JPH11324644A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置

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JPH11324644A
JPH11324644A JP13710498A JP13710498A JPH11324644A JP H11324644 A JPH11324644 A JP H11324644A JP 13710498 A JP13710498 A JP 13710498A JP 13710498 A JP13710498 A JP 13710498A JP H11324644 A JPH11324644 A JP H11324644A
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JP
Japan
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exhaust gas
cooling water
water
heat
heat exchanger
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Application number
JP13710498A
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English (en)
Inventor
Nobunao Suzuki
伸直 鈴木
Kenji Nakajima
謙司 中島
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の排気ガス中の煤成分を分離する排
気ガス浄化装置において、排気ガス中の粒子の細かい煤
を効率良く捕集する。 【解決手段】 ディーゼルエンジン1からの排気ガスを
流して外部に排出するための排気ガス通路20の下流部
位には、排気ガス中の煤成分を捕集するサイクロン式遠
心分離装置である集塵器21が設けられ、排気ガス通路
20の集塵器21上流部位には、排気ガスをディーゼル
エンジン1の冷却水回路9の冷却水と熱交換する熱交換
器22が設けられている。この熱交換器22にて冷却さ
れた排気ガスは、ガス中の水分および油分が結露して煤
成分を凝集させる。排気ガスから熱を回収した冷却水
は、ヒートポンプ装置200の冷媒加熱器4にて、暖房
時に室外熱交換器5からの冷媒を加熱するために用いら
れるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気ガ
ス中の煤成分を分離する排気ガス浄化装置に関するもの
で、特に、煤成分の発生しやすいディーゼルエンジン等
に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジン等に適用され
る排気ガス浄化装置としては、特開平7−158420
号公報に記載のものが提案されている。これは、エンジ
ンからの排気ガス中の煤を捕集するための集塵器とエン
ジンとの間に、排気ガスを通過させるとともにその中に
含まれる煤を粒成長させるための多孔体を配設した構成
としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、多孔体が詰まったり、煤の粒成長が
不十分であるため、集塵器にて排気ガス中の煤を完全に
分離することはできず、捕集効率はせいぜい60%程度
である。また、装置内で排気ガス中の水分が結露水とな
って集塵器等に溜まりオーバーフローする恐れもある。
【0004】本発明は上記点に鑑みて、内燃機関の排気
ガス中の煤成分を分離する排気ガス浄化装置において、
排気ガス中の粒子の細かい煤を効率良く捕集することを
第1の目的とし、排気ガス中の水分によるオーバーフロ
ーを防止することを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、排気ガス中の
水分または油分が結露する時には、煤成分を核として結
露したり、結露した液滴に煤成分が凝集することによ
り、煤成分の凝集が促進されるという点に着目してなさ
れたものである。請求項1記載の発明は、上記結露促進
のため内燃機関(1)の冷却水回路(9)の冷却水を用
