JP3304288B2 - 無線機用アンテナおよび無線機 - Google Patents

無線機用アンテナおよび無線機

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JP3304288B2
JP3304288B2 JP18308997A JP18308997A JP3304288B2 JP 3304288 B2 JP3304288 B2 JP 3304288B2 JP 18308997 A JP18308997 A JP 18308997A JP 18308997 A JP18308997 A JP 18308997A JP 3304288 B2 JP3304288 B2 JP 3304288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の筐体
より外方に突出して設けられる無線機用アンテナおよび
そのアンテナを用いた無線機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等にあっては、着呼信号を受信
するために、常にアンテナとして動作し得るアンテナ装
置が必要である。一方、携帯に便利であるためには、筐
体から長いアンテナ等が常時突出していることは望まし
くない。そこで、筐体より外方に向けて比較的に物理的
長さが短いアンテナエレメントを常時突出させて設け、
これで着呼信号を受信し得るようになし、通話中はより
長いロッド状アンテナエレメントを引き出して高い利得
として送受信し得るようにしたアンテナ装置が種々提案
さえている。かかるアンテナ装置の一例を、特許出願人
は、特願平8−266656号で既に提案している。
【0003】特願平8−266656号で提案した技術
につき、図7および図8を参照して簡単に説明する。図
7は、先に提案した無線機用アンテナおよび無線機のア
ンテナ引き出し状態の回路図である。図8は、図7に示
す無線機用アンテナの引き出し状態の縦断面図である。
【0004】図8において、無線機の筐体10に螺合に
より導電金属からなる取付金具12が固定される。この
取付金具12には、貫通孔12aが穿設され、さらにそ
の同軸上で外方に突出させて絶縁樹脂からなる略筒状の
コア14が配設される。このコア14の外周面には、第
1のアンテナエレメント16が、略筒状に巻回されて配
設される。さらに、この第1のアンテナエレメント16
を覆うとともにその基端が取付金具12に固定されて絶
縁樹脂からなるカバー18が設けられる。このカバー1
8には、同軸上に孔18aが穿設され、この孔18aの
周壁に係止用リング溝18bが設けられる。
【0005】さらに、取付金具12の貫通孔12aおよ
び略筒状のコア14およびカバー18の孔18aは同一
軸上にあり、この同一軸上に先端側にロッド状絶縁部材
20が連設されたロッド状の第2のアンテナエレメント
22が軸方向移動自在に配設される。なお、第2のアン
テナエレメント22は絶縁チューブ等によりその外周面
および基端部等が全て覆われている。さらに、ロッド状
絶縁部材20の先端部には軸回りの係止用溝20aが設
けられ、その先端には収納方向への移動を規制するため
の飾玉20bが設けられている。また、第2のアンテナ
エレメント22の基端部を覆う絶縁体には軸回りの係止
用溝22aが設けられ、その基端には引き出し方向への
移動を規制する段差部22bが設けられている。そし
て、カバー18の係止用リング溝18bには一部切り欠
かれた環状で絶縁樹脂からなり径方向に弾性変形し得る
係止用リング24が挿入される。この係止用リング24
は、収納状態でロッド状絶縁部材20の係止用溝20a
に嵌合してその収納状態を保持し、引き出し状態で第2
のアンテナエレメント22の係止用溝22aに嵌合して
その引き出し状態を保持する。
【0006】第1のアンテナエレメント16は、図7に
示すごとく、軸方向に伸びるジグザグ状部16aと周方
向に伸びる九十九折り状部16bからなり、コア14の
外周に巻回されて筒状に配設され、さらにジグザグ状部
16aの基端が取付金具12に半田付け等により導電接
続されている。
【0007】そして、筐体10に螺合により固定された
取付金具12には、導電金属からなる給電金具26が当
接して導電接続され、さらにこの給電金具26がケーブ
ル28を介して無線回路29のアンテナ入出力端子29
aに導電接続されている。
【0008】かかる構成において、アンテナ引き出し状
態では、図7に示すごとく、第1のアンテナエレメント
16の軸方向先端部と第2のアンテナエレメント22の
