JP3210873U - 沐浴補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本考案は、沐浴時に2種類の姿勢がとれる沐浴補助具に、頭から頚を支える頭部支持部を設けることで、安全・安楽な沐浴補助具を提供する。【解決手段】沐浴補助具10は、乳児の沐浴の際に、乳児を仰臥状態で載置して身体を洗うために使用され、載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までを支持可能であり、頭部側が臀部側よりも高くなっており、且つ乳児の脊椎の湾曲に沿う凹弧状となるよう形成された第1の支持面11と、第1の支持面11の頭部側の末端よりも傾斜角が小さくなるよう、第1の支持面11の頭部側の末端から延びた第2の支持面12とを有し、第1の支持面11で、仰臥状態で載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までが支持された第1の姿勢と、第2の支持面12で、仰臥状態で載置された乳児の頭部が、第1の支持面11で乳児の上半身及び臀部が、それぞれ支持された第2の姿勢で、乳児を支持可能である。【選択図】図1

Description

本考案は、乳児の沐浴の際に使用されるに関し、より具体的には脊柱が単一弯曲であり頸が未固定で、かつ運動発達が未熟といった乳児の発達上の特徴に配慮し、乳児を安定した仰臥状態で支持して頭部と身体を洗うための沐浴補助具に関する。
従来の沐浴の際に乳幼児の身体を支持するものとして、バスタブの中に設置して使用する赤ちゃん用入浴用ベッド(特許文献1参照)、背凭れ部及び尻受け部を有する乳幼児用浴槽(特許文献2参照)、浴室内の一角でマットに乳幼児を寝かせて使用するリクライニングと足のストッパー機能を持つ乳幼児用低反発クッションマット(特許文献3参照)、また乳幼児の頭部や頸部等の身体を一人だけでも簡単に洗うことを可能にした乳児用のシャンプー台(特許文献4参照)などがある。
登録実用新案第3037572号公報 特開2004−65457号公報 特開2012−81150号公報 特開平11−313775号公報
Gerard J. Tortora. Bryan Derrickson 著、桑木共之、黒澤美枝子、高橋研一、細谷安彦編訳、「トートラ人体の構造と機能」、丸善出版、2012年12月31日、p.236 上杉雅之監修者、イラストでわかる人間発達学、医歯薬出版、2015年9月25日、pp.12-22 佐藤みつ子著、総説、看護技術の人間工学的研究の意義、Yamanashi Nursing Journal、Vol2、No.2、2004、pp.1-8
沐浴中の乳児を安定して支持するためには、乳児の単一弯曲という脊柱の特徴(非特許文献1参照)に対応することが必要である。しかしながら、特許文献1記載の入浴用ベッドでは、ベッド本体に乳児を仰臥姿勢に収容する窪みを設けているが、背凭れ部が直線的であるため、背骨を伸ばすこととなり安定しにくい。そこで、乳児の単一弯曲という脊柱に沿った支持面を構成することで、沐浴中の乳児の自然な姿勢を保った状態で身体を洗うことができるようにする。また、頚部の筋肉のコントロールが不足している乳児では、頭部が左右何れか側方に傾きやすいという特徴がある(非特許文献2参照)ため、乳児が横を向いた状態でも頭部を安定して支えることができるようにすることが望まれる。
特許文献2記載の乳幼児浴槽は、乳幼児の背中を保持する背凭れ部及び乳幼児の臀部を保持する尻受け部を有し、かつヘッドレストは乳幼児の成長にあわせて調整することが可能とされている。そのため乳児の頸部が固定し、全身の筋肉が発達してくると安定して支えられる。しかし、未定頚の乳児の場合には支え無しの状態では頭部と体幹が前方に倒れ込んでしまう。これを防ぐために沐浴の実施者は常に乳児の頭部、頚部を支えていなければならない。このことは沐浴の実施者にとって大きな負担となるため、乳児を支えなくても身体を洗うことができるようにすることが望まれる。
特許文献3記載の乳幼児用低反発クッションマットは、乳児の自然な姿勢保持のためにリクライニング機能図3や足のストッパー機能5を設けている。低反発素材のため、マット自体が乳児の重みによって変形し、乳児の頸や体が自然なポジションで、理想的なS字が保たれることを特徴としている。しかし、乳児の脊柱がS字カーブ(4弯曲)を形成するのは1歳以降であり、乳児が自分の頭を直立に保つことができるようになって、乳児の脊柱の前方に凸部の頚部弯曲ができる。その後、立って歩けるようになって腰部弯曲ができるのである(非特許文献2)。従って、S字カーブを想定したマットでは乳児の自然な姿勢に対応するとは言えない。そのため、乳児の自然な姿勢、単一弯曲の脊柱を考慮した製品が必要である。
