JPH11320612A - 金属射出成形機のロータリシャットオフノズル - Google Patents
金属射出成形機のロータリシャットオフノズルInfo
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- JPH11320612A JPH11320612A JP14831498A JP14831498A JPH11320612A JP H11320612 A JPH11320612 A JP H11320612A JP 14831498 A JP14831498 A JP 14831498A JP 14831498 A JP14831498 A JP 14831498A JP H11320612 A JPH11320612 A JP H11320612A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータリバルブから溶融材料が漏出するのを
防ぐ。 【解決手段】 加熱シリンダ10から吐出された溶融材
料はバルブブロック30のバルブブロック湯道31を通
って射出ノズル20に供給される。射出終了後は、ロー
タリバルブ40を回転させてバルブブロック湯道31を
遮断する。バルブブロック30は、外部へ開放された溶
融材料回収用湯道31cを有し、ロータリバルブ40の
外周面に漏出する溶融材料を、直接または、凹所32お
よび逃がし湯道33を経て溶融材料回収用湯道31cに
集めて、受箱等に回収し、安全に処理する。
防ぐ。 【解決手段】 加熱シリンダ10から吐出された溶融材
料はバルブブロック30のバルブブロック湯道31を通
って射出ノズル20に供給される。射出終了後は、ロー
タリバルブ40を回転させてバルブブロック湯道31を
遮断する。バルブブロック30は、外部へ開放された溶
融材料回収用湯道31cを有し、ロータリバルブ40の
外周面に漏出する溶融材料を、直接または、凹所32お
よび逃がし湯道33を経て溶融材料回収用湯道31cに
集めて、受箱等に回収し、安全に処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低融点金属等を加
熱、溶融し、金型に注入して成形品を得るための金属射
出成形機のロータリシャットオフノズルに関するもので
ある。
熱、溶融し、金型に注入して成形品を得るための金属射
出成形機のロータリシャットオフノズルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般的に樹脂等を成形材料とする射出成
形機においては、射出ノズルと加熱シリンダの間にロー
タリバルブを配設し、射出工程の終了時等においてロー
タリバルブを回転させることで前記湯道を遮断し、溶融
材料の供給を停止するように構成されている。
形機においては、射出ノズルと加熱シリンダの間にロー
タリバルブを配設し、射出工程の終了時等においてロー
タリバルブを回転させることで前記湯道を遮断し、溶融
材料の供給を停止するように構成されている。
【0003】図3は一従来例によるロータリシャットオ
フノズルを示すもので、これは、加熱シリンダ110と
射出ノズル120の間にバルブブロック130を介在さ
せ、該バルブブロック130を貫通して射出ノズル12
0の射出ノズル湯道121に連通するバルブブロック湯
道131を、ロータリバルブ140によって開閉する。
フノズルを示すもので、これは、加熱シリンダ110と
射出ノズル120の間にバルブブロック130を介在さ
せ、該バルブブロック130を貫通して射出ノズル12
0の射出ノズル湯道121に連通するバルブブロック湯
道131を、ロータリバルブ140によって開閉する。
【0004】ロータリバルブ140は、円柱状の本体を
有し、該本体はバルブブロック130に設けられた円筒
穴130a内に回転自在に嵌合している。ロータリバル
ブ140の本体には、その断面を径方向に横断する貫通
孔141が湯道として設けられている。
有し、該本体はバルブブロック130に設けられた円筒
穴130a内に回転自在に嵌合している。ロータリバル
ブ140の本体には、その断面を径方向に横断する貫通
孔141が湯道として設けられている。
【0005】ロータリバルブ140の本体の一部分はバ
ルブブロック130の外へ突出しており、ここに取り付
けたレバー142を、連結金具143を介して、流体圧
シリンダ等からなる直動アクチュエータ144によって
回転させる。図3の(a)に示すように、ロータリバル
