JPH11323454A - 非晶質合金成形品の製造方法 - Google Patents

非晶質合金成形品の製造方法

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JPH11323454A
JPH11323454A JP10312289A JP31228998A JPH11323454A JP H11323454 A JPH11323454 A JP H11323454A JP 10312289 A JP10312289 A JP 10312289A JP 31228998 A JP31228998 A JP 31228998A JP H11323454 A JPH11323454 A JP H11323454A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単で熱的影響が少なく非晶質成形品
の製造法を提供し、さらに表面形状の複雑な成形品ある
いは中空状の成形品なども容易に製造できる方法を提供
する。 【解決手段】 ガラス遷移領域を有する成分組成の合金
溶湯を成形型内に充填し、融点と結晶化温度との間の温
度あるいはガラス遷移領域内の温度まで冷却すると共
に、冷却後融点と結晶化温度との間の温度あるいはガラ
ス遷移領域内の温度で保持し、その後保持された合金に
加圧成形を施し冷却することにより非晶質相を有する成
形品を製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は非晶質相を有する成
形品の製造方法に関するものであり、より具体的には合
金溶湯を成形型内に注入し非晶質相を有する成形品を製
造することに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の製造方法については、特開
平3−253525号公報に記載の技術が知られてい
る。この公報には金属溶湯を鋳型内に注入し、非晶質相
を有する固化材を製造することが開示され、注入の際の
溶湯の条件および溶湯の冷却条件等を制御することによ
り、非晶質相を有する固化材を製造することができるこ
とが開示されている。しかしながら、上述の公報に記載
の技術は、特に中実からなる中間材(板状、柱状、棒状
など)あるいは、単純形状の鋳造材を製造するには有効
な手法であるが、例えば表面形状の複雑なもの、中空状
のものを製造するには、製造上困難性を有する。
【0003】また、これらの点を改善すべく、例えば特
開平5−309427号公報に開示の技術が既に知られ
ている。この公報の技術は、上記特開平3−25352
5号公報に記載の手法を用い中間材を先ず作製し、この
中間材を最終成形品の形状を付与する為の金型内に配
し、この金型内にて最終形状を付与し成形品とするもの
である。しかしながら、この技術においては、一端中間
材を製造し、最終形状を付与する為、異なる金型に再セ
ットし、再加熱を行い成形を行わなければならず、その
工程が複雑であるとともに、再加熱による熱的影響を受
ける為非晶質相の維持が難しいといった問題を有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な事情に鑑みなされたものであり、比較的簡単な手法に
て成形品を製造するとともに熱的影響を少なくし非晶質
相を有する成形品を容易に製造することができる非晶質
合金成形品の製造方法を提供することを目的とし、更に
は表面形状の複雑な成形品あるいは中空状の成形品など
にも容易に適用でき、寸法精度の良好な非晶質成形品の
製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、ガ
ラス遷移領域を有する成分組成の合金溶湯を成形型内に
充填し、ガラス遷移領域内の温度まで冷却するとともに
冷却後、ガラス遷移領域内の温度で保持し、その後保持
された合金に加圧成形を施し冷却することにより非晶質
相を有する成形品を製造する非晶質合金成形品の製造方
法である。
【0006】本発明の第2発明は、ガラス遷移領域を有
する成分組成の合金溶湯を成形型内に充填し、融点以下
結晶化温度以上の温度まで冷却すると共に、冷却後融点
と結晶化温度との間の温度範囲内の温度で保持し、その
後保持された合金に加圧成形を施し冷却することにより
非晶質相を有する成形品を製造することを特徴とする非
晶質合金成形品の製造方法である。
【0007】本発明の第3発明は、ガラス遷移領域を有
する成分組成の合金溶湯を成形型内に充填し、融点以下
結晶化温度以上の温度まで冷却すると共に、冷却後融点
と結晶化温度との間の温度範囲内の温度で保持し、その
