JP2016202220A - 浴槽 - Google Patents

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Hidetoshi Nakane
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Abstract

【課題】入浴者の入浴姿勢を出来る限り立位時の姿勢に近付けることが可能な浴槽を提供する。
【解決手段】浴槽100は、浴槽100の一の側面101と底面102とによって形成された入浴者保持部103を備える。入浴者保持部103は、側面101から浴槽100の内側方向に突出すると共に入浴者201の腰部を保持可能な側面凸部101aと、底面102から浴槽100の内側方向に隆起する底面隆起部102aであって、底面102と側面101とが交わる交差位置CPから伸びると共に交差位置CPから離れるほど底面102からの高さが高くなる隆起面102a1、及び、交差位置CPの近傍にて隆起面102a1から底面102に向けて窪むと共に入浴者の臀部を保持可能な凹部102a2、を含む底面隆起部102aと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴槽に入浴している入浴者の身体を所定位置に保持するための入浴者保持部を備える浴槽に関する。
従来から、入浴者の身体を保持する機能を有する浴槽が提案されている。例えば、従来の浴槽の一つ(以下「従来浴槽」という。)は、入浴者の後頭部から背中を経て臀部に至るまでの範囲(背面全体)を単一の連続した凹曲面によって保持する入浴者保持部を備えている。従来浴槽は、この入浴者保持部により、脊椎周辺の筋肉(具体的には、脊柱起立筋群)を緩め得る姿勢のまま入浴者を保持すると共に、入浴による疲労回復効果の向上を図っている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2014−28038号公報
(発明が解決しようとする課題)
従来浴槽は、入浴者の背面全体を凹曲面によって保持する(換言すると、入浴者に背中を丸めた姿勢を取らせる)ことにより、入浴者の脊椎周辺の筋肉を弛緩させるようになっている。
一方、人体の脊椎(背骨)は、略S字形状に湾曲するように複数の椎骨が連なることにより、身体の重量を支えると共に、椎骨と椎骨との間に存在する椎間板に加重(面圧)を偏りなく加えるようになっている。別の言い方をすると、立位時における脊椎の形状(略S字形状)が、椎間板に加わる加重を最も偏りなく分散させ得る形状である。そのため、従来浴槽のように背中を丸めた姿勢にて入浴者を保持すると、脊椎周辺の筋肉を弛緩させ得るものの、脊椎(特に、椎間板)に不均一な加重が加わる可能性がある。このような不均一な加重は、椎間板の変形などの原因となり得る。
そこで、入浴者の健康増進の観点から、入浴者の脊椎への負荷(椎間板に加わる加重の不均一さ)を出来る限り低減することが望ましい。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、入浴者の入浴姿勢を出来る限り立位時の姿勢に近付けることが可能な浴槽を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
上記課題を達成するための本発明の浴槽は、
浴槽に入浴している入浴者の身体を所定位置に保持するための「入浴者保持部」を備える。
より具体的には、前記入浴者保持部は、
前記浴槽の底面から前記浴槽の内側方向に隆起する「底面隆起部」であって、前記底面と前記浴槽の一の側面とが交わる交差位置から伸脚方向に伸びると共に前記交差位置から伸脚方向に離れるほど前記底面からの高さが高くなる隆起面、及び、前記交差位置の近傍にて前記隆起面から前記底面に向けて窪むと共に入浴者の臀部を保持可能な凹部、を含む「底面隆起部」
を有するように構成される。
上記構成によれば、本発明の浴槽は、「底面から前記浴槽の内側方向に隆起する底面隆起部」が有する「交差位置から伸脚方向に離れるほど前記底面からの高さが高くなる隆起面」により、入浴者の身体を重力に従って自然に交差位置に向けて導くことが(移動させることが)できる。更に、本発明の浴槽は、交差位置に導いた入浴者の身体を、「前記交差位置の近傍にて前記隆起面から前記底面に向けて窪むと共に入浴者の臀部を保持可能な凹部」を用いて「臀部を保持」することができる。
