JPH11324858A - プランジャポンプ - Google Patents

プランジャポンプ

Info

Publication number
JPH11324858A
JPH11324858A JP13685898A JP13685898A JPH11324858A JP H11324858 A JPH11324858 A JP H11324858A JP 13685898 A JP13685898 A JP 13685898A JP 13685898 A JP13685898 A JP 13685898A JP H11324858 A JPH11324858 A JP H11324858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
plunger
lifter
side member
sliding contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13685898A
Other languages
English (en)
Inventor
Chihiro Nishikawa
千尋 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP13685898A priority Critical patent/JPH11324858A/ja
Publication of JPH11324858A publication Critical patent/JPH11324858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】リフタなどプランジャ側部材とカムとの摺接面
間での焼き付き及びスカッフが生じるのを防止すること
のできるプランジャポンプを提供する。 【解決手段】プランジャポンプには、カムシャフトに取
り付けられたカム14に付勢された状態で接触するリフ
タ16が設けられる。そのカム14の下端は潤滑油に浸
される。そして、カムシャフトが回転すると、カム14
とリフタ16とが摺接した状態で同リフタ16が往復移
動するとともに、そのリフタ16に伴ってプランジャ2
0が往復移動してプランジャポンプから燃料が加圧圧送
されるようになる。リフタ16のリフタ面16bは、カ
ム14のカム面14aよりも硬く且つ面粗さが小さくな
るように形成されているため、カム面14の幅方向両縁
部に製造時に形成される突出部分14bがあったとして
も、その突出部分14bはリフタ面16bによって研磨
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料噴
射弁へ燃料を供給するポンプとして使用するのに好適な
プランジャポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のプランジャポンプと
しては、例えば特開平9−4542号公報に記載された
ものが知られている。同公報に記載されたプランジャポ
ンプは、回転するカムシャフトに設けられたカムに付勢
された状態で接触するリフタと、カムシャフトが回転し
てリフタが同シャフトの径方向に往復移動するときにリ
フタに伴って往復移動するプランジャとを備えている。
そして、そのプランジャが往復移動することにより、上
記プランジャポンプは、内燃機関の燃料噴射弁へ燃料を
加圧圧送するようになる。また、上記プランジャポンプ
においては、カム及びリフタの寸法を最適な値に設定す
ることで、それらカム及びリフタの摩耗低減を図るよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記カム
は、その製造時に幅方向両縁に突出した部分が形成され
ることがある。このようにカムの幅方向両縁に突出部分
が形成されると、プランジャポンプの駆動時にカムとリ
フタとが摺接する際、同カムの突出部分とリフタとの間
で焼き付きが生じることとなる。更に、その突出部分及
びリフタにおける互いに焼き付いた部分が溶着すると、
カムが回転するときに当該溶着部分が引き裂かれて損傷
(いわゆるスカッフ)が生じることとなる。こうして上
記カムの突出部分及びリフタの間に焼き付き及びスカッ
フが生じると、それら焼き付き及びスカッフによってカ
ム及びリフタ間の摩耗量が大きくなってしまう。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、リフタなどプランジャ側部
材とカムとの摺接面間での焼き付き及びスカッフが生じ
るのを防止することのできるプランジャポンプを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、回転するカムシャフトに
設けられたカムに対して付勢された状態で接触するプラ
ンジャ側部材を備え、前記カムシャフトが回転したとき
には前記プランジャ側部材が前記カムと摺接しながら前
