JPH11319676A - 反応性ポリウレタンまたは熱溶融接着剤用のノズル塗布ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立と分解が容易な反応性ポリウレタンまた
は熱溶融接着剤用のノズル塗布ヘッドを提供する。 【解決手段】 固定バー１４とヘッド本体１の間で固定
することにより形成されたプレート１３によって形成さ
れた間隙５を通じて、接着剤の出口が存在し、組立品中
におけるプレート１３を固定する水圧または空気圧動作
によって、ピストン１８を押し込んで固定した前記バー
１４が存在するノズル塗布ヘッドを反応性ポリウレタン
または熱溶融接着剤の塗布に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、反応性ポリウレタ
ンまたは熱溶融接着剤を塗布するために用いられるヘッ
ドに関する。さらに詳しくは、塗布表面において連続か
つ単一層の接着剤の塗布のための伸長された間隙形状を
呈した出口によって特定されるものである。

【０００２】

【従来の技術】装飾された木製プレート、紙、ＰＶＣま
たはその他のものにもとづく回収材料を、連続的なホイ
ルまたはルーズシートにより接着することは、伝統的に
熱溶融性接着剤（thermofusing glues）を用いて行われ
てきたが、要求性能の高度化にともなって、ひとつの単
一塗布面において溶解する性質を有する反応性ポリウレ
タンでますます代替されてきている。

【０００３】このような反応性ポリウレタン接着剤は、
一度塗布されると、どれだけ加熱されても再び軟化せ
ず、たとえば、湿気や温度のような厳しい天候条件にも
明らかに耐えなければならない戸外に位置する物品への
適用に対して、結果的により適したものである。

【０００４】前記反応性ポリウレタン接着剤の最も一般
的な塗布は、柔軟な焼戻しチューブで溶融ヘッド（fusi
on head）および圧力ポンプを有する供給源（feeding s
ource）と接続したガンプロジェクション（gun project
ion）によるものである。しかしながら、この塗布にお
いては、接着剤はただ点在または縦方向のライン上に存
在しており、回収表面が不規則となることを避けるため
に、この接着剤は他の手段によって引き伸ばされなけれ
ばならない。

【０００５】対応する表面上に連続的で均一に拡張され
るよう接着剤を塗布するためには、リップ形状であっ
て、溶融した接着剤が供給チューブを通じて、固定され
た幅と長さで特定される出口の間隙（outlet crack）を
有する加熱手段として用いることのできるブロックにま
で導入されるノズルヘッドが用いられている。この場
合、接着剤供給の開閉は、バイパスバルブによって行わ
れ、供給ポンプのスピードを変動させることによって流
動が規制されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】これらのリップ形状の
ノズルヘッドは、接着剤の出口の間隙の幅と長さを改善
することを目的に、ある出口プレート（outlet plate）
を、接着剤の出口の間隙を決定する、エッジ部分におけ
る異なった厚さと異なった長さのものに取り替えるため
には、ヘッドを分解することが必要であるという不便さ
を有している。一方、外部不純物が存在する場合、また
はそれが接着剤そのものによって結集したものである場
合、不純物は接着剤の出口の間隙に残っており、接着剤
塗布の間、対応する表面上に接着剤のないラインを形成
し、回収ホイルまたはシートに塗布する場合、おのおの
縦方向のマークによって前記ラインを再形成することが
生じる。したがって、この不純物を取り除くために、ヘ
ッドを分解できることが必要である。

【０００７】通常のヘッドにおいて、接着剤の出口の間
隙を特定するプレートの固定は、接着剤が供給される手
段によって、圧力前面における抵抗と緊張を保証できる
のに十分な数の１セットのスクリューによって行われ
る。したがって、プレートを分解するために、これらの
すべてのスクリューがネジ式で取り外せることが必要で
ある。これらのネジは、プレートを固定するためにあと
で再び締めることができ、同じように外して、一度洗浄
し、または異なった出口の間隙を特定するために他のも
のと交換できることが必要である。これは、本当に困難
な分解および組み立て作業であって、接着剤が流動性を
維持するような温度で、ヘッドを熱い状態にして前記作
業が実行されるという付加的な困難性を有している。し
たがって、全分解と組立の連続にはかなりの時間がかか
るため、前記作業を頻繁に実行しなければならない場合
には、さらにかなりのコストが生じる結果となる。

【０００８】これらの不便さをすべて取り除くために、
本発明においては、分解および交換することのできるプ
レートによって特定された間隙による出口を有する、接
着剤を塗布するための新規なヘッドを提供することが本
発明の目的である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明のノズル塗布ヘッ
ドは、分解および交換可能なプレートによって特定され
る厚さと長さを有する間隙に通じる出口を有し、接着剤
の圧力によって循環させるための回路からなる反応性ポ
リウレタンまたは熱溶融接着剤用ノズルの塗布ヘッドで
あって、前記プレートが、バーと本体の間の圧力によっ
て固定され、接着剤の循環のための回路を備え、前記バ
ーが組立品中でプレートの固定を行う水圧または空気圧
の動作によって押し込まれ、圧力を取り除くと固定が自
由になり、前記プレートの分解ができることを特徴とし
ている。

【００１０】また、本発明のノズル塗布ヘッドは、前記
バーの押さえが一連のピストンによって行われ、当該ピ
ストンは、適切に封鎖され、圧力供給口に接続している
個々の孔に含まれていることが好ましい。

【００１１】前記ヘッドは、容易かつ迅速な方法で、接
着剤の出口の間隙を特定する前記プレートを分解および
組立できるようないくつかの改良にしたがって開発され
ている。

【００１２】本発明の目的であるこのヘッドは、たとえ
ば電気レジスタなどの加熱要素のハウジングでできた本
体からできている。供給口から、本体そのものの面と対
面するバーの間で特定される出口まで、接着剤の出口の
間隙を特定するプレートを媒体として挿入することによ
って、前記本体を通じて圧力下で接着剤が循環するため
の回路が特定される。

【００１３】接着剤の出口の間隙を特定するプレートの
固定は、バーによる簡単な押さえによってなされる。前
記バーは、ピストンで押さえられた部分において併合さ
れたブロックで特定され、本体に固定された一連の水圧
または空気圧シリンダを有している。

【００１４】この方法では、接着剤の出口の間隙を特定
するプレートの固定は、一般的な方法で発生させた水圧
または空気圧によって、プッシングピストンのシリンダ
へと固定される。したがって、プレートの分解にとっ
て、前記シリンダーへの圧力を遮断し、プレートを押さ
えから開放して、それを取り除くことが必要である。一
方、それを固定するためには、一度、前記プレートをこ
の場所に組み込み、シリンダーへの圧力を供給すること
が必要である。

【００１５】スクリューを緩めたり、締めたりする必要
がないので、この方法によるプレートの分解と組立は、
本当に簡単に早く実行することができるが、単に圧力の
停止およびシリンダーのキーまたはバルブの開栓にした
がって動作する。

【００１６】その結果、確かに前記ヘッドは非常に有利
な特徴を有しているが、同じ用途を有する従来のヘッド
に関連して、それ自体の寿命と好ましい特性が要求され
る。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明の反応性ポリウレタンまた
は熱溶融接着剤用のノズル塗布ヘッド（以下、単に「ヘ
ッド」という）について、添付図面を参照しつつ以下に
詳細に説明する。

【００１８】図１は、本発明の一実施の形態にかかわる
ヘッドの立てた状態を示す正面図、図２は，図１のヘッ
ドのＡ−Ａ線断面図である。

【００１９】実施の形態１ 本実施の形態にかかわるヘッドは、好ましくはスチール
によって作られた本体１からできており、調整された接
着剤の塗布温度にするために、たとえば電気レジスタや
サーモスタットゲージなどの加熱要素２を有するように
設計された一連のハウジングが存在する（図１参照）。

【００２０】そのうえ、前記本体１の内側には、供給孔
４の入り口から導入され出口の間隙５で終了する、圧力
下で接着剤を循環させるための回路３が存在する（図２
参照）。

【００２１】回路３は、圧縮ばね８によって操作される
ピストン７でできている一連の遮断バルブ６に通じてお
り、前記バルブ６は、通常閉鎖されている。

【００２２】さらに、それぞれのバルブ６は、囲い部９
に関連したところに位置している。囲い部９の内側で
は、それぞれのピストン７は軸の方向に移動することが
でき、圧力下での空気を供給することができる空気圧の
分配器１０において、前記囲い部９が特定される。した
がって、圧力を加えられた空気が囲い部９内に導入され
た場合、圧力によってばね８に対抗してピストン７はバ
ルブ６をもとの位置に戻すように動作して、間隙５を通
じて放出するための接着剤の回路３への開口通路が存在
する。

【００２３】間隙５を通じて放出された場合、接着剤
は、対応する塗布面１２で、連続的で均一な層状形状１
１となる。前記塗布面は、回収材料からできたバンドま
たはホイルの表面であってもよい。前記接着剤の層１１
の厚さは、ヘッドに対する塗布面１２の速度に反比例す
る。

【００２４】接着剤の出口の間隙５は、プレート１３に
よって特定され、分離するために、それは本体前面１と
対応するバー１４の正面の間に固定される。それらの間
で、プレート１３が固定され、回路３の終端に自由な空
間を形成し、前記空間は出口の間隙５を形成するもので
ある。

【００２５】プレート１３は、さらにバー１４と本体１
との間の自由な空間の引き伸ばされた拡張を特定し、前
記プレート１３を他の異なったものに交換することによ
って、接着剤出口の間隙５の幅と長さを変化させること
ができる。

【００２６】バー１４は、スクリュー１６によって本体
１に固く固定されたアクセサリーブロック１５のための
あるハウジングの内側に有している。このブロック１５
において、閉鎖された一連の孔１７が存在する。閉鎖さ
れた孔１７には、対応するピストン１８が存在し、ピス
トンが有するロッド１９は、バー１４のハウジング穴ま
で伸びており、これに対してプレート１３に対抗する部
分によって存在している。

【００２７】孔１７は、水圧または空気圧の流体の接続
口に、つぎのような状態で接続されている。すなわち、
この同じ部分に圧力を加えた場合、対応するピストン１
８は移動し、すべてのピストンは、バー１４に対して節
目なく動作する。そして、このように前記バー１４と本
体１との間で順に完全に固定されたプレート１３に対し
て、バーが固定される。

【００２８】洗浄またはプレート交換のためのプレート
１３の分解を実行するためには、ピストン１８を戻し、
バー１４の押し込みを停止させることによって、孔１７
への圧力の供給を停止する必要がある。したがって、プ
レート１３は、自由になって取り外すことができる。前
記プレート１３を固定するためには、一旦その場所に固
定し、孔１７に圧力を再び供給して固定することが必要
である。そのため、バー１４はピストン１８のロッド１
９によって押し込まれ、スクリューを緩めたり、締めた
りすることなしに、本体１に対してプレート１３を固定
する。

【００２９】

【発明の効果】本発明にかかわるノズル塗布ヘッドによ
れば、ヘッドの分解を容易かつ迅速に行なうことができ
るので、接着剤の出口の間隙を特定するプレートの交換
も容易かつ迅速に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本発明の一実施の形態にかかわるヘッ
ドの立てた状態を示す正面図である。

【図２】図２は、図１のヘッドのＡ−Ａ線断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 加熱要素 ３ 回路 ４ 供給孔 ５ 間隙 ６ 遮断バルブ ７ ピストン ８ 圧縮ばね ９ 囲い部 １０ 空気圧分配器 １１ 層状形状 １２ 塗布面 １３ プレート １４ バー １５ アクセサリーブロック １６ スクリュー １７ 孔 １８ ピストン １９ ロッド

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 分解および交換可能なプレートによって
   特定される厚さと長さを有する間隙に通じる出口を有
   し、接着剤の圧力によって循環させるための回路からな
   る反応性ポリウレタンまたは熱溶融接着剤用ノズルの塗
   布ヘッドであって、前記プレートが、バーと本体の間の
   圧力によって固定され、接着剤の循環のための回路を備
   え、前記バーが組立品中でプレートの固定を行う水圧ま
   たは空気圧の動作によって押し込まれ、圧力を取り除く
   と固定が自由になり、前記プレートの分解ができること
   を特徴とするノズル塗布ヘッド。
2. 【請求項２】 前記バーの押さえが一連のピストンによ
   って行われ、当該ピストンは、適切に封鎖され、圧力供
   給口に接続している個々の孔に含まれていることを特徴
   とする請求項１記載の反応性ポリウレタンまたは熱溶融
   接着剤用のノズル塗布ヘッド。