JPH11319367A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH11319367A
JPH11319367A JP10139022A JP13902298A JPH11319367A JP H11319367 A JPH11319367 A JP H11319367A JP 10139022 A JP10139022 A JP 10139022A JP 13902298 A JP13902298 A JP 13902298A JP H11319367 A JPH11319367 A JP H11319367A
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washing
angular velocity
laundry
dewatering tub
motor
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JP10139022A
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English (en)
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Sadahiro Matsuura
貞裕 松浦
Toru Tazawa
徹 田澤
Yoshiaki Igarashi
祥晃 五十嵐
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02B40/52

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  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯脱水槽の洗濯物の量や、洗濯物の偏在に
よって生ずるアンバランス量を精度よく推定する洗濯機
を提供する。 【解決手段】 洗濯脱水槽104を回転させる電動機1
00と、前記電動機の回転角速度を制御する角速度制御
部150と、前記電動機の角加速度が一定となる指令角
速度を与えて試験運転する指令角速度値生成器102を
有しており、前記試験運転中の前記電動機の出力トルク
に応じて洗濯物の量を推定する洗濯物量推定器252を
有することで、容易にかつ正確に洗濯物の量を推定可能
な洗濯機を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯脱水槽内の洗
濯物の量の推定や洗濯物の偏りによって生ずるアンバラ
ンス量の検出をする洗濯機で、特に洗濯脱水槽を駆動す
るドラム式洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の洗濯機で洗濯脱水槽内の洗濯物の
量を推定するものとして、例えば、特開昭61−809
4公報には、洗濯脱水槽を駆動するモータへ通電してモ
ータの回転数が所定回転数に達した時点で通電を止め、
その時点から惰性で回転するモータが自然に停止するま
での時間で洗濯物の量の推定を行う方式が開示されてい
る。また、特開平6−71085には、モータに印加す
る電圧を一定にし、モータに取り付けた角速度センサに
より検出される角速度情報の変化から洗濯物の量を推定
する方式が開示されている。更に特開平5−3990に
は、モータへの通電電流から洗濯物の量を推定する方式
が開示されている。
【0003】一方、従来の洗濯機で洗濯脱水槽内の洗濯
物の偏りによるアンバランス量を検知するものとして、
特開平3−70596には、洗濯脱水槽に振動を検知す
るセンサを取り付けてアンバランス状態を検出する方式
が開示されている。また、特開平5−103895に
は、モータに取り付けた角速度センサにより検出される
角速度情報からアンバランス状態を検出する方式が開示
されている。さらに特開平9−290089には、モー
タを流れる電流の変動から洗濯脱水槽のアンバランス状
態を検出するとともにその偏りの位置を測定する位置セ
ンサを用いる方式が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】洗濯物の重量など洗濯
脱水槽内の洗濯物の量を推定する方法では、前記のモー
タが惰性で回転する時間で推定する方法、一定の電圧を
印加した場合のモータの回転角速度の変化から推定する
方法、モータの通電電流から推定する方法のいずれも推
定精度が悪いといった問題点を有していた。
【0005】また、洗濯脱水槽のアンバランス量を検知
する方法では、振動を検知するセンサを取り付ける必要
がある。また回転角速度の変化からこのアンバランス量
を精度よく検知するには高精度の角速度センサが必要で
あるためコストが高くなるという問題点を有していた。
さらにモータに流す電流の変動からこのアンバランス量
を検知する方法は、特に誘導電動機の場合には検知精度
が低いといった問題点を有していた。
【0006】本発明は、洗濯機、特にドラム式の洗濯機
において、洗濯脱水槽内の洗濯物の量を精度よく推定す
るとともに、洗濯脱水槽内における洗濯物の偏在によっ
て生じるアンバランス状態を精度よく検知できる洗濯機
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の洗濯機は、洗濯脱水槽を駆動する電動機
と、前記電動機の回転角速度を制御する制御装置と、前
記電動機の回転加角速度が一定となるような指令角速度
を与えて前記電動機を試験運転させる試験運転制御器
と、前記試験運転中の前記電動機の出力トルクに基づい
て洗濯物の量を推定する洗濯物量推定器とを有すること
を特徴とするものである。
【0008】回転加角速度が一定となるような指令角速
度を与えて電動機を運転させると、電動機の出力トルク
は負荷に応じて変化する。例えば負荷が大きいときは出
力トルクは大きくなる。従って出力トルクを求めること
によって洗濯脱水槽内の洗濯物の量を推定することがで
きる。
【0009】本発明の他の観点の洗濯機は、洗濯脱水槽
を駆動する電動機と、前記電動機の回転角速度を制御す
る制御装置と、前記電動機を予め定めた一定の回転角速
度で回転させて試験運転させる試験運転制御器と、前記
試験運転中の前記電動機の出力トルクに基づいて、前記
洗濯脱水槽の内壁に付着した洗濯物の偏在による洗濯脱
水槽のアンバランス量を推定するアンバランス量推定器
を有することを特徴とするものである。
【0010】洗濯脱水漕内で洗濯物が偏在した状態で、
電動機を一定の回転角速度で回転させて洗濯脱水漕を一
定の回転角速度で回転させると、回転に同期して電動機
の出力トルクが変動する。従って出力トルクの変動量を
求めることによって洗濯脱水漕のアンバランス量を推定