基端部が浮遊容量Ciの容量結合により高周波的に接続
され、第1と第2のアンテナエレメント16,22が1
つのアンテナとして作用する。また、アンテナ収納状態
では、図示しないが、第2のアンテナエレメント22は
筐体10内にあって、第1のアンテナエレメント16と
高周波的にも接続されておらず、第1のアンテナエレメ
ント16のみがアンテナとして作用する。
【0009】そこで、携帯時にはアンテナ収納状態で、
第1のアンテナエレメント16で着呼信号を受信できる
ようにし、通話中は第2のアンテナエレメント22を引
き出し状態とし、第1と第2のアンテナエレメント1
6,22による高い利得のアンテナで送受信がなされ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の先に提案した無
線機用アンテナにあっては、携帯に便利であり、しかも
通話中は高いアンテナ利得が得られる。しかしながら、
第2のアンテナエレメント22の引き出し状態にあって
は、第2のアンテナエレメント22の基端と第1のアン
テナエレメント16の軸方向先端部が浮遊容量Ciによ
って容量結合されており、この浮遊容量Ciの値が必ず
しも一定でなく、製造の際に、引き出し状態における1
つのアンテナとして作用する共振周波数帯の調整が煩雑
であった。
【0011】また、引き出し状態にあっては、第2のア
ンテナエレメント22の基端は、第1のアンテナエレメ
ント16の周方向に伸びる九十九折り状部16bの複数
の軸方向先端部と容量結合されており、これらの軸方向
先端部との間の浮遊容量と九十九折り状部16bの部分
的な導電線路の長さに応じたインダクタンス成分によ
り、複数の閉ループが形成される。このインダクタンス
成分と浮遊容量の閉ループにより、アンテナ利得が低下
するという不具合もある。さらに、その閉ループの共振
周波数が一定とならないという不具合もある。
【0012】本発明は、上述の先に提案した無線機用ア
ンテナを改良すべくなされたもので、引き出し状態の第
2のアンテナエレメントの基端を第1のアンテナエレメ
ントの軸方向先端部に導電接続して、アンテナ特性を安
定させるとともにアンテナ利得のより高い無線機用アン
テナおよび該アンテナを用いた無線機を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の無線機用アンテナは、無線機の筐体に取
り付けられた取付金具に貫通孔を穿設し、この取付金具
に筐体外方に突出させて前記貫通孔と同軸上の筒状に第
1のアンテナエレメントを配設するとともに、この第1
のアンテナエレメントの複数箇所からそれぞれ導電舌片
を突出させ、先端部にロッド状絶縁部材を設けたロッド
状の第2のアンテナエレメントを前記貫通孔および筒状
の前記第1のアンテナエレメントに軸方向移動自在に配
設し、前記第2のアンテナエレメントを引き出した状態
で前記複数の導電舌片が前記第2のアンテナエレメント
の基端部に導電接続するとともに互いに導電接続し、前
記第2のアンテナエレメントを収納した状態で前記複数
の導電舌片が前記ロッド状絶縁部材に臨んで互いに非導
電接続となるように構成されている。
【0014】そして、前記第1のアンテナエレメント
を、軸方向に伸びるジグザグまたは九十九折り状部と、
その軸方向先端に接続される前記筒状の周方向に伸びる
ジグザグまたは九十九折り状部とで構成しても良い。
【0015】さらに、前記軸方向に伸びるジグザグまた
は九十九折り状部の軸方向先端部と、前記筒状の周方向
に伸びるジグザグまたは九十九折り状部の中間部で軸方
向先端部との複数箇所から、前記導電舌片をそれぞれ突
出して構成することもできる。
【0016】そしてまた、前記ロッド状絶縁部材の先端
部と前記第2のアンテナエレメントの基端部に軸回りの
係止用溝を設け、前記複数の導電舌片が弾性変形して前
記係止用溝に嵌合し得るようになし、前記第2のアンテ
ナエレメントの基端部の係止用溝のすくなくとも表面が
前記第2のアンテナエレメントの基端部に導電接続され
る導電体で構成しても良い。
【0017】そしてさらに、前記複数の導電舌片に径方
向に弾性変形し得る係止用リングを配設し、この係止用
リングの弾力によって前記導電舌片を前記係止用溝に嵌
合させるように構成することもできる。
【0018】また、本発明の無線機は、請求項1乃至5
記載のいずれかの無線機用アンテナを用い、前記取付金
具を導電金属で形成し、前記第1のアンテナエレメント
の基端を前記取付金具に固定するとともに導電接続し、
前記取付金具を無線回路のアンテナ入出力端子に導電接