いることに着目したものであり、内燃機関(1)からの
排気ガスが流れる排気ガス通路(20)において集塵器
(21)上流部位にて、排気ガスを冷却水回路(9)の
冷却水と熱交換させて冷却することにより、排気ガス中
の水分および/または油分を結露させることを特徴とし
ている。
【0006】それによって、排気ガス通路(20)を通
る排気ガスは冷却水で冷却され、排気ガス中の水分およ
び/または油分が結露する。そして、水分、油分が結露
する際に、排気ガス中の煤成分が凝集されるため、凝集
されて大きくなった煤成分は、下流側の集塵器(21)
にて効率良く捕集される。従って、本発明では上記第1
の目的を達成することができる。
【0007】また、請求項2記載の発明は、積極的に排
気ガスを水に接触させれば、結露した液滴に煤成分が凝
集するのと同様の効果を得られるのではないかとの考え
に着目してなされたもので、排気ガス通路(20)内に
水を噴霧してこの水に排気ガス中の煤成分を付着させる
噴霧手段(23、24)と、排気ガス通路(20)のう
ち噴霧手段(23、24)の下流部位に設けられ煤成分
が付着した水を濾過する濾過手段(30)と、この濾過
手段(30)からの濾過水を噴霧手段(23、24)へ
供給する供給手段(40)とを備えることを特徴として
いる。
【0008】本発明では、噴霧手段(23、24)によ
って噴霧された水滴が結露水と同様の作用を行うため、
十分に煤成分を凝集させることができ、その後、濾過手
段(30)によって十分に煤成分が付着した水を濾過す
ることで、煤成分を効率よく捕集することができる。ま
た、供給手段(40)によって濾過水を再び噴霧手段
(23、24)に供給するから、水を循環利用できオー
バーフローを防止できる。よって、上記第1及び第2の
目的を達成できる。
【0009】また、請求項3記載の発明では、請求項2
記載の排気ガス浄化装置において、排気ガス通路(2
0)のうち噴霧手段(23、24)の上流部位にて、排
気ガスを冷却水回路(9)の冷却水と熱交換させて冷却
することを特徴としている。つまり、本発明は、請求項
2記載の発明に請求項1記載の発明を組み合わせたもの
であり、より捕集効率の高い排気ガス浄化装置を提供す
ることができる。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の排気ガス浄化装置を組み込んだ内燃機関(1)駆動
式の冷暖房可能なヒートポンプ装置に関するものであ
り、排気ガスを冷却して熱を回収した冷却水を、暖房時
に室外熱交換器(5)にて蒸発した冷媒を加熱する熱源
として用いることが可能な冷却水回路(9)構成とし、
効率的な煤成分の捕集ができるとともに、排気ガスの熱
の有効利用が図れる。
【0011】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明の排気ガス浄化装置をディーゼルエンジンによっ
て駆動されるヒートポンプ装置に適用したものとして説
明する。このヒートポンプ装置は車両搭載型あるいは固
定設置型の空調装置として用いられ、車室内や屋内を冷
暖房することができる。図1は本実施形態に係る排気ガ
ス浄化装置100、及びディーゼルエンジン(内燃機
関、以下単にエンジンという))1により駆動されるヒ
ートポンプ装置200の全体構成を示す図である。
【0013】エンジン1によって駆動される圧縮機2、
冷媒の流路を切り替える四方弁3、暖房時にエンジン排
熱を回収した温水(エンジン冷却水)で冷媒を加熱する
冷媒加熱器4、冷房時は凝縮器として働き且つ暖房時は
蒸発器として働く室外熱交換器5、冷媒を減圧する減圧
手段である膨張弁6、冷房時は蒸発器として働き且つ暖
房時は凝縮器として働く室内熱交換器7、冷媒を気液に
分離しガス冷媒を導出するアキュムレ−タ8が冷媒配管
によって順次接続され、周知のヒートポンプ装置200
の主回路が構成されている。
【0014】なお、符号5aは室外熱交換器5の送風フ
ァンである室外ファン、符号7aは室内熱交換器7の送
風ファンである室内ファンであり、各ファン5a、7a
は電動モータ(図中、Mにて示す)によって駆動される
ようになっている。エンジン1は、Vベルト1aにより
圧縮機2に駆動力を伝達し圧縮機2を駆動させるように
なっている。そして、排気口1bから燃焼後の排気ガス
が排出されるが、排気口1bには、エンジン1からの排
