JPH11317345A - 微細パターンの転写加工方法 - Google Patents

微細パターンの転写加工方法

Info

Publication number
JPH11317345A
JPH11317345A JP10136146A JP13614698A JPH11317345A JP H11317345 A JPH11317345 A JP H11317345A JP 10136146 A JP10136146 A JP 10136146A JP 13614698 A JP13614698 A JP 13614698A JP H11317345 A JPH11317345 A JP H11317345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
light
substrate
mask
wavelength
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10136146A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Hatakeyama
雅規 畠山
Katsunori Ichiki
克則 一木
Toru Satake
徹 佐竹
Yotaro Hatamura
洋太郎 畑村
Masayuki Nakao
政之 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP10136146A priority Critical patent/JPH11317345A/ja
Priority to US09/301,311 priority patent/US6671034B1/en
Publication of JPH11317345A publication Critical patent/JPH11317345A/ja
Priority to US10/699,873 priority patent/US7115354B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の波長以下の微細な線幅の二次元的なパタ
ーンを、高いアスペクト比で形成可能な微細パターンの
転写加工方法を提供する。 【解決手段】 加工対象の基板11に2層以上の材料1
2,13をコーティングして、最上層の材料12は光1
7の波長以下の膜厚の感光性材料であり、近接場露光パ
ターン15を有するマスク16を感光性材料と密着する
か又は光の波長以下に近接して配置することによりエバ
ネッセント場18を利用した露光を行い、現像によりマ
スク16の近接場露光パターン15の転写パターン12
aを感光性材料により形成し、感光性材料の転写パター
ンをマスク16として下層の材料の加工を行い、下層の
材料による転写パターン13aを形成し、更に下層の材
料の転写パターンをマスク16として加工対象の基板1
1の加工を行い、基板11に近接場露光パターン15の
転写パターン11aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細パターンの転
写加工方法に係り、特にエバネッセント場(近接場)を
利用して、光の波長限界以下の微細パターンを二次元的
に感光性材料に転写して、該転写パターンに基ずいて、
加工対象の基板の加工を行う微細パターンの転写加工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】微細加工の代表例として、半導体基板上
に微細パターンを形成するには、通常以下に述べる方法
が一般的に用いられている。即ち、半導体基板上に感光
性材料(ホトレジスト)を塗布し、縮小投影露光法によ
りマスクパターンに従った投影パターンの光線を感光性
材料上に照射して露光する。このような露光方法によれ
ば、最小線幅は光の回折現象により制限され、光の波長
程度までの寸法の転写パターンを形成することが限界で
ある。このため、パターンの微細化には使用する光線の
波長を短波長化することが必要であり、現在水銀ランプ
等によるg線(波長:436nm)、i線(波長:36
5nm)、KrFエキシマレーザ光(波長:248n
m)、ArFエキシマレーザ光(波長:193nm)等
が用いられ、微細な線幅の要求に従って使用する光の波
長が短くなる傾向に進んでいる。しかしながら、このよ
うな光露光法を用いる限りにおいては、光の波長以下の
寸法の線幅のパターンを転写することは、上述したよう
に原理的に困難である。
【0003】そこで、最近エバネッセント場(近接場)
を利用した微細パターンの形成方法が研究されている。
エバネッセント場とは、光を透過する材料の表面に光の
波長以下の微細な凹凸を設け、この凹凸表面に例えば感
光性材料を塗布した基板を、その表面が前述の凹凸パタ
ーンの凸部に対して光の波長以下の位置に近接して配置
することにより、その部分にエバネッセント場と呼ばれ
る電磁場が形成され、この電磁場を介して光が伝達され
る。このエバネッセント場は、凹凸部の表面から光の波
長程度以上に離れると指数関数的に急激に弱くなるの
で、凹凸の段差を例えば数十nm程度にしておくことに
より、主として凹凸パターンの凸部のみから感光性材料
に光を伝達し、その光の伝達部分を露光することができ
る。このようなエバネッセント場によれば、露光される
感光性材料の線幅はマスクに設けられた凹凸部である近
接場露光パターンの寸法により決まってきて、光の波長
に依存しない。このため、光の波長の限界を超えた微細
なパターンを転写することが可能となる。