後保持された合金に加圧成形を施し、さらにガラス遷移
領域内の温度まで冷却し、冷却後、ガラス遷移領域内の
温度で保持し、その後保持された合金に加圧成形を施し
冷却することにより非晶質相を有する成形品を製造する
ことを特徴とする非晶質合金成形品の製造方法である。
【0008】本発明に適用できる合金溶湯の成分組成と
しては、ガラス遷移領域を有するものであることが必要
であり、より成形を容易に行う為には、40K以上のガ
ラス遷移領域を有する成分組成であることが好ましい。
具体的には、特公平7−122120号公報および特公
平7−122119号公報に記載の成分組成、すなわ
ち、合金溶湯の成分組成が下記一般式I)あるいはII)
に示されるもの I)XabAlc II)Al100-d-edLne (但し、X:Zr及びHfから選ばれる1種又は2種の
元素、M:Ni,Cu,Fe,Co,Ti及びMnから
選ばれる少なくとも1種の元素、T:Ti,V,Cr,
Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zr,Nb,Mo,H
f,Ta及びWから選ばれる少なくとも1種の元素、L
n:Y,La,Ce,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,
Ho,Yb及びMm(希土類元素の集合体であるミッシ
ュメタル)から選ばれる少なくとも1種の元素、a,
b,c,d,eは原子パーセントで25≦a≦85、5
≦b≦70、0<c≦35、0<d≦55、30≦e≦
90である。)が有効であり、特に上記一般式I)が有
効である。上記一般式に記載の合金は、ガラス遷移領域
を有し、殆どの成分組成で40K以上のガラス遷移領域
を有し、特定の成分組成においては、60K、さらには
80Kを超えるガラス遷移領域を有するものが存在す
る。なお、上記一般式の成分組成は、好ましい例示であ
り、ガラス遷移領域を有する成分組成のものであれば、
本発明が適用できることは言うまでもない。
【0009】ガラス遷移領域(過冷却液体領域:△T=
Tx−Tg)とは、非晶質相を有する合金が有する結晶
化温度(Tx)とガラス遷移温度(Tg)との間の温度
領域である。ガラス遷移温度(Tg)は非晶質相を有す
る合金を示差走査熱量分析あるいは示差熱分析を行った
際、得られた示差走査熱量分析曲線上あるいは示差熱分
析曲線上で吸熱反応が起こる部分で、その曲線の立上が
り部と基線の外挿が交わる点での温度で、逆に結晶化温
度(Tx)は発熱反応が起こる部分で上記と同様にして
得られた温度である。
【0010】ガラス遷移領域が存在する、更にはその領
域が広いことにより、低圧力化で容易にそして無制限に
塑性変形するとともに、成形(加工)時の温度制御、成
形(加工)時間の制御が緩和できる。また、いわゆるガ
ラス(非晶質)としての特性から成形(変形)表面は極
めて平滑性が高く、結晶合金を変形させた時のように滑
り帯が表面に現れるステップなど実質的に発生しないな
どの特徴がある。また、ガラス遷移領域が存在する、更
にはその領域が広い合金は、非晶質形成能が高く、形成
される非晶質相も安定である。
【0011】本発明の製造方法において、合金溶湯を成
形型内に充填し、ガラス遷移領域内の温度あるいは融点
と結晶化温度との間の温度まで冷却する際の冷却は、最
終成形品を非晶質相を有するものとする為には、連続冷
却変態曲線(CCT曲線)の結晶化領域に入らないある
いは多少入るぐらいの冷却速度とする必要がある。特
に、最終成形品を非晶質単相とする為には、上記結晶化
領域に入らないような冷却速度としなければならない。
なお、成分組成により、上記領域が異なるため、事前に
このような知見を得ておく必要があるが、具体的な目安
としては10K/s以上とすることが好ましく、更には
102K/s以上とすることがより好ましい。
【0012】また、本発明の製造方法は、合金溶湯を成
形型内に充填し、冷却を行う過程において、成形(加
工)を行うことが特徴であり、この成形(加工)は、ガ
ラス遷移領域内の温度あるいは融点と結晶化温度との間
の温度に保持された合金(溶湯)に施され、成形型内に
充填された合金に圧力を加える(加圧成形)ことにより
なされる。具体的な加圧成形としては、成形型内にガス
を注入しガス圧により行う、あるいは成形型を幾つかの
構成部品により構成し、これらの部品が型内に移動可能
とし、これらの部品の押圧(押圧手段)により行うなど
の手法がある。特にガス圧により行う手法は、中空状の
成形品および/または表面に複雑な模様等を施す成形品
