JP2015116520A - 湿式排煙脱硫装置と該湿式排煙脱硫装置の運用方法 - Google Patents

湿式排煙脱硫装置と該湿式排煙脱硫装置の運用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015116520A
JP2015116520A JP2013259950A JP2013259950A JP2015116520A JP 2015116520 A JP2015116520 A JP 2015116520A JP 2013259950 A JP2013259950 A JP 2013259950A JP 2013259950 A JP2013259950 A JP 2013259950A JP 2015116520 A JP2015116520 A JP 2015116520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meter
cleaning
absorption tower
value
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013259950A
Other languages
English (en)
Inventor
亮太 落合
Ryota Ochiai
亮太 落合
島津 浩通
Hiromichi Shimazu
浩通 島津
石坂 浩
Hiroshi Ishizaka
浩 石坂
片川 篤
Atsushi Katagawa
篤 片川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2013259950A priority Critical patent/JP2015116520A/ja
Publication of JP2015116520A publication Critical patent/JP2015116520A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】火力発電所等に設置する湿式排煙脱硫装置における吸収塔pH計の洗浄について、洗浄液消費量、廃液処理量の削減と、石灰石供給量の安定制御を図ることができる湿式排煙脱硫装置とその運用方法を提供すること。
【解決手段】湿式石灰石―石膏法を利用した排煙脱硫装置における吸収塔pH計による吸収液スラリのpH測定値が予め決められた所定の変動範囲を超えると、pH計の電極表面に所定量以上のマンガンが付着したものと判断して、pH計を吸収液スラリから取り出してpH計の電極を洗浄液で洗浄し、洗浄後のpH計を再び吸収液スラリに浸漬し、吸収液スラリpH値が、pH計の電極洗浄直後の最新のpH値を維持するように吸収液スラリの供給量制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、火力発電所や工場等に設置されるボイラ等の燃焼設備から排出される、排ガスを浄化するための排煙処理装置を有する火力発電、プラント設備に係り、特に、ボイラ等の燃焼排ガス中に含まれる硫黄酸化物、塩化水素、フッ化水素等の酸性ガスやばいじん、および、燃料中に含まれる微量成分等の人的にも有害な物質を低減する湿式排煙脱硫装置において、吸収液スラリpH計の運用方法をマンガン(Mn)析出・付着が生じる場合と生じない場合で切替える事で、洗浄液消費量・廃液処理量を低減し、マンガン(Mn)析出による制御性低下を防ぐために好適なプラント設備に関する。
従来技術の一例として、火力発電設備における湿式排煙脱硫装置の一般的な系統を図4に示す。なお、各図において同一機器には同一番号を付すこととする。
図4において、火力発電所や工場等に設置されるボイラ等から排出される排ガス1は、電気集塵器19にて排ガス中のダストが除去された後、排ガスファン20により昇圧され、吸収塔ガス入口部3から吸収塔4に導入される。
吸収塔4は液溜部5と吸収部(スプレ部)6から構成され、吸収塔液溜部5には、ボイラ等からの排ガス1に含まれる硫黄酸化物の量に応じて石灰石スラリ16が供給される。
