JPH11317992A - ビル群管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２つの監視センタにおいてそれぞれの異常デ
ータの監視時間を自動的に把握することができるビル群
管理システムの提供。 【解決手段】 建物の設備機器の異常を検出する遠隔監
視装置１と、遠隔監視装置１と第１の電話回線２を介し
て接続される第１の監視センタ３と、第１の監視センタ
３に設けられ、記憶部を有するＣＰＵ５とを備えると共
に、ＣＰＵ５より異常信号の監視状態を送信される監視
時間集計部７と、監視時間集計部７で集計された監視時
間を表示する監視時間表示部１０とを備えると共に、第
１の監視センタに第２の電話回線１１で接続される第２
の監視センタ１２と、第２の監視センタ１２に設けら
れ、記憶部を有するＣＰＵ１４とを備えると共に、ＣＰ
Ｕ１４より異常信号の監視状態を送信される監視時間集
計部１６と、監視時間集計部１６で集計された監視時間
を表示する監視時間表示部１７とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ビル等の建物内に
配備される設備機器の異常を電話回線を介して遠隔的に
監視する監視センタを備えたビル群管理システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】図２は、この種の従来のビル群管理シス
テムの一例を示すブロック図である。この図２に示す従
来技術は、所定の建物に設備された遠隔監視装置１が図
示しない給排水装置、空調装置、エレベータ、エスカレ
ータ、防犯装置等の設備機器に異常が生じたことを異常
信号として出力する装置を備えている。

【０００３】また、遠隔監視装置１から離れた所に、監
視センタ３が備えられ、この監視センタ３には遠隔監視
装置１から出力される異常信号を電話回線２を介して入
力し、デジタル信号に変換する入出力部と、演算部、記
憶部を含む中央処理装置、すなわちＣＰＵ５を備えてい
る。ＣＰＵ５の記憶部には、異常信号が異常データとし
て記憶される。ＣＰＵ５に接続され、ＣＰＵ５記憶部に
記憶された異常データを表示可能な表示装置と、ＣＰＵ
５に接続されＣＰＵ５の記憶部に記憶された異常データ
を印刷可能な印刷装置６と、ＣＰＵ５の記憶部に記憶さ
れた異常データの表示装置４での表示を指示する第１の
指示装置８とＣＰＵ５の記憶部に記憶された異常データ
の印刷装置６での印刷を指示する第２の指示装置９とを
備えている。

【０００４】このように構成される従来技術では、遠隔
監視装置１から異常信号が電話回線２に出力される。監
視センタ３のＣＰＵ５は、この異常信号を受信して、対
応するデジタル信号に変換し、ＣＰＵ５の記憶部は、そ
のデジタル信号すなわち異常データを記憶する。第１の
指示装置８を操作すると、その異常データが表示装置４
に表示される。また、第２の指示装置９を操作すると、
その異常データが印刷装置６によって印刷される。監視
センタ３の作業者は、表示装置４の表示あるいは印刷装
置６の印刷を見て、該当するその異常を復旧させるため
の対応処理を行う。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、遠隔監視装置１より送信されてきた異常データがＣ
ＰＵ５の記憶部に記憶されるものの、印刷装置６から印
刷されて出てくるものは、その個別の異常データに限ら
れる。したがって、例えば今日、監視センタ３で遠隔監
視した監視時間が何時間かとか、１月当たり何時間監視
センタ３で監視したのかとかを調べデータ管理を行いた
い場合には、これらの異常データが印刷された記録紙の
記録を、丹念に確認し、時間を調べる作業を行わなけれ
ばならない。この作業は、異常データの数を考慮した各
種の処理作業を実施する場合、その該当する処理作業の
能率の向上が見込めない問題がある。

