JPH11317608A - 伸縮アンテナおよび無線機 - Google Patents

伸縮アンテナおよび無線機

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JPH11317608A
JPH11317608A JP13599998A JP13599998A JPH11317608A JP H11317608 A JPH11317608 A JP H11317608A JP 13599998 A JP13599998 A JP 13599998A JP 13599998 A JP13599998 A JP 13599998A JP H11317608 A JPH11317608 A JP H11317608A
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JP
Japan
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antenna
antenna element
folded
cylindrical
base end
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JP13599998A
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English (en)
Inventor
Tadashi Oshiyama
正 押山
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】待ち受け受信が可能であるとともに収納状態の
アンテナの寸法が短くなるようにした伸縮アンテナを提
供する。 【解決手段】 筒状とされた折り返しアンテナエレメン
ト14に対して軸方向にホイップアンテナエレメント2
0を移動自在でしかも引き出し方向に抜け落ちないよう
に配設し、このホイップアンテナエレメント20に先端
側から筒状アンテナエレメント26を被せて軸方向に移
動自在でしかも引き出し方向に抜け出ないように配設す
る。ホイップアンテナエレメント20の先端部を筒状ア
ンテナエレメント26の内壁に弾接させて電気的接続す
る。折り返しアンテナエレメント14に対して筒状アン
テナエレメント20を軸方向に移動自在とする。アンテ
ナ引き出し状態で 、ホイップアンテナエレメント20
の基端部が筒状の折り返しアンテナエレメント14の先
端側に容量結合されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、待ち受け受信が可
能であるとともに収納状態のアンテナの寸法を短くでき
るようにした伸縮アンテナに関するものである。また、
この伸縮アンテナを用いて小型化に好適な無線機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの無線機にあっては、待ち
受け受信ができるように常に動作状態にあるアンテナを
必要とする。また、非使用時の携帯に便利なように、無
線機筐体から長いアンテナが突出していることは望まし
くない。そこで、従来の携帯電話にあっては、待ち受け
受信のために無線機筐体に外方に突出させて物理的長さ
が短いアンテナを設けるとともに、使用時に高感度を得
るための1本のロッド状のアンテナが引き出し収納自在
に配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の1本のロッ
ド状アンテナを用いた携帯電話にあっては、このアンテ
ナを収容するために、無線機筐体の寸法がこのアンテナ
よりも大きなものでなければならなかった。近年、携帯
電話のより一層の軽量化と小型化が要請されており、無
線機筐体の寸法を小さくするために、収納状態において
より短い寸法とすることのできるアンテナが望ましい。
【0004】本発明は、上述の従来技術の事情に鑑みて
なされたもので、待ち受け受信ができるとともに収納状
態のアンテナの寸法を短くできる伸縮アンテナを提供す
ることを目的とする。また、かかる伸縮アンテナを用い
た無線機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の伸縮アンテナは、筒状とされた折り返し