気ガスを流して外部に排出するための金属管等からなる
排気ガス通路20が、フランジ等により接続されてい
る。この排気ガス通路20の終端部には、排気ガス中の
煤成分を捕集する集塵器21が、フランジ等により接続
されている。
【0015】本例では上記従来技術と同様に、集塵器2
1は公知のサイクロン型の遠心分離集塵器を用いてい
る。集塵器21は、遠心分離を行なう本体部21a、こ
の本体部21aの下部に着脱可能に設けられ煤成分や水
等を溜める捕集筒(捕集部)21b及び捕集筒21bに
設けられた水排出用の排出口21cから構成される。な
お、20aは、集塵器21上部に設けられ排気ガス通路
20の一部をなす排気筒であり、ここから浄化された排
気ガスが外部(大気中)へ排出される。
【0016】ここで、排気ガス通路20のうち排気口1
bと集塵器21の間の部位には、排気ガス中の水分およ
び/または油分を結露させるために、後述の冷却水回路
9内の冷却水と排気ガスとを熱交換させる熱交換器(熱
交換部)22が介在設定されている。熱交換器22は、
例えば、公知のフィン−チューブ型の熱交換器等を用い
ることが可能であり、チューブ内部に冷却水を循環さ
せ、フィンの隙間に排気ガスを通過させることで熱交換
が行なわれる。
【0017】ここで、熱交換器22への冷却水の供給
は、冷却水回路9の一部をなすホース(例えばゴムホー
ス等)9aによって行なわれる。また、排気ガス通路2
0と熱交換器22との接続はフランジ等により行なわれ
る。そして、これら各部材20〜22により、排気ガス
浄化装置100が構成されている。また、エンジン1
は、エンジン1を冷却するための冷却水が循環する上記
冷却水回路9を有している。ここで、冷却水回路9は、
エンジン1の冷却水出口からホース9aによって熱交換
器22を通り、サ−モスタット10を介しラジエ−タ1
1を通ってエンジン1の冷却水入口に戻る回路(回路
1)と、エンジン1の冷却水出口からホース9aによっ
て熱交換器22を通り、サ−モスタット10を介し冷媒
加熱器4を通ってエンジン1の冷却水入口に戻る回路
(回路2)とから構成されている。
【0018】なお、冷却水回路9は循環駆動源として水
ポンプ(図示せず)を有しており、ヒートポンプ装置2
00の冷房時には前者の回路1を、暖房時には後者の回
路2を冷却水が流れるように流路制御されるようになっ
ている。また、サーモスタット10は冷却水温度をモニ
タし、回路2において冷却水温度が高すぎる場合に回路
1に切り換える等の流路制御を行なうためのものであ
る。また、ラジエ−タ11は室外熱交換器5のサブクー
ルをとる過冷却器として構成されている。
【0019】尚、ヒートポンプ装置200は上記構成要
素1〜11にて構成されるが、これらのうち室内熱交換
器7および室内ファン7aは、室内機を構成して室内
(車室内または屋内)の適所に設置され、その他のもの
は、室外機を構成して室外(車両の場合は例えばエンジ
ンルーム内)の適所に設置されている。そして、これら
室内機および室外機、さらに排気ガス浄化装置100は
図示しない電子回路等からなる制御装置によって、作動
制御されるようになっている。
【0020】次に、本実施形態の作動を上記構成に基づ
いて説明する。まずヒートポンプ装置200の作動につ
いて述べるが、その作動は公知であるため簡単に述べ
る。冷房時:上記制御装置の冷房スイッチが起動される
と、四方弁3が冷房側(破線)に切り替えられ、冷媒は
図1の破線矢印の様に流れる。すなわち、圧縮機2を出
た高温のガス冷媒は四方弁3、冷媒加熱器4を順次流
れ、室外熱交換器5で放熱凝縮され、膨張弁6で減圧さ
れ、室内熱交換器7で吸熱蒸発し、冷房を行う。その
後、再び四方弁3を通りアキュムレータ8にて気液分離
され、再び圧縮機2に戻る。この時、冷却水回路9で
は、上記回路1を冷却水が流れる。すなわち、エンジン
1を出た冷却水は排気ガス浄化装置100の熱交換器2
2、サーモスタット10、ラジエータ11を通り、再び
エンジン1に戻る。
【0021】暖房時:上記制御装置の暖房スイッチが起
動されると、四方弁3が暖房側(実線)に切り替えら
れ、冷媒は図1の実線矢印の様に流れる。すなわち、圧
縮機2を出た高温のガス冷媒は四方弁3を通り、室内熱
交換器7で放熱凝縮し、暖房を行う。室内熱交換器7を