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の洗濯機の好適な実施
例について、図1ないし図11を参照しながら説明す
る。
【0012】《第1実施例》図1は本発明の第1の実施
例における三相誘導電動機を用いた洗濯機の構成を示す
ブロック図である。
【0013】図1において、三相誘導電動機100は、
伝達機構106を介して、洗濯と脱水さらには乾燥まで
行う洗濯脱水槽104に連結されている。三相誘導電動
機の回転角速度を指令する指令回転角速度ωm *を出力す
る指令角速度生成器102の出力端は、角速度制御器1
10の入力端に接続されている。角速度制御器110の
出力端は、すべり周波数演算器112と回転/静止座標
変換器118の一方の入力端に接続されている。すべり
周波数演算器112と回転/静止座標変換器118の他
方の入力端には指令励磁電流I1d * が入力される。回転
/静止座標変換器118の2つの出力端は二相/三相変
換器120の2つの入力端にそれぞれ接続され、二相/
三相変換器120の3つの出力端は電流制御器122の
3つの入力端にそれぞれ接続されている。電流制御器1
22の3つの出力端はPWMインバータ124の3つの
入力端にそれぞれ接続され、PWMインバータ124の
3つの出力端は三相誘導電動機100に接続されてい
る。PWMインバータ124の2つの入力端はコンバー
タ130を介してAC電源に接続されている。
【0014】PWMインバータ124と三相誘導電動機
100との間の3本の接続線にはそれぞれ電流検出器1
26a,126b,126cが設けられており、これら
の出力端は電流制御器122にそれぞれ接続されてい
る。電流検出器126a,126b,126cの出力端
は三相/二相変換器220の3つの入力端にも接続され
ている。三相/二相変換器220の2つの出力端は二次
磁束推定器224に接続され、さらに、角速度推定器2
26及び出力トルク推定器250にも接続されている。
一方、電流制御器122の3つの出力端は三相/二相変
換器222の入力端にもそれぞれ接続されており、三相
/二相変換器222の2つの出力端は二次磁束推定器2
24に接続されている。二次磁束推定器224の出力端
は角速度推定器226及び出力トルク推定器250にも
接続されている。角速度推定器226の出力端は増幅器
115と角速度制御器110の入力端に接続されてい
る。出力トルク推定器250の出力端は洗濯物量推定器
252の入力端に接続されている。
【0015】増幅器115の出力端は加算器114の一
方の入力端に接続され、加算機114の他方の入力端に
はすべり周波数演算器112の出力端が接続されてい
る。加算機114の出力端には積分器116の入力端が
接続され、積分器116の出力端は回転/静止座標変換
器118の入力端に接続されている。
【0016】以上のように構成された洗濯機について、
以下図1を用いて、まず基本動作を説明する。洗濯脱水
槽104を三相誘導電動機100で伝達機構106を介
して回転させることで、洗濯脱水槽104内の洗濯物を
洗濯する。一般に、三相誘導電動機は三相/二相変換を
行うことで、二相誘導電動機として考察することができ
る。二相誘導電動機における誘導電動機の基礎式を(数
1)に示す。
【0017】
【数1】
【0018】ここで,i1d,i1qはそれぞれ固定子側に
流れる一次側のd軸電流及びd軸と位相差が90度であ
るq軸電流を表す。またv1d,v1qはそれぞれd軸電圧
及びq軸電圧を表す。ψ2d,ψ2qはそれぞれ回転子側で
あるd軸二次磁束及びq軸二次磁束を表す。また,
j,Ljはそれぞれj次側の抵抗及びインダクタンスを
表し、Mは相互インダクタンスを表す。θはモータの回
転角度を表し、pは極対数を表す。実際の回転角速度を
ωmとする。
【0019】三相誘導電動機の角速度制御を行う場合、
三相誘導電動機の回転角速度を検出する角速度検出器を
用いてもよいが、本実施例では三相誘導電動機の回転角
速度を推定して、この推定角速度で角速度制御を行う。
【0020】まず、角速度制御を行う角速度制御部15
0の動作について説明する。前記のように、角速度制御
部150は、角速度制御器110、すべり周波数演算器
112、加算器114、増幅器115、積分器116、
回転/静止座標変換器118、及び二相/三相変換器1
20から構成されている。角速度制御器110は、直流
モータの角速度制御と同様に、指令角速度生成器102
から出力される三相誘導電動機の指令回転角速度ω
m *と、後述する三相誘導電動機の回転角速度を推定する
角速度推定部200からの推定回転角速度ωme から、
指令トルク電流I1q *を、例えば次の(数2)に示すよ
うに与える。
【0021】
【数2】
【0022】ここで、Kps、Kisは角速度制御ゲインを
表し、望みの応答特性になるように設定する定数であ
る。回転角速度の推定が正しく行われれば、直流電動機
と同等の制御性を実現することができる。誘導電動機は
永久磁石を有しないので、永久磁石で作る磁界に相当す
る磁界を作るための予め定めた励磁電流を指令励磁電流
1d * に基づいて励磁コイルに与える。そして、すべり
周波数演算器112は、指令励磁電流I1d *と指令トル
ク電流I1q *とを用いて、すべり角速度ωs を(数3)
で計算する。
【0023】
【数3】
【0024】増幅器115で得た三相誘導電動機実際の
回転角速度ωm と極対数pの積と、このすべり角速度ω
s とを加算器114で加算し、加算結果を積分器116
で積分することにより、次の(数4)に示す電気的位相
角θ0 が求められる。
【0025】
【数4】
【0026】更に、回転/静止座標変換器118によ
り、あたかも所定方向に着磁した永久磁石があるかのよ
うに、前記の指令励磁電流I1d *と指令トルク電流I1q *
と電気的位相角θ0 とを用いて、(数5)に示す演算を
行う。
【0027】
【数5】
【0028】その結果、指令励磁電流I1d *と指令トル
ク電流I1q *は、それぞれ位相差が90度の二相の電流
を指示する一次指令交流電流i1d *及びi1q *に変換され
る。次に、一次指令交流電流i1d *,i1q *は二相/三相
変換器120により、(数6)に従って三相の電流を指
示する一次指令交流電流i1a *,i1b *,i1c * に変換さ
れる。なお、各電流を示す記号の右肩の*は指令値であ
ることを示す。また各物理量の記号で*のないものは、
実際値を示す。また物理量に添字のeを付したものは推
定値を示す。
【0029】
【数6】
【0030】これらの指令電流通りの電流を流すことが
できれば、誘導電動機で直流電動機と同等の性能を実現
