JPH11321136A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH11321136A
JPH11321136A JP10153661A JP15366198A JPH11321136A JP H11321136 A JPH11321136 A JP H11321136A JP 10153661 A JP10153661 A JP 10153661A JP 15366198 A JP15366198 A JP 15366198A JP H11321136 A JPH11321136 A JP H11321136A
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light
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大介 福井
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俊一 海老原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光色を有する文字や画像等を記録するため
の熱転写記録媒体において、蛍光感、鮮明性、印字濃度
の高さ等に優れ、熱転写シートのインキ塗布部と未塗布
部を検知する際に、誤動作や不安定な動作が発生するこ
とを防止する。 【解決手段】 基材2の一方の面に、少なくとも、光吸
収性を有するプライマー層3、蛍光インキ層4をこの順
で、基材2側から設けることにより、光透過による検知
方法において、プライマー層3で検知光が吸収され、イ
ンキ塗布部の検出ができ、つまり熱転写シート1の有無
を検知することができる。さらに、熱転写シート1の端
部に、エンドテープを連接し、該エンドテープが光透過
性を有することにより、エンドテープ部分とエンドテー
プ以外の部分との透過率の差を明確にし、光透過による
熱転写シート1のエンド検知を常に安定して行えるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録方式に
よって、蛍光色を有する文字や画像等を記録するための
熱転写記録媒体、すなわち熱転写シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写記録媒体としてはポリエス
テルフィルムのような耐熱性支持体上に染料及び/又は
顔料からなる着色剤、固着剤としてワックス類、及びそ
の他の添加剤を含む熱溶融性インキ層を設けたものが知
られている。このような記録媒体を用いる印字記録方法
は媒体の熱溶融性インキ層面に記録用紙を重ね、記録媒
体側からサーマルヘッドを当てて、その部分のインキ層
を記録紙上に溶融転写することにより行われる。この熱
転写方式は従来ファクシミリやバーコード等のモノクロ
印字が中心であったが、近年同方式を用いたカラープリ
ンターの需要が高まっている。この中でも特にインクジ
ェットや電子写真では再現できない特別色(蛍光色や金
銀色等)が再現できる点で熱転写方式が注目されてお
り、これら特別色を印字できる記録媒体の需要が高まっ
ている。このうち蛍光色を有する熱転写記録媒体として
は、インキ層中に蛍光染料、もしくは蛍光顔料を添加し
たものが公知となっている(特開昭59−54598、
特開昭63−89384、特開昭63−319189
等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この熱転写記録媒体の
有無、残量を熱転写プリンター内で検知する機能を持っ
たプリンターでは、センサー光透過による検知方法をと
っている場合が多い。これは、熱転写シートのインキ塗
布部と未塗布部(終端部)に透過濃度差を設けておき、
この熱転写シートを透過したセンサー光の受光量差によ
って熱転写シートの塗布部/未塗布部(即ちシートの有
無や残量)を検知する方法である。センサーの受光素子
は0〜100%のセンサー光透過量に対して、通常0〜
5Vの電圧出力を行なう。多くのプリンターではインキ
塗布部/未塗布部のしきい値を2〜3V付近に設定して
いる。更に、センサーの個体差や環境変化・経時劣化等
により、センサー発光部からの発光量や受光部の受光感
度がそれぞれ変動したり、熱転写シート自体の微小なコ
ート量変動が出力電圧に変動をきたすため、インキ塗布
部/未塗布部のしきい値はそれぞれ上記の値に対して更
に0.5V程度のマージンを持つことが望ましい。
【0004】しかし、たとえば透過率の高い色、特に黒
以外の色や濃度の低い色の熱転写シートを用いる場合、
インキ塗布部の出力電圧値がしきい値付近になることが
あり、誤検知を起こしたり、センサーの変動に追従でき
ず、動作が不安定となることがある。そこでこの欠点を
改良するため、インキ層中に酸化チタンのような隠蔽性
の高い添加剤を加え、透過率の判断レベルを向上させる
ことが提案されている(特開昭61−258786
等)。しかしながら、蛍光色を有する熱転写記録媒体に