出た高温の液冷媒は、膨張弁6で減圧され、室外熱交換
器5にて空気と熱交換(外気吸熱)して蒸発する。さら
に冷媒加熱器4で、排気ガスの熱を回収した冷却水と熱
交換して蒸発する。その後、四方弁3を再び通り、アキ
ュムレータ8から圧縮機2に戻る。
【0022】この時、冷却水回路9では、上記回路1を
冷却水が流れる。すなわち、エンジン1を出た冷却水は
サーモスタット10を通り、冷媒加熱器4へと流れ、上
述のように、冷媒と熱交換し冷却された後、再びエンジ
ン1に戻る。かかるヒートポンプ装置200の作動に伴
う排気ガス浄化装置100の作動について、次に述べ
る。
【0023】エンジン1の爆発行程にて発生した排気ガ
スは、エンジン1の排気口1bから、排気ガス通路20
を通り熱交換器22へ送られる。一方、熱交換器22へ
は、上述のように、冷却水がホース9aを通り送られ
る。そして、熱交換器22において、冷却水と排気ガス
とが熱交換し、排気ガスが冷却される。排気ガスから熱
を回収した冷却水は、上述のように、冷房時にはラジエ
ータ11に送られ放熱され、暖房時には冷媒加熱器4に
送られ冷媒と熱交換して放熱され、その後、再びエンジ
ン1に戻る。
【0024】一方、熱交換器22において冷やされた排
気ガスは、さらに排気ガス通路20を通過する際に、自
然放熱により温度が低下し、水、油分の結露点(水:約
100℃、油分:約140℃)まで冷やされる。このと
き、煤を核として結露した部分と、排気ガス通路20の
内部管壁に結露した液滴により、湿った煤が凝集、生成
される。
【0025】そして、凝集した煤成分を含む排気ガスは
集塵器21に送られる。集塵器21は、慣性力の差異に
より重いものと軽いものとを分離するサイクロン型の遠
心分離集塵器であるため、排気ガスの流れによって吹き
飛ばされた煤成分を排気ガスから分離することができ
る。分離された煤成分と結露水及び油分は捕集筒21b
に溜まる。一方、浄化された排気ガスは排気筒20aか
ら排出される。
【0026】ここで、捕集筒21bにて、煤成分と結露
水及び油分は一度混ざり合うが、比重の違いにより、水
及び水に溶ける煤成分は底に沈殿し、油分と水に溶けな
い煤成分は水面に浮き、分離される。そして、排出口2
1cから分離された水のみを排出する。また、排出口2
1cを捕集筒21bの適当な高さに設けたり、液面セン
サ等にて捕集筒21bの水位を検知し、所定水位以上の
時に排出口21cから排水するような構成とすること
で、オーバーフローを防止できる。
【0027】ところで、本実施形態では、排気ガスを冷
却水回路9の冷却水と熱交換させて冷却することによ
り、排気ガス中の水分および油分を結露させ、排気ガス
中の煤成分を凝集させるため、上記従来技術のように、
煤を粒成長させるための多孔体が詰まるという恐れもな
く、凝集して大きくなった煤成分を、下流側の集塵器2
1にて効率良く捕集させることができる。
【0028】また、本実施形態では、冷却水回路9に冷
媒加熱器4を設け、ヒートポンプ装置200の暖房時に
は、熱交換器22にて排気ガスを冷却して熱を回収した
冷却水を、室外熱交換器5にて蒸発した冷媒を加熱する
熱源として用いることができるため、排気ガスの熱の有
効利用が図れる。なお、本実施形態では、熱交換器22
で排気ガスを冷却するのみでは結露まで至らないため、
その下流側の排気ガス通路20を放熱部として構成し、
ここで更に自然放熱させることで結露させているが、冷
却水と排気ガスとの熱交換性能を適宜設計することで、
熱交換器22にて結露が行なわれるようにしてもよい。
更には、上流側の排気ガス通路20にて、先に自然放熱
を行い予め排気ガス温度を下げ、その後熱交換器22に
て結露させるようにしてもよい。
【0029】また、本実施形態では水と油分の両方を結
露させているが、水、油分の結露点によっては、水、油
分の少なくとも一方が結露するように排気ガスを冷やし
てもよい。 (第2実施形態)本実施形態の構成を図2に示す。本実
施形態の排気ガス浄化装置300は、上記第1実施形態
と同じく、本発明の排気ガス浄化装置をヒートポンプ装
置200に適用したものであるが、排気ガス通路20内
に水を噴霧してこの水に排気ガス中の煤成分を付着させ
る噴霧手段23、24を設けたことを特徴としている。
図2においては、ヒートポンプ装置200のうちエンジ
ン1及び冷却水回路9の一部のみ示し、他の部分は省略
