JP2019170801A - 浴槽 - Google Patents

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陽子 小橋
Yoko Kobashi
陽子 小橋
俊之 森
Toshiyuki Mori
俊之 森
岡田 直樹
Naoki Okada
直樹 岡田
高宣 近藤
Takanobu Kondo
高宣 近藤
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Abstract

【課題】筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチを行うことが可能な浴槽を提供する。【解決手段】本開示に係る浴槽は、底部(11)、及び前記底部の外周から上方に延びる側壁部(12)を有し、且つ上面視において長手方向(Y方向)と短手方向(X方向)とを有する浴槽本体(10)を備え、前記側壁部(12)において、前記浴槽本体の前記短手方向に延びる部分(12a)の内側には、ユーザが前記浴槽本体の内部に着座した状態で前記ユーザの背中と接触する背もたれ面(20)が形成されており、前記背もたれ面(20)は、上面視において、前記側壁部の内側に形成されるコーナー部(30)よりも前記浴槽本体の内側に向かって張り出した形状を有し、且つ前記ユーザが前記浴槽本体の内部に着座した状態において前記ユーザの肩甲骨を内側に引き寄せる。【選択図】図1

Description

本発明は、浴槽に関する。
入浴者をリラックスさせ得る浴槽が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、脊柱起立筋群を緩めた状態の姿勢を実現させるために、浴槽の内壁面に対し、ヘッドレスト部と、背中保持部と、臀部保持部と、を内向きに凹となるように上下方向に連続して湾曲する凹曲面によって構成された浴槽が開示されている。
特開2014−28038号公報
近年、筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチを行うことが可能な浴槽が求められている。
したがって、本開示は、前記課題を解決することにあって、筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチを行うことが可能な浴槽を提供する。
前記目的を達成するために、本開示の一態様に係る浴槽は、
底部、及び前記底部の外周から上方に延びる側壁部を有し、且つ上面視において長手方向と短手方向とを有する浴槽本体を備え、
前記側壁部において、前記浴槽本体の前記短手方向に延びる部分の内側には、ユーザが前記浴槽本体の内部に着座した状態で前記ユーザの背中と接触する背もたれ面が形成されており、
前記背もたれ面は、上面視において、前記側壁部の内側に形成されるコーナー部よりも前記浴槽本体の内側に向かって張り出した形状を有し、且つ前記ユーザが前記浴槽本体の内部に着座した状態において前記ユーザの肩甲骨を内側に引き寄せる。
本開示に係る浴槽によれば、筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチを行うことができる。
図1は、本開示の実施の形態1に係る浴槽の一例の概略斜視図である。 図2は、本開示の実施の形態1に係る浴槽の一例の概略平面図である。 図3は、図2の浴槽をA−A線で切断した概略断面図である。 図4は、背もたれ面の詳細構成を示す図である。 図5は、背もたれ面の張り出し量を説明する図である。 図6Aは、本開示の実施の形態1に係る浴槽を底部から400mmの位置で切断した概略断面斜視図である。 図6Bは、本開示の実施の形態1に係る浴槽を底部から400mmの位置で切断した概略平面断面図である。 図7Aは、本開示の実施の形態1に係る浴槽を底部から200mmの位置で切断した概略断面斜視図である。 図7Bは、本開示の実施の形態1に係る浴槽を底部から200mmの位置で切断した概略平面断面図である。 図8は、変形例の浴槽の概略平面図である。 図9Aは、別の変形例の浴槽を底部から400mmの位置で切断した概略平面断面図である。 図9Bは、別の変形例の浴槽を底部から200mmの位置で切断した概略平面断面図である。
