JPH11316570A - 交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置及びその駆動方法、並びに交流面放電型プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置及びその駆動方法、並びに交流面放電型プラズマディスプレイ装置

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JPH11316570A
JPH11316570A JP10123305A JP12330598A JPH11316570A JP H11316570 A JPH11316570 A JP H11316570A JP 10123305 A JP10123305 A JP 10123305A JP 12330598 A JP12330598 A JP 12330598A JP H11316570 A JPH11316570 A JP H11316570A
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electrode
voltage
address
pulse
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JP10123305A
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English (en)
Inventor
Masaharu Matsushita
正治 松下
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャンドライバの負電圧駆動を不要にして
回路の簡素化を図る。 【解決手段】 アドレス期間においては、正電圧の第2
電圧(Vy−Vsc)を基準とする正電圧の第1電圧V
yを有するスキャンパルスを各第1電極Xiに印加し、
且つ負電圧−Vwaを有するアドレスパルスを選択され
た画像表示セルの各第3電極Ajに印加して、線順位走
査による書込み放電を行う。そして、維持放電期間にお
いては、先ず正電圧Vsの第2電極用維持放電パルスを
共通電極たる第2電極Yに印加し、次に正電圧Vsの第
1電極用維持放電パルスを各第1電極Xiに印加して、
選択された各画像表示セルEUに対して表示放電を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、AC面放電型の
プラズマディスプレイパネル(以下、単にPDPと称
す)の駆動技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14は、特開平9−68946号公報
に開示された従来のAC面放電型PDPとその周辺駆動
回路を示すブロック図である。
【0003】図14のPDP200においては、共通の
Yサスティン電極等からなる第2電極140、および、
Xスキャン電極X1,X2,X3,…,XN等からなる
第1電極150の対が表示ライン毎に平行に配置されて
いる。そして、アドレス電極A1,A2,A3,…,A
M等からなる第3電極160が、第1および第2の電極
150,140の対と対向するように、第1および第2
電極150,140と直行する方向に配置されている。
これによって、第1および第2電極150,140の電
極対と第3電極160との交点の位置に、平面マトリク
ス状の複数の表示セル220が形成される。
【0004】さらに、図14においては、PDP200
内の各表示セル220を駆動するための複数種のドライ
バ400,500,550,600や、これらのドライ
バ回路を制御するための制御回路部310より成る周辺
回路が設けられている。即ち、表示セル220のアドレ
ス放電を目的として各表示ライン毎にアドレス電極A
1,A2,A3,…,AMのデータ駆動を行うアドレス
データドライバ600と、上記表示セル220の維持放
電を目的として、サステイン電極Yに対し共通の維持放
電駆動を行うY共通ドライバ回路400とが設けられて
いる。そして、選択書き込み放電を行うアドレス期間で
は、Xスキャン電極X1〜XNに対して、上記アドレス
データドライバ600によってセットされた1表示ライ
ン分のデータに基づき線順次走査(スキャン)を行う。
又、維持放電期間におけるサステイン駆動を行うため
の、つまり、図15に示す電圧VSのパルスを生成・出
力するためのX共通ドライバ500が設けられており、
このX共通ドライバ500には、ICを含むXスキャン