アンテナエレメントに対して軸方向に棒状のホイップア
ンテナエレメントを移動自在でしかも引き出し方向に抜
け出ないように配設し、このホイップアンテナエレメン
トに先端側から筒状アンテナエレメントを被せて軸方向
に移動自在でしかも引き出し方向に抜け出ないように配
設し、前記ホイップアンテナエレメントの先端部を前記
筒状アンテナエレメントの内壁に弾接させて電気的接続
し、前記折り返しアンテナエレメントに対して前記筒状
アンテナエレメントを軸方向に移動自在とし、アンテナ
引き出し状態で前記ホイップアンテナエレメントの基端
部が前記折り返しアンテナエレメントの筒状の先端側に
直流的または高周波的に電気的接続するように構成され
ている。
【0006】そして、前記筒状アンテナエレメントの先
端側にヘリカルコイルエレメントを電気的接続して配設
し、アンテナ引き出し状態で前記ホイップアンテナエレ
メントと筒状アンテナエレメントによる実効長を第1周
波数の1/2波長とし、前記ホイップアンテナエレメン
トの基端から前記ヘリカルコイルエレメントの先端側ま
でによる実効長を第2周波数の1/2波長とし、前記折
り返しアンテナエレメントの基端から先端までの実効長
を前記第1周波数の3/4波長にするとともに前記折り
返しアンテナエレメントの筒状の先端部に前記第1周波
数の共振による高い電圧が生ずるようにし、前記折り返
しアンテナエレメントの基端から先端までの実効長を前
記第2周波数の1/4波長とし、アンテナ引き出し状態
で前記折り返しアンテナエレメントの筒状の先端側に前
記ホイップアンテナエレメントの基端部が容量結合する
ように構成しても良い。
【0007】さらに、前記筒状アンテナエレメントの先
端側に前記筒状アンテナエレメントよりも外径の大きな
先端側嵌合部を設け、前記ホイップアンテナエレメント
の基端側に前記先端側嵌合部と同径の基端側嵌合部を設
け、アンテナ引き出し状態およびアンテナ収納状態で前
記先端側嵌合部および基端側嵌合部が前記折り返しアン
テナエレメントの筒状の先端側にそれぞれ嵌合して弾力
的に係合されるように構成することもできる。
【0008】また、前記ヘリカルコイルエレメントを覆
う絶縁被覆部材の外径を前記筒状アンテナエレメントよ
りも大きくし、前記ホイップアンテナエレメントの基端
側に前記絶縁被覆部材と同径の基端側嵌合部を設け、ア
ンテナ引き出し状態およびアンテナ収納状態で前記絶縁
被覆部材および基端側嵌合部が前記折り返しアンテナエ
レメントの筒状の先端側にそれぞれ嵌合して弾力的に係
合されるように構成することもできる。
【0009】そして、本発明の無線機は、請求項1ない
し4記載のいずれかの伸縮アンテナを用い、前記筒状の
折り返しアンテナエレメントを外方に突設するように、
この折り返しアンテナエレメントの基端側に電気的接続
して設けた給電金具を無線機筐体の側壁を貫通させて配
設し、前記給電金具に無線機筐体内に収納される無線回
路を電気的接続して構成されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の伸縮アンテナおよ
び無線機の第1実施例を図1および図2を参照して説明
する。図1は、本発明の伸縮アンテナを無線機に配設し
た第1実施例の要部の縦断面図であり、(a)はアンテ
ナ引き出し状態を示し、(b)はアンテナ収納状態を示
す。図2は、図1で用いた第1実施例の伸縮アンテナの
等価回路図であり、(a)はアンテナ引き出し状態であ
り、(b)はアンテナ収納状態であり、(c)は第1実
施例の伸縮アンテナの構造の一部変更を行ったアンテナ
収納状態である。
【0011】まず、図1を参照して構造につき説明す
る。略筒状の導電材からなる給電金具10の先端側に絶
縁材からなる筒状のコア部材12が配設固定される。こ
のコア部材12の外周面に、筒状とされた折り返しアン
テナエレメント14が配設され、その基端が給電金具1
0に半田付けなどにより適宜に電気的接続される。そし
て、コア部材12の先端にC字状樹脂バネ16が配設さ
れ、折り返しアンテナエレメント14の外周を覆うとと
もにC字状樹脂バネ16の軸方向の移動を規制するよう