ブ140の貫通孔141とバルブブロック湯道131を
連通させた状態で、加熱シリンダ110から供給される
溶融樹脂等の射出が行なわれる。
ルブブロック130の外へ突出しており、ここに取り付
けたレバー142を、連結金具143を介して、流体圧
シリンダ等からなる直動アクチュエータ144によって
回転させる。図3の(a)に示すように、ロータリバル
ブ140の貫通孔141とバルブブロック湯道131を
連通させた状態で、加熱シリンダ110から供給される
溶融樹脂等の射出が行なわれる。
【0006】射出工程が終了したら、直動アクチュエー
タ144を駆動してレバー142を所定角度だけ回転さ
せ、図3の(b)に示すように、ロータリバルブ140
の外周面によってバルブブロック湯道131を遮断す
る。すなわち、ロータリバルブ140の貫通孔141が
バルブブロック湯道131と連通しない回転位置までロ
ータリバルブ140を回転させる。このようにして、射
出が行なわれるとき以外は溶融樹脂の供給を停止して、
射出ノズル120から樹脂が流出するのを防ぐ。
タ144を駆動してレバー142を所定角度だけ回転さ
せ、図3の(b)に示すように、ロータリバルブ140
の外周面によってバルブブロック湯道131を遮断す
る。すなわち、ロータリバルブ140の貫通孔141が
バルブブロック湯道131と連通しない回転位置までロ
ータリバルブ140を回転させる。このようにして、射
出が行なわれるとき以外は溶融樹脂の供給を停止して、
射出ノズル120から樹脂が流出するのを防ぐ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、樹脂のように粘性の高い成形材料で、
その溶融温度も200〜300℃程度であれば、ロータ
リバルブの周囲に溶融材料が漏れることなく、装置外部
に溶融材料が流出したり、ロータリバルブの動作不良等
のトラブルを生じることもなく運転できるが、軽金属等
を成形材料とする金属射出成形機には適用できない。
の技術によれば、樹脂のように粘性の高い成形材料で、
その溶融温度も200〜300℃程度であれば、ロータ
リバルブの周囲に溶融材料が漏れることなく、装置外部
に溶融材料が流出したり、ロータリバルブの動作不良等
のトラブルを生じることもなく運転できるが、軽金属等
を成形材料とする金属射出成形機には適用できない。
【0008】詳しく説明すると、成形材料が低融点金
属、例えばアルミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、鉛
等である場合は、これらの溶融状態は粘度の低いサラサ
ラの液体であって、湯道を通過する速度が樹脂に比べて
その3〜10倍も速く、しかも圧力が高い。
属、例えばアルミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、鉛
等である場合は、これらの溶融状態は粘度の低いサラサ
ラの液体であって、湯道を通過する速度が樹脂に比べて
その3〜10倍も速く、しかも圧力が高い。
【0009】従って、ロータリバルブの周囲から溶融材
料が漏れないようにシールリング等を設けても、加熱シ
リンダから高速、高圧で供給される液状の溶融金属がロ
ータリバルブの本体の周囲へ漏出するのを確実に阻止す
るのが難しく、漏出分によってロータリバルブの動作不
良等を招く。加えて、溶融材料の温度が600℃前後と
極めて高温であるから、バルブブロックの外へ溶融材料
が流出すると、急激な酸化や燃焼による爆発のおそれが
あり、作業者にとって大変危険である。
料が漏れないようにシールリング等を設けても、加熱シ
リンダから高速、高圧で供給される液状の溶融金属がロ
ータリバルブの本体の周囲へ漏出するのを確実に阻止す
るのが難しく、漏出分によってロータリバルブの動作不
良等を招く。加えて、溶融材料の温度が600℃前後と
極めて高温であるから、バルブブロックの外へ溶融材料
が流出すると、急激な酸化や燃焼による爆発のおそれが
あり、作業者にとって大変危険である。
【0010】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、ロータリバルブの周
囲へ流出する溶融材料を効率的に回収してこれによるト
ラブルを防ぐことのできる高性能で安全性の高い金属射
出成形機のロータリシャットオフノズルを提供すること
を目的とするものである。
課題に鑑みてなされたものであり、ロータリバルブの周
囲へ流出する溶融材料を効率的に回収してこれによるト
