JPH11317642A - 弾性表面波デバイスおよび通信装置 - Google Patents

弾性表面波デバイスおよび通信装置

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JPH11317642A
JPH11317642A JP4913799A JP4913799A JPH11317642A JP H11317642 A JPH11317642 A JP H11317642A JP 4913799 A JP4913799 A JP 4913799A JP 4913799 A JP4913799 A JP 4913799A JP H11317642 A JPH11317642 A JP H11317642A
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Osamu Furukawa
修 古川
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0023Balance-unbalance or balance-balance networks
    • H03H9/0028Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices
    • H03H9/0033Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices having one acoustic track only
    • H03H9/0042Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices having one acoustic track only the balanced terminals being on opposite sides of the track

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Abstract

(57)【要約】 【課題】平衡信号端子にサージやノイズなどの過電圧が
印加された場合に耐圧劣化を引き起こし難い電極構造の
弾性表面波デバイスを提供する。 【解決手段】 この弾性表面波デバイスのIDT7,
9,11と信号出力端子3との間には、逆電圧ブロック
用の直列共振子5が接続されている。またIDT7,
9,11と信号出力端子4間には、逆電圧ブロック用の
直列共振子6が接続されている。直列共振子5,6は上
記IDTの一部として所望帯域抽出用に動作するもので
あり、これら2つの直列共振子5,6の構造はほぼ同一
であることが必要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波デバイス
および通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波デバイスの電極構造として、
図14に示すように、反射器78、79との間に信号入
力端子71、72と信号出力端子73,74とを含む電
極71〜77をくし歯状に配置したインターディジタル
トランスデューサ構造(以下IDT構造と称す)のもの
や、このIDT構造の弾性表面波デバイスに直列共振子
を接続した構造がよく知られている(特開平7−303
67)。
【0003】この種の弾性表面波デバイスは、移動体通
信装置においてフィルタとして利用されており、入力・
出力とも不平衡の状態での接続形態であったが、近年、
入出力のいずれかもしくは両方を平衡端子とし、この弾
性表面波フィルタの前後の周辺回路、例えば後段のミキ
サなどに直結したいという要望がある。
【0004】図15は上記直列共振子を有する弾性表面
波フィルタの電極構造の模式図である。
【0005】同図に示すように、この弾性表面波フィル
タは平衡出力端子53,54を有している。平衡出力端
子53,54はトランスデューサの出力IDT55,5
7,59から引き出された配線に直接接続され、次段の
例えば平衡型のミキサなど(図示せず)へ接続されてい
る。これら出力IDT55,57,59の間には入力I
DT56,58が介在されている。これら入力IDT5
6,58は直列共振子60を介して前段のローノイズア
ンプ(LNA)などに接続されている。それぞれのID
T55〜59、直列共振子60の両側には反射器70が
形成されている。なお、図中、開口長Lはトランスデュ
ーサの形成幅である。また直列共振子60はこの弾性表
面波フィルタに入力される信号の帯域幅を広げるための
ものなので、信号の帯域幅によってはこの直列共振子6
0が不要な場合もある。
【0006】このようにフィルタの入力側が不平衡であ
り、かつフィルタの出力側が平衡である場合、不平衡入
力端子51,52側からの過電圧は直列共振子60でブ
ロックされるものの、平衡出力端子53,54側からの
過電圧は直接トランスデューサのIDT55,57,5
9に加わる。
【0007】もし、これらのIDT55,57,59の
一部が放電やサージなどにより短絡した場合、直ちに性
能劣化を引き起こす。
【0008】また、フィルタの出力側が平衡である場
合、平衡出力端子54を終端し平衡出力端子53より出
力信号を取り出した場合の振幅と位相に対して、平衡出
力端子53を終端し、平衡出力端子54より信号を取り
出した場合の出力信号の振幅がほぼ同じで位相がほぼ1
80°反転していることが、良好な平衡出力を得るため
の条件として要請されている。
【0009】しかし、これらIDT55〜59の電極の
本数もしくは対数、開口長L、さらにはそのIDTの極
性(方向性)によって、平衡出力端子54から出力信号
を取り出す場合と平衡出力端子53から出力信号を取り
出す場合とで、微妙に異なる状態が発生する場合があ
り、これらの良好な出力要件への調整は困難であった。
この他、従来、フィルタとして利用される弾性表面波デ
バイスの電極構造としては、図16に示すように、入力
IDT61,63,65の間に出力IDT62,64が
介在されているものもあるが、上記図15の場合とは各
電極からの配線の引き出し方が異なるだけであるため、
通常と異なる逆側からの過電圧の印加に対しては同じ不
具合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の電極
構造では、通常の信号の流れと逆方向へ過電圧やノイズ
などが印加された場合、耐圧劣化を起こしやすいという
欠点があった。
【0011】また、良好な平衡出力もしくは平衡入力を
得るために要求される条件が生じやすいという問題があ
った。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、第1の目的は、平衡出力端子や平衡入
力端子などの平衡端子に過電圧などが加わった場合にも
耐圧劣化を引き起こし難い電極構造の弾性表面波デバイ
スおよび通信装置を提供することにある。
【0013】また、第2の目的は、より良好な平衡出力
条件もしくは平衡入力条件を与えることのできる弾性表
面波デバイスおよび通信装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の弾性表面波デバイスは、
信号が非平衡状態で入力される非平衡入力端と、前記非
平衡入力端から入力された信号により弾性表面波を励振
する入力側伝搬器と、前記入力側伝搬器により励振され
た弾性表面波を受信して所望信号を得る出力側伝搬器
と、前記出力側伝搬器により得られた所望信号を平衡状
態で出力する第1および第2の平衡出力端子と、前記第
1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介挿され
た第1の共振子と、前記第2の平衡出力端子と前記出力
側伝搬器との間に介挿された第2の共振子とを具備した
ことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明の弾性表面波デバイス
は、請求項1記載の弾性表面波デバイスにおいて、前記
非平衡入力端と前記入力側伝搬器との間に介挿された第
3の共振子をさらに具備したことを特徴としている。
【0016】請求項3記載の発明の弾性表面波デバイス
は、信号が平衡状態で入力される第1及び第2の平衡入
力端子と、前記第1及び第2の平衡入力端子から入力さ
れた信号により弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、
前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
て所望信号を得る出力側伝搬器と、前記出力側伝搬器に
より得られた所望信号を非平衡状態で出力する非平衡出
力端と、前記第1の平衡入力端子と前記入力側伝搬器と
の間に介挿された第1の共振子と、前記第2の平衡入力
端子と前記入力側伝搬器との間に介挿された第2の共振
子とを具備したことを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明の弾性表面波デバイス
は、請求項3記載の弾性表面波デバイスにおいて、前記
非平衡出力端と前記出力側伝搬器との間に介挿された第
3の共振子をさらに具備したことを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明の弾性表面波デバイス
は、信号が平衡状態で入力される平衡入力端と、前記平
衡入力端から入力された信号により弾性表面波を励振す
る入力側伝搬器と、前記入力側伝搬器により励振された
弾性表面波を受信して所望信号を得る出力側伝搬器と、
前記出力側伝搬器により得られた所望信号を平衡状態で
出力する第1および第2の平衡出力端子と、前記第1の
平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介挿された第
1の共振子と、前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝
搬器との間に介挿された第2の共振子とを具備したこと
を特徴としている。
【0019】請求項6記載の発明の弾性表面波デバイス
は、請求項1乃至5いずれか一記載の弾性表面波デバイ
スにおいて、前記第1及び第2の共振子がインターディ
ジタルトランスデューサであり、前記インターディジタ
ルトランスデューサのくし歯状電極の本数をそれぞれn
1,n2とし、前記インターディジタルトランスデュー
サの開口長をそれぞれL1,L2としたとき、0.85
≦(L1×n1)/(L2×n2)≦1.15を満たす
構造としたことを特徴としている。
【0020】請求項7記載の発明の弾性表面波デバイス
は、信号が非平衡状態で入力される非平衡入力端と、信
号が平衡状態で出力される平衡出力端と、前記非平衡入