【0004】このようなエバネッセント場を利用した微
細パターンの形成方法として、光ファイバの先端部を光
の波長以下に尖鋭化したものを用いることが知られてい
る。先端を光の波長以下に尖鋭化した光ファイバにレー
ザ光線を供給し、その先端を感光性材料を塗布した基板
の表面に密着又は光の波長以下に極めて近接して配置す
ることにより、その部分に近接場が生じ、光がその近接
場を通して伝達し、感光性材料が露光される。従って、
光ファイバの先端部を光の波長以下の寸法に予め加工し
ておくことにより、光の波長以下の線幅のパターンを基
板表面の感光性材料に露光することができる。そして感
光性材料を現像して、感光性材料の露光部分をマスクと
してエッチングすることにより、基板上に光の波長以下
の線幅の線を形成することが可能である。
【0005】しかしながら、係る加工方法によれば、近
接場が形成されるのは光ファイバのプローブの先端部の
みの点であるので、その露光パターンは一筆書きとなら
ざるを得ない。このため、半導体集積回路等に使用され
る二次元パターンの形成に応用しようとすると、プロー
ブの先端を走査する必要があり、膨大な時間と複雑な機
構を必要とすることになり、実質的に不可能である。
【0006】このため、近接場露光パターンを有するマ
スクを用いて、二次元パターンを転写することが試みら
れている。即ち、ガラス材等の光透過性材料からなるプ
リズムを用いて、その下面に光の波長以下の微細な凹凸
を有する近接場露光パターンを形成したマスクを装着す
る。そして、この近接場露光パターンのマスク部分のプ
リズム下面で光線が全反射するような角度で光を入射さ
せ、プリズム下面により光を反射させる。そして、この
近接場露光パターンに光の波長以下に極めて近接して感
光性材料を表面に塗布した基板を配置することにより、
エバネッセント場が形成され、近接場露光パターンに従
った二次元パターンの露光を行うことができる。即ち、
レーザ光をプリズムの一斜面から入射して、近接場露光
パターンを有する面で入射光を全反射させ、プリズムの
もう一つの斜面からレーザ光を大気中に取り出すように
構成した光照射系を備え、この近接場露光パターン面に
基板表面の感光性材料を密着し、これによりエバネッセ
ント場を生じさせ、露光パターンに従った光線を感光性
材料に伝搬させて、光の波長以下の微細パターンを形成
するようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の方法によれば、
エバネッセント場を利用して光の波長以下の微細パター
ンを二次元的に基板の感光性材料に転写することが可能
となる。しかしながら、近接場露光パターンによりエバ
ネッセント場を介して伝達される光は極めて微弱であ
り、パターン転写の深度が浅く、又露光領域がすぐに広
がってしまうので、垂直なアスペクト比の高い露光パタ
ーンの形成が難しいという問題がある。
【0008】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
ので、光の波長以下の微細な線幅の二次元的なパターン
を、高いアスペクト比で形成可能な微細パターンの転写
加工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、加工対象の基板に2層以上の材料をコーティングし
て、最上層の材料は光の波長以下の膜厚の感光性材料で
あり、近接場露光パターンを有するマスクを前記感光性
材料と密着するか又は光の波長以下に近接して配置する
ことによりエバネッセント場を利用した露光を行い、現
像により前記マスクの近接場露光パターンの転写パター
ンを前記感光性材料により形成し、該感光性材料の転写
パターンをマスクとして下層の材料の加工を行い、該下
層の材料による転写パターンを形成し、更に該下層の材
料の転写パターンをマスクとして前記加工対象の基板の
加工を行い、前記基板に前記近接場露光パターンの転写
パターンを形成することを特徴とする微細パターンの転
写加工方法である。
【0010】請求項2に記載の発明は、加工対象の基板
に光の波長以下の膜厚の感光性材料をコーティングし、
近接場露光パターンを有するマクスを前記感光性材料を
密着するか又は光の波長以下に近接して配置することに
よりエバネッセント場を利用した露光を行い、現像によ
り前記マスクの近接場露光パターンの転写パターンを形
成し、その後に前記感光性材料の転写パターン上に被膜
を形成し、該感光性材料の転写パターンをリフトオフす
ることにより、前記被膜による転写パターンを形成し、
該被膜の転写パターンをマスクとして前記加工対象の基
板の加工を行い、該基板に前記近接場露光パターンの転
写パターンを形成することを特徴とする微細パターンの
転写加工方法である。
【0011】上記本発明によれば、光の波長以下の膜厚
の感光性材料に、近接場露光パターンを有するマスクを
密着するか又は光の波長以下に近接して配置して露光す
ることにより、前記感光性材料にシャープな露光像を形
成することができる。即ち、エパネッセント場を利用し
た露光においては、パターン転写の深度が浅く、露光領
域がすぐに広がってしまうので、光の波長以下の極めて
薄い膜厚の感光性材料を用いることにより、上述したよ
うにシャープな露光像を形成することができる。そし
て、この感光性材料のパターンをマスクとして他の材料
にパターンの転写加工を行うことによって、膜厚の厚い
材料に転写パターンを形成できる。この膜厚の厚い転写
パターンを用いて加工対象の基板のエッチング等の加工
を行うことにより、膜厚の厚い転写パターンは加工耐性