これにより、入浴者が浴槽(特に、底面隆起部の凹部)に着座したとき、入浴者の臀部(いわゆるヒップポイント)が、前記底面と前記浴槽の一の側面とが交わる交差位置の近傍に保持される。このようにして入浴者の臀部を保持することにより、入浴者の脊椎を略S字形状に湾曲した状態(即ち、立位時の姿勢に近い状態)に保持することが可能になる。なお、「ヒップポイント」とは、人体の側面視上の股関節位置を人体中心位置に置き換えた1点を表す。
さらに、前記入浴者保持部が、前記側面から前記浴槽の内側方向に突出すると共に入浴者の腰部を保持可能な側面凸部」を有する場合、入浴者が浴槽(特に、底面隆起部の凹部)に着座したとき、入浴者の腰部が側面凸部によって「前記側面から前記浴槽の内側方向」に押圧されることによって入浴者の脊椎が略S字形状に湾曲した状態(即ち、立位時の姿勢に近い状態)に保持されることになる。
したがって、本発明の浴槽は、入浴者の入浴姿勢を出来る限り立位時の姿勢に近付けることができる。その結果、本発明の浴槽は、従来浴槽に比べ、入浴者の脊椎への負荷(特に、椎間板に加わる加重の不均一さ)を低減できる。
なお、本発明の浴槽は、底面隆起部に「隆起面から前記底面に向けて窪むと共に入浴者の臀部を保持可能な凹部」を有するため、入浴者が自らの着座位置(臀部を向かわせる位置)を容易に視認できるとの効果も有する。加えて、本発明の浴槽は、入浴者の脊椎への負荷を低減できるため、入浴による疲労回復効果を向上できるとの効果も有する。
ところで、本発明における「保持」とは、入浴者の身体(又は腰部・臀部などの身体の一部分)が所定の目標位置から変位すること(ずれること)を抑制するように同身体を支えることを表す。例えば、この「保持」は、固定またはサポート等と言い換え得る。更に、本発明における「保持可能」とは、入浴者が浴槽内に存在した場合に入浴者の身体を上述したように「保持」し得ることを表す。なお、上記説明から理解されるように、「保持」及び「保持可能」との記載は、入浴者が本発明に係る浴槽の一構成要件であることを意味しない。
更に、隆起面の「底面からの高さ」は、底面と隆起面との距離(底面を基準とした相対距離)を表すパラメータであり、例えば、隆起面上の任意の点と底面との最短距離、又は、底面に直交する方向における底面と隆起面との相対距離、と言い換え得る。
更に、「側面凸部」は一般的な体格を有する入浴者の腰部を保持可能に構成されればよく、底面隆起部の「凹部」は一般的な体格を有する入浴者の臀部を保持可能に構成されればよく、それらの具体的な配置、断面形状、及び、突出高さ及び窪み深さ等は特に制限されない。例えば、「側面凸部」及び「凹部」の形状等は、浴槽の想定ユーザに対する体型調査および総務省統計局が提供する統計データ(保健衛生統計)等に基づき、定められ得る。なお、「入浴者の腰部」は脊椎の下部(腰椎)及び仙骨に対応する身体領域を表し、「入浴者の臀部」は骨盤に対応する身体領域を表す。
更に、「入浴者保持部」は、
前記凹部として、前記入浴者保持部の中心線が属し且つ前記底面に垂直な仮想平面に対して対称な形状を有する2つの凹状部分を有する、ように構成され得る。
上記構成によれば、「2つの凹状部分」に入浴者の左右の臀部が保持されることにより、入浴者の身体の中央(脊椎)を「入浴者保持部の中心線が属し且つ前記底面に垂直な平面」上に導くことができる。即ち、入浴者の身体を、その中央(脊椎)が浴槽の底面に対して傾くことなく保持できる。別の言い方をすると、入浴者のヒップポイント(着座したときの大腿骨の上端部分)を特定の目標位置に保持できる。これにより、本例の浴槽は、入浴者の入浴姿勢を更に立位時の姿勢に近付けることができる。
ところで、「入浴者保持部の中心線」は、浴槽の「一の側面」から「底面」に向かう方向を長手方向と称呼した場合において、その長手方向に沿って(換言すると、入浴者の左右方向において)入浴者保持部を二等分する線、を表す。よって、「入浴者保持部の中心線が属し且つ前記底面に垂直な仮想平面」は、この中心線に沿って入浴者保持部を(ひいては浴槽を)二等分する仮想上の平面を表す。また、上記した長手方向が、「伸脚方向」に相当する。
更に、「入浴者保持部」は、上述した各部材(側面凸部および底面隆起部など)以外の部材を備えても良い。
例えば、入浴者保持部は、
前記側面凸部及び前記凹部の少なくとも一方に「入浴者の生体情報を測定可能なセンサ」を有する、ように構成され得る。例えばセンサにて測定される生体情報は、心拍信号等である。
