JPH11316753A - マイクロコンピュ―タ - Google Patents

マイクロコンピュ―タ

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Publication number
JPH11316753A
JPH11316753A JP11067780A JP6778099A JPH11316753A JP H11316753 A JPH11316753 A JP H11316753A JP 11067780 A JP11067780 A JP 11067780A JP 6778099 A JP6778099 A JP 6778099A JP H11316753 A JPH11316753 A JP H11316753A
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JP
Japan
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memory
data
flash memory
central processing
processing unit
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Pending
Application number
JP11067780A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsubara
清 松原
Naoki Yashiki
直樹 屋鋪
Shiro Baba
志朗 馬場
Takashi Ito
高志 伊藤
Hirofumi Mukai
浩文 向井
Narihisa Sato
斉尚 佐藤
Masaaki Terasawa
正明 寺沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手の良好なフラッシュメモリを内蔵し
たマイクロコンピュータを提供する。 【解決手段】 CPUは中央処理装置、FMRYは電気
的に消去・書込み可能な不揮発性のフラッシュメモリで
ある。前記フラッシュメモリは、複数のメモリセルがマ
トリクス配置されたメモリアレイを複数持ち、複数ビッ
トにより構成されるデータの各ビットデータが分けられ
て各メモリアレイに記憶され、アドレスバスを経由した
前記中央処理装置のアクセスに応じて、前記各メモリア
レイに記憶されている前記各ビットデータが出力され、
それらのビットデータにより前記データを構成して、デ
ータバスを経由して前記データを前記中央処理装置へ出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的な消去・書
込みによって情報を書換え可能な不揮発性のフラッシュ
メモリを備えたマイクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−161469号公報には、プ
ログラム可能な不揮発性メモリとしてEPROM(イレ
ーザブル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・
メモリ)またはEEPROM(エレクトリカリ・イレー
ザブル・アンド・プログラマブル・リード・オンリ・メ
モリ)を単一の半導体チップに搭載したマイクロコンピ
ュータについて記載されている。そのようなマイクロコ
ンピュータにオン・チップ化された不揮発性メモリには
プログラムやデータが保持される。EPROMは紫外線
により記憶情報を消去するものであるから、それを実装
システムから取り外さなければ書換えを行うことができ
ない。EEPROMは電気的に消去・書込みを行うこと
ができるので、システムに実装された状態でその記憶情
報を書換えることができるが、それを構成するメモリセ
ルは、MNOS(メタル・ナイトライド・オキサイド・
セミコンダクタ)のような記憶素子のほかに選択トラン
ジスタを必要とするため、EPROMに比べて例えば
2.5倍から5倍程度の大きさになり、相対的に大きな
チップ占有面積を必要とする。
【0003】特開平2−289997号公報には一括消
去型EEPROMについて記載されている。この一括消
去型EEPROMは本明細書におけるフラッシュメモリ
と同意義に把握することができる。フラッシュメモリ
は、電気的な消去・書込みによって情報を書換え可能で
あって、EPROMと同様にそのメモリセルを1個のト
ランジスタで構成することができ、メモリセルの全てを
一括して、またはメモリセルのブロックを一括して電気
的に消去する機能を持つ。したがって、フラッシュメモ
リは、システムに実装された状態でそれの記憶情報を書
換えることができると共に、その一括消去機能により書
換え時間の短縮を図ることができ、さらに、チップ占有
面積の低減にも寄与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はマイクロコ
ンピュータにフラッシュメモリを搭載することについて
検討し、これにより以下の点を見い出した。
【0005】(1)マイクロコンピュータの内蔵ROM
にはプログラム及びデータが格納される。更にデータに
は大容量データと小容量データがある。これらプログラ
ム及びデータを書き換える場合、通常前者については数
十KB(キロバイト)の大きな単位で、後者については
数十B(バイト)の小さな単位で書換が行われる。この
とき、フラッシュメモリの消去単位がチップ一括または
同一サイズのメモリブロック単位で行われるのでは、プ
ログラム領域にはちょうど良いがデータ領域には消去単
位が大きすぎて使いにくかったり、或はその逆のケース
も起こり得る。
【0006】(2)マイクロコンピュータをシステムに
実装した後にフラッシュメモリの保持情報の一部を書換
えるような場合には、当該情報を保有している一部のメ
モリブロックを書換え対象とすればよいが、一括消去可
能なメモリブロックの記憶容量が全てのメモリブロック
で等しくされているならば、メモリブロックの記憶容量
よりも情報量の少ない情報だけを書換えればよい場合に
も比較的記憶容量の大きなメモリブロックを一括消去し
た後に当該メモリブロック全体に対して順次書込みを行
わなければならず、実質的に書換えを要しない情報のた
めの書換えに無駄な時間を費やすことになる。
【0007】(3)フッラシュメモリに書き込むべき情
報はそのマイクロコンピュータが適用されるシステムに
したがって決定されるが、当該マイクロコンピュータを
システムに実装した状態で最初から全ての情報を書込ん
でいたのでは非能率的な場合がある。
【0008】(4)マイクロコンピュータの実装状態で
フラッシュメモリを書換えるとき、書換対象メモリブロ
ックの一部の情報だけを書換えればよくても、一括消去
した後のメモリブロックの全体に書込むべき情報の全て
をマイクロコンピュータの外部から順次もらいながら書
込みを行っていたのでは、書換対象メモリブロックの一
部の情報だけを書換えればよくても、当該メモリブロッ
ク全体に書込むべき情報の全てを外部から受け取らなく
てはならず、実質的に書換えを要しない情報、すなわち
書換え前に内部で保持している情報も重ねて外部から転
送されなければならず、メモリブロックの一部書換のた
めの情報転送に無駄がある。
【0009】(5)フラッシュメモリを一括消去で書換
える時間はその情報記憶形式故にRAM(ランダム・ア
クセス・メモリ)などのメモリに比べて相当長いため、
マイクロコンピュータによる機器制御動作に同期してリ
アルタイムにフラッシュメモリを書換えることができな
い。
【0010】本発明の目的は、使い勝手の良好なフラッ
シュメモリを内蔵したマイクロコンピュータを提供する
ことにある。更に詳しく言えば、本発明の第1の目的
は、内蔵フッラシュメモリに対して行われる最初の情報
書込み処理の高効率化を図ることができるマイクロコン
ピュータを提供することである。本発明の第2の目的
は、フラッシュメモリの一部のメモリブロックが保持す
る情報の一部の書換えに対して、当該メモリブロックを
一括消去した後の書込み動作の無駄をなくして、書換え
効率を向上させることである。本発明の第3の目的は、
メモリブロックの一部書換のために必要な外部からの書
込み情報の転送動作の無駄をなくして、書換え効率を向
上させることである。本発明の第4の目的は、マイクロ
コンピュータの制御動作に同期してリアルタイムにフラ
ッシュメモリの保持情報を変更できるようにすることで
ある。
【0011】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0013】すなわち、単一の半導体チップ上に、中央
処理装置と、この中央処理装置によってアクセス可能な
RAMと、前記中央処理装置が処理すべき情報を電気的
な消去・書込みによって書換え可能な不揮発性のフラッ
シュメモリとを備えたマイクロコンピュータに対して、
前記フラッシュメモリに対する書換えを前記半導体チッ
プの内蔵回路例えば中央処理装置に制御させる第1動作
モードと前記半導体チップの外部装置に制御させる第2
動作モードとを選択的に指定するための動作モード信号
の入力端子を設ける。
【0014】前記第1動作モードの指定に応じて中央処
理装置が書換え制御を行うとき、当該中央処理装置が実
行すべき書換え制御プログラムはマスクROMに保有さ
せ、或はフラッシュメモリに予め格納しておいた書換制
御プログラムをRAMに転送して、これを実行させるこ
とができる。
【0015】用途に応じてフラッシュメモリに格納すべ
き情報量がその情報の種類例えばプログラム、データテ
ーブル、制御データなどに応じて相違されることを考慮
した場合に、フラッシュメモリの一部のメモリブロック
が保持する情報の一部の書換えに対して、当該メモリブ
ロックを一括消去した後の書込み動作の無駄をなくし
て、書換え効率を向上させるために、前記フラッシュメ
モリにおける一括消去可能な単位として、相互に記憶容
量の相違される複数個のメモリブロックを割当てる。
【0016】マイクロコンピュータの内外からフラッシ
ュメモリの書換えを制御する場合に、一括消去すべきメ
モリブロックを容易に指定できるようにするには、一括
消去すべきメモリブロックの指定情報を書換え可能に保
持するためのレジスタをフラッシュメモリに内蔵させる
とよい。
【0017】内蔵フラッシュメモリが、一括消去可能な
単位として相互に記憶容量の相違される複数個のメモリ
ブロックを有するとき、内蔵RAMをメモリブロック書