【０００６】本発明は、上述した従来技術における実状
に鑑みてなされたもので、その目的は、監視センタにお
いて遠隔監視した監視時間を自動的に把握することがで
きるビル群管理システムを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項１に係る発明は、所定の建物に配備
される設備機器の異常を遠隔検出する遠隔監視装置と、
第１の電話回線を介して接続される第１の監視センタを
備え、この第１の監視センタが、上記遠隔監視装置から
出力され、上記第１の電話回線を介して送信された異常
信号を異常データとして記憶する記憶部を有する第１の
監視センタにおいて、上記遠隔監視装置に接続される第
１の電話回線と、この第１の電話回線を経て送信される
上記遠隔監視装置からの上記異常信号が送信された時間
を集計する監視時間集計部と、この監視時間集計部で集
計された上記異常信号が送信された時間を集計時間とし
て表示する第１の監視時間表示部を備えるとともに、上
記第１の監視センタより、上記遠隔監視装置から上記第
１の電話回線を介して送信された上記異常信号を上記第
１の監視センタより、第１の監視センタと第２の電話回
線を介して接続される第２の監視センタに送信する送信
手段と、上記第１の監視センタより、第２の電話回線を
介して第２の監視センタに送信された上記異常信号が上
記第２の監視センタに送信された時間を集計する第２の
監視時間集計部と、この第２の監視時間集計部で集計さ
れた上記異常信号が送信された時間を集計時間として表
示する第２の監視時間表示部を備える構成にしてある。

【０００８】このように構成した請求項１に係る発明で
は、所定の建物内に配備される設備機器の異常が遠隔監
視装置によって検出されると、遠隔監視装置のスケジュ
ール設定の通りに電話回線を介してその異常信号が第１
の監視センタ、第２の監視センタにそれぞれ送信され、
第１の監視センタ、第２の監視センタの記憶部に異常信
号に対応する異常データが記録される。また上述のよう
に、設備機器の異常が遠隔監視装置によって検出された
とき、上記遠隔監視装置から電話回線経由で第１の監視
センタ、第２の監視センタに上記異常信号が送信された
時間を第１の監視時間集計部、第２の監視時間集計部に
送信され、集計する。第１の監視時間集計部、第２の監
視時間集計部で集計された上記異常信号が送信された時
間を集計時間として表示する第１の監視時間表示部、第
２の監視時間表示部において集計時間が表示される。

【０００９】したがって、第１の監視センタ、第２の監
視センタにおいて特別な異常信号を監視した時間の集計
処理を要することはなく自動的に把握することができ
る。

【００１０】また、本発明の請求項２に係る発明は、請
求項１に係る発明において、上記第１の監視センタ、及
び第２の監視センタは、上記記憶部に記憶された上記異
常信号を表示可能な表示装置と、上記記憶部に記憶され
た上記異常データを印刷する印刷装置とを備えるととも
に、上記記憶部に記憶された上記異常データの上記表示
装置での表示を指示する第１の指示装置と、上記記憶部
に記憶された上記異常データの上記異常印刷装置での印
刷を指示する第２の指示装置とを備える構成にしてあ
る。

【００１１】このように構成した請求項２に係る発明で
は、第１の指示装置を操作することにより、監視センタ
の記憶部に記憶された集計値データが印刷装置により印
刷される。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明のビル群管理システ
ムの一実施の形態を図に基づいて説明する。

【００１３】図１は、本発明の一実施形態を示すブロッ
ク図である。この図１において、前述した図２に示すも
のと同等のものは同じ符号で示してある。すなわち、図
１に示す本実施形態にあっても、所定の建物内の設備機
器を監視する遠隔監視装置１を、第１の電話回線、つま
り電話回線２を介してその異常信号が第１の監視センタ
３に入力され、この第１の監視センタの記憶部に異常信
号に対応する異常データが記憶される。また上述のよう
に、上記遠隔監視装置１からの上記異常信号が第１の監
視センタ３に送信され、時間を監視時間集計部７におい
て集計する。またその上記第１の監視センタ３における
集計された監視時間を表示する監視時間表示部１０を備
える。これらのものについては、前述した図２に示した
ものと同等である。