上記構成によれば、入浴者の身体が保持される(換言すると、身体の変位が抑制された状態にて密着する)ことになる「側面凸部及び前記凹部の少なくとも一方」に「入浴者の生体情報を測定可能なセンサ」が設けられるため、入浴者の生体情報を容易に検出できる。これにより、本例の浴槽は、入浴者の生体情報に対応した各種処理(例えば、湯温の調整、給湯量の調整、睡眠状態の検知、血圧の検知、心拍不全の検知、及び、心拍動の履歴の記録など)を必要に応じて行うことができる。
更に、上記例のように底面隆起部の凹部が「2つの凹状部分」を有していれば、入浴者の身体がより確実に保持され、より正確なセンサ出力が得られる。よって、上記例の凹部(2つの凹状部分)を有する浴槽に本例の生体情報を測定可能なセンサが適用されることが好ましい。
ところで、「入浴者の生体情報」は、上記したように入浴者の心拍信号(心拍動)を含む。この場合、入浴者の心拍動は、入浴者の単位時間あたりの心拍数(例えば、回/分)に限らず、心拍に関連する種々のパラメータ(心電図など)を含む。
更に、例えば、入浴者保持部は、
「前記側面凸部の前記側面からの突出高さを調整可能な機構」を有する、ように構成され得る。
上記構成によれば、入浴者の体格に合わせて「側面凸部の前記側面からの突出高さを調整」することにより、入浴者の腰部をより確実に保持できる。更に、入浴者の腰部に対して押圧力を及ぼすことにより、入浴者の腰部のマッサージを行うこともできる。
ところで、「側面凸部の前記側面からの突出高さを調整可能な機構」の具体的な構造などは、特に制限されない。例えば、側面凸部を軟質な弾性体などを用いて形成すると共に、その側面凸部を浴槽の背面から押圧する(例えば、浴槽の背面に取り付けられた伸縮可能な耐水性バッグへ所望量の液体を注入する、又は、浴槽の背面に取り付けられた押圧体をギア機構を用いて移動させる等)ことにより、側面凸部の突出高さを調整し得る。
更に、例えば、入浴者保持部は、
前記側面の上端に「U字形状を有すると共に入浴者の首部を保持可能なネックレスト部」を有する、ように構成され得る。
上記構成によれば、「U字形状を有すると共に入浴者の首部を保持可能なネックレスト部」に「入浴者の首部」が保持されることにより、入浴者の上半身(脊椎)の上端がネックレスト部によって保持され、且つ、入浴者の上半身(脊椎)の下端が底面隆起部の凹部によって保持されることになる。これにより、本例の浴槽は、入浴者の入浴姿勢を更に立位時の姿勢に近付けることができる。なお、「入浴者の首部」は、脊椎の上部(頚椎)に対応する身体領域を表す。
更に、ネックレスト部に上記「入浴者の生体情報を測定可能なセンサ」を設けてもよい。
更に、例えば、入浴者保持部は、
前記側面と前記底面とがなす角度を調整可能な「リクライニング機構」を有する、ように構成され得る。
上記構成によれば、入浴者の入浴姿勢を立位時の姿勢に近付けつつ、浴槽の側面に入浴者がもたれかかる程度を調整できる。これにより、本例の浴槽は、入浴による疲労回復効果を向上させ得る。
ところで、「前記側面と前記底面とがなす角度を調整可能なリクライニング機構」の具体的な構造などは、特に制限されない。例えば、浴槽の一の側面と隣接する2つの側面との間を軟質な弾性材料を用いて連結すると共に、一の側面全体を交差位置を回転軸として回動させるように一の側面と底面との間にギア機構(例えば、自動車の座席のリクライニング機構に用いられている各種ギア)等を設けることにより、側面と底面とがなす角度を調整し得る。更に、「リクライニング機構」は、側面に加えて底面隆起部を同様の弾性材料を用いて形成し、側面の回動に対応して底面隆起部の隆起高さが変化するように構成されてもよい。
本発明の実施形態に係る浴槽を表す模式図である。 本発明の実施形態に係る浴槽を表す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る浴槽を表す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る浴槽を表す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る浴槽を表す模式図である。
<浴槽の概要>
