JPH11324024A - 建設機械における分散型制御装置 - Google Patents

建設機械における分散型制御装置

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JPH11324024A
JPH11324024A JP10138430A JP13843098A JPH11324024A JP H11324024 A JPH11324024 A JP H11324024A JP 10138430 A JP10138430 A JP 10138430A JP 13843098 A JP13843098 A JP 13843098A JP H11324024 A JPH11324024 A JP H11324024A
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JP
Japan
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display
control device
construction machine
transmission
reception
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Application number
JP10138430A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogura
弘 小倉
Hiroshi Watanabe
洋 渡邊
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転室内に必要最少限の表示装置を設けて運
転室空間を十分に確保するとともに、共通の通信ライン
および分散配置された各制御装置における通信量を調節
可能にすること。 【解決手段】 建設機械1各部に設けた検出手段から入
手した情報に基づいて、建設機械各部の動作を制御する
複数の制御装置20,22,25と、建設機械各部の状
況を表示する表示装置26とを備え、これらの制御装置
および表示装置を共通の通信ラインを介して接続してな
る建設機械における分散型制御装置において、前記表示
装置26は、複数種類の表示情報を切換表示可能な単一
の表示部29を備え、前記各制御装置および前記表示装
置は、前記各制御装置または前記表示装置における時間
あたりの通信量が所定の範囲を越える場合は、時間当た
りの通信量を変更する送受信管理手段を備えることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械における
分散型制御装置に係わり、特に油圧ショベル等の建設機
械の各部を制御する複数の制御装置と建設機械各部の状
況を表示する表示装置を共通の通信ラインを介して接続
した建設機械における分散型制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベル等の建設機械に備え
られる制御装置は、概略、建設機械への操作指令を行う
第1の制御装置と、この第1の制御装置からの操作指令
に基づいて、建設機械各部の操作に必要な制御演算指令
を行う第2の制御装置と、この第2の制御装置からの演
算制御指令を建設機械各部を駆動するためのアクチュエ
ータに出力する第3の制御装置と、建設機械の各部の状
況を表示する表示装置とから構成されている。これらの
制御装置や表示装置間には相互に関連する信号を授受す
るための電気信号線が多数配設されている。
【0003】この電気信号線の多数配設は、配線接続に
よって行うために構造が複雑化し、高コスト化を招いて
いた。これを解決するために、特公平7−113854
号公報には、分散配置した各制御装置や表示装置間を共
通のバスで接続して制御信号を授受する建設機械におけ
る分散型制御装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術によれ
ば、電気信号線の接続を簡素化し、コストの低減を図る
ことができ、その結果、建設機械の制御装置の改善を図
ることができる。
【0005】一方、建設機械は、建設機械の操作性の向
上を図るために、種々の情報、例えば、通常の運転時に
必要な燃料残量、エンジン回転数、作動油温等の情報を
表示する表示装置や、機械の故障情報およびその履歴情
報を表示するための表示装置や、さらには高機能化され
た建設機械では建設機械本体の前部に設けたフロント機
構の姿勢を表示するとともに自動制御の始動、停止のた
めの操作スイッチを備える表示装置を設けることが望ま
れている。そのため、これらの表示装置を、共通の通信
ラインを介して上述の複数の制御装置に接続すると、接
続配線が増加し、また複数の表示装置を運転室内に設置
すると、運転室内の空間が狭くなり、居住性が悪化する
という問題がある。
【0006】しかし、表示装置を少なくして、例えば、
1つの表示装置に各種の情報を表示しようとすると、そ
の時の表示情報の内容や各制御装置間の通信量によって
は共通の通信ラインに接続される複数の制御装置や表示
装置間の通信量が過大になり、複数の制御装置や表示装
置間で適切なデータの送受信ができないことがある。
【0007】本発明の目的は、上記の種々の問題点を考
慮して、運転室内には必要最少限の表示装置を設け運転
室内の空間を十分に確保するとともに、共通の通信ライ
ン上の通信量をそのときの状況に応じて適切な通信量に
調節することを可能にした建設機械における分散型制御
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次のような手段を採用した。
【0009】建設機械各部に設けた検出手段から入手し
た情報に基づいて、建設機械各部の動作を制御する複数
の制御装置と、建設機械各部の状況を表示する表示装置
とを備え、これらの制御装置および表示装置を共通の通
信ラインを介して接続してなる建設機械における分散型
制御装置において、前記表示装置は、複数種類の表示情
報を切換表示可能な単一の表示部を備え、前記各制御装