力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記平衡出力端
への第1及び第2の出力点を有し、前記非平衡入力端か
ら入力された非平衡状態の入力信号を弾性表面波や電気
信号への変換により伝搬して前記第1及び第2の出力点
から出力するラティス構造の共振子群と、前記第1の出
力点と前記平衡出力端との間に介挿された第1の共振子
と、前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿さ
れた第2の共振子とを具備したことを特徴としている。
【0021】請求項8記載の発明の弾性表面波デバイス
は、信号が平衡状態で入力される平衡入力端と、信号が
非平衡状態で出力される非平衡出力端と、前記平衡入力
端と前記非平衡出力端の間に接続され、前記平衡入力端
への第1及び第2の入力点を有し、前記平衡入力端から
前記第1及び第2の入力点を通じて入力された平衡状態
の入力信号を弾性表面波や電気信号への変換により伝搬
し前記非平衡出力端へ出力するラティス構造の共振子群
と、前記第1の入力点と前記平衡入力端との間に介挿さ
れた第1の共振子と、前記第2の入力点と前記平衡入力
端との間に介挿された第2の共振子とを具備したことを
特徴としている。
【0022】請求項9記載の発明の弾性表面波デバイス
は、信号が平衡状態で入力される平衡入力端と、信号が
平衡状態で出力される平衡出力端と、前記平衡入力端と
前記平衡出力端の間に接続され、前記平衡出力端への第
1及び第2の出力点を有し、前記平衡入力端から入力さ
れた平衡状態の入力信号を弾性表面波や電気信号への変
換により伝搬し前記第1及び第2の出力点から出力する
ラティス構造の共振子群と、前記第1の出力点と前記平
衡出力端との間に介挿された第1の共振子と、前記第2
の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された第2の共
振子とを具備したことを特徴としている。
【0023】請求項10記載の発明の弾性表面波デバイ
スは、請求項1乃至9いずれか一記載の弾性表面波デバ
イスにおいて、前記第1および第2の共振子をほぼ同一
の構造としたことを特徴としている。
【0024】請求項11記載の発明の通信装置は、第1
の信号出力手段と第2の信号出力手段との間に弾性表面
波デバイスを介挿し、前記弾性表面波デバイスを信号の
フィルタとして動作させる通信装置において、前記弾性
表面波デバイスは、信号が非平衡状態で入力される非平
衡入力端と、前記非平衡入力端から入力された信号によ
り弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、前記入力側伝
搬器により励振された弾性表面波を受信して所望信号を
得る出力側伝搬器と、前記出力側伝搬器により得られた
所望信号を平衡状態で出力する第1および第2の平衡出
力端子と、前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器
との間に介挿された第1の共振子と、前記第2の平衡出
力端子と前記出力側伝搬器との間に介挿された第2の共
振子とを具備したことを特徴としている。
【0025】請求項12記載の発明の通信装置は、第1
の信号出力手段と第2の信号出力手段との間に弾性表面
波デバイスを介挿し、前記弾性表面波デバイスを信号の
フィルタとして動作させる通信装置において、前記弾性
表面波デバイスは、信号が平衡状態で入力される第1及
び第2の平衡入力端子と、前記第1及び第2の平衡入力
端子から入力された信号により弾性表面波を励振する入
力側伝搬器と、前記入力側伝搬器により励振された弾性
表面波を受信して所望信号を得る出力側伝搬器と、前記
出力側伝搬器により得られた所望信号を非平衡状態で出
力する非平衡出力端と、前記第1の平衡入力端子と前記
出力側伝搬器との間に介挿された第1の共振子と、前記
第2の平衡入力端子と前記出力側伝搬器との間に介挿さ
れた第2の共振子とを具備したことを特徴としている。
【0026】請求項13記載の発明の通信装置は、第1
の信号出力手段と第2の信号出力手段との間に弾性表面
波デバイスを介挿し、前記弾性表面波デバイスを信号の
フィルタとして動作させる通信装置において、前記弾性
表面波デバイスは、信号が平衡状態で入力される平衡入
力端と、前記平衡入力端から入力された信号により弾性
表面波を励振する入力側伝搬器と、前記入力側伝搬器に
より励振された弾性表面波を受信して所望信号を得る出
力側伝搬器と、前記出力側伝搬器により得られた所望信
号を平衡状態で出力する第1および第2の平衡出力端子
と、前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間
に介挿された第1の共振子と、前記第2の平衡出力端子
と前記出力側伝搬器との間に介挿された第2の共振子と
を具備したことを特徴としている。
【0027】請求項14記載の発明の通信装置は、第1
の信号出力手段と第2の信号出力手段との間に弾性表面
波デバイスを介挿し、前記弾性表面波デバイスを信号の
フィルタとして動作させる通信装置において、前記弾性
表面波デバイスは、信号が非平衡状態で入力される非平
衡入力端と、信号が平衡状態で出力される平衡出力端
と、前記非平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続さ
れ、前記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、
前記非平衡入力端から入力された非平衡状態の入力信号
を弾性表面波や電気信号への変換により伝搬して前記第
1及び第2の出力点から出力するラティス構造の共振子
群と、前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿
された第1の共振子と、前記第2の出力点と前記平衡出
力端との間に介挿された第2の共振子とを具備したこと
を特徴としている。
【0028】請求項15記載の発明の通信装置は、第1
の信号出力手段と第2の信号出力手段との間に弾性表面
波デバイスを介挿し、前記弾性表面波デバイスを信号の
フィルタとして動作させる通信装置において、前記弾性
表面波デバイスは、信号が平衡状態で入力される平衡入
力端と、信号が非平衡状態で出力される非平衡出力端
と、前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、
前記平衡入力端への第1及び第2の入力点を有し、前記
平衡入力端から前記第1及び第2の入力点を通じて入力
された平衡状態の入力信号を弾性表面波や電気信号への
変換により伝搬し前記非平衡出力端へ出力するラティス
構造の共振子群と、前記第1の入力点と前記平衡入力端
との間に介挿された第1の共振子と、前記第2の入力点
と前記平衡入力端との間に介挿された第2の共振子とを
具備したことを特徴としている。
【0029】請求項16記載の発明の通信装置は、第1
の信号出力手段と第2の信号出力手段との間に弾性表面
波デバイスを介挿し、前記弾性表面波デバイスを信号の
フィルタとして動作させる通信装置において、前記弾性
表面波デバイスは、信号が平衡状態で入力される平衡入
力端と、信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、前
記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記平
衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記平衡入
力端から入力された平衡状態の入力信号を弾性表面波や
電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第2の出力
点から出力するラティス構造の共振子群と、前記第1の
出力点と前記平衡出力端との間に介挿された第1の共振
子と、前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿
された第2の共振子とを具備したことを特徴としてい
る。
【0030】請求項17記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
とを有する通信装置において、前記バンドパスフィルタ
は、前記受信アンプからの信号が非平衡状態で入力され
る非平衡入力端と、前記非平衡入力端から入力された信
号により弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、前記入
力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信して所望
信号を得る出力側伝搬器と、前記出力側伝搬器により得
られた所望信号を前記ミキサへ平衡状態で出力する第1
および第2の平衡出力端子と、前記第1の平衡出力端子
と前記出力側伝搬器との間に介挿された第1の共振子
と、前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間
に介挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とし
ている。
【0031】請求項18記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
とを有する通信装置において、前記バンドパスフィルタ
は、前記受信アンプからの信号が平衡状態で入力される
平衡入力端と、前記平衡入力端から入力された信号によ
り弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、前記入力側伝
搬器により励振された弾性表面波を受信して所望信号を
得る出力側伝搬器と、前記出力側伝搬器により得られた
所望信号を前記ミキサへ平衡状態で出力する第1および
第2の平衡出力端子と、前記第1の平衡出力端子と前記
出力側伝搬器との間に介挿された第1の共振子と、前記
第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介挿さ
れた第2の共振子とを具備したことを特徴としている。
【0032】請求項19記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
とを有する通信装置において、前記バンドパスフィルタ
は、前記受信アンプからの信号が非平衡状態で入力され
る非平衡入力端と、信号が平衡状態で出力される平衡出
力端と、前記非平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続
され、前記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有