以下、本発明の実施形態に係る実施浴槽100(以下「実施浴槽100」という。)の概略構成を、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、実施浴槽100に入浴者201が着座した様子を表す模式図(断面図)である。図1に示すように、実施浴槽100は、入浴者201が実施浴槽100内に着座したときに入浴者201の背面が接触することになる一の側面101、及び、入浴者201の臀部周辺が接触することになる底面102を備えている。側面101と底面102とは、交差位置CPにおいて交わるようになっている。
側面101は、その中央近傍に、実施浴槽100の内側方向に突出すると共に入浴者201の腰部を保持可能な側面凸部101aを有している。更に、底面102は、交差位置CPと、交差位置CPから伸脚方向(図1の左方向)に所定距離だけ離れた位置と、の間の領域(本例では、底面102の2分の1程度を占める領域)において、底面102から実施浴槽100の内側方向に隆起する底面隆起部102aを有している。
底面隆起部102aは、交差位置CPから伸脚方向に伸びると共に交差位置CPから伸脚方向に離れるほど底面102からの高さ(図1における距離DIS)が高くなる隆起面102a1、及び、交差位置CPの近傍にて隆起面102a1から底面102に向けて窪むと共に入浴者201の臀部を保持可能な凹部102a2(椀状の部分)を含んでいる(図2も参照。)。
実施浴槽100の側面101及び底面102(並びに、側面凸部101a、隆起面102a1及び凹部102a2)は、入浴者201の身体を所定位置に保持するための入浴者保持部103を形成している。
入浴者保持部103は、側面凸部101a及び底面隆起部102aの凹部102a2に、入浴者201の生体情報を測定可能な生体センサ104,105を有している。生体センサ104,105は、入浴者201の身体に接触するように、側面凸部101a及び底面隆起部102aの表面に設けられている。生体センサ104,105として、例えば、入浴者201に電極を接触させて心電図を取得する電極接触式のセンサ、及び、赤外線を用いて入浴者201の血流量を測定する赤外線式のセンサ等が用いられ得る。
図2は、実施浴槽100を図1の上方向から見た場合における実施浴槽100の模式図である。なお、説明の便宜上、図2には、生体センサ104,105及び入浴者201は図示されていない。図2に示すように、凹部102a2は、入浴者保持部103の中心線が属し且つ底面102に垂直な平面AX(図2の紙面に垂直な平面)に対して対称な2つの凹状部分L,R(椀状の部分)を有する。なお、上述したように、この凹部102a2(L,R)は、底面隆起部102aの上面(隆起面102a1)の側面101の近傍(交差位置CPの近傍)に設けられている。
以上が、実施浴槽100の概要である。
<浴槽の機能>
次いで、実施浴槽100の機能について説明する。底面隆起部102aの隆起面102a1は、その傾斜により、入浴者201の身体を重力に従って自然に交差位置CPに向けて導くことができる。更に、底面隆起部102aが有する凹部102a2(L,R)が入浴者201の臀部を保持しつつ、側面凸部101aが入浴者201の腰部を保持することにより、入浴者の臀部(図1におけるヒップポイントHP)を交差位置CPの近傍に保持できる。特に、凹部102a2が有する2つの凹状部分L,Rが、入浴者201の左右の臀部を保持することにより、入浴者201の身体の中央(脊椎)を底面102に対して傾くことなく保持できる。加えて、側面凸部101aが、入浴者201の腰部を押圧することにより、入浴者201の脊椎を略S字形状に湾曲した状態(即ち、立位時の姿勢に近い状態)にて保持できる。
その結果、実施浴槽100は、入浴者201の入浴姿勢を出来る限り立位時の姿勢に近付けることができる。したがって、実施浴槽100は、入浴者201の脊椎への負荷(特に、椎間板に加わる加重の不均一さ)を低減できる。
更に、実施浴槽100は、生体センサ104,105によって測定した入浴者201の生体情報(例えば、単位時間あたりの心拍数)を外部の制御装置などを用いて監視することにより、入浴者201の身体状態の変化を検出することもできる。例えば、この種の制御装置は、検出した身体状態の変化に基づいて入浴者201が睡眠状態にあるか否かを判定し、睡眠状態にあると判定した場合、警告音を発して入浴者201が水没することを未然に防止するように構成され得る。
<他の態様>
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。
