JPH113173A - マウス入力装置 - Google Patents

マウス入力装置

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JPH113173A
JPH113173A JP9155096A JP15509697A JPH113173A JP H113173 A JPH113173 A JP H113173A JP 9155096 A JP9155096 A JP 9155096A JP 15509697 A JP15509697 A JP 15509697A JP H113173 A JPH113173 A JP H113173A
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Hiroshi Maruyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い場所での入力を容易にし、かつ、簡潔で
素早い入力を可能にする。 【解決手段】 左ボタンの位置に組み込んだ第2のトラ
ックボール5の回転を第2の移動検出部6で検出し、押
下をトラックボール押下検出部7で検出する。第2の移
動検出部6で検出した信号から微小回転分の信号をフィ
ルタ部9で削除した信号と第1の移動検出部2で検出し
た第1のトラックボール1の回転信号を移動信号合成部
10で合成する。合成比率は比率設定スイッチ11で設
定する。クリック信号処理部8はマウスボタン押下検出
部4とトラックボール押下検出部7で検出したクリック
信号を処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマウス入力装置に関
し、特にパーソナルコンピュータ等で画面入力を行うポ
インティングデバイスとして用いるマウス入力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】マウス入力装置は、ディスプレイ上のカ
ーソル位置を任意の方向に容易に移動させ、クリック操
作により種々の指示を入力できる使いやすい入力装置と
して、キーボードと共に広く使用されるようになってい
る。マウス入力装置は、移動して下面を摩擦することに
より下面において回転するトラックボールの回転量と回
転方向を検出することにより、平面上を移動した距離と
方向とを示す電気信号を発生する。
【0003】トラックボールは、下面にのみ1個を有す
るのが一般的であるが、特開平1−180031号公報
に、下面トラックボールに加えて、側面トラックボール
を設けたマウス入力装置が開示されている。図6は特開
平1−180031号公報に記載されたマウス入力装置
の外観図である。側面トラックボール21を有する。ト
ラックボールが下面にしかない場合は、狭い場所で使用
する場合にディスプレイの画面上でカーソルを大きく動
かしたい場合など、マウス入力装置を少し動かしては持
ち上げて戻し、少し動かしては持ち上げて戻すという面
倒な操作を繰り返さなければならないが、側面トラック
ボール21を有することにより、狭い場所でも、下面と
側面とを利用して、有効なカーソル移動を行わせること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマウス
入力装置は、マウスボタンと側面トラックボールとが独
立しているため、マウスボタン押下と側面トラックボー
ル操作とを異なる指で行うか、同一の指を位置を変えて
行うことになる。異なる指で行うことは、複雑かつ熟練
を要し、同一の指を位置を変えて行うことは、位置を変
えるために入力に時間を要するという問題点がある。
【0005】本発明の目的は、マウスボタンとトラック
ボールとを融合させて狭い場所での入力を容易にし、か
つ、簡潔で素早い入力を可能にしたマウス入力装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のマウス入力装置
は、画面入力を行うポインティングデバイスとして用い
るマウス入力装置において、第1のトラックボールと、
前記第1のトラックボールの回転量と回転方向とを検出
する第1の移動検出部と、第2のトラックボールと、前
記第2のトラックボールの回転量と回転方向とを検出す
る第2の移動検出部と、前記第2のトラックボールに圧
力が加えられたことを検出するトラックボール押下検出
部とを有することを特徴とする。
【0007】本発明のマウス入力装置は、前記第1のト
ラックボールを下面に、前記第2のトラックボールを上
面に有するようにしてもよい。
【0008】本発明のマウス入力装置は、マウスボタン
と、前記マウスボタンに圧力が加えられたことを検出す
るマウスボタン押下検出部とを有するようにしてもよ
い。
【0009】本発明のマウス入力装置は、前記第2のト
ラックボールと前記第2の移動検出部と前記トラックボ
ール押下検出部とを複数組有するようにしてもよい。
【0010】本発明のマウス入力装置は、マウスボタン
と、2個の前記第2の移動検出部と、2個の前記トラッ
クボール押下検出部とを有し、前記マウスボタンと前記
第2のトラックボールとを交換組み込み可能な構造とし
てもよい。
【0011】本発明のマウス入力装置は、前記第2の移
動検出部の出力結果から、前記第2のトラックボールが
押下されたときに発生する微小な信号を除去するフィル
タ部を有するようにしてもよい。
【0012】本発明のマウス入力装置は、前記第1の移
動検出部の出力と前記フィルタ部の出力とを合成する移
動信号合成部を有するようにしてもよい。