おいては、さらに隠蔽性を高める程の添加剤を加えると
色彩の変化、蛍光感、鮮明性、印字濃度の低下という欠
点を与えてしまう。したがって、本発明は、以上のよう
な問題点を解決するために、蛍光色を有する文字や画像
等を記録するための熱転写記録媒体において、蛍光感、
鮮明性、印字濃度の高さ等に優れ、熱転写シートのイン
キ塗布部と未塗布部を検知する際に、誤動作や不安定な
動作が発生することを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基材の一方の面に、少なくとも、光吸収
性を有するプライマー層、蛍光インキ層をこの順で、基
材側から設けたことを特徴とする。また、前記の光吸収
性を有するプライマー層が、光吸収剤とバインダー樹脂
からなり、該光吸収剤がプライマー層の全固形分に対
し、30〜70重量%の割合で含有していることが好ま
しい。、さらに、前記の光吸収剤がカーボンブラックで
あることが好ましい。また、熱転写シートの端部に、エ
ンドテープを連接し、該エンドテープが光透過性を有す
ることが好ましい。
【0006】本発明の作用は、以下の通りである。本発
明の熱転写シートは、上記の問題点を解決するため、基
材の一方の面に、少なくとも、光吸収性を有するプライ
マー層、蛍光インキ層をこの順で、基材側から設けるこ
とにより、光透過による検知方法において、プライマー
層で検知光が吸収され、インキ塗布部の検出ができ、つ
まり熱転写シートの有無を検知することができる。さら
に、熱転写シートの端部に、エンドテープを連接し、該
エンドテープが光透過性を有することにより、エンドテ
ープ部分とエンドテープ以外の部分との透過率の差を明
確にし、光透過による熱転写シートのエンド検知を常に
安定して行えるようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態につい
て、詳述する。図1に示すように、本発明の熱転写シー
ト1は、基材2の一方の面に、光吸収性を有するプライ
マー層3、蛍光インキ層4をこの順で、設けたものであ
る。また、図2に示すように、本発明の熱転写シート1
は、基材2の一方の面に、光吸収性を有するプライマー
層3、蛍光インキ層4をこの順に設け、基材2の他方の
面にサーマルヘッドとの融着を防止し、かつ滑り性を良
くする目的で耐熱層5を設けることも可能である。さら
に、図3に示すように、熱転写シート1の端部に、光透
過性を有するエンドテープ6を接着テープ7を用いて、
連接する形態であっても良い。
【0008】(基材)本発明の熱転写シートで用いられ
る基材2としては、従来の熱転写シートに使用されてい
るものと同じ基材をそのまま用いることが出来ると共
に、その他のものも使用することが出来、特に制限され
ない。好ましい基材の具体例としては、例えば、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマー等のプラスチック、コンデンサー紙、パラ
フィン紙等の紙類、不織布等があり、又、これらを複合
した基材であってもよい。この基材の厚さは、その強度
及び熱伝導性が適切になるように材料に応じて、適宜変
更することが出来るが、その厚さは、好ましくは、例え
ば、2〜25μmである。
【0009】(プライマー層)プライマー層3は、樹脂
バインダーと光吸収剤よりなり、必要に応じて分散剤等
の種々の添加剤を加えたものが使用される。光吸収剤
は、透過センサーの設定波長に対して吸収性を示す材料
であれば、特に制限はない。例えばセンサー光が近赤外
から赤外領域である場合、900nm〜11000nm
の波長光に対して吸収特性を有する物質を吸収体として
用いれば良い。この種の物質の例としてはカーボンブラ
ックや、シリコン、亜鉛、スズ、モリブテン、ベリリウ
ム、テルル、酸化銅、炭素含有鉄などの無機顔料が挙げ
られる。このような光吸収剤は、プライマー層の全固形
分に対し、30〜70重量%で含有されていることが好
ましく、光吸収剤がこの範囲より多いと、プライマー層
の膜強度が低下してしまう。一方、光吸収剤がこの範囲
より少ないと、センサー光に対する吸収性が低下してし
まう。
【0010】また、プライマー層がサーマルヘッドの熱
で軟化または溶融すると、エネルギーの損失となり、感
度低下を引き起こすため、耐熱性があることが必要であ
る。バインダー樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ア
クリル系樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、メチルメタクリレート樹脂、フッ化ビニリデン
樹脂、フッ化ビニリデン樹脂−アトラフッ化エチレン共
重合体樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、アクリロニトリル
−スチレン共重合体樹脂名等が挙げられる。特に、ポリ
エステル系樹脂が好ましく、例えば、バイロン(東洋紡