記カムシャフトの径方向に往復移動するプランジャポン
プにおいて、前記プランジャ側部材の摺接面を前記カム
側の摺接面よりも硬く且つ面粗さを小さく形成した。
【0006】同構成によれば、カムの製造時に同カムの
幅方向縁部に突出部分が生じた場合であれ、プランジャ
ポンプの駆動時にカムとプランジャ側部材とが摺接する
際、上記カムの突出部分がプランジャ側部材の摺接面に
よって研磨される。従って、そのカムの突出部分とプラ
ンジャ側部材との摺接面間での焼き付き及びスカッフが
生じるのを防止することができるようになる。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記プランジャ側部材の摺接面の面粗さ
は、その摺接面に所定量の潤滑油を保持することが可能
な値とした。
【0008】同構成によれば、カムの製造時に同カムの
幅方向縁部に突出部分が生じた場合、プランジャポンプ
の駆動時に上記カムの突出部分はプランジャ側部材の摺
接面によって研磨されるが、その研磨はプランジ側部材
の摺接面に保持された潤滑油によって急激に行われるこ
とが防止される。従って、プランジャ側部材と上記カム
の突出部分との摺接面間での焼き付き、及び同焼き付き
に基づくスカッフを好適に防止することができるように
なる。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明において、前記潤滑油の量は、前記プランジャ側部
材及び前記カムとの間で焼き付きが生じない量とした。
同構成によれば、プランジャ側部材とカムとの摺接面間
での焼き付きが生じないため、その焼き付きに基づくス
カッフが生じるのを好適に防止し、それら焼き付き及び
スカッフに起因するプランジャ側部材及びカムの急な摩
耗量増大を好適に防止することができるようになる。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項1〜3い
ずれかに記載の発明において、前記プランジャ側部材の
摺接面は、焼き入れ、焼きもどし、及びタフトライド処
理を順次行うことによって形成されるものとした。
【0011】同構成によれば、プランジャ側部材の摺接
面は、焼き入れ、焼きもどし、及びタフトライド処理を
順次行うことにより、的確にカム側の摺接面よりも硬く
される。従って、カムの製造時に同カムの幅方向縁部に
突出部分が生じた場合であれ、プランジャポンプの駆動
時にカムとプランジャ側部材とが摺接する際、上記カム
の突出部分がプランジャ側部材の摺接面によって的確に
研磨される。従って、そのカムの突出部分とプランジャ
側部材との摺接面間での焼き付き及びスカッフが生じる
のを防止することができるようになる。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、前記プランジャ側部材
の摺接面の面粗さを0.1〜0.3Rzとし、前記カム
の摺接面の面粗さを0.5Rzとした。
【0013】同構成によれば、プランジャ側部材の摺接
面の面粗さを0.1〜0.3Rzとし、カムの摺接面の
面粗さを0.5Rzとすることによって、プランジャ側
部材の摺接面の面粗さがカム側の摺接面の面粗さよりも
小さくなる。このようにプランジャ側部材及びカムの摺
接面の面粗さを設定することで、カムの製造時に同カム
の幅方向縁部に突出部分が生じた場合であれ、プランジ
ャポンプの駆動時にカムとプランジャ側部材とが摺接す
る際、上記カムの突出部分がプランジャ側部材の摺接面
によって的確に研磨される。従って、そのカムの突出部
分とプランジャ側部材との摺接面間での焼き付き及びス
カッフが生じるのを防止することができるようになる。
【0014】請求項6記載の発明では、請求項1〜5の
いずれかに記載の発明において、前記プランジャ側部材
の摺接面の硬さを1000Hv以上とし、前記カムの摺
接面の硬さを600〜800Hvとした。
【0015】同構成によれば、プランジャ側部材の摺接
面の硬さを1000Hv以上とし、前記カムの摺接面の
硬さを600〜800Hvとすることによって、プラン
ジャ側部材の摺接面がカムの摺接面よりも硬くなる。こ
のようにプランジャ側部材の及びカムの摺接面の硬さを
設定することで、カムの製造時に同カムの幅方向縁部に
突出部分が生じた場合であれ、プランジャポンプの駆動
時にカムとプランジャ側部材とが摺接する際、上記カム
の突出部分がプランジャ側部材の摺接面によって的確に
研磨される。従って、そのカムの突出部分とプランジャ
側部材との摺接面間での焼き付き及びスカッフが生じる
のを防止することができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を内燃機関の燃料噴
射弁へ燃料を供給するためのプランジャポンプに適用し
た一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0017】図1に示すように、プランジャポンプ11