続して構成されている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1な
いし図6を参照して説明する。図1は、本発明の無線機
用アンテナおよび無線機の一実施例の回路図であり、
(a)は収納状態を示し、(b)は引き出し状態を示
す。図2は、図1に示す無線機用アンテナの縦断面図で
あり、(a)は収納状態を示し、(b)は引き出し状態
を示す。図3は、図2に示す先端側にロッド状絶縁部材
が連設されたロッド状の第2のアンテナエレメントの縦
断面図である。図4は、図2に示す取付金具とコアと第
1のアンテナエレメントと係止用リングおよびカバーを
組み付けて、カバーを切り欠いた正面図である。図5
は、図4の組み付け体の各部材を示し、(a)は係止用
リングの正面図であり、(b)はコアの正面図であり、
(c)は取付金具の正面図であり、(d)は第1のアン
テナエレメントの展開図である。図6は、第1のアンテ
ナエレメントに突設される導電舌片の係止用リングへの
組み付けを示し、(a)は組み付けられた構造を示す縦
断面図であり、(b)は導電舌片を組み付けた、係止用
リングの平面図である。図1ないし図6において、図7
および図8に示す部材と、同じ若しくは均等な部材に対
して同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0020】本発明の無線機用アンテナの構造におい
て、先に提案した無線機用アンテナの構造との相違点を
以下に説明する。
【0021】まず、第1のアンテナエレメント16は、
図5(d)に示すごとく、軸方向に伸びるジグザグ状部
16aと周方向に伸びる九十九折り状部16bで構成す
るのに加えて、ジグザグ状部16aと九十九折り状部1
6bの結合点で軸方向先端部から先端方向に導電舌片1
6cが突出配設され、また九十九折り状部16bの中間
点で軸方向先端部から先端方向に別の導電舌片16cが
突出配設される。そして、係止用リング24は、コア1
4の先端とカバー18の間に介装され、図6に示すごと
く、この係止用リング24の内周壁に沿って導電舌片1
6c,16cが配設される。この導電舌片16c,16
cが、係止用リング24の径方向の弾性変形に応じて弾
性変形できるように、第1のアンテナエレメント16
は、良電導体であるとともにバネ性に優れた、例えば隣
青銅板等で形成されている。
【0022】また、第2のアンテナエレメント22は、
可撓性を有する導電体からなり、その先端に金具30が
カシメにより固定され、中間部が絶縁チューブ32で被
覆され、基端部に導電金属からなるストッパ34がカシ
メにより固定される。ここで、第2のアンテナエレメン
ト22の基端は、ストッパ34に導電接続される。さら
に、ストッパ34には軸回りの係止用溝34aが設けら
れ、その基端には引き出し方向への移動を規制する段差
部34bが設けられている。そして、かかる第2のアン
テナエレメント22がインサートされて、その先端側に
ロッド状絶縁部材20が絶縁樹脂により一体形成され
る。このロッド状絶縁部材20の先端部には軸回りの係
止用溝20aが設けられ、先端には収納方向の移動を規
制する飾り玉20bが設けられる。
【0023】かかる構成において、第2のアンテナエレ
メント22の収納状態では、第2のアンテナエレメント
22は第1のアンテナエレメント16と高周波的にも接
続されておらず、第1のアンテナエレメント16のみが
アンテナとして作用し、着呼信号を受信し得る。ここ
で、第1のアンテナエレメント16は、図1(a)に示
すごとく、A〜B〜E〜Fによるアンテナとして作用す
る。そこで、このアンテナの実効長を受信しようとする
着呼信号の周波数帯の1/4,3/8,1/2波長等に
設定すればよい。
【0024】また、第2のアンテナエレメント22の引
き出し状態では、第2のアンテナエレメント22の基端
部のストッパ34の係止用溝34aに、2つの導電舌片
16c,16cがともに嵌合弾接して導電接続される。
そこで、図1(b)に示すごとく、第1と第2のアンテ
ナエレメント16,22によるA〜B〜C〜Gで1つの
アンテナとして作用する。ここで、2つの導電舌片16
c,16cはストッパ34により導電接続されて互いに
短絡されており、第1のアンテナエレメント16のB〜
E間はアンテナとして作用しない。また、第1のアンテ
ナエレメント16のE〜F間は、アンテナ実効長として
短く、着呼および通話に使用する周波数帯より極めて高
い周波数に共振するため、使用周波数帯に対して何ら不
具合を生じさせない。そこで、A〜B〜C〜Gによるア