し、前記非平衡入力端から入力された非平衡状態の入力
信号を弾性表面波や電気信号への変換により伝搬し前記
第1及び第2の出力点から出力するラティス構造の共振
子群と、前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介
挿された第1の共振子と、前記第2の出力点と前記平衡
出力端との間に介挿された第2の共振子とを具備したこ
とを特徴としている。
【0033】請求項20記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
とを有する通信装置において、前記バンドパスフィルタ
は、前記受信アンプからの信号が平衡状態で入力される
平衡入力端と、信号が平衡状態で出力される平衡出力端
と、前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、
前記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記
平衡入力端から入力された平衡状態の入力信号を弾性表
面波や電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第2
の出力点から出力するラティス構造の共振子群と、前記
第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された第1
の共振子と、前記第2の出力点と前記平衡出力端との間
に介挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とし
ている。
【0034】請求項21記載の発明の通信装置は、マイ
クから入力された音声信号をFM変調するFM変調器と
前記FM変調器によりFM変調された信号とPLL発振
器から入力された局発信号とを合成するミキサと前記ミ
キサにより合成された信号をフィルタリングするバンド
パスフィルタと前記バンドパスフィルタによりフィルタ
リングされた信号を増幅する送信アンプと前記送信アン
プにより増幅された信号を無線送信するアンテナとを有
する通信装置において、前記バンドパスフィルタは、前
記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力される
第1及び第2の平衡入力端子と、前記第1の平衡入力端
子から入力された信号により弾性表面波を励振する入力
側伝搬器と、前記入力側伝搬器により励振された弾性表
面波を受信して所望信号を得る出力側伝搬器と、前記出
力側伝搬器により得られた所望信号を前記送信アンプへ
非平衡状態で出力する非平衡出力端と、前記第1の平衡
入力端子と前記入力側伝搬器との間に介挿された第1の
共振子と、前記第2の平衡入力端子と前記入力側伝搬器
との間に介挿された第2の共振子とを具備したことを特
徴としている。
【0035】請求項22記載の発明の通信装置は、マイ
クから入力された音声信号をFM変調するFM変調器と
前記FM変調器によりFM変調された信号とPLL発振
器から入力された局発信号とを合成するミキサと前記ミ
キサにより合成された信号をフィルタリングするバンド
パスフィルタと前記バンドパスフィルタによりフィルタ
リングされた信号を増幅する送信アンプと前記送信アン
プにより増幅された信号を無線送信するアンテナとを有
する通信装置において、前記バンドパスフィルタは、前
記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力される
平衡入力端と、前記平衡入力端から入力された信号によ
り弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、前記入力側伝
搬器により励振された弾性表面波を受信して所望信号を
得る出力側伝搬器と、前記出力側伝搬器により得られた
所望信号を前記送信アンプへ平衡状態で出力する第1お
よび第2の平衡出力端子と、前記第1の平衡出力端子と
前記出力側伝搬器との間に介挿された第1の共振子と、
前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
挿された第2の共振子とを具備したことを特徴としてい
る。
【0036】請求項23記載の発明の通信装置は、マイ
クから入力された音声信号をFM変調するFM変調器と
前記FM変調器によりFM変調された信号とPLL発振
器から入力された局発信号とを合成するミキサと前記ミ
キサにより合成された信号をフィルタリングするバンド
パスフィルタと前記バンドパスフィルタによりフィルタ
リングされた信号を増幅する送信アンプと前記送信アン
プにより増幅された信号を無線送信するアンテナとを有
する通信装置において、前記バンドパスフィルタは、前
記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力される
平衡入力端と、信号が非平衡状態で出力される非平衡出
力端と、前記平衡入力端と前記非平衡出力端の間に接続
され、前記平衡入力端への第1及び第2の入力点を有
し、前記第1及び第2の入力点から入力された平衡状態
の入力信号を弾性表面波や電気信号への変換により伝搬
し前記非平衡出力端から前記送信アンプへ出力するラテ
ィス構造の共振子群と、前記第1の入力点と前記平衡入
力端との間に介挿された第1の共振子と、前記第2の入
力点と前記平衡入力端との間に介挿された第2の共振子
とを具備したことを特徴としている。
【0037】請求項24記載の発明の通信装置は、マイ
クから入力された音声信号をFM変調するFM変調器と
前記FM変調器によりFM変調された信号とPLL発振
器から入力された局発信号とを合成するミキサと前記ミ
キサにより合成された信号をフィルタリングするバンド
パスフィルタと前記バンドパスフィルタによりフィルタ
リングされた信号を増幅する送信アンプと前記送信アン
プにより増幅された信号を無線送信するアンテナとを有
する通信装置において、前記バンドパスフィルタは、前
記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力される
平衡入力端と、信号が平衡状態で出力される平衡出力端
と、前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、
前記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記
平衡入力端から入力された平衡状態の入力信号を弾性表
面波や電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第2
の出力点から出力するラティス構造の共振子群と、前記
第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された第1
の共振子と、前記第2の出力点と前記平衡出力端との間
に介挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とし
ている。
【0038】請求項25記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
と前記ミキサにより合成された信号から中間周波数をフ
ィルタリングするIFフィルタと前記IFフィルタによ
り中間周波数がフィルタリングされた信号を復調するF
M復調器と有する通信装置において、前記局発フィルタ
は、前記PLL発振器により発振された局発信号が非平
衡状態で入力される非平衡入力端と、前記非平衡入力端
から入力された局発信号により弾性表面波を励振する入
力側伝搬器と、前記入力側伝搬器により励振された弾性
表面波を受信して所望信号を得る出力側伝搬器と、前記
出力側伝搬器により得られた所望信号を前記ミキサへ平
衡状態で出力する第1および第2の平衡出力端子と、前
記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介挿
された第1の共振子と、前記第2の平衡出力端子と前記
出力側伝搬器との間に介挿された第2の共振子とを具備
したことを特徴としている。
【0039】請求項26記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
と前記ミキサにより合成された信号から中間周波数をフ
ィルタリングするIFフィルタと前記IFフィルタによ
り中間周波数がフィルタリングされた信号を復調するF
M復調器と有する通信装置において、前記局発フィルタ
は、前記PLL発振器により発振された局発信号が平衡
状態で入力される平衡入力端と、前記平衡入力端から入
力された局発信号により弾性表面波を励振する入力側伝
搬器と、前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波
を受信して所望信号を得る出力側伝搬器と、前記出力側
伝搬器により得られた所望信号を前記ミキサへ平衡状態
で出力する第1および第2の平衡出力端子と、前記第1
の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介挿された
第1の共振子と、前記第2の平衡出力端子と前記出力側
伝搬器との間に介挿された第2の共振子とを具備したこ
とを特徴としている。
【0040】請求項27記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
と前記ミキサにより合成された信号から中間周波数をフ
ィルタリングするIFフィルタと前記IFフィルタによ
り中間周波数がフィルタリングされた信号を復調するF
M復調器と有する通信装置において、前記局発フィルタ
は、前記PLL発振器により発振された局発信号が非平
衡状態で入力される非平衡入力端と、信号が平衡状態で
出力される平衡出力端と、前記非平衡入力端と前記平衡
出力端の間に接続され、前記平衡出力端への第1及び第
2の出力点を有し、前記非平衡入力端から入力された非
平衡状態の局発信号を弾性表面波や電気信号への変換に
よりフィルタリングして平衡状態の局発信号として前記
第1及び第2の出力点から出力するラティス構造の共振
子群と、前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介
挿された第1の共振子と、前記第2の出力点端と前記平
衡出力端との間に介挿された第2の共振子とを具備した
ことを特徴としている。
【0041】請求項28記載の発明の通信装置は、アン
テナで受信された信号を増幅する受信アンプと前記受信
アンプにより増幅された信号から所望帯域の信号を抽出
するバンドパスフィルタと前記バンドパスフィルタによ
り抽出された所望帯域の信号とPLL発振器から局発フ