を製造するのに有効である。押圧手段による場合も、表
面に凹凸模様を形成するのに有効である。その具体的な
一例は後述する。
【0013】成形(加工)後の冷却速度は、上述した成
形前に行う成形型注入時の冷却速度と同様に具体的な目
安としては10K/s以上とすることが好ましく、更に
は102K/s以上とすることが好ましい。以下、本発
明の製造方法の具体的な一例を図面に基づき説明する。
【0014】図1は、成形型内にガスを注入しガス圧に
より行う手法であり、図1a)に図示されるように成形
型は上型1と下型2の2つの型よりなり、型内には成形
品の成形部3が形成されてなり、また、成形型には型内
の温度保持あるいは制御する為、加熱手段(加熱ヒー
タ)4及び温度検知手段(熱電対)5が設けられてい
る。成形型Aの湯口6直上には、上記とは異なる加熱手
段(高周波加熱コイル)7を備えた溶湯供給手段(石英
るつぼ)8が配されている。なお、溶湯供給手段8は成
形型Aの湯口6に対して摺動自在である。図1b)c)
d)は、加圧成形の作用を示す図面であり、装置の構成
は、図示されるように成形型の湯口直上にガス圧手段
(エアーノズル)9が湯口6に対して摺動自在に配され
ている。これ以外の構成は、図1a)と同様である。次
に、図1をもとにその作用を説明する。図1a)に示さ
れるように成分調整を行った母合金を溶湯供給手段8に
供給し、これを加熱手段7により加熱し、母合金を溶融
する。次に、前記溶湯Sを成形型Aの湯口6より成形型
内の成形部3に供給し、型内にて溶湯Sを冷却し、ガラ
ス遷移領域内の温度あるいは融点と結晶化温度との間の
温度で保持する。
【0015】この際の温度制御は、温度検知手段5と加
熱手段7により行う。このように温度が保持された溶湯
(合金)Sに、図1b)から図1c)に示されるよう
に、ガス圧手段9が供給され、ガス圧手段9から例えば
He、Arなど不活性ガスを所定の圧力にて供給するこ
とにより図1d)に示されるように成形部3の形状に合
った中空状の成形品Pを製造する。各種の条件は上述に
基づき行う。
【0016】図2は、成形型を幾つかの構成部品すなわ
ち上型1および下型2さらに移動型10により構成し、
これらの部品が型内に移動可能とし、これらの部品の押
圧(押圧手段)により行う手法である。図2に示される
ように、成形型Aは上型1および下型2の2つの型より
構成され、下型2には幾つもの可動型10が配されてい
る。他の構成については、上記図1と同様である。次
に、図2をもとにその作用を説明する。図1と同様に溶
湯(合金)を成形型A内に供給し、ガラス遷移領域内の
温度あるいは融点と結晶化温度との間の温度に保持す
る。次に、図2に示すように移動型10を仮想線のよう
に移動させ、成形品の表面に凹凸模様を形成する。この
場合も上記と同様に、各種条件は上述に基づき行う。な
お、図1の手法と図2の手法とを併用することも可能で
ある。
【0017】さらに、具体的な製造方法を図面に基づき
説明する。
【0018】図3は、釣りあるいは魚網用の中空状の浮
き(成形品)の製造方法を示す図面であり、その工程は
図3a)b)c)に示す通りである。
【0019】図3a)に示されるように、成形型Aの型
内には成形部3が形成されてなり、また、成形型Aには
型内の温度保持あるいは制御するため、加熱手段(加熱
ヒータ)4、冷却手段(冷却水又は冷却ガス通路)11
及び図示されない温度検知手段(熱電対)が設けられて
いる。成形型Aの湯口6直上には、上記と異なる加熱手
段(高周波加熱コイル)7を備えた溶湯供給手段(石英
るつぼ)8が配されている。なお、溶湯供給手段8は成
形型Aの湯口6に対して摺動自在である。また、成形型
Aの成形部3の直下に成形部3の開口に向かって摺動自
在にガス圧手段(エアーノズル)9が配されている。さ
らに、上記記述の装置は容器内に収納されており、容器
には冷却ガスを供給するための冷却ガス導入口12が設
けられている。次に図3をもとにその作用を説明する。
図3a)に示されるように成分調整を行った母合金を溶
湯供給手段8に供給し、これを加熱手段7により加熱
し、母合金を溶融する。次に図3b)に示すように溶湯
Sを成形型Aの湯口6より成形型内の成形部3に供給
し、型内にて溶湯Sを冷却し、ガラス遷移領域内の温度
あるいは融点と結晶化温度との間の温度で保持する。こ
の際の温度制御は、温度検知手段5と加熱手段7、冷却
手段11により行う。このように温度が保持された溶湯
(合金)Sに図3b)から図3c)に示されるように、
ガス圧手段9が供給され、ガス圧手段から例えばHe、
Arなど不活性ガスを所定圧力にて供給することによ
り、図3c)に示されるように中空状の成形品Pを製造
