JPH11318735A - 浴 槽 - Google Patents

浴 槽

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JPH11318735A
JPH11318735A JP10126248A JP12624898A JPH11318735A JP H11318735 A JPH11318735 A JP H11318735A JP 10126248 A JP10126248 A JP 10126248A JP 12624898 A JP12624898 A JP 12624898A JP H11318735 A JPH11318735 A JP H11318735A
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JP
Japan
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bathtub
support
wall
bath
backrest
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Withdrawn
Application number
JP10126248A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sunaga
宏 須永
Yoshinori Shinjo
義典 新城
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リラックスした仰臥姿勢で入浴できる浴槽を
提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明の浴槽1は、底壁11の面に対し
て傾斜角度20〜45°で傾斜した背もたれ壁12を有
し、足を略伸ばして仰臥姿勢で入浴でき、踵を底面に付
けて伸ばした足の足裏を支持できる足受け部17が形成
されたものであり、この浴槽1に仰臥姿勢の身体を支持
する支持体2が止着されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仰臥姿勢で入浴で
きる浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−75733号公報に、ジェッ
ト浴槽が記載されている。上記公報記載の浴槽は、浴槽
内入浴空間に向かって循環湯を噴射する噴射口を設けた
ジェット浴槽において、噴射口と入浴空間との間に、貫
通孔を多数穿設した仕切板を配置し、仕切板と噴射口と
の間を噴射空間としたものである。
【0003】実開昭63−189080号公報に、浴槽
装置が記載されている。上記公報記載の浴槽装置は、仰
臥姿勢で入浴できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の従来の浴槽において、以下の問題がある。 特開平3−75733号公報に記載の浴槽では、噴射
口と入浴空間との間に、仕切板を配置しているが、この
仕切り板の背もたれ部が垂直に近い角度となっているの
で、仕切り板に着座して入浴するときの入浴姿勢が、身
体が起きた状態となり、リラックスした仰臥姿勢で入浴
できない。また、仰臥姿勢で踵と足裏を支持しながら入
浴できないので、入浴時のバランスが悪くリラックスし
て入浴ができない。 実開昭63−189080号公報記載の浴槽装置で
は、上半身または下半身のいずれかが浴槽に支持されて
いるだけなので、入浴時のバランスが悪くリラックスし
て入浴ができない。
【0005】本発明は上記の課題を解決するため、リラ
ックスした仰臥姿勢で入浴できる浴槽を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
浴槽の底面に対して傾斜角度20〜45°で傾斜した背
もたれ壁を有し、足を略伸ばして仰臥姿勢で入浴できる
浴槽であって、踵を底面に付けて伸ばした足の足裏を支
持できる足受け部が形成されているものである。