ィルタを介して入力された局発信号とを合成するミキサ
と前記ミキサにより合成された信号から中間周波数をフ
ィルタリングするIFフィルタと前記IFフィルタによ
り中間周波数がフィルタリングされた信号を復調するF
M復調器と有する通信装置において、前記局発フィルタ
は、前記PLL発振器により発振された局発信号が平衡
状態で入力される平衡入力端と、信号が平衡状態で出力
される平衡出力端と、前記平衡入力端と前記平衡出力端
の間に接続され、前記平衡出力端への第1及び第2の出
力点を有し、前記平衡入力端から入力された平衡状態の
局発信号を弾性表面波や電気信号への変換によりフィル
タリングして前記第1及び第2の出力点から出力するラ
ティス構造の共振子群と、前記第1の出力点と前記平衡
出力端との間に介挿された第1の共振子と、前記第2の
出力点と前記平衡出力端との間に介挿された第2の共振
子とを具備したことを特徴としている。
【0042】請求項1,5記載の発明の場合、第1の平
衡出力端子と出力側伝搬器との間に第1の共振子を介挿
すると共に、第2の平衡出力端子と出力側伝搬器との間
に第2の共振子を介挿したことにより、通常の信号の流
れと逆に第1および第2の平衡出力端子に過電圧などが
印加された場合、過電圧が第1及び第2の各共振子でブ
ロックされるので、共振子よりも前段に位置する回路、
つまり出力側伝搬器への影響がほとんどなくなる。
【0043】請求項2記載の発明の場合、第1および第
2の共振子に加えて、さらに第3の共振子を非平衡入力
端と入力側伝搬器との間に介挿したことにより、通常の
信号よりも遥かに高い過電圧などが入力された場合に、
過電圧が第3の共振子でブロックされるので、第3の共
振子以降の回路、つまり入力側伝搬器への影響がほとん
どなくなり、第1および第2の共振子との効果で入出力
側を共に保護することができる。
【0044】請求項3記載の発明の場合、第1の平衡入
力端子と入力側伝搬器との間に第1の共振子を介挿する
と共に、第2の平衡入力端子と入力側伝搬器との間に第
2の共振子を介挿したことにより、通常の信号よりも遥
かに高い過電圧などが第1および第2の平衡入力端子に
印加された場合、過電圧が第1及び第2の各共振子でブ
ロックされるので、共振子以降の回路、つまり入力側伝
搬器への影響がほとんどなくなる。
【0045】請求項4記載の発明の場合、第1および第
2の共振子に加えて、さらに第3の共振子を非平衡出力
端と出力側伝搬器との間に介挿したことにより、通常の
信号の流れと逆に非平衡出力端に過電圧などが印加され
た場合、その過電圧が第3の共振子でブロックされるの
で、第3の共振子よりも前段に位置する回路、つまり出
力側伝搬器への影響がほとんどなくなり、第1および第
2の共振子との効果で入出力側を共に保護することがで
きる。
【0046】請求項6記載の発明の場合、第1及び第2
の共振子であるインターディジタルトランスデューサの
くし歯状電極の本数n1、n2と開口長L1,L2とを
0.85≦(L1×n1)/(L2×n2)≦1.15
を満たす範囲に調整することによって、平衡でない部分
の要素を補正することができ、より良好な平衡出力条件
もしくは平衡入力条件を与えることのできる信号を取り
出すことができる。
【0047】請求項7,9記載の発明の場合、第1の出
力点と平衡出力端との間に第1の共振子を介挿すると共
に、第2の出力点と平衡出力端との間に第2の共振子を
介挿したことにより、通常の信号の流れと逆に平衡出力
端に過電圧などが印加された場合、過電圧が第1及び第
2の各共振子でブロックされるので、共振子よりも前段
に位置する回路、つまり出力側伝搬器への影響がほとん
どなくなる。
【0048】請求項8記載の発明の場合、第1の入力点
と平衡入力端との間に第1の共振子を介挿すると共に、
第2の入力点と平衡入力端との間に第2の共振子を介挿
したことにより、通常の信号よりも遥かに高い過電圧な
どが第1および第2の平衡入力端子に印加された場合、
過電圧が第1及び第2の各共振子でブロックされるの
で、共振子以降の回路、つまりラティス構造の共振子群
への影響がほとんどなくなる。
【0049】請求項10記載の発明の場合、第1および
第2の共振子をほぼ同一の構造としたことによって、平
衡出力を得ることができる。
【0050】請求項11〜16記載の発明の場合、通常
の信号の流れと逆に過電圧などが第2の信号出力手段か
ら弾性表面波デバイスへ印加された場合、過電圧が弾性
表面波デバイスによってブロックされるので弾性表面波
デバイスの前段の第1の信号出力手段を過電圧から保護
することができる。また、通常の信号よりも遥かに高い
過電圧などが第1の信号出力手段から弾性表面波デバイ
スへ入力された場合も過電圧が弾性表面波デバイスによ
ってブロックされるので、弾性表面波デバイスの後段の
第2の信号出力手段を過電圧から保護することができ
る。
【0051】請求項17〜20記載の発明の場合、通常
の信号の流れと逆にミキサからバンドパスフィルタへ過
電圧などが印加された場合、過電圧がバンドパスフィル
タによってブロックされるので、バンドパスフィルタの
前段の受信アンプを過電圧から保護することができる。
【0052】請求項21〜24記載の発明の場合、通常
の信号の流れと逆に送信アンプからバンドパスフィルタ
へ過電圧などが印加された場合、過電圧がバンドパスフ
ィルタによってブロックされるので、バンドパスフィル
タの前段のミキサを過電圧から保護することができる。
【0053】請求項25〜28記載の発明の場合、通常
の信号の流れと逆にミキサから局発フィルタへ過電圧な
どが印加された場合、過電圧が局発フィルタによってブ
ロックされるので、局発フィルタの前段のPLL発振器
を過電圧から保護することができる。
【0054】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0055】図1は本発明に係る一つの実施形態として
の移動体通信装置の構成を示すブロック図である。移動
体通信装置としては例えば自動車電話機や携帯電話機な
どがある。
【0056】同図において、符号133はアンテナであ
る。このアンテナ133を介して受信された受信波はア
ンテナ共用器134により受信系に分離される。分離さ
れた受信信号はローノイズアンプ(LNA)135によ
り増幅された後、受信バンドパスフィルタ136により
所望の帯域が抽出される。ミキサ137にはPLL発振
器138により発振された局発信号が局発フィルタ13
9を介して入力されている。ミキサ137の出力はIF
フィルタ140、FM復調器141を介してスピーカ1
42より受信音として出力される。
【0057】一方、マイク143より入力された送話音
はFM変調器144を介してミキサ145に入力され
る。ミキサ145にはPLL発振器146により発振さ
れた局発信号が入力されている。ミキサ145の出力は
送信用バンドパスフィルタ147、パワーアンプ148
およびアンテナ共用器135を介してアンテナ133に
より送信波として出力される。
【0058】この移動体通信装置の各部には弾性表面波
デバイスが使用されている。例えば受信バンドパスフィ
ルタ136、局発フィルタ139、アンテナ共用器13
4および送信用バンドパスフィルタ147には、弾性表
面波デバイスがRF段のフィルタとして使用されてい
る。また、IFフィルタ140などには、弾性表面波デ
バイスがチャネル選局に不可欠な狭帯域のIF段のフィ
ルタとして使われている。さらにFM変調器144など
には弾性表面波デバイスが音声のFM変調における弾性
表面波共振子として使われている。
【0059】以下、受信バンドパスフィルタ136とし
て使用されている弾性表面波デバイスの各例について説
明する。
【0060】図2は弾性表面波デバイスの第1の例を示
す図である。図2において、信号入力端子1,2は信号
が入力される端子である。信号入力端子2は接地されて
いるため、信号入力端子1と信号入力端子2とを合わせ
て非平衡入力端と称す。この非平衡入力端にはLNA1
35により増幅された受信信号が入力される。この非平
衡入力端は、くし歯状の伝搬器(インターディジタルト
ランスデューサ)(以下IDTと称す)の入力側IDT
8,10に接続されている。
【0061】この実施形態のIDTは、出力側IDTと
してIDT7,9,11などの3つが形成され、これら
出力側IDT7,9,11の間に介在させる形で2つの
入力側IDT8,10が形成されているものである。こ
のように入出力用に5対のIDTが交互に列設されたも
のを5IDTという。
【0062】信号出力端子3,4は信号が出力される端
子である。信号出力端子3と信号出力端子4とを合わせ
て平衡出力端と称す。
【0063】IDT7,9,11と信号出力端子3との
間には、逆電圧ブロック用の直列共振子5が接続されて
いる。またIDT7,9,11と信号出力端子4間に
は、逆電圧ブロック用の直列共振子6が接続されてい
る。
【0064】直列共振子5,6は上記IDTの一部とし
て所望帯域抽出用に動作するものであり、これら2つの
直列共振子5,6の構造はほぼ同一であることが必要で
ある。すなわち、電極の本数、開口長などはできるだけ
あわせることが望ましい。また上記各伝搬器(出力側I
DT7,11の外側、直列共振子5,6の両側)には反
射器20が形成されている。つまり、この弾性表面波デ
バイスは平衡出力型のものである。
【0065】しかしながら、これら直列共振子5,6の
電極の本数、開口長は、完全に同一である必要は無く、
次のようにして信号の平衡状態を保つよう調整してもよ
い。直列共振子5の電極の本数をn1、開口長をL1と
し、直列共振子6の電極の本数をn2、開口長をL2と
したときに、 0.85≦(L1×n1)/(L2×n2)≦1.15 但し(L1×n1)/(L2×n2)=1.0の場合を
除く。の範囲となるように調整した構造とすればよい。
【0066】なお、好ましくは、0.92≦(L1×n
1)/(L2×n2)≦1.08の範囲となるように調
整した方がよい。
【0067】例えばL1=L2=100μm,n1=3
0本,n2=29本または31本として、平衡でない部
分の要素を補正することにより、より良好な平衡出力条
件もしくは平衡入力条件を与えることのできる信号を取
り出すことができ、平衡出力条件もしくは平衡入力条件
を適正化したデバイスを提供できる。
【0068】この移動体通信装置の場合、電波がアンテ
ナ133で受信されると、その受信信号はアンテナ共用
器134により受信系へ送られてLNA135により増
幅された後、受信バンドパスフィルタ136、つまりこ
の弾性表面波デバイスの入力端子1,2に入力される。
【0069】入力端子1,2に入力された受信信号はI
DT8,10に加わり、弾性表面波が励振される。この
弾性表面波がIDT7,9,11で受信されてIDT
