JPH11320929A - ワイヤドットプリンタヘッド - Google Patents

ワイヤドットプリンタヘッド

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JPH11320929A
JPH11320929A JP13160498A JP13160498A JPH11320929A JP H11320929 A JPH11320929 A JP H11320929A JP 13160498 A JP13160498 A JP 13160498A JP 13160498 A JP13160498 A JP 13160498A JP H11320929 A JPH11320929 A JP H11320929A
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JP
Japan
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guide
guide pin
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Yasunobu Terao
康伸 寺尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーマチュアを起伏自在に支えるための支点
部の摩耗を防止する。 【解決手段】 コア13と対向するアーマチュア16と
ヨーク10との間に磁束路を形成するための天板11
と、アーマチュア16の起伏動作を案内する案内部15
aとを備え、天板11における案内部15aの近傍に、
アーマチュア16の端部付近の平坦面を起伏自在に支持
するエッジ状の支点部11eを形成する。これにより、
硬度が高いアーマチュア16の後端のエッジ部と比較的
に硬度が低い天板11とを干渉させない状態で、天板1
1の支点部11eでアーマチュア16を起伏自在に支持
する。これにより、天板11上の支点部11eの摩耗を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤドットプリ
ンタヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一端がヨークに固定的に設けられ
環状に配列された複数のコアのそれぞれにコイルを装着
し、コアの他端にプリントワイヤを駆動するアーマチュ
アを対向配置し、コイルに通電しアーマチュアを変位さ
せてプリントワイヤをプラテン上の用紙に衝突させるよ
うにしたワイヤドットプリンタヘッドがある。
【0003】その一例を図5に示す。図5はワイヤドッ
トプリンタヘッドの一部の断面図で、コア101とアー
マチュア102とは一つしか図示しないが、実際にはヨ
ーク103の中心に対して放射状に配設されている。コ
ア101にはコイル104を支持するボビンケース10
5が装着され、このボビンケース105にはガイドピン
106が一体に形成されている。アーマチュア102は
コア101に対向する可動鉄心107と、ガイドピン1
06に嵌合されたガイド孔108とを有する。アーマチ
ュア102とヨーク103との間に磁束路を形成する天
板である。この天板109は全てのアーマチュア102
の可動鉄心107に嵌合される複数の窓孔110を備え
て円板の形に形成され、その外周のやや内側の平面はア
ーマチュア102の後端縁を起伏自在に支える支点部1
11とされている。そして、アーマチュア102は支点
部111から浮かないように支点押え(環状のゴム)1
12により押圧されている。113は後端がアーマチュ
ア102に当接されたプリントワイヤである。このプリ
ントワイヤ113はスプリング114により印字方向と
は反対側に付勢されている。
【0004】次に動作について説明する。非駆動時は、
アーマチュア102はスプリング114の付勢力により
退避状態に維持されるプリントワイヤ113に押されて
コア101から離反する状態に維持される。この離反位
置は図示しないストッパにより定められる。そして、特
定のコイル104に電流を流すと、コア101、可動鉄
心107、天板109、ヨーク103、コア101を磁
束が通るため、アーマチュア102はガイドピン106
により案内されながら支点部111を支点としてコア1
01に吸引される。これにより、プリントワイヤ113
がスプリング114を圧縮方向に撓ませながらプラテン
(図示せず)方向に移動し、その先端がプラテン上の用
紙にインクリボンを介して衝突する。これにより、印字