は中空構造をなすリフタガイドハウジング12を備え、
同ハウジング12には上方へ向かって開口するガイド孔
13が設けられている。リフタガイドハウジング12の
内部には、内燃機関出力軸の回転に応じて回転されるカ
ムシャフト15に設けられたカム14が位置しており、
そのカム14の下端部はリフタガイドハウジング12内
に溜められた潤滑油に浸されている。また、ガイド孔1
3内には筒状に形成されたリフタ16が設けられ、リフ
タ16の底部16aはカム14に接触している。
【0018】ガイド孔13の上側には筒状に形成された
ポンプ本体17が設けられている。ポンプ本体17の下
端部には、ボルト18によってリフタガイドハウジング
12に固定されるフランジ19が設けられている。そし
て、ポンプ本体17の内部には、鉛直方向へ延びるプラ
ンジャ20が挿入された挿入孔21が設けられている。
また、プランジャ20の下端部にはリテーナプレート2
2が取り付けられ、そのリテーナプレート22の上面と
ポンプ本体17の下面との間にはコイルスプリング23
が設けられている。このコイルスプリング23の付勢力
により、プランジャ20の下端が前記リフタ16をカム
14へ向かって押し付ける。
【0019】そして、カムシャフト15が回転される
と、カム14のカム面14aとリフタ16のリフタ面1
6bとが摺接するとともに、カム面14とリフタ面16
bとの間が同リフタ面16bに付着して保持された潤滑
油によって潤滑される。更に、カムシャフト15が回転
すると、プランジャ20がカム14及びコイルスプリン
グ23の作用により挿入孔21に沿って往復移動するよ
うになる。
【0020】一方、ポンプ本体17の内側上部には隔壁
25が設けられ、ポンプ本体17の上端部には隔壁25
と一体形成されて上方へ突出する筒部32が設けられて
いる。隔壁25とプランジャ20の頭部20aとの間に
は、挿入孔21よりも大径に形成されたポンプ室24が
設けられている。また、ポンプ本体17には径方向に延
びて挿入孔21の上端部と連通する導入通路27が設け
られ、同通路27は図示しない燃料タンクと繋がってい
る。
【0021】上記隔壁25にはポンプ室24と筒部32
の内側とを連通させるとともに、図示しない燃料噴射弁
に繋がる送出通路26が設けられている。また、筒部3
2には径方向に延びて同筒部32の内側に繋がるスピル
通路34が設けられ、スピル通路34は燃料タンクと連
通している。さらに、筒部32の内側には、スピル通路
34と送出通路26との間を連通・遮断するための電磁
スピル弁31が設けられている。この電磁スピル弁31
は、通常時にはスピル通路34と送出通路26との間を
遮断するようになっている。
【0022】そして、プランジャ20が図中において下
降すると、プランジャ20の上端部外周面によって遮断
されていた導入通路27とポンプ室24とが連通すると
ともに、プランジャ20の移動に伴ってポンプ室24内
に負圧が発生する。このポンプ室24内の負圧により、
燃料タンク内の燃料が導入通路27を介して、同ポンプ
室24内に吸入される。その後、プランジャ20が図中
において上昇すると、導入通路27とポンプ室24とが
プランジャ20の外周面によって遮断されるとともに、
プランジャ20の移動に伴ってポンプ室24内の燃料が
送出通路26を介して燃料噴射弁へ送り出される。
【0023】この燃料噴射弁への燃料供給量の調整は、
プランジャ20が上昇しているとき、電磁スピル弁31
で送出通路26とスピル通路34との間を連通させるこ
とによって行われる。このように電磁スピル弁31を作
動させると、ポンプ室24から送出通路26へ送り出さ
れる燃料の一部がスピル通路34を介して燃料タンクへ
戻されることとなる。そのため、上記電磁スピル弁31
による送出通路26及びスピル通路34間の連通の時期
を変更することにより、燃料噴射弁への燃料供給量を調
整することができるようになる。
【0024】次に、上記カム14及びリフタ16の摺動
面の硬さ及び面粗さについて詳しく説明する。カム14
は、合金鋳鉄からなり、そのカム面14aにTIGアー
クによってチル層を形成するいわゆるティグチル処理を
施し、その後にカム面14aを研磨することによって形
成される。こうして形成されたカム14においては、そ
のカム面14aのビッカース硬さが例えば600〜80
0Hvとされ、同カム面14aの10点平均粗さが所定
量の潤滑油を同カム面14aに保持可能な値、例えば
0.5Rzとされる。このように形成されたカム14
は、その製造工程の関係からカム面14aの幅方向両縁
部に図2に示すように突出した部分14bが生じる場合
がある。
【0025】一方、リフタ16は、鋼材(例えばSKD
−11)からなり、焼き入れ、焼きもどし、及びタフト
ライド処理を順次行った後、リフタ面16bを研磨する
ことによって形成される。こうして形成されたリフタ1