ラブルを防ぐことのできる高性能で安全性の高い金属射
出成形機のロータリシャットオフノズルを提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の金属射出成形機のロータリシャットオフノ
ズルは、溶融材料を射出する射出ノズルと、第1および
第2の接続孔を備えたロータリバルブと、該ロータリバ
ルブを回転自在に収容する円筒穴を備えたバルブブロッ
クと、前記ロータリバルブを回転駆動する駆動手段を有
し、前記バルブブロックが、前記射出ノズルに連通する
第1の湯道と、一端が前記円筒穴に開口し他端が外部に
開放された第2の湯道を備えていることを特徴とする。
めに本発明の金属射出成形機のロータリシャットオフノ
ズルは、溶融材料を射出する射出ノズルと、第1および
第2の接続孔を備えたロータリバルブと、該ロータリバ
ルブを回転自在に収容する円筒穴を備えたバルブブロッ
クと、前記ロータリバルブを回転駆動する駆動手段を有
し、前記バルブブロックが、前記射出ノズルに連通する
第1の湯道と、一端が前記円筒穴に開口し他端が外部に
開放された第2の湯道を備えていることを特徴とする。
【0012】ロータリバルブが、第1の回転位置におい
て第1の接続孔によって加熱シリンダの吐出口をバルブ
ブロックの第1の湯道に連通させ、第2の回転位置にお
いて第2の接続孔によって前記加熱シリンダの前記吐出
口を前記バルブブロックの第2の湯道に連通させるよう
に構成されているとよい。
て第1の接続孔によって加熱シリンダの吐出口をバルブ
ブロックの第1の湯道に連通させ、第2の回転位置にお
いて第2の接続孔によって前記加熱シリンダの前記吐出
口を前記バルブブロックの第2の湯道に連通させるよう
に構成されているとよい。
【0013】バルブブロックが、円筒穴に漏出する溶融
材料を溜めるための凹所と、該凹所の溶融材料を第2の
湯道に導くための逃がし湯道を備えているとよい。
材料を溜めるための凹所と、該凹所の溶融材料を第2の
湯道に導くための逃がし湯道を備えているとよい。
【0014】ロータリバルブとバルブブロックを加熱す
る加熱手段が設けられているとよい。
る加熱手段が設けられているとよい。
【0015】
【作用】駆動手段によってロータリバルブを回転させ、
第1の回転位置において第1の接続孔をバルブブロック
の第1の湯道に接続して射出ノズルに溶融材料を供給
し、金型内に射出する。射出工程の終了時には、ロータ
リバルブを所定角度だけ回転させて溶融材料の供給を停
止する。
第1の回転位置において第1の接続孔をバルブブロック
の第1の湯道に接続して射出ノズルに溶融材料を供給
し、金型内に射出する。射出工程の終了時には、ロータ
リバルブを所定角度だけ回転させて溶融材料の供給を停
止する。
【0016】ロータリバルブの外周面に漏出する溶融材
料は、バルブブロックの第2の湯道に直接あるいは逃が
し湯道等を介して回収され、ここからバルブブロックの
外へ取り出されて安全に処理される。
料は、バルブブロックの第2の湯道に直接あるいは逃が
し湯道等を介して回収され、ここからバルブブロックの
外へ取り出されて安全に処理される。
【0017】射出工程中や射出工程終了後に、ロータリ
バルブの外へ高温高圧の溶融金属等の溶融材料が噴出す
るおそれがないから、作業の安全性を大きく改善でき
る。また、漏出する溶融材料のためにロータリバルブが
動作不良を起こす等のトラブルも回避できる。
バルブの外へ高温高圧の溶融金属等の溶融材料が噴出す
るおそれがないから、作業の安全性を大きく改善でき
る。また、漏出する溶融材料のためにロータリバルブが
動作不良を起こす等のトラブルも回避できる。
【0018】加熱シリンダの溶融材料をパージするパー
ジ作業を行なうときは、第2の接続孔が加熱シリンダの
吐出口に連通する第2の回転位置までロータリバルブを
回転させ、パージされた溶融材料をバルブブロックの第
2の湯道から回収する。
ジ作業を行なうときは、第2の接続孔が加熱シリンダの
吐出口に連通する第2の回転位置までロータリバルブを
回転させ、パージされた溶融材料をバルブブロックの第
2の湯道から回収する。
【0019】金型から射出ノズルを後退させて射出ノズ
ルの射出口から溶融材料を回収する場合に比べて、作業
が簡単であり、作業効率を大幅に向上できる。
ルの射出口から溶融材料を回収する場合に比べて、作業
が簡単であり、作業効率を大幅に向上できる。
【0020】このようにして、作業者に対する安全性が
高く、作業効率も良好で、しかもロータリバルブの動作