にキャップ部材18が被せられ、その基端部が給電金具
10に螺合して固定される。なお、コア部材12の内周
には、先端側の径が小さくなる段差部12aが設けられ
ている。
【0012】折り返しアンテナエレメント14は、図2
に示されるごとく、一例として線状導体が基端側から先
端側に向けて直線状に設けられ、所定寸法の位置で折り
返されて平行に基端側に向かい、さらに折り返されて今
度は先端側に向かうように形成される。そして、かかる
線状導体がフレキシブル基板などに蒸着やエッチングな
どにより設けられ、このフレキシブル基板がコア部材1
2の外周に巻き付けられて図1のごときものが形成され
る。
【0013】また、NiTiなどの可撓性と導電性を有
する線状体からなるホイップアンテナエレメント20に
絶縁チューブ22が被せられ、その基端部に絶縁材から
なるストッパ24が設けられる。さらに、このホイップ
アンテナエレメント20に先端側から軸方向に移動自在
に導電材からなる筒状アンテナエレメント26が被せら
れる。この筒状アンテナエレメント26の基端はカシメ
などにより狭搾部が形成され、またホイップアンテナエ
レメント20の先端部には止め金28、28により導電
弾接バネ30が設けられ、この導電弾接バネ30が筒状
アンテナエレメント26の内壁に弾接されるとともに引
き出し方向に抜け出ないように形成される。ここで、ホ
イップアンテナエレメント20と筒状アンテナエレメン
ト26は、導電弾接バネ30を介して軸方向に相対移動
自在であるとともに、常に直流的に電気的接続されてい
る。
【0014】さらに、筒状アンテナエレメント26の先
端部には導電材からなる接続金具32がカシメなどのよ
り電気的接続されるとともに固定配設される。そして、
この接続金具32にヘリカルコイルエレメント34の基
端が直流的に電気的接続されれ、このヘリカルコイルエ
レメント34の先端に軸方向に直線状エレメント36が
設けられる。なお、ヘリカルコイルエレメント34およ
び直線状エレメント36は、インサート成形などのより
適宜に絶縁樹脂からなるコア部材に一体的に配設されて
も良い。そして、ヘリカルコイルエレメント34と直線
状エレメント36を覆うように絶縁被覆部材38が被せ
られ、その基端部が接続金具32に固定され、先端部に
トップ部材40が配設固定される。この絶縁被覆部材3
8の外径は、筒状アンテナエレメント26の外径よりも
大きなものである。
【0015】そして、ホイップアンテナエレメント20
と筒状アンテナエレメント26およびヘリカルコイルエ
レメント34などの組み付け体が、給電金具10とコア
部材12および折り返しアンテナエレメント14などの
組み付け体に、軸方向に移動自在に配設される。ここ
で、ホイップアンテナエレメント20の基端部に設けら
れた基端側嵌合部としてのストッパ24とヘリカルコイ
ルエレメント34を覆う絶縁被覆部材38とを同径とし
て、キャップ部材18およびコア部材12の先端部に嵌
合するようになされる。しかも、ストッパ24と絶縁被
覆部材38には外周に軸回りの溝24a、38aがそれ
ぞれに形成され、C字状樹脂バネ16が弾力的に係合し
て軸方向の移動を弾力的に規制してその位置を維持させ
るようになされる。なお、ストッパ24は、コア部材1
2の内周の段差部12aにより引き抜き方向に抜けが阻
止される。かかる構造により本発明の伸縮アンテナの第
1実施例は構成されている。
【0016】そして、かかる構成からなる本発明の伸縮
アンテナを用いる無線機の第1実施例は以下のごとく構
成される。まず、伸縮アンテナの給電金具10が、折り
返しアンテナエレメント14を外方に突設させるよう
に、無線機筐体50にその側壁を貫通させて螺合により
配設固定される。この無線機筐体50内には、無線回路
などを搭載する基板52が適宜に設けられ、この基板5
2に設けられた導電性と弾力性を有する給電板バネ54
が無線機筐体50内に突出する給電金具10に弾接され
る。そこで、伸縮アンテナの基端が、給電板バネ54を
介して基板52に搭載された無線回路に電気的接続され
て、無線機が構成される。
【0017】そこで、アンテナ引き出し状態では、図1
(a)に示すごとく、ホイップアンテナエレメント20
