JP3217333U - マット一体型枕 - Google Patents
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Abstract
Description
枕と背中を支えるマットとが一体成形されたマット一体型枕であって、
使用者の頭部および背中の重さによって変形する程度の弾性を有するウレタン素材で形成されており、
前記マットの縦方向の長さは、仰臥した使用者の少なくとも胸より上を支え得る長さであり、
前記マットの横幅は、少なくとも枕と接合部分近傍において、仰臥した使用者の肩を支えうる幅であり、
前記枕は、
少なくとも前記マットとの接合部分において、前記マットと同等以上の横幅を有しており、
前記マットとの接合部分において、仰臥した使用者の頸部を支える凸部が形成されており、
前記枕およびマットの上面は、前記凸部以外に横幅方向に伸びる凸部が形成されていない滑らかな形状をなしているマット一体型枕とすることができる。
マットは、少なくとも胸より上を支える長さとすることにより、使用者の背面を十分に支えることができる。この結果、就寝時に上半身をやや持ち上げるような姿勢をとることができ、首への負担を軽減するとともに、快適な睡眠を与えることが可能となる。本考案において、マットの長さは種々決めうるが、例えば、使用者の胸までの長さ、腰までの長さとすることができる。
また、マットは肩を支えうる幅を有しているため、首に荷重が集中することを回避でき、首への負担を軽減することができる。
枕は、接合部分でマットと同等以上の横幅を有しているため、寝返りを打っても、枕、マット双方によって支えられる状態を維持できる。
枕に形成された凸部は、仰臥状態で、使用者の頸部を背面側から支えることができる。一般に頸椎は、側面からみて、いわゆるS字カーブを描いた状態が適正であるとされているが、凸部は、このS字カーブに添うように頸部を支える機能を果たすことができる。こうすることにより、頸椎が適正な状態にある使用者にとっては頸部の負担を軽減し、頸椎が直線状になったいわゆるストレートネックの使用者に対しては、適正なS字カーブが達成できるよう矯正する機能を果たすことができる。
そして、本考案のマット一体型枕は、この凸部以外には、目立った凸部が形成されない滑らかな形状をなしている。このため、型に入れたウレタン素材を発泡させた場合でも、型からの取り外しが容易となり、製造工程、製造コストを抑えることが可能となる。
前記凸部は、仰臥した使用者の頸部のS字カーブよりも頂部が高くなる形状であるマット一体形枕としてもよい。
前記マットは、横幅方向の中央部が、両側部よりも高くなるよう上に凸に盛り上がった形状となっているマット一体型枕としてもよい。
前記マットは、枕と接合されていない先端の高さが徐々に低くなるよう傾斜しているマット一体型枕としてもよい。
上記態様における傾斜は、マット全体に設けられていても良いし、マットの先端近傍の範囲に設けられていて良い。
前記枕の両側部が中央部よりも高い形状となっているマット一体型枕としてもよい。
また仰臥姿勢においては、枕の両側が高くなっていることにより、一層、安定感を与えることができる。
前記マットの平面形状は、枕と接合されていない先端側で横幅が狭くなっているマット一体型枕としてもよい。
前記凸部の平面形状は、前記マットとの境界がマットの先端からみて凸となる円弧状になっているマット一体型枕としてもよい。
前記枕は、凸部より頭部側に、使用者の頭部を支えるために滑らかに凹んだ凹部が横幅方向の中央に形成されているマット一体型枕としてもよい。
前記枕およびマットの上面は、前記凸部を除き、該枕からマットの先端に向けて傾斜するほぼ平面のスロープとなっているマット一体型枕としてもよい。
前記スロープの傾斜角度は約15度であるものとしてもよい。
前記マットは、その先端が、仰臥した使用者の胸部に至る長さであり、
前記凸部は、該マット一体型枕の縦方向のほぼ中央に形成されているマット一体型枕としてもよい。
前記枕およびマットは、全体がほぼ一定の横幅となっているマット一体型枕としてもよい。
マット15は、中央縦方向に、上側に高くなった盛り上がり部16cが形成されている。盛り上がり部16cは、仰臥した使用者の背骨を持ち上げるように支えることになり、使用者の背筋を伸ばすストレッチ効果および姿勢の矯正効果を与えることができる。
盛り上がり部16cの両側部16sは、盛り上がり部16cよりも低くなっている。こうすることにより、仰臥した使用者は、背骨部分が肩よりも高く持ち上げられ、胸が開かれた姿勢となるため、使用者に対してストレッチ効果および姿勢の矯正効果を与えることができる。
枕11とマット15との境界線Lは、直線状としてもよいが、実施例1では、頭部側に凸に湾曲する曲線とした。こうすることで、仰臥時に凸部13を使用者の肩に添わせることができる。
マット15は、平面形状において先端側の幅W2が枕側の幅W1よりも狭くなったほぼ台形となっている。幅W2をさらに狭くして、三角形としてもよい。かかる形状の利点については後述する。もっとも、かかる形状にする必然性はなく、幅W2と幅W1とがほぼ同じの矩形としても差し支えない。
マット15には、既に説明した通り、盛り上がり部16cが形成されており、その両側部16sは、盛り上がり部16cよりも低くなっている。また、マット15の先端部17は、端に行くほど高さが低くなるよう傾斜している。こうすることで、使用者は、マット15の先端と、床面またはマット15の下に敷いた寝具との境界に違和感や異物感を覚えることなく快適にマット一体型枕10を使用することができる。