以下、本開示の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。また、各図においては、説明を容易なものとするため、各要素を誇張して示している。
(実施の形態1)
[全体構成]
本開示の実施の形態1に係る浴槽の一例について説明する。図1は、本開示の実施の形態1に係る浴槽1の一例の概略斜視図である。図2は、本開示の実施の形態1に係る浴槽1の一例の概略平面図である。図3は、図2の浴槽1をA−A線で切断した概略断面図である。図1〜3中のX,Y,Z方向は、それぞれ、浴槽1の短手方向、長手方向、高さ方向を示す。
図1〜3に示すように、浴槽1は、湯水を溜める浴槽本体10を備える。浴槽本体10は、底部11、及び底部11の外周から上方に延びる側壁部12を有し、且つ上面視において長手方向(Y方向)と短手方向(X方向)とを有する。なお、上面視とは、Z方向から見ることを意味する。実施の形態1では、浴槽本体10の上端、即ち、側壁部12の上端には、フランジ部13が設けられている。
<底部>
底部11は、浴槽本体10の底の部分である。底部11は、上面視において、長手方向(Y方向)と短手方向(X方向)とを有する矩形状に形成されている。また、底部11には、湯水を排水する排水口が設けられている。底部11は、排水口に向かって緩やかに傾斜している。
<側壁部>
側壁部12は、底部11の外周から上方に延びる部分である。側壁部12は、矩形状の底部11の外周に沿って形成されている。このため、側壁部12は、上面視において、底部11のコーナー部分で湾曲し、底部11の外周を囲うように形成されている。
側壁部12は、浴槽本体10の短手方向(X方向)に延びる2つの部分12aと、長手方向(Y方向)に延びる2つの部分12bとで形成されている。具体的には、側壁部12において短手方向(X方向)に延びる2つの部分12aは、互いに対向して設けられている。側壁部12において長手方向(Y方向)に延びる2つの部分12bは、互いに対向して設けられている。短手方向(X方向)に延びる2つの部分12aと、長手方向(Y方向)に延びる2つの部分12bとは、それぞれの端部で互いに接続されている。
側壁部12において、浴槽本体10の短手方向に延びる部分12aの内側には、背もたれ面20と傾斜面21とが形成されている。実施の形態1では、側壁部12の短手方向に延びる2つの部分12aの内側に、それぞれ、背もたれ面20と傾斜面21とが形成されている。
<背もたれ面>
背もたれ面20は、ユーザが浴槽本体10の内部に着座した状態でユーザの背中と接触する面である。背もたれ面20は、浴槽本体10の底部11から上方に向かって延び、傾斜面21に接続される。
傾斜面21は、背もたれ面20から上方へ向かって延び、フランジ部13に接続される。傾斜面21は、フランジ部13から浴槽本体の底部11に向かって下方へ傾斜している。実施の形態1では、浴槽1は傾斜面21を有する例について説明しているが、傾斜面21は必須の構成ではない。
側壁部12の内側において、上面視において、浴槽本体10の短手方向(X方向)に延びる部分12aと、長手方向(Y方向)に延びる部分12bとが接続される部分に、コーナー部30が形成されている。図1及び図2では、コーナー部30は、説明を容易にするために点線で示しているが、連続した曲面で形成されていてもよい。即ち、コーナー部30は、浴槽本体10の内側から外側に窪む凹状に形成されていてもよい。
図1及び図2に示すように、背もたれ面20は、上面視において、側壁部12の内側に形成されるコーナー部30よりも浴槽本体10の内側に向かって張り出した形状を有する。これにより、背もたれ面20は、ユーザの肩甲骨を内側に引き寄せることができる。具体的には、ユーザが浴槽本体10の内部に着座した状態において、ユーザの肩及び肘は、ユーザの背面側に位置するコーナー部30に引くことができる。このとき、ユーザの背中は、背もたれ面20によって支持されるため、ユーザの胸部が浴槽本体10の内側へ押し出される。これにより、ユーザは、肩甲骨を内側に引き寄せることができる。その結果、鎖骨、肩甲骨及び上腕骨を接続する筋肉を伸縮させることによって、ストレッチを行うことができる。