【0007】上記請求項1記載の浴槽において、傾斜確
度が20度より小であると、後頭部が水中に没し耳まで
水位がくるのでよくない。傾斜角度が45度より大であ
ると、体が起きてしまうのでリラックスした仰臥姿勢が
とれない。上記傾斜角度が30〜40°になされている
となおよい。すると、入浴時の水中体位が安定し、且つ
適度の浮力を感じ、リラックスできる。
【0008】また、上記請求項1記載の浴槽において、
浴槽の深さが35〜45cm、底面の長さが80〜11
0cmになされ、背もたれ壁の下端から足受け部までの
距離が80〜100cmになされ、足先に空間を有する
ようにすると踵が浴槽の壁に当たらないのでよい。する
と、手足をほぼ伸ばした楽な水中姿勢をとることがで
き、且つ足先をフリーにして足受け部で足裏を支持した
状態となって身体が安定し、適度の浮力を感じて水中で
リラックスできる。なお、足受け部の位置は、土踏まず
付近で底面から5〜10cmで足を支えるようにするの
がよい。
【0009】さらにまた、上記請求項1記載の浴槽にお
いて、仰臥姿勢で入浴するに当たり、両腕を胴脇に添え
て入浴することが多く、アームレストのない浴槽として
は、最大身体幅に多少ゆとりを設けておくのがよい。浴
槽の幅としては55cmあれば、ほとんどの人をカバー
できるが、左右に体位を動かせることのできるゆとりを
15cmと見て、浴槽の幅は60〜80cmとするのが
よい。また、浴槽にアームレストを設ける場合、体位の
動き量が少なく、浴槽の底幅を基準にしてよく、浴槽の
底幅を50cm以上あればよい。浴槽の全幅が80cm
あれば、アームレストを浴槽の内側に設けることができ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の浴
槽に、仰臥姿勢の身体を支持する支持体が止着されてい
るものである。
【0011】上記請求項2記載の浴槽において、支持体
は、浴槽と異なる材質または材料状態(例えば、柔らか
い合成樹脂発泡体等)にしたり、色調を変えたりすると
よい。すると、入浴中に肌で感触や視覚等を楽しむこと
ができる。特に、上記支持体は、水深の浅い浴槽の上方
から全体を直視できるので、質感、色感の視覚に訴える
力が強い。
【0012】上記請求項2記載の浴槽において、支持体
が着脱可能になされているのがよい。すると、不要な時
や浴槽の清掃時に取り外せすことができ、使用に便利で
ある。この際、支持体が、嵌合結合、摩擦結合、磁力結
合のいずれかで浴槽に結合して止着すると、着脱が容易
となる。嵌合結合するときは、背もたれ壁と底面に溝を
形成し、この溝と身体支持体を嵌合状態で止着するとよ
い。
【0013】また、上記請求項2記載の浴槽において、
支持体の表面に滑り止め処理が施されているのがよい。
すると、仰臥姿勢で入浴しているときに、身体を横向け
たりうつ伏せにしたりして体位を変化させるのが容易と
なると同時に、滑らないので安全である。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の浴槽において、枕、クッション、アームレストの
群から選ばれた少なくともいずれか一つの補助部品が、
支持体又は浴槽のいずれかに取り付けられているもので
ある。
【0015】上記請求項3記載の浴槽において、補助部
品が適宜の位置に取付け自在になされているか、あるい
は移動自在になされているとよい。すると、入浴者の体
型や好みに合わせて位置合わせができる。
【0016】また、上記請求項3記載の浴槽において、
補助部品が、磁力結合で取り付けられているのがよい。
すると、体型や好みの位置に合わせて取り付けでき、楽
な姿勢を保って快適に入浴できる。不要な時には取り外
せば、浴槽の掃除に便利である。
【0017】(作用)請求項1記載の本発明によれば、
浴槽の底面に対して傾斜角度20〜45°で傾斜した背
もたれ壁を有し、足を略伸ばして仰臥姿勢で入浴できる
浴槽であるから、胸骨または肩辺りまで湯につかること
ができ、水圧の影響が少なく身体への生理的負担が少な
い。また、踵を底面に付けて伸ばした足の足裏を支持で