置および前記表示装置は、前記各制御装置、前記表示装
置または前記共通の通信ラインにおける時間あたりの通
信量が所定値を越える場合は、時間当たりの通信量を変
更する送受信管理手段を備えることを特徴とする。
【0010】また、請求項1に記載の建設機械における
分散型制御装置において、前記表示装置は、前記表示情
報の表示切換を要求する入力手段と、前記入力手段から
要求された表示情報の表示に伴って前記各制御装置にお
ける時間あたりの通信量が所定値を越える場合は、前記
各制御装置の送受信管理手段に送受信周期の変更を促す
通知手段とを備えることを特徴とする。
【0011】また、建設機械各部に設けた検出手段から
入手した情報に基づいて、建設機械各部の動作を制御す
る複数の制御装置と、建設機械各部の状況を表示する表
示装置とを備え、これらの制御装置および表示装置を共
通の通信ラインを介して接続してなる建設機械における
分散型制御装置において、前記各制御装置および前記表
示装置は、送受信周期の変更可能な送受信管理手段を備
え、前記表示装置は、複数種類の表示情報を切換表示可
能な単一の表示部と、前記表示情報の表示切換を要求す
る入力手段と、前記入力手段から要求された表示情報の
表示に伴って前記表示装置における時間あたりの通信量
が、所定値以上になる場合は前記各制御装置の送受信管
理手段に送受信周期を長くするように通知するととも
に、所定値以下になる場合は前記各制御装置の送受信管
理手段に所定の送受信周期に戻すように通知する通知手
段とを備えることを特徴とする。
【0012】また、建設機械各部に設けた検出手段から
入手した情報に基づいて、建設機械各部の動作を制御す
る複数の制御装置と、建設機械各部の状況を表示する表
示装置とを備え、これらの制御装置および表示装置を共
通の通信ラインを介して接続してなる建設機械における
分散型制御装置において、前記各制御装置および前記表
示装置は、送受信周期の変更可能な送受信管理手段を備
え、前記表示装置は、複数種類の表示情報を切換表示可
能な単一の表示部と、前記表示情報の表示切換を要求す
る入力手段と、前記入力手段から要求された表示情報の
表示に伴って前記表示装置または共通の通信ラインにお
ける時間あたりの通信量が、所定値以上になる場合は前
記各制御装置の送受信管理手段に送受信周期を長くする
ように通知するとともに、所定値以下になる場合は前記
各制御装置の送受信管理手段に所定の送受信周期に戻す
ように通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
1から図30を用いて説明する。
【0014】図1は、本実施形態に係る建設機械の表示
制御装置の概要を示す図である。
【0015】同図において、1は油圧ショベル等の建設
機械であり、建設機械1は、概略、走行体2と、走行体
2上に設けた旋回体3と、旋回体3の前部に設けた運転
室4と、旋回体3の前部に装備したフロント機構5と、
旋回体3に俯仰動可能に設けたブーム6と、ブーム6先
端に回動可能に設けたアーム7と、アーム7の先端に回
動可能に設けたバケット8と、ブーム6を俯仰動させる
ための油圧シリンダ9と、アーム7を回動させるための
油圧シリンダ10と、バケット8を回動させるための油
圧シリンダ11と、油圧シリンダ11とバケット8とを
連結するリンク機構12とから構成されている。
【0016】なお、図1の建設機械1の外部に示される
電気系統および油圧系統は建設機械1内部に搭載される
ものである。
【0017】これらの制御系統において、13は油タン
ク、14は油圧ポンプ、15は油圧ポンプ14からブー
ム駆動用の油圧シリンダ9に供給される圧油の流量を制
御する制御弁、16は油圧ポンプ14の吐出圧力を検出
する圧力検出器、17は油圧ポンプ14の斜板の傾転位
置を検出する斜板傾転位置検出器、18は油タンク内の
作動油の温度を検出する作動油温検出器、19は油圧ポ
ンプ14の斜板傾転位置を制御する斜板傾転位置制御装
置である。
【0018】また、20は油圧ポンプ14の制御装置で
あり、この装置20は圧力検出器16からの圧力信号P
dおよび斜板傾転位置検出器17からの斜板角度信号θ
に基づいて斜板傾転位置制御装置19を介して油圧ポン
プ14の斜板の傾転位置を調整し、油圧ポンプ14の押
しのけ容積すなわち吐出流量を制御するものである。
【0019】また、21はブーム操作レバー、22はブ
ーム操作レバー21に接続するブーム制御装置であり、
この装置22はブーム操作レバー21の操作信号Xに基
づき制御弁15を操作し、その弁開度を調整してブーム
駆動するものである。
【0020】なお、図1においては、ブーム駆動用の油
圧シリンダ9を制御するための制御弁15、ブーム操作
レバー21、ブーム制御装置22からなる制御系統のみ
示したが、アーム駆動用の油圧シリンダ10、バケット
駆動用の油圧シリンダ11、旋回体駆動用の油圧モータ
および走行体駆動用の油圧モータを駆動するための制御
系統も同様に設けられるが、ここでは説明の煩雑化を避
けるためそれらの制御系統は省略する。
【0021】23はブーム6の回転角度を検出するブー
ム角度検出器、24はアーム7の回転角度を検出するア
ーム角度検出器、25はフロント機構5の姿勢を演算す
るための姿勢演算装置であり、この装置25はブーム角
度検出器23およびアーム角度検出器24からの検出信
号αおよび検出信号βに基づいてフロント機構5の姿勢
を演算するものである。
【0022】26は表示装置、27は表示制御装置、2
8は表示切換部、29は表示部である。
【0023】また、表示制御装置27、姿勢演算装置2
5、ブーム制御装置22、および油圧ポンプ14の制御
装置20は、双方向通信が可能なように共通の通信ライ
ン30に接続される。
【0024】図2は、図1に示す制御装置20の構成を
示す図である。なお、図1に示す符号と同符号のものは
同一部分を示す。
【0025】同図において、201は圧力検出器16か
らの圧力信号Pdと斜板傾転位置検出器17からの斜板
傾転位置信号θとを入力してデジタル信号に変換するA