吸収塔液溜部5にあるスラリ状の吸収液は、吸収液循環ポンプ29により昇圧され、吸収液循環配管13を経由して、吸収塔4内の上部の吸収部6に、ガス流れ方向に多段に設けられたスプレヘッダ8に供給される。各スプレヘッダ8には、多数のスプレノズル9が設けられており、該スプレノズル9から噴霧される吸収液とガス入口3から導入されたボイラ等からの排ガス1との気液接触により、排ガス1中に含まれる硫黄酸化物や塩化水素、フッ化水素等の酸性ガスが、吸収塔4内を循環する吸収液の液滴表面に吸収される。
その後、排ガス1に同伴されるミストは、吸収塔4出口に設置したミストエリミネータ7により除去された後、最終的に煙突より排出される。
ボイラ等から排出される排ガス1中に含まれる硫黄酸化物は、吸収液中のカルシウム化合物と反応し、中間生成物として亜硫酸カルシウムとなり、吸収塔液溜部5に流下する。吸収塔液溜部5には、酸化用空気ブロワ17より空気を強制供給し、該空気と亜硫酸カルシウムとの酸化反応により、反応生成物として石膏スラリとなる。
吸収塔液溜部5内の吸収液スラリは、石膏生成量に応じて吸収塔抜出しポンプ11により吸収塔液溜部5から石膏脱水設備12に抜き出され、石膏脱水設備12にて脱水された後、粉体の石膏14として回収される。
吸収塔抜出しポンプ11から抜き出された吸収液スラリの内、一部は吸収塔pHタンク18に送液され、該吸収塔pHタンク18に設置された吸収塔pH計10によりpH値が連続測定される。このpH値は吸収塔4に供給される石灰石スラリ16の供給量制御に使用される。
ここで、吸収液スラリのpHが高い時、酸性ガスである排ガス中のSOは吸収されやすくなり、吸収塔出口SOは低くなる。また、このとき吸収塔4への石灰石スラリ16の供給量(CaCO供給量)は多くなる。
上述の通り、ボイラ等から排出される排ガス1中に含まれる硫黄酸化物、酸性ガス等を除去する手段としての湿式排煙脱硫装置は公知であり、かつ、実用化された技術である。
上記の従来技術に関し、吸収液pH計10の電極表面に石灰石中に含まれる微量成分のマンガンが付着し、pH計10の測定感度が低下する事象が生じることがある。これは、排ガス中SO濃度等のガス条件は一定にも関わらず、pH計10の指示値が徐々に下がる傾向を示すことから、pH計10の電極表面へのマンガン付着により測定感度が低下しているものと考えられる。
吸収塔液溜部5にはSOを吸収して生成されたHSOを酸化させるために空気が吹き込まれているが、この空気中の酸素又は吸収液循環による排ガス中の酸素との接触によって石灰石中の微量成分のマンガンイオンが酸化され、酸化マンガンとなり、pH計10の電極表面に付着すると考えられている。通常約4時間程度のpH測定後のpH計10の電極表面の洗浄前後で、およそ0.2以上の変動が生じた場合、マンガン付着が生じているものと判断される。
この事象に対して、現状では、定期的なpH計10の電極表面の洗浄を可能としたpH計10を設置することが一般的である。
図4と図5に吸収塔pH計10の電極表面の洗浄前後、洗浄中の状態をそれぞれ示す。図4では吸収塔pH計10が吸収塔pHタンク18内の吸収塔スラリ中に浸された状態であり、吸収塔スラリpH値を連続測定し、石灰石スラリ16の供給量制御に用いられている。図5では吸収塔pH計10が吸収塔pHタンク18から引き上げられると同時に、吸収塔pH計10の下部の蓋が閉められ、洗浄液タンク22から供給される洗浄液により、電極表面のスケールが除去される。この時電極表面洗浄中のpH値はホールド制御、すなわち洗浄直前のpH値に維持して制御されている。
5分間程度のpH計10の電極表面の洗浄が終わった後、洗浄液は廃液タンク23に供給され、吸収塔pH計10の下部の蓋が開き、再び吸収塔pH計10の電極が吸収塔pHタンク18内に挿入され、吸収液pH値の測定を開始するといった運用が一般的である。
図7に示すように、洗浄間隔としては、例えば約8時間に1回の間隔で吸収塔pH計10の電極表面の洗浄を行い、特に付着量が多い時には、洗浄間隔を4時間に1回等に短くする方法が取られている。
また、特開平5−111615号公報には、pH計が正常に作動するHSOが存在する場所、すなわち吸収塔内の落下液のpHを測定し、このpHを所定値に制御する発明が提案されている。または特開2002−186916号公報には、排煙脱硫装置における制御機器センサーの洗浄方法において、吸収液pH調整弁の開度を一定にした後、スケールに付着した制御機器センサーを温水及び圧縮空気によりオンラインで自動洗浄する発明が提案されている。
