JPH1132493A - スイッチ式リラクタンスモータの位置決め制御装置 - Google Patents

スイッチ式リラクタンスモータの位置決め制御装置

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JPH1132493A
JPH1132493A JP9199423A JP19942397A JPH1132493A JP H1132493 A JPH1132493 A JP H1132493A JP 9199423 A JP9199423 A JP 9199423A JP 19942397 A JP19942397 A JP 19942397A JP H1132493 A JPH1132493 A JP H1132493A
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武俊 川邊
Yasuhiko Kitajima
康彦 北島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】線形な補償器やトルク制御を介さずに、モータ
の運動状態と回転角目標値の関係から直接に励磁相を決
定する方法により、多相励磁区間において励磁電流を制
限することなくトルクリップルの影響が少ない位置決め
結果を得る。 【解決手段】モータ回転角目標値とモータ回転角実際値
に応じて電流目標値を演算する主制御装置1と、主制御
装置1の出力する電流目標値に応じて、各励磁相の電流
を制御する電流制御部2と、モータの回転角を検出する
モータ回転角検出部5とを有するスイッチ式リラクタン
スモータの回転角位置決め制御装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチ式リラク
タンスモータの回転角をトルクリップルによらず正確に
位置決めする制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リラクタンスモータでは、直流モータの
場合と異なり、励磁電流に対する出力トルクの発生量は
ロータの回転角と固定子側の磁極の位置関係により一定
でない。すなわち一定の励磁電流を流しても出力トルク
にリップルが生じ、一定の回転角加速度が得られない。
そのためたとえばPI補償器やPID補償器など線形な
補償器を使ってモータを一定速度で回転させたり、滑ら
かに回転角を制御するためにはトルクリップルが少なく
なるようにあらかじめ励磁電流を非線形補償する方法
(トルク制御と呼ばれる)が公知となっている。トルク
制御の方法としては、あらかじめモータの出力トルク目
標値かそれに相当する値を決め、出力トルクのリップル
が少なくなるように電気角がある区間の時にだけ通電す
る方法(特開平2−206387号公報,特開平5−4
9283号公報)や、励磁電流の波形を所定のパターン
に制御する方法(特開平2−87996号公報、7−3
37060号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のトルク制御法を用いると、異なる二つ以上の励磁相が
同一方向のトルクを発生する電気角区間(多相励磁区
間)においては、どちらかまたは両方の相の励磁電流を
トルクリップルが少なくなるように制限するので、本来
モータが発生できる最大値よりは少ないトルクしか発生
されない。そのためモータ回転の応答性が抑制された
り、負荷変動の影響が大きくなる問題点があった。ま
た、あらかじめ励磁区間や励磁電流パターンを記憶して
おく必要があるため装置が複雑化する傾向があった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、線形な補償器やトルク制御を介さずに、モータの運
動状態と回転角目標値の関係から直接に励磁相を決定す
る方法により、多相励磁区間において励磁電流を制限す
ることなくトルクリップルの影響が少ない位置決め結果
を得ることを目的とする。またトルク制御に係わる部分
を省略することにより装置の構成を単純化することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明のスイッチ式リラクタンスモー
タの位置決め制御装置は、モータ回転角目標値とモータ
回転角実際値に応じて電流目標値を演算する主制御装置
と、主制御装置の出力する電流目標値に応じて、各励磁
相の電流を制御する電流制御部と、モータの回転角を検
出するモータ回転角検出部とを有するスイッチ式リラク
タンスモータの回転角位置決め制御装置において、主制
御装置は、モータ回転に関する状態量と、モータ回転角
目標値と、モータの目標動特性を表す所定の定数から切
替関数値を演算する切替関数値演算部と、モータ回転角
検出値を入力し各励磁相のインダクタンスのモータ回転
角に関する傾斜の符号を判定するインダクタンス傾斜符
号判定部と、前記切替関数値と、各励磁相のインダクタ
ンスのモータ回転角に関する傾斜の符号を入力し、両者
の符号が一致した励磁相に対しては0でない電流目標値
を発生し、両者の符号が一致しない励磁相に対しては電
流目標値を0とする電流目標値設定手段とからなること
を特徴としている。
【0006】この場合、請求項2に記載したように、前
記電流目標値設定手段が設定する0でない電流目標値は
実際に各励磁相に流しうる最大の電流値とすることが好
ましい。
【0007】さらに具体的には請求項3に記載したよう
に、前記電流目標値設定手段が設定する0でない電流目
標値は、切替関数値が0のとき0、切替関数値の絶対値
がある所定値以上のとき各励磁相に流しうる最大の電流
値であり、切替関数値の絶対値が0から該所定値に満た
ない区間では電流目標値は離散的もしくは連続的に単調
増加することが望ましい。
【0008】
【発明の効果】本発明によればトルクリップルの影響を
受けずにモータに流しうる最大の電流を流すことが可能
となる。従ってモータの発生できるトルクを最大限に用
い過渡特性を最大に引き出すことができる。さらに従来
例のように電流目標値のパターンをROMに記憶するな
どの手間が省け、装置が簡単に構成できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係るスイッチ式リラクタンスモータの位置決め制御装
置の実施形態を説明する。
【0010】本実施形態では、3相の励磁相を持つスイ
