JPH11320939A - ラインサーマルヘッド - Google Patents

ラインサーマルヘッド

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JPH11320939A
JPH11320939A JP13983998A JP13983998A JPH11320939A JP H11320939 A JPH11320939 A JP H11320939A JP 13983998 A JP13983998 A JP 13983998A JP 13983998 A JP13983998 A JP 13983998A JP H11320939 A JPH11320939 A JP H11320939A
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common
heating resistor
common conductive
thermal head
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享志 白川
Shuichi Usami
秀一 宇佐美
Satoru Sasaki
悟 佐々木
Tomonari Nanbu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録濃度むらが軽減され、かつ共通導電層を
なす膜の膜応力による密着不良の問題を解消すること。 【解決手段】 共通導電層13と外部接続共通端子19
aとを電気的に接続する複数個のコンタクトホール15
cを、個別電極17,20側においてドライバIC21
の列より発熱抵抗体18の近傍に設け、外部接続共通端
子19aと発熱抵抗体18との問に介在する共通導電層
13の通電距離を大幅に短縮して、この共通導電層13
の電気抵抗を低減し、共通導電層13の膜厚を薄くして
用いても、各発熱抵抗体18における発熱温度分布むら
を小さくするようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
等に使用され用紙の1辺にほぼ相当する長さにわたって
発熱抵抗体の列が形成されているラインサーマルヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のラインサーマルヘッドの構造は、
一般にグレーズドアルミナ等の放熱基板上の端部に複数
の発熱抵抗体を直線状に配列して、所望の記録情報に従
って各発熱抵抗体に選択的に通電することによって発熱
させ、感熱記録紙を発色させて記録を行うか、あるいは
ラインサーマルヘッドと普通紙との間に熱転写インクリ
ボンを介在させて普通紙にインクを転写してドット状の
記録を行うようになっている。
【0003】図3および図4は、従来のラインサーマル
ヘッドの構造を示す要部断面図および模式平面図であ
る。グレーズドアルミナ基板等の絶縁性セラミックから
なる放熱性の基板1の上面には、端部に部分的な直線状
の突部2aが形成されたガラスのような材料からなる保
温層2が積層されており、この突部2aを含む保温層2
上には、ほぼ1μmの厚さの高融点金属等からなる第1
共通導電層3と、高融点金属およびSiO2 等とのサー
メットからなるほぼ1μmの厚さの第2導電層3bがス
パッタリング等により形成されている。この第2共通導
電層3bの上には、耐酸化性を有するMoSi2 等の導
電性金属またはSiO2 等の絶縁性セラミックからなる
耐酸化性材料がほぼ0.2μmの厚さにスパッタリング
等により形成され、この耐酸化性材料をフォトリソ・エ
ッチング技術によりコンタクトホールの配設部に所定の
形状に形成して、熱酸化マスク層4としている。
【0004】このようにして熱酸化マスク層4を形成し
た状態で基板1をほぼ600〜800℃の温度で全面を
熱酸化することにより、前記熱酸化マスク層4により被
覆されていない部分の高融点金属サーメットからなる第
2共通導電層3bの表面には、熱酸化マスク層4のパタ
ーンに従って絶縁性酸化物セラミック層からなる第1層
間絶縁層5aが形成される。さらに、この第1層間絶縁
層5aの上に絶縁性に優れたSiO2 等からなる第2層
間絶縁層5bを積層して、2層構造とすることにより層
間絶縁性の信頼度を高くすることができる。
【0005】前記第2層間絶縁層5bには、前記熱酸化
マスク層4が形成された位置に合わせて、フォントリソ
・エッチング技術によりコンタクトホール5cが形成さ
れ、共通電極多層配線基板が完成する。前記第2層間絶
縁層5bの上に高融点金属群から選択されたMo等の電