してある。なお、図2中、符号9bは冷却水回路9に冷
却水を流すためのポンプ(循環駆動源)である。
【0030】エンジン1の排気口1b接続された排気ガ
ス通路20の途中部には、上記第1実施形態同様の熱交
換部22が設けられ、排気ガス通路20の熱交換部22
下流側には、上記噴霧手段23、24が介在設定されて
いる。この噴霧手段は水を噴霧するノズル23とノズル
23から水が噴霧される水噴霧室24とから構成され
る。そして、水噴霧室24内にて、噴霧された水に排気
ガスを接触させるようになっている。
【0031】また、排気ガス通路20の噴霧手段23、
24下流側には、煤成分が付着した水(凝縮水)を濾過
して煤成分と水を分離する濾過手段(分離器)30が設
けられている。濾過手段30は、本体を区画する円筒形
の容器31を備えている。そして、容器31内上部に
は、排気ガス通路20から排気ガスおよび凝縮水を導入
するための流入口32が設けられている。なお、上記熱
交換器22、水噴霧室24及び流入口32の位置関係は
上流側ほど高い位置に配され、この位置関係に沿って排
気ガス通路20は傾斜しているため、凝縮水が滞留する
ことはない。
【0032】また、容器31内下部には、円柱状の濾過
部(フィルタ)33が、容器31の底面から延びるよう
に、容器31に対して着脱可能に設けられている。濾過
部33は円柱軸方向に貫通する貫通穴を有し、この貫通
穴内には、メッシュ状の円筒体34が挿入されている。
また、濾過部33の上部には、容器31上方に向かって
突出する傘部35が設けられている。
【0033】ここで、流入口32から傘部35に落ちた
凝縮水は、傘部35から容器31の内周面に沿って流
れ、濾過部33の下部から濾過が開始される。そして、
濾過部33を通過した水(濾過水)は、円筒体34内部
に入り込むが、円筒体34は、どの高さからも水が入り
込むようになっている。なお、噴霧手段23、24にて
浄化された排気ガスは、容器31に設けられた排気口3
6から排出される。ここで、これら各部材31〜36に
より濾過手段30が構成されている。
【0034】また、容器31底面に開口する流出口31
aには導管41が接続され、上記濾過水は流出口31a
から導管41に排水される。この導管41はノズル23
まで延設されており、導管41の途中部には、濾過水を
溜める受水タンク42及び濾過水をノズル23に向かっ
て流すためのポンプ43が介在設定されている。なお受
水タンク42は余分な水を排水するためのドレイン口4
2aを有する。これら各部材41〜43により、濾過手
段30からの濾過水を噴霧手段23、24へ供給する供
給手段40が構成されている。
【0035】以上、本実施形態の排気ガス浄化装置30
0は、排気ガス通路20、熱交換器22、及び各手段2
3、24、30、40により構成されている。次に、本
実施形態の作動について述べるが、ヒートポンプ装置2
00の作動については上記第1実施形態と同様であるた
め省略し、排気ガス浄化装置300の作動について述べ
る。
【0036】エンジン1の爆発行程にて発生した排気ガ
スは、上記第1実施形態同様に、排気ガス通路20を通
り熱交換器22へ送られ、熱交換器22において、冷却
水と排気ガスとが熱交換し、排気ガスが冷却される。こ
の時排気ガスの一部は凝縮する。ここで上記同様に、熱
を回収した冷却水は、冷房時にはラジエータ11にて、
暖房時には冷媒加熱器4にて放熱され、その後、再びエ
ンジン1に戻る。
【0037】続いて、一部凝縮された排気ガスは、水噴
霧室24にてノズル23からの噴霧水と接触し、排気ガ
ス中の煤成分は水分(水ミスト)に付着し、煤が混合し
た凝縮水が生成される。その後、この凝縮水を含む排気
ガスは、流入口32から容器31に導入され、凝縮水は
自重により傘部35に落下し、煤成分を除かれて浄化さ
れた排気ガスは排気口36から排出される。
【0038】傘部35に落ちた凝縮水は、上述のように
濾過部33下部に導かれ、濾過部33の下部から濾過が
開始される。ここで、濾過部33下部より目詰まりを発
生していき、次第に上部へと濾過を行なう部分が移って
いくため、濾過部33の濾材を有効利用することがで
き、長寿命化できる。また、濾過部33は容器31の底
板31bを取り外す等により容器31から取出し、取り
換え可能である。