換えのための作業領域もしくはデータバッファ領域とし
て利用可能にするために、内蔵RAMの記憶容量以下に
設定されたメモリブロックを設けておく。このとき、メ
モリブロックの一部書換のために必要な外部からの書込
み情報の転送動作の無駄をなくして、書換え効率を向上
させるには、前記内蔵RAMよりも記憶容量の小さなメ
モリブロックの保持情報を内蔵RAMに転送し、転送さ
れた情報の全部又は一部をそのRAM上で更新して、そ
の更新された情報で当該メモリブロックを書換えるよう
にするとよい。また、フラッシュメモリが保持する制御
データなどのチューニングを行うような場合に、マイク
ロコンピュータの制御動作に同期してリアルタイムにフ
ラッシュメモリの保持情報を変更できるようにするには
内蔵RAMの特定アドレスの領域を、前記内蔵RAMよ
りも記憶容量の小さなメモリブロックのアドレスに重な
る様に変更配置し、すなわちメモリブロックをアクセス
した場合に重なったRAMがアクセスされる様に、変更
配置し、そのRAMの特定アドレスで作業を行った後で
RAMの配置アドレスを元の状態に復元し、メモリブロ
ックの内容を前記RAMの特定アドレスの情報で書換え
る処理を行うようにするとよい。
【0018】上記した手段によれば、本発明に係るマイ
クロコンピュータをシステムに実装する前のような段階
で最初にそのフラッシュメモリに情報を書き込むような
ときは、第2動作モードを指定することにより、PRO
Mライタのような外部書き込み装置の制御によって能率
的に情報の書き込みが行われる。
【0019】フラッシュメモリにおける一括消去可能な
単位として相互に記憶容量の相違される複数個のメモリ
ブロックには夫々の記憶容量に応じて例えばプログラ
ム、データテーブル、制御データなどが書き込まれる。
【0020】システムにマイクロコンピュータを実装し
た後でフラッシュメモリを書換える場合には、第1動作
モードを指定することにより、書換え制御をマイクロコ
ンピュータ内蔵の中央処理装置などに実行させる。この
とき、相対的に情報量の大きなデータは相対的に記憶容
量の大きなメモリブロックに、相対的に情報量の小さな
データは相対的に記憶容量の小さなメモリブロックに書
き込んでおくことができる。すなわち記憶すべき情報量
に見合う記憶容量のメモリブロックを利用することがで
きる。したがって、フラッシュメモリの保持情報の一部
書換えのために所要のメモリブロックを一括消去して
も、実質的に書換えを要しない情報群も併せて消去した
後で再び書き戻すと言うような無駄が極力防止される。
【0021】特に、複数個のメモリブロックのうち内蔵
RAMの記憶容量以下に設定されたメモリブロックを設
けておくことは、内蔵RAMをメモリブロック書換えの
ための作業領域若しくはデータバッファ領域として利用
可能にする。すなわち、マイクロコンピュータの実装状
態でフラッシュメモリを書換えるとき、書換対象メモリ
ブロックの情報を内蔵RAMに転送し、書換えるべき一
部の情報だけを外部からもらってそのRAM上で書換を
行ってから、フラッシュメモリの書換を行えば、書換え
前に内部で保持されている書換を要しない情報を重ねて
外部から転送を受けなくても済み、メモリブロックの一
部書換のための情報転送の無駄を省く。また、フラッシ
ュメモリの一括消去時間は小メモリブロックに対しても
さほど短くならないから、マイクロコンピュータによる
制御動作に同期してリアルタイムにフラッシュメモリそ
れ自体を書換えることはできないが、内蔵RAMをメモ
リブロック書換えのための作業領域若しくはデータバッ
ファ領域として利用することにより、リアルタイムに書
換えたのと同じデータを結果的にメモリブロックに得る
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明に係るマイクロコンピ
ュータを項目を分けて順次説明する。
【0023】〔1〕全面フラッシュメモリ採用のマイク
ロコンピュータ 図1には全面フラッシュメモリを採用したマイクロコン
ピュータの一実施例ブロック図が示される。同図に示さ
れるマイクロコンピュータMCUは、中央処理装置CP
U、及びこの中央処理装置CPUが処理すべき情報を電
気的な消去・書込みによって書換え可能な不揮発性のフ
ラッシュメモリFMRY、並びにタイマTMR、シリア
ル・コミュニケーション・インタフェースSCI、ラン
ダム・アクセス・メモリRAM、その他の入出力回路I
/Oなどの周辺回路、そして制御回路CONTが、公知
の半導体集積回路製造技術によって、シリコンのような
単一の半導体チップCHP上に形成されて成る。前記フ
ラッシュメモリFMRYは、電気的な消去・書込みによ
って情報を書換え可能であって、EPROMと同様にそ
のメモリセルを1個のトランジスタで構成することがで
き、更にメモリセルの全てを一括して、またはメモリセ
ルのブロック(メモリブロック)を一括して電気的に消
去する機能を持つ。フラッシュメモリFMRYは、一括
消去可能な単位として複数個のメモリブロックを有す
る。図1において、LMBは相対的に記憶容量の大きな
大メモリブロックであり、SMBは相対的に記憶容量の
小さな小メモリブロックである。小メモリブロックSM
Bの記憶容量はランダム・アクセス・メモリRAMの記
憶容量よりも小さくされる。したがって、ランダム・ア
クセス・メモリRAMは、小メモリブロックSMBから
データ転送を受けてその情報を一時的に保持することが
でき、書換えのための作業領域も若しくはデータバッフ
ァ領域として利用可能になる。このフラッシュメモリF
MRYには所要のデータやプログラムが書き込まれる。
尚、フラッシュメモリFMRYの詳細については後述す
る。
【0024】フラッシュメモリFMRYは、マイクロコ
ンピュータMCUがシステムに実装された状態で中央処
理装置CPUの制御に基づいてその記憶情報を書換え可
能にされると共に、汎用PROMライタのような前記半
導体チップCHPの外部装置の制御に基づいてその記憶
情報を書換え可能にされる。図においてMODEは、前
記フラッシュメモリFMRYを中央処理装置CPUに書
換え制御させる第1動作モードと前記外部装置に制御さ
せる第2動作モードとを選択的に指定するための動作モ
ード信号であり、半導体チップCHP上のモード信号入
力端子Pmodeに与えられる。
【0025】〔2〕マスクROM,フラッシュメモリ採
用のマイクロコンピュータ 図2にはフラッシュメモリと共にマスクROMを採用し
たマイクロコンピュータの一実施例ブロック図が示され
る。同図に示されるマイクロコンピュータMCUにおい
ては、図1のフラッシュメモリFMRYの一部がマスク
・リード・オンリ・メモリMASKROMに置換えられ
ている。マスク・リード・オンリ・メモリMASKRO
Mには書換を要しないデータやプログラムが保持されて
いる。図2に示されるフラッシュメモリFMRYは、一
括消去可能な単位として前記小メモリブロックSMBを
複数個有する。
【0026】〔3〕汎用PROMライタによる情報書き
込み 図3には汎用PROMライタによるフラッシュメモリF
MRYの書換えに着目したブロック図が示される。同図
には前記モード信号MODEの一例としてMD0,MD
1,MD2が示される。モード信号MD1乃至MD3は
前記制御回路CONTに供給される。制御回路CONT
に含まれるデコーダは、特に制限されないが、モード信
号MD1乃至MD3を解読して、フラッシュメモリFM
RYに対して書き込みを要しない動作モードが指示され
ているか、又は前記第1動作モード若しくは第2動作モ
ードが指示されているかを判定する。このとき第2動作
モードの指示が判断されると、制御回路CONTは、汎
用PROMライタPRWとインタフェースされるべきI
/Oポートを指定して、内蔵フラッシュメモリFMRY
を直接外部の汎用PROMライタPRWでアクセス可能
に制御する。すなわち、フラッシュメモリFMRYとの
間でデータの入出力を行うためのI/OポートPORT
dataと、フラッシュメモリFMRYにアドレス信号
を供給するためのI/OポートPORTaddrと、フ
ラッシュメモリFMRYに各種制御信号を供給するため
のI/OポートPORTcontとが指定される。更
に、汎用PROライタPRWによる書換え制御とは直接
関係ない中央処理装置CPU,ランダム・アクセス・メ
モリRAM,マスク・リード・オンリ・メモリMASK
ROMなどの内蔵機能ブロックの実質的な動作が抑制さ
れる。例えば、図3に例示的に示されるようにデータバ
スDBUSとアドレスバスABUSの夫々に配置された
スイッチ手段SWITCHを介して前記中央処理装置C
PUなどの内蔵機能ブロックとフラッシュメモリFMR
Yとの接続を切離す。前記スイッチ手段SWITCH
は、前記CPUなどの内蔵機能ブロックからデータバス
DBUSにデータを出力する回路や、アドレスバスAB
USにアドレスを出力する回路に配置された、トライス
テート(3ステート)形式の出力回路として把握するこ
ともできる。このようなトライステート出力回路は、第
2動作モードに呼応して高出力インピーダンス状態に制
御される。図3の例では汎用PROライタによる書換え
制御とは直接関係ない中央処理装置CPU,ランダム・
アクセス・メモリRAM,マスク・リード・オンリ・メ
モリMASKROMなどの内蔵機能ブロックは、スタン
バイ信号STBY*(記号*はそれが付された信号がロ
ウ・アクティブ信号であることを意味する)により低消
費電力モードにされている。低消費電力モードにおいて
前記トライステート出力回路が高出力インピーダンス状
態に制御されるなら、モード信号でMD0乃至MD2に
よる第2動作モードの指定に呼応してそれらの機能ブロ
ックに低消費電力モードを設定して、汎用PROライタ
PRWによる書換え制御とは直接関係ないCPU,RA
M,ROMなどの内蔵機能ブロックの実質的な動作を抑
制してもよい。
【0027】第2動作モードが設定されるマイクロコン
ピュータMCUの前記I/OポートPORTdata,
PORTaddr,PORTcontは変換ソケットS
OCKETを介して汎用PROMライタPRWに結合さ
れる。変換ソケットSOCKETは、一方においてI/
OポートPORTdata,PORTaddr,POR
Tcontの端子配置を有し、他方において標準メモリ
の端子配置を有し、相互に同一機能端子が内部で接続さ
れている。
【0028】〔4〕CPU制御による書き込み制御プロ
グラム 図4にはCPU制御によるフラッシュメモリFMRYの
