労寿命部
品の締結構造10によれば、ディスク11やシャフト1
2の寿命を伸ばすことが可能となった。
【0023】また、この低サイクル疲労寿命部品の締結
構造10によれば、ディスク11およびシャフト12に
長孔15を形成し、これにスペーサ16を介して従来と
同様のボルト13及びナット14で締め付けるだけであ
り、比較的加工も容易であり、広く従来のボルト締結構
造に適用することができる。
【0024】なお、上記実施の形態では、低サイクル疲
労寿命部品としてガスタービンのディスクとシャフトの
ボルト締結部を例に説明したが、これに限らず、低サイ
クル疲労寿命を有する回転体に広く適用して寿命増大を
図ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したようにこの発明の請求項1記載の低サイクル疲労
寿命部品の締結構造によれば、ボルト・ナットで締結さ
れる低サイクル疲労寿命を有する回転部材のそれぞれに
長孔を形成し、この長孔にボルト用の丸孔を形成した中
間部材を介してボルトで締結するようにしたので、丸孔
に比べて長孔にすることで応力集中係数を低減すること
ができ、これにより回転部材の寿命を最大2倍程度延ば
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の低サイクル疲労寿命部品の締結構造
の一実施の形態にかかり、ガスタービンのディスクとシ
ャフトに適用した全体斜視図、部分断面図および部分斜
視図である。
【図2】この発明の低サイクル疲労寿命部品の締結構造
の一実施の形態にかかるボルト取り付け用の長案の形状
と応力集中係数の関係を示すグラフである。
【図3】従来のガスタービンのディスクとシャフトの締
結構造の全体斜視図、部分断面図および部分斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 低サイクル疲労寿命部品の締結構造 11 ディスク 12 シャフト 13 ボルト 14 ナット 15 長孔 16 スペーサ 17 スペーサ本体 18 つば部 19 ボルト孔 20 ワッシャ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低サイクル疲労寿命を有する回転部材同志
    をボルト・ナットで締結する構造であって、ボルト・ナ
    ットで締結される前記回転部材のそれぞれに長孔を形成
    する一方、この長孔に装着される中間部材にボルト用の
    丸孔を形成したことを特徴とする低サイクル疲労寿命部
    品の締結構造。
JP15531898A 1998-05-20 1998-05-20 低サイクル疲労寿命部品の締結構造 Pending JPH11325022A (ja)

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