きる足受け部が形成されているので、伸ばした足を足受
け部で支持しながら仰臥姿勢で入浴できリラックスでき
る。
【0018】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の浴槽に、仰臥姿勢の身体を支持する支持体が止着
されているので、一層楽な姿勢で入浴できる。
【0019】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
または2記載の浴槽において、枕、クッション、アーム
レストの群から選ばれた少なくともいずれか一つの補助
部品が、支持体又は浴槽のいずれかに取り付けられてい
るので、仰臥姿勢で入浴すると浮力で不安定になる身体
を安定化でき、且つ楽な姿勢を保って快適に入浴でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明の一実施例
であって、図1は支持体付き浴槽であって、(イ)図は
平面図、(ロ)図はB−B線における断面図、(ハ)図
はA−A線における断面図、(ニ)図はC−C線におけ
る断面図である。図2(イ)図は浴槽底部の要部拡大断
面図、(ロ)図は支持体の断面図である。図3は図1に
示す浴槽の斜視図である。
【0021】図において、1は浴槽、2は支持体であっ
て、本実施例は支持体2付き浴槽1である。上記浴槽1
は、図1に示すように、平面視矩形状の底壁11と、こ
の底壁11の一方の短辺側に傾斜して立設された背もた
れ壁12と、他方の短辺側に立設された足元壁13と、
底壁11の長辺側に立設された両側の側壁14、14と
から構成されている。
【0022】上記浴槽1は、図1(ロ)図に示すよう
に、底壁11の面に対して傾斜角度Kが35°で傾斜し
た背もたれ壁12を有し、入浴者Hが足を略伸ばして仰
臥姿勢で入浴できるようになっている。また、上記浴槽
1は、内寸法で示して、幅が600mm、底面からの框
上面までの深さが400mm、背もたれ壁12の下端か
ら後述する足受け部17までの距離が900mm、足受
け部17の奥行きが約50mm、浴槽1の全長が165
0mm、になされている。そして、踵を底面に付けて伸
ばした足の足裏を支持できる足受け部17が、底壁11
と足元壁13の境界部に沿って形成されている。この足
受け部17は、段部で形成されているが、棒状体を取り
付けて形成してもよい。
【0023】上記浴槽1の形状寸法は、背もたれ壁12
の傾斜角度Kを変化させ、入浴の姿勢の楽さ、水中の安
定姿勢、程よい水の浸り具合、等を評価試験して求めた
結果得られたものであって、傾斜角度Kが35°の場合
もっとも多くの人が良いと評価している。また、入浴者
の水中における力学的バランスから、背もたれ壁12の
傾斜角度Kを検討した。この際、人体比重を1.03
6、頭の重量を略7%として端数をまるめ、4Kgとし
て算定した。その結果、傾斜角度35°で入浴すると、
足方へ2.5Kgf、底方へ1.7Kgf、背中へ3.
3Kgf程度の力が働き、水中で身体が安定してバラン
スの良いことが判った。
【0024】因みに、傾斜角度が25°で入浴すると、
足方へ2.3Kgf、底方へ1.1Kgf、背中へ1.
7Kgf程度の力が働き、底方や背中への力が弱く、身
体が浮きやすい傾向がある。また、傾斜角度が45°で
入浴すると、足方へ3.0Kgf、底方へ3.0Kg
f、背中へ1.3Kgf程度の力が働き、底方への力が
強く、身体は安定するが、浮力が乏しく、入浴中の浮遊
的な快感が減少する。
【0025】また、水中姿勢が安定するには、上記背も
たれ壁12の傾斜角度と併せて足の支持力が大切で、傾
斜角度と足受け位置は密接な関係がある。これを評価試
験にて求めた結果、水中姿勢の安定と入浴時の楽な姿勢
は、背もたれ壁12の下端から足受け部17までの距離
が92cm前後とするのがよいことが判った。なお、身
長差を加味すると、80〜110cmの範囲とするのが
よい。また、足受け部17の前方、即ち足先が足先壁1
3に当たって足首や足指が曲がることはリラックス感を
損ねることとなるので、足受け部17の前方が開放され