書換えに着目したブロック図が示される。図1のマイク
ロコンピュータMCUにおいて中央処理装置CPUが実
行すべき書換え制御プログラムは予め汎用PROMライ
タPRWにてフラッシュメモリFMRYに書き込まれて
いる。図2のマイクロコンピュータMCUでは、中央処
理装置CPUが実行すべき書換え制御プログラムをマス
ク・リード・オンリ・メモリMASKROMに保持させ
ておくことができる。前記モード信号MD0乃至MD2
によって第1動作モードが指示され、制御回路CONT
がこれを認識することにより、中央処理装置CPUは、
既にフラッシュメモリFMRYに書き込まれた書き込み
制御プログラム、或はマスク・リード・オンリ・メモリ
MASKROMが保持する書換え制御プログラムにした
がってフラッシュメモリFMRYにデータの書き込みを
行っていく。
【0029】図5には全面フラッシュメモリとされるマ
イクロコンピュータ(図1参照)のメモリマップが示さ
れる。同図においてフラッシュメモリの所定の領域には
書換え制御プログラムと、転送制御プログラムが予め書
き込まれている。中央処理装置CPUは、第1動作モー
ドが指示されると、転送制御プログラムを実行して書換
え制御プログラムをランダム・アクセス・メモリRAM
に転送する。転送終了後、中央処理装置CPUの処理
は、そのランダム・アクセス・メモリRAM上の書換え
制御プログラムの実行に分岐され、これによって、フラ
ッシュメモリFMRYに対する消去並びに書込み(ベリ
ファイを含む)が繰返される。
【0030】図6にはフラッシュメモリと共にマスクR
OMを有するマイクロコンピュータ(図2参照)のメモ
リマップが示される。この場合には図5で説明したよう
な転送制御プログラムは不要とされる。中央処理装置C
PUは、第1動作モードが指示されると、マスク・リー
ド・オンリ・メモリMASKROMが保持する書換え制
御プログラムを順次実行し、これにより、フラッシュメ
モリFMRYに対する消去並びに書込みが繰返される。
【0031】図7には中央処理装置CPUによる消去の
一例制御手順が示される。先ず中央処理装置CPUは、
前記書換え制御プログラムにしたがって、消去を行うべ
きアドレス範囲のメモリセルに対してプレライトを行
う。これによって消去前のメモリセルの状態は全て書込
み状態にそろえられる。次いで、消去対象メモリセルに
対して、少しずつ消去を行いながらその都度消去の度合
をベリファイし(イレーズ/ベリファイ)、過消去を防
止して消去動作を完了する。汎用PROMライタPRW
による消去も同様に行われる。なお、フラッシュメモリ
の消去シーケンスについては後で詳述する。
【0032】図8には中央処理装置CPUによる書き込
みの一例制御手順が示される。先ず中央処理装置CPU
は、フラッシュメモリFMRYの書込みスタートアドレ
スを設定する。次いで、書換え制御プログラムによって
指定された周辺回路例えばシリアル・コミュニケーショ
ン・インタフェースSCI若しくはI/Oポートを介し
て、外部から送られるデータを読み込む。このようにし
て読み込んだデータをフラッシュメモリFMRYに所定
時間書き込み、書込んだデータを読出して正常に書き込
まれたかをベリファイをする(ライト/ベリファイ)。
以下、上記データの読込み、書込み、及びベリファイを
書込み終了アドレスまで繰返していく。汎用PROMラ
イタPRWによる書き込みも同様に行われる。但しこの
場合には、書き込むべきデータはPROMライタPRW
から所定のポートを介して与えれれる。なお、フラッシ
ュメモリの書込みシーケンスについては後で詳述する。
【0033】〔5〕汎用PROMライタによる書込みと
CPU制御の書込みの使い分け 汎用PROMライタによる書込みは、主にマイクロコン
ピュータMCUのオンボード前すなわちマイクロコンピ
ュータMCUをシステムに実装する前の初期データ、又
は初期プログラムの書込みに適用される。これにより、
比較的大量の情報を能率的に書込むことができる。
【0034】CPU制御の書込みは、マイクロコンピュ
ータMCUが実装されたシステム(実装機とも称する)
を動作させながらデータのチューニングをする場合、ま
たプログラムのバグ対策、若しくはシステムのバージョ
ンアップに伴うプログラムの変更等、マイクロコンピュ
ータMCUがシステムに実装された状態(オンボード状
態)でデータやプログラムの変更が必要になった場合に
適用される。これにより、マイクロコンピュータMCU
を実装システムから取り外すことなくフラッシュメモリ
FMRYを書換えることができる。
【0035】〔6〕リアルタイム書換えへの対応 図9にはフラッシュメモリのリアルタイム書換えへの対
応手法の一例が示される。フラッシュメモリFMRY
は、その記憶形式故に、一括消去単位としてのメモリブ
ロックの記憶容量を小さくしても消去に要する時間は短
縮されず、例えば数10msec〜数秒かかる。これに
より、マイクロコンピュータMCUが実装されたシステ
ムを動作させながら、フラッシュメモリFMRYが保持
する制御データなどをリアルタイムで書換えてデータの
チューニングを行うことは難しい。これに対処するた
め、前記内蔵RAMをメモリブロック書換えのための作
業領域若しくはデータバッファ領域として利用する。す
なわち、先ず、チューニングされるべきデータを保持す
る所定の小メモリブロックSMBのデータをランダム・
アクセス・メモリRAMの特定アドレスに転送する。次
に前記ランダム・アクセス・メモリRAMの特定アドレ
ス領域を所定の小メモリブロックSMBのアドレスにオ
ーバーラップさせる。このようなアドレス配置の変更
は、所定の制御ビット若しくはフラグの設定に呼応し
て、ランダム・アクセス・メモリRAMのデコード論理
を切替え可能にしておくことによって実現することがで
きる。そして、制御データなどのチューニングは、所定
のメモリブロックSMBのアドレスがオーバーラップさ
れたランダム・アクセス・メモリRAMを用いて行われ
る。チューニングを完了した後は、ランダム・アクセス
・メモリRAMとメモリブロックSMBのアドレスオー
バーラップを解除して、ランダム・アクセス・メモリR
AMの配置アドレスを元の状態に復元する。最後に、ラ
ンダム・アクセス・メモリRAMが保持するチューニン
グされたデータを用いて、フラッシュメモリのメモリブ
ロックSMBを書換える。これにより、マイクロコンピ
ュータMCUが実装されたシステムを動作させながら、
フラッシュメモリが保持する制御データなどをリアルタ
イムで書換えたとのと同じデータを、結果的にメモリブ
ロックSMBに得ることができる。
【0036】〔7〕メモリブロックの一部書換えの能率
化 図10にはフラッシュメモリのメモリブロックの一部書
換えを能率化する手法の一例が示される。プログラムの
バグの修正若しくはバージョンアップなどに際して、フ
ラッシュメモリFMRYの所定メモリブロックSMBが
保持している情報の一部を書換える場合は、前記RAM
よりも記憶容量の小さなメモリブロックSMBの保持情
報を内蔵RAMに転送し、転送された情報の一部をその
RAM上で更新して、その更新された情報で当該メモリ
ブロックを書換えるようにする。これにより、メモリブ
ロックSMBの一つを一括消去しても、当該メモリブロ
ックSMBの保持情報はRAMに保存されているため、
書換えるべきデータだけを外部から受け取ってそのRA
M上で書換を行えば、書換え前にフラッシュメモリFM
RYが保持している書換を要しない情報を重ねて外部か
ら転送を受けなくても済み、メモリブロックの一部書換
のための情報転送の無駄を省くことができる。
【0037】〔8〕フラッシュメモリの原理 図11にはフラッシュメモリの原理が示される。同図
(A)に例示的に示されたメモリセルは、2層ゲート構
造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成され
ている。同図において、1はP型シリコン基板、2は上
記シリコン基板1に形成されたP型拡散層、4はN型拡
散層である。5は薄い酸化膜6(例えば厚さ10nm)
を介して上記P型シリコン基板1上に形成されたフロー
ティングゲート、7は酸化膜8を介して上記フローティ
ングゲート5上に形成されたコントロールゲート、9は
ソース、10はドレインである。このメモリセルに記憶
される情報は、実質的にしきい値電圧の変化としてトラ
ンジスタに保持される。以下、特に述べないかぎり、メ
モリセルにおいて、情報を記憶するトランジスタ(以
下、記憶トランジスタと称する)がNチャンネル型の場
合について述べる。
【0038】メモリセルへの情報の書き込み動作は、例
えばコントロールゲート7及びドレイン10に高圧を印
加して、アバランシェ注入によりドレイン10側からフ
ローティングゲート5に電子を注入することで実現され
る。この書き込み動作により記憶トランジスタは、図1
1の(B)に示されるように、そのコントロールゲート
7からみたしきい値電圧が、書き込み動作を行わなかっ
た消去状態の記憶トランジスタに比べて高くなる。
【0039】一方、消去動作は、例えばソースに高圧を
印加して、トンネル現象によりフローティングゲート7
からソース9側に電子を引き抜くことによって実現され
る。図11の(B)に示されるように、消去動作により
記憶トランジスタはそのコントロールゲート7からみた
しきい値電圧が低くされる。図11の(B)では、書き
込み並びに消去状態の何れにおいても記憶トランジスタ
のしきい値は正の電圧レベルにされる。すなわちワード
線からコントロールゲートに与えられるワード線選択レ
ベルに対して、書き込み状態のしきい値電圧は高くさ
れ、消去状態のしきい値電圧は低くされる。双方のしき
い値電圧とワード線選択レベルとがそのような関係を持
つことによって、選択トランジスタを採用することなく
1個のトランジスタでメモリセルを構成することができ
る。記憶情報を電気的に消去する場合においては、フロ
ーティングゲートに蓄積された電子をソース電極に引く
抜くことにより、記憶情報の消去が行われるため、比較
的長い時間、消去動作を続けると、書き込み動作の際に
フローティングゲートに注入した電子の量よりも多くの
電子が引く抜かれることになる。そのため、電気的消去
を比較的長い時間続けるような過消去を行うと、記憶ト
ランジスタのしきい値電圧は例えば負のレベルになっ
て、ワード線の非選択レベルにおいても選択されるよう
な不都合を生ずる。尚、書込みも消去と同様にトンネル
電流を利用して行うこともできる。