【0039】そして、濾過部33を通過した濾過水は、
円筒体34内部から、流出口31a、導管41を通って
受水タンク42に導かれ、ここで蓄えられる。さらに、
受水タンク42内の濾過水は必要に応じて、ポンプ43
により導管41を通ってノズル23に供給される。な
お、このポンプ43は図示しない制御回路により作動制
御され、また、受水タンク42でオーバーフローする水
はドレイン口42aから排出される。
【0040】ところで、本実施形態によれば、噴霧手段
23、24によって噴霧された水滴が結露水と同様の作
用を行うため、十分に煤成分を凝集させることができ、
その後、濾過手段30によって十分に煤成分が付着した
水を濾過することで、煤成分を効率よく捕集することが
できる。また、供給手段40によって濾過水を再び噴霧
手段23、24に供給するから、水を循環利用できオー
バーフローを防止できる。
【0041】また、本実施形態では、排気ガス通路20
のうち噴霧手段23、24の上流部位に熱交換器22を
設けており、上記第1実施形態同様に、排気ガス中の水
分、油分の結露による煤成分凝集の作用も奏するため、
噴霧手段23、24の作用と相まってより捕集効率を高
くできると共に、熱交換器22で回収された熱をヒート
ポンプ装置200の暖房時の熱源として有効に利用する
ことができる。
【0042】ところで、以上のように、上記各実施形態
では、ヒートポンプ装置200の内燃機関1の排気ガス
浄化を行なう排気ガス浄化装置100、300について
述べてきたが、上記各実施形態は、排気ガス浄化装置1
00、300を備えたヒートポンプ装置200としても
利用できる。 (他の実施形態)なお、上記第1実施形態において、集
塵器21の排出口21cから捕集筒21b内の水を取出
して、この水をヒートポンプ装置200の室外熱交換器
5の冷却に用いるようにすれば、水の有効利用が図れ
る。具体的な構成を、ヒートポンプ装置200をディー
ゼルエンジン自動車に搭載した例として図3に示す。
【0043】図3に示す様に、集塵器21の排出口21
cからでた水(亜硫酸を含む酸性水)は、石灰石等のア
ルカリ性物質を収納する中和装置50を通り中和され、
自動車用ウィンドウォッシャー液タンク51に蓄えられ
るようになっている。タンク51の水は、ポンプ52に
よってゴムホース53を流れ、噴霧ノズル54に送ら
れ、噴霧ノズル54から室外熱交換器5に向けて噴霧さ
れるようになっている。そして、室外熱交換器5は噴霧
水により冷却される。
【0044】このように、図3に示す各部材50〜54
により、排気ガス中の結露水を中和して室外熱交換器5
の冷却を行なうことで、水の有効利用を図る結露水利用
手段が構成される。なお、上記各実施形態では、排気ガ
ス浄化装置をヒートポンプ装置に組み込んだ形態とした
が、ヒートポンプ装置に組み込まずに、単に内燃機関の
排気ガス浄化を行なうものでもよい。この場合、冷却水
回路は内燃機関で温められた冷却水を冷却する冷却手段
(上記例ではラジエータ11)を備えていればよい。
【0045】また、上記各実施形態では、内燃機関がデ
ィーゼルエンジンである例を述べたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、ガソリンエンジン等、排気ガ
ス中に煤成分、水分または油分を含む排気ガスを発生す
る内燃機関であれば、適用可能である。また、上記第2
実施形態では、内燃機関は冷却水回路を有しないもの、
例えば空冷式の内燃機関であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る排気ガス浄化装置
及びヒートポンプ装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る排気ガス浄化装置
の全体構成を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン、2…圧縮機、4…冷媒加熱
器、5…室外熱交換器、6…膨張弁、7…室内熱交換
器、9…冷却水回路、20…排気ガス通路、21…集塵
器、23…ノズル、24…水噴霧室、30…濾過手段、
40…供給手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 51/02 B01D 51/02 51/04 51/04 B F01N 3/04 F01N 3/04 A 5/02 5/02 K F25B 27/00 F25B 27/00 A 27/02 27/02 U