績(株)製)、エリーテル(ユニチカ(株)製)、ポリ
エスター(日本合成化学(株)製)等の商品名で種々の
グレードのものが市場から入手でき、いずれも使用する
ことができる。
【0011】本発明では、上記のバインダー樹脂と光吸
収剤からプライマー層を形成するにあたり、プライマー
層中の光吸収剤の分散を均一にする目的で、プライマー
層に高級脂肪酸アルコール、リン酸エステル及びその金
属塩、有機カルボン酸及びその誘導体や低融点ワック
ス、各種界面活性剤等の分散剤を添加することが好まし
い。プライマー層を形成するには、上記の如き材料を、
メチルエチルケトン、トルエン、アルコール類、水等の
適当な溶媒中に溶解または分散させて、塗工液を調整
し、グラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー
等の慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥すればよい。
【0012】プライマー層の塗工量は、乾燥固形分で
0.2〜1.0g/m2 が好ましく、より好ましくは
0.2〜0.5g/m2 が望ましい。塗工量が1.0g
/m2 を超えると、プライマー層が厚すぎて、転写時に
感度低下を引き起こす。一方、塗工量が0.2g/m2
未満であると、センサー光に対する吸収性が低下してし
まう。ここで、センサー光の検知機能を確実に行わせる
ため、設定する熱転写シートの透過率は、プライマ一層
と基材、蛍光インキ層を含めた熱転写シート全体の値と
して、使用する熱転写プリンターによって異なるが、赤
外領域を光源とするリボンセンサーにおいては透過率が
30%以下、より好ましくは20%以下であることが望
ましい。
【0013】(蛍光インキ層)蛍光インキ層4は蛍光顔
料・熱溶融性物質・バインダ一樹脂を少なくとも有して
おり、これらの混合物であるインキ層1層でも良く、ま
た着色インキ層と熱接着インキ層の2層構成や、更に剥
離層や保護層を有した3層以上の構成でもよい。また、
必要に応じて色相調整のために有機・無機顔料を添加し
たり、分散剤、レベリング剤、消泡剤、帯電防止剤等を
添加してもよい。ここで用いられる蛍光顔料としては、
水系または非水系において乳化剤や安定化剤を使用し、
蛍光染料の存在下で重合するか、または乳化重合物を蛍
光染料で染着する、いわゆる乳化重合法によって得られ
る顔料として、例えばシンロイヒ社よりシンロイヒ・カ
ラーベースSW−10シリーズや、同SP−10シリー
ズ・3S−10シリーズなどとして上市されている。ま
た、樹脂及び蛍光染料を溶融混和後、冷却固化し得られ
た塊を粉砕する、いわゆる塊状樹脂粉砕法によって得ら
れる顔料として、例えば日本触媒化学工業社よりエポカ
ラーFPシリーズとして上市されている。これら顔料
は、インキ層中に20〜70重量%、より好ましくは3
0〜60重量%添加することが望ましい。20%以下で
は充分な濃度が得られず、70%以上では転写感度が低
下してしまう。
【0014】熱溶融性物質として、ワックスを使用する
ことができる。ワックスとしては、例えば、マイクロク
リスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワ
ックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワック
ス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨
ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャ
ンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワッ
クス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミ
ド等、種々のワックスが挙げられる。このなかで、特に
融点が50〜85℃であるものが好ましい。50℃以下
であると、保存性に問題が生じ、又85℃以上であると
印字の感度不足になる。
【0015】バインダー樹脂としては、具体的には、セ
ルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、スチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。
また、これらの樹脂の共重合体や変性物も使用できる。
蛍光インキ層の形成は、上記のような蛍光顔料、熱溶融
性物質、バインダ一樹脂と、さらに、これに必要に応じ
て水、有機溶剤等の溶媒成分を配合調整した蛍光インキ
層形成用塗工液を、従来公知のグラビアダイレクトコー
ト、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコー
ト、ロールコート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.