【0040】読み出し動作においては、上記メモリセル
に対して弱い書き込み、すなわち、フローティングゲー
ト5に対して不所望なキャリアの注入が行われないよう
に、ドレイン10及びコントロールゲート7に印加され
る電圧が比較的低い値に制限される。例えば、1V程度
の低電圧がドレイン10に印加されるとともに、コント
ロールゲート7に5V程度の低電圧が印加される。これ
らの印加電圧によって記憶トランジスタを流れるチャン
ネル電流の大小を検出することにより、メモリセルに記
憶されている情報の“0”、“1”を判定することがで
きる。
【0041】図12は前記記憶トランジスタを用いたメ
モリセルアレイの構成原理を示す。同図には代表的に4
個の記憶トランジスタ(メモリセル)Q1乃至Q4が示
される。X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセル
において、同じ行に配置された記憶トランジスタQ1,
Q2(Q3,Q4)のコントロールゲート(メモリセル
の選択ゲート)は、それぞれ対応するワード線WL1
(WL2)に接続され、同じ列に配置された記憶トラン
ジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のドレイン領域(メモ
リセルの入出力ノード)は、それぞれ対応するデータ線
DL1,DL2に接続されている。上記記憶トランジス
タQ1,Q3(Q2,Q4)のソース領域は、ソース線
SL1(SL2)に結合される。
【0042】図13にはメモリセルに対する消去動作並
びに書込み動作のための電圧条件の一例が示される。同
図においてメモリ素子はメモリセルを意味し、ゲートは
メモリセルの選択ゲートとしてのコントロールゲートを
意味する。同図において負電圧方式の消去はコントロー
ルゲートに例えば−10Vのような負電圧を印加するこ
とによって消去に必要な高電界を形成する。同図に例示
される電圧条件から明らかなように、正電圧方式の消去
にあっては少なくともソースが共通接続されたメモリセ
ルに対して一括消去を行うことができる。したがって図
12の構成において、ソース線SL1,SL2が接続さ
れていれば、4個のメモリセルQ1乃至Q4は一括消去
可能にされる。この場合、同一ソース線につながるメモ
リビットの数を変えることによりメモリブロックのサイ
ズを任意に設定することができる。ソース線分割方式の
場合には最小の一括消去単位とされるメモリブロックは
データ線一本分となる。一方、負電圧方式の消去にあっ
ては少なくともコントロールゲートが共通接続されたメ
モリセルに対して一括消去を行うことができる。
【0043】
〔9〕記憶容量を相違させた複数メモリブ
ロック化 図14には一括消去可能なメモリブロックの記憶容量を
相違させたフラッシュメモリの一例回路ブロック図が示
される。
【0044】同図に示されるフラッシュメモリFMRY
は、8ビットのデータ入出力端子D0〜D7を有し、各
データ入出力端子毎にメモリアレイARY0〜ARY7
を備える。メモリアレイARY0〜ARY7は、相対的
に記憶容量の大きなメモリブロックLMBと相対的に記
憶容量の小さなメモリブロックSMBとに2分割されて
いる。図には代表的にメモリアレイARY0の詳細が示
されているが、その他のメモリアレイARY1〜ARY
7も同様に構成されている。
【0045】夫々のメモリアレイARY0〜ARY7に
は前記図11で説明した2層ゲート構造の絶縁ゲート型
電界効果トランジスタによって構成されたメモリセルM
Cがマトリクス配置されている。同様同図においてWL
0〜WLnは全てのメモリアレイARY0〜ARY7に
共通のワード線である。同一行に配置されたメモリセル
のコントロールゲートは、それぞれ対応するワード線に
接続される。夫々のメモリアレイARY0〜ARY7に
おいて、同一列に配置されたメモリセルMCのドレイン
領域は、それぞれ対応するデータ線DL0〜DL7に接
続されている。メモリブロックSMBを構成するメモリ
セルMCのソース領域はソース線SL1に共通接続さ
れ、メモリブロックLMBを構成するメモリセルMCの
ソース領域はソース線SL2に共通接続されている。
【0046】前記ソース線SL1,SL2には電圧出力
回路VOUT1,VOUT2から消去に利用される高電
圧Vppが供給される。電圧出力回路VOUT1,VO
UT2の出力動作は、消去ブロック指定レジスタのビッ
トB1,B2の値によって選択される。例えば消去ブロ
ック指定レジスタのビットB1に”1”が設定されるこ
とによって各メモリアレイARY0〜ARY7のメモリ
ブロックSMBだけが一括消去可能にされる。消去ブロ
ック指定レジスタのビットB2に”1”が設定された場
合は、各メモリアレイARY0〜ARY7のメモリブロ
ックLMBだけが一括消去可能にされる。双方のビット
B1,B2に”1”が設定されたときはフラッシュメモ
リ全体が一括消去可能にされる。
【0047】前記ワード線WL0〜WLnの選択は、ロ
ウアドレスバッファXABUFF及びロウアドレスラッ
チXALATを介して取り込まれるロウアドレス信号A
XをロウアドレスデコーダXADECが解読することに
よって行われる。ワードドライバWDRVはロウアドレ
スデコーダXADECから出力される選択信号に基づい
てワード線を駆動する。データ読出し動作においてワー
ドドライバWDRVは電圧選択回路VSELから供給さ
れる5Vのような電圧Vccと0Vのような接地電位と
を電源として動作され、選択されるべきワード線を電圧
Vccによって選択レベルに駆動し、非選択とされるべ
きワード線を接地電位のような非選択レベルに維持させ
る。データの書き込み動作においてワードドライバWD
RVは、電圧選択回路VSELから供給される12Vの
ような電圧Vppと0Vのような接地電位とを電源とし
て動作され、選択されるべきワード線を12Vのような
書き込み用高電圧レベルに駆動する。データの消去動作
においてワードドライバWDRVの出力は0Vのような
低い電圧レベルにされる。
【0048】夫々のメモリアレイARY0〜ARY7に
おいて前記データ線DL0〜DL7はカラム選択スイッ
チYS0〜YS7を介して共通データ線CDに共通接続
される。カラム選択スイッチYS0〜YS7のスイッチ
制御は、カラムアドレスバッファYABUFF及びカラ
ムアドレスラッチYALATを介して取り込まれるカラ
ムアドレス信号AYをカラムアドレスデコーダYADE
Cが解読することによって行われる。カラムアドレスデ
コーダYADECの出力選択信号は全てのメモリアレイ
ARY0〜ARY7に共通に供給される。したがって、
カラムアドレスデコーダYADECの出力選択信号のう
ちの何れか一つが選択レベルにされることにより、各メ
モリアレイARY0〜ARY7において共通データ線C
Dには1本のデータ線が接続される。
【0049】メモリセルMCから共通データ線CDに読
出されたデータは選択スイッチRSを介してセンスアン
プSAMPに与えられ、ここで増幅されて、データ出力
バッファDOBUFFから外部に出力される。前記選択
スイッチRSは読出し動作に同期して選択レベルにされ
る。外部から供給される書き込みデータはデータ入力バ
ッファDIBUFFを介してデータ入力ラッチ回路DI
LATに保持される。データ入力ラッチ回路DILAT
に保持されたデータが”0”のとき、書き込み回路WR
ITは選択スイッチWSを介して共通データ線CDに書
き込み用の高電圧を供給する。この書き込み用高電圧は
カラムアドレス信号AYによって選択されたデータ線を
通して、ロウアドレス信号AXでコントロールゲートに
高電圧が印加されるメモリセルのドレインに供給され、
これによって当該メモリセルが書き込みされる。前記選
択スイッチWSは書き込み動作に同期して選択レベルに
される。書き込み消去の各種タイミングや電圧の選択制
御は書き込み消去制御回路WECONTが生成する。
【0050】〔10〕図1に対応されるマイクロコンピ
ュータの詳細 図15には図1のマイクロコンピュータに対応される更
に詳細なマイクロコンピュータの実施例ブロック図が示
される。同図に示されるマイクロコンピュータMCU
は、図1に示される機能ブロックと同一機能ブロックと
して、中央処理装置CPU、フラッシュメモリFMR
Y、シリアル・コミュニケーション・インタフェースS
CI、制御回路CONT、及びランダム・アクセス・メ
モリRAMを含む。図1のタイマに相当するものとし
て、16ビット・インテグレーテッド・タイマ・パルス
ユニットIPUと、ウォッチドッグタイマWDTMRを
備える。また、図1の入出力回路I/Oに相当するもの
として、ポートPORT1乃至PORT12を備える。
更にその他の機能ブロックとして、クロック発振器CP
G、割り込みコントローラIRCONT、アナログ・デ
ィジタル変換器ADC、及びウェートステートコントロ
ーラWSCONTが設けられている。前記中央処理装置
CPU、フラッシュメモリFMRY、ランダム・アクセ
ス・メモリRAM、及び16ビット・インテグレーテッ
ド・タイマ・パルスユニットIPUは、アドレスバスA
BUS、下位データバスLDBUS(例えば8ビッ
ト)、及び上位データバスHDBUS(例えば8ビッ
ト)に接続される。前記シリアル・コミュニケーション
・インタフェースSCI、ウォッチドッグタイマWDT
MR、割り込みコントローラIRCONT、アナログ・
ディジタル変換器ADC、ウェートステートコントロー
ラWSCONT、及びポートPORT1乃至PORT1
2は、アドレスバスABUS、及び上位データバスHD
BUSに接続される。
【0051】図15において、Vppはフラッシュメモ
リFMRYの書換え用高電圧である。EXTAL及びX
TALはマイクロコンピュータのチップに外付けされる
図示しない振動子から前記クロック発振器CPGに与え
られる信号である。φはクロック発振器CPGから外部
に出力される同期クロック信号である。MD0乃至MD
2はフラッシュメモリFMRYの書換えに際して第1動
作モード又は第2動作モードを設定するために制御回路
CONTに供給されるモード信号であり、図1のモード
信号MODEに対応される。RES*はリセット信号、
STBY*はスタンバイ信号であり、中央処理装置CP
U並びにその他の回路ブロックに供給される。NMIは
ノン・マスカブル・インタラプト信号であり、マスク不
可能な割り込みを前記割り込みコントローラICONT
に与える。図示しないその他の割り込み信号はポートP
ORT8,PORT9を介して割り込みコントローラI