ドライバ550が接続されている。
【0005】更に、アドレスデータドライバ600、Y
共通ドライバ400、X共通ドライバ500、及びXス
キャンドライバ550の各動作を制御する制御回路部3
10が設けられている。この制御回路部310の主要部
は、複数の表示セル220のアドレス放電により表示デ
ータの制御を行う表示データ制御部320と、表示セル
220を駆動するタイミングを制御するパネル駆動制御
部340とから構成される。
【0006】図15は、同じく上記公報に開示された従
来のPDPの駆動方式を示すタイミングチャートであ
る。更に、図16は、図14のXスキャンドライバ55
0とX共通ドライバ500とからなるYスキャンドライ
バの構成を、図14のPDP200の任意の1表示セル
との関係で示した回路図である。
【0007】図16において、220は画像表示パネル
の任意の表示セル、400は第2電極YのY共通ドライ
バ、580はスキャンドライバの駆動電源、510は書
込み以外の駆動時に維持放電電圧+Vsを第1電極Xi
(i:1〜N)に印加するスイッチ素子、520は第1
電極Xiの電圧を0Vにするためのスイッチ素子、53
0はIC化されたスキャンドライバの出力側部分、54
0bはスキャンドライバ530の駆動電源580の電圧
をスキャンドライバ530に印加するための双方向スイ
ッチ素子、550は第1電極Xiを駆動するXスキャン
ドライバ、560は書込み時に第1電極Xiに負電圧
(−Vx)を印加するためのスイッチ素子、570は正
負の出力切替を可能にするスイッチ回路部、600は、
第3電極Aj(j:1〜M)を駆動するアドレスデータ
ドライバである。
【0008】尚、Xスキャンドライバ550では、IC
化されたスキャンドライバ530を除いて、各部51
0,520,540b,560,570,580,59
0は、全てスキャンドライバ530用ICの外付け部品
にあたる。
【0009】次に動作について説明する。
【0010】図15に示された各電極の駆動波形を作成
するために、既述した図16の回路が一般的に使用され
ている。ここで特筆すべき点は、アドレス期間における
書き込み放電の駆動波形であり、図15より明らかな通
り、アドレス期間においては、第1電極Xi(i:1〜
N)には負電圧−Vxのパルスを印加している。そこ
で、図16の回路においては、スイッチ素子560をO
Nに制御するとともに、正負の出力切替を可能にするス
イッチ回路部570をOFF状態に制御してスキャンド
ライバ530が負電圧で動作するようにし、スキャンド
ライバ530の駆動電源580の電源電圧をスキャンド
ライバ530に印加するために、双方向スイッチ540
bをONに制御する。そして、スキャンドライバ530
の出力側の各スイッチ素子に対して必要なスイッチ制御
がなされる結果、第1電極Xiに、図15に示すよう
に、負電圧−Vxを基準とするスキャンパルスを印加す
る。これに対して、第3電極Aj(j:1〜M)には、
アドレスデータドライバ60によって負電圧−Vwaの
アドレスパルスが印加され、負電圧−Vxが印加された
第1電極Xiと正電圧が印加された第3電極Ajとの間
で、書き込み放電が生ずる。
【0011】これに対し、維持放電期間中、正の出力電
圧+Vsを第1電極Xiに印加すべき期間では、両スイ
ッチ素子540b及び560をOFFに制御し、正負の
出力切替を可能にするスイッチ回路部570をONに制
御し且つスイッチ素子510をONに制御することによ
り、維持放電電圧+Vsのサステインパルスを第1電極
Xiに印加する。又、第1電極Xiの印加電圧を0Vに
するときには、スイッチ素子520をONに制御する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラズマディス
プレイパネルの駆動方式は、アドレス期間中、アドレス
ドライバを正電圧で駆動し、Xスキャンドライバを負電
圧で駆動すると共に、次のサステイン期間では、X、Y
スキャンドライバを正電圧で駆動するように構成されて
いる。このため、図16に示したように、第1電極Xi
のXスキャンドライバ550には、正・負2つの極性の
電圧出力を上記各期間において第1電極Xiに印加しな
ければならないこととなり、そのような正・負の極性の
出力電圧を切替えるための回路が必須となり、勢いドラ
イバ回路の構成を複雑化させてしまうという問題点があ
る。
【0013】特に、図16のように、サステイン電圧+
VSをX電極Xi側へ供給する経路内に正負出力切替用
スイッチ回路部570を設けているときには、次のよう
な問題点も重畳的に発生する。即ち、電圧+Vsを供給