図2に示すように、背もたれ面20は、上面視において、浴槽本体10の内側へ突出している。具体的には、背もたれ面20は、上面視において、アーチ状に湾曲して形成されている。ここで、上面視において、背もたれ面20が浴槽本体10の内側へ最も張り出している部分は、背もたれ面20の中央部である。背もたれ面20の中央部とは、長手方向(Y方向)に延びる浴槽本体10の中心線が通る部分である。
図1及び図3に示すように、背もたれ面20は、背もたれ面下部22と、背もたれ面上部23と、を有する。
背もたれ面下部22は、背もたれ面20において、浴槽本体10の内部に着座した状態のユーザの腰部が位置する部分である。腰部とは、少なくとも臀部を含み、臀部から腰までの部分を含んでもよい。背もたれ面下部22は、底部11と接続されている。背もたれ面下部22は、底部11から上方へ向かって延び、背もたれ面上部23に接続される。
背もたれ面上部23は、背もたれ面20において、浴槽本体10の内部に着座した状態のユーザの肩甲骨が位置する部分である。背もたれ面上部23は、背もたれ面下部22から上方へ向かって延び、傾斜面21に接続される。
図3に示すように、背もたれ面下部22及び背もたれ面上部23は、浴槽本体10の長手方向(Y方向)において、浴槽本体10の内側から外側へ向かって傾斜している。
背もたれ面下部22は、浴槽本体10の長手方向(Y方向)において、浴槽本体10の内側から外側へ向かって傾斜する3°以上10°未満の勾配θを有する。勾配θは、底部11の上面から垂直に延びる面に対する傾斜の度合いを意味する。実施の形態1では、背もたれ面上部23は、背もたれ面下部22の勾配θよりも大きい勾配を有する。
図4は、背もたれ面20の構造を示す図である。また、図4は、ユーザが浴槽本体10の内部に着座した状態を示す。図4に示すように、背もたれ面下部22は、背もたれ面20において、浴槽本体10の内部に着座した状態のユーザの腰部A1が位置する部分S1に形成されている。
例えば、背もたれ面下部22は、背もたれ面20において、底部11の上面から200mm以上の高さを有する。また、背もたれ面下部22は、浴槽本体10の底部11の上面から400mm未満の範囲に形成されている。
なお、背もたれ面下部22は、ユーザが浴槽本体10の内部に着座した状態において、ユーザの腰部A1が位置する部分S1を含む範囲に形成されていればよい。
背もたれ面下部22は、3°以上10°未満の勾配θで形成されているため、ジェットバスなどの機能部材を容易に設置することができる。
背もたれ面上部23は、ユーザが浴槽本体10の内部に着座した状態において、ユーザの肩甲骨A2が位置する部分S2に形成されている。例えば、背もたれ面上部23は、浴槽本体10の底部11から400mm以上上方に形成されている。また、背もたれ面上部23は、浴槽本体10の底部11から640mm未満の範囲に形成されている。
具体的には、背もたれ面上部23の頂辺が、浴槽本体10の底部11から400mm以上上方であって、浴槽本体10の底部11から640mm未満の範囲に形成されていればよい。背もたれ面上部23の頂辺とは、背もたれ面上部23を画定する最も高い位置にある辺である。実施の形態1では、背もたれ面上部23の頂辺は、背もたれ面上部23と傾斜面21とが互いに接するラインを意味する。具体的には、背もたれ面上部23の頂辺は、上面視において、浴槽本体10の短手方向(X方向)に延びるラインである。
背もたれ面20において、肩甲骨A2の位置する部分S2について説明する。ヒトの構造において、肩甲骨の最も高い位置に対応する部分は、例えば、胸椎のうち第2胸椎である。また、肩甲骨の最も低い位置に対応する部分は、例えば、胸椎のうち第7胸椎である。ユーザが着座した状態で最も底部11に近い位置に配置されるのは、骨盤の座骨である。