することが可能となる。次に、電流制御器122の動作
について説明する。電流制御器122では、実際の一次
交流電流i1a,i1b,i1c がそれぞれ一次指令交流電
流i1a *,i1b *,i1c *に追従する様に電流フィードバ
ック制御を行う。例えば、実際の一次交流電流をそれぞ
れ電流検出器126a,126b,126cで検出し、
(数7)に示す計算を行って指令電圧v1z *(z:a,
b,c)を出力する。
【0031】
【数7】
【0032】ここで、Kpc、Kicは電流制御ゲインで、
一次交流電流が一次指令交流電流に追従するように設定
する定数である。そして、PWMインバータ124は電
流制御器122からの制御信号である指令電圧に基づく
パルス幅の信号に従い、コンバータ130で商用電源か
ら作られた直流電圧をトランジスタでオンオフさせるこ
とにより、三相誘導電動機100に所望の電圧を加えて
電流を流す。なお、三相誘導電動機100に供給された
三相のそれぞれの一次交流電流i1a,i1b,i1cを足し
あわせると0、即ち、(数8)に示す関係になる。
【0033】
【数8】
【0034】従って、電流検出においては、三相のうち
のいずれか2相の電流を検出し、残りの1相の電流は検
出した2相の電流値から計算してもよい。以上により、
三相誘導電動機に供給される一次交流電流が、所望の指
令値に等しくなるように制御でき、三相誘導電動機の回
転角速度を所望の角速度に制御することができる。
【0035】次に、三相誘導電動機の回転角速度を推定
する角速度推定部200について説明する。角速度推定
部200は、前記のように三相/二相変換器220、三
相/二相変換器222、二次磁束推定器224、角速度
推定器226から構成されている。三相/二相変換器2
20で、電流検出器126a,126b,126cの検
出出力i1a,i1b,i1cを(数9)に示すように二相の
交流電流i1d,i1qに変換する。
【0036】
【数9】
【0037】三相/二相変換器222で、三相の指令電
圧v1z *(z:a,b,c)を(数10)に示すよう
に、二相の交流電圧v1d,v1qに変換する。
【0038】
【数10】
【0039】これらの二相交流電流及び二相交流電圧か
ら、二次磁束推定器224により、(数11)及び(数
12)に示す演算を行うことにより、それぞれ二次磁束
ψ2d,ψ2qが推定できる。
【0040】
【数11】
【0041】
【数12】
【0042】ここで、二相モデルにおける三相誘導電動
機の基礎式(数1)から、三相誘導電動機の推定回転角
速度ωmeを求める次の2つの式(数13)と(数14)
が得られる。
【0043】
【数13】
【0044】
【数14】
【0045】これらの2つの式はいずれも、分母が0と
なる場合があり、その近傍では推定精度が悪い。しか
し、三相誘導電動機が駆動されている場合は、(数1
3)の分母である二次磁束ψ2qと(数14)の分母であ
る二次磁束ψ2dは、位相が90度ずれた正弦波状になる
ため、両方とも同時に0になることはない。そこで、角
速度推定器226は、二次磁束ψ2d,ψ2qの大きさを検
査し、これらが0に近い値でない方、即ち、(数13)
と(数14)の分母が0に近い値でない方の推定式を選
択すれば、常に精度よく三相誘導電動機の回転角速度を
推定できることになる。以上のようにして、角速度検出
器を用いなくても、三相誘導電動機の角速度制御が可能
となり、指令角速度通りの動作を実現することができ
る。
【0046】このような動作を行う洗濯機において、洗
濯脱水槽104内の洗濯物の量を推定する方法について
以下に説明する。三相誘導電動機の出力トルクτは、二
相の交流電流i1d,i1qと二次磁束ψ2d,ψ2qとを用い
て、(数15)の様に表すことができる。
【0047】
【数15】
【0048】出力トルク推定器250は(数15)にし
たがって、三相誘導電動機の出力トルクτを算出するこ
とができる。また、三相誘導電動機の出力トルクと、洗
濯物を洗濯脱水槽に入れた状態で洗濯脱水槽を回転させ
る場合の関係式は、(数16)の様に表すことができ
る。
【0049】
【数16】
【0050】ここで、Jは洗濯脱水槽の慣性モーメント
を表し、JLは洗濯物の慣性モーメントを表す。d1は摩
擦等の外乱を表し、rは三相誘導電動機の回転軸と洗濯
脱水槽の回転軸との減速比を表す。この時、三相誘導電
動機の角加速度Aが一定、即ち、(数17)で示される
とき、洗濯物の量が一定であれば三相誘導電動機の出力
トルクτが一定となる。
【0051】
【数17】
【0052】(数16)から洗濯物の量が変化すると、
その量に応じて三相誘導電動機の出力トルクが変化する
ことが分かる。そこで、指令角速度生成器102から出
力される三相誘導電動機の指令回転角速度を図2の
(a)に示す様に三角波で与えると、そのときの出力ト
ルクは、図2の(b)に示す様に角加速度が一定の区間
は一定値で出力される。この時、三角波で示す指令回転
角速度の最低回転角速度を、洗濯物が遠心力により洗濯
脱水槽に密着する最低角速度より速くすれば推定精度が
向上する。
【0053】また、摩擦等の外乱d1の影響を排除し
て、推定精度を上げるためには、加速時と減速時のトル
ク差を取ればよい。即ち、三角波の指令回転角速度に基
づく加速時の角加速度をAとし、減速時の角加速度を−
Aとした場合、加速時における最大トルクτmaxと減速
時における最小トルクτminの差△τを取ると、外乱d1
の影響を排除できる。この状態を(数18)で示す。
【0054】
【数18】
【0055】この(数18)より、出力トルクから洗濯
物の量を推定することが可能となる。実際に出力トルク
差と洗濯物の量との関係は、図3の様になる。従って出
力トルク推定器250の出力から洗濯物量推定器252
において、洗濯物の量を容易かつ精度よく推定すること
が可能となる。なお、本実施例のように、三相誘導電動
機を用いて、励磁電流成分とトルク電流成分とを分けて
独立に指令する場合、三相誘導電動機の出力トルクを推
定する出力トルク推定器250を用いずに、指令トルク
電流I1q * などのトルク電流成分の値から洗濯物量を推
定してもよい。
【0056】更に、第1の実施例では(数10)の演算
において、実際の電圧の代わりに指令電圧v1z *(z:
a,b,c,)を用いているが、これにより電圧を検出
する電圧検出器が不要となる利点がある。この場合、P
WMインバータ124がオンする時の時間遅れ等の影響
を補正すれば、電圧の精度が向上する。第1の実施例で
は、三相誘導電動機の回転において角加速度を一定とす
る指令角速度を行い、その時の出力トルクで洗濯物の量
を推定したが、出力トルクを一定とするトルク制御を行
い、その時の回転角速度から洗濯物の量を推定すること