が高いため、光の波長限界を超えた微細パターンを、良
好なアスペクト比で基板に形成することができる。
【0012】ここに、感光性材料の膜厚は、近接場露光
パターンの最少寸法程度の厚さであることが好ましい。
これにより、最少寸法のパターンをシャープに、精度よ
く転写することが可能となる。又、基板等の加工は、高
速原子線を用いて行うことが好ましい。直進性に優れ、
且つチャージアップの問題の生じない高速原子線によ
り、基板等に微細なパターンを形成することで、基板等
に光の波長限界以下のサイズのアスペクト比の高い加工
を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は、本発明の第1実施形態の微細パタ
ーンの転写加工方法を示す。(a)に示すように、加工
対象の基板11を準備し、その表面に第1のレジスト1
1及び第2のレジスト12を塗布する。ここで基板11
は、例えばSi、GaAs等の半導体基板、又はSiO
2等の絶縁膜である。そして、第2のレジスト13は、
例えば厚さ500nm程度に十分に厚く形成しておく。
これに対して上層の第1のレジスト12は、光の波長以
下、好ましくは近接場露光パターンの最小寸法に合わせ
た厚さ30〜50nm程度の厚さで、且つエバネッセン
ト場を介して伝達される光に対して十分な感光性を有す
る感光性材料で構成されている。例えばレジスト12は
ポリミド系のホトレジストであり、レジスト13は通常
の高分子ホトレジストである。
【0015】そして、次に(b)に示すように露光を行
う。即ち、近接場露光パターン15を有するマスク16
を第1のレジスト12に密着させるか、又は光の波長以
下に極めて近接して配置する。そして、マスク16の近
接場露光パターン15の反対面側から全反射条件で光1
7を入射する。近接場露光パターン15とレジスト12
との間にエバネッセント場18が形成され、この部分か
ら光17が伝達し、最上層のレジスト12のエバネッセ
ント場18が形成された部分が露光される。この時、近
接場露光パターン15の幅を例えば数十nm程度に形成
しておくことによって、レジスト12には近接場露光パ
ターン15の線幅に対応したパターンが転写される。従
って、この線幅を光の波長よりも短い寸法に設定してお
くことにより、入射する光の波長よりも短い線幅のパタ
ーンを光により転写することができる。
【0016】上述したようにエバネッセント場を介して
伝達される光は微弱で且つ拡がり易いものであるが、レ
ジスト12は近接場露光パターンの最小寸法に合わせて
その膜厚が設定されているので、レジスト12の深さ方
向に完全に露光され、且つ横方向に光が拡散することが
ない。このため、マスク16に設けられたパターンがぼ
やけることなく正確に転写される。尚、下層のレジスト
13は予め熱処理等により感光性のない状態にしておく
ので、エバネッセント場を介した光が上層のレジスト1
2を通り越して下層のレジスト13を感光させることが
ない。
【0017】次に、(c)に示すように上層のレジスト
12の現像を行う。これによりレジスト12の露光され
た部分12aが残り、レジスト12の露光されていない
部分が除去され、ここにレジストパターン12aが形成
される。このレジストパターン12aは、膜厚が極めて
薄く、且つ深さ方向に均一に露光されているので、マス
クの近接場露光パターンに対応したシャープなパターン
である。上述したようにレジスト13は予め熱処理をさ
れているので、レジスト12の現像によるパターン形成
に対して、レジスト13は反応しないようになってい
る。
【0018】次に、(d)に示すように高速原子線19
を照射してレジストパターン12aをマスクとして、厚
い下層のレジスト13のエッチングを行う。これは例え
ばSF6,CHF3等のガスから構成した高速原子線を照
射することにより行う。これにより上記高速原子線によ
り上層のレジストパタ−ン13aはエッチングされ難
く、下層の厚いレジスト12はエッチングされ易いの
で、図示するようにマスクされていない部分の厚いレジ
スト13を選択的にエッチングすることが可能である。
高速原子線は電気的に中性の粒子からなり、電荷の反発
力が作用せず直進性が高い。又、絶縁物に対してチャー
ジアップするという問題がないため、エッチングが縦方
向に進行し横方向に広がることがない。このため薄いレ
ジストパターン12aをマスクとして、厚いレジスト1
2を高いアスペクト比でエッチングすることが可能であ
る。
【0019】次に(e)に示すように、レジスト13か
ら形成されたレジストパターン13aをマスクとして、
再び高速原子線19aを用いて基板11のエッチング加
工を行う。この時用いる高速原子線19aは、エッチン
グ対象の基板の材料に対してエッチング速度が高く、且
つレジストパターン13aに対してエッチング速度が低
いガス種を選択して用いる必要がある。これによりレジ
ストパターン13aがほとんどエッチングされず、マス
クされていない基板11のみエッチングを選択的に進行
させることができる。
【0020】上述したように、高速原子線は直進性が高
く、且つ基板のチャージアップの問題を生じないので、
深さ方向にのみエッチングが進行し、横方向にほとんど
エッチングが進行せず、高いアスペクト比のエッチング
を行うことができる。従って、上層のレジスト12に例
えば数十nmのパターンがエバネッセント場を利用して
露光されると、そのままのパターン幅で厚いレジストパ
ターン13aが形成され、又そのままのパターン幅で基
板に溝パターン11aが転写される。