/D変換器、202は中央演算処理装置(CPU)、2
03は制御処理を行うための制御プログラム、故障診断
プログラム等のプログラム、および制御に必要な定数を
格納するリードオンリーメモリ(ROM)、204は演
算処理の結果あるいは演算処理の途中の数値を一時記憶
するランダムアクセスメモリ(RAM)、205は出力
用のインターフェース(I/O)、206は油圧ポンプ
14の斜板の駆動信号を斜板位置制御装置19に出力す
る増幅器、207は共通の通信ライン30に接続されて
いる各制御装置との間の通信を制御する通信手段、20
8は故障情報の履歴を記憶しておく不揮発性メモリとし
てのEEPROM(ElectricallyErasable Programmable
Read Only Memory)であり、電源オフの状態においても
故障情報を記憶する。
【0026】なお、通信手段207には各種データを記
憶するメモリを備えている。
【0027】図3は図1に示す制御装置22の構成を示
す図である。なお、図1に示す符号と同符号のものは同
一部分を示す。
【0028】同図において、221は、ブーム操作レバ
ー21からの操作信号Xをデジタルに変換するA/D変
換器、222は中央演算処理装置(CPU)、223は
制御処理のための制御プログラム、故障診断プログラム
等のプログラム、および制御に必要な定数を格納するリ
ードオンリーメモリ(ROM)、224は演算処理の結
果あるいは演算処理の途中の数値を一時記憶するランダ
ムアクセスメモリ(RAM)、225はデジタル信号を
をアナログ信号に変換するD/A変換器、226はD/
A変換器225からの信号を制御弁15に出力するため
の増幅器、227は共通の通信ライン30で接続されて
いる各制御装置との間の通信を制御するとともに、各種
データを記憶するメモリを備える通信手段、228は故
障情報の履歴を記憶しておく不揮発性メモリとしてのE
EPROMである。
【0029】図4は図1に示す姿勢演算装置25の構成
を示す図である。なお、図1に示す符号と同符号のもの
は同一部分を示す。
【0030】同図において、251はブーム角度検出器
23からの角度信号αとブーム角度検出器24からの角
度信号βとを入力してデジタル信号に変換するA/D変
換器、252は中央演算処理装置(CPU)、253は
制御処理のための制御プログラム、故障診断プログラム
等のプログラム、および制御に必要な定数を格納するリ
ードオンリーメモリ(ROM)、254は演算処理の結
果あるいは演算処理の途中の数値を一時記憶するランダ
ムアクセスメモリ(RAM)、255はデジタル信号を
アナログ信号に変換するD/A変換器、256は共通の
通信ライン30で接続されている他の制御装置との間の
通信を制御するとともに、各種データを記憶するメモリ
を備える通信手段、257は故障情報の履歴を記憶して
おく不揮発性メモリとしてのEEPROMである。
【0031】図5は、本実施形態に係る表示装置26、
表示制御装置27、および表示切換部28、表示部29
を示す図である。なお、図1に示す符号と同符号のもの
は同一部分を示す。
【0032】同図において、281、282、283は
オペレータが表示内容を切り換えたい時に操作する複数
の表示切換スイッチである。
【0033】271は表示切換スイッチ281〜283
からの信号を入力するためのインターフェース、272
は中央演算処理装置(CPU)、273は制御処理に必
要な制御プログラム、故障診断プログラム等のプログラ
ム、および制御に必要な定数を格納するリードオンリー
メモリ(ROM)、274は演算結果あるいは演算途中
の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RA
M)、275は出力用のインターフェース(I/O)、
276は表示部29への表示指令を受けて、表示部29
にデータを送る画面表示制御装置、277は故障情報の
履歴を記憶しておく不揮発性メモリとしてのEEPRO
M、278は共通の通信ライン30で接続されている他
の制御装置との間の通信を制御する通信手段278であ
る。なお、図2〜図5に示す装置20,22,25,2
7において、点線の範囲内に示されるA/D変換器また
はインターフェース、中央演算処理装置(CPU)、リ
ードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモ
リ(RAM)、および出力用のインターフェース(I/
O)は、シングルチップマイコンで構成される。
【0034】次に、制御装置20の動作を図6から図8
を用いて説明する。
【0035】図6は、図2に示す制御装置20における
油圧ポンプ14の吐出量制御の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0036】はじめに、ステップ60において、制御処
理に必要な定数をROM203あるいはEEPROM2
08から読み込む。次に、ステップ61において、A/
D変換器201を介して圧力検出器16から検出される
圧力信号Pd、斜板傾転位置検出器17から検出される
斜板角度信号θ、および油タンク13の作動油温検出信
号tを読み込む。次に、ステップ62において、油圧ポ
ンプ14の目標傾転角θrを計算し、ステップ63にお
いて、目標傾転角θrに斜板傾転位置信号θが一致する
ように斜板傾転位置制御装置19に制御信号を出力し、
油圧ポンプ14の傾転角の制御を行い、油圧ポンプ14
の吐出量を制御する。
【0037】図7は、制御装置20における共通の通信
ライン30を介して他の装置22,25,27から送信
されてきたデータの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0038】まず、図2に示す通信手段207が他の装
置22,25,27から正常に受信を完了すると、受信
処理を正常に完了したことを示すフラグを立て、制御装
置20に受信完了割込み信号を送る。このとき、受信し
たデータは通信手段207内のメモリに蓄えられる。制
御装置20は受信完了割込み信号を受信すると、図7に