ているのがよい。
【0026】上記浴槽1には、仰臥姿勢の入浴者Hの身
体を支持する支持体2が、底壁11と背もたれ壁12に
止着されている。なお、Wはほぼ満水状態の湯面であ
る。
【0027】上記支持体2は、浴槽1に対して着脱可能
になされているものであって、背もたれ壁12に止着さ
れた上部支持体21と、底壁11に止着された下部支持
体22とからなっている。上部支持体21、下部支持体
22は、いずれも、合成樹脂発泡体で形成され、表面か
ら裏面に貫通する多数の通孔を有している。支持体2の
表面には、ウレタンフォーム等の配合塗料が加飾されて
滑り止め処理が施されている。また、枕3(補助部品)
が、上部支持体21の所定位置に取り付けられている。
【0028】そして、上部支持体21は、図2(ロ)図
に示すように、平板とその両側に垂設された脚部とから
なる断面コ字形状の板状体であって、両脚部の先端の膨
出部211が、ゴム状弾性体212で覆われている。な
お、下部支持体22は、上記上部支持体21と同様の構
成になされているので、図示省略している。
【0029】一方、浴槽1の底壁11と背もたれ壁12
には、図3に示すように、支持体2を止着する嵌合溝1
6が、浴槽1の長手方向に沿って形成されている。上記
嵌合溝16の詳細は、図2(イ)図に示す。嵌合溝16
は、背もたれ壁12の上面より低い溝底部161と、溝
底部161の両側に設けられた側溝162、162とか
らなっている。上記背もたれ壁12の側溝162には、
図1(ニ)図に示すように、前記上部支持体21のゴム
状弾性体212で覆われた膨出部211が押し込まれ、
ゴム状弾性体212が変形されることで、上部支持体2
1が嵌合溝16に止着されている。図示省略している
が、下部支持体22も上記と同様、底壁11の嵌合溝1
6に止着されているが、図示省略している。
【0030】嵌合溝16は、背もたれ壁12の上面より
低い溝底部161を有しているので、上記嵌合溝16に
止着された上部支持体21の上面は、背もたれ壁12の
上面と面一になされている(図1(ニ)図参照)。同様
に、嵌合溝16に止着された下部支持体22上面も、底
壁11の上面と面一になされている。
【0031】つぎに、上記構成になされた支持体2付き
浴槽1の使用方法を説明する。上部支持体21と下部支
持体22のゴム状弾性体212で覆われた脚部膨出部2
11を押し込み、浴槽1の嵌合溝16に支持体2を止着
する。そして、上記支持体付き浴槽1に湯を入れ、図1
(ロ)図に示すように、仰臥姿勢で入浴する。この際、
後頭部を枕3に載せ、伸ばした足の踵を下部支持体22
に付け、足裏を足受け部17に載せて入浴する。なお、
支持体2付き浴槽1を清掃するときには、支持体2の裏
面側に手を入れて上方に引っ張ると、支持体2を容易に
嵌合溝16から取り外すことができるので、支持体2を
取り外して清掃すればよい。
【0032】(実施例の作用)本実施例によれば、浴槽
1の底面に対して傾斜角度35°で傾斜した背もたれ壁
12を有し、足を略伸ばして仰臥姿勢で入浴できる浴槽
1であるから、胸骨または肩辺りまで湯につかることが
でき、水圧の影響が少なく身体への生理的負担が少な
い。
【0033】また、本実施例の浴槽1において、踵を底
面に付けて伸ばした足の足裏を支持できる足受け部17
が形成されているので、伸ばした足を足受け部17で支
持しながら仰臥姿勢で入浴できリラックスできる。
【0034】さらにまた、浴槽1には仰臥姿勢の身体を
支持する合成樹脂発泡体で形成された支持体2が止着さ
れているので、一層楽な姿勢で、且つ快適に入浴でき
る。
【0035】さらにまた、支持体2が、嵌合溝16に止
着され着脱可能になされているので、不要な時や浴槽1
の清掃時に取り外せすことができ、使用に便利である。
【0036】さらにまた、本実施例の支持体2付き浴槽
1において、支持体2の表面にウレタンフォーム等の滑
り止め配合塗料で滑り止め処理が施されているので、仰
臥姿勢で入浴しているときに、身体を横向けたりうつ伏
せにしたりして体位を変化させるのが容易になると同時