極材料がスパッタリング等により積層され、フォトリソ
・エッチング技術により下層の共通電極6および下層の
個別電極7の電極パターンが形成される。
【0006】前記電極パターン上にTa−SiO2 等か
らなる発熱抵抗体8がスパッタリング等により積層さ
れ、フォトリソ・エッチング技術によりドットの数に応
じて複数個直線状に配列するように発熱抵抗体8のパタ
ーンが形成されている。このような電極構造は限定され
たものではなく、先に発熱抵抗体8のパターンを形成し
て、発熱抵抗体8の上にCr等からなる電極等を積層加
工してもよい。
【0007】前記発熱抵抗体8上には、電力エネルギを
供給するために、Al,Cu等からなる上層の電極材料
がスパッタリング等によりほぼ2μmの厚さに積層され
る。この上層の電極は発熱抵抗体8の一方の側には、共
通電極を多層配線構造としているために、上層の共通電
極が不要となり、前記共通導電層3a,3bの外部接続
共通端子9aのみが、基板1の端部の外部接続端子配列
部の両側と中央に設けた3箇所のコンタクトホール5c
上に形成されている(図4)。
【0008】また、他方の側には、各発熱抵抗体8に独
立して、通電を行うための上層の個別電極10が形成さ
れ、その先端にはドライバIC11を接続する一方のパ
ッド10aが形成されている。さらに、ドライバIC1
1を接続する他方のパッド10bから外部接続個別端子
10cが前記3箇所の外部接続共通端子9aとともに整
列して形成されている。
【0009】これらの各外部接続端子9a,10cおよ
びパッド10a,10b上にはメッキが施され、ドライ
バIC11や外部回路のFPC13とハンダ溶着や圧着
により連接されている。
【0010】また、前記発熱抵抗体8や前記上層の個別
電極10等の表面には、これらの発熱抵抗体8や個別電
極10の酸化や摩耗を防止するため、SiO2 およびサ
イアロン等からなる硬度の大きい保護層12がスパッタ
リング等によりほぼ5μmの厚さに積層されている。な
お、この保護層12は前記各外部接続端子9a,10c
およびパッド10a,10b以外のほぼ全表面を被覆す
るように形成されており、端子メッキを施した後に前記
基板1をダイシングしてブロック状のラインサーマルヘ
ッドが製造されることになる。
【0011】前述した従来のラインサーマルヘッドを用
いたサーマルプリンタにおいて、このサーマルヘッドを
熱転写インクリボン(図示せず)を介して、あるいは感
熱記録紙の場合には、直接プラテン(図示せず)上に搬
送される用紙に圧接させた状態で、所定の記録信号に基
づいて、前記上層の個別電極10に選択的にドライバI
C11を介して通電を行い、所望の発熱抵抗体8を選択
的に発熱させることにより、前記インクリボンのインク
を溶融して、用紙上に転写するか、または感熱記録紙を
発色させて所望の記録が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のラインサーマルヘッドにあっては、通電を行
うためのラインサーマルヘッドの外部接続共通端子9a
と共通導電層3a,3bのコンタクト部を、前述したよ
うに基板1の端部の両側と前記発熱抵抗体8の整列方向
の中央部との3箇所に配置したものであるため、外部接
続共通端子9aと発熱抵抗体8間に介在する共通導電層
3a,3bの長さ寸法Lが長いし、各発熱抵抗体8に対
する通電距離が異なってしまうことになる。
【0013】一方、前記共通導電層3a,3bはAl,
Cuに比べて比抵抗の大きい高融点金属材料により形成
されているため、前記発熱抵抗体8と外部接続共通端子
9aとの距離とその距離のばらつきにより、各発熱抵抗
体8に対する共通電極の抵抗値が大きくなるばかりでな
く、抵抗値にばらつきが生じてしまう。こうして、前述
した従来のラインサーマルヘッドにおいては、発熱抵抗
体8に大きな発熱温度分布むらが発生し、記録濃度むら
が大きくなるという問題点があった。
【0014】この問題点を改善するため、共通導電層の
抵抗値を低減すべく膜厚を必要量厚くすると、高融点金
属等の硬質膜は引張応力が大きくなり、膜の剥離等の製
造不良が発生して、品質および歩留まりを低下させると
いう他の問題点が発生することになった。
【0015】本発明は、前述した従来のものにおける各
種問題点を克服し、記録濃度むらが軽減され、かつ共通
導電層をなす膜の膜応力による密着不良の問題が解消す
ることを可能としたラインサーマルヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に係る本発明のラインサーマルヘッドの特