ッチ式リラクタンスモータの例で説明する。
【0011】図1は本発明の全体構成を示す図である。
図示の通りこの装置は、主制御装置1と、電流制御手段
2と、スイッチ式リラクタンスモータ3と、モータ回転
角速度検出手段(タコジェネレータ)4と、モータ回転
角検出手段(ポテンショメータ)5とから構成されてい
る。
【0012】図2は請求項2に対応する主制御装置1の
構成図である。主制御装置1は、切替関数値演算手段1
2と、インダクタンス傾斜符号判定部13と、電流目標
値設定手段11とから構成される。なお31は第1相コ
イル、32は第2相コイル、33は第3相コイルであ
る。
【0013】[作用の説明]モータ回転角θに関する運
動方程式は:
【0014】
【数1】 式(1)を次のように書き換える:
【0015】
【数2】 ただし
【0016】
【数3】 である。
【0017】モータの運動状態とモータ回転角目標値お
よび目標とする応答特性から決まる切換関数値は、一般
には
【0018】
【数4】 いま、説明を簡単にするためもっとも簡略なm1=1,m
2=1とし
【0019】
【数5】 と選ぶ。θrはモータ回転角目標値である。σ=0となっ
たとすると
【0020】
【数6】 となり、モータ回転角は目標値に対し時定数1/c1
追従する。ある時刻以降常にσ=0とするには、モータ
トルクを
【0021】
【数7】 と与えればよい。ただしsgn(σ)はσの符号を表
す。なぜならば、このようなトルクを与えると
【0022】
【数8】 Vは正の数で、その時間微分は常に負であるから、Vは
時間とともに減少し、ある時刻以降ではV=0となる。
V=0ならσ=0であるから(5)がなりたち、θは時
定数1/c1の遅れを持ってθrに追従する。
【0023】一方、スイッチ式リラクタンスモータ(以
後SRモータと記す)が発生する瞬時トルクτ(t)
は:
【0024】
【数9】 ここでは簡単のため相互インダクタンスを無視した。模
式的に
【0025】
【数10】 の関係がある。また、第2相、第3相のインダクタンス
は、モータ回転角にしてπ/6づつずれた関係にあり、
【0026】
【数11】
【0027】
【数12】 とすることになる。
【0028】
【数13】
【0029】以上のことを実現するには図2に示すよう
に制御装置を構成すればよい。ここで切替関数値演算手
段12はタコジェネレータ4の検出するモータ回転角各
速度とポテンショメータ5の検出するモータ回転角と、
モータ回転角目標値から切替関数値σを演算する。イン
ダクタンス傾斜符号判定部13は主にメモリから構成さ
【0030】
【数14】 電流目標値設定手段11は、
【0031】
【数15】
【0032】
【実施例】
【数16】
【0033】
【実施例の効果】
【数17】
【0034】
【他の実施例】
【数18】 を用いる代わりに
【0035】
【数19】
【0036】
【数20】
【0037】
【数21】 のように与えればよいことが示されている。ただしσ1
>0は設計者が適当に与える設計パラメータである。
【0038】本発明では制御装置を簡単にするため電流
目標値を
【数22】 となる。
【0039】
【数23】
【0040】
【数24】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のスイッチ式リラクタンスモータの位置
決め制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】スイッチ式リラクタンスモータのインダクタン
スの回転角依存性を示すグラフである。
【図4】本発明の実施形態1による主制御装置を示す回
路図である。
【図5】請求項3に対応する電流目標値演算器を示すブ
ロック図である。
【図6】請求項3に対応する主制御装置を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 主制御装置 2 電流制御手段 3 スイッチ式リラクタンスモータ 4 モータ回転角速度検出手段 5 モータ回転角検出手段 11 電流目標値設定手段 12 切替関数値演算手段 13 インダクタンス傾斜符号判定部 31 第1相コイル 32 第2相コイル 33 第3相コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ回転角目標値とモータ回転角実際
    値に応じて電流目標値を演算する主制御装置と、主制御
    装置の出力する電流目標値に応じて、各励磁相の電流を
    制御する電流制御部と、モータの回転角を検出するモー
    タ回転角検出部とを有するスイッチ式リラクタンスモー
    タの回転角位置決め制御装置において、主制御装置は、 a.モータ回転に関する状態量と、モータ回転角目標値
    と、モータの目標動特性を表す所定の定数から切替関数
    値を演算する切替関数値演算部と、 b.モータ回転角検出値を入力し各励磁相のインダクタ
    ンスのモータ回転角に関する傾斜の符号を判定するイン
    ダクタンス傾斜符号判定部と、 c.前記切替関数値と、各励磁相のインダクタンスのモ
    ータ回転角に関する傾斜の符号を入力し、両者の符号が
    一致した励磁相に対しては0でない電流目標値を発生
    し、両者の符号が一致しない励磁相に対しては電流目標
    値を0とする電流目標値設定手段とからなることを特徴
    とするスイッチ式リラクタンスモータの回転角位置決め
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電流目標値設定手段が設定する0で
    ない電流目標値は実際に各励磁相に流しうる最大の電流
    値とされていることを特徴とする請求項1記載のスイッ
    チ式リラクタンスモータの回転角位置決め制御装置。
  3. 【請求項3】 前記電流目標値設定手段が設定する0で
    ない電流目標値は、切替関数値が0のとき0、切替関数
    値の絶対値がある所定値以上のとき各励磁相に流しうる
    最大の電流値であり、切替関数値の絶対値が0から該所
    定値に満たない区間では電流目標値は離散的もしくは連
    続的に単調増加することを特徴とした請求項1又は2い
    ずれか記載のスイッチ式リラクタンスモータの回転角位
    置決め制御装置。
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