CONTに与えられる。AS*は外部に出力されるアド
レス信号の有効性を示すアドレスストローブ信号、RD
*はリードサイクルであることを外部に通知するリード
信号、HWR*は上位8ビットのライトサイクルである
ことを外部に通知するアッパーバイト・ライト信号、L
WR*は下位8ビットのライトサイクルであることを外
部に通知するロアーバイト・ライト信号であり、それら
はマイクロコンピュータMCUの外部に対するアクセス
制御信号とされる。
【0052】外部のPROMライタでフラッシュメモリ
FMRYを直接書換え制御する第2動作モード以外にお
いて、マイクロコンピュータMCUが外部をアクセスす
るためのデータBD0乃至BD15の入出力には、特に
制限されないが、前記ポートPORT1,PORT2が
割当てられる。このときのアドレス信号BA0乃至BA
19の出力には、特に制限されないが、前記ポートPO
RT3乃至PORT5が割当てられる。
【0053】一方、マイクロコンピュータMCUに第2
動作モードが設定されたとき、そのフラッシュメモリF
MRYを書換え制御するPROMライタとの接続には、
特に制限されないが、前記ポートPORT2乃至POR
T5及びPORT8が割当てられる。すなわち、書込み
並びにベリファイのためのデータED0乃至ED7入出
力には前記ポートPORT2が割当てられ、アドレス信
号EA0ないしEA16の入力並びにアクセス制御信号
CE*(チップイネーブル信号),OE*(アウトプッ
トイネーブル信号),WE*(ライトイネーブル信号)
の入力には前記ポートPORT3乃至PORT5及びP
ORT8が割当てられる。前記チップイネーブル信号C
E*はPROMライタからのフラッシュメモリFMRY
の動作選択信号であり、アウトプットイネーブル信号O
E*はフラッシュメモリFMRYに対する出力動作の指
示信号であり、ライトイネーブル信号WE*はフラッシ
ュメモリFMRYに対する書込み動作の指示信号であ
る。尚、アドレス信号EA0ないしEA16のうちの1
ビットEA9の入力には前記信号NMIの入力端子が割
当てられる。この様にして割当てられたポートの外部端
子、並びに高電圧Vppの印加端子などのその他必要な
外部端子は、図3で説明した変換ソケットSOCKET
を介して汎用PROMライタPRWに接続される。この
ときの斯る外部端子の割り当ては、マイクロコンピュー
タMCUを変換ソケットSOCKETを介してPROM
ライタPRWに接続し易い端子配列になるように考慮す
ることができる。上記第2動作モードにおいてPROM
ライタPRWとの接続に割当てられる外部端子群には、
マイクロコンピュータMCUのその他の動作モードにお
いては他の機能が割当てられることになる。
【0054】図16には図15のマイクロコンピュータ
MCUを、例えば、樹脂によって封止することによって
得られた4方向に外部端子を有するフラットパッケージ
の上面を示す。図16に示された信号は図15と共通で
ある。信号名の示されていない外部端子(ピン)は、ウ
ェート信号の入力ピン、バスリクエスト信号の入力ピ
ン、バスアクノレッジ信号の出力ピン、シリアル・コミ
ュニケーション・インタフェースSCIなどの周辺回路
と外部との信号入出力ピンなどに利用される。
【0055】図16に示されるパッケージFPにおい
て、上記パッケージFPから導出される各端子(ピン)
の間隔は、0.5mm以下とされても良い。すなわち、
マイクロコンピュータMCUのユーザが上記マイクロコ
ンピュータMCU内のフラッシュメモリFMRYを変換
ソケットSOCKETを介してPROMライタPRWに
接続し、上記フラッシュメモリFMRYにデータを書き
込む場合、パッケージFPの各端子間隔(ピンピッチ)
PPが0.5mm以下とされると、上記変換ソケットS
OCKETへ、上記パッケージFPを挿入する時に、変
換ソケットSOCKETと上記パッケージFPの外部端
子との不所望な接触に起因するピン曲りが発生しやすく
なる。この様なピン曲りが発生すると、上記変換ソケッ
トSOCKETの各端子と上記パッケージFPの各端子
との電気的接続が、ピン曲りの発生している端子に関し
て、行われなくなる。その結果、PROMライタPRW
で上記フラッシュメモリFMRYにデータを書き込めな
くなる。
【0056】この点に関し本発明においては、中央処理
装置CPUがフラッシュメモリFMRYにデータを書き
込み可能とされているので、ユーザは、上記フラッシュ
メモリFMRYへのデータ書き込みに外部PROMライ
タPRWを使用せず、上記マイクロコンピュータMCU
のパッケージを実装基板(プリント基板)に実装した
後、中央処理装置CPUで上記フラッシュメモリFMR
Yにデータを書き込むようにすれば、上記マイクロコン
ピュータMCUが、ピンピッチPPが0.5mm以下の
パッケージに封止されても、ユーザはパッケージから導
出される外部端子のリード曲りを防止できる。尚、半導
体メーカーは、自動ハンドラーを有しているので、0.
5mm以下のピンピッチを有するパッケージに上記マイ
クロコンピュータMCUが封止されても、上記マイクロ
コンピュータMCUのテストをピン曲りを発生させない
で確実に実行できる。
【0057】〔11〕フラッシュメモリFMRYの書換
え用制御回路 図17には図15のマイクロコンピュータMCUに内蔵
されるフラッシュメモリFMRYの全体的なブロック図
が示される。同図においてARYは前記図11で説明し
た2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
によって構成されたメモリセルをマトリクス配置したメ
モリアレイである。このメモリアレイARYは図14で
説明した構成と同様に、メモリセルのコントロールゲー
トはそれぞれ対応するワード線に接続され、メモリセル
のドレイン領域はそれぞれ対応するデータ線に接続さ
れ、メモリセルのソース領域はメモリブロック毎に共通
のソース線に接続されているが、メモリブロックの分割
態様は図14とは相違される。例えば、図18に示され
るように、相対的にそれぞれの記憶容量が大きな7個の
大メモリブロック(大ブロック)LMB0乃至LMB6
と、相対的にそれぞれの記憶容量が小さな8個の小メモ
リブロック(小ブロック)SMB0乃至SMB7とに分
割されている。大メモリブロックはプログラム格納領域
又は大容量データ格納領域などに利用される。小メモリ
ブロックは小容量データ格納領域などに利用される。
【0058】図17において、ALATはアドレス信号
PAB0乃至PAB15のラッチ回路である。第1動作
モードにおいてそのアドレス信号PAB0乃至PAB1
5は中央処理装置CPUの出力アドレス信号に対応され
る。第2動作モードではアドレス信号PAB0乃至PA
B15はPROMライタPRWの出力アドレス信号EA
0乃至EA15に対応される。XADECはアドレスラ
ッチALATを介して取り込まれるロウアドレス信号を
解読するロウアドレスデコーダである。WDRVはロウ
アドレスデコーダXADECから出力される選択信号に
基づいてワード線を駆動するワードドライバである。デ
ータ読出し動作においてワードドライバWDRVは5V
のような電圧でワード線を駆動し、データの書き込み動
作では12Vのような高電圧でワード線を駆動する。デ
ータの消去動作においてワードドライバWDRVの全て
の出力は0Vのような低い電圧レベルにされる。YAD
ECはアドレスラッチYALATを介して取り込まれる
カラムアドレス信号を解読するカラムアドレスデコーダ
である。YSELはカラムアドレスデコーダYADEC
の出力選択信号に従ってデータ線を選択するカラムアド
レスデコーダである。SAMPはデータ読出し動作にお
いてカラム選択回路YSELで選択されたデータ線から
の読出し信号を増幅するセンスアンプである。DOLA
Tはセンスアンプの出力を保持するデータ出力ラッチで
ある。DOBUFFはデータ出力ラッチDOLATが保
持するデータを外部に出力するためのデータ出力バッフ
ァである。図においてPDB0乃至PDB7は下位8ビ
ット(1バイト)データであり、PDB8乃至PDB1
5は上位8ビット(1バイト)データである。この例に
従えば出力データは最大2バイトとされる。DIBUF
Fは外部から供給される書き込みデータを取り込むため
のデータ入力バッファである。データ入力バッファDI
BUFFから取り込まれたデータはデータ入力ラッチ回
路DILATに保持される。データ入力ラッチ回路DI
LATに保持されたデータが”0”のとき、書き込み回
路WRITはカラム選択回路YSELで選択されたデー
タ線に書き込み用高電圧を供給する。この書き込み用高
電圧はロウアドレス信号に従ってコントロールゲートに
高電圧が印加されるメモリセルのドレインに供給され、
これによって当該メモリセルが書き込みされる。ERA
SECは指定されたメモリブロックのソース線に消去用
高電圧を供給してメモリブロックの一括消去を行うため
の消去回路である。
【0059】FCONTは、フラッシュメモリFMRY
におけるデータ読出し動作のタイミング制御、及び書き
込み消去のための各種タイミングや電圧の選択制御など
を行う制御回路である。この制御回路FCONTは、コ
ントロールレジスタCREGを備える。
【0060】図19にはコントロールレジスタCREG
の一例が示される。コントロールレジスタCREGは、
それぞれ8ビットのプログラム/イレーズ制御レジスタ
PEREGと、消去ブロック指定レジスタMBREG1
およびMBREG2によって構成される。プログラム/
イレーズ制御レジスタPEREGにおいて、Vppは書
換え用高電圧印加に応じて”1”にされる高電圧印加フ
ラグである。Eビットは消去動作を指示するビットとさ
れ、EVビットは消去におけるベリファイ動作の指示ビ
ットとされる。Pビットは書込み動作(プログラム動
作)の指示ビットとされ、PVビットは書込みにおける
ベリファイ動作の指示ビットとされる。消去ブロック指
定レジスタMBREG1およびMBREG2は、それぞ
れ7分割された大ブロックと8分割された小ブロックに
含まれる何れのメモリブロックを消去するかを指定する
レジスタであり、その第0ビットから第7ビットは各メ
モリブロックの指定用ビットとされ、例えばビット”
1”は対応メモリブロックの選択を意味し、ビット”
0”は対応メモリブロックの非選択を意味する。例え
ば、消去ブロック指定レジスタMBREG2の第7ビッ
トが”1”のときは、小メモリブロックSMB7の消去
が指定される。
【0061】上記コントロールレジスタCREGは外部