【0021】図2は、図1の変形実施例を示すもので、
基板上の膜構造を三層としたものである。即ち、第1の
レジスト12を厚さ数十nm程度の感光性のホトレジス
トで構成し、第2のレジスト13を厚さ500nm程度
の非感光性、非現像性のレジストで構成している。そし
て、更に第3の膜14として、厚さ100nm程度のC
r、Ni、Al等の金属薄膜で構成している。尚、加工
対象の基板11は前述と同様にSi、GaAs、SiO
2等である。そして(b)に示すように、近接場露光パ
ターン15を有するマスク16を用いて、エバネッセン
ト場を介して最上層のレジスト12の露光を行う。最上
層のレジスト12は、光の波長以下、好ましくは近接場
露光パターンの最小寸法と同程度の厚さであるので、露
光に対してパターンのぼやけという問題が無く、シャー
プな露光パターンを形成することができる。
【0022】そして(c)に示すように、現像により第
1のレジストパターン12aを形成する。次に(d)に
示すように、第1のレジストパターン12aに対してエ
ッチング速度が低く、第2のレジスト13に対してエッ
チング速度が高いガス種の高速原子線19を用いて第2
のレジスト13のエッチングを行う。この場合には上述
したように例えばSF6による高速原子線等が好適であ
る。そして次に(e)に示すように、第2のレジストパ
ターン13aをマスクとして金属膜14のエッチングを
行う。このエッチングも同様に高速原子線でレジストパ
ターン13aに対しエッチング速度が遅く、金属膜14
に対してエッチング速度の高いガス種の高速原子線19
bを用いて行う。例えば、Cl2ガス等による高速原子
線が好適である。
【0023】そして(f)に示すように、形成された金
属膜のパターン14aをマスクとして基板のエッチング
加工を行う。このエッチングも上述と同様に高速原子線
19aを用いてもよく、又プラズマエッチング等を用い
てもよい。このように本実施例の場合にはエッチング耐
性の高い金属膜14aを基板11のエッチングの際のマ
スクとして用いることができるので、よりアスペクト比
の高い加工が可能となる。
【0024】図3は、本発明の第2実施形態の微細パタ
ーンの転写加工方法を示す。これは薄いレジストパター
ンとリフトオフとを組み合わせたものである。(a)に
示すように、加工対象のGaAs、Si、SiO2、ガ
ラス等の基板を準備し、この表面に厚さ30〜50nm
の薄いホトレジスト12を塗布する。そして(b)に示
すように、近接場露光パターン15を有するマスク16
をレジスト12に密着させるか光の波長よりも短い距離
範囲に極めて近接して配置する。そしてマスク16の裏
面側から光を照射することにより、近接場露光パターン
15とレジスト12との間にエバネッセント場18が形
成され、これにより光が伝達し、レジスト12が選択的
に露光される。上述と同様に、このレジストは近接場露
光パターンの最小寸法と同程度であるので、光の波長以
下の微細パターンに対して極めてシャープな露光像が形
成される。
【0025】そして(c)に示すように現像を行い、露
光されていない部分のレジストを除去し、露光された部
分のレジストパタ−ン12aを形成する。そしてリンス
及びポストベイクの工程を経て、(d)に示すように、
金属膜14の成膜を行う。これは例えばCr、Al、N
i、W等であり、厚さは30〜50nm程度が好適であ
る。この金属膜の成膜は、蒸着が一般的であるが、メッ
キ、スパッタ、CVD、MBE等で行うことも可能であ
る。
【0026】そして(e)に示すように、レジストパタ
ーン12aを溶解させると、そのレジストパターン12
a上の金属膜もリフトオフにより除去され、金属膜パタ
ーン14aが形成される。そして(f)に示すように、
金属膜パターン14aに対してエッチング速度が低く、
基板の材料に対してエッチング速度が高いガス種の高速
原子線19cを用いてエッチングを行う。このガス種と
しては、例えばCl2、SF6、CHF3、及びこれらと
Arとの混合ガス等が好適である。これにより金属膜パ
ターン14aはエッチングされ難く、基板11を構成す
る半導体材料等に対して高いエッチング速度が得られ、
高速原子線の有する直進性からアスペクト比の高い基板
のエッチング加工を行うことができる。
【0027】この実施例においても、エバネッセント場
を利用した露光を薄いレジストに対して行うことで、シ
ャープな露光パターンを形成でき、リフトオフを用いる
ことによりこのシャープなレジストパターンを金属膜に
転写し、高速原子線に対してエッチング耐性の高い金属
膜パターンをマスクとして、基板に対して深いエッチン
グ加工を行うようにしたものである。これによりエバネ
ッセント場を利用した光の波長限界以下の微細パターン
を、シリコン等の基板に高いアスペクト比で転写するこ
とが可能となる。
【0028】尚、上述の各実施形態において、エバネッ
セント場の露光を行う薄いレジストの上層に、熱硬化性
を有する材料(熱硬化性樹脂等)を薄く塗布するように
してもよい。これにより、現像後のレジストパターンの
高速原子線等の照射に対して、エッチング耐性が向上し
て、よりエッチングの選択比を高めることができる。
【0029】又、微細パターンの転写対象として、S
i、GaAs、SiO2等に限らず、各種のセラミク
ス、ガラス、合金等にも同様に本発明の趣旨を適用可能
であることは勿論である。又、薄いレジストパターンを
転写し、加工対象の基板に対してマスクとなる材料も、
レジスト、又は金属膜に限らず、この転写特性とエッチ
ング耐性を有する各種の樹脂材又は無機材料等を利用し