【００１４】本実施形態では特に、第１の監視センタ３
に接続される別の電話回線、すなわち第２の電話回線１
１と、この電話回線１１に接続され、第１の監視センタ
３と同様に上述の遠隔監視装置１からの設備異常の信号
を入力される第２の監視センタ１２がある。この電話回
線１１に接続され、第１の監視センタ３と同様に上述の
遠隔監視装置１からの設備異常の信号を入力される第２
の監視センタ１２がある。この第２の監視センタ１２は
上述の第１の監視センタ３と同様に、異常信号を第２の
電話回線１１を介して入力し、デジタル信号に変換する
入出力部と演算部記憶部を含む中央処理装置、すなわち
ＣＰＵ１４に接続されＣＰＵ１４の記憶部に記憶された
異常データを表示可能な第２の表示装置１３と、ＣＰＵ
１４に接続されＣＰＵ１４の記憶部に記憶された異常デ
ータを印刷可能な第２の印刷装置１５と、ＣＰＵ１４の
記憶部に記憶された異常データを表示装置１３での表示
を指示する第１の指示装置１８と、ＣＰＵ１４の記憶部
に記憶された異常データを印刷装置での印刷を指示する
第２の指示装置１９とを備えている。

【００１５】更に上述の第１の監視センタ３と同様に、
この第２の監視センタ１２には、上記異常が上記遠隔監
視装置１から上述の第１の異常信号が第２の監視センタ
１２に送信された時間を第２の監視時間集計部１６にお
いて集計する。またその上述の第２の監視センタ１２に
おける集計された監視時間を表示する第２の監視時間表
示部１７を備える。

【００１６】また遠隔監視装置１においてはタイマー２
０を備えており、１日のうち例えばＡＭ９：００〜ＰＭ
５：００は第２の監視センタ１２に異常発報を送信し、
第２の監視時間集計部１６において、第２の監視センタ
１２において上述の異常信号の監視時間を集計するとい
った設定が可能であり、ＡＭ０：００〜ＰＭ１２：００
までといった２４時間監視に設定した場合にも対応で
き、自動的に第２の監視センタ１２で監視した時間を表
示することができるよう設備を備えている。

【００１７】また、上述した遠隔監視装置１におけるタ
イマー２０において、例えばＰＭ５：００〜ＡＭ９：０
０までは第１の監視センタ３、ＡＭ９：００〜ＰＭ５：
００は第２の監視センタ１２でそれぞれ監視するように
タイマー設定しておくと、自動的に上述の遠隔監視装置
１で、スケジュール通りに異常信号を第１の監視センタ
３、第２の監視センタ１２にそれぞれ送信する。このこ
とより、２つの監視センタで時間を決めて、１つの建物
の設備機器からの異常信号を監視することができる。

【００１８】このように構成してある本実施形態におけ
る処理は以下のように行われる。

【００１９】所定の建物内に配備される設備機器のどれ
かに異常が生じたときは、その異常信号が遠隔監視装置
１より第１の電話回線２を介して第１の監視センタ３に
送信する処理を行う。

【００２０】この遠隔監視装置１ではタイマー２０によ
りスケジュール設定がされており、その設定により第１
の監視センタ３、または第２の監視センタ１２に送信す
る処理を行う。上述のタイマーにより、例えば、第１の
監視センタ３に異常信号を送信するようスケジュール設
定されていた場合、上述の遠隔監視装置１から第１の電
話回線２を介して第１の監視センタ３に異常信号が送信
される処理を行う。ここで第１の監視センタ３では、受
信した異常信号をＣＰＵ５の入出力部、演算部でデジタ
ル信号に変換し、記憶部に記憶するとともにＣＰＵ５か
ら監視時間集計部７に送信する処理を行う。送信された
上述の異常信号は、監視時間集計部で集計されたのち、
監視時間表示部１０で自動的に表示される。

【００２１】このように記憶されている状態において、
例えば第１の監視センタ３の第１の指示装置８が操作さ
れると、その指示信号がＣＰＵ５の入出力部を介して演
算部に入力される。演算部は、異常データを表示する指
示信号であると判別し、記憶部の異常データエリアに記
憶されている異常データを読み出し、入出力部を介して
表示装置４に出力する。これにより、リアルタイムの異
常データが表示装置４に表示される。

【００２２】また例えば、第１の監視センタ３の第２の
指示装置９が操作されると、その指示信号がＣＰＵ５の
入出力部を介して演算部に入力される。演算部は異常デ
ータを印刷する指示信号であると判別し、記憶部の異常
データエリアに記憶されている異常データを読み出し、
入出力部を介して印刷装置６に出力する。これにより、
異常データが印刷装置６で印刷される。