に、浴槽1の出入り時滑らないので安全である。
【0037】さらにまた、本実施例の支持体2付き浴槽
1において、枕3(補助部品)が、支持体2に取り付け
られているので、仰臥姿勢で入浴すると浮力で不安定に
なる身体を安定化でき、且つ楽な姿勢を保って快適に入
浴できる。
【0038】つぎに、図4と図5は、本発明の別の実施
例であって、図4(イ)図は支持体の斜視図、(ロ)図
は枕が取り付けられた支持体の要部拡大断面図、図5は
補助部品が取り付けられた支持体付き浴槽の説明図であ
る。なお、以下の実施例において、前記第一実施例と同
じものは同符合を付けて説明を省略し、異なるものだけ
別符号を付けて説明することとする。
【0039】本実施例は、支持体2aが前記実施例の支
持体2と異なっているが、浴槽1については基本的に同
じ構成になされている。支持体2aは、図4(イ)図に
示すように、枠体に矩形の板状体が隙間を設けて多数並
設された梯子状のものであって、上部支持体21aと下
部支持体22aとからなり、上部支持体21aと下部支
持体22aとは回動自在に連結され、浴槽1の背もたれ
壁12の傾斜角度に合わせて設置できるようになってい
る。
【0040】上記支持体2aには、図5に示す補助部品
を所定の位置に移動可能に取り付けるための取付け孔2
3aが設けられている。この取付け孔23aは、支持体
2aの長手方向に沿って間隔を設けて多数配置されてい
る。枕3を取り付けるときには、図4(ロ)図に示すよ
うに、上部支持体21aの取付け孔23aに枕3の裏側
に取り付けられた固定ピンを挿入して取り付ける。この
際、枕3の高さ位置の調整は、多数配置されている取付
け孔23aの中から適宜の高さ位置を選択してなされ
る。
【0041】図5(イ)図においては、上記支持体2a
に補助部品として上記枕3以外に腰受けクッション3
a、股受けクッション3bが、前記枕3と同様、支持体
2aに多数配置されている取付け孔23aを利用して取
り付けられている。また、図5(ロ)図においては、
(イ)図の腰受けクッション3aに代えて背当てクッシ
ョン3cが取り付けられている。
【0042】上記支持体2aは、上述したように、枠体
に矩形の板状体が隙間を設けて多数並設された梯子状の
ものであるが、この板状体が檜材等の木であると、木の
肌さわりや香りを楽しむことができる。また、支持体2
aを合成樹脂で形成し、夏場用として涼色に着色し、冬
場用としてピンク系等の暖色に着色すれば、浴槽1の色
に関係なく色彩意匠を変更できる。さらにまた、支持体
2aの表面が柔軟な弾性を有する発泡材で表装すると、
仰臥姿勢で入浴する身体を包み込む柔らかな感触で入浴
を楽しむことができる。即ち、本実施例の浴槽1は支持
体2付きになされているので、内装デザインや感触を自
在に、また好みに応じて容易に変更することができ、さ
らには古くなったり汚れても簡単に取り替えることがで
きる。
【0043】図6と図7は、本発明の他の実施例であっ
て、図6は支持体付き浴槽であって、(イ)図は平面
図、(ロ)図は(イ)図のB−B線における断面図、
(ハ)図は(イ)図のA−A線における断面図である。
図7は下部支持体の断面図であって、紙面右側はアーム
レストが取り付けられた下部支持体の断面図である。
【0044】本実施例の支持体2b付き浴槽1aにおい
て、浴槽1aは基本的には前記実施例の浴槽1と同様の
構成になされたものであって、傾斜角度35°で傾斜し
た背もたれ壁12aと足受け部17とを備えたものであ
る。これに対し、支持体2bは、その幅を部分的に広げ
ている。すなわち、入浴者の臀部から背中部を支持する
支持体2bの幅w2 を他の部分の幅w1 より部分的に広
げ、支持体2bの幅広部に補助部品であるアームレスト
3dが取り付けられている(図7参照)。そして、これ
に対応して浴槽1aの背もたれ壁12a及び底壁11a
に形成されている嵌合溝の幅も部分的に広くした形状に
なされている。また、上記支持体2bには、補助部品と
して上記アームレスト3dの他に、枕3、腰受けクッシ
ョン3a、股受けクッション3bが所定の位置に取り付