てもよいことも勿論である。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
光の波長限界以下の微細なパターンを加工対象の基板に
高いアスペクト比で転写することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の微細パターンの転写加
工方法を示す図である。
【図2】図1の変形例を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態の微細パターンの転写加
工方法を示す図である。
【符号の説明】
11 基板 11a 基板に転写加工された凹部 12 第1のレジスト 12a レジストパターン 13 第2のレジスト 13a レジストパターン 14 金属膜 14a 金属膜パターン 15 近接場露光パターン 16 マスク 17 光 18 エバネッセント場 19,19a,19b,19c 高速原子線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 573 21/302 H (72)発明者 佐竹 徹 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 畑村 洋太郎 東京都文京区小日向2−12−11 (72)発明者 中尾 政之 千葉県松戸市新松戸4−272 D−805

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工対象の基板に2層以上の材料をコー
    ティングして、最上層の材料は光の波長以下の膜厚の感
    光性材料であり、近接場露光パターンを有するマスクを
    前記感光性材料と密着するか又は光の波長以下に近接し
    て配置することによりエバネッセント場を利用した露光
    を行い、現像により前記マスクの近接場露光パターンの
    転写パターンを前記感光性材料により形成し、該感光性
    材料の転写パターンをマスクとして下層の材料の加工を
    行い、該下層の材料による転写パターンを形成し、更に
    該下層の材料の転写パターンをマスクとして前記加工対
    象の基板の加工を行い、前記基板に前記近接場露光パタ
    ーンの転写パターンを形成することを特徴とする微細パ
    ターンの転写加工方法。
  2. 【請求項2】 加工対象の基板に光の波長以下の膜厚の
    感光性材料をコーティングし、近接場露光パターンを有
    するマクスを前記感光性材料を密着するか又は光の波長
    以下に近接して配置することによりエバネッセント場を
    利用した露光を行い、現像により前記マスクの近接場露
    光パターンの転写パターンを形成し、その後に前記感光
    性材料の転写パターン上に被膜を形成し、該感光性材料
    の転写パターンをリフトオフすることにより、前記被膜
    による転写パターンを形成し、該被膜の転写パターンを
    マスクとして前記加工対象の基板の加工を行い、該基板
    に前記近接場露光パターンの転写パターンを形成するこ
    とを特徴とする微細パターンの転写加工方法。
  3. 【請求項3】 前記感光性材料の膜厚は、前記近接場露
    光パターンの最少寸法程度の厚さであることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の微細パターンの転写加工方
    法。
  4. 【請求項4】 前記基板の加工又は下層の材料の加工
    は、高速原子線を用いて行うものであることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の微細パターンの転写加工方
    法。
JP10136146A 1998-04-30 1998-04-30 微細パターンの転写加工方法 Pending JPH11317345A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10136146A JPH11317345A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 微細パターンの転写加工方法
US09/301,311 US6671034B1 (en) 1998-04-30 1999-04-29 Microfabrication of pattern imprinting
US10/699,873 US7115354B2 (en) 1998-04-30 2003-11-04 Microfabrication of pattern imprinting

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10136146A JPH11317345A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 微細パターンの転写加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11317345A true JPH11317345A (ja) 1999-11-16

Family