も可能である。
【0057】《第2実施例》本発明の第2の実施例とし
て、出力トルクを一定に制御して、その時の回転角速度
から洗濯物の量を推定する洗濯物量推定器を有する洗濯
機について説明する。以下本発明の第2の実施例の洗濯
機について、図4を参照しながら説明する。
【0058】図4は本発明の第2の実施例における洗濯
機の構成を示すブロック図である。図4において、三相
誘導電動機100は、伝達機構106を介して、洗濯と
脱水さらには乾燥まで行う洗濯脱水槽104に連結され
ている。三相誘導電動機の出力トルクを指令する指令ト
ルクτ* を出力する指令トルク生成器300の出力端は
トルク制御器302の一方の入力端に接続されている。
トルク制御器302の他方の入力端とすべり周波数演算
器112と回転/静止座標変換器118のそれぞれ一方
の入力端には指令励磁電流I1d * が入力される。トルク
制御器302の出力端は、すべり周波数演算器112と
回転/静止座標変換器118の他方の入力端に接続され
ている。回転/静止座標変換器118の2つの出力端は
二相/三相変換器120の2つの入力端にそれぞれ接続
され、二相/三相変換器120の3つの出力端は電流制
御器122の3つの入力端にそれぞれ接続されている。
電流制御器122の3つの出力端はPWMインバータ1
24の3つの入力端にそれぞれ接続され、PWMインバ
ータ124の3つの出力端は三相誘導電動機100に接
続されている。PWMインバータ124の2つの入力端
はコンバータ130を介してAC電源に接続されてい
る。
【0059】PWMインバータ124と三相誘導電動機
100との間の3本の接続線にはそれぞれ電流検出器1
26a,126b,126cが設けられており、これら
の出力端は電流制御器122にそれぞれ接続されてい
る。電流検出器126a,126b,126cの出力端
は角速度推定部200にも接続されている。一方、電流
制御器122の3つの出力端も角速度推定部200に接
続されており、角速度推定部200の出力は増幅器11
5と洗濯物量推定器304の入力端に接続されている。
【0060】増幅器115の出力端は加算器114の一
方の入力端に接続され、加算機114の他方の入力端に
はすべり周波数演算器112の出力端が接続されてい
る。加算機114の出力端は積分器116の入力端に接
続され、積分器116の出力端は回転/静止座標変換器
118の入力端に接続されている。
【0061】以上のように構成された洗濯機について、
以下図4を用いてその動作を説明する。本実施例におい
ても前記第1の実施例と同様に、洗濯脱水槽104を三
相誘導電動機100で伝達機構106を介して回転させ
ることで、洗濯物を洗濯する。すべり周波数演算器11
2、加算器114、増幅器115、積分器116、回転
/静止座標変換器118、二相/三相変換器120、電
流制御器122、PWMインバータ124、コンバータ
130、角速度推定部200の動作は第1の実施例と同
じである。
【0062】本実施例では、第1の実施例の指令角速度
生成器102の代わりに指令トルク生成器300を有
し、角速度制御器116の代わりにトルク制御器302
を有する。以下にトルク制御を行う場合の動作について
説明する。三相誘導電動機の出力トルクτは、電流制御
が行われて、実際の電流が指令電流にほぼ一致している
場合、指令励磁電流I1d *と指令トルク電流I1q *を用い
て(数15)を(数19)のように変形できる。
【0063】
【数19】
【0064】指令トルク生成器300よりトルク指令を
出力し、トルク制御器302で(数19)にしたがっ
て、指令トルク電流I1q * を生成する。電流制御器12
2によりトルク指令電流I1d *通りの電流に制御するこ
とにより所望の出力トルクを出力することが可能とな
る。
【0065】このような動作を行う洗濯機において、洗
濯脱水機104内の洗濯物の量を推定する方法について
以下に説明する。三相誘導電動機の出力トルクと、洗濯
物を洗濯脱水槽104に入れた状態で洗濯脱水槽104
を回転させる場合の関係式は、第1の実施例と同様に
(数16)の様に表すことができる。そのため、一定の
トルクを与えると、三相誘導電動機は等角加速度運動を
行う。そこで、指令トルク生成器300から、予め定め
た一定値の指令トルクを出力し、その時の三相誘導電動
機の回転角速度を、角速度推定部200により検出す
る。次に洗濯物量推定器304により、回転角速度の変
化を調べることで、洗濯物の量が推定できる。
【0066】なお、(数16)における摩擦等の外乱d
1の影響を排除して、推定精度を上げるためには、矩形
波の指令トルクを出力させ、最大角速度と最低角速度の
角速度差を取る。これによって外乱d1の影響を排除で
きる。また、予め定めた基準角速度Aから、予め定めた
基準角速度Bまでの到達時間から洗濯物の量を推定して
もよい。
【0067】これまで述べた洗濯物の量を推定する洗濯
機の例においては、脱水時に遠心力により洗濯物が洗濯
脱水槽の内面に密着する。この密着した洗濯物の偏在に
より洗濯脱水槽104にアンバランスが生じ大きな振動
を発生するといった問題点があった。そこで、本発明の
第3の実施例として、洗濯物の偏在によるアンバランス
量を推定するアンバランス量推定器を有する洗濯機につ
いて説明する。
【0068】《第3実施例》以下本発明の第3の実施例
の洗濯機について、図5ないし図8を参照しながら説明
する。
【0069】図5は本発明の第3の実施例における洗濯
機の構成を示すブロック図である。
【0070】図5において、三相誘導電動機100は、
伝達機構106を介して、洗濯と脱水さらには乾燥まで
行う洗濯脱水槽104に連結されている。三相誘導電動
機の回転角速度を指令する指令回転角速度ωm *を出力す
る、指令角速度生成器400の出力端は角速度制御部1
50の一方の入力端に接続されている。角速度制御部1
50の3つの出力端は電流制御器122の3つの入力端
にそれぞれ接続されている。電流制御器122の3つの
出力端はPWMインバータ124の3つの入力端にそれ
ぞれ接続され、PWMインバータ124の3つの出力端
は三相誘導電動機100に接続されている。PWMイン
バータ124の2つの入力端はコンバータ130を介し
てAC電源に接続されている。
【0071】PWMインバータ124と三相誘導電動機
100との間の3本の接続線にはそれぞれ電流検出器1
26a,126b,126cが設けられており、これら
の出力端は電流制御器122にそれぞれ接続されてい
る。電流検出器126a,126b,126cの出力端
は三相/二相変換器220の3つの入力端にも接続され
ている。三相/二相変換器220の2つの出力端は二次
磁束推定器224に接続され、さらに、角速度推定器2