からリード・ライト可能にされている。制御回路FCO
NTは、そのコントロールレジスタCREGの設定内容
を参照し、それにしたがって消去・書込みなどの制御を
行う。外部においては、そのコントロールレジスタCR
EGの内容を書換えることによって、消去・書込み動作
の状態を制御することができる。
【0062】図17において、制御回路FCONTに
は、制御信号としてFLM,MS−FLN,MS−MI
SN,M2RDN,M2WRN,MRDN,MWRN,
IOWORDN,及びRSTが供給され、更に、上位1
バイトのデータPDB8乃至PDB15と、アドレス信
号PAB0乃至PAB15の所定ビットが与えらる。
【0063】制御信号FLMは、フラッシュメモリFM
RYの動作モードを指定する信号であり、その”0”が
第1動作モードを指定し、”1”が第2動作モードを指
定する。この信号FLMは、例えば前記モード信号MD
0乃至MD2に基づいて形成される。
【0064】制御信号MS−FLNは、フラッシュメモ
リFMRYの選択信号であり、その”0”が選択を指示
し、”1”が非選択を指示する。第1動作モードでは中
央処理装置CPUがその制御信号MS−FLNを出力
し、第2動作モードにおいてその制御信号MS−FLN
は、PROMライタPRWから供給されるチップ・イネ
ーブル信号CE*に対応される。
【0065】制御信号MS−MISNはコントロールレ
ジスタCREGの選択信号である。このとき、プログラ
ム/イレーズ制御レジスタPEREGと消去ブロック指
定レジスタMBREG1およびMBREG2の何れを選
択するかは、アドレス信号PAB0乃至PAB15の所
定ビットを参照して決定される。第1動作モードでは中
央処理装置CPUがその制御信号MS−MISNを出力
する。第2動作モードでは、特に制限されないが、PR
OMライタPRWが出力する最上位アドレスビットEA
16がその制御信号MS−MISNとみなされる。
【0066】M2RDNはメモリリードストローブ信
号、M2WRNはメモリライトストローブ信号、MRD
NはコントロールレジスタCREGのリード信号、MW
RNはコントロールレジスタCREGのライト信号であ
る。第1動作モードでは中央処理装置CPUがそれら制
御信号を出力する。第2動作モードでは、特に制限され
ないが、PROMライタPRWから供給されるライトイ
ネーブル信号WE*が前記信号M2WRN,MWRNと
みなされ、PROMライタから供給されるアウトプット
イネーブル信号OE*が前記信号M2RDN,MRDN
とみなされる。尚、メモリライトストローブ信号M2W
RNは、メモリセルに書込むべきデータをデータ入力ラ
ッチ回路DILATに書込むためのストローブ信号とみ
なされる。メモリセルへの実際の書込みは前記コントロ
ールレジスタCREGのPビットをセットすることによ
って開始される。
【0067】IOWORDNはフラッシュメモリFMR
Yに対する8ビットリードアクセスと16ビットリード
アクセスとの切換え信号とされる。第2動作モードにお
いては当該制御信号IOWORDNは8ビットリードア
クセスを指示する論理値に固定される。
【0068】RSTはフラッシュメモリFMRYのリセ
ット信号である。この信号RSTによってフラッシュメ
モリFMRYがリセットされることにより、或は前記プ
ログラム/イレーズ制御レジスタPEREGのVppフ
ラグが”0”にされることにより、前記プログラム/イ
レーズ制御レジスタPEREGにおけるEV,PV,
E,Pの各モード設定ビットがクリアされる。
【0069】図20にはフラッシュメモリFMRYにお
けるメモリリード動作の一例タイミングチャートが示さ
れる。同図においてCK1M,CK2Mはノン・オーバ
ーラップ2相のクロック信号であり、動作基準クロック
信号とみなされる。tCYCはサイクルタイムであり、
RAMに対するアクセスタイムと大差ない。コントロー
ルレジスタCREGに対するリード動作もこれと同様の
タイミングで行われる。
【0070】図21にはフラッシュメモリFMRYにお
けるメモリライト動作の一例タイミングチャートが示さ
れる。同図に示されるライトストローブ信号M2WRN
によって指示されるメモリライト動作では、前述のよう
に、メモリセルに対する実際の書込みは行われず、入力
アドレス信号PAB0乃至PAB15がアドレスラッチ
回路ALATに保持されるとともに、入力データPB8
乃至PB15がデータ入力ラッチDILATに保持され
て、そのライトサイクルが終了される。コントロールレ
ジスタCREGに対するライト動作もこれと同様のタイ
ミングで行われるが、この場合にはコントロールレジス
タCREGへの実際のデータ書込みが行われる。
【0071】〔12〕フラッシュメモリFMRYの書換
え制御手順の詳細 この項目では、中央処理装置CPU又はPROMライタ
が前記制御回路FCONTを介してフラッシュメモリの
書込み,消去を行う制御手順の詳細な一例について説明
する。フラッシュメモリに対する情報の書込みは、基本
的に消去状態のメモリセルに対して行われる。マイクロ
コンピュータがシステムに実装された状態でフラッシュ
メモリの書換えを行う第1動作モードにおいて、中央処
理装置CPUが実行すべき書換え制御プログラムは、消
去用プログラムと、書込み用プログラムを含む。第1動
作モードの指定に従って、最初に消去の処理ルーチンを
実行し、ひき続いて自動的に書込みの処理ルーチンを実
行するように書換え制御プログラムを構成することがで
きる。或は消去と書込みを分けて別々に第1動作モード
を指定するようにしてもよい。PROMライタによる書
換え制御も第1動作モードの場合と同様のオペレーショ
ンによって実行される。以下、書込み制御手順と消去制
御手順とをそれぞれ説明する。
【0072】図22には書込み制御手順の詳細な一例が
示される。同図に示される手順は、例えば1バイトのデ
ータを書込むための手順であり、第1動作モードにおけ
る中央処理装置CPUの制御と、第2動作モードにおけ
るPROMライタの制御との双方に共通とされる。例え
ば制御主体を中央処理装置CPUとして説明する。
【0073】バイト単位でのデータ書込みの最初のステ
ップでは、中央処理装置CPUはその内蔵カウンタnに
1をセットする(ステップS1)。次に、中央処理装置
CPUは、図21で説明したメモリライト動作を行っ
て、フラッシュメモリFMRYに書込むべきデータを図
17のデータ入力ラッチ回路DILATにセットすると
ともに、データを書込むべきアドレスをアドレスラッチ
回路ALATにセットする(ステップS2)。そして中
央処理装置CPUは、コントロールレジスタCREGに
対するライトサイクルを発行して、プログラムビットP
をセットする(ステップ3)。これにより制御回路FC
ONTは、前記ステップ2でセットされたデータ及びア
ドレスに基づいて、そのアドレスで指定されるメモリセ
ルのコントロールゲートとドレインとに高圧を印加して
書込みを行う。このフラッシュメモリ側での書込み処理
時間として中央処理装置CPUは例えば10μsec待
ち(ステップS4)、次いでプログラムビットPをクリ
アする(ステップS5)。
【0074】その後、中央処理装置CPUは書込み状態
を確認するために、コントロールレジスタCREGに対
するライトサイクルを発行して、プログラムベリファイ
ビットPVをセットする(ステップ6)。これにより制
御回路FCONTは、前記ステップ2でセットされたア
ドレスを利用して、そのアドレスで選択されるべきワー
ド線にベリファイ用電圧を印加して、前記書込みを行っ
たメモリセルのデータを読出す。ここで前記ベリファイ
用電圧は、充分な書込みレベルを保証するため、例えば
5Vのような電源電圧Vccよりもレベルの高い7Vの
ような電圧レベルとされる。中央処理装置CPUはそれ
によって読出されたデータと書込みに利用したデータと
の一致を確かめる(ステップS7)。中央処理装置CP
Uは、ベリファイによって一致を確認すると、プログラ
ムベリファイビットPVをクリアし(ステップS8)、
これにより当該1バイトデータの書込みが完了される。
【0075】一方、中央処理装置CPUは、ステップS
7のベリファイによって不一致を確認すると、ステップ
S9でプログラムベリファイビットPVをクリアした
後、前記カウンタnの値が、書込みリトライ上限回数N
に到達しているかの判定を行う(ステップS10)。こ
の結果、書込みリトライ上限回数Nに到達している場合
には書込み不良として処理が終了される。書込みリトラ
イ上限回数Nに到達していない場合には、中央処理装置
CPUは、カウンタnの値を1だけインクリメントして
(ステップS11)、前記ステップS3から処理を繰返
していく。
【0076】図23には消去制御手順の詳細な一例が示
される。同図に示される手順は、第1動作モードにおけ
る中央処理装置CPUの制御と、第2動作モードにおけ
るPROMライタの制御との双方に共通とされる。例え
ば制御主体を中央処理装置CPUとして説明する。
【0077】中央処理装置CPUは、消去を行うに当た
りその内蔵カウンタnに1をセットする(ステップS2
1)。次に中央処理装置CPUは、消去対象領域のメモ
リセルに対してプレライトを行う(ステップS22)。
すなわち、消去対象アドレスのメモリセルに対してデー
タ”0”を書込む。このプレライトの制御手順は前記図
22で説明した書込み制御手順を流用することができ
る。このプレライトの処理は、消去前のフローティング
ゲート内の電荷量を全ビット均一にして、消去状態を均
一化するために行われる。
【0078】次に、中央処理装置CPUは、コントロー
ルレジスタCREGに対するライトサイクルを発行し
て、一括消去対象メモリブロックを指定する(ステップ
S23)。すなわち、消去ブロック指定レジスタMBR
EG1およびMBREG2に消去対象メモリブロック番
号を指定する。消去対象メモリブロックを指定した後、
中央処理装置CPUは、コントロールレジスタCREG
に対するライトサイクルを発行して、イレーズビットE
をセットする(ステップ24)。これにより制御回路F
CONTは、前記ステップ23で指定されたメモリブロ
ックのソース線に高圧を印加させて、当該メモリブロッ
クを一括消去する。このフラッシュメモリ側での一括消
去の処理時間として中央処理装置CPUは例えば10m
sec待つ(ステップS25)。この10msecとい
う時間は、1回で消去動作を完結することができる時間
に比べて短い時間とされている。そして、次いでイレー