するメインラインでは、維持放電期間における各表示放
電毎に、瞬時的ではあるが、約120A〜130Aのピ
ーク値の電流が発生する。従って、このような大電流が
流れるメインライン中に上記のスイッチ回路部570を
挿入してしまうと、そこで数V程度の電圧ドロップが発
生し、無用な発熱が生じやすい。これを電力で換算すれ
ば、約300W(瞬時)程度の無効電力がスイッチ回路
部570における電圧ドロップによって生ずることにな
る。そうすると、勢いスイッチ回路部570用の各スイ
ッチ素子やメインライン中のスイッチ素子51には、比
較的高価な大電流用のFETやIGBTといったパワー
素子を用いる必要性が生じてしまうのである。このよう
に、スイッチ回路部570をメインライン中に設けると
き(又は設けざるを得ないとき)には、PDP装置自体
の発熱の増大化やコストアップという問題点ももたらす
のである。
【0014】このような問題点に鑑みるならば、図16
のスイッチ回路部570を是非とも不要とする回路構成
の実現が望まれるところである。
【0015】この発明は、そのような問題点ないしは懸
案事項を駆動方式の改善という観点から解消することを
試みたものであり、これによって、(1)スキャンドラ
イバの回路構成の簡素化、及び(2)無効電力の低減化
並びに大電流用のスイッチ素子の使用の回避化を同時に
達成することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
表示ラインに互いに平行に配設されて電極対をなしてお
り、リセット期間及び維持放電期間に於いてその間でプ
ライミング放電及び表示放電を行うための第1及び第2
電極と、前記第1及び第2電極と直交する方向に配設さ
れ且つアドレス期間において前記第1電極との間で書込
み放電を行うことにより選択された画像表示セルに表示
画像データの書込みを行うための第3電極とを備えた交
流面放電型プラズマディスプレイパネルに於ける駆動装
置であって、前記アドレス期間においては、第1極性の
電圧を有するスキャンパルスを前記第1電極に印加し、
且つ前記第1極性とは逆極性である第2極性の電圧を有
するアドレスパルスを前記第3電極に印加する一方、前
記維持放電期間においては、先ず前記第1極性の電圧を
有する第2電極用維持放電パルスを前記第2電極に印加
し、その後、次の第2電極用維持放電パルスを前記第2
電極に印加する前に、前記第1極性の電圧を有する第1
電極用維持放電パルスを前記第1電極に印加することを
特徴とする。
【0017】請求項2に係る発明は、請求項1記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記スキャンパルスは、前記アドレス期間内の第
1期間には前記第1極性の電圧としての第1電圧を有
し、前記アドレス期間内の第2期間には、その絶対値が
前記第1電圧よりも小さい第2電圧を有し、前記第1電
極に前記第1電圧の前記スキャンパルスが印加されると
きに前記書込み放電が生じることを特徴とする。
【0018】請求項3に係る発明は、請求項2記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記第1電圧は前記第1電極用維持放電パルス及
び前記第2電極用維持放電パルスの電圧に等しいことを
特徴とする。
【0019】請求項4に係る発明は、請求項2記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記スキャンパルス及び前記第1電極用維持放電
パルスを生成して前記第1電極に印加する第1電極用ド
ライバと、前記第2電極用維持放電パルスを生成して前
記第2電極に印加する第2電極用ドライバと、前記アド
レスパルスを生成して前記第3電極に印加する第3電極
用ドライバとを備え、前記第1電極用ドライバは、
(a)前記第1電極に接続された出力端と、(b)前記
出力端に接続され、前記スキャンパルスを生成するスキ
ャンドライバと、(c)前記出力端に接続され、前記第
1電極用維持放電パルスを生成する第1電極共通ドライ
バと、(d)前記第1電圧を前記スキャンドライバに供
給する第1電圧供給線と、(e)前記第1電圧を前記第
2電圧に変換した上で前記第2電圧を前記スキャンドラ
イバに供給する第2電圧供給線とを備え、前記スキャン
ドライバは、(b−1)前記第1電圧供給線に接続され
た第1入力端と、(b−2)前記第2電圧供給線に接続
された第2入力端と、(b−3)前記アドレス期間の前
記第1期間には前記第1入力端と前記出力端とを接続