26及び出力トルク推定器250にも接続されている。
一方、電流制御器122の3つの出力端は三相/二相変
換器222の入力端にもそれぞれ接続されており、三相
/二相変換器222の2つの出力端は二次磁束推定器2
24に接続されている。二次磁束推定器224の出力端
は角速度推定器226及び出力トルク推定器250にも
接続されている。角速度推定器226の出力端は角速度
制御部150の他方の入力端に接続されている。出力ト
ルク推定器250の出力端はアンバランス量推定器40
2の入力端に接続されている。
【0072】以上のように構成された洗濯機について、
以下図5を用いてその動作を説明する。本実施例でも、
前記第1の実施例と同様に洗濯脱水槽104を三相誘導
電動機100で伝達機構106を介して回転させること
で、洗濯物を洗濯する。角速度制御部150、電流制御
器122、PWMインバータ124、コンバータ13
0、角速度推定部200、出力トルク推定器250の動
作は第1の実施例と同じである。
【0073】主に脱水時には、洗濯物が遠心力により洗
濯脱水槽の内面に密着するが、まず密着した洗濯物の偏
りによりアンバランスが生じた状態について説明する。
図6は洗濯脱水槽104の正面図である。図6に示した
ように、洗濯物104Aが洗濯脱水槽104の内面に偏
って密着すると、洗濯物104Aによる遠心力と重力が
洗濯脱水槽104に加わる。特に、遠心力は洗濯脱水槽
104の回転角速度が速くなると非常に大きな力とな
り、大きな振動を発生する。そのため、脱水時等の洗濯
脱水槽104の回転開始後その回転角速度が速くなる前
に、アンバランス状態を検知する必要がある。洗濯脱水
槽104の回転方向、即ち、三相誘導電動機の回転方向
の時計回りを正として、偏在する洗濯物104Aの洗濯
脱水槽104内の位置をφとすると、運動方程式は、
(数20)で表される。
【0074】
【数20】
【0075】ここで、Jは洗濯脱水槽104の慣性モー
メントを表し、JL は洗濯物104Aの慣性モーメント
を表す。またmは洗濯物104Aの偏在する質量で表さ
れるアンバランス量を表し、gは重力角加速度を表し、
Rは洗濯脱水槽の半径を表す。d2 は摩擦等の外乱を表
し、rは三相誘導電動機の回転軸と洗濯脱水槽の回転軸
との減速比を表す。指令角速度生成器400が、洗濯物
104Aが遠心力により洗濯脱水槽104の内面に密着
する回転角速度以上の一定指令回転角速度を与えると、
三相誘導電動機の発生トルクは図7に示す様に変化す
る。この時、三相誘導電動機の発生トルクの最大トルク
と最小トルクとの差である変動幅△τを求めると、(数
20)において、慣性モーメントの項と外乱の項が削除
され、次の(数21)となる。
【0076】
【数21】
【0077】この時のアンバランス量とトルクの変動幅
の関係の一例を図8に示す。図8よりトルクの変動幅か
ら容易にアンバランス量を推定できることが分かる。こ
のようにして、三相誘導電動機の回転角速度が、指令角
速度生成器400からの指令角速度に追従して一定の回
転角速度で回転している状態で、出力トルク推定器25
0で三相誘導電動機の出力トルクを推定することができ
る。次にアンバランス量推定器402により、出力トル
ク推定器の出力である最大トルクと最小トルクの差を取
り、図8の関係を用いることにより、アンバランス量m
を容易にかつ正確に求めることができる。
【0078】これにより、脱水動作を行う前に、アンバ
ランス量を測定することができ、アンバランス量が予め
定めた値よりも大きい場合は、脱水動作を中断し、やり
直すことが可能となる。したがって、大きな振動を未然
に防ぐことが可能である。なお、本実施例のように、三
相誘導電動機を用いて、励磁電流成分とトルク電流成分
とを分けて独立に指令する場合、三相誘導電動機の出力
トルクを推定する出力トルク推定器を用いずに、指令ト
ルク電流I1q * などのトルク電流成分の値から洗濯物の
量を推定してもよい。
【0079】また、この推定動作を行うときの洗濯脱水
槽104の回転角速度は、洗濯物が遠心力により洗濯脱
水槽に密着する回転角速度より速く、洗濯脱水槽などの
一次共振が生じる回転角速度よりも遅い角速度がよい。
この回転角速度は洗濯機の構造により変化するが通常の
洗濯脱水槽104で毎分70から300回転の角速度で
ある。
【0080】上記の構成により、アンバランス量を推定
してアンバランス量が予め定めた値よりも大きい場合
は、脱水動作を中断して、操作をやり直すことで大きな
振動を未然に防ぐことが可能となった。しかし操作をや
り直し再度、脱水動作を実行しても、再びアンバランス
状態になる可能性があるといった問題点があった。
【0081】そこで、本発明の第4の実施例として、洗
濯脱水槽をアンバランス状態になりにくくする機能を有
する洗濯機について以下に説明する。
【0082】《第4実施例》以下本発明の第4の実施例
の洗濯機について、図9を参照しながら説明する。図9
は本発明の第4の実施例における洗濯機の構成を示すブ
ロック図である。
【0083】図9において、三相誘導電動機100は、
伝達機構106を介して、洗濯と脱水さらには乾燥まで
行う洗濯脱水槽104に連結されている。三相誘導電動
機の回転角速度を指令する指令回転角速度ωm *が出力さ
れる、指令角速度生成器400の出力端は加算器500
の一方の入力端に接続されている。加算機500の出力
端は角速度制御部150の一方の入力端に接続されてい
る。角速度制御部150の3つの出力端は電流制御器1
22の3つの入力端にそれぞれ接続されている。電流制
御器122の3つの出力端はPWMインバータ124の
3つの入力端にそれぞれ接続され、PWMインバータ1
24の3つの出力端は三相誘導電動機100に接続され
ている。PWMインバータ124の2つの入力端はコン
バータ130を介してAC電源に接続されている。
【0084】PWMインバータ124と三相誘導電動機
100との間の3本の接続線にはそれぞれ電流検出器1
26a,126b,126cが設けられており、これら
の出力端は電流制御器122にそれぞれ接続されてい
る。電流検出器126a,126b,126cの出力端
は三相/二相変換器220の3つの入力端にも接続され
ている。三相/二相変換器220の2つの出力端は二次
磁束推定器224に接続され、さらに、角速度推定器2
26及び出力トルク推定器250にも接続されている。
一方、電流制御器122の3つの出力端は三相/二相変
換器222の入力端にもそれぞれ接続されており、三相
/二相変換器222の2つの出力端は二次磁束推定器2
24に接続されている。二次磁束推定器224の出力端
は角速度推定器226及び出力トルク推定器250にも
接続されている。角速度推定器226の出力端は角速度