不良等のトラブルのない高性能な金属射出成形機を実現
できる。
高く、作業効率も良好で、しかもロータリバルブの動作
不良等のトラブルのない高性能な金属射出成形機を実現
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0022】図1は一実施の形態を示すものでこれは、
加熱シリンダ10と射出ノズル20の間にバルブブロッ
ク30を配設し、該バルブブロック30を貫通して射出
ノズル20の射出ノズル湯道21に連通する第1の湯道
であるバルブブロック湯道31を、ロータリバルブ40
によって開閉する。
加熱シリンダ10と射出ノズル20の間にバルブブロッ
ク30を配設し、該バルブブロック30を貫通して射出
ノズル20の射出ノズル湯道21に連通する第1の湯道
であるバルブブロック湯道31を、ロータリバルブ40
によって開閉する。
【0023】ロータリバルブ40は、円柱状の本体を有
し、該本体はバルブブロック30の円筒穴30a内に回
転自在に嵌合している。ロータリバルブ40の本体に
は、第1、第2の接続孔であるロータリバルブ湯道41
a,41b(図2参照)が設けられており、これらはロ
ータリバルブ40の本体の断面を互いに略平行に横断す
る。
し、該本体はバルブブロック30の円筒穴30a内に回
転自在に嵌合している。ロータリバルブ40の本体に
は、第1、第2の接続孔であるロータリバルブ湯道41
a,41b(図2参照)が設けられており、これらはロ
ータリバルブ40の本体の断面を互いに略平行に横断す
る。
【0024】ロータリバルブ40の本体の一部分はバル
ブブロックの外へ突出しており、ここに取り付けたレバ
ー42を、連結金具43を介して、流体圧シリンダ等か
らなる駆動手段である直動アクチュエータ44によって
回転させる。図1および図2の(a)に示すように、第
1のロータリバルブ湯道41aとバルブブロック湯道3
1を連通させた状態で、加熱シリンダ10から供給され
る溶融金属等の溶融材料の射出が行なわれる。
ブブロックの外へ突出しており、ここに取り付けたレバ
ー42を、連結金具43を介して、流体圧シリンダ等か
らなる駆動手段である直動アクチュエータ44によって
回転させる。図1および図2の(a)に示すように、第
1のロータリバルブ湯道41aとバルブブロック湯道3
1を連通させた状態で、加熱シリンダ10から供給され
る溶融金属等の溶融材料の射出が行なわれる。
【0025】射出工程が終了したら、直動アクチュエー
タ44を駆動してレバー42を所定角度だけ回転させ、
図2の(b)に示すように、ロータリバルブ40の本体
の外周面によってバルブブロック湯道31を遮断する。
すなわち、ロータリバルブ40の第1のロータリバルブ
湯道41aがバルブブロック湯道31と連通しない位置
までロータリバルブ40を回転させる。このようにし
て、射出が行なわれるとき以外に溶融材料が射出ノズル
20から流出するのを防ぐ。
タ44を駆動してレバー42を所定角度だけ回転させ、
図2の(b)に示すように、ロータリバルブ40の本体
の外周面によってバルブブロック湯道31を遮断する。
すなわち、ロータリバルブ40の第1のロータリバルブ
湯道41aがバルブブロック湯道31と連通しない位置
までロータリバルブ40を回転させる。このようにし
て、射出が行なわれるとき以外に溶融材料が射出ノズル
20から流出するのを防ぐ。
【0026】ロータリバルブ40の中心部には、カート
リッジヒータ51が埋め込まれており、バルブブロック
30にも、ロータリバルブ40を等間隔で囲むように複
数のカートリッジヒータ52〜55が埋め込まれてい
る。加熱手段であるこれらのカートリッジヒータ51〜
55によって、バルブブロック30およびロータリバル
ブ40が所定の加熱状態に維持される。
リッジヒータ51が埋め込まれており、バルブブロック
30にも、ロータリバルブ40を等間隔で囲むように複
数のカートリッジヒータ52〜55が埋め込まれてい
る。加熱手段であるこれらのカートリッジヒータ51〜
55によって、バルブブロック30およびロータリバル
ブ40が所定の加熱状態に維持される。
【0027】第2のロータリバルブ湯道41bは、後述
するように射出成形作業の途中で溶融材料をパージする
ために設けられたものである。第1、第2のロータリバ
ルブ湯道41a,41bは、中央のカートリッジヒータ
51を挟んでその両側に配設される。
するように射出成形作業の途中で溶融材料をパージする
ために設けられたものである。第1、第2のロータリバ