し、前記アドレス期間の前記第2期間及び前記維持放電
期間においては前記第1入力端と前記出力端とを非接続
にする第1スイッチ素子と、(b−4)前記アドレス期
間の前記第2期間には前記第2入力端と前記出力端とを
接続し、前記アドレス期間の前記第1期間及び前記維持
放電期間においては前記第2入力端と前記出力端とを非
接続にする第2スイッチ素子とを備え、前記第1電極共
通ドライバは、(c−1)前記第1電極用維持放電パル
スの電圧を入力する第3入力端と、(c−2)前記維持
放電期間の第3期間においては前記第3入力端と前記出
力端とを接続し、前記アドレス期間及び前記第3期間を
除く前記維持放電期間内の他の期間においては、前記第
3入力端と前記出力端とを非接続にする第3スイッチ素
子と、(c−3)接地端と、(c−4)前記第3期間経
過後から前記第1電極用維持放電パルスが再び前記第1
電極に印加される迄の前記維持放電期間内の第4期間に
おいては前記接地端と前記出力端とを接続し、前記アド
レス期間及び前記第4期間を除く前記維持放電期間内の
他の期間においては、前記接地端と前記出力端とを非接
続にする第4スイッチ素子とを備えることを特徴とす
る。
【0020】請求項5に係る発明は、請求項4記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記第1電圧供給線は、(d−1)前記アドレス
期間においてのみ前記第1電圧を前記スキャンドライバ
に供給する第1スイッチ回路を備え、前記第2電圧供給
線は、(e−1)前記第1電圧を前記第2電圧に変換す
る変換手段と、(e−2)前記アドレス期間においての
み前記変換手段の出力端と前記第2入力端とを接続する
第2スイッチ回路を備えることを特徴とする。
【0021】請求項6に係る発明は、請求項5記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記第1及び第2スイッチ回路は共に双方向スイ
ッチ回路から成ることを特徴とする。
【0022】請求項7に係る発明は、請求項4記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記第1電圧は前記第1電極用維持放電パルスの
前記電圧に等しく、前記第1電圧供給線は前記第1電圧
を前記スキャンドライバに直接供給し、前記第2電圧供
給線は、(e−1)前記第1電圧を前記第2電圧に変換
する変換手段と、(e−2)前記アドレス期間において
のみ前記変換手段の出力端と前記第2入力端とを接続す
るスイッチ回路を備えることを特徴とする。
【0023】請求項8に係る発明は、請求項7記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記スイッチ回路は双方向スイッチ回路から成る
ことを特徴とする。
【0024】請求項9に係る発明は、請求項7記載の交
流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置であ
って、前記第3スイッチ素子を不要とし、前記第4スイ
ッチ素子を、(c−4−1)前記維持放電期間の前記第
4期間においては前記接地端と前記第2入力端とを接続
し、前記アドレス期間及び前記第4期間を除く前記維持
放電期間内の他の期間においては、前記接地端と前記第
2入力端とを非接続にする別の第4スイッチ素子に置き
換え、前記第1スイッチ素子を、(b−3−1)前記ア
ドレス期間の前記第1期間及び前記維持放電期間の前記
第3期間においては前記第1入力端と前記出力端とを接
続し、前記アドレス期間の前記第2期間及び前記第3期
間を除く前記維持放電期間内の他の期間においては前記
第1入力端と前記出力端とを非接続にする別の第1スイ
ッチ素子に置き換え、前記第2スイッチ素子を、(b−
4−1)前記アドレス期間の前記第2期間及び前記維持
放電期間の前記第4期間においては前記第2入力端と前
記出力端とを接続し、前記アドレス期間の前記第1期間
及び前記第4期間を除く前記維持放電期間内の他の期間
においては前記第2入力端と前記出力端とを非接続にす
る別の第2スイッチ素子に置き換えたことを特徴とす
る。
【0025】請求項10に係る発明は、請求項9記載の
交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置で
あって、前記スイッチ回路は一方向スイッチ回路から成
ることを特徴とする。
【0026】請求項11に係る発明は、請求項1記載の
前記交流面放電型プラズマディスプレイパネルと、請求
項1乃至10の何れかに記載の前記駆動装置とを備えた