制御部150の他方の入力端に接続されている。出力ト
ルク推定器250の出力端はアンバランス量推定器40
2及びアンバランス位置推定器502の入力端に接続さ
れている。アンバランス量推定器402及びアンバラン
ス位置推定器502の出力端は回転角速度変動器504
の入力端に接続されており、回転角速度変動器504の
出力端が加算器500の他方の入力端に接続されてい
る。
【0085】以上のように構成された洗濯機について、
以下図9を用いてその動作を説明する。本実施例でも、
前記第1の実施例と同様に洗濯脱水槽104を三相誘導
電動機100で伝達機構106を介して回転させること
で、洗濯物を洗濯する。角速度制御部150、電流制御
器122、PWMインバータ124、コンバータ13
0、角速度推定部200、出力トルク推定器250の動
作は第1の実施例と同じであり、アンバランス量推定器
402の動作は第3の実施例と同じである。
【0086】第3の実施例では、アンバランス量の大き
さを測定する方法について説明したが、洗濯物の偏って
いる位置を検出することも可能である。ここではまず、
アンバランスの位置を検出するアンバランス位置推定器
502の動作について説明する。
【0087】図6に示したアンバランス状態の洗濯脱水
槽104を回転させる三相誘導電動機のトルクは図中の
角度φが270度の位置で最大となり、90度の位置で
最小となる。したがって、出力トルク推定器250で推
定される出力トルクの最大値あるいは最小値から、洗濯
物が偏って密着している洗濯脱水槽内の位置も検出可能
となる。そこで、前記の検出した位置に応じて、三相誘
導電動機の回転角速度を急変させ、洗濯脱水槽104の
内面に偏って密着した洗濯物を落下させたり、位置をず
らすことにより、アンバランス状態を改善することも可
能である。
【0088】一つの例として、アンバランス位置推定器
502よりアンバランスの原因の洗濯物が洗濯脱水槽1
04の上部104B、即ち図6において角度φが0度近
傍に来たときに、回転角速度補正器504によって角速
度補正値を出力し、洗濯脱水槽の角速度を減速する。減
速の結果、洗濯物に加わる遠心力より重力の方が大きく
なれば、洗濯物は洗濯脱水槽104の内面からはがれ、
アンバランス状態を解消することができる。
【0089】他の方法として、洗濯脱水槽104の回転
角速度を急加速あるいは急減速することで、生じる慣性
エネルギーを利用して、洗濯物の位置をずらすことが可
能である。この場合もアンバランス状態の洗濯物の位置
と、重力との関係を考慮することで、より効果的に偏っ
て密着している洗濯物の位置を洗濯脱水槽104の内面
でずらすことができ、これによってアンバランス状態を
補正できる。
【0090】このようにしてアンバランス量が予め定め
た値よりも大きい場合に、脱水動作を中断して、アンバ
ランス状態を解消し、再び脱水動作をやり直す場合に、
再びアンバランス状態になる可能性を大幅に減らすこと
が可能となる。なお、この補正動作は、遠心力の影響を
小さくするため、洗濯物が遠心力により洗濯脱水槽10
4の内面に密着する最低の回転角速度近傍の回転角速度
で行うのが望ましい。
【0091】《第5の実施例》本発明の第5の実施例と
して、アンバランス状態になりにくい洗濯脱水槽を有す
る洗濯機について図10を参照しながら説明する。図1
0は本発明の第5の実施例における洗濯機の動作を説明
するための洗濯脱水槽204の正面図である。図10に
おいて、洗濯と脱水さらには乾燥まで行う洗濯脱水槽2
04の内部に、洗濯時に洗濯物のひっかかりをよくする
ための複数の突起物550が設けられている。
【0092】以上のように構成された洗濯機について、
以下図10を用いてその動作を説明する。洗濯脱水槽2
04がほぼ水平な軸204Cで回転する洗濯機では、洗
濯動作時には、洗濯脱水槽204を矢印方向に回転さ
せ、突起物550によって洗濯物を持ち上げた後、落と
して洗濯を行う。脱水動作時には、洗濯物の偏在による
洗濯脱水槽204のアンバランス状態を避けるため、洗
濯物が遠心力により均一に洗濯脱水槽204の内面に密
着するのが望ましい。しかし、突起物の影響で均一に密
着せず、アンバランス状態になりやすいといった問題点
があった。
【0093】そこで、図10に示したように、突起物5
50を回転軸204Cと突起物550を結ぶ仮想面56
0に対して回転方向に関して非対称に構成した鉤状部5
70を設ける。洗濯動作時は洗濯脱水槽104を図10
中の矢印の方向に回転させることにより洗濯物を突起物
550の鉤状部570に引っ掛けて持ち上げ、上部で落
として洗濯を行う。脱水動作時には、例えば図9の指令
角速度生成器400から負の値の指令回転角速度を出力
して洗濯脱水槽204を洗濯動作時と逆の方向に回転さ
せる。このようにすると、脱水動作時には洗濯物が鉤状
部570ひっかかりにくいため洗濯脱水槽204はアン
バランス状態になりにくい。
【0094】以上の構成により、洗濯脱水槽204のア
ンバランス状態が起こりにくい洗濯機を実現することが
可能となる。
【0095】前記のアンバランス量を推定する方法で
は、アンバランス量が大きい場合、脱水動作を中断し、
やり直さなければならないといった問題点があった。
【0096】そこで、本発明の第6の実施例として、ア
ンバランス状態を補正する機能を有する洗濯機について
説明する。
【0097】《第6実施例》以下本発明の第6の実施例
の洗濯機について、図11を参照しながら説明する。図
11は本発明の第6の実施例における洗濯機の洗濯脱水
槽334の構成を示す正面図である。図11において、
洗濯と脱水さらには乾燥まで行う洗濯脱水槽334の周
囲に水を出し入れ可能な例えば16個のタンク600な
いし615が設けられている。図12は第6実施例の洗
濯機の構成を示すブロック図である。図12において、
アンバランス量推定器402及びアンバランス位置推定
器502の出力端はアンバランス量補正器602の入力
端に接続されている。アンバランス量補正器602の出
力端はタンク600ないし615のそれぞれの開孔を開
閉する扉700ないし715を選択的に動作させる、例
えば回転軸と平行方向に各扉の半径方向外側に配列され
て設けた可動ピンを出し入れする電磁石のそれぞれの開
閉スイッチ800ないし815に接続されている。
【0098】以上のように構成された洗濯機について、
以下図11及び図12を用いてその動作を説明する。ま
ず、洗濯脱水槽334の周囲に取り付けられて洗濯脱水
槽334と一緒に回転する全てのタンク600ないし6
15に予め水を入れておく。次に洗濯脱水槽334を回
転させ、、アンバランス量推定器402により、例えば
第3の実施例と同様に洗濯物の偏在による洗濯脱水槽3