する。このように製造された成形品Pは、冷却手段11
及び冷却ガス導入口12からの冷却ガスにより、最終的
に冷却される。
【0020】図4は、図3の成形型Aを下型2として用
い、この下型2と上型1とにより成形型Aを構成したも
のであり、上型1の下面には凸状の成形部3が形成され
ている。図5は図4と基本的な装置構造は同様であり、
異なる点は、上型1の下面に凹状の成形部3を形成した
点である。図4、図5に示される装置を用いることによ
り中空状からなる凸面鏡あるいは凹面鏡(成形品)Pが
それぞれ製造できる。
【0021】図4、図5に示される製造方法の作用は、
まず図3a)b)に示されるように溶湯Sを下型2に供
給し、その後、図4、図5に示されるように上型1を配
するとともに、ガス圧手段9を供給し製造を行うもので
ある。その他の点については図3と同様である。
【0022】図6は表面に凹凸部分を形成した機械部品
(成形品)Pの製造方法を示す。
【0023】図6は、成形型Aをいくつかの構成部品す
なわち下型2と、これに対し、摺動自在な上型1さらに
下型2の成形部内に突出可能な移動型10により構成さ
れ、上型1及び移動型10の押圧(押圧手段)により成
形品の製造を行う。次に図6をもとにその作用を説明す
る。図4及び図5と同様に下型2内に溶湯Sを供給し、
図6a)に示すように、下型2の上方に、上型1を摺動
させ、成形部3内に上型1を配する。この際溶湯Sの温
度はガラス遷移領域内の温度あるいは融点と結晶化温度
との間の温度に保持されている。その後、図6b)に示
されるように上型1及び移動型10を移動させ、溶湯S
を押圧することにより表面に上型1及び移動型10の形
態が施された成形品Pを作製する。その他の点について
は前述の図3〜5と同様である。
【0024】図7は、光コネクター用のフェルール(成
形品)Pの製造方法を示す。
【0025】成形型Aは、下型2と複数の移動型10か
らなる上型とから構成され、下型2及び上型1の内方に
は成形部3が形成されている。また、上型1の成形部3
の直上にはフェルールの内形を形成するためのコア13
が摺動自在に配されている。その他の装置構成及び型内
部の構成は、前記図3〜6と同様である。
【0026】次に、図7をもとにその作用を説明する。
図7a)のように母合金を溶融し、これを図7b)に示
すように成形型Aの成形部3に溶湯Sを供給する。成形
型A内において、溶湯はガラス遷移領域内の温度あるい
は融点と結晶化温度との間の温度に保持される。その
後、図7c)に示すように移動型10を内方側に移動さ
せ、フェルールの外形を成形するとともに、成形部3内
に直上からコア13を移動させ配することにより、フェ
ルールの内形を成形する。成形後、移動型10及びコア
13を離反させることにより、フェルール(成形品)P
が作製される。
【0027】その他、図示されない点及び説明なき点
は、上述の図3〜6と同様である。このように本発明の
手法を用いることにより種々の形態の成形品を製造する
ことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づき本発明を具
体的に説明する。まず、実験に先立ち、Zr55Al10
5Cu30非晶質単相合金について、DTAによる熱分
析(示差熱分析)を行った。なお、測定は10℃/分の
昇温速度にて加熱して行った。この結果を図8に示す。
図8によれば、ガラス遷移温度(Tg)が391℃(6
64K)、結晶化温度(Tx)が479℃(752K)
となり、ガラス遷移領域(の温度範囲:△T)が88℃
(88K)となった。また、上記合金について、合金の
連続冷却変態曲線(CCT曲線)及び等温変態曲線(T
TT曲線)を調べた。調べた結果は、それぞれ図9およ
び図10に示すとおりである。図9から製造の際の冷却
速度制御の仕方が分かるとともに図10からは成形型内
において、一定の温度で保持できる時間が分かる。具体
的には、図9より成形品の結晶化を防ぐ為には(特に、
非晶質単相の組織を維持する為には)、のような結
晶化領域に入らないような冷却速度にて、ガラス遷移領
域の温度まで冷却しなければならず、のように結晶化
領域に入った場合、少なくとも一部が結晶化され、非晶
質単相の成形品が得られない。の場合非晶質相と結晶
質相との混相あるいは非晶質が全く存在しない結晶質相
のみからなる成形品となる。いずれの組織になるかは、
上記結晶化領域に入っている時間等により決まる。図1
0によれば、750K(477℃)の場合100秒間成
形型内にて保持可能(成形時間も含む)であり、700
K(427℃)の場合104秒間保持可能であることが