がなされる。コイル104への通電は瞬時で直ぐに通電
が遮断されるため、プリントワイヤ113はプラテンか
らの反力とスプリング114の付勢力とにより後方に復
帰し、アーマチュア102をコア101から離反させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、天板109は
アーマチュア102より硬度が低い磁性材料により形成
されているので、上述のようにアーマチュア102の後
端のエッジ部を天板109の平面上の支点部111で支
えると、繰り返しの使用によって天板109がアーマチ
ュア102のエッジにより削られて溝状に掘られてしま
う。また、ガイドピン106に嵌合されるガイド孔10
8とアーマチュア102の回動中心となる後端のエッジ
とが離れているため、ガイドピン106の外周面とガイ
ド孔108の内側とが擦れ摩耗し易い。また、この摩耗
の状態が進行するアーマチュア102の起伏動作が一定
しなくなり印字品質に影響が生ずる。
【0006】本発明は、アーマチュアを起伏自在に支持
する支点部の摩耗を防止し得るワイヤドットプリンタヘ
ッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一端がヨークに固定的に設けられ環状に配列された複数
のコアと、前記複数のコアのそれぞれに装着された複数
のコイルと、前記コアのそれぞれに対向配置されてプリ
ントワイヤを駆動する複数のアーマチュアと、前記アー
マチュアと前記ヨークとの間に磁束路を形成する天板
と、前記アーマチュアの前記コアに対する接離方向の起
伏動作を案内する案内部と、前記天板における前記案内
部の近傍に配置されて前記アーマチュアの前記プリント
ワイヤとは反対側の端部付近の平坦面を起伏自在に支持
するエッジ状の支点部とを備える。したがって、アーマ
チュアは案内部により起伏動作を案内されながら天板の
支点部を支点として起伏される。この起伏動作に際し、
天板は支点部によりアーマチュアの平坦面を支えるため
アーマチュアの後端のエッジ部には干渉しない。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記案内部は、前記コイルを保持するボビ
ンケースから突出されて前記アーマチュアに形成された
ガイド孔に嵌合されたガイドピンにより形成され、前記
支点部は、前記ガイドピンの中心を通る直線に一致する
ように前記天板の外周縁に切欠された複数の切欠のそれ
ぞれのエッジにより形成され、前記支点部の中心には前
記ガイドピンとの干渉を避ける非干渉部が形成されてい
る。したがって、アーマチュアはガイドピンにより起伏
動作を案内されながら天板の支点部を支点として起伏さ
れる。この起伏動作に際し、ガイドピンは支点部の一致
する位置でアーマチュアの起伏動作を案内する。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記アーマチュアと前記天板との間
には非磁性材により形成されたフィルムが介装されてい
る。したがって、長期間使用しても支点部の摩耗を防止
することが可能となり、さらに、コアとアーマチュアと
の間に発生する残留磁気による影響を軽減することが可
能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図4に基づいて説明する。まず、図1及び図2を参照
してワイヤドットプリンタヘッドPHの構造について説
明する。図中、1はハウジングである。このハウジング
1には、複数のプリントワイヤ2の先端及び中間を摺動
自在に支持するワイヤガイド3,4が設けられている。
また、ハウジング1の中間部にはフランジ5が形成さ
れ、ハウジング1の後端部にはボス6が形成され、この
ボス6の基部側の周囲にはプリントワイヤ2の後端部を
摺動自在に支持する複数のガイド孔7が形成されてい
る。ハウジング1のフランジ5には、コネクタ8を介し
て外部回路に接続される配線基板9と、それぞれ磁性体
により形成されたヨーク10及び天板11と、フィルム
12とが積層されている。
【0011】ヨーク10には複数のコア13が一体に形
成され、これらのコア13にはコイル14を保持する絶
縁性のボビンケース15が装着されている。各コア13
に対向する複数のアーマチュア16は円柱状の可動鉄心
17を有し、これらの可動鉄心17は天板11及びフィ
ルム12の一部を貫通してコア13に対向配置されてい
る。各アーマチュア16はボス6の中心軸に対して放射
状に配列され、その一端がゴム等の弾性部材によって形
成された環状の支点押え18によりフィルム12の一面