5,6を通じて信号出力端子3,4より所望の帯域が抽
出されて次段のミキサ137へ入力される。
【0070】ミキサ137にはPLL発振器138によ
り発振された局発信号が局発フィルタ139を介して入
力されているので、この局発フィルタ139を通じて入
力された局発信号と所望の帯域の信号とがミキサ137
によって混合されてIFフィルタ140、FM変調器1
41を介してスピーカ142より受信音として出力され
る。
【0071】一方、後段のミキサ137などから信号出
力端子3,4(平衡出力端)に逆電圧、例えばサージ
(過電圧)、あるいはノイズなどが印加された場合、こ
の逆電圧は信号出力端子3,4にそれぞれ接続された直
列共振子5、6に印加されてここでブロックされるの
で、直列共振子5、6よりも前の回路、つまり出力側I
DT7,9,11にはほとんど影響を与えず、出力側I
DT7,9,11を保護することができる。
【0072】これにより、従来の電極構造、つまりトラ
ンスデューサの出力側IDTにミキサが直接接続(直
結)されている場合に比べて耐圧劣化が起こり難くな
る。
【0073】次に、上記弾性表面波デバイスの第2の例
について説明する。なお、上記第1の例と同じ構成には
同一の符号を付しその説明は省略する。
【0074】図3において、信号入力端子1と入力側I
DT8,10との間には第3の共振子としての直列共振
子12が接続されている。この直列共振子12は抽出す
る帯域を広げるためのものである。またこの直列共振子
12を挟むようにして反射器20が形成されている。
【0075】この第2の例の弾性表面波デバイスの場
合、後段のミキサ137などから信号出力端子3,4
(平衡出力端)に逆電圧、例えばサージ(過電圧)、あ
るいはノイズなどが印加された場合、この逆電圧は信号
出力端子3,4にそれぞれ接続された直列共振子5、6
に印加され、ここでブロックされるので、直列共振子
5、6よりも前の回路、つまり出力側IDT7,9,1
1にはほとんど影響を与えず、出力側IDT7,9,1
1を保護することができる。
【0076】また、この弾性表面波デバイスの前段のL
NA135からサージが非平衡入力端である信号入力端
子1に印加された場合、直列共振子12によってサージ
がブロックされるので、入力側IDT8,9はサージの
影響を受けず、入力側IDT8,9を保護することがで
きる。
【0077】次に、上記弾性表面波デバイスの第3の例
について説明する。なお、上記第1の例と同じ構成には
同一の符号を付しその説明は省略する。
【0078】図4において、この例のIDTは入力側I
DTとしてIDT13,15,17などの3つが形成さ
れており、これら入力側IDT13,15,17の間に
介在させる形で2つの出力側IDT14,16が形成さ
れている、いわゆる5IDT(5個の共振子(入出力
用)が列設されたもの)であるものの、上記第1の例
(図2参照)とは入出力のIDT(伝搬器)の配置関係
が反対の例である。
【0079】この第3の例の弾性表面波デバイスの場
合、後段のミキサ137などから信号出力端子3,4
(平衡出力端)に逆電圧、例えばサージ(過電圧)、あ
るいはノイズなどが印加された場合、この逆電圧は信号
出力端子3,4にそれぞれ接続された直列共振子5、6
に印加され、ここでブロックされるので、直列共振子
5、6よりも前の回路、つまり出力側IDT14,16
にはほとんど影響を与えず、出力側IDT14,16を
保護することができる。
【0080】次に、上記弾性表面波デバイスの第4の例
について説明する。なお。上記第3の例と同じ構成には
同一の符号を付しその説明は省略する。
【0081】図5において、信号入力端子1と入力側I
DT13,15、17との間には直列共振子18が接続
されている。この直列共振子18は抽出する帯域を広げ
るためのものである。この場合、信号入力端子2は接地
されているので、信号入力端子1,2によって非平衡入
力端が構成されている。
【0082】この第4の例の弾性表面波デバイスの場
合、後段のミキサ137などから信号出力端子3,4
(平衡出力端)に逆電圧、例えばサージ(過電圧)、あ
るいはノイズなどが印加された場合、この逆電圧は平衡
出力端子3,4にそれぞれ接続された直列共振子5、6
に印加され、ここでブロックされるので、直列共振子
5、6よりも前の回路、つまり出力側IDT14,16
にはほとんど影響を与えず、出力側IDT14,16を
保護することができる。
【0083】また、この弾性表面波デバイスの前段のL
NA135からサージが信号入力端子1に印加された場
合も、直列共振子18によってサージがブロックされる
ので、入力側IDT13,15,17はサージの影響を
受けず、入力側IDT13,15,17を保護すること
ができる。
【0084】これにより、従来の電極構造、つまりトラ
ンスデューサの入力側IDTの非平衡入力端に直接LN
A136が接続されている場合に比べて耐圧劣化が起こ
り難くなる。
【0085】なお、上記各例では、5IDT構成のもの
について説明したが、この他、従来の例(図14)で示
されているように、入力側IDTとしてIDT76を形
成し、この入力側IDT76を挟むようにして2つの出
力側IDT75,77を形成した、いわゆる3IDTの
電極構造のものに上記各例の過電圧ブロック用の直列共
振子5,6,12,18などを適用しても各例と同様の
効果を奏することができる。
【0086】また、同様に、7IDTもしくは9IDT
などの多IDTの電極構造のものに適用しても各例と同
様の効果を奏することができる。
【0087】次に、上記弾性表面波デバイスの第5の例
について説明する。なお。上記第1の例(図2参照)と
同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0088】図6に示すように、この例は、信号入力端
子2を接地せず、信号入力端子1と信号入力端子2とで
平衡入力端を構成した例であり、この場合も図2に示し
た第1の例と同様に平衡出力端からのサージをブロック
する効果がある。
【0089】次に、上記弾性表面波デバイスの第6の例
について説明する。なお。上記第1の例と同じ構成には
同一の符号を付しその説明は省略する。
【0090】図7に示すように、この第6の例は、信号
入力端子2を接地せず、信号入力端子1と信号入力端子
2とで平衡入力端を構成すると共に、信号入力端子1,
2と入力側入力側IDT8,10との間にそれぞれ直列
共振子21を介挿接続した例である。この場合、平衡入
力端からのサージを直列共振子21がブロックする効果
がある。
【0091】次に、上記弾性表面波デバイスの第7の例
について説明する。なお。上記第3の例(図4参照)と
同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0092】図8に示すように、この第7の例は、信号
入力端子2を接地せず、信号入力端子1と信号入力端子
2とで平衡入力端を構成した例であり、この場合も図4
に示した第3の例と同様に、後段のミキサ137などか
ら信号出力端子3,4に逆電圧、例えばサージ(過電
圧)、あるいはノイズなどが印加された場合に、直列共
振子5、6によってブロックされるので、直列共振子
5、6よりも前の回路、つまり出力側IDT14,16
にはほとんど影響を与えず、出力側IDT14,16を
保護することができる。
【0093】次に、上記弾性表面波デバイスの第8の例
について説明する。なお。上記第3の例(図4参照)と
同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0094】図9に示すように、この第8の例は、信号
入力端子2を接地せず、信号入力端子1と信号入力端子
2とで平衡入力端を構成すると共に、信号入力端子1,
2と入力側入力側IDT13,15,17との間にそれ
ぞれ直列共振子22を介挿接続した例である。
【0095】この場合、平衡入力端からのサージを直列
共振子22がブロックする効果がある。
【0096】次に、上記弾性表面波デバイスの第9の例
について説明する。なお。上記第1の例(図2参照)と
同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0097】図10に示すように、この第9の例は、信
号入力端子2を接地せず、信号入力端子1と信号入力端
子2とで平衡入力端を構成すると共に、信号出力端子4
をアース接地し信号出力端子3,4で信号出力側を非平
衡出力端とした例である。
【0098】この場合、前段の受信アンプ135などか
ら信号入力端子1,2に通常よりも高い電圧、例えばサ
ージ(過電圧)、あるいはノイズなどが印加された場合
に、サージあるいはノイズは直列共振子23によってブ
ロックされるので、直列共振子23よりも後段の回路、
つまり入力側IDT8,10にはほとんど影響を与え
ず、入力側IDT8,10を保護することができる。
【0099】次に、上記弾性表面波デバイスの第10の
例について説明する。
【0100】図11に示すように、信号入力端子1,2
は信号が入力される端子である。信号入力端子2はアー
ス接地されており、信号入力端子1と信号入力端子2と
で非平衡入力端が構成されている。この非平衡入力端に
は信号が非平衡状態で入力される。また、信号出力端子
3,4は平衡出力端であり、信号が平衡状態で出力され
る。信号入力端子1,2と信号出力端子3,4との間に
は、格子状に配置された直列共振子30〜33が接続さ
れている。
【0101】信号入力端子1と直列共振子30との間に
は第1の入力点34が設けられている。この第1の入力
点34から分岐して直列共振子31が接続されている。
信号入力端子2と直列共振子32との間には第2の入力
点35が設けられている。この第2の入力点35から分
岐して直列共振子33が接続されている。
【0102】信号出力端子3と直列共振子30との間に
は第1の出力点36が設けられている。この第1の出力
点36から分岐して直列共振子33が接続されている。
信号出力端子4と直列共振子32との間には第2の出力
点37が設けられている。この第2の出力点37から分
岐して直列共振子31が接続されている。
【0103】信号出力端子3と第1の出力点36との間
には直列共振子38が介挿接続されている。信号出力端
子4と第2の出力点37との間には直列共振子39が介
挿接続されている。反射器20は各直列共振子30〜3
3,38,39をそれぞれ挟むように形成されている。
このような電極構造をlattice 構造という。
【0104】この第10の例のようにlattice 構造をと
った場合、信号入力端子1,2から入力された非平衡状
態の入力信号は、第1及び第2の入力点34,35を通
じて各直列共振子30〜33に入力され、弾性表面波や
電気信号へ変換されて伝搬されて第1の出力点36及び