ことを特徴とする。
【0027】請求項12に係る発明は、表示ラインに互
いに平行に配設されて電極対をなしており、リセット期
間及び維持放電期間に於いてその間でプライミング放電
及び表示放電を行うための第1及び第2電極と、前記第
1及び第2電極と直交する方向に配設され且つアドレス
期間において前記第1電極との間で書込み放電を行うこ
とにより選択された画像表示セルに表示画像データの書
込みを行うための第3電極とを備えた交流面放電型プラ
ズマディスプレイパネルの駆動方法であって、前記アド
レス期間においては、第1極性の電圧を有するスキャン
パルスを前記第1電極に印加し、且つ前記第1極性とは
逆極性である第2極性の電圧を有するアドレスパルスを
前記第3電極に印加して前記書込み放電を行う一方、前
記維持放電期間においては、先ず前記第1極性の電圧を
有する第2電極用維持放電パルスを前記第2電極に印加
し、その後、次の第2電極用維持放電パルスを前記第2
電極に印加する前に、前記第1極性の電圧を有する第1
電極用維持放電パルスを前記第1電極に印加して前記表
示放電を行うことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】(本発明のPDP駆動方式)本発
明の後述する各実施の形態1〜4で共通する新たなPD
P駆動方式を、ここで概略説明する。
【0029】即ち、本発明のPDPの駆動方法では、
(i)アドレス期間においては、第1極性の電圧(例えば
正電圧)を有するスキャンパルスを第1電極Xiに印加
し、且つ第1極性とは逆極性である第2極性の電圧(例
えば負電圧)を有するアドレスパルスを対応する第3電
極Ajに印加して書込み放電を行う一方、(ii)維持放電
期間においては、先ず第1極性の電圧を有する第2電極
用維持放電パルスを共通の第2電極Yに印加し、その
後、次の第2電極用維持放電パルスを第2電極Yに印加
する前のタイミングにおいて、第1極性の電圧を有する
第1電極用維持放電パルスを第1電極Xiに印加し、こ
れを交互に繰返すことで、1サブフィールド内での表示
放電を行うものである。
【0030】尚、第1極性の電圧を負電圧とし、第2極
性の電圧を正電圧にするというように、極性の関係を逆
にしても良い。
【0031】このような駆動方式を行えば、第1電極X
iに印加すべきパルス電圧の極性は、アドレス期間及び
維持放電期間を通じて、常に第1極性としうる。これに
より、第1電極Xi側のスキャンドライバ回路内に従来
のような正負出力切替スイッチ回路部を設けることを不
要と出き、同ドライバ回路側の回路構成を容易化できる
と共に、発熱量の低減化及び汎用のスイッチ素子の使用
化(低コスト化)にも貢献することが可能となるのであ
る。
【0032】以下、各実施の形態1〜4について、順次
に、当該駆動方式が具現化された構成を説明する。
【0033】(実施の形態1)図1は、この発明に係る
プラズマディスプレイ装置の全体構成を示すブロック図
である。尚、本図は後述する各実施の形態2〜4に共通
している。
【0034】図1に示す通り、本装置は、大別して、P
DP1と、Xスキャンドライバ2と、Y共通ドライバ3
と、アドレスドライバ4と、これらのドライバ2〜4に
共通の制御回路6と、上記ドライバ2〜4及び制御回路
6にそれぞれ必要な電源電圧を生成・出力する電源回路
5とより成る。これらの内で、本発明は、特にXスキャ
ンドライバ2の回路構成に特徴を有す。この点は、後述
する図2及び図4の説明において明らかとなる。
【0035】ここで、図1のPDP1は、n本のX電
極(第1電極)と、各表示ラインの共通電極たるY電
極(第2電極)と、アドレス電極たるm本のA電極
(第3電極)とを有しており、各電極Xi,Y,Ajの
交差点で以て1つの画素表示セルないし単位発光領域
(図4のEU)が規定される。これらの電極の内で、第
1及び第2電極Xi(i:1〜n)、及びYは、表示ラ
インに沿って互いに平行に前面ガラス基板上に配設され
て電極対をなしており、誘電体で被覆されている。そし
て、リセット期間及び維持放電期間においては、両電極
間でプライミング放電及び(壁電荷を介しての)表示放
電が生ずる。又、第3電極Aj(j:1〜m)は、第1
及び第2電極と直交する方向に沿って背面ガラス基板側
に互いに平行に配設されており、アドレス期間において
は、選択された画像表示セルにおける第3電極Ajと対
応する第1電極Xiとの間で書込み放電が生じ、当該画
像表示セルに表示画像データの情報が書込まれる。
【0036】これに対して、PDP1の周辺回路は概し