と筒状アンテナエレメント26が引き出されるとともに
引き伸ばされ、ホイップアンテナエレメント20の基端
部のストッパ24の溝24aにC字状樹脂バネ16が弾
力的に係合して軸方向への移動が規制される。また、ア
ンテナ収納状態では、図1(b)に示すごとく、筒状ア
ンテナエレメント26内にホイップアンテナエレメント
20が収納され、さらに筒状アンテナエレメント26の
先端側の絶縁被覆部材38がキャップ部材18とコア部
材12内に挿入されて、絶縁被覆部材38の溝38aに
C字状樹脂バネ16が弾力的に係合して軸方向への移動
が規制される。ここで、筒状アンテナエレメント26内
にホイップアンテナエレメント20が収納されるととも
に無線機筐体50の外方に突設した折り返しアンテナエ
レメント14内にヘリカルコイルエレメント34および
絶縁被覆部材38の一部または全部が収納されるので、
無線機筐体50内に突出するアンテナ長さは短いものと
なる。なお、筒状アンテナエレメント26の外径は小さ
く、C字状樹脂バネ16が弾力的に係合できず、このC
字状樹脂バネ16に筒状アンテナエレメント26が対応
する範囲の引き出し途中の状態では軸方向の移動が規制
されない。そこで、筒状アンテナエレメント26に大き
な曲げ方向の力が作用するようなことがなく、変形など
による破損を生ずる虞がない。そして、アンテナ引き出
し状態では、ホイップアンテナエレメント20に曲げ方
向の力が加わっても、ホイップアンテナエレメント20
はその可撓性により弾性変形して、破損されるようなこ
とがない。
【0018】ところで、折り返しアンテナエレメント1
4は、基端から最初の折り返しまで(図2で〜)の
実効長が第1周波数fHの1/4波長に設定され、基端
から先端まで(図2で〜)の実効長が第2周波数f
Lの1/4波長に設定される。なお、折り返しアンテナ
エレメント14は、折り返しにより平行に配設される線
間に生ずる浮遊容量により、その実効長は物理的長さよ
りも長いものとなり、周波数が高いほどその効果は大き
なものとなる。そこで、線間に生ずる浮遊容量を適宜に
設定することで、物理的に展開長さが同一なアンテナ
を、異なる周波数に対して3/4波長と1/4波長とに
設定することが可能である。また、引き伸ばし状態のホ
イップアンテナエレメント20と筒状アンテナエレメン
ト26の長さ(図2で〜)による実効長が第1周波
数fHの1/2波長に設定され、ホイップアンテナエレ
メント20の基端から直線状エレメント36の先端まで
の長さ(図2で〜)による実効長が第2周波数fL
の1/2波長に設定される。ここで、給電板バネ54な
どもインダクタンスを有してアンテナとして作用するな
らば、折り返しアンテナエレメント14の基端から給電
金具10を介して給電板バネ54の基板52への接続点
までの部分もアンテナとして機能する。そこで、折り返
しアンテナエレメント14のアンテナとしての基端は、
それ自体の物理的な基端でなく、アンテナとしては給電
金具10および給電板バネ54をも含んだ給電板バネ5
4の基板52への接続点であることは容易に理解される
であろう。
【0019】そこで、アンテナ引き出し状態では、図2
(a)のごとく、第1周波数fHに対して、折り返しア
ンテナエレメント14の最初の折り返し点で共振電圧
が最も高くなり、この点とホイップアンテナエレメン
ト20の基端が容量結合により高周波的に電気的接続
して、第1周波数fHの共振が可能である。このとき、
ヘリカルコイルエレメント34は、チョークコイルなど
として作用してアンテナとしては作用しない。また、第
2周波数fLに対して、折り返しアンテナエレメント1
4の先端ので共振電圧が最も高くなり、この点とホ
イップアンテナエレメント20の基端が容量結合によ
り高周波的に電気的接続して、第2周波数fLの共振が
可能である。したがって、2つの周波数帯域の信号を、
引き出した長い寸法のアンテナにより高感度で受信およ
び送信することができる。さらに、アンテナ収納状態で
は、図2(b)のごとく、折り返しアンテナエレメント
14に対して直線状エレメント36が対応するように配
設されるが、その間隔が広く結合容量は小さい。また、
ヘリカルコイルエレメント34の巻回方向と折り返しア
ンテナエレメント14の線状導体の配線方向が略直交し