よって、背もたれ面20において、肩甲骨A2の位置する部分S2を、座骨から第2胸椎までの寸法、及び座骨から第7胸椎までの寸法に基づいて決定する。なお、座骨から第2胸椎までの寸法は、背もたれ面上部23の頂辺が形成される高さの上限値に相当し、座骨から第7胸椎までの寸法は背もたれ面上部23の頂辺が形成される高さの下限値に相当する。
ユーザは、性別及び体格によって肩甲骨の位置が異なる。そこで、小柄な体格のユーザから大柄な体格のユーザに対応できるように、日本人の人体寸法データ(日本人の人体寸法データ2004−2006、一般社団法人 人間生活工学研究センター)により、座骨から第2胸椎までの寸法、及び座骨から第7胸椎までの寸法を決定する。具体的には、日本人の人体寸法データに基づいて、パーセントタイルを用いて座骨から第2胸椎までの寸法及び座骨から第7胸椎までの寸法を取得する。
表1は、5%tile(女性)と95%tile(男性)の座骨から第2胸椎までの寸法及び座骨から第7胸椎までの寸法を示す。
Figure 2019170801
表1において、「5%tile(女性)」は小柄な女性を示し、「95%tile(男性)」は大柄な男性を示す。表1に示すように、座骨から第2胸椎までの寸法で最も大きい寸法は95%tile(男性)の638mmである。また、座骨から第7胸椎までの寸法で最も小さい寸法は5%tile(女性)の404mmである。
よって、肩甲骨の最も高い位置は座骨から640mmとし、肩甲骨の最も低い位置は座骨から400mmであると決定する。これにより、背もたれ面20において、肩甲骨A2の位置する部分S2は、浴槽本体10の底部11から400mm以上上方であって、浴槽本体10の底部11から640mm未満の範囲に決定される。
したがって、背もたれ面上部23は、浴槽本体10の底部11から400mm以上上方であり、且つ浴槽本体10の底部11から640mm未満の範囲に形成されていればよい。具体的には、背もたれ面上部23の頂辺が、浴槽本体10の底部11から400mm以上上方であり、且つ浴槽本体10の底部11から640mm未満の範囲に形成されていればよい。
次に、背もたれ面20の浴槽本体10の内側への張り出し量L1について説明する。張り出し量L1とは、背もたれ面20が側壁部12の内側のコーナー部30から浴槽本体10の内側へ最も張り出した量を意味する。また、張り出し量L1は、高さ方向(Z方向)において、同じ高さにおいて、背もたれ面20のうち浴槽本体10の内側へ最も張り出した部分とコーナー部30との間の距離を意味する。具体的には、浴槽1をXY平面で切断した断面において、側壁部12の短手方向(X方向)に延びる部分12aの両端に形成される2つのコーナー部30を結ぶ線分から、背もたれ面20のうち浴槽本体10の内側へ最も張り出した部分を張り出し量L1とする。なお、XY平面とは、底部11と平行な面を意味する。
図5は、背もたれ面20の張り出し量L1を説明する図である。なお、図5は、ユーザを上から見た図を示す。図5に示すように、張り出し量L1は、肩峰点51から肘頭52までの距離L2と、背面53から肩峰点51までの距離L3と、肩甲骨の関節可動域θと、に基づいて算出する。具体的には、以下の式(1)によって張り出し量L1を算出する。
Figure 2019170801
なお、肩峰点51から肘頭52までの距離L2と、背面53から肩峰点51までの距離L3は、ユーザの性別及び体格によって異なる。そこで、小柄な体格のユーザから大柄な体格のユーザに対応できるように、日本人の人体寸法データ(日本人の人体寸法データ2004−2006、一般社団法人 人間生活工学研究センター)により、座骨から第2胸椎までの寸法、及び座骨から第7胸椎までの寸法を決定する。具体的には、日本人の人体寸法データに基づいてパーセントタイルを用いて距離L2及びL3を取得する。
表2は、5%tile(女性)と95%tile(男性)の肩峰点51から肘頭52までの距離L2と、背面53から肩峰点51までの距離L3とを示す。
Figure 2019170801