示す受信完了割込み処理プログラムを自動的に開始す
る。
【0039】割り込み処理が開始されると、ステップ7
0において、通信手段207に格納されているデータが
RAM204に転送される。次に、ステップ71におい
て、受信が完了したことによりフラグをクリアする。
【0040】制御装置20は、RAM204に格納され
たデータを利用してROM203に格納されている制御
プログラムに従って所定の演算処理を行う。
【0041】なお、以上の説明は、制御装置20に他の
装置22,25,27からのデータが送信されてきた場
合の受信処理について説明したが、他のそれぞれの装置
においても、制御装置20と同様のデータの受信処理が
行われる。
【0042】図8は、制御装置20における共通の通信
ライン30を介して他の装置22,25,27にデータ
を送信する処理手順を示すフローチャートである。
【0043】ステップ80において、送信するデータを
図2に示すRAM204から通信手段207内のメモリ
に転送する。次に、ステップ81において、送信要求フ
ラグを立てる。通信手段207は、送信要求フラグが立
てられたデータを、時系列のシリアルのデータに変換し
て共通の通信ライン30に送出する。
【0044】以上の説明は、制御装置20から他の装置
22,25,27にデータを送信する場合の送信処理に
ついて説明したが、他のそれぞれの装置においても制御
装置20と同様のデータの送信処理が行われる。
【0045】図9は、図3に示す制御装置22における
制御弁15の圧油の流量制御の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【0046】ステップ90において、制御演算に必要な
定数をROM223あるいはEEPROM228から読
み込む。次に、ステップ91において、A/D変換器2
21を通して、ブーム操作レバー21からの操作信号X
を読み込み、ステップ92において、操作信号Xに応じ
た制御弁15の操作量の演算を行う。次に、ステップ9
3において、D/A変換器225、増幅器226を介し
て制御弁15の操作量を出力する。
【0047】図10は、図4に示す姿勢演算装置25に
おけるフロント機構5の姿勢を演算する処理手順を示す
フローチャートである。
【0048】ステップ100において、フロント機構5
の姿勢を演算するために、フロント機構5を構成するブ
ーム6、アーム7等の寸法データを、ROM253ある
いはEEPROM257から読み込む。次に、ステップ
101において、A/D変換器251を通して、ブーム
角度検出器23からの角度信号αおよびアーム角度検出
器24からの角度信号βを読み込む。そして、ステップ
102において、上記フロント機構5の各部の寸法デー
タと角度信号α、βを用いて、フロント機構5の姿勢を
演算し、RAM254に記憶する。
【0049】次に、制御装置20における斜板傾転位置
検出器17から検出される斜板傾転位置信号θに基づく
故障診断について図11から図13を用いて説明する。
【0050】図11は、図2に示すA/D変換器201
における入出力特性の一例を示す図である。
【0051】同図において、斜板傾転位置検出器17
は、油圧ポンプ14の斜板の傾転位置である傾転角を検
出し、検出した角度に応じて0V〜5Vの電圧信号を出
力する。この電気信号はA/D変換器201によってア
ナログ信号からa0からa4の8ビットのデジタル信号
に変換される。例えば、斜板位置検出器17が−20°
から160°までを0Vから5Vとして検出可能な場合
において、−20°の場合のデジタル値をa0に、16
0°の場合のデジタル値をa3に対応させ、その間の対
応を直線的な比例関係に設定する。
【0052】ここで、油圧ポンプ14の斜板傾転角の可
動範囲が最大45°としたときのデジタル値をa2と
し、最小傾転位置において斜板傾転位置検出器17が0
°を表す信号を出力するように斜板傾転位置検出器17
を取り付けた場合、A/D変換器201を通じて得られ
る値はほぼa1からa2なる。a1より小さな値あるい
はa2より大きな値は、構造上入力されないことにな
る。この原理を利用することにより斜板傾転位置検出器
17の故障診断を行うことができる。
【0053】図12は、図2に示すRAM204および
EEPROM208に記憶される故障フラグおよび故障
履歴フラグの関係を示す図である。
【0054】図において、2041は斜板傾転角θに係
わる故障を判定したときセットされるθ故障フラグ、2
042は圧力信号Pdに係わる故障を判定したときセッ
トされるPd故障フラグ、2043は斜板傾転角θに係
わるθ故障履歴フラグ、2044は圧力信号Pdに係わ
るPd故障履歴フラグ、2081は斜板傾転角θに係わ
るθ故障履歴フラグ、2082は圧力信号Pdに係わる
Pd故障履歴フラグである。
【0055】θ故障履歴フラグ2081には、過去に斜
板傾転位置信号θの値が故障診断領域に入ったことがあ
れば「1」が書き込まれている。RAM204内のθ故
障履歴フラグ2043およびはPd故障履歴フラグ20
44はそれぞれEEPROM208内のθ故障履歴フラ
グ2081およびPd故障履歴フラグ2082がコピー
されたものであり、制御装置20の立ち上げ時にコピー
される。RAM204の故障情報が消去されても常にE
EPROM208に確保される。
【0056】図13は、制御装置20における斜板傾転
角θに基づく故障診断プログラムの処理手順を示すフロ
ーチャートである。なお、ここでは、余裕をみて故障と
診断する範囲を図11においてa3以上とa1以下とに
設定した。
【0057】同図において、ステップ120において、
A/D変換器201を介して、斜板傾転位置信号θを読
み込む。次に、ステップ121において、読み込んだ斜
板傾転位置信号θの値を調べて、斜板傾転位置信号θが
a1よりも小さい場合、即ち斜板傾転位置角度が−2°
以下の場合、斜板傾転位置信号θがa3よりも大きい場
合、即ち斜板位置角度が142°以上の場合、および上
記以外の場合の3つの場合に分けて判定する。斜板傾転