ID=15168394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10136146A Pending JPH11317345A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 微細パターンの転写加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11317345A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6497996B1 (en) 1999-04-30 2002-12-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Fine pattern forming method
JP2008539570A (ja) * 2005-04-27 2008-11-13 オブデュキャット、アクチボラグ パターンを被転写体に転写する手段
US7691540B2 (en) 2003-06-26 2010-04-06 Canon Kabushiki Kaisha Exposure mask, method of designing and manufacturing the same, exposure method and apparatus, pattern forming method, and device manufacturing method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6497996B1 (en) 1999-04-30 2002-12-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Fine pattern forming method
US7691540B2 (en) 2003-06-26 2010-04-06 Canon Kabushiki Kaisha Exposure mask, method of designing and manufacturing the same, exposure method and apparatus, pattern forming method, and device manufacturing method
JP2008539570A (ja) * 2005-04-27 2008-11-13 オブデュキャット、アクチボラグ パターンを被転写体に転写する手段

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001308002A (ja) フォトマスクを用いたパターン作製方法、及びパターン作製装置
JPH0620062B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
US5532114A (en) Method of forming a photoresist pattern in a semiconductor device
JP2005039203A (ja) 露光用マスク、露光用マスクの設計方法及び製造方法、露光方法及び装置、パターン形成方法、デバイスの作製方法
JP2005085922A (ja) マスク作製方法及び微小開口を有するマスク
EP0134789B1 (en) Bilevel ultraviolet resist system for patterning substrates of high reflectivity
EP0940719A2 (en) Photoresist film and method for forming a pattern thereof
US6174644B1 (en) Anti-reflective silicon nitride film using in-situ deposition
US5693548A (en) Method for making T-gate of field effect transistor
JPH11317345A (ja) 微細パターンの転写加工方法
JP2005260178A (ja) パターン形成方法、近接場光発生素子および露光装置
US6210842B1 (en) Method for fabricating stencil mask
JPS63170917A (ja) 微細パタ−ンの形成方法
US4784936A (en) Process of forming a resist structure on substrate having topographical features using positive photoresist layer and poly(vinyl pyrrolidone) overlayer
JPS5819127B2 (ja) 微細パタ−ン形成方法
KR20040030501A (ko) X-ray/euv 투사 리소그래피에 의한 금속/반도체화합물 구조의 형성
US5851734A (en) Process for defining resist patterns
JPH11316452A (ja) 光転写用複製マスク及びその製造方法
JP3509761B2 (ja) レジストパターン形成方法及び微細パターン形成方法
JPH05232678A (ja) 位相シフトフォトマスクの製造方法
JPH02192714A (ja) レジストパターンの形成方法
JP2008227337A (ja) 近接場露光方法
JPS62241338A (ja) パタ−ン形成方法
JPH01189923A (ja) 半導体装置の製造方法
KR100278742B1 (ko) 고반사 물질의 미세 패턴 형성 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060404