【0013】本発明のマウス入力装置は、前記移動信号
合成部で合成する前記第1の移動検出部の出力と前記フ
ィルタ部の出力との比率を設定する比率設定スイッチを
有するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図面を参照して説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施の形態を示すブ
ロック図である。図2は側面図、図3は平面図である。
【0016】第1のトラックボール1は、マウス入力装
置の下面に取り付けられており、オペレータがマウス入
力装置を平面上で移動させることにより回転する。第1
の移動検出部2は、第1のトラックボール1の回転量と
回転方向とを検出する。マウスボタン3は、マウス入力
装置の上面に取り付けられている。マウスボタン押下検
出部4は、オペレータが3を押下したことを検出する。
すなわち、第1のトラックボール1は、一般に使用され
ているマウス入力装置の下面に取り付けられているボー
ルと同様の機能を持ち、マウスボタン3は、一般に使用
されているマウス入力装置の上面に取り付けられている
右ボタンと同様の機能を持つ。
【0017】第2のトラックボール5は、マウス入力装
置の上面の、一般に使用されているマウス入力装置では
左ボタンとなる位置に取り付けられている。第2のトラ
ックボール5は、オペレータが指で回転と押下を行うこ
とができる。第2の移動検出部6は、第2のトラックボ
ール5の回転量と回転方向とを検出する。トラックボー
ル部押下検出部7は、オペレータが第2のトラックボー
ル5を押下したことを検出する。
【0018】クリック信号処理部8は、マウスボタン押
下検出部4とトラックボール部押下検出部7の信号を受
けて、クリック、ダブルクリック、ドラッグの処理を行
う。フィルタ部9は、第2の移動検出部6で検出した第
2のトラックボール5の回転信号のうち、微小回転分の
削除を行う。微小回転分の削除を行うことにより、第2
のトラックボール5がオペレータの指の動きに過敏に反
応して誤った信号を出すことを防止できる。移動信号合
成部10は、第1の移動検出部2からの出力結果とフィ
ルタ部9からの出力結果とを合成する。つまり、第1の
トラックボール1の回転信号と、微小回転分を削除済み
の第2のトラックボール5の回転信号とを合成するもの
である。比率設定スイッチ11は、移動信号合成部10
で第1の移動検出部2からの出力結果とフィルタ部9か
らの出力結果とを合成するときの合成比率を設定するも
ので、オペレータが設定することができる。第1のトラ
ックボール1の回転によるものより第2のトラックボー
ル5の回転によるものの方がより大きく画面上のポイン
タが動くように設定すると、第2のトラックボール5を
回転させるオペレータの指の動きを小さくすることがで
き、便利である。比率設定スイッチ11は、図4に示す
ようにマウス入力装置の下面に設けてもよい。ケーブル
12は、クリック信号処理部8と移動信号合成部10か
らの信号をパーソナルコンピュータに転送する。
【0019】次に動作について説明する。
【0020】右利きのオペレータが、画面上のポインタ
を画面左上から右下へ移動させ、細かく位置づけて左ク
リックする場合を考える。まず、大まかに右下にポイン
タを移動させるために、人差し指を第2のトラックボー
ル5上で2〜3回右下に動かす。ポインタが目的の場所
近くになったところで、マウス入力装置本体を微妙に動
かして正確に位置づける。その後、第2のトラックボー
ル5上の人差し指を垂直下方向に押下してクリックす
る。ドラッグ、右クリック、ダブルクリックの操作は一
般に使用されているマウス入力装置と変わらない。
【0021】フィルタ部9と移動信号合成部10の動作
は下記のようになる。微小な単位時間をt0、移動距離
の単位をa0とすると、ある時刻tにおいてtからt+
0までに移動した距離と方向を表すベクトル値は、第
1のトラックボール1は、
【0022】
【式1】
【0023】第2のトラックボール5は、
【0024】
【式2】
【0025】とする。第2のトラックボール5の微小回
転に対するフィルタ部9のフィルタ値はB(t0,a0)と
する。以上の条件で、画面上のポインタが移動する距離
と方向は、
【0026】
【式3】
【0027】のとき
【0028】
【式4】
【0029】
【式5】
【0030】のとき
【0031】
【式6】
【0032】となる。ここで、sは画面上のポインタが
移動する距離と第1のトラックボール1が移動する距離
の比率、rは比率設定スイッチ11の合成比率である。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して説明する。図5は第2の実施の形態を示
す概略図である。第1の実施の形態で説明したマウスボ
タン押下検出部4の代わりにトラックボール押下検出部
17があり、さらに、第3の移動検出部16とフィルタ
部19がある。トラックボールとマウスボタンは左右ど
ちらでも組み込める形状とする。このような構造とする
ことにより、トラックボールを右に、マウスボタンを左
に取り付けて、左利き用とすることができる。つまり、
1台のマウス入力装置を右利き用と左利き用に交換使用
可能となる。
【0034】なお、第1および第2の実施の形態では、
一般に使用されているマウス入力装置のマウスボタンの
うち1個をトラックボールに置き換える例を説明した
が、複数のマウスボタンをトラックボールで置き換え、
置き換えた全トラックボールの出力の合計をフィルタ部