位置信号θがa1よりも小さい場合、あるいはa3より
も大きい場合には、斜板傾転位置検出器17の故障、制
御装置20と斜板傾転位置検出器17との間の電気配線
の断線あるいはショート等が考えられる。ステップ12
1において、斜板傾転位置信号θがa1よりも小さいと
判定された場合には、ステップ122に進み、斜板傾転
位置信号θの値がa1よりも小さいが、a1で代表させ
る。次に、ステップ123において、RAM204のθ
故障フラグ2041を「1」にする。次に、ステップ1
24において、故障情報を図8に示す手順で表示制御装
置27に送信する。
【0058】また、ステップ121において、斜板傾転
位置信号θがa3よりも大きいと判定された場合には、
ステップ125に進み、読み込んだ斜板傾転位置信号θ
の値がa3よりも大きいから、この信号θをa3で代表
させる。
【0059】次に、ステップ126において、RAM2
04のθ故障フラグ2041を「1」にする。故障情報
を図8に示す手順で表示制御装置27に送信する。
【0060】斜板傾転位置信号θが上記の故障診断領域
以外の場合には、ステップ128に進み、RAM204
のθ故障フラグ2041が「0」になっているかどうか
を調べる。θ故障フラグが「0」でないと判定された場
合には、ステップ129に進み、故障フラグ2041を
「0」にする。
【0061】次に、ステップ130において、ROM2
04のθ故障フラグ2041が「1」、θ故障履歴フラ
グ2043が「0」であるかどうかを調べる。この条件
が成立する場合は、今回新たに故障が発生したことを表
すから、ステップ131に進み、RAM204内の故障
履歴フラグ2043を「1」にするとともに、EEPR
OM208内の故障履歴フラグ2081に「1」を転送
する。
【0062】以上の処理により、斜板傾転位置検出器1
7の故障検出と、その故障の履歴を記憶ROM204お
よびEEPROM208に記憶することができる。
【0063】なお、上記の故障診断は制御装置20にお
ける斜板傾転角θについてのみ説明したが、制御装置2
0における圧力信号Pd、装置22,25における故障
診断も前記と同様に行われるので説明を省略する。
【0064】次に、図1に示す表示制御装置27による
表示部29における各種データの切り換え表示について
図14から図23を用いて説明する。
【0065】図14は装置20,22,25および表示
制御装置27間において送受信されるデータの最小単位
であるメッセージの構成を示す図である。
【0066】このメッセージはバイト型(8ビット)デ
ータ最大8個と、メッセージ固有のID番号で構成さ
れ、ID番号により受信が制御される。例えば、制御装
置20、制御装置22および姿勢演算装置25がそれぞ
れ表示制御装置27からID番号Aのメッセージを来た
場合、制御装置20および制御装置22は受信するが、
姿勢演算装置25は受信しないように受信制御される。
制御装置20および制御装置22では、それぞれの通信
手段207および通信手段227に備えられるメモリ内
に格納される。
【0067】このように、本実施形態によれば、制御装
置20、制御装置22および制御装置25の各装置に対
して、前もってどのメッセージを受信するかを設定して
おくことにより、1:N(複数の装置)の送信を、1つ
のメッセージの送信だけで行うことができる。
【0068】図15は、オペレータによる表示切り換え
要求に対して、表示制御装置27における表示切り換え
制御の処理手順を示すフローチャートである。
【0069】はじめに、オペレータからの表示切り換え
要求は、図5に示す表示切換部28における表示切換ス
イッチ281〜283の何れかを操作することによって
行われる。
【0070】次いで、ステップ150において、表示切
換スイッチ281〜283のいずれかからの操作信号
は、インターフェース271を介して表示制御装置27
に取り込まれ、ステップ151において入力された操作
情報が解析される。次に、ステップ152において、操
作情報が保守・点検モードか否かを判定する。保守・点
検モードでないときは、ステップ153において、現在
表示している内容と異なる内容の表示要求であるか否か
を判定し、他の装置が保有するデータが必要である場合
にはステップ154に進む。ステップ154では、制御
装置20、制御装置22および姿勢演算装置25に必要
なデータの送信要求を行う。
【0071】ここで、例えば、作動油温tを表示中にフ
ロント深さdの表示要求があった場合、制御装置20に
はメッセージの送信の停止を要求するメッセージを送信
し、姿勢演算装置25にはフロント機構5の深さdに関
するメッセージの送信を要求するメッセージを送信す
る。
【0072】図16は、表示制御装置27から制御装置
20,22,25に送信されるメッセージAの内容を示
す図である。このメッセージAは、表示部29に作動油
温tを表示させたいときに、表示制御装置27から制御
装置20、制御装置22および制御装置25に送信され
る。このメッセージAには作動油温tを要求するフラグ
が立っているので、油圧ポンプ14の制御装置20は、
このメッセージを受信すると、作動油温tを格納したメ
ッセージBを表示制御装置27に送信する。図17は、
このときのメッセージBの内容を示す図である。
【0073】ここで、表示制御装置27からフロント機
構5のフロント深さdの表示要求があった場合には、表
示制御装置27はメッセージAの内容をメッセージA’
に変更して制御装置20、制御装置22および姿勢演算
装置25に送信する。図18は、このときのメッセージ
A’の内容を示す図である。メッセージA’は、表示部
29にフロント深さdを表示したいときに、表示制御装
置27から制御装置20、制御装置22および姿勢演算
装置25に送信されるメッセージである。このメッセー
ジA’にはフロント深さdを要求するフラグが立ってい
るので、姿勢演算装置25は、このメッセージを受信す
ると、フロント深さdを格納したメッセージCを表示制
御装置27に送信する。図19は、このときのメッセー
ジCの内容を示す図である。