ルブ湯道41a,41bは、中央のカートリッジヒータ
51を挟んでその両側に配設される。
【0028】バルブブロック湯道31は、一端が加熱シ
リンダ10の吐出口に接続され、他端がバルブブロック
30の円筒穴30aに開口するシリンダ側湯道31a
と、一端がバルブブロック30の円筒穴30aに開口
し、他端が射出ノズル20の射出ノズル湯道21に接続
されたノズル側湯道31bからなる。これらに加えてバ
ルブブロック30は、一端がバルブブロック30の円筒
穴30aに開口し、他端がバルブブロック30の外部に
開放された第2の湯道である溶融材料回収用湯道31c
を有する。
リンダ10の吐出口に接続され、他端がバルブブロック
30の円筒穴30aに開口するシリンダ側湯道31a
と、一端がバルブブロック30の円筒穴30aに開口
し、他端が射出ノズル20の射出ノズル湯道21に接続
されたノズル側湯道31bからなる。これらに加えてバ
ルブブロック30は、一端がバルブブロック30の円筒
穴30aに開口し、他端がバルブブロック30の外部に
開放された第2の湯道である溶融材料回収用湯道31c
を有する。
【0029】加熱シリンダ10から供給される溶融材料
が高温高圧で液状のアルミニウム、マグネシウム、亜
鉛、錫あるいは鉛等の金属であれば、ロータリバルブ4
0の本体の外周面へ漏出するのを回避できず、漏出した
溶融金属がバルブブロック30の円筒穴30aの開口端
から外部へ噴出したり、ロータリバルブ40の回転を障
げて動作不良等のトラブルを生じるおそれがある。
が高温高圧で液状のアルミニウム、マグネシウム、亜
鉛、錫あるいは鉛等の金属であれば、ロータリバルブ4
0の本体の外周面へ漏出するのを回避できず、漏出した
溶融金属がバルブブロック30の円筒穴30aの開口端
から外部へ噴出したり、ロータリバルブ40の回転を障
げて動作不良等のトラブルを生じるおそれがある。
【0030】特に、射出工程が終了してロータリバルブ
40を閉じているときに加熱シリンダ20側に高圧が発
生すると、ロータリバルブ40の周囲から高圧の溶融材
料が噴出し、爆発等を起こすため、作業者にとって極め
て危険である。また、射出工程中に射出ノズル湯道21
等が詰まった場合にも、ひき続き加熱シリンダ20から
供給される溶融材料がバルブブロック30から噴出し
て、上記のトラブルを起こす。
40を閉じているときに加熱シリンダ20側に高圧が発
生すると、ロータリバルブ40の周囲から高圧の溶融材
料が噴出し、爆発等を起こすため、作業者にとって極め
て危険である。また、射出工程中に射出ノズル湯道21
等が詰まった場合にも、ひき続き加熱シリンダ20から
供給される溶融材料がバルブブロック30から噴出し
て、上記のトラブルを起こす。
【0031】ロータリバルブ40に漏出を防ぐためのシ
ールリング46を配設しても、バルブブロック30の円
筒穴30aの開口端に向かって溶融材料が流動するのを
完全に止めることはできない。
ールリング46を配設しても、バルブブロック30の円
筒穴30aの開口端に向かって溶融材料が流動するのを
完全に止めることはできない。
【0032】そこで、ロータリバルブ40の外周面に開
口する溶融材料回収用湯道31cをバルブブロック30
に設けて、ロータリバルブ40の周囲に漏出した溶融材
料の一部を直接回収するとともに、バルブブロック30
の円筒穴30aの開口端に流出した溶融材料を溜めるた
めの凹所32と、該凹所32に溜まった溶融材料を溶融
材料回収用湯道31cに導入するための逃がし湯道33
を設ける。
口する溶融材料回収用湯道31cをバルブブロック30
に設けて、ロータリバルブ40の周囲に漏出した溶融材
料の一部を直接回収するとともに、バルブブロック30
の円筒穴30aの開口端に流出した溶融材料を溜めるた
めの凹所32と、該凹所32に溜まった溶融材料を溶融
材料回収用湯道31cに導入するための逃がし湯道33
を設ける。
【0033】バルブブロック30の凹所32から逃がし
湯道33を通って溶融材料回収用湯道31cに戻された
溶融材料は、前述のように溶融材料回収用湯道31cに
直接回収された漏出分とともに、溶融材料回収用湯道3
1cの開口端に取り付けられた図示しない受箱等に回収
されたのち、安全に処理される。
湯道33を通って溶融材料回収用湯道31cに戻された
溶融材料は、前述のように溶融材料回収用湯道31cに
直接回収された漏出分とともに、溶融材料回収用湯道3
1cの開口端に取り付けられた図示しない受箱等に回収
されたのち、安全に処理される。