分かる。一方、融点と結晶化温度との間の温度で成形を
行う場合、図11のように結晶化領域に入らないよう
な領域(例えば折線部分)で行わなければならない。ま
た、図11に示すように、融点と結晶化温度との間の
温度で第1段階の成形を行いガラス遷移領域内の温度で
第2段階の成形を行ってもよく、前述の機械部品、フェ
ルールの製造にあたっては、この種2段階での手法が有
用である。
【0029】これらの知見をもとに、上記合金組成の溶
湯を約10K/sの冷却速度にて金型内に鋳込み400
℃(673K)、460℃(733K)のそれぞれの温
度で一端保持し(図10のTTT曲線に示される非晶質
を保持できる時間内で保持し)、直径2.5mm長さ4
0mmの丸棒材を作製した。得られた丸棒材について、
その組織を調べる為、X線回折を行った。この結果を図
12に示す。図12によれば、それぞれの温度条件にて
作製された丸棒材とも、非晶質単相であることが分か
る。図1に示される装置を用い以下の実験を行った。
【0030】Zr55Al10Ni5Cu30の母合金を図1
a)の石英るつぼ8にセットし、高周波加熱コイル7に
より加熱し、母合金を溶融した。次に、前記溶融した溶
湯を成形型Aの成形部に供給し、成形部内において溶湯
を冷却した。この際の冷却速度は、上記に基づいて行っ
た。成形部3において、前記溶湯(合金)は400℃〜
460℃(673K〜733K)の間で加熱ヒータによ
り保持され、その後、図1b)〜d)に示されるように
エアーノズル9によって成形を行った。なお、成形には
Heガスを用い、ガス圧は3kgf/cm2にて行っ
た。以上のようにして、図1d)にその断面図が示され
るような中空状の、そしてバルーン状の成形品Pを作製
した。
【0031】図13は、上記成形品について、X線回折
を行った結果であり、この成形品は、非晶質単相からな
ることが分かる。また、上記成形品について、厚み及び
表面粗さを調べた。厚みは40〜50μmと非常に薄
く、成形部分にあたるところは、その肉厚も均一であっ
た。また、表面粗さもRmax値で約0.1μmと表面凹
凸の非常に小さなものであった。なお、表面は肉眼で
は、鏡面となっている。
【0032】また、上述の成形部3において、融点と結
晶化温度との間の温度、具体的には600℃〜800℃
(873K〜1073K)の間で保持した場合も上述と
同様の結果が得られた。
【0033】さらに、図3〜7に記載の各種成形品も上
述と同様に得られ、また、図6及び図7に記載の成形品
の製造にあたっては、融点と結晶化温度との間の温度、
具体的には600℃〜800℃(873K〜1073
K)の間の温度で第1段階の成形を行い、ガラス遷移領
域内の温度400℃〜460℃(673K〜733K)
の間の温度で第2段階の成形を行った方が1段階のみで
行うよりも製造上の制約が少なく、熱的影響を受けず、
容易に製造することができた。
【0034】
【発明の効果】本発明の非晶質成形品の製造方法によれ
ば、比較的簡単な手法にて成形品を製造することができ
るとともに熱的影響を少なくし非晶質相を有する成形品
を寸法精度良く容易に製造することができる。さらに、
表面形状の複雑な成形品あるいは中空状の成形品なども
容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】a)〜d)は本発明の製造工程の説明図であ
る。
【図2】異なる製造方法の説明図である。
【図3】a)、b)、c)は中空状の浮き(成形品)の
製造方法の説明図である。
【図4】中空凹面鏡型(成形品)の製造方法の説明図で
ある。
【図5】中空凸面鏡型(成形品)の製造方法の説明図で
ある。
【図6】a)、b)、c)は表面に凹凸部分を形成した
機械部品(成形品)の製造方法の説明図である。
【図7】a)、b)、c)、d)は、光コネクター用の
フェルール(成形品)の製造方法の説明図である。
【図8】Zr55Al10Ni5Cu30合金のDTA曲線を
示すグラフである。
【図9】同じくCCT曲線図を示す。
【図10】同じくTTT線図を示す。
【図11】融点と結晶化温度との間の領域での成形領域
を示すグラフである。
【図12】400℃,460℃に保持された鋳型に鋳造
後冷却して得られた同じ合金のX線回折図である。
【図13】成形品のX線回折図である。
【符号の説明】
A 成形型 S 溶湯 1 上型 2 下型 3 成形部 4 加熱ヒータ 5 熱電対 6 湯口 7 高周波加熱コイル 8 石英るつぼ 9 エアーノズル 10 可動型 11 冷却手段 12 冷却ガス導入口 13 コア