6においては、そのリフタ面16bのビッカース硬さが
例えば1000〜1100Hvとされ、同リフタ面の1
0点平均粗さが例えば0.1〜0.3Rzとされる。こ
こで、リフタ面16bからの距離X(図2)に対するリ
フタ16の硬さを図3に示す。同図から明らかなよう
に、リフタ16はリフタ面16b付近(X=「0」付
近)を除いて上記距離Xが大きくなるほど硬くなる。
【0026】次に、従来のプランジャポンプと本実施形
態のプランジャポンプ11とのリフタ摩耗量を比較する
ための比較試験について述べる。この試験では、従来の
プランジャポンプと本実施形態のプランジャポンプ11
とを駆動し、カムの回転数が所定回転数づつ多くなる毎
にリフタ16におけるリフタ面16bの摩耗量を測定し
た。こうして行われた比較試験の試験結果を図4のグラ
フに示す。
【0027】図4のグラフにおいて一点鎖線は、従来の
プランジャポンプにおいて、カムの幅方向両縁部に突出
部分が生じていない場合のカム回転数増加に対するリフ
タ摩耗量の推移傾向を示す。このリフタ摩耗量の推移傾
向から分かるように、従来のプランジャポンプにおいて
も、カムの幅方向両縁部に突出部分が生じていない場合
には、カム回転数増加に対するリフタ摩耗量の急激な増
加は認められない。
【0028】また、同グラフにおいて波線は、従来のプ
ランジャポンプにおいて、カムの幅方向両縁部に突出部
分が生じている場合のカム回転数増加に対するリフタ摩
耗量の推移傾向を示す。このリフタ摩耗量の推移傾向か
ら分かるように、従来のプランジャポンプにおいて、カ
ムの幅方向両縁部に突出部分が生じた場合には、カム回
転数増加に対してリフタ摩耗量が急激に増加する。
【0029】これは、カムとリフタとが摺接する際、同
カムの突出部分とリフタとの間で焼き付きが生じるとと
もに、その焼き付きに起因して当該突出部分とリフタと
が溶着し、カムが回転するときに当該溶着部分が引き裂
かれてスカッフが生じるためである。そして、このよう
に上記カムの突出部分及びリフタの間に焼き付き及びス
カッフが生じると、それら焼き付き及びスカッフによっ
てカム及びリフタ間の摩耗量が大きくなる。
【0030】更に、同グラフにおいて実線は、本実施形
態のプランジャポンプ11において、カム14の幅方向
両縁部に突出部分14b(図2)が生じている場合のカ
ム回転数増加に対するリフタ摩耗量の推移傾向を示す。
このリフタ摩耗量の推移傾向から分かるように、本実施
形態のプランジャポンプ11においては、カム14の幅
方向両縁部に突出部分14bが生じても、カム回転数増
加に対してリフタ摩耗量が急激に増加することはない。
【0031】これは、カム14の幅方向両縁部に生じた
突出部分14bは、カム14とリフタ16とが摺接する
際、そのリフタ16のリフタ面16bによって研磨さ
れ、その突出部分14bとリフタ面16bとの間で焼き
付き及びスカッフが生じないためと推測される。また、
上記焼き付き及びスカッフが生じないのは、リフタ面1
6b及びカム面14aの硬さ及び面粗さを上述したよう
に設定することで、上記カム14の突出部分14bがリ
フタ面16bによって研磨されるとき、その研磨が急激
に行われて焼き付きが生じることのない量の潤滑油が同
リフタ面16bに保持されるようになるためと推測され
る。
【0032】次に、上記のように構成されたプランジャ
ポンプ11の作用を説明する。プランジャポンプ11の
駆動時においては、カムシャフト15の回転によりカム
14のカム面14aとリフタ16のリフタ面16bとが
摺接する。そのリフタ面16bは焼き入れ、焼きもど
し、及びタフトライド処理を施すことにより硬さが10
00〜1100Hvとされ、カム面14aの硬さはリフ
ト面16bよりも低い値である600〜800Hvとさ
れる。また、リフタ面16bの面粗さは0.1〜0.3
Rzとされ、カム面14aの面粗さは0.5Rzとされ
る。従って、カム14において、図2に示すようにカム
14aの幅方向両縁部に製造時に形成される突出部分1
4bがあったとしても、リフタ面16bはカム面14a
よりも硬く且つ面粗さが小さく形成されているため、上
記突出部分14bはリフタ面16bによって研磨され
る。
【0033】また、上記のように突出部分14bが研磨
される際において、カム面14とリフタ面16bとの間
は同リフタ面16bに付着して保持された所定量の潤滑
油によって潤滑され、上記研磨が急激に行われることが
防止される。即ち、リフタ面16b及びカム面14aの
硬さ及び面粗さを上述したように設定することで、リフ
タ面16bに上記研磨が急激に行われて焼き付きが生じ
ることのない量の潤滑油を保持することが可能になる。
その結果、突出部分14bがリフタ面16bによって研
磨される際に、上記突出部分14bとリフタ面16bと
の間での焼き付き及びスカッフの発生、並びに、それら
焼き付き及びスカッフに起因するリフタ摩耗量の急激な
増大を好適に防止できるようになる。