ていてその間の結合容量も小さい。そこで、折り返しア
ンテナエレメント14のみがアンテナとして作用する。
したがって、折り返しアンテナエレメント14により、
2つの周波数帯域の信号を待ち受け受信することができ
る。
【0020】なお、アンテナ収納状態において、ヘリカ
ルコイルエレメント34および直線状エレメント36に
全く干渉されずに折り返しアンテナエレメント14のみ
をアンテナとして作用させるべく、伸縮アンテナの構造
を一部変更して、図2(c)のごとく、収納状態でのヘ
リカルコイルエレメント34および直線状エレメント3
6の位置を、折り返しアンテナエレメント14から大き
く遠ざけるようにしても良い。かかる場合には、直線状
エレメント36を必要としない。
【0021】このようにして第1実施例にあっては、第
1と第2周波数fH、fLの2バンドのアンテナとして
作用する。そこで、第1周波数fHとして、1710〜
1880MHzの周波数帯を設定し、第2周波数fLと
して890〜960MHzの周波数帯を設定すること
で、GSM/DCSの2バンドの特性が得られる。ま
た、同様に、第1周波数fHとして、1850〜199
0MHzの周波数帯を設定し、第2周波数fLとして8
24〜894MHzの周波数帯を設定することで、AM
PS/PCSの2バンドの特性が得られる。さらに、第
1周波数fHとして広い帯域を設定し、例えば1710
〜1990MHzの周波数帯を設定し、1つの帯域でD
CSとPCSの2つのバンドの信号が送受信できるよう
にし、これと第2周波数fLとで3バンドの特性を得る
こともできる。さらに、同様に、第2周波数fLとして
広い帯域の824〜960MHzの周波数帯を設定し、
1つの帯域でAMPSとGSMの2つのバンドの信号が
送受信できるようにし、これと第1周波数fHとで3バ
ンドさらには4バンドの特性を得ることも可能である。
なお、折り返しアンテナエレメント14は、基端から先
端までの実効長が第1周波数の3/4波長であっても共
振できる。また、アンテナ引き出し状態で、第1周波数
に対して、ホイップアンテナエレメント20の基端と折
り返しアンテナエレメント14が効率的に容量結合され
るには、折り返しアンテナエレメント14の筒状の先端
部で共振電圧が高くなれば良い。そこで、基端から最初
の折り返しまでの実効長が1/4波長のものに限られ
ず、筒状の先端部に位置する3回目などの折り返し点が
1/4波長となるようにしても良い。さらに、最初また
は3回目の折り返し点の近く、すなわち筒状の先端部の
近くで1/4波長となれば良い。
【0022】次に、本発明の伸縮アンテナおよび無線機
の第2実施例を図3ないし図5を参照して説明する。図
3は、本発明の伸縮アンテナを無線機に配設した第2実
施例の要部の縦断面図であり、(a)はアンテナ引き出
し状態を示し、(b)はアンテナ収納状態を示す。図4
は、図3で用いた第2実施例の伸縮アンテナの等価回路
図であり、(a)はアンテナ引き出し状態であり、
(b)はアンテナ収納状態である。図5は、第2実施例
の伸縮アンテナの構造に一部変更を行った等価回路図で
あり、(a)はアンテナ引き出し状態であり、(b)は
アンテナ収納状態である。図3ないし図5において、図
1および図2と同じ部材には同じ符号を付けて重複する
説明を省略する。
【0023】まず、図3を参照して構造につき説明す
る。図3に示す第2実施例において、図1に示す第1実
施例と相違するところは以下の点にある。すなわち、第
2実施例にあっては、第1実施例の接続金具32の先端
側に設けられたヘリカルコイルエレメント34と直線状
エレメント36が省かれている。そこで、絶縁被覆部材
38は筒状であっても良いが、中実部材で形成されても
良い。かかる構成にあっては、図4(a)に示すアンテ
ナ引き出し状態で、折り返しアンテナエレメント14の
先端とホイップアンテナエレメント20の基端が容量結
合される。ここで、引き伸ばし状態のホイップアンテナ
エレメント20と筒状アンテナエレメント26の実効長
は所定の周波数の1/2波長に設定され、折り返しアン
テナエレメント14の基端から先端までの展開長さが所
定の周波数の1/4波長に設定される。かかる構成で