【0074】ここで、図15に示すフローチャートのス
テップ155において、表示制御装置27が新しいメッ
セージ、例えば、メッセージCを受信した場合は、ステ
ップ156において、表示部29にフロント機構5のフ
ロント深さdについて表示する。
【0075】次に、保守・点検時の表示処理について再
び図15に示すフローチャートを用いて説明する。ステ
ップ150において、建設機械について保守・点検する
ために、オペレータまたは他の作業者が表示切換部28
における表示切換スイッチ281〜283の何れかを操
作し表示切り換えを要求すると、ステップ151におい
て、表示制御装置27に取り込まれた操作情報が解析さ
れる。ステップ152において、保守・点検モードであ
るか否かが判定され、今の場合保守・点検モードである
ので、ステップ157において、表示制御装置27は制
御装置20,22,25に保守・点検に必要なデータの
送信要求を行う。図20は表示制御装置27から他の装
置に送信されたメッセージA”の内容を示す図である。
この内容は、図16または図18に示すメッセージおい
て、故障診断モードKのフラグの部分を「1」(ON)
にしたものに相当する。
【0076】図21は、故障診断モードKのフラグが
「1」になっているメッセージを受けた制御装置20が
作動油温検出器18の故障を検出したときに送信するメ
ッセージDの内容を示す図である。図において、ポンプ
吐出圧力検出器16の圧力Pdの故障を表示するフラ
グ、斜板傾転位置検出器17の斜板傾転角θの故障を表
示するフラグ、および作動油温検出器18の作動油温t
の故障を表示するフラグのうち、作動油温tのフラグを
「1」にしている。
【0077】図22は、故障診断モードKのフラグが
「1」になっているメッセージを受けた制御装置22が
操作レバー21の故障を検出したときに送信するメッセ
ージEの内容を示す図である。同図において、操作レバ
ー21の操作Xの故障を表示するフラグを「1」にして
いる。
【0078】図23は、故障診断モードKのフラグが
「1」になっているメッセージを受信した演算制御装置
25が、ブーム角度検出器23の検出信号αおよびアー
ム角度検出器24からの検出信号βの故障を検出したと
きに送信するメッセージEの内容を示す図である。同図
において、検出信号αおよび検出信号βの故障を表示す
るフラグを「1」にしている。
【0079】図15のステップ158において、表示制
御装置27が前記したメッセージD、E、Fのような故
障情報が含まれているメッセージを受信したときには、
ステップ156において、故障情報を表示する。
【0080】次に、オペレータ等による表示切換要求の
結果、共通の通信ライン上の通信量が過大または減少す
る場合の表示制御装置27および各装置20,22,2
5における処理手順を図24に示すフローチャートを用
いて説明する。
【0081】図24(a)は表示制御装置27における
処理を表し、図24(b)は各装置20,22,25に
おける処理を表す。
【0082】はじめに、図24(a)において、ステッ
プ241において、表示切換部28から表示切換要求が
出力されると、ステップ242において、表示要求され
た表示情報を表示するに伴って必要なデータ数をカウン
トする。次いで、ステップ243において、通常に表示
する所定のデータ数より多いか少ないかを判定する。表
示要求データ数が所定データ数より多い場合は、ステッ
プ244において、各装置20,22,25に通信量を
減少するように通知する。また、ステップ243におい
て、表示要求データ数が所定データ数より少ない場合
は、ステップ245において、各装置20,22,25
に通信量を増加するように通知する。
【0083】図24(b)において、各装置20,2
2、25では、受信割り込みにより、表示制御装置27
から通信量を減少または増加するように通知されると、
はじめに、ステップ245において、通信量を減少すべ
きとの通知を受信した場合は、ステップ247におい
て、各装置20,22,25のメッセージ送受信周期管
理テーブルの送信周期を長くするように制御する。ま
た、ステップ248において、通信量を増加すべきとの
通知を受信した場合は、各制御装置20,22,25の
メッセージ送受信周期管理テーブルの送信周期を元の所
定の送信周期に戻すように制御する。
【0084】次に、各装置20,22,25,27に記
憶され送受信に必要な各種テーブルおよび送信処理につ
いて図25から図27を用いて説明する。
【0085】図25はメッセージ定義テーブルの一例で
あり、このテーブルは、全ての装置、表示装置間で共通
に使用される。データの送受信は各メッセージ単位で行
われ、送信/受信は各メッセージの送受信別を表し、送
信周期は各メッセージの送受信間隔を表す。送受信周期
を変更したい場合は送受信周期の数値を変更するだけで
よい。図26は送受信周期管理テーブルの一例であり、
このテーブルも、各装置20,22,25,27におい
て利用される。例えばメッセージ番号1は送信周期が1
0msであり、カウンタには各装置20,22,25,
27に備えるタイマによって計時されそのカウント値が
入力される。
【0086】図27は各装置20,22,25,27に
おける送信周期制御の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【0087】ステップ271において、各装置20,2
2,25,27内の図示されていないタイマによって計
時され、一定時間毎にタイマ割り込みが行われる。ステ
ップ272において、図26に示す送受信周期管理テー
ブルのカウンタに計時毎に加算して行く。ステップ27
3において送信周期とカウンタ値とを対比する。両者が
等しくなった時は、ステップ274において各装置にお
いて所定のメッセージを他の制御装置等に送信し、等し
くない時は、ステップ275において他の処理に戻る。
【0088】次に、表示制御装置27から各装置20,
22,25にメッセージ送信周期を長くするようにとの
通知を受信した時の各装置20,22,25における送