ンテナの実効長を使用周波数帯の1/4,3/8,1/
2波長等に設定すればよい。
【0025】さらに、第1のアンテナエレメント16の
B〜E間を短絡させてアンテナとして作用させなくし、
しかも第1のアンテナエレメント22の基端を第1のア
ンテナエレメント16のB点に導電接続することで、第
2のアンテナエレメント22の基端を第1のアンテナエ
レメント16のF点等に導電接続するものに比べて、必
要となる引き出し寸法が長いものとなる。そこで、携帯
電話等のごとくアンテナが人体の頭部近くで使用される
場合に、上記実施例のごとく長く引き出すことで、アン
テナの位置が頭より高い位置となり、それだけアンテナ
特性に対する人体の影響を少なくできる。しかも、第2
のアンテナエレメント22の基端を第1のアンテナエレ
メント16の軸方向先端部のB点に導電接続すること
で、点Aに導電接続するのに比べて、収納状態における
第2のアンテナエレメント22の収納長さがA〜B間の
長さだけ短くて足りる。
【0026】ところで、第2のアンテナエレメント22
の収納状態にあっては、第1のアンテナエレメント16
の2箇所から突出された導電舌片16c,16cは、係
止用リング24の内周壁で、例えば対向して配設されて
おり、その間に浮遊容量が生ずる。そこで、この浮遊容
量と、導電舌片16c,16cが突設された第1のアン
テナエレメント16の九十九折り状部16bのB〜E間
の導電線路の長さに応じたインダクタンス成分とでB〜
C〜D〜E〜Bの閉ループが形成される。この閉ループ
は、浮遊容量とB〜E間の導電線路の長さに応じたイン
ダクタンス成分による並列共振回路として作用し、アン
テナ利得の低下が生ずる虞がある。そこで、この第2の
アンテナエレメント22が収納状態でのアンテナ利得の
低下を抑制するためには、導電舌片16c,16c間の
浮遊容量の値を小さくし、また第1のアンテナエレメン
ト16のB〜E間の導電線路の長さに応じたインダクタ
ンス成分の値を小さくすることが望ましい。さらに、第
2のアンテナエレメント22の引き出し状態にあって
は、第1のアンテナエレメント16の九十九折り状部1
6bのE〜F間の導電線路の長さに応じたインダクタン
ス成分は、アンテナとして作用させないために小さいこ
とが望ましい。そこで、かかる事情から、上記実施例で
は、第1のアンテナエレメント16の九十九折り状部1
6bの適宜な中間部Eから一方の導電舌片16cが突設
されている。
【0027】なお、上記実施例では、第1のアンテナエ
レメント16を軸方向に伸びるジグザグ状部16aと周
方向に伸びる九十九折り状部16bとを組み合わせたも
のだが、これに限られず、周方向に伸びるジグザグ状や
九十九折り状のみで形成しても良く、さらにはコイル状
であっても良く、導電舌片16c,16cを適宜に突出
配設できれば、そのアンテナの構造はいかなるものであ
っても良い。また、第2のアンテナエレメント22は、
軸方向移動自在であれば良く、外形的にロッド状であれ
ば良くて巻き径の小さなコイル状やジグザグ状等であっ
ても良い。
【0028】そして、上記実施例では、導電舌片16
c,16cを係止用リング24の内周壁に配設すること
で、引き出し状態の第2のアンテナエレメント22のス
トッパ34の係止用溝34aに嵌合するとともに弾接し
て導電接続が確保されているが、これに限られず、引き
出し状態および収納状態に係止用溝20a,34aに嵌
合してその状態を保持する係止用リング24とは別個
に、引き出し状態でストッパ34に導電舌片16c,1
6cが弾接するように構成しても良い。例えば、ストッ
パ34に導電バネ材からなるチョーチンバネを配設し、
導電舌片16c,16cは弾性変形することなく、2つ
の導電舌片16c,16c間にチョーチンバネが弾性変
形して介装されて、ストッパ34と導電舌片16c,1
6cが導電接続されても良い。かかる構成にあっては、
第1のアンテナエレメント16は、弾性変形する必要が
なく、コア14に巻回されるフレキシブル配線基盤やさ
らにはダイキャストにより取付金具12と一体成形によ
り構成されても良い。
【0029】また、上記実施例では、取付金具12は導
電金属であり、第1のアンテナエレメント16の基端が
半田付け等により導電接続されているが、これに限られ
ず、第1のアンテナエレメント16の基端が直接的に無
線回路29のアンテナ入出力端子29aにケーブル28
等を介して適宜に導電接続されても良い。
【0030】さらに、ストッパ34は、第2のアンテナ
エレメント22の基端が導電接続されるとともに、引き