【0034】ロータリバルブから漏出する溶融材料をす
べて受箱等に回収して安全に処理することができるた
め、従来例のように、漏出する溶融金属等によって作業
の安全性が損われたり、ロータリバルブの動作不良等の
トラブルを生じるおそれはない。
べて受箱等に回収して安全に処理することができるた
め、従来例のように、漏出する溶融金属等によって作業
の安全性が損われたり、ロータリバルブの動作不良等の
トラブルを生じるおそれはない。
【0035】これによって、安全性が高く、しかも高性
能な金属射出成形機を実現できる。
能な金属射出成形機を実現できる。
【0036】なお、溶融金属は空気中で急激に酸化した
り、燃焼する危険性があるから、上記受箱等は密閉式と
し、内部に不活性ガスを充満させることが望ましい。
り、燃焼する危険性があるから、上記受箱等は密閉式と
し、内部に不活性ガスを充満させることが望ましい。
【0037】バルブブロック30の円筒穴30aの開口
端は、ロータリバルブ40の本体の外周面に突出するフ
ランジ40aによって閉じられており、ロータリバルブ
40をバルブブロック30に固定する押え板40bは、
ビス40cによってバルブブロック30に固着される。
レバー42は、ロータリバルブ40の本体の端部に加工
した角軸40dに組み付けられ、座金40eと押えボル
ト40fによって固着されている。また、押えボルト4
0fの中央にはカートリッジヒータ51の配線を通す穴
が開けられている。
端は、ロータリバルブ40の本体の外周面に突出するフ
ランジ40aによって閉じられており、ロータリバルブ
40をバルブブロック30に固定する押え板40bは、
ビス40cによってバルブブロック30に固着される。
レバー42は、ロータリバルブ40の本体の端部に加工
した角軸40dに組み付けられ、座金40eと押えボル
ト40fによって固着されている。また、押えボルト4
0fの中央にはカートリッジヒータ51の配線を通す穴
が開けられている。
【0038】次に、ロータリバルブ40の動作を説明す
る。
る。
【0039】前述のように射出工程においては、バルブ
ブロック30のシリンダ側湯道31aとノズル側湯道3
1bの間が第1のロータリバルブ湯道41aによって連
通する回転角度(第1の回転位置)にロータリバルブ4
0が位置する(図2の(a)参照)。加熱シリンダ10
から供給された溶融材料は、バルブブロック30のシリ
ンダ側湯道31a、ロータリバルブ湯道41aおよびバ
ルブブロック30のノズル側湯道31bを経て、射出ノ
ズル湯道21から射出される。
ブロック30のシリンダ側湯道31aとノズル側湯道3
1bの間が第1のロータリバルブ湯道41aによって連
通する回転角度(第1の回転位置)にロータリバルブ4
0が位置する(図2の(a)参照)。加熱シリンダ10
から供給された溶融材料は、バルブブロック30のシリ
ンダ側湯道31a、ロータリバルブ湯道41aおよびバ
ルブブロック30のノズル側湯道31bを経て、射出ノ
ズル湯道21から射出される。
【0040】この間、溶融材料が射出ノズル湯道21や
バルブブロック30のノズル側湯道31bで詰まると、
溶融材料がロータリバルブ40の本体の外周面に漏出す
るが、このような漏出分はすべて、直接あるいは、バル
ブブロック30の開口端の凹所32から逃がし湯道33
等を通って溶融材料回収用湯道31cに導入され、ここ
から受箱等に回収されて安全に処理される。
バルブブロック30のノズル側湯道31bで詰まると、
溶融材料がロータリバルブ40の本体の外周面に漏出す
るが、このような漏出分はすべて、直接あるいは、バル
ブブロック30の開口端の凹所32から逃がし湯道33
等を通って溶融材料回収用湯道31cに導入され、ここ
から受箱等に回収されて安全に処理される。
【0041】射出終了時には、直動アクチュエータ44
の駆動によってロータリバルブ40が所定角度だけ回転
され、第1、第2のロータリバルブ湯道41a,41b
が双方とも閉じられた図2の(b)に示す状態となる。
の駆動によってロータリバルブ40が所定角度だけ回転
され、第1、第2のロータリバルブ湯道41a,41b
が双方とも閉じられた図2の(b)に示す状態となる。
【0042】このとき加熱シリンダ10に高圧が発生す
ると、やはり溶融材料がロータリバルブ40の外周面に
漏出するが、上記と同様に溶融材料回収用湯道31cに
導入され、受箱に回収される。
ると、やはり溶融材料がロータリバルブ40の外周面に
漏出するが、上記と同様に溶融材料回収用湯道31cに
導入され、受箱に回収される。