特許文献3記載の乳幼児低反発クッションマットには、足のストッパー機能(図3(C)参照)が設けられており、特許文献4記載の乳幼児用シャンプー台でも、脚支持部が設けられている。これらの構造は、沐浴時の乳児のずり落ち防止や体勢保持のために設けられたものである。しかし、乳児は1ヵ月を超えると下肢の筋肉が強くなり、下肢を進展し、脚蹴りができるようになる。さらに、生後4ヵ月では臀部を持ち上げ、生後5ヵ月になると、臀部を上げてブリッジ姿勢をとるようになる(非特許文献3参照)。足のストッパー機能や脚支持部については、乳児の発達を考慮しなければ安定した姿勢を保つことができず、のけ反り等の不用意な動きを誘発する可能性もある。従って沐浴中に乳児がずり落ちず、安定した姿勢を保つためには、乳児の発達を考慮することが必要である。
特許文献4の乳幼児用シャンプー台は、乳児の頭部の安定を図るよう構成された頭支持部が設けられている。頭支持部は、首の据わっていない乳幼児でも、成長した乳幼児でも、その胴体を主台上に、また頭部を当該頭支持部上に安定的に載置することができて、乳幼児の頭部や首部の洗浄を、乳幼児に不安を与えることなく、母親一人で十分行うことができると述べられており、同文献の図2から、乳幼児の頭部が胴体に対し5度程度後傾した状態で頭部を支持していることがわかる。しかし、乳幼児の頚部を洗う際に約5度後傾させるだけでは、頚前面の皮膚を伸展させることは難しく、手を使ってさらに顎を挙上することが必要になると思われる。さらに、同文献の図2から、乳幼児の頭部は、水平面より起き上がった状態で支持されているため、乳幼児の頭部を洗う際に顔に洗浄水がかかることは避けられないと思われる。頚部が固定している乳児の場合であれば、頭支持部の上端に乳幼児の頚部を載せて頭を洗うことが可能であるかもしれない。しかし、後頭部の支えが無いと乳幼児の頚部に負担がかかる可能性がある。大人の頭部を仰臥位でケリーパッドを使用して洗う際も、ケリーパッドの底に後頭部がつくように調整することが求められている。未定頚の乳幼児の場合では、後頭部の支持がないと頚部伸展が強くなり気道が圧迫され、呼吸が妨げられるおそれがあると共に、頚部を強く後傾すると、頚部動脈が圧迫され頭部への血流不全が引き起こされる可能性があり注意が必要である。
頭部を洗う際の熟練者と未熟練者の動作の差異について、熟練者は未熟練者に比べて洗髪槽に頭部を落とした時の平均頚部角度が大きいことが報告されている(非特許文献3参照)。沐浴の際も、乳児の頭部を片手で支え、頭髪の洗浄に際して頭部と頚部の角度を変化させる。未熟練者は乳児の頭部を前傾させて支える傾向がある。そのため乳児の頭部が前方に傾き屈位が強くなることで、手で支えきれずに浴槽に乳児を落としそうになったり、実際に落としてしまったりすることもある。これに対して、熟練者は乳児の頭部を軽度後屈させて、乳児が沐浴槽に落下しないようにバランスを取っている。このように、乳児の頭部や頸部を洗う際には、頭部や頚部を適度に後傾させるための支えが必要である。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、生後3ヵ月ころまでの乳児の運動発達に配慮し、かつ安全・安楽で安定した姿勢を保ちながら沐浴ができる沐浴補助具を提供することを目的とする。沐浴時の乳児が安全・安楽な姿勢を保持できるだけでなく、沐浴実施者の安心と安楽にも繋がる。
前記目的に沿う本考案は、乳児の沐浴の際に、乳児を仰臥状態で載置して身体を洗うために使用される沐浴補助具であって、載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までを支持可能であり、頭部側が臀部側よりも高くなっており、且つ乳児の脊椎の湾曲に沿う凹弧状となるよう形成された第1の支持面と、前記第1の支持面の前記頭部側の末端よりも傾斜角が小さくなるよう、前記第1の支持面の前記頭部側の末端から延びた第2の支持面とを有し、仰臥状態で載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までが前記第1の支持面上で支持された第1の姿勢と、仰臥状態で載置された乳児の頭部が前記第2の支持面上で、乳児の上半身及び臀部が前記第1の支持面上で、それぞれ支持された第2の姿勢の2とおりの姿勢で乳児を支持可能であり、前記第2の姿勢において、乳児の頭部が、頸の前面の皺が伸びるのに十分な角度で、かつ乳児の呼吸及び頭部への血流を阻害しない所定の角度で後傾した状態で支持されるように構成されていることを特徴とする沐浴補助具を提供することにより上記課題を解決するものである。