徴は、共通導電層と外部接続共通端子とを電気的に接続
する複数個のコンタクトホールを、個別電極側において
ドライバICの列より発熱抵抗体の近傍に設けた点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、外
部接続共通端子と発熱抵抗体との問に介在する共通導電
層の通電距離を大幅に短縮して、この共通導電層の電気
抵抗を低減でき、共通導電層の膜厚を薄くして用いて
も、各発熱抵抗体における発熱温度分布むらを小さくす
ることができる。
【0017】請求項2に係る本発明のラインサーマルヘ
ッドの特徴は、外部接続共通端子を放熱基板の端部近傍
に導出した点にある。そして、このような構成を採用し
たことにより、各熱抵抗体に対する共通導電層の抵抗値
ばらつきが低減され、発熱抵抗体列の発熱温度分布むら
がより小さくなり、記録濃度むらの問題を解消できる。
【0018】請求項3に係る本発明のラインサーマルヘ
ッドの特徴は、共通導電層を発熱抵抗体の近傍領域のみ
に形成した点にある。そして、このような構成を採用し
たことにより、層間絶縁性を保持する領域が著しく小さ
くでき、層間絶縁層の欠陥発生確率を減らし、層間絶縁
層の信頼度を向上させ、製造品質および製造歩留りを向
上させることができる。
【0019】請求項4に係る本発明のラインサーマルヘ
ッドの特徴は 共通導電層と発熱抵抗体とを電気的に接
続する共通電極を複数の層に形成し、この層のうち一層
をAl、Cu等の低抵抗材料により形成した点にある。
そして、このような構成を採用したことにより、発熱抵
抗体列方向の発熱温度のばらつきをさらに軽減でき、第
1共通導電層の膜厚をより薄く形成して、製造品質およ
び製造歩留りの向上に寄与することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の共通電極を多層配
線としたラインサーマルヘッドの実施形態を示す要部断
面図、図2は図1のラインサーマルヘッドの模式平面図
である。
【0021】図1,図2において、前述した図3、図4
に示す従来のラインサーマルヘッドと同様に、グレーズ
ドアルミナ等のセラミックからなる放熱性の基板11の
上面には、エッチング等により端部に部分的な直線状の
突部12aを有する保温層12が積層形成されている。
【0022】前記突部12aを含む保温層12上には、
高融点金属のCr等からなる第1共通導電層13aがほ
ぼ0.3μmの厚さに積層され、この第1共通導電層1
3a上にTa−SiO2 等からなる高融点金属のサーメ
ットの第2共通導電層13bがほぼ1μmの厚さにスパ
ッタリング等により積層形成されている。
【0023】前記第2共通導電層13b上には、耐酸化
性を有するMoSi2 等からなる導電性金属またはSi
2 等からなる絶縁性セラミックの熱酸化マスク層14
がほぼ0.2μmの厚さにスパッタリング等により積層
形成され、この熱酸化マスク層14をフォトリソ・エッ
チング技術によりパターニングすることにより、後述す
る発熱抵抗体18の列とドライバIC21の列との間の
所定の位置に層間コンタクト部を形成するための熱酸化
マスク14が形成される。
【0024】この酸化マスク14が形成された基板11
を酸化雰囲気中でほぼ600〜800℃の温度により熱
酸化処理することにより、露出している第2共通導電層
13bの表面に絶縁性酸化物セラミック層を生成させ
て、第1層間絶縁層15aがほぼ1μmの厚さに形成さ
れる。
【0025】この第1層間絶縁層15a上に、Si02
等の絶縁性セラミックからなる第2層間絶縁層15bが
スパッタリングによりほぼ2μmの厚さに積層形成され
る。この第2層間絶縁層15bをフォトリソ・エッチン
グ技術によりBHF等によりエッチングして、前記熱酸
化マスク層14を形成した未酸化部分にコンタクトホー
ル15cを形成して、Ta−Si02 等からなる共通導
電層13bを露出させる。この状態は、図1より熱酸化
マスク14を除去したものに相当する。特に、熱酸化マ
スク14がMoSi2 等の耐酸化性の導電性金属により
形成されている場合には、図1に示すような構成を用い
ることができる。
【0026】前述したようにして露出された共通導電層
13b上に、Mo等の高融点金属からなる下層の電極材
料をほぼ0.1μmの厚さとなるようにスパッタリング
等により積層し、フォトリソ・エッチング技術によるエ
ッチングを行うことにより下層の共通電極16および下
層の個別電極17が形成される。これらの下層の共通電
極16および下層の個別電極17の上に、Ta−SiO