ズビットEをクリアする(ステップS26)。
【0079】その後、中央処理装置CPUは消去状態を
確認するために、先ず一括消去対象メモリブロックの先
頭アドレスをベリファイすべきアドレスとして内部にセ
ットし(ステップS27)、次いで、ベリファイアドレ
スにダミーライトを行う(ステップS28)。すなわ
ち、ベリファイすべきアドレスに対してメモリライトサ
イクルを発行する。これにより、ベリファイすべきメモ
リアドレスがアドレスラッチ回路ALATに保持され
る。その後中央処理装置CPUは、コントロールレジス
タCREGに対するライトサイクルを発行して、イレー
ズベリファイビットEVをセットする(ステップ2
9)。これにより制御回路FCONTは、前記ステップ
S28でセットされたアドレスを利用して、そのアドレ
スで選択されるべきワード線に消去ベリファイ用電圧を
印加して、前記消去されたメモリセルのデータを読出
す。ここで前記消去ベリファイ用電圧は、充分な消去レ
ベルを保証するため、例えば5Vのような電源電圧Vc
cよりもレベルの低い3.5Vのような電圧レベルとさ
れる。中央処理装置CPUはそれによって読出されたデ
ータが消去完結状態のデータに一致するかをベリファイ
する(ステップS30)。中央処理装置CPUは、ベリ
ファイによって一致を確認すると、イレーズベリファイ
ビットEVをクリアし(ステップS31)、次いで今回
のベリファイアドレスが消去したメモリブロックの最終
アドレスか否かを判定し(ステップS32)、最終アド
レスであれば一連の消去動作を終了する。最終アドレス
に至っていないと判定されたときは、ベリファイアドレ
スを1だけインクリメントして(ステップS33)、再
びステップS29からの処理を繰返していく。
【0080】一方、中央処理装置CPUは、ステップS
30のベリファイによって不一致を確認すると、ステッ
プS34でイレーズベリファイビットEVをクリアした
後、前記カウンタnの値が、漸次消去上限回数Nに到達
しているかの判定を行う(ステップS35)。この結
果、漸次消去上限回数Nに到達している場合には消去不
良として処理が終了される。漸次消去上限回数Nに到達
していない場合には、中央処理装置CPUは、カウンタ
nの値を1だけインクリメントして(ステップS3
6)、前記ステップS24から処理を繰返していく。実
際には、消去し過ぎによってメモリセルのしきい値電圧
が負の値になってしまうような過消去を防止するため
に、1回毎にベリファイを行いながら10msecとい
うような短時間づつ徐々に消去がくり返し行われてい
く。
【0081】上記実施例によれば以下の作用効果があ
る。
【0082】(1)マイクロコンピュータMCUを所要
のシステムに実装する前のような段階で最初に当該マイ
クロコンピュータMCUが内蔵するフラッシュメモリF
MRYに情報を書き込むようなときは、第2動作モード
を指定することにより、PROMライタPRWのような
外部書き込み装置の制御によって能率的に情報の書込み
を行うことができる。また、マイクロコンピュータMC
Uに第1動作モードを指定することにより、当該マイク
ロコンピュータMCUがシステムに実装された状態でそ
のフラッシュメモリFMRYの記憶情報を書換えること
ができる。このとき、一括消去機能により書換え時間の
短縮を図ることができる。
【0083】(2)フラッシュメモリFMRYにおける
一括消去可能な単位として相互に記憶容量の相違される
複数個のメモリブロック(LMB,SMB)を設けてお
くことにより、夫々のメモリブロックにはその記憶容量
に応じて例えばプログラム、データテーブル、制御デー
タなどを保持させることができる。すなわち、相対的に
情報量の大きなデータは相対的に記憶容量の大きなメモ
リブロックに、相対的に情報量の小さなデータは相対的
に記憶容量の小さなメモリブロックに書き込んでおくこ
とができる。換言すれば、記憶すべき情報量に見合う記
憶容量のメモリブロックを利用することができる。した
がって、プログラム領域にはちょうど良いがデータ領域
には消去単位が大きすぎて使いにくかったりする事態を
防止することができる。また、フラッシュメモリの保持
情報の一部書換えのために所要のメモリブロックを一括
消去しても、実質的に書換えを要しない情報群も併せて
消去した後で再び書き戻すと言うような無駄を極力防止
することができる。
【0084】(3)複数個のメモリブロックのうち内蔵
RAMの記憶容量以下に設定されたメモリブロックを設
けておくことにより、内蔵RAMをメモリブロック書換
えのための作業領域若しくはデータバッファ領域として
利用できるようになる。
【0085】(4)上記(3)において、マイクロコン
ピュータの実装状態でフラッシュメモリを書換えると
き、書換対象メモリブロックの情報を内蔵RAMに転送
し、書換えるべき一部の情報だけを外部からもらってそ
のRAM上で書換を行ってから、フラッシュメモリの書
換を行うことにより、書換え前に内部で保持されている
書換を要しない情報を重ねて外部から転送を受けなくて
も済み、メモリブロックの一部書換のための情報転送の
無駄を省くことができる。
【0086】(5)フラッシュメモリの一括消去時間は
小メモリブロックに対してもさほど短くならないから、
マイクロコンピュータMCUによる制御動作に同期して
リアルタイムにフラッシュメモリそれ自体を書換えるこ
とはできないが、内蔵RAMをメモリブロック書換えの
ための作業領域若しくはデータバッファ領域として利用
することにより、リアルタイムに書換えたとのと同じデ
ータを結果的にメモリブロックに得ることができる。
【0087】(6)一括消去すべきメモリブロックの指
定情報を書換え可能に保持するためのレジスタMBRE
GをフラッシュメモリFMRYに内蔵させることによ
り、一括消去すべきメモリブロックをマイクロコンピュ
ータMCUの内外(内蔵中央処理装置,外部PROMラ
イタ)から同じ様な手順で容易に指定できる。
【0088】(7)上記夫々の作用効果によって、マイ
クロコンピュータMCUに内蔵されたフラッシュメモリ
FMRYの使い勝手を向上させることができる。
【0089】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0090】例えば、マイクロコンピュータに内蔵され
る周辺回路は上記実施例に限定されず適宜変更すること
ができる。フラッシュメモリのメモリセルトランジスタ
は上記実施例のスタックドゲート構造のMOSトランジ
スタに限定されず、書込み動作にもトンネル現象を用い
たFLOTOX型のメモリセルトランジスタを用いるこ
とも可能である。上記実施例では、フラッシュメモリに
対する消去並びに書込みの双方の制御を図22及び図2
3に示したようなソフトウェア的な手段を介して実現し
たが、本発明はそれに限定されるものではなく、例え
ば、比較的時間のかかる一括消去を、フラッシュメモリ
の内蔵専用ハードウェアによって制御させるようにして
もよい。例えばその専用ハードウェアは、EビットやE
Vビットのセット及びクリア制御をしたり、消去状態の
ベリファイを行ったりする制御論理を備えることにな
る。この一括消去の制御論理をフラッシュメモリに内蔵
させる構成は、一括消去に関するソフトウェア的な負担
が軽減されるという点においてユーザによる使い勝手を
向上させるが、その制御論理は面積を増大させる。ま
た、一括消去の単位はソース線を共通にするメモリブロ
ックのほか、消去においてワード線を共通化できるメモ
リブロックとすることもできるが、その何れを選択する
かは、消去電圧の極性をどうするか、或は、一括消去単
位の記憶容量を極力小さくしようとする場合に単一のワ
ード線に接続するメモリセルの数と単一のデータ線に接
続されるメモリセルの数との何れの方が少ないかなどの
事情を考慮して決定することができる。メモリブロック
のサイズについては上記実施例のようなサイズ固定に限
定されない。例えば、コントロールレジスタの設定又は
モード信号の指示にしたがってそのサイズを可変にする
ことができる。例えば、ワード線を最小単位として一括
消去電圧を印加する場合には、ワード線を消去電圧で駆
動するドライバの動作をそのコントロールレジスタの設
定又はモード信号の指示にしたがって選択させればよ
い。更にメモリブロックの分割態様としては、図24に
示される様に、全体を複数個の大ブロックLMB0〜7
に分割し、更にその各大ブロックの中を複数個の小ブロ
ックSMB0〜SMB7に分けて、大ブロック単位又は
小ブロック単位で一括消去できるようにすることも可能
である。また、フラッシュメモリのメモリセルトランジ
スタにおいて、そのソース及びドレインは、印加される
電圧によって定まる相対的なものとして把握されるもの
もある。
【0091】本発明は、少なくとも単一の半導体チップ
上に中央処理装置と電気的な消去・書込みによって書換
え可能な不揮発性のフラッシュメモリとを備えた条件の
マイクロコンピュータに広く適用することができる。
【0092】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0093】すなわち、本発明に係るマイクロコンピュ
ータは第1動作モードと第2動作モードとを有するか
ら、マイクロコンピュータをシステムに実装する前の初
期データ、又は初期プログラムなどの比較的大量の情報
を、汎用PROMライタなどで能率的に書込むことがで
きる。更に、マイクロコンピュータが実装されたシステ
ムを動作させながらデータのチューニングをする場合、
またプログラムのバグ対策、若しくはシステムのバージ
ョンアップに伴うプログラムの変更等、マイクロコンピ
ュータがシステムに実装された状態でデータやプログラ
ムの変更が必要になった時に、マイクロコンピュータを
実装システムから取り外すことなくフラッシュメモリを
書換えることができる。
【0094】フラッシュメモリにおける一括消去可能な
単位として相互に記憶容量の相違される複数個のメモリ
ブロックを設けておくことにより、相対的に情報量の大
きなデータは相対的に記憶容量の大きなメモリブロック
に、相対的に情報量の小さなデータは相対的に記憶容量
の小さなメモリブロックに書き込んでおくことができ、
記憶すべき情報量に見合う記憶容量のメモリブロックを
利用することができる。したがって、プログラム領域に
はちょうど良いがデータ領域には消去単位が大きすぎて
使いにくかったりする事態を防止することができる。ま
た、フラッシュメモリの保持情報の一部書換えのために