【0043】射出成形作業の途中で溶融材料をパージす
るときは、図2の(c)に示すように、第2のロータリ
バルブ湯道41bによってバルブブロック30のシリン
ダ側湯道31aと溶融材料回収用湯道31cが連通する
第2の回転位置までロータリバルブ40を回転させたう
えで、射出ノズル20を金型から後退させる。加熱シリ
ンダ10からパージされる溶融材料は、第2のロータリ
バルブ湯道41bから溶融材料回収用湯道31cを経て
受箱等に回収される。
るときは、図2の(c)に示すように、第2のロータリ
バルブ湯道41bによってバルブブロック30のシリン
ダ側湯道31aと溶融材料回収用湯道31cが連通する
第2の回転位置までロータリバルブ40を回転させたう
えで、射出ノズル20を金型から後退させる。加熱シリ
ンダ10からパージされる溶融材料は、第2のロータリ
バルブ湯道41bから溶融材料回収用湯道31cを経て
受箱等に回収される。
【0044】このような回収手段がない場合は、パージ
作業を行なうたびに、金型から射出ノズル20を後退さ
せ、射出ノズル20の前方にパージ受け等の遮蔽物を用
意しなければならない。
作業を行なうたびに、金型から射出ノズル20を後退さ
せ、射出ノズル20の前方にパージ受け等の遮蔽物を用
意しなければならない。
【0045】ロータリバルブ40に第2のロータリバル
ブ湯道41bを設けておくだけで、溶融材料回収用湯道
31cを利用してパージを行なうことができるため、わ
ざわざ金型から射出ノズル20を後退させる必要がな
い。
ブ湯道41bを設けておくだけで、溶融材料回収用湯道
31cを利用してパージを行なうことができるため、わ
ざわざ金型から射出ノズル20を後退させる必要がな
い。
【0046】このように、パージ作業を大幅に簡略化で
きるという特筆すべき長所もある。
きるという特筆すべき長所もある。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0048】ロータリバルブから漏出する溶融材料を効
率的に回収して、ロータリバルブの動作不良等のトラブ
ルを回避し、また、作業者の安全を確保することができ
る。
率的に回収して、ロータリバルブの動作不良等のトラブ
ルを回避し、また、作業者の安全を確保することができ
る。
【0049】加えて、パージ作業の効率を大幅に向上さ
せ、金属射出成形機の生産性を高めることができる。
せ、金属射出成形機の生産性を高めることができる。
【0050】このようなロータリシャットオフノズルを
用いることで、高性能でしかも安全性の高い金属射出成
形機を実現できる。
用いることで、高性能でしかも安全性の高い金属射出成
形機を実現できる。
【図1】一実施の形態による金属射出成形機のロータリ
シャットオフノズルを示すもので、(a)はその模式立
面図、(b)はバルブブロックの一部分とロータリバル
ブを示す部分断面図である。
シャットオフノズルを示すもので、(a)はその模式立
面図、(b)はバルブブロックの一部分とロータリバル
ブを示す部分断面図である。
【図2】図1の装置の動作を説明する図である。
【図3】一従来例を示すもので、(a)はその模式立面
図、(b)はバルブブロックの一部分とロータリバルブ
を示す部分断面図である。
図、(b)はバルブブロックの一部分とロータリバルブ
を示す部分断面図である。
10 加熱シリンダ 20 射出ノズル 21 射出ノズル湯道 30 バルブブロック 30a 円筒穴 31 バルブブロック湯道 31c 溶融材料回収用湯道 32 凹所 33 逃がし湯道 40 ロータリバルブ 41a,41b ロータリバルブ湯道 42 レバー 44 直動アクチュエータ 51〜55 カートリッジヒータ
Claims (4)
- 【請求項1】 溶融材料を射出する射出ノズル(20)
と、第1および第2の接続孔(41a,41b)を備え
たロータリバルブ(40)と、該ロータリバルブを回転
自在に収容する円筒穴(30a)を備えたバルブブロッ
ク(30)と、前記ロータリバルブを回転駆動する駆動
手段(44)を有し、前記バルブブロックが、前記射出
ノズルに連通する第1の湯道(31)と、一端が前記円
筒穴に開口し他端が外部に開放された第2の湯道(31
c)を備えていることを特徴とする金属射出成形機のロ
ータリシャットオフノズル。 - 【請求項2】 ロータリバルブが、第1の回転位置にお
いて第1の接続孔によって加熱シリンダ(10)の吐出
口をバルブブロックの第1の湯道に連通させ、第2の回