実施の形態1では、小柄な体格のユーザから大柄な体格のユーザに対応できる張り出し量L1を算出するために、距離L2は最も大きい値を採用し、距離L3は最も小さい値を採用する。表2に示すように、最も大きい距離L2は、95%tile(男性)の367mmである。また、最も小さい距離L3は、5%tile(女性)の60mmである。
肩甲骨の関節可動域θは、肩及び肘を身体に沿って真っ直ぐに降ろした状態で着座したときの両肩の肩峰点51を結ぶ線を基準線とした場合、肘頭52を背面側に引いたときの肩峰点51と肘頭52とを結ぶ線と基準線とのなす最大角度を意味する。実施の形態1では、肩甲骨の関節可動域θは、20°に設定されている。
距離L2を367mm、距離L3を60mm、関節可動域θを20°として、式(1)を用いて張り出し量L1を算出すると、張り出し量L1は65.5mmとなる。
したがって、張り出し量L1は、65.5mm以上であることが好ましい。また、張り出し量L1は、123mm未満であることが好ましい。
次に、背もたれ面20の張り出し形状について説明する。
図6Aは、本開示の実施の形態1に係る浴槽1を底部11から400mmの位置で切断した概略断面斜視図である。図6Bは、本開示の実施の形態1に係る浴槽1を底部11から400mmの位置で切断した概略平面断面図である。なお、図6A及び図6Bは、それぞれ、背もたれ面上部23をXY平面で切断した概略断面図を示す。
図6A及び図6Bに示すように、背もたれ面上部23は、上面視において、側壁部12の内側に形成されるコーナー部30よりも浴槽本体10の内側に張り出している。具体的には、側壁部12の高さが高くなるにつれて、コーナー部30は、浴槽本体10の内側から外側に向かって徐々に傾斜している。また、上面視において、背もたれ面上部23は、側壁部12の高さが高くなるにつれて、浴槽本体10の内側へ徐々に隆起している。
このような構成により、背もたれ面20は、背もたれ面上部23が形成されている範囲で、浴槽本体10の内側へ最も張り出した形状となる。
図7Aは、本開示の実施の形態1に係る浴槽1を底部11から200mmの位置で切断した概略断面斜視図である。図7Bは、本開示の実施の形態1に係る浴槽1を底部11から200mmの位置で切断した概略平面断面図である。なお、図7A及び図7Bは、それぞれ、背もたれ面下部22をXY平面で切断した概略断面図を示す。
図7A及び図7Bに示すように、上面視において、背もたれ面下部22におけるコーナー部30から浴槽本体10の内側への張り出しは、背もたれ面上部23に比べて小さくなっている。具体的には、背もたれ面20の高さが低くなるほど、側壁部12の高さが低くなるほど、上面視における浴槽本体10の内側への張り出し量が小さくなっている。実施の形態1では、背もたれ面下部22は、底部11に近づくほど、フラットな形状になっている。
[効果]
実施の形態1の浴槽1によれば、以下の効果を奏することができる。
浴槽1は、底部11、及び底部11の外周から上方に延びる側壁部12を有し、且つ上面視において長手方向(Y方向)と短手方向(X方向)とを有する浴槽本体10を備える。側壁部12において、浴槽本体10の短手方向に延びる部分12aの内側には、ユーザが浴槽本体10の内部に着座した状態でユーザの背中と接触する背もたれ面20が形成されている。背もたれ面20は、上面視において、側壁部12の内側に形成されるコーナー部30よりも浴槽本体10の内側に向かって張り出した形状を有する。これにより、背もたれ面20は、ユーザが浴槽本体10の内部に着座した状態において、ユーザの肩甲骨を内側に引き寄せている。
このような構成により、ユーザは、筋肉の柔軟性を高め関節可動域を広げるためのストレッチを行うことができる。具体的には、ユーザが浴槽本体10の内部に着座し、背もたれ面20に背中を接触させた場合、ユーザの肩及び肘をコーナー部30へ向かって引くことができる。このとき、ユーザの背中は、浴槽本体10の内側に張り出した背もたれ面20によって支持されるため、ユーザの肩及び肘を背面側に引いた状態で、ユーザの胸部が浴槽本体10の内側へ押し出される。これにより、ユーザの肩甲骨が内側に引き寄せられ、鎖骨、肩甲骨及び上腕骨を接続する筋肉(例えば、僧帽筋、菱形筋、脊柱起立筋など)が伸縮する。その結果、ユーザは、入浴する際に、ストレッチを行うことができる。