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B22D 27/04 B22D 27/04 Z 27/11 27/11 27/13 27/13 C22C 16/00 C22C 16/00 45/10 45/10 C22F 1/18 C22F 1/18 E // C22F 1/00 608 1/00 608 681 681 692 692A (72)発明者 山口 正志 宮城県仙台市太白区泉崎1丁目16−23 (72)発明者 谷口 武志 宮城県仙台市泉区山の寺2−30−26

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス遷移領域を有する成分組成の合金
    溶湯を成形型内に充填し、ガラス遷移領域内の温度まで
    冷却すると共に、冷却後ガラス遷移領域内の温度で保持
    し、その後保持された合金に加圧成形を施し冷却するこ
    とにより非晶質相を有する成形品を製造することを特徴
    とする非晶質合金成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 ガラス遷移領域を有する成分組成の合金
    溶湯を成形型内に充填し、融点以下結晶化温度以上の温
    度まで冷却すると共に、冷却後融点と結晶化温度との間
    の温度範囲内の温度で保持し、その後保持された合金に
    加圧成形を施し冷却することにより非晶質相を有する成
    形品を製造することを特徴とする非晶質合金成形品の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 ガラス遷移領域を有する成分組成の合金
    溶湯を成形型内に充填し、融点以下結晶化温度以上の温
    度まで冷却すると共に、冷却後融点と結晶化温度との間
    の温度範囲内の温度で保持し、その後保持された合金に
    加圧成形を施し、さらにガラス遷移領域内の温度まで冷
    却し、冷却後、ガラス遷移領域内の温度で保持し、その
    後保持された合金に加圧成形を施し冷却することにより
    非晶質相を有する成形品を製造することを特徴とする非
    晶質合金成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 合金溶湯が40K以上のガラス遷移領域
    を有する成分組成である請求項1〜3のいずれかに記載
    の非晶質合金成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 成形型内での冷却を上記成分組成の合金
    の連続冷却変態曲線の結晶化領域に入らない冷却速度に
    て行う請求項1〜3のいずれかに記載の非晶質合金成形
    品の製造方法。
  6. 【請求項6】 冷却速度が10K/s以上である請求項
    5記載の非晶質合金成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 加圧成形が成形型内に配されたガスノズ
    ルによるガス圧により行う請求項1〜3のいずれかに記
    載の非晶質合金成形品の製造方法。
  8. 【請求項8】 加圧成形を成形型に設けられた押圧手段
    により行う請求項1〜3のいずれかに記載の非晶質合金
    成形品の製造方法。
  9. 【請求項9】 加圧成形後の冷却を冷却速度10K/s
    以上にて行う請求項1〜3のいずれかに記載の非晶質合
    金成形品の製造方法。
  10. 【請求項10】 合金溶湯の成分組成が下記一般式I)
    あるいはII)に示されるものである請求項1〜4のいず
    れかに記載の非晶質合金成形品の製造方法。 I)XabAlc II)Al100-d-edLne 但し、X:Zr及びHfから選ばれる1種又は2種の元
    素、M:Ni,Cu,Fe,Co,Ti及びMnから選
    ばれる少なくとも1種の元素、T:Ti,V,Cr,M
    n,Fe,Co,Ni,Cu,Zr,Nb,Mo,H
    f,Ta及びWから選ばれる少なくとも1種の元素、L
    n:Y,La,Ce,Nd,Sm,Gd,Tb,Dy,
    Ho,Yb及びMm(希土類元素の集合体であるミッシ
    ュメタル)から選ばれる少なくとも1種の元素、a,
    b,c,d,eは原子パーセントで25≦a≦85、5
    ≦b≦70、0<c≦35、0<d≦55、30≦e≦
    90である。
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