て次の動作を行う。
【0037】先ず、制御回路6は、例えばテレビ画像の
場合では16.6msec.(1フィールドに相当)毎
に送信されてくる表示画像データ信号DATA,クロッ
ク信号CLK,水平同期信号HSYNC及び垂直同期信
号VSYNCを受け取り、これらの信号に基づき、各ド
ライバ2〜4に所定の制御信号を出力する。即ち、制御
回路6は、(イ)Xスキャンドライバ2に対しては、スタ
ート信号STA,クロック信号CLK及び第1ゲート制
御信号CNT1(同信号は後述する図4中の各ゲート信
号線上のゲート信号の総称を示す)を出力し、(ロ)第2
電極用維持放電パルス(第2サステインパルスとも称
す)を生成するY共通ドライバ(第2電極用ドライバ)
3に対しては、第2ゲート制御信号CNT2を出力する
と共に、(ハ)アドレスドライバ4に対しては、有効信号
EFF,表示画像データ信号DATA,クロック信号C
LK及び第3ゲート制御信号CNT3(同信号は後述す
る図3中の各ゲート信号線上のゲート信号の総称を示
す)を出力する。
【0038】又、電源回路5は、各ドライバ2〜4及び
制御回路6との間を、それぞれ第1〜第4電源電圧供給
線5a,5b,5c,5dで接続されており、各ドライ
バ2〜4と制御回路6とに対して所望の電源電圧を供給
している。例えば、後述するように、Xスキャンドライ
バ2に対しては、電源回路5は2つの正電圧+Vx,+
Vsを供給している。
【0039】次に、本発明の核心部たる、Xスキャンド
ライバ2及びアドレスドライバ4の回路構成、及びXス
キャンドライバ2の各部の動作について詳述する。
【0040】図2は、図1のXスキャンドライバ(第1
電極用ドライバ)2の回路構成を一部ブロック形式とし
て示す図である。同ドライバ2は、大別すると、(a)
対応する各第1電極Xi(i:1〜n)にフレキシブル
プリント配線(FPC)基板20を介して接続された各
出力端OUT1〜OUTn、(b)各出力端OUT1〜O
UTnに接続されたXスキャンドライバ用IC回路7
と、(c)各出力端OUT1〜OUTnに接続され、維持
放電期間において、維持放電(サステイン)電圧+Vs
の第1電極用維持放電パルス(第1サステインパルスと
も称す)を生成・出力する第1電極共通ドライバと、
(d)第1電圧+Vx(例えば180V)を受ける第1
電圧入力端13、及び同入力端13に接続され、第1電
圧+Vxを第1スイッチ回路11を介して後述する各ス
キャンドライバ101〜10nの第1入力端IN1に供給
する第1電圧供給線P1と、(e)第1電圧供給線P1
とノード19で接続され、第1電圧+Vxを第2電圧
(+Vx−Vsc)に変換する電圧変換部9を介して、
第2電圧(+Vx−Vsc)を第2スイッチ回路12を
経て上記スキャンドライバ101〜10nの第2入力端I
2に供給する第2電圧供給線P2とを備える。
【0041】これらの各要素(a)〜(e)の内で、
(b)のIC回路7は、(b−1)第1電圧供給線P1
に接続されて第1電圧+Vxを第1(高)電源電圧とし
て受信する第1入力端IN1と、(b−2)第2電圧供
給線P2に接続されて第2電圧(+Vx−Vsc)を第
2(低)電源電圧として入力する第2入力端IN2と、
(b−3)スタート信号STAを受信する第3入力端1
7と、(b−4)クロック信号CLKを受信する第4入
力端18と、(b−5)クロック信号CLKに同期し
て、スタート信号STAのパルスを順次にシフトして各
第1電極Xiに相当するスキャンドライバ10iの第
1,第2ゲート信号線G1i,G2i(G11,G21,G
2,G22,…,G1n,G2n)へ出力するシフトレジ
スタ8(なお、便宜上、同レジスタの電源電圧は図示し
ていない)と、(B−6)対応する出力端OUT1〜O
UTnにその出力端が接続されており、且つ対応する第
1及び第2ゲート信号線G1i,G2i(i:1〜n)に
その制御端が接続されており、同ゲート信号線G1i
G2i上のゲート信号のレベルに応じて第1電圧+Vx
及び及び第2電圧(+Vx−Vsc)を選択的に出力す
る、スキャンドライバ101〜10nとを有する。そし
て、各スキャンドライバ10iは、アドレス期間(=第
1期間+第2期間)内においてのみ作動し、(i)上記
の第2期間中には正極性の低電圧たる第2電圧(+Vx
−Vsc)を基準として有し、且つ(ii)第1期間におい
ては、同第2電圧よりも電圧Vsc(約90V)分だけ
高い第1電圧+Vxをパルス電圧として有する、スキャ
ンパルスを生成・出力する。従って、各表示ライン毎に
各スキャンドライバ10iを有するIC回路7は、従来