けられている。
【0045】上記アームレスト3dの取付け構造の詳細
を図7に示している。支持体2bは平板の両側から垂下
された脚部を有する断面略コ字形状になされ、下部支持
体22bの上面にはアームレスト3dの取付け孔221
bと、この取付け孔221bの横にボルト33dの軸孔
222bとが形成されている。また、支持体2bの両側
から垂下した脚部の外側面にポリウレタンゴムでなる弾
性体35dが取り付けられ、浴槽1aの嵌合溝の中に前
記弾性体35dを変形させて押し込むことにより止着し
ている。
【0046】アームレスト3dは、固定フレーム31d
を介して下部支持体22dに取り付けられている。固定
フレーム31dの上端部と下端部には、それぞれ、アー
ムレスト3dに固定される固定部と、下部支持体22b
の裏面側に固定される固定部とを有し、取付けボルト3
2dと、取付けボルト33d、キャップナット34dと
で固定されている。
【0047】上記の構成になされた本実施例の支持体2
b付き浴槽1aは、前記実施例の作用に記載したものに
加えて以下の作用を有している。すなわち、支持体2b
付き浴槽1aにおいて、枕3、腰受けクッション3a、
股受けクッション3b、アームレスト3dからなる補助
部品が、支持体2bに取り付けられているので、仰臥姿
勢で入浴すると浮力で不安定になる身体を一層安定化で
き、且つ楽な姿勢を保ってより快適に入浴できる。
【0048】つぎに、図8は本発明の他の実施例であっ
て、(イ)図は浴槽の斜視図、(ロ)図は(イ)図の浴
槽に支持体が止着された支持体付き浴槽の断面図であ
る。本実施例の浴槽1bは、前記実施例の浴槽1、1a
と基本的に同様の構成になされたものであって、傾斜角
度35°で傾斜した背もたれ壁12bと、足受け部17
とを有している。
【0049】上記浴槽1bに支持体2cが止着されてい
るが、この支持体2cは、上部支持体21cと下部支持
体22cとからなり、上部支持体21cは背もたれ壁1
2bの中央部から下方の位置に設置され、下部支持第2
2cは上部支持体21cより広幅になされ、底壁11b
のほぼ全長にわたって設置されている。上記支持体2c
に対応するため、浴槽1bの背もたれ壁12bと底壁1
1bには、上記上部支持体21cと下部支持体22cを
止着する嵌合溝16bが形成されている。なお、支持体
2cの止着構造は、前記実施例と同様、支持体2cの側
面に取り付けられたゴム弾性体を嵌合溝16bに押し込
むことで止着されるが、図示省略している。
【0050】本実施例の支持体2c付き浴槽1bでは、
補助部品として枕3fの他に、腰受けクッション3a、
股受けクッション3b、アームレスト3eが取り付けら
れている。上記枕3fとアームレスト3eは、いずれも
浴槽1bに直接取り付けられ、腰受けクッション3a、
股受けクッション3bは支持体2cに直接取り付けられ
ている。
【0051】嵌合溝12bの上方に位置する背もたれ壁
12bの裏面側には、板状の磁石32fがFRPマット
で覆われて取り付けられている。そして、裏側に磁石3
1fが内蔵された枕3fが、上記背もたれ壁12bの磁
石32fと磁力結合で止着されている。さらにまた、浴
槽1bの側壁14b下方には、柔軟材料で形成されたア
ームレストカバー31e付きのアームレスト3eが取り
付けられている。
【0052】上記の構成になされた本実施例の支持体2
c付き浴槽1bは、前記第一と第二の実施例の作用に記
載したものに加えて以下の作用を有している。即ち、本
実施例によれば、補助部品である枕3fが磁力結合で取
り付けられているので、体型等に合わせて好みの位置に
取り付けでき、誰でも楽な姿勢を保って快適に入浴でき
る。不要な時には取り外せば、浴槽の掃除に便利であ
る。
【0053】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的構成は上記の実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があ
っても、本発明に含まれる。第一実施例では、支持体2