出し状態で導電舌片16c,16cが弾接して導電接続
されれば良く、すくなくとも係止用溝34aの表面が導
電体で形成されていれば、その構造は、上記実施例に限
られたものでない。
【0031】さらにまた、導電舌片が3つ以上設けら
れ、収納状態ではそれぞれが非導電接続とされ、引き出
し状態では第2のアンテナエレメント22の基端にそれ
ぞれが導電接続されるとともに互いに短絡されるように
構成しても良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無線機用
アンテナおよび無線機は構成されているので、以下のご
とき格別な効果を奏する。
【0033】請求項1記載の無線機用アンテナにあって
は、引き出し状態において、第1のアンテナエレメント
と第2のアンテナエレメントが導電接続されて1つのア
ンテナとして作用し、アンテナ特性が安定している。そ
こで、製造の際の調整が不用であり、量産に好適であ
る。また、2つの導電舌片が短絡することで第1のアン
テナエレメントの一部分が短絡されてアンテナとして作
用せず、不要なアンテナが接続されること等による利得
の低下を生ずることがない。
【0034】そして、請求項2記載の無線機用アンテナ
にあっては、第1のアンテナエレメントが、従前の構造
と同様に軸方向と周方向にそれぞれ伸びるジグザグまた
は九十九折り状部で構成されており、アンテナ収納状態
にあっては、従前と同等のアンテナ特性が確実に得られ
る。
【0035】さらに、請求項3記載の無線機用アンテナ
にあっては、軸方向に伸びる軸方向先端部と、周方向に
伸びるジグザグまたは九十九折り状部の中間部で軸方向
先端部との2箇所から導電舌片を突出させるので、引き
出し状態では、第1のアンテナエレメントの軸方向に伸
びるジグザグまたは九十九折り状部と第2のアンテナエ
レメントが導電接続されて1つのアンテナとして作用
し、第1のアンテナエレメントの軸方向に伸びるジグザ
グまたは九十九折り状部が有効に活用される。そこで、
その分第2のアンテナエレメント自体の実効長が短くて
足りる。そして、第2のアンテナエレメントが短い分だ
け、収納に必要なスペースも短く、無線機の小型化に好
適である。また、2つの導電舌片をともに軸方向先端か
ら突出させているので、引き出し状態で2つの導電舌片
を短絡させる構造が簡単である。
【0036】そしてまた、請求項4記載の無線機用アン
テナにあっては、導電舌片が弾性変形して係止用溝に嵌
合するようになし、第2のアンテナエレメントの基端部
の係止用溝の少なくとも表面が第2のアンテナエレメン
トの基端と導電接続される導電体で構成されているの
で、引き出し状態では、導電舌片が係止用溝に嵌合して
弾接され、引き出し状態を保持するとともに、導電舌片
が第2のアンテナエレメントの基端に導電接続される。
【0037】そしてさらに、請求項5記載の無線機用ア
ンテナにあっては、係止用リングの弾力により導電舌片
を係止用溝に嵌合させるようにしたので、適正な大きさ
の弾力を容易に設定することができる。それだけ、導電
舌片の素材や形状の自由度があり、さらには第1のアン
テナエレメントの設計的自由度が高いものとなる。
【0038】また、本発明の無線機にあっては、上述の
請求項1乃至5記載のいずれかの無線機用アンテナを用
いることで、特許出願人が先に提案したものに比較し
て、第2のアンテナエレメントの引き出し状態でのアン
テナ特性が安定しており、量産に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線機用アンテナおよび無線機の一実
施例の回路図であり、(a)は収納状態を示し、(b)
は引き出し状態を示す。
【図2】図1に示す無線機用アンテナの縦断面図であ
り、(a)は収納状態を示し、(b)は引き出し状態を
示す。
【図3】図2に示す先端側にロッド状絶縁部材が連設さ
れたロッド状の第2のアンテナエレメントの縦断面図で
ある。
【図4】図2に示す取付金具とコアと第1のアンテナエ
レメントと係止用リングおよびカバーを組み付けて、カ
バーを切り欠いた正面図である。
【図5】図4の組み付け体の各部材を示し、(a)は係
止用リングの正面図であり、(b)はコアの正面図であ
り、(c)は取付金具の正面図であり、(d)は第1の
アンテナエレメントの展開図である。
【図6】第1のアンテナエレメントに突設される導電舌
片の係止用リングへの組み付け構造を示し、(a)は組
み付けられた構造を示す縦断面図であり、(b)は導電
舌片を組み付けて係止用リングの平面図である。
【図7】先に提案した無線機用アンテナおよび無線機の