転位置において第2の接続孔によって前記加熱シリンダ
の前記吐出口を前記バルブブロックの第2の湯道に連通
させるように構成されていることを特徴とする請求項1
記載の金属射出成形機のロータリシャットオフノズル。 - 【請求項3】 バルブブロックが、円筒穴に漏出する溶
融材料を溜めるための凹所(32)と、該凹所の溶融材
料を第2の湯道に導くための逃がし湯道(33)を備え
ていることを特徴とする請求項1または2記載の金属射
出成形機のロータリシャットオフノズル。 - 【請求項4】 ロータリバルブとバルブブロックを加熱
する加熱手段(51〜55)が設けられていることを特
徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の金属射出
成形機のロータリシャットオフノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14831498A JP3389100B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 金属射出成形機のロータリシャットオフノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14831498A JP3389100B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 金属射出成形機のロータリシャットオフノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11320612A true JPH11320612A (ja) | 1999-11-24 |
JP3389100B2 JP3389100B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=15450029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14831498A Expired - Fee Related JP3389100B2 (ja) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | 金属射出成形機のロータリシャットオフノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3389100B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1802436A1 (en) * | 2004-10-15 | 2007-07-04 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | Injection molding three-way shut off valve and method |
WO2023067916A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 株式会社日本製鋼所 | シャットオフノズル、射出装置、および射出成形機 |
-
1998
- 1998-05-13 JP JP14831498A patent/JP3389100B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1802436A1 (en) * | 2004-10-15 | 2007-07-04 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | Injection molding three-way shut off valve and method |
EP1802436A4 (en) * | 2004-10-15 | 2009-01-07 | Husky Injection Molding | THREE-WAY INJECTION MOLDING VALVE AND METHOD |
WO2023067916A1 (ja) * | 2021-10-22 | 2023-04-27 | 株式会社日本製鋼所 | シャットオフノズル、射出装置、および射出成形機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3389100B2 (ja) | 2003-03-24 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |