JPH11319476A - 排煙脱硫装置の吸収剤活性低下予測方法及び装置 - Google Patents

排煙脱硫装置の吸収剤活性低下予測方法及び装置

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JPH11319476A
JPH11319476A JP10130065A JP13006598A JPH11319476A JP H11319476 A JPH11319476 A JP H11319476A JP 10130065 A JP10130065 A JP 10130065A JP 13006598 A JP13006598 A JP 13006598A JP H11319476 A JPH11319476 A JP H11319476A
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JP
Japan
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absorbent
activity
dust
decrease
dust concentration
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JP10130065A
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Satoshi Kimura
訓 木村
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収塔内における吸収液の未反応吸収剤濃度
を作業員が手分析で測定することなく、吸収剤の活性低
下の発生を予測し得、該吸収剤の活性低下を未然に防い
で脱硫性能の低下防止につなげることができる排煙脱硫
装置の吸収剤活性低下予測方法及び装置を提供する。 【解決手段】 吸収塔3の入側に、該吸収塔3へ導入さ
れる排ガス中の煤塵濃度10を連続的に検出する煤塵濃
度計11を設けると共に、該煤塵濃度計11によって検
出された煤塵濃度10の過去のある時点から現時点まで
の一定時間における平均値12を時々刻々演算し、該煤
塵濃度10の平均値12が設定値を越えた場合に、吸収
剤の活性低下が発生する可能性があると判定し、警報を
発する制御器17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙脱硫装置の吸
収剤活性低下予測方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電所等においては、石炭焚ボ
イラ等から排出される排ガスからSO 2(硫黄酸化物)
を吸収除去するために、吸収剤として炭酸カルシウム
(CaCO3)を用いた排煙脱硫装置が設けられるが、
該排煙脱硫装置は、通常、図2に示されるように、下部
に吸収液1の液溜部1aが形成され且つ上部に多数のス
プレーノズル2が配設された吸収塔3と、該吸収塔3の
液溜部1aの吸収液1を汲み上げ前記スプレーノズル2
から噴霧させて循環させる複数台の循環ポンプ4と、前
記吸収塔3の液溜部1aに酸化空気を供給する酸化空気
ブロワ5とを備えてなる構成を有している。
【0003】前述の如き排煙脱硫装置の場合、吸収液1
が循環ポンプ4の作動によりスプレーノズル2から噴霧
されつつ循環しており、図示していない石炭焚ボイラ等
から吸収塔3に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノ
ズル2から噴霧される吸収液1と接触することにより、
SO2(硫黄酸化物)が吸収除去された後、外部へ排出
される。
【0004】一方、前記排ガスからSO2を吸収した吸
収液1は、液溜部1aに滴下し、酸化空気ブロワ5の作
動によって液溜部1a内へ供給される酸化空気により強
制的に酸化され、石膏(硫酸カルシウム(CaS
4))が生成され、該石膏を含む液溜部1a内の吸収
液1の一部は、吸収塔3の底部からブリードポンプ6の
作動により石膏スラリーとして抜き出され、図示してい
ない石膏回収系へ導かれ、該石膏回収系において石膏ス
ラリーから水分が除去され石膏が生成されて回収される
ようになっている。
【0005】又、前記吸収塔3内における吸収液1のp
H(ペーハー)は、pH計7によって検出され、該pH
計7によって検出された吸収液1のpHが所定の値に一
定に保持されるよう流量調整弁8の開度を制御すること
により、前記吸収塔3には、必要に応じて適宜、所要量
の吸収剤スラリーが供給されるようになっている。
【0006】ところで、前述の如き従来の排煙脱硫装置
の場合、吸収塔3内における吸収液1のpHを設定値と
なるよう一定に制御し、排ガス中の硫黄分と吸収剤中の
カルシウムとが正常に略一対一で反応している限りは、
未反応な吸収剤は、排ガス中のSO2に対する吸収剤過
剰率に見合うだけの僅かな量となり、排ガスの脱硫が確
実に行われるが、吸収剤の回りに硫黄分との反応を阻害
する不純物が付着する等、なんらかの原因で排ガス中の
硫黄分と吸収剤とが反応しなくなった場合(いわゆる吸
収剤の活性低下が発生した場合)には、排ガスの脱硫が
充分に行われなくなり、脱硫性能が低下する虞れがあ
る。
【0007】このため、従来においては、吸収塔3内に
おける吸収液1の一部を作業員が定期的にバルブ9を開
けて抽出し、手分析を行って吸収液1中における未反応
吸収剤濃度を測定し、吸収剤の活性低下を判断してい
た。
【0008】尚、吸収剤の活性低下が発生した場合に
は、吸収塔3内における吸収液1の液溜部1aに対し
て、図示していない注入ラインから苛性ソーダ等の中和
剤を注入することにより、吸収剤の活性低下をなくし、
排ガス中の硫黄分と吸収剤との反応が促進されるように
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、作業員が手分析で吸収液1中における未反応吸収
剤濃度を測定し、吸収剤の活性低下を判断するのでは、
手間がかかると共に、連続監視が困難であり、しかも、
吸収剤の活性低下が既に発生してしまった後に、それを
認識する形となるため、対応が遅れてしまう虞れもあっ
た。
【0010】本発明は、斯かる実情に鑑み、吸収塔内に
おける吸収液の未反応吸収剤濃度を作業員が手分析で測
定することなく、吸収剤の活性低下の発生を予測し得、
該吸収剤の活性低下を未然に防いで脱硫性能の低下防止
につなげることができる排煙脱硫装置の吸収剤活性低下
予測方法及び装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収塔へ導入
される排ガス中の煤塵濃度を連続的に検出し、該煤塵濃
度が一定時間平均して設定値を越えた場合に、吸収剤の
活性低下が発生する可能性があると判定し、警報を発す
ることを特徴とする排煙脱硫装置の吸収剤活性低下予測
方法にかかるものである。
【0012】又、本発明は、吸収塔へ導入される排ガス
中の煤塵濃度を連続的に検出する煤塵濃度計と、該煤塵
濃度計によって検出された煤塵濃度の過去のある時点か
ら現時点までの一定時間における平均値を時々刻々演算
し、該煤塵濃度の平均値が設定値を越えた場合に、吸収
剤の活性低下が発生する可能性があると判定し、警報を
発する制御器とを備えたことを特徴とする排煙脱硫装置
の吸収剤活性低下予測装置にかかるものである。
【0013】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0014】本発明の排煙脱硫装置の吸収剤活性低下予
測方法においては、排煙脱硫装置の運転時には、吸収塔
へ導入される排ガス中の煤塵濃度が連続的に検出され、
該煤塵濃度が一定時間平均して設定値を越えた場合に
は、吸収剤の活性低下が発生する可能性があると判定さ
れ、警報が発せられる。
【0015】又、本発明の排煙脱硫装置の吸収剤活性低
下予測装置においては、排煙脱硫装置の運転時には、煤
塵濃度計によって吸収塔へ導入される排ガス中の煤塵濃
度が連続的に検出されて制御器へ入力され、該制御器に
おいて、前記煤塵濃度計によって検出された煤塵濃度の
過去のある時点から現時点までの一定時間における平均
値が時々刻々演算され、演算された煤塵濃度の平均値が
設定値を越えた場合には、吸収剤の活性低下が発生する
可能性があると判定され、警報が発せられる。
【0016】この結果、本発明の排煙脱硫装置の吸収剤
活性低下予測方法及び装置においては、従来のように、
作業員が手分析で吸収液中における未反応吸収剤濃度を
測定し、吸収剤の活性低下を判断する必要がなくなり、
手間がかからなくなると共に、連続監視が可能となり、
しかも、吸収剤の活性低下が発生する前に、それを予測
可能にするため、対応が遅れてしまう心配もなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0018】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、吸収剤の活性低下は、吸収塔3へ導入され
る排ガス中の煤塵に起因するところが大きいため、吸収
塔3の入側に、該吸収塔3へ導入される排ガス中の煤塵
濃度10を連続的に検出する煤塵濃度計11を設けると
共に、該煤塵濃度計11によって検出された煤塵濃度1
0の過去のある時点から現時点までの一定時間における
平均値12を時々刻々演算し、該煤塵濃度10の平均値
12が設定値を越えた場合に、吸収剤の活性低下が発生