特開平5−111615号公報 特開2002−186916号公報
上述の吸収塔pHタンク18内に設置した吸収塔pH計10の電極表面へのマンガン付着対策における従来技術において、pHを連続測定することで、マンガン付着が常に進行することから、pH計10の洗浄に使用される洗浄液消費量、洗浄後の廃液処理量増加が懸念される。
洗浄液としては希塩酸と過酸化水素の混合溶液が使用され、一回の洗浄につき、約100ml程度が消費され、廃液される。また、pH指示値が時間経過と共に低めを指示することにより、必要量に対して過剰な石灰石を消費することとなり、石灰石供給量の制御性が優れない状態が続くことが問題である。
本発明の課題は、火力発電所等に設置する湿式排煙脱硫装置における吸収塔pH計の洗浄について、洗浄液消費量、廃液処理量の削減と、石灰石供給量の安定制御を図ることができる湿式排煙脱硫装置とその運用方法を提供することである。
上記本発明の課題は、下記の構成を採用することにより達成できる。
請求項1記載の発明は、ボイラ等から排出される排ガス中に含まれる硫黄酸化物、酸性ガスを、吸収塔(4)内に吸収液スラリを噴霧することにより除去する湿式石灰石−石膏法を利用した湿式排煙脱硫装置の運用方法において、吸収液スラリ中のpHを計測するpH計(10)を設け、該pH計(10)で測定される吸収液スラリpH値が、pH計(10)の電極洗浄直後の最新のpH値を維持するように吸収塔(4)への吸収液スラリの供給量制御を行い、pH計(10)によるpH測定値が予め決められた所定の変動範囲を超えると、pH計(10)の電極表面に所定量以上のマンガンが付着したものと判断して、pH計(10)を吸収液スラリから取り出してpH計(10)の電極を洗浄液で洗浄し、洗浄後のpH計(10)を再び吸収液スラリに浸漬し、吸収液スラリpH値が、pH計(10)の電極洗浄直後の最新のpH値を維持するように吸収液スラリの供給量制御を行うことを特徴とする湿式排煙脱硫装置の運用方法である。
請求項2記載の発明は、pH計(10)によるpH測定値が予め決められた所定の変動範囲にあると、pH計(10)の電極の洗浄用の液は、pH計(10)の洗浄用に再利用することを特徴とする請求項1記載の湿式排煙脱硫装置の運用方法である。
請求項3記載の発明は、ボイラ等から排出される排ガス中に含まれる硫黄酸化物、酸性ガスを、吸収塔(4)内に吸収液スラリを噴霧することにより除去する湿式石灰石−石膏法を利用した湿式排煙脱硫装置において、吸収液スラリ中のpHを計測するpH計(10)と、該pH計(10)で測定される吸収液スラリpH値が、pH計(10)の電極洗浄直後の最新のpH値を維持するように吸収塔(4)への吸収液スラリの供給量制御を行う供給量制御装置と、前記pH計(10)によるpH測定値が予め決められた所定の変動範囲を超えると、pH計(10)の電極表面に所定量以上のマンガンが付着したものと判断して、pH計(10)を吸収液スラリから取り出してpH計(10)の電極を洗浄液で洗浄するpH計電極洗浄装置とを設けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置である。
請求項4記載の発明は、pH計(10)の電極の洗浄液を貯めた洗浄液タンク(22)と、pH計(10)洗浄後の洗浄液を貯める廃液タンク(23)と前記2つのタンクのいずれにも洗浄液を供給することができる配管と、該配管に洗浄液タンク(22)と廃液タンク(23)のいずれかに一方だけに液を切り替えて供給できる切替手段(28)を備えたことを特徴とする請求項3記載の湿式排煙脱硫装置である。
従来技術では、吸収塔pH計へマンガン付着が生じた場合に、pH指示値が徐々に正値より低い値を示し、その分過剰な石灰石が投入されることとなったが、上記請求項1、3記載の発明によれば、図6に示すように、pH計10へマンガンが付着した場合においても、洗浄後のpH値をホールドすることで、過剰な石灰石投入を防ぐ事ができる。また、従来はマンガン付着が生じた場合、pH計10の洗浄頻度を上げることにより、pH指示値へのマンガンの影響を抑える運用としていたが、その分洗浄液の補給・廃液処理の頻度が多くなったが、上記本発明によれば、マンガン付着が生じた場合、pH計10を洗浄液中に保持しておくため、洗浄液の補給・廃液処理の頻度を低減することができる。