第2の出力点37から出力される。
【0105】この場合も、上記各例の場合と同様に、信
号出力端子3,4から逆電圧、例えばサージ(過電
圧)、あるいはノイズなどが印加された場合に、逆電圧
は、直列共振子38,39によりブロックされるので、
その前段の回路、つまり直列共振子30〜33等にはほ
とんど影響を与えず、実質的な機能部分である直列共振
子30〜33を保護することができる。
【0106】特に、ラティス構造の場合、平衡の度合い
に関して微妙な調整が必要とされる。このため、直列共
振子の接続による平衡度の調整には重要な意味を持つ。
【0107】次に、上記弾性表面波デバイスの第11の
例について説明する。
【0108】図12に示すように、この第11の例は、
上記第10の例の変形例であり、信号入力端子2を接地
せず、信号入力端子1と信号入力端子2とで平衡入力端
を構成し、信号の入力側と出力側が共に平衡状態の場合
の例である。
【0109】この場合も図11に示した第10の例と同
様に、信号出力端子3,4に逆電圧、例えばサージ(過
電圧)、あるいはノイズなどが印加された場合に、直列
共振子38、39によってブロックされるので、直列共
振子38,39よりも前段の回路、つまり直列共振子3
0〜33等にはほとんど影響を与えず、実質的な機能部
分である直列共振子30〜33を保護することができ
る。
【0110】特に、ラティス構造の場合、平衡の度合い
に関して微妙な調整が必要とされる。このため、直列共
振子の接続による平衡度の調整には重要な意味を持つ。
【0111】次に、上記弾性表面波デバイスの第12の
例について説明する。
【0112】図13に示すように、この第12の例は、
上記第10の例の変形例であり、信号入力端子2を接地
せず、信号入力端子1と信号入力端子2とで平衡入力端
を構成すると共に、信号出力端子4を接地し信号出力端
子3と信号出力端子4とで非平衡出力端を構成してい
る。そして、信号入力端子1と第1の入力点34との間
に直列共振子40を介挿接続している。また、信号入力
端子2と第2の入力点35との間に直列共振子41を介
挿接続している。
【0113】この場合、信号出力端子1,2に通常の信
号よりも遥かに高い電圧、例えばサージ(過電圧)、あ
るいはノイズなどが印加された場合に、この電圧は直列
共振子40、41によってブロックされるので、直列共
振子40,41よりも後段の回路、つまり直列共振子3
0〜33等にはほとんど影響を与えず、実質的な機能部
分である直列共振子30〜33を保護することができ
る。
【0114】特に、ラティス構造の場合、平衡の度合い
に関して微妙な調整が必要とされる。このため、直列共
振子の接続による平衡度の調整には重要な意味を持つ。
【0115】このようにこの実施形態の移動体通信装置
によれば、通常の信号の流れとは逆に弾性表面波デバイ
スの平衡出力端子3,4から過電圧などが印加された場
合、過電圧は直列共振子5,6によってブロックされる
ので、図2および図3の出力側IDT7,9,11や図
4および図5の出力側IDT14,16にはほとんど影
響がなく、性能劣化が起こり難くなる。
【0116】また、図3および図5のように信号入力端
子1から通常の信号よりも遥かに高い過電圧などが印加
された場合、過電圧は図3の直列共振子12や図5の直
列共振子18によってブロックされるので、図3の入力
側IDT8,10や図5の入力側IDT13,15,1
7などにはほとんど影響がなく、フィルタとして性能劣
化が起こり難くなる。
【0117】なお、上記実施例においては、平衡出力型
の弾性表面波デバイス(受信バンドパスフィルタ13
6)について説明したが、平衡入力側の弾性表面波デバ
イスについても、入力と出力を読み変えることによって
同様の作用効果を奏することは明白である。
【0118】すなわち、弾性表面波デバイスをミキサ1
45により合成された信号をフィルタリングする送信用
バンドパスフィルタ147として利用しても良い。
【0119】この場合、送信用バンドパスフィルタ14
7は受信のものと入出力関係が入れ替わるため、請求項
の第1の平衡入力端子に相当する端子は端子3となり、
第2の平衡入力端子に相当する端子は端子4となり、こ
れらの端子3,4にミキサ145により合成された信号
が平衡入力されるようになる。また送信アンプとしての
パワーアンプ148へ出力する出力端子としては端子
1,2となる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
常の信号の流れと逆に弾性表面波デバイスに過電圧など
が印加された場合、過電圧が弾性表面波デバイスによっ
てブロックされるので、弾性表面波デバイスの前段の回
路、素子および部品などを過電圧から保護することがで
きる。
【0121】また、より良好な平衡出力条件もしくは平
衡入力条件を与えることのできる信号を取り出すことが
できる。
【0122】また、弾性表面波デバイスの平衡出力端子
や平衡入力端子と伝搬器との間に共振子を介挿したこと
により、これらの端子にサージなどの過電圧が加わった
場合に過電圧が共振子によってブロックされるので、伝
搬器への影響がほとんどなくなる。
【0123】この結果、耐圧劣化を引き起こし難い電極
構造の弾性表面波デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施形態の移動体通信装置
の構成を示すブロック図。
【図2】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第1の例を模式的に示した図。
【図3】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第2の例を模式的に示した図。
【図4】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第3の例を模式的に示した図。
【図5】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第4の例を模式的に示した図。
【図6】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第5の例を模式的に示した図。
【図7】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第6の例を模式的に示した図。
【図8】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第7の例を模式的に示した図。
【図9】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造の
第8の例を模式的に示した図。
【図10】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造
の第9の例を模式的に示した図。
【図11】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造
の第10の例を模式的に示した図。
【図12】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造
の第11の例を模式的に示した図。
【図13】本発明による弾性表面波デバイスの電極構造
の第12の例を模式的に示した図。
【図14】一般的な共振子型トランスデューサの一つで
ある3IDTの電極構造を模式的に示した図。
【図15】従来の弾性表面波デバイスの電極構造の一例
を示す図。
【図16】従来の弾性表面波デバイスの電極構造の他の
一例を示す図。
【符号の説明】
1,2…入力信号端子、3,4…出力信号端子、5,
6、60,12、18…直列共振子、7,9,11,1
3,15,17…入力側IDT、8,10,14,16
…出力側IDT、20…反射器。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号が非平衡状態で入力される非平衡入
    力端と、 前記非平衡入力端から入力された信号により弾性表面波
    を励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を平衡状態で
    出力する第1および第2の平衡出力端子と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする弾
    性表面波デバイス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾性表面波デバイスにお
    いて、 前記非平衡入力端と前記入力側伝搬器との間に介挿され
    た第3の共振子をさらに具備したことを特徴とする弾性
    表面波デバイス。
  3. 【請求項3】 信号が平衡状態で入力される第1及び第
    2の平衡入力端子と、 前記第1及び第2の平衡入力端子から入力された信号に
    より弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を非平衡状態
    で出力する非平衡出力端と、 前記第1の平衡入力端子と前記入力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡入力端子と前記入力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする弾
    性表面波デバイス。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の弾性表面波デバイスにお
    いて、 前記非平衡出力端と前記出力側伝搬器との間に介挿され
    た第3の共振子をさらに具備したことを特徴とする弾性
    表面波デバイス。
  5. 【請求項5】 信号が平衡状態で入力される平衡入力端
    と、 前記平衡入力端から入力された信号により弾性表面波を
    励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を平衡状態で
    出力する第1および第2の平衡出力端子と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする弾
    性表面波デバイス。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5いずれか一記載の弾性表
    面波デバイスにおいて、 前記第1及び第2の共振子が
    インターディジタルトランスデューサであり、前記イン
    ターディジタルトランスデューサのくし歯状電極の本数
    をそれぞれn1,n2とし、前記インターディジタルト
    ランスデューサの開口長をそれぞれL1,L2としたと