の止着構造を図9(イ)図に示すように、支持体2の脚
部に取り付けられた弾性体212を嵌合溝の中に押し込
んで止着するようにした。また、第二実施例では図9
(ロ)図に示すように、支持体2の外側面に弾性体21
2aを取付け、支持体2の側面を嵌合溝に止着するよう
にした。上記の支持体2の止着構造の他、例えば、図9
(ハ)図に示すように、支持体2の下方と浴槽1の底壁
11に磁性体を取り付けておき、支持体2と浴槽とを磁
力結合するようにしてもよい。
【0054】或いはまた、支持体2の止着構造を図10
に示すように、嵌合状態で止着するようにしてもよい。
例えば、図10(イ)図に示すように、浴槽1の嵌合溝
16の側壁に凸状片164を取り付けておき、支持体2
の側面に形成され上記凸状片164と符合する凹状溝2
A、2B、2C(図10のロ、ハ、ニ図参照)のいずれ
かに前記凸小片164を嵌着させるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、浴槽の
底面に対して傾斜角度20〜45°で傾斜した背もたれ
壁を有し、足を略伸ばして仰臥姿勢で入浴できる浴槽で
あるから、胸骨または肩辺りまで湯につかることがで
き、水圧の影響が少なく身体への生理的負担が少ない。
そしてまた、踵を底面に付けて伸ばした足の足裏を支持
できる足受け部が形成されているので、伸ばした足を足
受け部で支持しながら仰臥姿勢で入浴できリラックスで
きる。
【0056】請求項2記載の本発明によれば、請求項1
記載の浴槽に、仰臥姿勢の身体を支持する支持体が止着
されているので、一層楽な姿勢で入浴できる。
【0057】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
または2記載の浴槽において、枕、クッション、アーム
レストの群から選ばれた少なくともいずれか一つの補助
部品が、支持体又は浴槽のいずれかに取り付けられてい
るので、仰臥姿勢で入浴すると浮力で不安定になる身体
を安定化でき、且つ楽な姿勢を保って快適に入浴でき
る。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の支持体付き浴槽の説明図で
ある。
【図2】(イ)図は浴槽底部の要部拡大断面図、(ロ)
図は支持体の断面図である。
【図3】図1に示す浴槽の斜視図である。
【図4】本発明の別の実施例であって、(イ)図は支持
体の斜視図、(ロ)図は支持体の要部拡大断面図であ
る。
【図5】補助部品が取り付けられた支持体付き浴槽の説
明図である。
【図6】本発明の他の実施例であって、支持体付き浴槽
の説明図である。
【図7】下部支持体の断面図である。
【図8】本発明の他の実施例であって、支持体付き浴槽
の説明図である。
【図9】支持体の止着構造を示す説明図である。
【図10】支持体の止着構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽 12 背もたれ壁 16 嵌合溝 17 足受け部 2、2a、2b 支持体 3 枕(補助部品)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽の底面に対して傾斜角度20〜45
    °で傾斜した背もたれ壁を有し、足を略伸ばして仰臥姿
    勢で入浴できる浴槽であって、 踵を底面に付けて伸ばした足の足裏を支持できる足受け
    部が形成されていることを特徴とする浴槽。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の浴槽に、仰臥姿勢の身体
    を支持する支持体が止着されていることを特徴とする浴
    槽。
  3. 【請求項3】 枕、クッション、アームレストの群から
    選ばれた少なくともいずれか一つの補助部品が、支持体
    又は浴槽のいずれかに取り付けられていることを特徴と
    する請求項1または2記載の浴槽。
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