また、請求項2、4記載の発明によれば、吸収塔pH計10電極表面の洗浄後の洗浄液供給先を、廃液タンク23と洗浄液タンク22の何れかに切替ることが出来るため、マンガン付着が生じていない時の洗浄液を洗浄液タンク側に戻すことで、pH計洗浄後の洗浄液を再利用することが出来る。
本発明の一実施例の吸収塔pH計の電極表面へのマンガン付着対策を施した湿式排煙脱硫プラントの系統図である。 図1における吸収塔pH計の電極表面を洗浄中の状態を示す湿式排煙脱硫プラントの系統図である。 本発明の他の実施例の吸収塔pH計の電極表面へのマンガン付着対策を施した湿式排煙脱硫プラントの系統図である。 従来技術の吸収塔pH計の電極表面を洗浄中の状態を示す湿式排煙脱硫プラントの系統図である。 図4における吸収塔pH計の電極表面を洗浄する装置を設けた湿式排煙脱硫プラントの系統図である。 本発明の一実施例の吸収塔pH計の電極表面へのマンガン付着対策を施した湿式排煙脱硫プラントにおける、pH指示値、マンガン付着量、pH計洗浄間隔、石灰石スラリ供給量の時系列による関係を示す図である。 従来技術の吸収塔pH計の電極表面へのマンガン付着対策を施した湿式排煙脱硫プラントにおける、pH指示値、マンガン付着量、pH計洗浄間隔、石灰石スラリ供給量の時系列による関係を示す図である。
本発明の実施例を図面と共に説明する。
図1と図2には本発明の実施例の湿式排煙脱硫装置における吸収塔pH計の電極表面へのマンガン付着対策の系統図を示す。
図1と図2において、火力発電所や工場等に設置されるボイラ等からの排ガス1は、電気集塵器19で煤塵などが除かれた後、排ガスファン20によるガス送給エネルギーにより、吸収塔ガス入口部3から吸収塔4に導入され、スプレノズル8に設けられた多数のスプレノズル9から噴霧される吸収液スラリにより排ガス中に含まれる硫黄酸化物や塩化水素、フッ化水素等の酸性ガスが、吸収液スラリの液滴表面に吸収され、除去される。噴霧される吸収液スラリは吸収塔液溜部5に落下した後、吸収液循環ポンプ29によりスプレノズル9に循環供給される。
吸収塔液溜部5中の吸収液スラリには酸化用空気ブロワ17より空気を強制供給され、酸化用攪拌機15により攪拌されて空気と亜硫酸カルシウムとの酸化反応により、反応生成物として石膏スラリとなる。また、吸収塔液溜部5中の吸収液スラリは、吸収液抜き出しポンプ11により抜き出され、吸収塔pHタンク18に供給される。
なお、吸収液抜き出しポンプ11により抜き出される吸収液スラリの一部は、石膏脱水設備12で脱水され、石膏14と石膏脱水設備ろ液21に分けられる。
また、吸収塔pHタンク18に供給された吸収液のpH値は吸収塔pHタンク18に設置された吸収塔pH計10により測定される。吸収塔pH値を測定する時、吸収塔pH計10は図1のように、吸収塔pHタンク18の中に滞留する吸収液に浸された状態となる。一方、吸収塔pH値を測定しない時は、吸収塔pH計10は図2のように吸収塔pHタンク18から引き上げられ、洗浄液タンク22から供給された洗浄液中に保持される。洗浄終了後、再び図1のように吸収塔pH値を測定する時は、pH計10の洗浄後の洗浄液は廃液タンク23に送液される系統構成としている。
また、図1の吸収塔pH値測定状態と、図2の吸収塔pH計10の洗浄液中への保持状態とにおいて、吸収塔pH計10は排ガス流量計26とSO濃度計27から送られる排ガス量とSO濃度の信号による制御も合わせて行う選択制御を可能とした系統構成としている。
本実施例では、吸収塔pH計10にマンガン付着が発生しない、もしくはマンガンが付着しても微量付着の時は、図1のように吸収塔pHタンク18内の吸収液pHを連続測定する状態とする。
図6のチャートに示すように、吸収液pHが、例えば、pH値変動が0.1未満であると、吸収塔pH計10にマンガン付着が発生しない、もしくは微量付着であると判断でき、吸収塔pH計10の電極表面の洗浄間隔は、例えば、12時間に1回等に長くすることが可能である。