【0034】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
示す効果が得られるようになる。 (1)上述したようにカム面14a及びリフタ面16b
の硬さ及び面粗さを設定したため、カム14aの幅方向
両縁部に製造時に形成される突出部分14bがあったと
しても、その突出部分14bはリフタ面16bによって
研磨されるようになる。そして、突出部分14bが研磨
される際において、リフタ面16bには上記研磨が急激
に行われて焼き付きが生じることのない量の潤滑油が保
持され、その潤滑油によってカム面14とリフタ面16
bとの間が潤滑される。そのため、突出部分14bがリ
フタ面16bによって研磨される際に、上記突出部分1
4bとリフタ面16bとの間での焼き付きが生じるのを
防止するとともに、その焼き付きに基づくスカッフを防
止し、当該焼き付き及びスカッフに起因するリフタ摩耗
量の急激な増大を好適に防止できるようになる。
【0035】なお、本実施形態は、例えば以下のように
変更することもできる。 ・カム14におけるカム面14aの硬さ及び面粗さや、
リフタ16におけるリフタ面16bの硬さ及び面粗さを
適宜変更してもよい。例えばカム面14aの硬さの好ま
しい範囲として500〜700Hvがあげられ、カム面
14aの面粗さの好ましい範囲として0.5〜3.2R
zがあげられる。一方、リフタ面16bの硬さの好まし
い範囲として900〜1200Hvがあげられ、リフタ
面16bの面粗さの好ましい範囲としては0.05〜
0.4Rzがあげられる。
【0036】・カム14及びリフタ16の材料を適宜変
更してもよい。 ・本実施形態では、プランジャ20とリフタ16とを別
体としたが、それらを一体形成してもよい。
【0037】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (1)回転するカムシャフトに設けられたカムに対して
付勢された状態で接触するリフタを備え、前記カムシャ
フトが回転したときには前記リフタが前記カムと摺接し
ながら前記カムシャフトの径方向に往復移動するカム機
構において、前記リフタの摺接面を前記カム側の摺接面
よりも硬く且つ面粗さを小さく形成したことを特徴とす
るカム機構。
【0038】同構成によれば、カムの製造時に同カムの
幅方向縁部に突出部分が生じた場合であれ、カム機構の
駆動時にカムとリフタとが摺接する際、上記カムの突出
部分がリフタの摺接面によって研磨される。従って、そ
のカムの突出部分とリフタとの摺接面間での焼き付き及
びスカッフが生じるのを防止することができる。また、
このカム機構は、プランジャポンプ以外に内燃機関の吸
気及び排気バルブを駆動するためのカム機構に適用する
ことも可能である。
【0039】(2)上記(1)に記載のカム機構におい
て、前記リフタの摺接面の面粗さは、その摺接面に前記
リフタ及び前記カムとの間で焼き付きが生じない量の潤
滑油を保持することが可能な値とされるカム機構。
【0040】同構成によれば、カムの製造時に同カムの
幅方向縁部に突出部分が生じた場合、カム機構の駆動時
に上記カムの突出部分はリフタの摺接面によって研磨さ
れるが、その研磨はリフタの摺接面に保持された潤滑油
によって急激に行われることが防止される。従って、リ
フタと上記カムの突出部分との摺接面間での焼き付き、
及び同焼き付きに基づくスカッフを好適に防止すること
ができ、それら焼き付き及びスカッフに起因するリフタ
及びカムの急な摩耗量増大を好適に防止することができ
る。また、このカム機構においても、内燃機関の吸気及
び排気バルブを駆動するためのカム機構など、プランジ
ャポンプのカム機構以外のカム機構に適用することが可
能である。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、カムの製
造時に同カムの幅方向縁部に突出部分が生じた場合であ
れ、プランジャポンプの駆動時にカムとプランジャ側部
材とが摺接する際、上記カムの突出部分がプランジャ側
部材の摺接面によって研磨される。従って、そのカムの
突出部分とプランジャ側部材との摺接面間での焼き付き
及びスカッフが生じるのを防止することができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、カムの製造
時に同カムの幅方向縁部に突出部分が生じた場合、プラ
ンジャポンプの駆動時に上記カムの突出部分はプランジ
ャ側部材の摺接面によって研磨されるが、その研磨はプ
ランジ側部材の摺接面に保持される潤滑油によって急激
に行われることが防止される。従って、プランジャ側部
材と上記カムの突出部分との摺接面間での焼き付き、及
び同焼き付きに基づくスカッフを好適に防止することが
できる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、プランジャ