マット15は、使用者のほぼ腰までを支える長さとなっている。マット15の長さは、成人一般の体格における、肩から腰までの長さを基準に決めることができる。成人の平均値としてもよいし、成人の体格のばらつきを考慮して、所定の割合、例えば80%程度などの成人の肩から腰までを支えられる長さを決めても良い。
マット15は、図1(b)で説明した通り、先端の幅W2が狭くなっている。図2の囲みaに示す通り、このように先端の幅W2を狭くしたときには、仰臥した使用者の両腕、特に前腕部はマット15の両側に外れて位置することになる。このように腕がマット15の呂側に位置することにより、身体を安定させる効果があり、また、胸を開き背筋を伸ばす効果を一層高めることができる。
図3に示す通り、マット一体型枕20は、枕21とマット25が一体成形されている。枕21には、仰臥時に使用者の頸部を支えるための凸部23が形成されている。凸部23は、枕21とマット25との接合部分に横幅方向にわたって直線状に形成されている。
枕21およびマット25は、平面形状において一定の幅W3の矩形となっている。こうすることで、使用者は仰臥位置が横方向にずれることを心配せずにマット一体型枕を利用することができる。また、背面を支える荷重をほぼ均一化できる利点もある。もっとも、かかる形状にする必然性はなく、先端が狭い台形、三角形などとしてもよい。
凸部23の頂部は、仰臥した使用者の頸椎のS字カーブの頂部よりも高くなるように決められている。こうすることにより、仰臥したときに凸部23が適度に変形し、使用者の頸部を支えることができる。凸部23の高さは、素材の弾性力を踏まえて、使用者の頸部に過度な荷重がかからない範囲で決めればよい。
11、21…枕
12…凹部
13、23…凸部
16c…盛り上がり部
16s…両側部
17…先端部
15、25…マット
Claims (12)
- 枕と背中を支えるマットとが一体成形されたマット一体型枕であって、
使用者の頭部および背中の重さによって変形する程度の弾性を有するウレタン素材で形成されており、
前記マットの縦方向の長さは、仰臥した使用者の少なくとも胸より上を支え得る長さであり、
前記マットの横幅は、少なくとも枕と接合部分近傍において、仰臥した使用者の肩を支えうる幅であり、
前記枕は、
少なくとも前記マットとの接合部分において、前記マットと同等以上の横幅を有しており、
前記マットとの接合部分において、仰臥した使用者の頸部を支える凸部が形成されており、
前記枕およびマットの上面は、前記凸部以外に横幅方向に伸びる凸部が形成されていない滑らかな形状をなしているマット一体型枕。 - 請求項1記載のマット一体形枕であって、
前記凸部は、仰臥した使用者の頸部のS字カーブよりも頂部が高くなる形状であるマット一体形枕。 - 請求項1または2記載のマット一体型枕であって、
前記マットは、横幅方向の中央部が、両側部よりも高くなるよう上に凸に盛り上がった形状となっているマット一体型枕。 - 請求項1〜3いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記マットは、枕と接合されていない先端の高さが徐々に低くなるよう傾斜しているマット一体型枕。 - 請求項1〜4いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記枕の両側部が中央部よりも高い形状となっているマット一体型枕。 - 請求項1〜4いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記マットの平面形状は、枕と接合されていない先端側で横幅が狭くなっているマット一体型枕。 - 請求項1〜4いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記凸部の平面形状は、前記マットとの境界がマットの先端からみて凸となる円弧状になっているマット一体型枕。 - 請求項1〜4いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記枕は、凸部より頭部側に、使用者の頭部を支えるために滑らかに凹んだ凹部が横幅方向の中央に形成されているマット一体型枕。 - 請求項1〜4いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記枕およびマットの上面は、前記凸部を除き、該枕からマットの先端に向けて傾斜するほぼ平面のスロープとなっているマット一体型枕。 - 請求項9記載のマット一体型枕であって、
前記スロープの傾斜角度は約15度であるマット一体型枕。 - 請求項1〜4いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記マットは、その先端が、仰臥した使用者の胸部に至る長さであり、
前記凸部は、該マット一体型枕の縦方向のほぼ中央に形成されているマット一体型枕。 - 請求項1〜4いずれか記載のマット一体型枕であって、
前記枕およびマットは、全体がほぼ一定の横幅となっているマット一体型枕。
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JP2022018047A (ja) * | 2020-07-14 | 2022-01-26 | オクトデジナーレ株式会社 | 枕 |
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2018
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JP7162789B2 (ja) | 2020-07-14 | 2022-10-31 | オクトデジナーレ株式会社 | 枕 |
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