2等からなる発熱抵抗体18をほぼ0.3μmの厚さと
なるようにスパックリング等により積層し、フォトリソ
・エッチング技術により発熱抵抗体18からなる発熱素
子がドット数に応じて複数個直線状に配列して、前記放
熱基板11上の保温層12の突部12a上に所定の形状
に形成される。
【0027】前記発熱抵抗体18上には電力エネルギを
供給するために、Al等からなる上層の電極がほぼ2μ
mの厚さとなるようにスパッタリング等により積層さ
れ、基板11の端部近傍にある発熱抵抗体18の一方の
側に上層の共通電極19を形成する。この上層の共通電
極19は、共通電極の全体を多層配線としているため、
なくても機能上の差異は小さいが、低抵抗のAl,Cu
等の材料からなる上層の共通電極19を形成することに
より隣接している発熱抵抗体18の発熱温度のばらつき
をより小さくするという効果がある。
【0028】また、本実施の形態において、外部接続共
通端子19aは、複数の発熱抵抗体18の列とドライバ
IC21の列の間に位置し、発熱抵抗体18の列の近傍
に形成された第2層間絶縁層15bのコンタクトホール
15cを介して前記第2共通導電層13bに電気的に接
続されるとともに、隣位の1対のドライバIC21,2
1の間を通して、Al、Cu等の低抵抗材料により放熱
基板11の一方の端部近傍にまで導出されている。
【0029】前記第2層間絶縁層15bのコンタクトホ
ール15cは、発熱抵抗体18の列と平行に延在し、発
熱抵抗体18の列からほぼ2〜3mmの距離となるよう
に近接させて、多数のコンタクトホール15cを均等な
パターンで整列配置させている。この結果、共通導電層
13の通電距離(L)が小さくなり、通電回路の抵抗値
を最小化するとともに、共通導電層13のパターン面積
をも最小化して、層間絶縁層の欠陥発生確率を減らし、
層間絶縁層の信頼度を向上させている。
【0030】また、前記共通電極19と反対側となる前
記発熱抵抗体18の他方の側には、各発熱抵抗体18に
独立して通電を行なうための、上層の個別電極20と、
外部接続個別端子20aがそれぞれ形成され、それらの
一端にはドライバIC21の接続パッドが形成されてい
る。
【0031】これらの各外部接続端子19a,20a上
にはメッキが施され、前記ドライバIC21や外部回路
のFPCとハンダ溶着や圧着により電気的に接続される
ようになっている。本実施の形態のドライバIC21の
実装においては、フリップチップ実装を行っているが、
ワイヤーボンディング実装を用いてもよいことは勿論で
ある。
【0032】また、前記発熱抵抗体18や前記各電極1
9,20等の表面には、前記発熱抵抗体18や、前記各
電極19,20を酸化および摩耗から保護するためSi
2やサイアロン等からなる保護層22が、ほぼ5μm
の厚さにスパックリングにより積層形成されている。な
お、その保護層22は、ドライバIC21や前記各電極
19,20の外部接続端子19a,20aの一部分を除
いた表面を被覆するように形成されており、最後に前記
基板11をダイシングして、ブロック状のラインサーマ
ルヘッドが製造される。
【0033】以上説明したように、本実施の形態のライ
ンサーマルヘッドにおいては、共通導電層13の通電距
離(L)が小さくなり、通電回路の抵抗値を最小化する
とともに、共通導電層13のパターン面積をも最小化し
て、層間絶縁層の欠陥発生確率を減らし、層間絶縁層の
信頼度を向上させることができる。また、各発熱抵抗体
における発熱温度分布むらを小さくでき、記録濃度むら
の少ない良好な品質の記録を行うことができる。
【0034】なお、本発明は、前述した実施の形態に限
定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能
である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明のラインサーマルヘッドは、共通導電層と外部接続共
通端子とを電気的に接続する複数個のコンタクトホール
を、個別電極側においてドライバICの列より発熱抵抗
体の近傍に設けたので、外部接続共通端子と発熱抵抗体
との問に介在する共通導電層の通電距離を大幅に短縮し
て、この共通導電層の電気抵抗を低減することができ、
共通導電層の膜厚を薄くして用いても、発熱抵抗体列の
発熱温度分布むらを小さくすることができる。したがっ
て、記録における濃度むらが軽減され、良好な品質の記
録を行うことができるばかりでなく、共通導電層をなす
膜の膜応力による密着不良の問題が解消された。
【0036】また、請求項2に係る本発明のラインサー