背もたれ面20は、浴槽本体10の内部に着座した状態のユーザの腰部A1が位置する部分S1に背もたれ面下部22を有している。また、背もたれ面下部22は、底部11から上方へ向かって延び、且つ浴槽本体10の長手方向(Y方向)において、浴槽本体10の内側から外側へ向かって傾斜する3°以上10°未満の勾配θを有している。
このような構成により、ユーザの腰部及び臀部が背もたれ面下部22に接触するのを抑制することができ、ユーザが入浴する際に、安定してストレッチを行うことができる。また、入浴を行うことができる。また、背もたれ面下部22にジェットバスなどの機能部材を設置するスペースを確保することもできる。
背もたれ面20は、浴槽本体10の内部に着座した状態のユーザの肩甲骨A2が位置する部分S2に背もたれ面上部23を有している。背もたれ面上部23は、背もたれ面下部22から上方へ向かって延びている。背もたれ面下部22におけるコーナー部30から浴槽本体10の内側への張り出しは、背もたれ面上部23に比べて小さくなっている。
このような構成により、ユーザの肩甲骨をより内側に引き寄せやすくなり、より効果的なストレッチを行うことができる。
背もたれ面下部22は、背もたれ面20において、浴槽本体10の底部11の上面から400mm未満の範囲に形成されており、且つ底部11の上面から200mm以上の高さを有する。
このような構成により、ユーザの着座時の姿勢をより安定させることができる。これにより、入浴する際に、ユーザはより安定してストレッチを行うことができる。
背もたれ面上部23は、背もたれ面20において、浴槽本体10の底部11の上面から400mm以上上方であり、且つ底部11の上面から640mm未満の範囲に形成される。
このような構成により、背もたれ面上部23がユーザの肩甲骨に相当する部分に接触させやすい。また、小柄な体格から大柄な体格のユーザなどの様々なユーザが浴槽1を使用してストレッチを行うことができる。
なお、実施の形態1では、背もたれ面20は、上面視において、アーチ状に湾曲して形成される張り出し形状を有する例について説明したが、これに限定されない。背もたれ面20は、フラット面で形成されていてもよい。
図8は、変形例の浴槽1Aの概略平面図である。図8に示すように、浴槽本体10の上面視において、背もたれ面20aの中央部には、フラット面24が形成されていてもよい。背もたれ面20aの中央部とは、長手方向(Y方向)に延びる浴槽本体10の中心線が通る部分である。浴槽本体10の短手方向(X方向)のフラット面24の長さは、300mm以上であることが好ましい。浴槽本体10の高さ方向において、フラット面24は、傾斜面21から底部11まで形成されている。
浴槽1Aによれば、ユーザの背中がフラット面24で支持されることによって、ユーザは入浴しながら、より安定してストレッチを行うことができる。具体的には、ユーザの肩甲骨、頸部、頭部又は背中がフラット面24と面接触するため、より安定してユーザの身体を支えることができる。
実施の形態1では、背もたれ面下部22は、底部11に近づくほど、フラットな形状になっている例について説明したが、これに限定されない。背もたれ面下部22は、背もたれ面上部23と比べて、上面視における張り出しが小さければよい。
図9Aは、別の変形例の浴槽1Bを底部11から400mmの位置で切断した概略平面断面図である。図9Bは、別の変形例の浴槽1Bを底部11から200mmの位置で切断した概略平面断面図である。なお、図9A及び図9Bは、それぞれ、背もたれ面上部23及び背もたれ面下部22をXY平面で切断した概略断面図を示す。
図9A及び図9Bに示すように、浴槽1Bでは、側壁部12の高さが低くなるほど、背もたれ面20bにおける浴槽本体10の内側への張り出し量が小さくなっている。具体的には、図9Aに示すように、背もたれ面上部23aにおいては、張り出し量L1となっている。これに対し、図9Bに示すように、背もたれ面下部22aにおいては、張り出し量L1より小さい張り出し量L4となっている。即ち、背もたれ面下部22aの張り出し量L4は、背もたれ面上部23aの張り出し量L1より小さくなっている。