5〜20g/m2 程度、好ましくは1.0〜10g/m
2 を設けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.5g/
2 未満の場合、充分な蛍光色相が得られず、また、厚
さが20g/m2 を越えた場合、印字転写の際に、高エ
ネルギーが必要となり、特殊な熱転写プリンターでしか
印字できなかったり、または、印字の感度不足となる。
【0016】(耐熱層)また、基材の他方の面に、サー
マルヘッドの粘着を防止し、且つ、滑り性を良くするた
めに、耐熱層5を設けることが可能である。この耐熱層
5は、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒
子、有機粒子、顔料等を添加したものを、好適に使用
し、形成される。耐熱層に使用されるバインダー樹脂
は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿など
のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリ
ルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体などの
ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、
シリコーン変性またはフッ素変性ウレタン樹脂などが、
あげられる。
【0017】これらのなかで、数個の反応性基、例え
ば、水酸基を有しているものを使用し、架橋剤として、
ポリイソシアネートなどを併用して、架橋樹脂を使用す
ることが好ましい。耐熱層を形成する手段は、上記のご
とき、バインダー樹脂に滑り剤、界面活性剤、無機粒
子、有機粒子、顔料等を添加した材料を、適当な溶剤中
に溶解または分散させて、塗工液を調製し、この塗工液
をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーな
どの慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥するものであ
る。
【0018】(エンドテープ)本発明で使用するエンド
テープ6は、センサー光の透過性に優れるものであれば
従来公知の樹脂フィルムが使用できる。例えば、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート
樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリエチレン樹脂、二酢酸セルロース樹脂、三酢酸セル
ロース樹脂等が挙げられる。エンドテープ6の厚さは、
例えば、2〜25μmである。
【0019】
【実施例】次に実施例及び比較例をあげて、本発明を更
に具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは、
特に断りのない限り重量基準である。 (実施例1)厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレ
ートのフィルムを基材とし、その一方の面に下記プライ
マー層をグラビアコート法で0.4g/m2 (乾燥状
態)の割合で支持体上に塗布した。次いで、このプライ
マー層の上に、下記組成の蛍光インキをグラビアコート
法で4.0g/m2 (乾燥状態)の割合で支持体上に塗
布し、実施例1の熱転写シートを作成した。尚、上記の
基材の他方の面に、予め下記組成の耐熱層用塗工液をグ
ラビアコーターにより、固形分塗布量が0.3g/m2
になるように塗布、乾燥して、耐熱層を形成しておく。
【0020】プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 6部 カーボンブラック(三菱化学(株)製平均粒径18nm) 4部 分散剤(ゼネカ製ソルスパース24000GR) 1部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0021】蛍光インキ層塗工液 蛍光ピンク顔料エマルジョン 40部 (シンロイヒ・カラーベースSP−17、40%n.v) エチレン/酢酸ビニル共重合体エマルジョン 15部 (中京油脂社製レゼムEV3、30%n.v) カルナバワックスエマルジョン(コニシ社製40%n.v) 35部 パラフインワックスエマルジョン(コニシ社製40%n.v) 20部 界面活性剤(旭硝子社製サーフロンS132) 0.13部 50%イソプロパノール水溶液 30部
【0022】耐熱層用塗工液 スチレンアクリロニトリル共重合体樹脂 11部 線状飽和ポリエステル樹脂 0.3部 ジンクステアリルホスフェート 6部 メラミン樹脂粉末 3部 メチルエチルケトン 80部
【0023】(実施例2)プライマー層塗工液を下記組
成とし、熱転写シートの端部に、厚さ4.5μmのポリ
エチレンテレフタレートのエンドテープを接着テープに
より連接した以外は、実施例1と同様にして実施例2の
熱転写シートを作成した。プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 4部 カーボンブラック(三菱化学(株)製平均粒径18nm) 6部 分散剤(ゼネカ製ソルスパース24000GR) 1部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0024】(実施例3)プライマー層塗工液を下記組
成とし、その塗工量を0.3g/m2 とした以外は、実
施例2と同様にして実施例3の熱転写シートを作成し
た。プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 5部 カーボンブラック(三菱化学(株)製平均粒径40nm) 4部 分散剤(ゼネカ製ソルスパース24000GR) 1部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0025】(実施例4)プライマー層塗工液を下記組
成とした以外は、実施例3と同様にして実施例4の熱転