の場合と同様に、正電圧で駆動可能な汎用性のあるIC
回路(例えば64ビットIC)である。よって、第2期
間中、第2電圧(+Vx−Vsc)のスキャンパルスが
出力されているときには書込み放電は生じないけれど
も、第1期間において第1電圧+Vx(約+180V)
のスキャンパルスが出力されるときには、第1電圧+V
xへ向けてのパルスの立上がり時に、約240Vの電圧
が両電極Xi、Aj間に印加される結果、両電極Xi,
Aj間に書込み放電を生じさせることができる結果(こ
の場合、出来る限り小さな電圧振幅+Vsc(約+90
V)で以てIC回路7を駆動させて安定した書込み放電
を実行可能)、本装置においても、従来技術と同様に、
表示画像データの高速書込みを実現している。
【0042】一方、(c)の第1電極共通ドライバは、
図2中、(c−1)第1電極用維持放電電圧+Vsを受
信する入力端(第3入力端とも称す)14と、(c−
2)同入力端14に接続され、後述する第3期間におい
て上記電圧+Vsを出力端OUT1〜OUTnの全てへ同
時に供給する第1電極用維持放電電圧供給線P3と、
(c−3)接地端GNDと、(c−4)同端GNDより
接地電位を後述する第4期間において出力端OUT1
OUTnの全てへ同時に供給する接地電位供給線P4と
から成る(なお、両線P3,P4はメインラインをな
す)。そして、上記供給線P3は、その途中に、(i)維
持放電期の第3期間T3(後述する図6参照)において
は第3入力端14と全出力端OUTi側とを接続し、ア
ドレス期間及び上記第3期間T3を除く維持放電期間内
の他の期間(図6参照)においては、第3入力端14と
全出力端OUTi側とを非接続にする第3スイッチ素子
15(ここではn型MOSFETであり、第3ゲート信
号線G3上のゲート信号でON/OFF制御される)
と、IC回路7に含まれる(ii)各出力端OUTi毎に設
けられた第1PNダイオードD1とを有する。又、上記
供給線P4は、(iii)各出力端OUTi毎に上記第1ダイ
オードD1とは逆向きに接続された第2PNダイオード
D2と、(iv)第3期間T3経過後から第1電極用維持放
電パルスが再び各第1電極Xiに印加される迄の維持放
電期間内の第4期間T4(図6参照)においては接地端
GNDと全出力端OUTi側とを接続し、それ以外の期
間では接地端GNDと全出力端OUTi側とを非接続に
する第4スイッチ素子G4(ここでは、n型MOSFE
Tであり、第4ゲート信号線G4上のゲート信号により
ON/OFFに制御される)とを有する。
【0043】次に、図1のアドレスドライバ4の内部の
回路構成を図3に示す。同図3より明らかな通り、アド
レスドライバ(第3電極用ドライバ)4は全てIC化
(例えば、64ビットIC)されている。そのドライバ
IC4Aは、クロック信号CLKと画像表示データ(映
像データ)信号とを入力信号とするシフトレジスタと、
有効データ信号EFFを受けてラッチ動作を行うデータ
ラッチと、各第3電極Aj毎に設けられた2個のp型M
OSFET221,231,…,22m,23mとを有す
る。そして、各MOSFET22j(第9スイッチ素
子),23j(第10スイッチ素子)(j:1〜m)は
第9及び第10ゲート信号線G9j,G10j上の各ゲー
ト信号のレベルに応じてON/OFFに制御される。従
って、選択された画像表示セルにおけるアドレス電極A
jについては、アドレス期間中、p型MOSFET22i
がONして、負電圧−Vwa(約−60V)のアドレス
パルスを、その出力端AOTjよりFPC基板21を介
してアドレス電極Ajに印加し、他方のp型MOSFE
T23jはOFFに制御されている。それに対して、非
選択の画像表示に対するアドレス電極Ajの場合には、
逆にp型MOSFET22jはOFFに、p型MOSF
ET23jはONにそれぞれ制御され、GND電位の電
圧が当該アドレス電極Ajに印加される。
【0044】このように、本アドレスドライバ4では、
アドレス期間中、負電圧−Vwaのパルス電圧を有する
アドレスパルスが生成・出力されている。従って、アド
レスドライバ4を構成するICは負電圧駆動型のものと
なり、その点では汎用タイプのものを同ドライバ4用I
Cとして用いることができないという不便さは生じる。
しかし、この不便さに優るだけの利点が、後述するよう
に、前述したXスキャンドライバ2側において得られ
る。
【0045】次に、図2で示した各スキャンドライバ1
iの具体的構成を、第1電極共通ドライバないしは第
3電圧供給線P3と、第1及び第2電圧供給線P1,P
3と共に、図4に示す。但し、図4では、便宜上、図2