アンテナの引き出し状態の回路図である。
【図8】図7に示す無線機用アンテナの引き出し状態の
縦断面図である。
【符号の説明】 10 筐体 12 取付金具 16 第1のアンテナエレメント 16a 軸方向に伸びるジグザグ状部 16b 周方向に伸びる九十九折り状部 16c 導電舌片 20 ロッド状絶縁部材 20a 係止用溝 22 第2のアンテナエレメント 29 無線回路 34 ストッパ 34a 係止用溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−18218(JP,A) 特開 平9−8525(JP,A) 特開 平7−131220(JP,A) 特開 平9−148825(JP,A) 特開 平9−93025(JP,A) 特開 平10−93315(JP,A) 特開 平5−347507(JP,A) 実開 平1−122608(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/24 H01Q 1/36 H01Q 1/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線機の筐体に取り付けられた取付金具
    に貫通孔を穿設し、この取付金具に筐体外方に突出させ
    て前記貫通孔と同軸上の筒状に第1のアンテナエレメン
    トを配設するとともに、この第1のアンテナエレメント
    の複数箇所からそれぞれ導電舌片を突出させ、先端部に
    ロッド状絶縁部材を設けたロッド状の第2のアンテナエ
    レメントを前記貫通孔および筒状の前記第1のアンテナ
    エレメントに軸方向移動自在に配設し、前記第2のアン
    テナエレメントを引き出した状態で前記複数の導電舌片
    が前記第2のアンテナエレメントの基端部に導電接続す
    るとともに互いに導電接続し、前記第2のアンテナエレ
    メントを収納した状態で前記複数の導電舌片が前記ロッ
    ド状絶縁部材に臨んで互いに非導電接続となるように構
    成したことを特徴とする無線機用アンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線機用アンテナにおい
    て、前記第1のアンテナエレメントを、軸方向に伸びる
    ジグザグまたは九十九折り状部と、その軸方向先端に接
    続される前記筒状の周方向に伸びるジグザグまたは九十
    九折り状部とで構成したことを特徴とする無線機用アン
    テナ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の無線機用アンテナにおい
    て、前記軸方向に伸びるジグザグまたは九十九折り状部
    の軸方向先端部と、前記筒状の周方向に伸びるジグザグ
    または九十九折り状部の中間部で軸方向先端部との複数
    箇所から、前記導電舌片をそれぞれ突出して構成したこ
    とを特徴とする無線機用アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の無線機用アンテナにおい
    て、前記ロッド状絶縁部材の先端部と前記第2のアンテ
    ナエレメントの基端部に軸回りの係止用溝を設け、前記
    複数の導電舌片が弾性変形して前記係止用溝に嵌合し得
    るようになし、前記第2のアンテナエレメントの基端部
    の係止用溝のすくなくとも表面が前記第2のアンテナエ
    レメントの基端部に導電接続される導電体で構成したこ
    とを特徴とする無線機用アンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の無線機用アンテナにおい
    て、前記複数の導電舌片に径方向に弾性変形し得る係止
    用リングを配設し、この係止用リングの弾力によって前
    記導電舌片を前記係止用溝に嵌合させるように構成した
    ことを特徴とする無線機用アンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のいずれかの無線機
    用アンテナを用い、前記取付金具を導電金属で形成し、
    前記第1のアンテナエレメントの基端を前記取付金具に
    固定するとともに導電接続し、前記取付金具を無線回路
    のアンテナ入出力端子に導電接続して構成したことを特
    徴とする無線機。
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