写シートを作成した。プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 4部 カーボンブラック(三菱化学(株)製平均粒径40nm) 6部 分散剤(ゼネカ製ソルスパース24000GR) 1部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0026】(実施例5)プライマー層塗工液を下記組
成とした以外は、実施例2と同様にして実施例5の熱転
写シートを作成した。プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 4部 亜鉛(三井金属(株)製) 6部 分散剤(ゼネカ製ソルスパース24000GR) 1部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0027】(実施例6)プライマー層塗工液を下記組
成とした以外は、実施例2と同様にして実施例6の熱転
写シートを作成した。プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 2部 カーボンブラック(三菱化学(株)製平均粒径18nm) 9部 分散剤(ゼネカ製ソルスパース24000GR) 1部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0028】(比較例1)プライマー層塗工液を下記組
成とした以外は、実施例2と同様にして比較例1の熱転
写シートを作成した。プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 6部 シリカ(富士シリシア化学(株)製) 4部 分散剤(ゼネカ製ソルスパース24000GR) 1部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0029】(比較例2)プライマー層塗工液を下記組
成とした以外は、実施例2と同様にして比較例2の熱転
写シートを作成した。プライマー層塗工液 ポリエステル樹脂(ユニチカ(株)製エリーテルUE3200) 10部 トルエン/メチルエチルケトン 90部
【0030】(比較例3)プライマー層を設けないと
し、その他は実施例2と同様にして比較例3の熱転写シ
ートを作成した。以上のようにして得られた熱転写シー
トを、市販のリボンセンサー(光源波長、0.94μ
m)をもったラベルプリンター(解像度300dpi:
印字スピード100mm/sec)を用いて、アート紙
への印字を行い、センサー出力値の測定、エンドマーク
検知の有無及びプライマー層の膜強度の評価を行った。
【0031】センサー出力値 リボンセンサーの出力値が、0Vを透過率100%、5
Vを透過率0%とした場合において、3V以上を不透
過、2V以下を透過と判断し、2〜3Vがマージン領域
であるものとする。ただし、このリボンセンサーのしき
い値は、プリンターメーカーによって異なるため、ここ
に示す値は一例である。
【0032】エンドマーク検知 エンドマーク検知の評価は、リボンセット後エンドマー
ク以外の部分でも検知し、走行しないものを「×」、問
題なく走行し、エンドマーク位置でのみ検知し、正常に
機能するものを「○」とした。プライマー層の膜強度 プライマー層の膜強度の評価は、印字時にプライマー層
が基材側に残っているものを「○」、被転写体に転写さ
れるものを「×」とした。
【0033】(評価結果)上記の実施例および比較例の
評価結果を、下記の表1に示す。
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、以上説明したように、
基材の一方の面に、少なくとも、光吸収性を有するプラ
イマー層、蛍光インキ層をこの順で、基材側から設ける
ことにより、光透過による検知方法において、プライマ
ー層で検知光が吸収され、インキ塗布部の検出ができ、
つまり熱転写シートの有無を検知することができる。さ
らに、熱転写シートの端部に、エンドテープを連接し、
該エンドテープが光透過性を有することにより、エンド
テープ部分とエンドテープ以外の部分との透過率の差を
明確にし、光透過による熱転写シートのエンド検知を常
に安定して行えるようにした。また、プライマー層に、
光吸収剤としてカーボンブラックが、プライマー層の全
固形分に対し、30〜70重量%の割合で含有している
ことが好ましく、光吸収剤がこの範囲より多いと、プラ
イマー層の膜強度が低下してしまう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示す
断面図である。
【図2】本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す断
面図である。
【図3】本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 熱転写シート 2 基材 3 プライマー層 4 蛍光インキ層 5 耐熱層 6 エンドテープ 7 接着テープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面に、少なくとも、光吸収
    性を有するプライマー層、蛍光インキ層をこの順で、基
    材側から設けたことを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記の光吸収性を有するプライマー層
    が、光吸収剤とバインダー樹脂からなり、該光吸収剤が
    プライマー層の全固形分に対し、30〜70重量%の割
    合で含有していることを特徴とする上記の請求項1に記
    載する熱転写シート。
  3. 【請求項3】 前記の光吸収剤がカーボンブラックであ
    ることを特徴とする上記の請求項2に記載する熱転写シ
    ート。
  4. 【請求項4】 熱転写シートの端部に、エンドテープを
    連接し、該エンドテープが光透過性を有することを特徴
    とする上記の請求項1〜3のいずれかに記載する熱転写
    シート。
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