所要のメモリブロックを一括消去しても、実質的に書換
えを要しない情報群も併せて消去した後で再び書き戻す
と言うような無駄を極力防止することができる。
【0095】複数個のメモリブロックのうち内蔵RAM
の記憶容量以下に設定されたメモリブロックを設けてお
くことにより、内蔵RAMをメモリブロック書換えのた
めの作業領域若しくはデータバッファ領域として利用で
きるようになる。このような条件の下で、マイクロコン
ピュータの実装状態でフラッシュメモリを書換えると
き、書換対象メモリブロックの情報を内蔵RAMに転送
し、書換えるべき一部の情報だけを外部からもらってそ
のRAM上で書換を行ってから、フラッシュメモリの書
換を行うことにより、書換え前に内部で保持されている
書換を要しない情報を重ねて外部から転送を受けなくて
も済み、メモリブロックの一部書換のための情報転送の
無駄を省くことができる。また、フラッシュメモリが保
持するデータのチューニングなどに際して、前記内蔵R
AMのアドレスを当該フラッシュメモリのメモリブロッ
クのアドレスにオーバラップさせてそのRAM上でチュ
ーニングを行い、チューニング結果をフラッシュメモリ
の該当メモリブロックに転送することにより、マイクロ
コンピュータによる制御動作に同期してリアルタイムに
フラッシュメモリそれ自体を書換えることはできなくて
も、リアルタイムに書換えたのと同じデータを結果的に
メモリブロックに得ることができる。
【0096】一括消去すべきメモリブロックの指定情報
を書換え可能に保持するためのレジスタをフラッシュメ
モリに内蔵させることにより、一括消去すべきメモリブ
ロックをマイクロコンピュータの内外から同じ様な手順
で容易に指定できるようになる。
【0097】上記夫々の効果によって、マイクロコンピ
ュータに内蔵されたフラッシュメモリの使い勝手を向上
させることができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は全面フラッシュメモリを採用したマイク
ロコンピュータの一実施例ブロック図である。
【図2】図2はフラッシュメモリと共にマスクROMを
採用したマイクロコンピュータの一実施例ブロック図で
ある。
【図3】図3は汎用PROMライタによるフラッシュメ
モリの書換えに着目したブロック図である。
【図4】図4にCPU制御によるフラッシュメモリの書
換えに着目したブロック図である。
【図5】図5は全面フラッシュメモリとされるマイクロ
コンピュータの一例メモリマップである。
【図6】図6はフラッシュメモリと共にマスクROMを
有するマイクロコンピュータの一例メモリマップであ
る。
【図7】図7は消去の概略的な一例制御手順説明図であ
る。
【図8】図8は書き込みの概略的な一例制御手順説明図
である。
【図9】図9はフラッシュメモリのリアルタイム書換え
への対応手法の一例説明図である。
【図10】図10はフラッシュメモリのメモリブロック
の一部書換えを能率化する手法の一例説明図である。
【図11】図11はフラッシュメモリの原理説明図であ
る。
【図12】図12は図11の記憶トランジスタを用いた
メモリセルアレイの構成原理説明図である。
【図13】図13はメモリセルに対する消去動作並びに
書込み動作のための電圧条件の一例説明図である。
【図14】図14は一括消去可能なメモリブロックの記
憶容量を相違させたフラッシュメモリの一例回路ブロッ
ク図である。
【図15】図15は図1のマイクロコンピュータに対応
される更に詳細なマイクロコンピュータの実施例ブロッ
ク図である。
【図16】図16は図15のマイクロコンピュータがパ
ッケージされた状態を示す平面図である。
【図17】図17は図15のマイクロコンピュータに内
蔵されるフラッシュメモリの全体的なブロック図であ
る。
【図18】図18はメモリブロックの分割態様の一例説
明図である。
【図19】図19はコントロールレジスタの一例説明図
である。
【図20】図20はフラッシュメモリにおけるメモリリ
ード動作の一例タイミングチャートである。
【図21】図21はフラッシュメモリにおけるメモリラ
イト動作の一例タイミングチャートである。
【図22】図22は書込み制御手順の詳細な一例フロー
チャートである。
【図23】図23は消去制御手順の詳細な一例フローチ
ャートである。
【図24】図24はメモリブロック分割態様の別の例を
示す説明図である。
【符号の説明】
MCU マイクロコンピュータ CHP 半導体チップ FMRY フラッシュメモリ LNB 大メモリブロック SMB 小メモリブロック CPU 中央処理装置 RAM ランダム・アクセス・メモリ CONT 制御回路 MASKROM マスク・リード・オンリ・メモリ MODE モード信号 Pmode モード信号入力端子 MD0乃至MD2 モード信号 PORTdata ポート PORTaddr ポート PORTcont ポート socket ソケット PRW 汎用PROMライタ ABUS アドレスバス DBUS データバス 5 フローティングゲート 7 コントロールゲート 9 ソース 10 ドレイン ARY1乃至ARY7 メモリアレイ MC メモリセル WL0乃至WLn ワード線 DL0乃至DL7 データ線 SL1,SL2 ソース線 B1,B2 消去ブロック指定レジスタのビット PORT1乃至PORT12 ポート ED0乃至ED7 PROMライタとの入出力データ EA0乃至EA16 PROMライタからの入力アドレ
ス信号 CE* チップイネーブル信号 OE* アウトプットイネーブル信号 WE* ライトイネーブル信号 FCONT 制御回路 CREG コントロールレジスタ NBREG 消去ブロック指定レジスタ PEREG プログラム/イレーズ制御レジスタ E イレーズビット EV イレーズベリファイビット P プログラムビット PE プログラムベリファイビット ERASEC 消去回路 LMB0乃至LMB6 大メモリブロック SMB0乃至SMB7 小メモリブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 屋鋪 直樹 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 馬場 志朗 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 伊藤 高志 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 向井 浩文 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 佐藤 斉尚 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 寺沢 正明 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の半導体チップ内に形成されたマイ
    クロコンピュータにおいて、 アドレスバスと、データバスと、中央処理装置と、前記
    アドレスバス及び前記データバスに接続され電気的に書
    き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリとを備え、 前記フラッシュメモリは、複数のメモリセルがマトリク
    ス配置されたメモリアレイを複数持ち、複数ビットによ
    り構成されるデータの各ビットデータが分けられて各メ
    モリアレイに記憶され、前記アドレスバスを経由した前
    記中央処理装置のアクセスに応じて、前記各メモリアレ
    イに記憶されている前記各ビットデータが出力され、そ
    れらのビットデータにより前記データを構成して、前記
    データバスを経由して前記データを前記中央処理装置へ
    出力するものであることを特徴とするマイクロコンピュ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記フラッシュメモリは、複数のセンス
    アンプ、複数のワード線、複数のデータ線、複数の共通
    データ線、複数のカラム選択スイッチ、及びデコーダを
    更に持ち、 前記センスアンプは前記メモリアレイ毎に設けられて前
    記データバスに接続され、 前記複数のワード線及びデータ線は、各メモリセル毎に
    1本ずつのワード線及びデータ線が接続され、前記複数
    のワード線は前記複数のメモリアレイにおいて共通に使
    用され、前記複数のデータ線は前記メモリアレイ毎にそ
    れぞれ分けられて使用され、 前記複数の共通データ線は、前記各メモリアレイにおい
    て各1本の共通データ線が前記センスアンプと接続さ
    れ、 前記カラム選択スイッチは、前記各メモリアレイにおい
    て前記共通データ線と前記データ線を接続し、 及び前記デコーダは、前記カラム選択スイッチと接続
    し、前記中央処理装置のアクセスに応じて、前記各メモ
    リアレイにおける該当する前記カラム選択スイッチへ選
    択信号を送り、前記各メモリアレイにおける前記共通デ
    ータ線と該当する前記データ線を接続させるものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロコンピュー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記複数のメモリセルは各々、対応する
    ワード線にコントロールゲートが接続され、対応するデ
    ータ線にドレインが接続され、 前記フラッシュメモリは更に、 複数のソース線を持ち、各メモリブロックを構成するメ
    モリセルは共通のソース線に接続され、 複数の電圧出力回路を持ち、各電圧出力回路は前記各メ
    モリブロックに共通に接続される前記ソース線に接続さ
    れ、前記メモリブロック内のメモリセルの一括消去時に
    所定の電圧を前記ソース線へ供給する、ものであること
    を特徴とする請求項2に記載のマイクロコンピュータ。
  4. 【請求項4】 前記複数のメモリブロックの少なくとも
    2つのメモリブロックは、異なった数のデータ線を持
    ち、それにより異なったメモリ容量を持つものであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のマイクロコンピュー
    タ。
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