本考案に係る沐浴補助具において、前記第2の支持面が、前記第1の支持面側から頭部側に向かって下方に所定の角度で傾斜し、類楕円状の形状を持ち、前記第2の姿勢において、洗髪時の乳児の後頭部と頚部が安定的に支持されるように構成されていることが好ましい。
本考案によると、乳児の自然な脊柱の弯曲に沿う弧状の形状をした第1の支持面により、沐浴中、乳児は心臓や呼吸への負担が少ない安全・安楽な姿勢を保持できる。また、第1の支持面に仰臥させた乳児の背部に手を差し入れて後傾側臥位にすることで乳児をうつ伏せにすることなく洗うことができ、片手で支えて沐浴する場合に比べて乳児を手で支えることが殆ど無い。その結果、沐浴実施者の手、腕、肩、腰等への負担が軽減され、乳児の沐浴を楽しむことができる。
本考案によると、第1の支持面での頚部から上体の保持、第2の支持面での未定頚の乳児の頭や頸を洗う際に熟練者の頭部、頚部保持の姿勢を再現することが可能である。そのことにより、未熟者であっても乳児の頭や頸を熟練者のように適切に洗うことが可能になる。
本考案の一実施形態に係る沐浴補助具を示す概略図(上面、側面)である。 同沐浴補助具の正面図である。 同沐浴補助具の平面図である。 同沐浴補助具の頭部側の側面図である。 同沐浴補助具のA−Aの縦断面図である。 同沐浴補助具のB−Bの横断面図である。 第1の支持面上で、乳児を第1の姿勢で支持した状態を示す図である。 第1及び第2の支持面上で、乳児を第2の姿勢で支持した状態を示す図である。 同沐浴補助具の底面を示す図である。
続いて、添付した図1〜9を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
本考案の一実施の形態に係る沐浴補助具10は、乳児の沐浴の際に、乳児を寝かせて身体を洗うために使用される沐浴補助具であって、図1に示すように、載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までを支持可能であり、頭部側が臀部側よりも高くなっており、且つ乳児の脊椎の湾曲に沿う凹弧状となるよう形成された第1の支持面11と、第1の支持面11の頭部側の末端よりも傾斜角が小さくなるよう、第1の支持面11の頭部側の末端から延びた第2の支持面12とを有している。
沐浴補助具10は、仰臥状態で載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までが第1の支持面11上で支持された第1の姿勢と、仰臥状態で載置された乳児の頭部が第2の支持面12上で、乳児の上半身及び臀部が第1の支持面11上で、それぞれ支持された第2の姿勢の2とおりの姿勢で、乳児を支持可能である。第2の姿勢において、乳児の頭部が、頸の前面の皺が伸びるのに十分な角度で、かつ乳児の呼吸及び頭部への血流を阻害しない所定の角度で後傾した状態で支持されるよう構成されている。
第1の支持面11は、頭部側(載置された乳児の頭部側に対応する側)が脚部側(載置された乳児の脚部側に対応する側)よりも高くなっている。乳児の脊椎の湾曲に沿う凹弧状部11aは、背中支え11dとお尻受け11eからなり、これに類楕円状の頭置き11b、首枕11cを加えて形成されている。第2の支持面12は、第1の支持面11の頭部側の末端よりも傾斜角が小さくなるよう、第1の支持面11の乳児の頭部側の末端から延びている。
沐浴補助具10は、仰臥状態で載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までが第1の支持面11上で支持された第1の姿勢と、仰臥状態で載置された乳児の頭頸部を第2の支持面12上で、乳児の上半身及び臀部が第1の支持面11上で支持された第2の姿勢の2とおりの姿勢で乳児を支持可能である。臀部を支えるお尻受け11eは、沐浴槽あるいは沐浴マットの床面からの所定の高さを保っているため、乳児は、下肢をお湯のなかで自由に動かすか、屈曲した状態で床面に置くことが可能である。第1の支持面11と第2の支持面12には、乳児の快適性に配慮し、クッションマットを設けてもよい。
第1の支持面11と第2の支持面12によって支持された第2の姿勢において、乳児の頭部が、頸の前面の皺が伸びるのに十分な角度で、かつ乳児の呼吸及び頭部への血流を阻害しない所定の角度で後傾した状態で支持される。このような姿勢で乳児を支持することにより、洗髪時に頸の前面の汚れなども簡単に洗い流すことができ、乳児及び沐浴実施者の苦痛を大幅に軽減させることができる。