に押えられている。各プリントワイヤ2はスプリング1
9により後方に付勢されてフイルム12を介してアーマ
チュア16の自由端側を押圧する。アーマチュア16の
自由端側の背面に当接されてアーマチュア16の復帰位
置を定める環状のストッパ20はリアカバー21に支持
されている。そして、花弁型の板ばね22の中心がねじ
23とナット24とによりハウジング1のボス6に固定
されている。これにより、配線基板9、ヨーク10、支
点押え18、リアカバー21が、ハウジング1のフラン
ジ5と板ばね22との間で挾持されている。
【0012】ここで、図3に示すように、磁性体によっ
て形成された天板11には、アーマチュア16の可動鉄
心17をコア13側に突出させる窓孔11aと、外周か
ら突出されてヨーク10の外周側の開口縁10aとの間
に磁束路を形成する複数の接続部11bと、これらの接
続部11bの間に切欠された切欠11cと、窓孔11a
の間において放射状に配置されたスリット状の開口11
dとが形成されている。さらに、アーマチュア16の長
手方向と直交する切欠11cの一部のエッジはアーマチ
ュア16を直線上で起伏自在に支える支点部11eとし
て機能する。この支点部11eの中心には非干渉部11
fが形成されている。この非干渉部11fは、ガイドピ
ン15aとの干渉を防止するために機能するものであ
る。本実施の形態では、ガイドピン15aが円柱状形状
をしているので、その形状に合わせて半円形の形状に形
成され、その半径の中心は直線の支点部11e上に一致
されている。そして、前述したボビンケース15には、
非干渉部11f及びアーマチュア16に形成されたガイ
ド孔16aに突出するガイドピン15aが一体に形成さ
れている。すなわち、アーマチュア16を起伏自在に支
える支点部11eと、アーマチュア16に形成したガイ
ド孔16a嵌合されてこのアーマチュア16を案内する
ガイドピン15aの中心とは同一直線上に配置されてい
る。
【0013】次に、動作について説明する。非駆動時
は、アーマチュア16はスプリング19の付勢力により
退避状態に維持されるプリントワイヤ2に押されてコア
13から離反する状態に維持される。この離反位置はス
トッパ20により定められる。そして、特定のコイル1
4に電流を流すと、コア13、可動鉄心17、天板1
1、天板11、ヨーク10、ヨーク10、コア13を磁
束が通るため、アーマチュア16はガイドピン15aに
より案内されながら支点部11eを支点としてコア13
に吸引される。これにより、プリントワイヤ2がスプリ
ング19を圧縮方向に撓ませながらプラテン(図示せ
ず)方向に移動し、その先端がプラテン上の用紙にイン
クリボンを介して衝突する。これにより、印字がなされ
る。コイル14への通電は瞬時で直ぐに通電が遮断され
るため、プリントワイヤ2はプラテンからの反力とスプ
リング19の付勢力とにより後方に復帰し、アーマチュ
ア16をコア13から離反させる。
【0014】この場合、天板11は支点部11eにより
アーマチュア16の平坦面を支えるためアーマチュア1
6の後端のエッジ部には干渉しない。したがって、天板
11をアーマチュア16の硬度より低い硬度の磁性材料
で形成しても支点部11eの摩耗を防止することができ
る。
【0015】さらに、図4に示すように、ガイドピン1
5aの中心の位置が直線の支点部11eの位置と一致す
るので、アーマチュア16が起伏動作をするときにガイ
ドピン15aの軸心と直交する方向の動きを極めて小さ
くすることができる。これにより、ガイド孔16aの内
周面とガイドピン15aの外周面との擦れ合いを防止
し、ガイドピン15aの摩耗を防止することがででき
る。
【0016】さらに、アーマチュア16と天板11との
間には非磁性材により形成されたフィルム12が介装さ
れているので、長期間使用しても支点部11eの摩耗を
防止することができ、さらに、コア13とアーマチュア
16との間に発生する残留磁気による影響をフィルム1
2により軽減することができる。
【0017】なお、本実施の形態では、プリントワイヤ
2の後端を単にアーマチュア16に当接させる構成であ
るが、プリントワイヤ2の後端をアーマチュア16に固
着してもよい。また、コア13はヨーク10と一体に形
成されているが、磁性材により別個に形成したコア13
をヨーク10に固定的に結合してもよい。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、一端がヨークに
固定的に設けられ環状に配列された複数のコアと、前記