する可能性があると判定し、警報を発する制御器17を
設ける。
【0019】前記制御器17は、前記煤塵濃度計11に
よって検出された煤塵濃度10の過去のある時点から現
時点までの一定時間(例えば、10分間)における平均
値12を時々刻々演算する移動平均演算器13と、該移
動平均演算器13によって演算された煤塵濃度10の平
均値12が設定値(例えば、50[ppm])を越えた
場合にONとなる信号14を出力するシグナルモニタス
イッチ15と、該シグナルモニタスイッチ15から出力
される信号14がONになった場合に警報を発する警報
器16とを備えてなる構成を有している。
【0020】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0021】排煙脱硫装置の運転時には、煤塵濃度計1
1によって吸収塔3へ導入される排ガス中の煤塵濃度1
0が連続的に検出されて制御器17の移動平均演算器1
3へ入力され、該制御器17の移動平均演算器13にお
いて前記煤塵濃度計11によって検出された煤塵濃度1
0の過去のある時点から現時点までの一定時間(例え
ば、10分間)における平均値12が時々刻々演算され
てシグナルモニタスイッチ15へ出力され、該シグナル
モニタスイッチ15において前記移動平均演算器13に
よって演算された煤塵濃度10の平均値12と設定値
(例えば、50[ppm])との比較が行われ、前記煤
塵濃度10の平均値12が設定値を越えた場合にはシグ
ナルモニタスイッチ15から警報器16へ出力される信
号14がONとなり、吸収剤の活性低下が発生する可能
性があると判定され、警報器16において警報が発せら
れる。
【0022】この結果、従来のように、作業員が手分析
で吸収液1中における未反応吸収剤濃度を測定し、吸収
剤の活性低下を判断する必要がなくなり、手間がかから
なくなると共に、連続監視が可能となり、しかも、吸収
剤の活性低下が発生する前に、それを予測可能にするた
め、対応が遅れてしまう心配もなくなる。
【0023】こうして、吸収塔3内における吸収液1の
未反応吸収剤濃度を作業員が手分析で測定することな
く、吸収剤の活性低下の発生を予測し得、該吸収剤の活
性低下を未然に防いで脱硫性能の低下防止につなげるこ
とができる。
【0024】尚、本発明の排煙脱硫装置の吸収剤活性低
下予測方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排煙脱硫
装置の吸収剤活性低下予測方法及び装置によれば、吸収
塔内における吸収液の未反応吸収剤濃度を作業員が手分
析で測定することなく、吸収剤の活性低下の発生を予測
し得、該吸収剤の活性低下を未然に防いで脱硫性能の低
下防止につなげることができるという優れた効果を奏し
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
3 吸収塔 10 煤塵濃度 11 煤塵濃度計 12 平均値 13 移動平均演算器 15 シグナルモニタスイッチ 16 警報器 17 制御器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収塔へ導入される排ガス中の煤塵濃度
    を連続的に検出し、該煤塵濃度が一定時間平均して設定
    値を越えた場合に、吸収剤の活性低下が発生する可能性
    があると判定し、警報を発することを特徴とする排煙脱
    硫装置の吸収剤活性低下予測方法。
  2. 【請求項2】 吸収塔へ導入される排ガス中の煤塵濃度
    を連続的に検出する煤塵濃度計と、 該煤塵濃度計によって検出された煤塵濃度の過去のある
    時点から現時点までの一定時間における平均値を時々刻
    々演算し、該煤塵濃度の平均値が設定値を越えた場合
    に、吸収剤の活性低下が発生する可能性があると判定
    し、警報を発する制御器とを備えたことを特徴とする排
    煙脱硫装置の吸収剤活性低下予測装置。
JP10130065A 1998-05-13 1998-05-13 排煙脱硫装置の吸収剤活性低下予測方法及び装置 Pending JPH11319476A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104208984A (zh) * 2014-09-23 2014-12-17 赛鼎工程有限公司 一种治理光气泄漏的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104208984A (zh) * 2014-09-23 2014-12-17 赛鼎工程有限公司 一种治理光气泄漏的方法

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