【００２３】以上のように構成した本実施形態にあって
は、監視センタ３のＣＰＵ５の記憶部に異常データがリ
アルタイムに記憶されるとともに、監視センタ１２のＣ
ＰＵ１４の記憶部に異常データがリアルタイムに記憶さ
れている。この各記憶部に記憶されている異常データを
各監視センタで監視している監視時間が監視表示部１０
と監視表示部１７に表示される。これに伴い、上述した
建物の設備機器の異常信号について、第１の監視センタ
３、第２の監視センタ１２でのそれぞれの監視時間を考
慮した各種の処理作業を実施する場合、その該当する処
理作業の能率を向上させることができる。

【００２４】なお、上記実施形態では、監視時間集計部
７においては、全監視時間を集計し、監視時間表示部で
表示するようにしたが、本発明は、これに限られず、例
えば１日ごとの異常信号をその監視センタで監視した時
間を集計する日集計手段、例えば１月ごとの異常信号を
その監視センタで監視した時間を集計する月集計手段、
例えば１年ごとの異常信号をその監視センタで監視した
時間を集計する年集計手段を設ける構成としてもよい。
この場合にはＣＰＵ５または１３の記憶部に日集計手段
で集計された監視時間を集計する日集計エリアと、月集
計手段で集計された監視時間を集計する月集計エリア
と、年集計手段で集計された監視時間を集計する年集計
エリアが追加設定されるような構成にする。

【００２５】

【発明の効果】本発明は以上の構成にしてあることか
ら、このような構成にすることにより、任意の期間の任
意の監視センタにおける監視時間を自動的に表示させる
ことができ、これらの監視時間を考慮した各種の処理作
業の能率を従来に比べて向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のビル群管理システムの一実施形態を示
すブロック図である。

【図２】従来のビル群管理システムの一例を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ 遠隔監視装置 ２ 第１の電話回線 ３ 第１の監視センタ ４ 表示装置 ５ ＣＰＵ ６ 印刷装置 ７ 監視時間集計部 ８ 第１の指示装置 ９ 第２の指示装置 １０ 監視時間表示部 １１ 第２の電話回線 １２ 第２の監視センタ １３ 表示装置 １４ ＣＰＵ １５ 印刷装置 １６ 監視時間集計部 １７ 監視時間表示部 １８ 第１の指示装置 １９ 第２の指示装置 ２０ タイマー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の建物に配備される設備機器の異常
   を遠隔検出する遠隔監視装置と、第１の電話回線を介し
   て接続される第１の監視センタを備え、この第１の監視
   センタが、上記遠隔監視装置から出力され、上記第１の
   電話回線を介して送信された異常信号を異常データとし
   て記憶する記憶部を有する第１の監視センタにおいて、
   上記遠隔監視装置に接続される第１の電話回線と、この
   第１の電話回線を経て送信される上記遠隔監視装置から
   の上記異常信号が送信された時間を集計する監視時間集
   計部と、この監視時間集計部で集計された上記異常信号
   が送信された時間を集計時間として表示する第１の監視
   時間表示部を備えるとともに、上記第１の監視センタよ
   り、上記遠隔監視装置から上記第１の電話回線を介して
   送信された上記異常信号を上記第１の監視センタより、
   第１の監視センタと第２の電話回線を介して接続される
   第２の監視センタに送信する送信手段と、上記第１の監
   視センタより、第２の電話回線を介して第２の監視セン
   タに送信された上記異常信号が上記第２の監視センタに
   送信された時間を集計する第２の監視時間集計部と、こ
   の第２の監視時間集計部で集計された上記異常信号が送
   信された時間を集計時間として表示する第２の監視時間
   表示部を備えることを特徴とするビル群管理システム。
2. 【請求項２】 上記第１の監視センタ、及び第２の監視
   センタは、上記記憶部に記憶された上記異常信号を表示
   可能な表示装置と、上記記憶部に記憶された上記異常デ
   ータを印刷する印刷装置とを備えるとともに、上記記憶
   部に記憶された上記異常データの上記表示装置での表示
   を指示する第１の指示装置と、上記記憶部に記憶された
   上記異常データの上記異常印刷装置での印刷を指示する
   第２の指示装置とを備えることを特徴とする請求項１記
   載のビル群管理システム。