一方、吸収塔pH計10にマンガン付着が生じる時は、pH値が、例えば、pH値変動が0.2以上に上昇するので、図2のように吸収塔pH計10が吸収塔pHタンク18内から引き上げられ、洗浄液タンク22から供給される洗浄液中に保持される状態となる。このとき、pH値は最新の洗浄直後のpH値にホールドされ、このホールドされた所定のpH値により石灰石スラリ16の供給量制御を行う。
一方、排ガス流量計26とSO濃度計27から送られる排ガス量とSO濃度の信号を監視し、負荷変化等による急激な変動があった場合、再び図1のように吸収塔pH計10を吸収塔pHタンク18内に移動させ、吸収塔pHタンク内の吸収液pH値連続測定を開始する。pH値のホールド制御に入る時は、pH計10洗浄直後の適切なpH値をホールド値として使用する。
吸収塔pH計10の電極表面へのマンガン付着有無の判定については、吸収塔pH計10の電極表面の洗浄前後のpH値を監視し、洗浄後に、例えば4時間の洗浄間隔で0.2以上のpH値上昇が生じた場合、電極表面へのマンガン付着有りとし、0.2未満のpH値上昇の場合は電極表面へのマンガン付着無し、もしくは微量と判定する。
また、図6に示すように、吸収塔pH計10の電極表面へマンガン付着が生じる場合においても、例えば24時間毎に定期的に、吸収塔pH計10を吸収塔pHタンク18内に移動させ、pH測定を行い、ホールドしていたpH値を、そのときに測定された実pH値に置換えて、ホールドしていたpH値と実pH値との偏差を解消し、且つ、その後4時間程度のpH値連続測定と電極表面の洗浄を合わせて実施することで、吸収塔pH計10へのマンガン付着有無の判定を再度実施する。
その結果、吸収塔pH計10へのマンガン付着無し、もしくは微量の場合は図1のように吸収塔pHタンク18内の吸収液pH値を連続測定する状態とし、マンガン付着有りの場合は図2及び図6に示すように吸収塔pH計10を洗浄液中に保持し、pH値ホールド制御とする。
図3の系統においては、吸収塔pH計10の電極表面の洗浄に使用した洗浄液の排出先に、切替バルブ28を設置することによって、廃液タンク23と洗浄液タンク22の何れにも供給できる系統構成となる。吸収塔pH計10の電極表面へのマンガン付着有りの場合は洗浄液を廃液タンク23へ供給し、マンガン付着無し、もしくは微量の場合は電極洗浄後においても洗浄液は再利用可能であるため、洗浄液タンク22へ供給するよう、マンガン付着有無によって供給先切替運用が可能である。
また、吸収塔pH計10を2台或いは複数台設置することで、各洗浄タイミングをずらして交互に制御選択することで、一方の吸収塔pH計10が洗浄中であっても、もう一方の吸収塔pH計10により連続測定することが可能である。つまり吸収液pH値を連続測定している状態での、定期的な電極表面洗浄中においても、別の吸収塔pH計10により、pH計タンク内の吸収液pH値を測定できるため、その間pH値をホールド制御する必要がなくなる。
1 ボイラ出口排ガス
2 脱硫装置ガス出口部
3 脱硫装置(吸収塔)ガス入口部
4 吸収塔
5 吸収塔液溜部
6 吸収塔吸収部(スプレ部)
7 ミストエリミネータ
8 スプレヘッダ
9 スプレノズル
10 吸収塔pH計
11 吸収液抜出しポンプ
12 石膏脱水設備
13 吸収液循環配管
14 石膏
15 酸化用攪拌機
16 石灰石スラリ
17 酸化用空気ブロワ
18 吸収塔pHタンク
19 電気集塵機
20 排ガスファン
21 ろ液タンク
22 洗浄液タンク
23 廃液タンク
26 排ガス流量計
27 SO2濃度計
28 切替バルブ
29 吸収塔循環ポンプ

Claims (4)

  1. ボイラ等から排出される排ガス中に含まれる硫黄酸化物、酸性ガスを、吸収塔(4)内に吸収液スラリを噴霧することにより除去する湿式石灰石−石膏法を利用した湿式排煙脱硫装置の運用方法において、
    吸収液スラリ中のpHを計測するpH計(10)を設け、
    該pH計(10)で測定される吸収液スラリpH値が、pH計(10)の電極洗浄直後の最新のpH値を維持するように吸収塔(4)への吸収液スラリの供給量制御を行い、
    pH計(10)によるpH測定値が予め決められた所定の変動範囲を超えると、pH計(10)の電極表面に所定量以上のマンガンが付着したものと判断して、pH計(10)を吸収液スラリから取り出してpH計(10)の電極を洗浄液で洗浄し、