は、所定の周波数の1つの帯域の信号を送受信すること
ができる。
【0024】ところで、図3および図4に示す第2実施
例にあっては、アンテナ引き出し状態で、折り返しアン
テナエレメント14とホイップアンテナエレメント20
が容量結合される。この構造を一部変更することで、ア
ンテナ引き出し状態で直流的な結合により電気的接続さ
せることも可能である。すなわち、図5に示すごとく、
折り返しアンテナエレメント14の最初の折り返し点と
先端とにそれぞれ接触端子14a、14bが設けられ、
ホイップアンテナエレメント20の基端部のストッパ2
4が導電材で構成される。そこで、アンテナ引き出し状
態では、図5(a)のごとく、接触端子14a、14b
がともにストッパ24に弾接されて折り返しアンテナエ
レメント14とホイップアンテナエレメント20が直流
的に電気的接続される。ここで、2つの接触端子14
a、14bがストッパ24を介して短絡されるので、折
り返しアンテナエレメント14の最初の折り返し点より
先端側はアンテナとして作用しない。また、アンテナ収
納状態では、図5(b)のごとく、接触端子14a、1
4bが分離され、折り返しアンテナエレメント14は基
端から先端まででアンテナとして作用する。
【0025】そこで、アンテナ引き出し状態では、折り
返しアンテナエレメント14の基端から引き伸ばしされ
た接続金具32の先端までの実効長を所定の周波数の3
/8波長に設定し、アンテナ収納状態における折り返し
アンテナエレメント14の実効長を所定の周波数の1/
4波長に設定する。かかる構成でも、所定の周波数の1
つの帯域の信号を送受信することができる。
【0026】さらに、本発明の伸縮アンテナおよび無線
機の第3実施例を図6を参照して説明する。図6は、本
発明の伸縮アンテナを無線機に配設した第3実施例の要
部の縦断面図であり、(a)はアンテナ引き出し状態を
示し、(b)はアンテナ収納状態を示す。図6におい
て、図1ないし図5と同じ部材には同じ符号を付けて重
複する説明を省略する。
【0027】図6に示す第3実施例にあっては、筒状ア
ンテナエレメント26の先端に直接的にトップ部材40
が配設され、またこの筒状アンテナエレメント26の外
径がストッパ24と同じ径とされ、さらに筒状アンテナ
エレメント26の先端部が先端側嵌合部としてその外周
に軸回りに溝26aが設けられている。かかる構成にあ
っては、図6(b)に示すごとく、アンテナ収納状態
で、筒状アンテナエレメント26の先端部の溝26aに
C字状樹脂バネ16が係合して軸方向の移動が弾力的に
規制される。筒状アンテナエレメント26の先端部に絶
縁被覆部材38などが存在しないぶんだけ、アンテナ収
納状態において無線機筐体50内に突出するアンテナの
長さがより短いものとすることができる。
【0028】なお、折り返しアンテナエレメント14の
構造は、上記実施例に限られず、基端から最初の折り返
し点までが軸方向に対してジグザグ状であっても良い。
また、ホイップアンテナエレメント20に対して、筒状
アンテナエレメント26は一段の伸縮に限られず、筒状
アンテナエレメント26を複数設けて複数段の伸縮であ
っても良い。さらに、第1実施例のごとくヘリカルコイ
ルエレメント34の先端に直線状エレメント36が設け
られていれば、ホイップアンテナエレメント20の基端
から直線状エレメント36の先端までが、第2周波数f
Lの1/2波長に設定されるが、直線状エレメント36
が設けられていなくても良く、この場合はホイップアン
テナエレメント20の基端からヘリカルコイルエレメン
ト34の先端までが、第2周波数fLの1/2波長に設
定されることは勿論である。そこで、請求項2の記載に
おいて、ヘリカルコイルエレメントの先端側とは、直線
状エレメント36が設けられていればその先端を意図
し、直線状エレメント36が設けられていなければヘリ
カルコイルエレメント34の先端を意図するものであ
る。そしてさらに、アンテナ引き出し状態において、ホ
イップアンテナエレメント20と折り返しアンテナエレ
メント14の電気的接続は、直流的または容量結合によ
る高周波的な電気的接続に限られず、誘導結合による高
周波的な電気的接続であっても良い。かかる場合には、