34のアンバランス量を推定する。さらにアンバランス
位置推定器502により、例えば第4の実施例と同様に
洗濯脱水槽334内の洗濯物の偏在位置を推定する。ア
ンバランス量補正器602は、アンバランス位置推定器
502により推定された洗濯物104Aの偏在位置近傍
のタンク611の扉711を開くように開閉スイッチ8
11を制御する。扉711の開によって、アンバランス
量推定器402により推定されたアンバランス量に応じ
てタンク611内の水が排出される。これにより洗濯物
の偏在による洗濯脱水槽334アンバランスを補正する
ことができ、大きな振動を起こさずに脱水動作が可能と
なる。
【0099】なお、洗濯脱水槽334の重量を減らして
慣性モーメントを減らすために、偏在する洗濯物104
Aの、洗濯脱水槽334の回転中心に対してと対称な位
置のタンク603の水だけ残し、他のタンク600〜6
02,604〜615の水を排水してアンバランスを補
正してもよい。以上の構成により、容易に洗濯脱水槽3
34のアンバランス状態を補正することが可能となる。
【0100】前記の各実施例では、三相誘導電動機を用
いる構成で説明したが、洗濯脱水槽を駆動する電動機は
これに限らず他の方式のものでも良い。特に電動機の発
生トルクが容易に推定できる直流電動機やブラシレスモ
ータでも本発明の主旨を変えずして同様の効果を得られ
ることは言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】以上述べたように本発明による洗濯機
は、洗濯脱水槽を駆動する電動機と、前記電動機の回転
角速度を制御する制御装置と、前記電動機の角加速度が
一定となる指令角速度を与えて前記電動機を試験運転さ
せる試験運転制御器を有している。そして前記試験運転
中の前記電動機の出力トルクに応じて洗濯物の量を推定
する洗濯物量推定器を有することで、容易にかつ正確に
洗濯物の量を推定可能な洗濯機を実現することができ
る。
【0102】更に、洗濯脱水槽を駆動する電動機と、前
記電動機の回転角速度を制御する制御装置と、前記電動
機の回転角速度を予め定めた一定の回転角速度となるよ
うに試験運転させる試験運転制御器を有しており、前記
試験運転中の前記電動機の出力トルクに応じて、前記洗
濯脱水槽に密着した洗濯物の偏りによるアンバランス量
を推定するアンバランス量推定器を有することで、洗濯
脱水槽のアンバランス量を正確に推定できる洗濯機を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における洗濯機の構成を
示すブロック図である。
【図2】(a)は洗濯物量推定時の指令回転角速度を示
す波形図である。(b)は洗濯物量推定時の回転出力ト
ルクを示す波形図である。
【図3】洗濯物量と出力トルク差の関係を示すグラフで
ある。
【図4】本発明の第2の実施例における洗濯機の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施例における洗濯機の構成を
示すブロック図である。
【図6】洗濯脱水槽のアンバランス状態を示す正面図で
ある。
【図7】洗濯脱水槽のアンバランス状態での出力トルク
を示す波形図である。
【図8】アンバランス量とトルク変動幅の関係を示すグ
ラフである。
【図9】本発明の第4の実施例における洗濯機の構成を
示すブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施例における洗濯脱水槽の
構成を示す正面図である。
【図11】本発明の第6の実施例における洗濯機脱水槽
の構成を示す正面図である。
【図12】本発明の第6の実施例における洗濯機の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 三相誘導電動機 102 指令角速度生成器 104 洗濯脱水槽 106 伝達機構 110 角速度制御器 112 すべり周波数演算器 114 加算器 115 増幅器 116 積分器 118 回転/静止座標変換器 120 二相/三相変換器 122 電流制御器 124 PWMインバータ 126a 電流検出器 126b 電流検出器 126c 電流検出器 128 角速度検出器 130 コンバータ 150 角速度制御部 200 角速度推定部 220 三相/二相変換器 222 三相/二相変換器 224 二次磁束推定器 226 角速度推定器 250 出力トルク推定器 252 洗濯物量推定器 300 指令トルク生成器 302 トルク制御器 304 洗濯物量推定器 334 洗濯脱水槽 400 指令角速度生成器 402 アンバランス量推定器 500 加算器 502 アンバランス位置推定器 504 回転角速度変動器 550 突起物 560 中心線 570 鉤状部 600〜615 タンク 700〜715 扉 800〜815 開閉スイッチ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 前記電動機の回転角加速度を一定とする指令角速度を与
    えて前記電動機を回転させる角速度制御部と、 回転中の前記電動機の出力トルクに応じて洗濯脱水槽内
    の洗濯物の量を推定する洗濯物量推定器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 三角波形状の時間的変化をする指令回転角速度を生成す
    る指令角速度生成手段と、 前記電動機の回転角速度を前記指令回転角速度に追従す
    るように制御する角速度制御部と、 回転中の前記電動機の出力トルクに基づいて、洗濯脱水
    漕内の洗濯物の量を推定する洗濯物量推定器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 三角波形状の時間的変化をする指令回転角速度を生成す
    る指令角速度生成手段と、 前記電動機の回転角速度を前記指令回転角速度に追従す
    るように制御する角速度制御部と、 回転加速時における前記電動機の出力トルクと回転減速
    時における前記電動機の出力トルクとの差に基づいて、
    洗濯物の量を推定する洗濯物量推定器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記指令角速度生成手段は、指令回転角
    速度の最低回転角速度を、洗濯脱水槽の回転により生ず
    る遠心力により洗濯物が前記洗濯脱水槽の内面に密着す
    る回転角速度とすることを特徴とする請求項1、2又は
    3記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯脱水槽を駆動する電動機は三相誘導