側部材とカムとの摺接面間での焼き付きが生じないた
め、その焼き付きに基づくスカッフが生じるのを好適に
防止し、それら焼き付き及びスカッフに起因するプラン
ジャ側部材及びカムの急な摩耗量増大を好適に防止する
ことができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、プランジャ
側部材の摺接面は、焼き入れ、焼きもどし、及びタフト
ライド処理を順次行うことにより、的確にカム側の摺接
面よりも硬くされる。従って、カムの製造時に同カムの
幅方向縁部に突出部分が生じた場合であれ、プランジャ
ポンプの駆動時にカムとプランジャ側部材とが摺接する
際、上記カムの突出部分がプランジャ側部材の摺接面に
よって的確に研磨される。従って、そのカムの突出部分
とプランジャ側部材との摺接面間での焼き付き及びスカ
ッフが生じるのを防止することができる。
【0045】請求項5記載の発明によれば、プランジャ
側部材の摺接面の面粗さを0.1〜0.3Rzとし、カ
ムの摺接面の面粗さを0.5Rzとすることによって、
プランジャ側部材の摺接面の面粗さがカム側の摺接面の
面粗さよりも小さくなる。このようにプランジャ側部材
及びカムの摺接面の面粗さを設定することで、カムの製
造時に同カムの幅方向縁部に突出部分が生じた場合であ
れ、プランジャポンプの駆動時にカムとプランジャ側部
材とが摺接する際、上記カムの突出部分がプランジャ側
部材の摺接面によって的確に研磨される。従って、その
カムの突出部分とプランジャ側部材との摺接面間での焼
き付き及びスカッフが生じるのを防止することができ
る。
【0046】請求項6記載の発明によれば、プランジャ
側部材の摺接面の硬さを1000Hv以上とし、前記カ
ムの摺接面の硬さを600〜800Hvとすることによ
って、プランジャ側部材の摺接面がカムの摺接面よりも
硬くなる。このようにプランジャ側部材の及びカムの摺
接面の硬さを設定することで、カムの製造時に同カムの
幅方向縁部に突出部分が生じた場合であれ、プランジャ
ポンプの駆動時にカムとプランジャ側部材とが摺接する
際、上記カムの突出部分がプランジャ側部材の摺接面に
よって的確に研磨される。従って、そのカムの突出部分
とプランジャ側部材との摺接面間での焼き付き及びスカ
ッフが生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプランジャポンプを示す断面図。
【図2】カムとリフタとの摺接部分を示す拡大図。
【図3】リフタ面から距離Xだけ離れた部分のリフタの
硬さを示すグラフ。
【図4】従来のプランポンプと本実施形態のプランジャ
ポンプとを比較するための比較実験の実験結果を示すグ
ラフ。
【符号の説明】
11…プランジャポンプ、14…カム、14a…カム
面、14b…突出部分、15…カムシャフト、16…リ
フタ、16b…リフタ面、20…プランジャ、23…コ
イルスプリング。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転するカムシャフトに設けられたカムに
    対して付勢された状態で接触するプランジャ側部材を備
    え、前記カムシャフトが回転したときには前記プランジ
    ャ側部材が前記カムと摺接しながら前記カムシャフトの
    径方向に往復移動するプランジャポンプにおいて、 前記プランジャ側部材の摺接面を前記カム側の摺接面よ
    りも硬く且つ面粗さを小さく形成したことを特徴とする
    プランジャポンプ。
  2. 【請求項2】前記プランジャ側部材の摺接面の面粗さ
    は、その摺接面に所定量の潤滑油を保持することが可能
    な値とされる請求項1記載のプランジャポンプ。
  3. 【請求項3】前記潤滑油の量は、前記プランジャ側部材
    及び前記カムとの間で焼き付きが生じない量とされる請
    求項2記載のプランジャポンプ。
  4. 【請求項4】前記プランジャ側部材の摺接面は、焼き入
    れ、焼きもどし、及びタフトライド処理を順次行うこと
    によって形成される請求項1〜3のいずれかに記載のプ
    ランジャポンプ
  5. 【請求項5】前記プランジャ側部材の摺接面の面粗さを
    0.1〜0.3Rzとし、前記カムの摺接面の面粗さを
    0.5Rzとした請求項1〜4のいずれかに記載のプラ
    ンジャポンプ。
  6. 【請求項6】前記プランジャ側部材の摺接面の硬さを1
    000Hv以上とし、前記カムの摺接面の硬さを600
    〜800Hvとした請求項1〜5のいずれかに記載のプ
    ランジャポンプ。