ホイップアンテナエレメント20の実効長は、上記実施
例と相違させて適宜に設定すべきことは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の伸縮アン
テナおよび無線機は、構成されているので、以下のごと
き格別な効果を奏する。
【0030】請求項1記載の伸縮アンテナにあっては、
ホイップアンテナエレメントと筒状アンテナエレメント
が伸縮でき、またこれらの少なくとも一部が筒状とされ
た折り返しアンテナエレメントに収納されるので、アン
テナ引き出し状態では長いアンテナにより高感度を得る
ことができ、またアンテナ収納状態では折り返しアンテ
ナエレメントにより待ち受け受信が可能であるととも
に、無線機筐体内に突出されるアンテナが短いものとな
る。
【0031】そして、請求項2記載の伸縮アンテナにあ
っては、請求項1と同様の効果に加えて、2つの帯域の
信号を送受信することができる。
【0032】さらに、請求項3および4記載のいずれの
伸縮アンテナにあっても、筒状アンテナエレメントの先
端側にこれより外径の大きな先端側嵌合部または絶縁被
覆部材が設けられ、これらがアンテナ収納状態で弾力的
に係合されるので、アンテナ引き出し途中で筒状アンテ
ナエレメントが係合されて軸方向に移動が規制されるよ
うなことがなく、筒状アンテナエレメントに曲げ方向の
力が作用するようなことがない。そこで、筒状アンテナ
エレメントが変形して引き出しおよび収納が困難となる
ような不具合が生ずる虞がない。
【0033】そして、請求項5記載の無線機にあって
は、アンテナ収納状態で無線機筐体内に突出するアンテ
ナの寸法が短い請求項1ないし4記載のいずれかの伸縮
アンテナを用いることで、無線機筐体の寸法を小型化す
るのが容易であり、携帯電話などの小型軽量化が強く望
まれている無線機に応用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮アンテナを無線機に配設した第1
実施例の要部の縦断面図であり、(a)はアンテナ引き
出し状態を示し、(b)はアンテナ収納状態を示す。
【図2】図1で用いた第1実施例の伸縮アンテナの等価
回路図であり、(a)はアンテナ引き出し状態であり、
(b)はアンテナ収納状態であり、(c)は第1実施例
の伸縮アンテナの構造の一部変更を行ったアンテナ収納
状態である。
【図3】本発明の伸縮アンテナを無線機に配設した第2
実施例の要部の縦断面図であり、(a)はアンテナ引き
出し状態を示し、(b)はアンテナ収納状態を示す。
【図4】図3で用いた第2実施例の伸縮アンテナの等価
回路図であり、(a)はアンテナ引き出し状態であり、
(b)はアンテナ収納状態である。
【図5】第2実施例の伸縮アンテナの構造に一部変更を
行った等価回路図であり、(a)はアンテナ引き出し状
態であり、(b)はアンテナ収納状態である。
【図6】本発明の伸縮アンテナを無線機に配設した第3
実施例の要部の縦断面図であり、(a)はアンテナ引き
出し状態を示し、(b)はアンテナ収納状態を示す。
【符号の説明】
10 給電金具 14 折り返しアンテナエレメント 16 C字状樹脂バネ 20 ホイップアンテナエレメント 24 ストッパ 24a、26a、38a 溝 26 筒状アンテナエレメント 30 導電弾接バネ 34 ヘリカルコイルエレメント 36 直線状エレメント 38 絶縁被覆部材 50 無線機筐体 52 基板 54 給電板バネ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状とされた折り返しアンテナエレメン
    トに対して軸方向に棒状のホイップアンテナエレメント
    を移動自在でしかも引き出し方向に抜け出ないように配
    設し、このホイップアンテナエレメントに先端側から筒
    状アンテナエレメントを被せて軸方向に移動自在でしか
    も引き出し方向に抜け出ないように配設し、前記ホイッ
    プアンテナエレメントの先端部を前記筒状アンテナエレ
    メントの内壁に弾接させて電気的接続し、前記折り返し
    アンテナエレメントに対して前記筒状アンテナエレメン
    トを軸方向に移動自在とし、アンテナ引き出し状態で前