乳児では不随運動が見られ、沐浴中も不意に動くことが多いため、沐浴中の安全に配慮し、転落防止ガイド13を左右の頭部側面と体幹側面に設けてもよい。また、乳児が上腕を自由に動かせるように腕置き14を設けてもよい。
第2の支持面12は、第1の支持面11側から頭部側に向かって下方に所定の角度で傾斜しているため、乳児の頭部を洗う際に、洗浄水が貯留することなく自然に流れ落ち、きれいに洗浄できる。
沐浴補助具10の軽量化を図るために、沐浴補助具10の内部を空洞化したり、沐浴補助具10の補強と転倒防止対策のためにリブを複数個所設けたりしてもよい。また、沐浴補助具10を空洞化した場合、お湯の中で使用すれば、乳児の姿勢を移動する度に沐浴補助具10が浮上する可能性があるため、浮上を防止するための空気穴を設けてもよい。
沐浴補助具10を浴室のマットの上で使用する場合の滑り止め防止として、図9に示すように、沐浴補助具の底面の4角に滑り止め吸着シートを取り付けてもよい。
沐浴補助具10は、例えば、本体をポリプロピレン、クッション素材をシリコーンで作成することができる。クッション素材の固定はピン止めとすることが可能であるが、乳児に直接触れてケガすることが無いように安全性に配慮する必要がある。
さらに、乳児の沐浴時の姿勢の安定に配慮して、第1の支持面11には、乳児の単一弯曲の脊柱に沿った凹弧状部のカーブに対応する第1の支持面凹弧状部11aを設け、さらに、乳児が横を向いても安定して頭部を置くことができる頭置き11b、後頚部の窪みに対応する首枕11cを設ける。加えて、第1の支持面凹弧状部には、背中支え11dと腹部の緊張緩和と足先へのずり落ち防止のためのお尻受け11eの構造を設ける。第1の支持面凹弧状部11に乳児の快適性の保持のために、クッションマットを装着してもよい。
そのうえ、乳児の発達に伴う躯幹のひねりなどによる転落を防止するために、図1に示すように、第1の支持面の両側面に転落防止ガイド13を設け、図2に示すように、その途中の左右2箇所に乳児の上肢の動きに対応する腕置き14を設けてもよい。
第2の支持面12には、洗髪時の乳児の頭頚部を安定して支えることができるように、第1の支持面11に対して、所要の角度で後傾し、かつ凹弧状の形状をした頭部から頚部の支持部12aを設け、これに頭部、頚部の丸みにそった凸部首枕12bを設ける。第2の支持面12には、乳児の快適性のためにクッションマットを装着してもよい。
本考案の沐浴補助具は、沐浴槽のなかでも、浴室内の一角に置いた沐浴マットの上でも使用できる。沐浴補助具は、筋力が高齢者並みに低下した産後の女性が使用するため、できるだけ軽量であるとともに、日々成長する乳児の体重を支える頑強さが求められる。
沐浴補助具は、抵抗力の弱い乳児の肌に直接触れるため、安心安全を確保するために、食品安全衛生法に合致した素材を使用する。また、素肌に触れるため、温かみのある素材を使用することが必要である。
次に、本考案の作用効果を確認するために行った実施例について説明する。
実施例1
本実施例に係る沐浴補助具10は、図1に示すように、第1の支持面11と、第2の支持面12を有している。第1の支持面11には、乳児の自然な脊柱の弯曲に沿って仰臥させることができる凹弧状部11aが設けられている。尚、筋力が弱く頭部を十分支えることができない乳児の頭部を支える第1の支持面の頭置き11bを設け、頚部があたる場所に頚部の筋肉の負担を軽減するよう首枕11cをつけ、乳児の脊柱の単一湾曲を自然な形で支える第1支持面の背中支え11dを設け、臀部にあたる場所には、下肢が自然な屈曲を保ち、腹部の緊張が緩和されるように末端に向って上昇する傾斜をもつ第1支持面のお尻受け11eが設けられている。第2支持面12は、乳児の頭部を1/2から1/3程度を保持できる類半楕円形の形状を有し、かつ10度から30度程度に頭部と頚部を後屈できるように、外側に向って所要の角度で傾斜している第2の支持面の頭部から頸部の支持部12aが設けられている。支持部12aには、乳児の頭部や頚部の丸みに沿った凸部首枕12bが設けられている。沐浴補助具10の第1支持面11の上部の側面には、乳児の頭や躯幹が動いた場合の転落防止のガイド13、腕を動かした場合の腕置き14が設けられている。乳児の快適性を保つために、第1の支持面11と第2の支持面12には、図示しないクッションマットが設けられている。