    洗浄後のpH計(10)を再び吸収液スラリに浸漬し、吸収液スラリpH値が、pH計(10)の電極洗浄直後の最新のpH値を維持するように吸収液スラリの供給量制御を行うことを特徴とする湿式排煙脱硫装置の運用方法。
  2. pH計(10)によるpH測定値が予め決められた所定の変動範囲にあると、pH計(10)の電極の洗浄用の液は、pH計(10)の洗浄用に再利用することを特徴とする請求項1記載の湿式排煙脱硫装置の運用方法。
  3. ボイラ等から排出される排ガス中に含まれる硫黄酸化物、酸性ガスを、吸収塔(4)内に吸収液スラリを噴霧することにより除去する湿式石灰石−石膏法を利用した湿式排煙脱硫装置において、
    吸収液スラリ中のpHを計測するpH計(10)と、
    該pH計(10)で測定される吸収液スラリpH値が、pH計(10)の電極洗浄直後の最新のpH値を維持するように吸収塔(4)への吸収液スラリの供給量制御を行う供給量制御装置と、
    前記pH計(10)によるpH測定値が予め決められた所定の変動範囲を超えると、pH計(10)の電極表面に所定量以上のマンガンが付着したものと判断して、pH計(10)を吸収液スラリから取り出してpH計(10)の電極を洗浄液で洗浄するpH計電極洗浄装置と
    を設けたことを特徴とする湿式排煙脱硫装置。
  4. pH計(10)の電極の洗浄液を貯めた洗浄液タンク(22)と、
    pH計(10)洗浄後の洗浄液を貯める廃液タンク(23)と
    前記2つのタンクのいずれにも洗浄液を供給することができる配管と、
    該配管に洗浄液タンク(22)と廃液タンク(23)のいずれかに一方だけに液を切り替えて供給できる切替手段(28)
    を備えたことを特徴とする請求項3記載の湿式排煙脱硫装置。
JP2013259950A 2013-12-17 2013-12-17 湿式排煙脱硫装置と該湿式排煙脱硫装置の運用方法 Pending JP2015116520A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013259950A JP2015116520A (ja) 2013-12-17 2013-12-17 湿式排煙脱硫装置と該湿式排煙脱硫装置の運用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013259950A JP2015116520A (ja) 2013-12-17 2013-12-17 湿式排煙脱硫装置と該湿式排煙脱硫装置の運用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015116520A true JP2015116520A (ja) 2015-06-25

Family

ID=53529777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013259950A Pending JP2015116520A (ja) 2013-12-17 2013-12-17 湿式排煙脱硫装置と該湿式排煙脱硫装置の運用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015116520A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106706739A (zh) * 2017-03-01 2017-05-24 武汉立为工程技术有限公司 一种可冲洗水防堵的吸收塔pH及密度测量装置
CN106975339A (zh) * 2017-05-09 2017-07-25 大唐环境产业集团股份有限公司 烟气脱硫pH值测量装置
CN111982977A (zh) * 2020-08-31 2020-11-24 内蒙古电力(集团)有限责任公司内蒙古电力科学研究院分公司 一种脱硫管路浆液pH值测量装置及其使用方法
CN113607797A (zh) * 2021-08-05 2021-11-05 上海电气自动化设计研究所有限公司 脱硫检测系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106706739A (zh) * 2017-03-01 2017-05-24 武汉立为工程技术有限公司 一种可冲洗水防堵的吸收塔pH及密度测量装置