受信量の変化の様子を図28および図29を用いて説明
する。
【0089】図28は10ms毎の各装置20,22,
25,27間のメッセージ送受信を行った場合のタイム
チャートを示す図である。
【0090】ここで、図28(a)は、装置20,2
2,25、および表示制御装置27の送受信メッセージ
を表す。なお、白枠は送信メッセージ、黒枠は受信メッ
セージを表す。1401は制御装置20から姿勢演算装
置25への送信メッセージ、1401’は姿勢演算装置
25の受信メッセージを表す。1402は姿勢演算装置
25から制御装置22への送信メッセージ、1402’
は制御装置22の受信メッセージを表す。以下同様に1
403,1404,1405,1406,1407は送
信メッセージを表し、1403’,1404’,140
5’,1406’,1407’は受信メッセージを表
す。
【0091】図28(b)は、姿勢演算装置25のにお
ける送信メッセージおよび受信メッセージの送受信処理
タイミングを表す。
【0092】図28(a)から理解されるように、姿勢
演算装置25は、これ以上送受信処理量が増加すると1
回の制御演算が10msで終了しない可能性があること
を示している。そのためのメッセージの送受信の周期を
延長する必要がある。
【0093】図29(a)は、処理周期を15ms毎に
延長して装置20,22,25,27間のメッセージ送
受信を行う場合のタイムチャートを示す図であり、図2
9(b)は、このときの姿勢演算装置25における送信
メッセージおよび受信メッセージの送受信処理タイミン
グを表す。
【0094】このように、表示制御装置27は表示切換
要求の結果、指定された表示情報を表示するために必要
なデータ数を計算し、データ数が所定のデータ数より多
いと判断したときは、各装置における送受信量が過大に
ならないように各装置の送受信周期を延長する。送受信
周期を延長すると、例えば、図29(a)に示すよう
に、姿勢演算装置25は送信メッセージ1501、15
02(網目枠で示される)の送信処理が加えられても、
全体としては時間当たりの送信処理は増加せず、所定の
処理周期である15ms以内に送受信処理を終了するこ
とができる。
【0095】上記のごとく、本実施形態によれば、1つ
の表示装置で、建設機械の運転に必要な情報、故障情
報、故障の履歴などの複数種類の情報を切り換え表示す
ることがでる。
【0096】また、従来のものに比べて表示装置の表示
部を少なくすることができるので、コスト低減に寄与す
る。
【0097】また、共通の通信ライン上に通信量が増大
する場合は、メッセージの送信周期を自動的に長くする
ことができるので、各制御装置の制御プログラムの実行
周期も一定に保たれ、制御に必要なデータが一定時間毎
に更新され、各制御装置の制御を安定して行うことがで
きる。
【0098】また、共通の通信ライン上の集中的に増大
する通信量を抑制することができるので、通常運転時の
通信量に合わせた通信用ICを選択することができ、高
速の通信用ICを必要としないので、通信用ICに安価
なものを用いることができる。
【0099】また、通信速度を一時的に増大する通信量
に合わせる必要がないので、通信用ICの通信速度を必
要な範囲まで遅く設定することができ、耐ノイズ性能を
向上することができる。
【0100】
【発明の効果】上記のごとく、本発明は、表示装置に表
示情報を切換表示可能な単一の表示部を設け、各制御装
置および表示装置に、前記各制御装置、前記表示装置ま
たは前記共通の通信ラインにおける時間あたりの通信量
が所定値を越える場合は、時間当たりの通信量を変更す
る送受信管理手段を設けたので、表示装置に表示する表
示情報を入手するためのに通信量が一時的に過大になる
場合は、各制御装置や表示装置からのデータの送信間隔
を建設機械の各部の制御に影響しない範囲で長くするこ
とができ、建設機械に適合した分散型の制御システムを
構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる建設機械における
分散型制御装置の概要を示す図である。
【図2】図1に示す制御装置20の構成を示す図であ
る。
【図3】図1に示す制御装置22の構成を示す図であ
る。
【図4】図1に示す姿勢演算装置25の構成を示す図で
ある。
【図5】図1に示す表示装置26の構成を示す図であ
る。
【図6】図1に示す制御装置20における吐出量制御の
処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す制御装置20における共通の通信ラ
イン30を介して他の装置22,25,27からのデー
タ受信の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図1に示す制御装置20から他の装置22,2
5,27へのデータ送信の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図9】図1に示す制御装置22における操作制御の処
理手順を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す姿勢演算装置25における姿勢制
御の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す斜板傾転位置検出器17の入出力
特性の一例を示す図である。
【図12】図2に示す制御装置20におけるRAM20
4およびEEROM208に記憶される故障フラグおよ
び故障履歴フラグとの関係を示す図である。
【図13】図1に示す制御装置20における斜板傾転角
θに基づく故障診断の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図14】図1に示す各装置20,22,25,27間
において送受信されるデータの最小単位であるメッセー
ジの構成を示す図である。
【図15】図1に示す表示制御装置27の表示処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【図16】図1に示す表示制御装置27から送信される