マルヘッドは、共通導電層に接続された複数の外部接続
共通端子を放熱基板の端部近傍に導出形成しているた
め、発熱抵抗体列に対する共通導電層の抵抗値のばらつ
きが低減され、発熱抵抗体列の発熱温度分布むらがより
小さくなり、このことによっても記録濃度むらのさらに
良好に解消することができる。
【0037】さらに、請求項3に係る本発明のラインサ
ーマルヘッドは、共通導電層を基板の全面に形成せず
に、発熱抵抗体列の近傍領域のみに形成したため、請求
項2に記載の発明の効果に加えて、層間絶縁性を保持す
る領域が著しく小さくでき、これにより、層間絶縁層の
欠陥発生確率を減らし、層間絶縁層の信頼度を向上さ
せ、製造品質および製造歩留りを向上させることができ
る。
【0038】さらにまた、請求項4に係る本発明のライ
ンサーマルヘッドは、発熱抵抗体に接続する複層の共通
電極の一層をAl、Cu等の低抵抗材料により形成した
ことにより、請求項3に記載の発明の効果に加えて、発
熱抵抗体列方向の発熱温度のばらつきをさらに軽減で
き、第1共通導電層の膜厚をより薄く形成して、製造品
質および製造歩留りの向上にさらに寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るラインサーマルヘッドの実施の
形態を示す図2の1−1線による縦断面図
【図2】 図1の平面図
【図3】 従来のラインサーマルヘッドを示す図4の3
−3線による縦断面図
【図4】 図3の平面図
【符号の説明】
11 基板 12 保温層 12a 突部 13 共通導電層 14 熱酸化マスク 15a,15b 層間絶縁層 15c コンタクトホール 16 下層の共通電極 17 下層の個別電極 18 発熱抵抗体 19 上層の共通電極 19a 外部接続共通端子 20 上層の個別電極 20a 外部接続個別端子 21 ドライバIC 22 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南部 智成 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱基板の上面に少なくとも保温層、共
    通導電層、コンタクトホールを備えた層間絶縁層、複数
    個の発熱抵抗体、これらの各発熱抵抗体に接続される個
    別電極、外部接続個別端子、前記個別電極および前記外
    部接続個別端子に接続されるドライバIC、前記コンタ
    クトホールを介して前記共通導電層と前記発熱抵抗体と
    を電気的に接続する共通電極、および前記共通導電層と
    電気的に接続される外部接続共通端子を有するラインサ
    ーマルヘッドであって、 前記共通導電層と外部接続共通端子とを電気的に接続す
    る複数個のコンタクトホールを、前記個別電極側におい
    て前記ドライバICの列より前記発熱抵抗体の近傍に設
    けたことを特徴とするラインサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】 前記外部接続共通端子を前記放熱基板の
    端部近傍に導出したことを特徴とする請求項1に記載の
    ラインサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】 前記共通導電層を前記発熱抵抗体の近傍
    領域のみに形成したことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載のラインサーマルヘッド。
  4. 【請求項4】 前記共通導電層と前記発熱抵抗体とを電
    気的に接続する前記共通電極を複数の層に形成し、この
    層のうち一層をAl、Cu等の低抵抗材料により形成し
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    1項に記載のラインサーマルヘッド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055230A (ja) * 2005-07-28 2007-03-08 Kyocera Corp 記録ヘッド及びそれを用いたプリンタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007055230A (ja) * 2005-07-28 2007-03-08 Kyocera Corp 記録ヘッド及びそれを用いたプリンタ

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