    き、 0.85≦(L1×n1)/(L2×n2)≦1.15 を満たす構造としたことを特徴とする弾性表面波デバイ
    ス。
  7. 【請求項7】 信号が非平衡状態で入力される非平衡入
    力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記非平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前
    記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記非
    平衡入力端から入力された非平衡状態の入力信号を弾性
    表面波や電気信号への変換により伝搬して前記第1及び
    第2の出力点から出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする弾性表面波
    デバイス。
  8. 【請求項8】 信号が平衡状態で入力される平衡入力端
    と、 信号が非平衡状態で出力される非平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記非平衡出力端の間に接続され、前
    記平衡入力端への第1及び第2の入力点を有し、前記平
    衡入力端から前記第1及び第2の入力点を通じて入力さ
    れた平衡状態の入力信号を弾性表面波や電気信号への変
    換により伝搬し前記非平衡出力端へ出力するラティス構
    造の共振子群と、 前記第1の入力点と前記平衡入力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の入力点と前記平衡入力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする弾性表面波
    デバイス。
  9. 【請求項9】 信号が平衡状態で入力される平衡入力端
    と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記
    平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記平衡
    入力端から入力された平衡状態の入力信号を弾性表面波
    や電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第2の出
    力点から出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする弾性表面波
    デバイス。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9いずれか一記載の弾性
    表面波デバイスにおいて、 前記第1および第2の共振子をほぼ同一の構造としたこ
    とを特徴とする弾性表面波デバイス。
  11. 【請求項11】 第1の信号出力手段と第2の信号出力
    手段との間に弾性表面波デバイスを介挿し、前記弾性表
    面波デバイスを信号のフィルタとして動作させる通信装
    置において、 前記弾性表面波デバイスは、 信号が非平衡状態で入力される非平衡入力端と、 前記非平衡入力端から入力された信号により弾性表面波
    を励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を平衡状態で
    出力する第1および第2の平衡出力端子と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  12. 【請求項12】 第1の信号出力手段と第2の信号出力
    手段との間に弾性表面波デバイスを介挿し、前記弾性表
    面波デバイスを信号のフィルタとして動作させる通信装
    置において、 前記弾性表面波デバイスは、 信号が平衡状態で入力される第1及び第2の平衡入力端
    子と、 前記第1及び第2の平衡入力端子から入力された信号に
    より弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を非平衡状態
    で出力する非平衡出力端と、 前記第1の平衡入力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡入力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  13. 【請求項13】 第1の信号出力手段と第2の信号出力
    手段との間に弾性表面波デバイスを介挿し、前記弾性表
    面波デバイスを信号のフィルタとして動作させる通信装
    置において、 前記弾性表面波デバイスは、 信号が平衡状態で入力される平衡入力端と、 前記平衡入力端から入力された信号により弾性表面波を
    励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を平衡状態で
    出力する第1および第2の平衡出力端子と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  14. 【請求項14】 第1の信号出力手段と第2の信号出力
    手段との間に弾性表面波デバイスを介挿し、前記弾性表
    面波デバイスを信号のフィルタとして動作させる通信装
    置において、 前記弾性表面波デバイスは、 信号が非平衡状態で入力される非平衡入力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記非平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前
    記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記非
    平衡入力端から入力された非平衡状態の入力信号を弾性
    表面波や電気信号への変換により前記第1及び第2の出
    力点から出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
  15. 【請求項15】 第1の信号出力手段と第2の信号出力
    手段との間に弾性表面波デバイスを介挿し、前記弾性表
    面波デバイスを信号のフィルタとして動作させる通信装
    置において、 前記弾性表面波デバイスは、 信号が平衡状態で入力される平衡入力端と、 信号が非平衡状態で出力される非平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記
    平衡入力端への第1及び第2の入力点を有し、前記平衡
    入力端から前記第1及び第2の入力点を通じて入力され
    た平衡状態の入力信号を弾性表面波や電気信号への変換
    により伝搬し前記非平衡出力端へ出力するラティス構造
    の共振子群と、 前記第1の入力点と前記平衡入力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の入力点と前記平衡入力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
  16. 【請求項16】 第1の信号出力手段と第2の信号出力
    手段との間に弾性表面波デバイスを介挿し、前記弾性表
    面波デバイスを信号のフィルタとして動作させる通信装
    置において、 前記弾性表面波デバイスは、 信号が平衡状態で入力される平衡入力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記
    平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記平衡
    入力端から入力された平衡状態の入力信号を弾性表面波
    や電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第2の出
    力点から出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
  17. 【請求項17】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記受信アンプからの信号が非平衡状態で入力される非
    平衡入力端と、前記非平衡入力端から入力された信号に
    より弾性表面波を励振する入力側伝搬器と、 前記入力
    側伝搬器により励振された弾性表面波を受信して所望信
    号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を前記ミキサ
    へ平衡状態で出力する第1および第2の平衡出力端子
    と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  18. 【請求項18】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記受信アンプからの信号が平衡状態で入力される平衡
    入力端と、 前記平衡入力端から入力された信号により弾性表面波を
    励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を前記ミキサ
    へ平衡状態で出力する第1および第2の平衡出力端子
    と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  19. 【請求項19】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記受信アンプからの信号が非平衡状態で入力される非
    平衡入力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記非平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前
    記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記非
    平衡入力端から入力された非平衡状態の入力信号を弾性
    表面波や電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第
    2の出力点から出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
  20. 【請求項20】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記受信アンプからの信号が平衡状態で入力される平衡