    記ホイップアンテナエレメントの基端部が前記折り返し
    アンテナエレメントの筒状の先端側に直流的または高周
    波的に電気的接続するように構成したことを特徴とする
    伸縮アンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伸縮アンテナにおいて、
    前記筒状アンテナエレメントの先端側にヘリカルコイル
    エレメントを電気的接続して配設し、アンテナ引き出し
    状態で前記ホイップアンテナエレメントと筒状アンテナ
    エレメントによる実効長を第1周波数の1/2波長と
    し、前記ホイップアンテナエレメントの基端から前記ヘ
    リカルコイルエレメントの先端側までによる実効長を第
    2周波数の1/2波長とし、前記折り返しアンテナエレ
    メントの基端から先端までの実効長を前記第1周波数の
    3/4波長にするとともに前記折り返しアンテナエレメ
    ントの筒状の先端部に前記第1周波数の共振による高い
    電圧が生ずるようにし、前記折り返しアンテナエレメン
    トの基端から先端までの実効長を前記第2周波数の1/
    4波長とし、アンテナ引き出し状態で前記折り返しアン
    テナエレメントの筒状の先端側に前記ホイップアンテナ
    エレメントの基端部が容量結合するように構成したこと
    を特徴とする伸縮アンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の伸縮アンテナにおいて、
    前記筒状アンテナエレメントの先端側に前記筒状アンテ
    ナエレメントよりも外径の大きな先端側嵌合部を設け、
    前記ホイップアンテナエレメントの基端側に前記先端側
    嵌合部と同径の基端側嵌合部を設け、アンテナ引き出し
    状態およびアンテナ収納状態で前記先端側嵌合部および
    基端側嵌合部が前記折り返しアンテナエレメントの筒状
    の先端側にそれぞれ嵌合して弾力的に係合されるように
    構成したことを特徴とする伸縮アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の伸縮アンテナにおいて、
    前記ヘリカルコイルエレメントを覆う絶縁被覆部材の外
    径を前記筒状アンテナエレメントよりも大きくし、前記
    ホイップアンテナエレメントの基端側に前記絶縁被覆部
    材と同径の基端側嵌合部を設け、アンテナ引き出し状態
    およびアンテナ収納状態で前記絶縁被覆部材および基端
    側嵌合部が前記折り返しアンテナエレメントの筒状の先
    端側にそれぞれ嵌合して弾力的に係合されるように構成
    したことを特徴とする伸縮アンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載のいずれかの伸縮
    アンテナを用い、前記折り返しアンテナエレメントを外
    方に突設するように、この折り返しアンテナエレメント
    の基端側に電気的接続して設けた給電金具を無線機筐体
    の側壁を貫通させて配設し、前記給電金具に無線機筐体
    内に収納される無線回路を電気的接続して構成したこと
    を特徴とする無線機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001052350A1 (fr) * 2000-01-11 2001-07-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'antenne
KR100492892B1 (ko) * 2002-09-17 2005-06-02 주식회사 팬택 이동통신 단말기의 안테나
KR100496157B1 (ko) * 2002-11-14 2005-06-20 주식회사 팬택앤큐리텔 이동 단말기의 안테나 장치
JP2014027583A (ja) * 2012-07-30 2014-02-06 Tw Denki Kk 携帯端末用アンテナ及び携帯端末

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