複数のコアのそれぞれに装着された複数のコイルと、前
記コアのそれぞれに対向配置されてプリントワイヤを駆
動する複数のアーマチュアと、前記アーマチュアと前記
ヨークとの間に磁束路を形成する天板と、前記アーマチ
ュアの前記コアに対する接離方向の起伏動作を案内する
案内部と、前記天板における前記案内部の近傍に配置さ
れて前記アーマチュアの前記プリントワイヤとは反対側
の端部付近の平坦面を起伏自在に支持するエッジ状の支
点部とを備えるので、アーマチュアを案内部により起伏
動作を案内しながら天板の支点部を支点として起伏させ
ることができる。この起伏動作に際し、天板は支点部に
よりアーマチュアの平坦面を支えるためアーマチュアの
後端のエッジ部には干渉しない。したがって、天板上の
支点部の摩耗を防止することができる。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記案内部は、前記コイルを保持するボビ
ンケースから突出されて前記アーマチュアに形成された
ガイド孔に嵌合されたガイドピンにより形成され、前記
支点部は、前記ガイドピンの中心を通る直線に一致する
ように前記天板の外周縁に切欠された複数の切欠のそれ
ぞれのエッジにより形成され、前記支点部の中心には前
記ガイドピンとの干渉を避ける非干渉部が形成されてい
るので、アーマチュアをガイドピンにより起伏動作を案
内しながら天板の支点部を支点として起伏させることが
できれる。この起伏動作に際し、ガイドピンは支点部の
一致する位置でアーマチュア起伏動作を案内するので、
ガイドピンの摩耗を防止することができる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記アーマチュアと前記天板との間
には非磁性材により形成されたフィルムが介装されてい
るので、長期間使用しても支点部の摩耗を防止すること
ができ、さらに、コアとアーマチュアとの間に発生する
残留磁気による影響をフィルムにより軽減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるワイヤドットプ
リンタヘッドの全体の構造を示す断面図である。
【図2】ワイヤドットプリンタヘッドの全体の構造を示
す分解斜視図である。
【図3】ヨークと天板とフィルムとアーマチュアとの関
係を示す分解斜視図である。
【図4】天板の一部をアーマチュアとともに示す平面図
である。
【図5】従来のワイヤドットプリンタヘッドの一部を示
す断面図である。
【符号の説明】
2 プリントワイヤ 10 ヨーク 11 天板 11c 切欠 11e 支点部 11f 非干渉部 12 フィルム 13 コア 14 コイル 15 ボビンケース 15a 案内部、ガイドピン 16 アーマチュア 16a ガイド孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端がヨークに固定的に設けられ環状に
    配列された複数のコアと、前記複数のコアのそれぞれに
    装着された複数のコイルと、前記コアのそれぞれに対向
    配置されてプリントワイヤを駆動する複数のアーマチュ
    アと、前記アーマチュアと前記ヨークとの間に磁束路を
    形成する天板と、前記アーマチュアの前記コアに対する
    接離方向の起伏動作を案内する案内部と、前記天板にお
    ける前記案内部の近傍に配置されて前記アーマチュアの
    前記プリントワイヤとは反対側の端部付近の平坦面を起
    伏自在に支持するエッジ状の支点部とを備えるワイヤド
    ットプリンタヘッド。
  2. 【請求項2】 前記案内部は、前記コイルを保持するボ
    ビンケースから突出されて前記アーマチュアに形成され
    たガイド孔に嵌合されたガイドピンにより形成され、前
    記支点部は、前記ガイドピンの中心を通る直線に一致す
    るように前記天板の外周縁に切欠された複数の切欠のそ
    れぞれのエッジにより形成され、前記支点部の中心には
    前記ガイドピンとの干渉を避ける非干渉部が形成されて
    いる請求項1記載のワイヤドットプリンタヘッド。
  3. 【請求項3】 前記アーマチュアと前記天板との間には
    非磁性材により形成されたフィルムが介装されている請
    求項1又は2記載のワイヤドットプリンタヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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