例えば、本発明の浴槽は、図3(上図)に示すように、入浴者201の首部を保持するためのネックレスト部106を側面101の上端に備えてもよい。本例において、ネックレスト部106は、平面視(図3の下図)においてU字形状を有するように形成されている。ネックレスト部106によって入浴者201の首部を保持することにより、入浴者201の入浴姿勢を更に立位時の姿勢に近付けることができる。
更に、例えば、本発明の浴槽は、図4に示すように、側面凸部101aの側面101からの突出高さを調整可能な機構107を備えてもよい。本例において、側面凸部101aは、軟質な弾性体を用いて変形可能に形成されており、この機構107は、側面凸部101aの背面に設けられた耐水性バッグ107a、耐水性バッグ107a内の液体を導通可能なパイプ107b、及び、耐水性バッグ107a内の液体の量を調整するためのポンプ107cから構成されている。この機構107は、側面凸部101aの突出高さの目標値に対応した量の液体を耐水性バッグ107aに注入することにより、側面凸部101aの突出高さを調整できる。側面凸部101aの突出高さを調整することにより、入浴者201の体格にかかわらず腰部を確実に保持できる。
更に、例えば、本発明の浴槽は、図5に示すように、側面101と底面102とがなす角度(交差角度)を調整可能なリクライニング機構108を備えてもよい。本例において、側面101と底面102とは交差角度を調整可能なギア機構108aによって接続されている。更に、側面101と、側面101に隣接する他の側面とは、は軟質な弾性材料108bを用いて相対移動可能に接続されている。この機構108は、入浴者201の操作(操作用レバー等を用いて行う。図示省略)に対応して交差角度を調整できる。側面101と底面102との交差角度を調整することにより、入浴による疲労回復効果を向上させ得る。
100…浴槽、101…側面、101a…側面凸部、102…底面、102a…底面隆起部、102a1…隆起面、102a2…凹部、103…入浴者保持部、104,105…生体センサ、201…入浴者、L,R…凹状部分、CP…交差位置、HP…ヒップポイント

Claims (7)

  1. 入浴者保持部を備える浴槽であって、
    前記入浴者保持部は、
    前記浴槽の底面から前記浴槽の内側方向に隆起する底面隆起部であって、前記底面と前記浴槽の一の側面とが交わる交差位置から伸脚方向へ伸びると共に前記交差位置から伸脚方向に離れるほど前記底面からの高さが高くなる隆起面、及び、前記交差位置の近傍にて前記隆起面から前記底面に向けて窪むと共に入浴者の臀部を保持可能な凹部、を含む底面隆起部を有する、
    浴槽。
  2. 請求項1に記載の浴槽において、
    前記入浴者保持部が、
    前記側面から前記浴槽の内側方向に突出すると共に入浴者の腰部を保持可能な側面凸部を有する、
    浴槽。
  3. 請求項1又は2に記載の浴槽において、
    前記入浴者保持部が、
    前記凹部として、前記入浴者保持部の中心線が属し且つ前記底面に垂直な仮想平面に対して対称な形状を有する2つの凹状部分を有する、
    浴槽。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の浴槽であって、
    前記入浴者保持部が、
    前記側面凸部及び前記凹部の少なくとも一方に入浴者の生体情報を測定可能なセンサを有する、
    浴槽。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の浴槽であって、
    前記入浴者保持部が、
    前記側面凸部の前記側面からの突出高さを調整可能な機構を有する、
    浴槽。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の浴槽であって、
    前記入浴者保持部が、
    前記側面の上端にU字形状を有すると共に入浴者の首部を保持可能なネックレスト部を有する、
    浴槽。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の浴槽であって、
    前記入浴者保持部が、
    前記側面と前記底面とがなす角度を調整可能なリクライニング機構を有する、
    浴槽。
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