メッセージAの内容の一例を示す図である。
【図17】図1に示す制御装置20から送信されるメッ
セージBの内容の一例を示す図である。
【図18】図1に示す表示制御装置27から送信される
メッセージA’の内容の一例を示す図である。
【図19】図1に示す姿勢演算装置25から送信される
メッセージCの内容の一例を示す図である。
【図20】図1に示す表示制御装置27から送信される
メッセージA”の内容の一例を示す図である。
【図21】図1に示す制御装置20から送信されるメッ
セージDの内容の一例を示す図である。
【図22】図1に示す制御装置22から送信されるメッ
セージEの内容の一例を示す図である。
【図23】図1に示す姿勢演算装置25から送信される
メッセージFの内容の一例を示す図である。
【図24】表示切換要求時の表示制御装置27における
処理手順を示すフローチャートである。
【図25】図1に示す装置20,22,25,27が備
えるメッセージ定義テーブルである。
【図26】図1に示す装置20,22,25,27が備
える送受信周期管理テーブルである。
【図27】図1に示す装置20,22,25および表示
制御装置27における送信管理の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図28】図1に示す各装置20,22,25および表
示制御装置27において、10msの送受信周期でメッ
セージの送受信を行った場合のタイムチャートである。
【図29】図1に示す各装置20,22,25および表
示制御装置27において、送受信周期を延長して15m
sの周期でメッセージの送受信を行う場合のタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1 建設機械 2 走行体 3 旋回体 4 運転室 5 フロント機構 6 ブーム 7 アーム 8 バケット 14 油圧ポンプ 15 制御弁 16 圧力検出器 17 斜板傾転位置検出器 18 作動油温検出器 19 斜板位置制御装置 20 油圧ポンプ制御装置 21 ブーム操作レバー 22 ブーム制御装置 23 ブーム角度検出器 24 アーム角度検出器 25 姿勢演算装置 26 表示装置 27 表示制御装置 28 表示切換部 29 表示部 30 共通の通信ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械各部に設けた検出手段から入手
    した情報に基づいて、建設機械各部の動作を制御する複
    数の制御装置と、建設機械各部の状況を表示する表示装
    置とを備え、これらの制御装置および表示装置を共通の
    通信ラインを介して接続してなる建設機械における分散
    型制御装置において、 前記表示装置は、複数種類の表示情報を表示切換可能な
    単一の表示部を備え、前記各制御装置および前記表示装
    置は、前記各制御装置、前記表示装置または前記共通の
    通信ラインにおける時間あたりの通信量が所定値を越え
    る場合は、時間当たりの通信量を変更する送受信管理手
    段を備えることを特徴とする建設機械における分散型制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 前記表示装置は、前記表示情報の表示切換を要求する入
    力手段と、前記入力手段から要求された表示情報の表示
    に伴って前記各制御装置における時間あたりの通信量が
    所定値を越える場合は、前記各制御装置の送受信管理手
    段に送受信周期の変更を促す通知手段とを備えることを
    特徴とする建設機械における分散型制御装置。
  3. 【請求項3】 建設機械各部に設けた検出手段から入手
    した情報に基づいて、建設機械各部の動作を制御する複
    数の制御装置と、建設機械各部の状況を表示する表示装
    置とを備え、これらの制御装置および表示装置を共通の
    通信ラインを介して接続してなる建設機械における分散
    型制御装置において、 前記各制御装置および前記表示装置は、送受信周期の変
    更可能な送受信管理手段を備え、前記表示装置は、複数
    種類の表示情報を切換表示可能な単一の表示部と、前記
    表示情報の表示切換を要求する入力手段と、前記入力手
    段から要求された表示情報の表示に伴って前記表示装置
    における時間あたりの通信量が、所定値以上になる場合
    は前記各制御装置の送受信管理手段に送受信周期を長く
    するように通知するとともに、所定値以下になる場合は
    前記各制御装置の送受信管理手段に所定の送受信周期に
    戻すように通知する通知手段とを備えることを特徴とす
    る建設機械における分散型制御装置。
  4. 【請求項4】 建設機械各部に設けた検出手段から入手
    した情報に基づいて、建設機械各部の動作を制御する複
    数の制御装置と、建設機械各部の状況を表示する表示装
    置とを備え、これらの制御装置および表示装置を共通の
    通信ラインを介して接続してなる建設機械における分散
    型制御装置において、 前記各制御装置および前記表示装置は、送受信周期の変
    更可能な送受信管理手段を備え、前記表示装置は、複数
    種類の表示情報を切換表示可能な単一の表示部と、前記
    表示情報の表示切換を要求する入力手段と、前記入力手
    段から要求された表示情報の表示に伴って前記表示装置
    または共通の通信ラインにおける時間あたりの通信量
    が、所定値以上になる場合は前記各制御装置の送受信管
    理手段に送受信周期を長くするように通知するととも
    に、所定値以下になる場合は前記各制御装置の送受信管
    理手段に所定の送受信周期に戻すように通知する通知手
    段とを備えることを特徴とする建設機械における分散型
    制御装置。
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