一方で、浴槽1Bでは、背もたれ面下部22aは、底部11に近づいても、フラットな形状にならずに、張り出した形状が続いている。このような構成であっても、ユーザは入浴しながら、ストレッチを行うことができる。
実施の形態1では、浴槽本体10は、長手方向及び短手方向を有する矩形状である例について説明したが、これに限定されない。例えば、浴槽本体10は、楕円又は正方形などの形状であってもよい。
実施の形態1では、側壁部12において短手方向に延びる2つの部分12aの内側に、それぞれ、背もたれ面20をそれぞれ形成する例について説明したが、これに限定されない。背もたれ面20は、側壁部12において短手方向に延びる2つの部分12aのうちいずれか一方に設けられていればよい。
実施の形態1では、日本人の人体寸法データ(日本人の人体寸法データ2004−2006、一般社団法人 人間生活工学研究センター)を用いて、背もたれ面20の各種寸法を決定する例について説明したが、これに限定されない。他の人体寸法データを用いて、背もたれ面20の各種寸法を決定してもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
1、1A、1B 浴槽
10 浴槽本体
11 底部
12 側壁部
12a 部分(側壁部)
12b 部分(側壁部)
13 フランジ部
20、20a、20b 背もたれ面
21 傾斜面
22、22a 背もたれ面下部
23、23a 背もたれ面上部
24 フラット面
30 コーナー部
51 肩峰点
52 肘頭

Claims (6)

  1. 底部、及び前記底部の外周から上方に延びる側壁部を有し、且つ上面視において長手方向と短手方向とを有する浴槽本体を備え、
    前記側壁部において、前記浴槽本体の前記短手方向に延びる部分の内側には、ユーザが前記浴槽本体の内部に着座した状態で前記ユーザの背中と接触する背もたれ面が形成されており、
    前記背もたれ面は、上面視において、前記側壁部の内側に形成されるコーナー部よりも前記浴槽本体の内側に向かって張り出した形状を有し、且つ前記ユーザが前記浴槽本体の内部に着座した状態において前記ユーザの肩甲骨を内側に引き寄せる、浴槽。
  2. 前記背もたれ面は、前記浴槽本体の内部に着座した状態の前記ユーザの腰部が位置する部分に背もたれ面下部を有し、
    前記背もたれ面下部は、前記底部から上方へ向かって延び、且つ前記浴槽本体の前記長手方向において、前記浴槽本体の内側から外側へ向かって傾斜する3°以上10°未満の勾配を有する、
    請求項1に記載の浴槽。
  3. 前記背もたれ面は、前記浴槽本体の内部に着座した状態の前記ユーザの肩甲骨が位置する部分に背もたれ面上部を有し、
    前記背もたれ面上部は、前記背もたれ面下部から上方へ向かって延びており、
    前記背もたれ面下部における前記コーナー部から前記浴槽本体の内側への張り出しは、前記背もたれ面上部に比べて小さい、
    請求項2に記載の浴槽。
  4. 前記背もたれ面下部は、前記背もたれ面において、前記浴槽本体の前記底部の上面から400mm未満の範囲に形成されており、且つ前記底部の前記上面から200mm以上の高さを有する、請求項3に記載の浴槽。
  5. 前記背もたれ面上部は、前記背もたれ面において、前記浴槽本体の前記底部の上面から400mm以上上方であり、且つ前記底部の前記上面から640mm未満の範囲に形成される、請求項3又は4に記載の浴槽。
  6. 前記浴槽本体の上面視において、前記背もたれ面の中央部には、フラット面が形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の浴槽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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