    電動機であって、前記三相誘導電動機の固定子に供給す
    る一次交流電流群のトルク電流成分と励磁電流成分に対
    して独立に指令して、前記一次交流電流群のそれぞれの
    大きさと周波数を変化させ前記三相誘導電動機の回転角
    速度を制御する制御装置を有することを特徴とする請求
    項1、2、3又は4記載の洗濯機。
  6. 【請求項6】 洗濯脱水槽を駆動する電動機が三相誘導
    電動機であって、前記三相誘導電動機の固定子に供給す
    る一次交流電流群のトルク電流成分と励磁電流成分に対
    して独立に指令して、前記一次交流電流群のそれぞれの
    大きさと周波数を変化させ前記三相誘導電動機の回転角
    速度を制御する制御装置と、 回転中の電動機の前記トルク電流成分に基づいて洗濯物
    の量を推定する洗濯物量推定器とを有することを特徴と
    する請求項1、2、3又は4記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 前記電動機の出力トルクが一定となるように制御する一
    定運転制御器と、 前記電動機の回転角速度の変化に基づいて洗濯物の量を
    推定する洗濯物量推定器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  8. 【請求項8】 洗濯脱水槽を駆動する電動機が三相誘導
    電動機であって、前記三相誘導電動機の固定子に供給す
    る一次交流電流群のトルク電流成分と励磁電流成分を独
    立に指令して、前記一次交流電流群のそれぞれの大きさ
    と周波数を変化させて前記三相誘導電動機の回転角速度
    を制御する制御装置と、 前記トルク電流成分を一定値として指令して回転を行う
    トルク一定運転制御器を有することを特徴とする請求項
    7記載の洗濯機。
  9. 【請求項9】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 前記電動機の回転角速度が予め定めた一定の回転角速度
    となるように制御する制御器部と、 前記電動機の出力トルクに基づいて、前記洗濯脱水槽の
    内面に密着した洗濯物の偏在によるアンバランス量を推
    定するアンバランス量推定器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  10. 【請求項10】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 前記電動機の回転角速度が予め定めた一定の回転角速度
    となるように制御する制御器部と、 前記電動機の出力トルクの変動幅に基づいて、前記洗濯
    脱水槽の内面に密着した洗濯物の偏りによるアンバラン
    ス量を推定するアンバランス量推定器と、を有すること
    を特徴とする洗濯機。
  11. 【請求項11】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 前記電動機の回転角速度を予め定めた一定の回転角速度
    となるように制御する制御器部と、 前記電動機の出力トルク変動に基づいて、前記洗濯脱水
    槽の内面に偏って密着した洗濯物の位置を推定するアン
    バランス位置推定器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  12. 【請求項12】 洗濯脱水槽を駆動する電動機が三相誘
    導電動機であって、前記三相誘導電動機の固定子に供給
    する一次交流電流群のトルク電流成分と励磁電流成分を
    独立に指令して、前記一次交流電流群のそれぞれの大き
    さと周波数を変化させて前記三相誘導電動機の回転角速
    度を制御する制御装置を有することを特徴とする請求項
    9、10又は11記載の洗濯機。
  13. 【請求項13】 洗濯脱水槽を駆動する電動機が三相誘
    導電動機であって、前記三相誘導電動機の固定子に供給
    する一次交流電流群のトルク電流成分と励磁電流成分を
    独立に指令して、前記一次交流電流群のそれぞれの大き
    さと周波数を変化させて前記三相誘導電動機の回転角速
    度を制御する制御装置と、 前記トルク電流成分に基づいて洗濯物の量を推定するア
    ンバランス量推定器を有することを特徴とする請求項
    9、10又は11記載の洗濯機。
  14. 【請求項14】 前記制御器は、電動機の回転角速度
    を、洗濯脱水槽が回転することにより生ずる遠心力によ
    り洗濯物が前記洗濯脱水槽の内面に十分に密着する回転
    角速度に制御することを特徴とする請求項9、10又は
    11記載の洗濯機。
  15. 【請求項15】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 前記洗濯脱水槽の内面に偏って密着した洗濯物の位置を
    推定するアンバランス位置推定器と、 前記アンバランス位置推定器の出力に応じて前記洗濯脱
    水槽の回転角速度を変動させることにより前記洗濯物の
    位置をずらしてアンバランスを解消する回転角速度変動
    器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
  16. 【請求項16】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 洗濯動作時と脱水動作時とでは前記洗濯脱水槽の回転方
    向を逆に指令する指令角速度生成器と、 前記洗濯脱水槽の内部に取り付けらた複数の突起物であ
    って、前記洗濯動作時の回転方向では洗濯物が前記突起
    物群に引っかかりやすく、前記脱水動作時の回転方向で
    は洗濯物が前記突起物群に引っかかりにくい突起を有す
    る洗濯脱水槽と、 を備えたことを特徴とする洗濯機。
  17. 【請求項17】 洗濯脱水槽を駆動する電動機と、 前記洗濯脱水槽に設けられ、水を貯蔵可能な複数のタン
    クと、 前記洗濯脱水槽の内面に密着した洗濯物の偏りによるア
    ンバランス量を推定するアンバランス量推定器と、 前記洗濯脱水槽の内面に偏って密着した洗濯物の位置を
    推定するアンバランス位置推定器と、 前記アンバランス量推定器と前記アンバランス位置推定
    器の出力に基づいて定まる前記タンクの予め貯蔵された
    水を除くことによりアンバランス量を減らすアンバラン
    ス量補正器と、 を有することを特徴とする洗濯機。
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