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水を循環する冷却水回路(9)を有
    する内燃機関(1)からの排気ガスを流して外部に排出
    するための排気ガス通路(20)と、 この排気ガス通路(20)に設けられ、前記排気ガス中
    の煤成分を捕集する集塵器(21)とを備える排気ガス
    浄化装置において、 前記排気ガス通路(20)の前記集塵器(21)上流部
    位にて、前記排気ガスを前記冷却水回路(9)の冷却水
    と熱交換させて冷却することにより、前記排気ガス中の
    水分および/または油分を結露させることを特徴とする
    排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関(1)からの排気ガスを流して
    外部に排出するための排気ガス通路(20)と、 前記排気ガス通路(20)の途中部に設けられ、前記排
    気ガス通路(20)内に水を噴霧して、この水に前記排
    気ガス中の煤成分を付着させる噴霧手段(23、24)
    と、 前記排気ガス通路(20)のうち前記噴霧手段(23、
    24)の下流部位に設けられ、前記煤成分が付着した水
    を濾過する濾過手段(30)と、 前記濾過手段(30)からの濾過水を前記噴霧手段(2
    3、24)へ供給する供給手段(40)とを備えること
    を特徴とする排気ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関(1)は、前記内燃機関
    (1)に冷却水を循環させる冷却水回路(9)を備えた
    ものであり、 前記排気ガス通路(20)の前記噴霧手段(23、2
    4)上流部位にて、前記排気ガスを前記冷却水回路
    (9)の冷却水と熱交換させて冷却することを特徴とす
    る請求項2に記載の排気ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 冷却水を循環する冷却水回路(9)を有
    する内燃機関(1)と、 前記内燃機関(1)によって駆動される圧縮機(2)
    と、 冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器(7)と、 冷媒と室外空気とを熱交換する室外熱交換器(5)と、 前記室内熱交換器(7)と前記室外熱交換器(5)との
    間に設けられ、冷媒を減圧する減圧手段(6)とを有す
    るヒートポンプ装置であって、 前記内燃機関(1)からの排気ガスを流して外部に排出
    するための排気ガス通路(20)と、 前記排気ガス通路(20)に設けられ、前記排気ガス中
    の煤成分を捕集する集塵器(21)と、 前記排気ガス通路(20)の前記集塵器(21)上流部
    位に設けられ、前記排気ガス中の水分および/または油
    分を結露させるために、前記冷却水回路(9)内の冷却
    水と前記排気ガスとを熱交換させる熱交換部(22)と
    を有する排気ガス浄化装置(200)を備え、 さらに、前記冷却水回路(9)には、前記排気ガスから
    熱を回収した冷却水によって、暖房時に前記室外熱交換
    器(5)にて蒸発した冷媒を加熱する冷媒加熱器(4)
    が設けられていることを特徴とするヒートポンプ装置。
JP13710498A 1998-05-19 1998-05-19 排気ガス浄化装置 Pending JPH11324644A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1317162C (zh) * 2004-12-17 2007-05-23 泰山集团股份有限公司 渔船制冷机组

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CN1317162C (zh) * 2004-12-17 2007-05-23 泰山集团股份有限公司 渔船制冷机组

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