    入力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記
    平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記平衡
    入力端から入力された平衡状態の入力信号を弾性表面波
    や電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第2の出
    力点から出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
  21. 【請求項21】 マイクから入力された音声信号をFM
    変調するFM変調器と前記FM変調器によりFM変調さ
    れた信号とPLL発振器から入力された局発信号とを合
    成するミキサと前記ミキサにより合成された信号をフィ
    ルタリングするバンドパスフィルタと前記バンドパスフ
    ィルタによりフィルタリングされた信号を増幅する送信
    アンプと前記送信アンプにより増幅された信号を無線送
    信するアンテナとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力され
    る第1及び第2の平衡入力端子と、 前記第1の平衡入力端子から入力された信号により弾性
    表面波を励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を前記送信ア
    ンプへ非平衡状態で出力する非平衡出力端と、 前記第1の平衡入力端子と前記入力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡入力端子と前記入力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  22. 【請求項22】 マイクから入力された音声信号をFM
    変調するFM変調器と前記FM変調器によりFM変調さ
    れた信号とPLL発振器から入力された局発信号とを合
    成するミキサと前記ミキサにより合成された信号をフィ
    ルタリングするバンドパスフィルタと前記バンドパスフ
    ィルタによりフィルタリングされた信号を増幅する送信
    アンプと前記送信アンプにより増幅された信号を無線送
    信するアンテナとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力され
    る平衡入力端と、 前記平衡入力端から入力された信号により弾性表面波を
    励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を前記送信ア
    ンプへ平衡状態で出力する第1および第2の平衡出力端
    子と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  23. 【請求項23】 マイクから入力された音声信号をFM
    変調するFM変調器と前記FM変調器によりFM変調さ
    れた信号とPLL発振器から入力された局発信号とを合
    成するミキサと前記ミキサにより合成された信号をフィ
    ルタリングするバンドパスフィルタと前記バンドパスフ
    ィルタによりフィルタリングされた信号を増幅する送信
    アンプと前記送信アンプにより増幅された信号を無線送
    信するアンテナとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力され
    る平衡入力端と、 信号が非平衡状態で出力される非平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記非平衡出力端の間に接続され、前
    記平衡入力端への第1及び第2の入力点を有し、前記第
    1及び第2の入力点から入力された平衡状態の入力信号
    を弾性表面波や電気信号への変換により伝搬し前記非平
    衡出力端から前記送信アンプへ出力するラティス構造の
    共振子群と、 前記第1の入力点と前記平衡入力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の入力点と前記平衡入力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
  24. 【請求項24】 マイクから入力された音声信号をFM
    変調するFM変調器と前記FM変調器によりFM変調さ
    れた信号とPLL発振器から入力された局発信号とを合
    成するミキサと前記ミキサにより合成された信号をフィ
    ルタリングするバンドパスフィルタと前記バンドパスフ
    ィルタによりフィルタリングされた信号を増幅する送信
    アンプと前記送信アンプにより増幅された信号を無線送
    信するアンテナとを有する通信装置において、 前記バンドパスフィルタは、 前記ミキサにより合成された信号が平衡状態で入力され
    る平衡入力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記
    平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記平衡
    入力端から入力された平衡状態の入力信号を弾性表面波
    や電気信号への変換により伝搬し前記第1及び第2の出
    力点から出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
  25. 【請求項25】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサと前記ミキサにより合成された信
    号から中間周波数をフィルタリングするIFフィルタと
    前記IFフィルタにより中間周波数がフィルタリングさ
    れた信号を復調するFM復調器とを有する通信装置にお
    いて、 前記局発フィルタは、 前記PLL発振器により発振された局発信号が非平衡状
    態で入力される非平衡入力端と、 前記非平衡入力端から入力された局発信号により弾性表
    面波を励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を前記ミキサ
    へ平衡状態で出力する第1および第2の平衡出力端子
    と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  26. 【請求項26】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサと前記ミキサにより合成された信
    号から中間周波数をフィルタリングするIFフィルタと
    前記IFフィルタにより中間周波数がフィルタリングさ
    れた信号を復調するFM復調器とを有する通信装置にお
    いて、 前記局発フィルタは、 前記PLL発振器により発振された局発信号が平衡状態
    で入力される平衡入力端と、 前記平衡入力端から入力された局発信号により弾性表面
    波を励振する入力側伝搬器と、 前記入力側伝搬器により励振された弾性表面波を受信し
    て所望信号を得る出力側伝搬器と、 前記出力側伝搬器により得られた所望信号を前記ミキサ
    へ平衡状態で出力する第1および第2の平衡出力端子
    と、 前記第1の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第1の共振子と、 前記第2の平衡出力端子と前記出力側伝搬器との間に介
    挿された第2の共振子とを具備したことを特徴とする通
    信装置。
  27. 【請求項27】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサと前記ミキサにより合成された信
    号から中間周波数をフィルタリングするIFフィルタと
    前記IFフィルタにより中間周波数がフィルタリングさ
    れた信号を復調するFM復調器とを有する通信装置にお
    いて、 前記局発フィルタは、 前記PLL発振器により発振された局発信号が非平衡状
    態で入力される非平衡入力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記非平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前
    記平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記非
    平衡入力端から入力された非平衡状態の局発信号を弾性
    表面波や電気信号への変換によりフィルタリングして平
    衡状態の局発信号として前記第1及び第2の出力点から
    出力するラティス構造の共振子群と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点端と前記平衡出力端との間に介挿され
    た第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装
    置。
  28. 【請求項28】 アンテナで受信された信号を増幅する
    受信アンプと前記受信アンプにより増幅された信号から
    所望帯域の信号を抽出するバンドパスフィルタと前記バ
    ンドパスフィルタにより抽出された所望帯域の信号とP
    LL発振器から局発フィルタを介して入力された局発信
    号とを合成するミキサと前記ミキサにより合成された信
    号から中間周波数をフィルタリングするIFフィルタと
    前記IFフィルタにより中間周波数がフィルタリングさ
    れた信号を復調するFM復調器とを有する通信装置にお
    いて、 前記局発フィルタは、 前記PLL発振器により発振された局発信号が平衡状態
    で入力される平衡入力端と、 信号が平衡状態で出力される平衡出力端と、 前記平衡入力端と前記平衡出力端の間に接続され、前記
    平衡出力端への第1及び第2の出力点を有し、前記平衡
    入力端から入力された平衡状態の局発信号を弾性表面波
    や電気信号への変換によりフィルタリングして前記第1
    及び第2の出力点から出力するラティス構造の共振子群
    と、 前記第1の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第1の共振子と、 前記第2の出力点と前記平衡出力端との間に介挿された
    第2の共振子とを具備したことを特徴とする通信装置。
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