沐浴槽、台所のシンク、洗面台に沐浴補助具を設置し、その上に乳児を仰臥させた状態で使用する。顔、躯幹、上下肢、背部、臀部などを洗う際には、仰臥状態で載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までが第1の支持面11上で支持された第1の姿勢(図7参照)をとらせる。そのため、乳児は沐浴中も安定した姿勢をとることができ、沐浴をする人は乳児の全身を両手で洗うことが可能である。背部や臀部を洗う際には、一方の手で後傾側臥位をとらせ、他方の手を差し込んで洗うことができる。そのため、うつ伏せや仰向けの体位移動は必要ない。
第2の支持面は、乳児の頭部、頸部を洗う際に、乳児を第2の姿勢(図8参照)で載置させる際に使用する。第1の支持面11上で、頚部から臀部までを、第2の支持面12上で、頭部と頸部を支持させる。乳児の頭部が10度から30度の安定した後屈状態で支持されることで、両手を使用して洗うことができる。石鹸で洗う際、洗浄水を流す際の何れにおいても、頭部が後屈されているため、石鹸や洗浄水が顔にかかることが少ない。頭部と頚部の後傾姿勢によって、頚部の前面の皮膚が十分に伸展されるため洗いやすい。
沐浴槽の湯量は、腹部が隠れる程度の半身浴を行うことによって、たっぷりのお湯で沐浴するのに比べ沐浴時の静水圧が低くなり、乳児の心臓や呼吸への負担が減り、リラックス効果を得ることができる。その上、湯量が少なくなることで浮力作用も減り、安定した状態で沐浴することが可能になる。乳児の体位を第1の姿勢から第2の姿勢に移動するなどの際、沐浴補助具が浮上する可能性があるが、湯量が少なければ影響も少なく、乳児自身の体重の負荷により安定する。乳児をベビーバスやシンクなど湯のなかで沐浴する場合には、第1の姿勢、第2の姿勢の移動に際して沐浴補助具の位置を固定しないほうが、乳児の体格に合わせて沐浴補助具を置く位置を決めることができ便利である。半身浴の場合、温熱作用の効果が減少することが心配されるが、下半身の温められた血液が全身を循環することで体温が維持される。
実施例2
浴室のマットの上に沐浴補助具を設置して使用した。この場合の沐浴補助具の使用方法は実施例1と同じである。乳児の体を濡らしたり、石鹸分を洗浄したりする際には、洗い桶の湯か、シャワーを使用する。浴室のマットの上で使用する場合には、底面が滑る可能性があるため、滑り止め防止吸着シートを使用して沐浴補助具を固定してもよい。
10 沐浴補助具
11 第1の支持面
11a 第1の支持面凹弧状部
11b 第1の支持面の頭置き
11c 第1の支持面の首枕
11d 第1の支持面の背中支え
11e 第1の支持面のお尻受け
12 第2の支持面
12a 第2の支持面の頭部から頚部の支持部
12b 第2の支持面の頭部、頚部の丸みに沿った凸部首枕
13 転落防止ガイド
14 腕置き

Claims (2)

  1. 乳児の沐浴の際に、乳児を仰臥状態で載置して身体を洗うために使用される沐浴補助具であって、
    載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までを支持可能であり、頭部側が臀部側よりも高くなっており、かつ乳児の脊椎の湾曲に沿う凹弧状となるよう形成された第1の支持面と、
    前記第1の支持面の前記頭部側の末端よりも傾斜角が小さくなるよう、前記第1の支持面の前記頭部側の末端から延びた第2の支持面とを有し、
    仰臥状態で載置された乳児の頭部から少なくとも臀部までが前記第1の支持面上で支持された第1の姿勢と、仰臥状態で載置された乳児の頭部が前記第2の支持面上で、乳児の上半身及び臀部が前記第1の支持面上で、それぞれ支持された第2の姿勢の2とおりの姿勢で、乳児を支持可能であり、
    前記第2の姿勢において、乳児の頭部が、頸の前面の皺が伸びるのに十分な角度で、且つ乳児の呼吸及び頭部への血流を阻害しない所定の角度で後傾した状態で支持されるように構成されていることを特徴とする沐浴補助具。
  2. 前記第2の支持面が、前記第1の支持面側から頭部側に向かって下方に所定の角度で傾斜し、類楕円状の形状を持ち、前記第2の姿勢において、洗髪時の乳児の後頭部と頚部が安定的に支持されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の沐浴補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107374431A (zh) * 2017-09-06 2017-11-24 佛山市道道电子科技有限公司 一种节水浴缸

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