を通して底部トラックボールの出力と合計することも可
能である。
【0035】また、マウスボタンの置き換えをトラック
ボールでなく小さなジョイスティックまたはタッチパネ
ルで置き換えることも可能である。小さなジョイスティ
ックまたはタッチパネルで置き換えることにより、使用
場面によっては、敏速で快適な操作が得られる。
【0036】また、マウスボタン3と第2のトラックボ
ール5の取り付け位置は、マウス入力装置の上面に限定
されることはなく、使用勝手や誤動作防止を考慮して、
例えば、ケーブル12の出ている側でも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カーソ
ルの大まかな位置決定をマウスボタン位置に組み込んだ
トラックボールで操作できるため、狭い場所での入力を
容易にし、かつ、簡潔で素早い入力ができるという効果
が有る。
【0038】また、トラックボールの回転信号のうち、
微小回転分の削除を行うフィルタ部を有しているため、
トラックボールがオペレータの指の動きに過敏に反応し
て誤った信号を出すことを防止できるという効果が有
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】本発明の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の下面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の概略図である。
【図6】従来技術の外観図である。
【符号の説明】
1 第1のトラックボール 2 第1の移動検出部 3 マウスボタン 4 マウスボタン押下検出部 5 第2のトラックボール 6 第2の移動検出部 7 トラックボール押下検出部 8 クリック信号処理部 9 フィルタ部 10 移動信号合成部 11 比率設定スイッチ 12 ケーブル 16 第3の移動検出部 17 トラックボール押下検出部 19 フィルタ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面入力を行うポインティングデバイス
    として用いるマウス入力装置において、第1のトラック
    ボールと、前記第1のトラックボールの回転量と回転方
    向とを検出する第1の移動検出部と、第2のトラックボ
    ールと、前記第2のトラックボールの回転量と回転方向
    とを検出する第2の移動検出部と、前記第2のトラック
    ボールに圧力が加えられたことを検出するトラックボー
    ル押下検出部とを有することを特徴とするマウス入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1のトラックボールを下面に、前
    記第2のトラックボールを上面に有することを特徴とす
    る請求項1記載のマウス入力装置。
  3. 【請求項3】 マウスボタンと、前記マウスボタンに圧
    力が加えられたことを検出するマウスボタン押下検出部
    とを有することを特徴とする請求項1または2記載のマ
    ウス入力装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のトラックボールと前記第2の
    移動検出部と前記トラックボール押下検出部とを複数組
    有することを特徴とする請求項1または2記載のマウス
    入力装置。
  5. 【請求項5】 マウスボタンと、2個の前記第2の移動
    検出部と、2個の前記トラックボール押下検出部とを有
    し、前記マウスボタンと前記第2のトラックボールとを
    交換組み込み可能な構造としたことを特徴とする請求項
    1または2記載のマウス入力装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の移動検出部の出力結果から、
    前記第2のトラックボールが押下されたときに発生する
    微小な信号を除去するフィルタ部を有することを特徴と
    する請求項1、2、3、4または5記載のマウス入力装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の移動検出部の出力と前記フィ
    ルタ部の出力とを合成する移動信号合成部を有すること
    を特徴とする請求項6記載のマウス入力装置。
  8. 【請求項8】 前記移動信号合成部で合成する前記第1
    の移動検出部の出力と前記フィルタ部の出力との比率を
    設定する比率設定スイッチを有することを特徴とする請
    求項7記載のマウス入力装置。
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Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4837437A (en) * 1986-10-18 1989-06-06 Gesellschaft fur Strahlen-und Umweltforschung GmbH Method and circuit arrangement for reducing the background count in radioactivity measurements with a coincidence-anticoincidence evaluation

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