CN106975339A (zh) * 2017-05-09 2017-07-25 大唐环境产业集团股份有限公司 烟气脱硫pH值测量装置
CN111982977A (zh) * 2020-08-31 2020-11-24 内蒙古电力(集团)有限责任公司内蒙古电力科学研究院分公司 一种脱硫管路浆液pH值测量装置及其使用方法
CN111982977B (zh) * 2020-08-31 2023-11-03 内蒙古电力(集团)有限责任公司内蒙古电力科学研究院分公司 一种脱硫管路浆液pH值测量装置及其使用方法
CN113607797A (zh) * 2021-08-05 2021-11-05 上海电气自动化设计研究所有限公司 脱硫检测系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2952243B1 (en) Seawater quantity controller for scrubber, seawater quantity control method for scrubber, alkali quantity controller, and alkali quantity control method
CN102343206B (zh) 排气的处理方法以及设备
TWI480492B (zh) 用以自一處理氣體中去除二氧化硫之一濕式洗滌器的控制方法
JP6230818B2 (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
CN209968041U (zh) 一种新型的石灰石石膏法脱硫氧化风机调节系统
US20140072483A1 (en) Desulfurization device and particulate collection system
JP2013086054A (ja) 海水利用の湿式石灰石−石膏法脱硫装置
US20130036953A1 (en) Wet Type Flue-Gas Desulfurization Apparatus and Thermal Power Plant Having the Same
JP2015116520A (ja) 湿式排煙脱硫装置と該湿式排煙脱硫装置の運用方法
EP3582881A1 (en) Oxidation control for improved flue gas desulfurization performance
TWI531538B (zh) Oxidation tank, seawater desulfurization system and power generation system
JP2016120438A (ja) 湿式脱硫装置及び湿式脱硫方法
US8999275B2 (en) Method for monitoring a cleaning of a process gas
JP5081000B2 (ja) 湿式排煙脱硫装置の酸化用空気供給量制御方法
JP2009208078A (ja) 排ガス中の水銀処理方法および排ガスの処理システム
US9321006B2 (en) Oxidation control for improved flue gas desulfurization performance
WO1996014137A1 (en) Forced oxidation system for a flue gas scrubbing apparatus
JP4587197B2 (ja) 湿式排煙脱硫方法及び装置
CN105536485A (zh) 一种碱法烟气卤素脱除装置及脱除方法
JP5859244B2 (ja) 排煙処理設備と排煙処理方法
JPWO2014084054A1 (ja) 排ガス処理装置および排ガス処理方法
JP2013039527A (ja) 湿式排煙脱硫装置およびそれを備えた火力発電プラント
JP6285773B2 (ja) 排ガス処理装置の排水処理方法
JP2012196611A (ja) 排煙脱硫装置及び排煙脱硫方法
KR102057851B1 (ko) 화력 발전소 배출 가스 정화 시스템