JP13685898A 1998-05-19 1998-05-19 プランジャポンプ Pending JPH11324858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13685898A JPH11324858A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 プランジャポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13685898A JPH11324858A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 プランジャポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11324858A true JPH11324858A (ja) 1999-11-26

Family

ID=15185168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13685898A Pending JPH11324858A (ja) 1998-05-19 1998-05-19 プランジャポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11324858A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081252A1 (ja) * 2003-03-10 2004-09-23 Kabushiki Kaisha Riken 窒化バルブリフタおよびその製造方法
JP2013532792A (ja) * 2010-07-27 2013-08-19 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高圧ポンプ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081252A1 (ja) * 2003-03-10 2004-09-23 Kabushiki Kaisha Riken 窒化バルブリフタおよびその製造方法
JP2013532792A (ja) * 2010-07-27 2013-08-19 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高圧ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7311087B2 (en) Fuel pump with a guided tappet assembly and methods for guiding and assembly
JP4386030B2 (ja) 高圧ポンプ
JP2006342693A (ja) 燃料供給用ポンプ及びタペット構造体
KR100212588B1 (ko) 경사판식 축방향 피스톤 펌프
JP4269443B2 (ja) 摺動部材の表面処理方法及び該方法を用いた摺動部材の表面平滑化方法
JP2002031212A (ja) 転がり摺動部品
JP3897096B2 (ja) 高圧サプライポンプ
JPH05332222A (ja) 燃料噴射ポンプ
US9267538B2 (en) Rolling sliding parts
JPH11324858A (ja) プランジャポンプ
JP5218246B2 (ja) 高圧燃料ポンプ
JP3630076B2 (ja) 弁装置
US6460498B2 (en) Rocker arm
JP3867758B2 (ja) 高圧サプライポンプ
JP2007177704A (ja) 高圧ポンプ
EP0831206B1 (en) Valve device for engine
US5743224A (en) Valve lifter surface and processing method thereof
EP1059423B1 (en) Valve driving apparatus for internal combustion engine
JP2002031017A (ja) 高圧ポンプ
JPH094542A (ja) 燃料供給装置
JP2005207299A (ja) 燃料噴射弁
JP2010196641A (ja) 高圧燃料ポンプ
WO2010015448A1 (en) High-pressure pump for feeding fuel to an internal combustion engine
JP3639901B2 (ja) ラッシュアジャスタ
JPS6316860Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20031216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040213

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040316

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02