及び図3で用いた添字記号i,jを除いた参照符号を用
いており、図4は、PDP中のある任意の画像表示セル
ないしは単位発光領域EUに関する周辺のドライバ回路
系を示している。
【0046】図4に示すように、スキャンドライバ10
は、既述した第1及び第2入力端IN1,IN2に加え
て、アドレス期間の第1期間T1(図6)には第1入
力端IN1と出力端OUTとを接続し、それ以外の期
間、つまり、アドレス期間の第2期間T2(図6)及び
維持放電期間においては、第1入力端IN1と出力端O
UTとを非接続にする第1スイッチ素子24(ここでは
n型MOSFETであり、第1ゲート信号線G1上のゲ
ート信号のレベルに応じてON/OFFされる)と、
アドレス期間の第2期間T2(図6)においては第2入
力端IN2と対応出力端OUTとを接続し、アドレス期
間の第1期間T1(図6)と維持放電期間においては、
両端IN2,OUTを非接続にする第2スイッチ素子
(ここではn型MOSFETであり、第2ゲート信号線
G2上のゲート信号のレベルに応じてON/OFFされ
る)とから成る。
【0047】又、スキャンドライバ10を含むIC回路
7の外側周辺回路の一つである第1双方向スイッチ回路
(第1スイッチ回路とも称す)11は、アドレス期間中
においてのみ第1電圧+Vxをスキャンドライバ10に
供給するものであり、第5ゲート信号線G5上のゲート
信号で駆動制御される第5スイッチ素子(ここではp型
MOSFET)と、第6ゲート信号線G6上のゲート信
号で駆動制御される第6スイッチ素子(ここではn型M
OSFET)と、第3,第4PN第D3,D4とより成
る。又、同じく外側に配設される周辺回路の1つの電圧
変換部9は、ここでは、電源電圧+Vscを有する直流
電源26より成る。更に、周辺回路の第2双方向スイッ
チ回路(第2スイッチ回路とも称す)12は、第7ゲー
ト信号線G7上のゲート信号で制御される第7スイッチ
素子30(ここではP型MOSFET)と、第8ゲート
信号線G8上のゲート信号で制御される第8スイッチ素
子31(ここではn型MOSFET)と、第5及び第6
PNダイオードD5,D6とより成る。
【0048】このように、本Xスキャンドライバ2で
は、メインラインたる供給線P3中には、第3スイッチ
素子15及び第1ダイオードD1のみが配設されている
だけであり、図16のように電圧ドロップを惹起させ得
る、正負極性切換え用のスイッチ回路部を設ける必要が
全くなくなったので、1)素子数,配線数,配線エリア
という観点からみての回路構成の簡素化という効果、
2)メインラインでの不要な発熱の低減化という効果、
3)第3スイッチ素子15として特に大電流用のFET
等を用いる必要性をなくすることができる(汎用のFE
Tを用いれば良い)という効果が、同時に得られる。
【0049】ここで、1サブフィールド期間内での、図
4中に示された各スイッチ素子のゲート信号線G1〜G
8上のゲート信号のパルス波形を、図5〜図7のタイミ
ングチャート(なお、記号BL1は図6と図7とをつな
ぐ境界線である)に示す。但し、図6〜図7では、説明
の便宜上、第1及び第2電極Xi、Yの対が3組(従っ
て第1電極Ajは3本のみ)のケースを扱っている。
【0050】図6の(b)〜(e)に示すように、「ア
ドレス期間」とは、各スキャンパルスのグランドレベル
からの立上がり開始時(アドレスパルスのグランドレベ
ルからの立下がり開始時)から各スキャンパルスのグラ
ンドレベルへの立下がり終了時までの期間に該当し、第
1期間T1と第2期間T2との和から成る。即ち、アド
レス期間中、第1電極X1に印加される第1スキャンパ
ルスは、第1期間T1では第1電圧+Vxを有し、残り
の第2期間T2では正電圧駆動時の基準値たる第2電圧
(+Vx−Vsc)を有する。又、第2番目の第1電極
X2に印加される第2スキャンパルスについては、時刻
t2〜t3の期間T21と時刻t4〜t5の期間T22
との和が、第2期間T2にあたり、時刻t3で第2スキ
ャンパルスは正電圧Vscだけ上昇するので、その立上
がりタイミングで瞬時的に書込み放電が生ずる。又、第
3番目の第1電極X3に印加される第3スキャンパルス
は、先行する第2期間(t2〜t4)では正電圧駆動の
基準値(Vx−Vsc)の電圧レベルにあり、時刻t4
において正電圧Vscだけ上昇して両電極X3,Aj間
での電圧が例えば+240Vとなって放電開始電圧以上
となる結果、書込み放電が生ずる。
【0051】従って、アドレス期間中は、図6の(b)
〜(d)に示す第1〜第3スキャンパルスの波形が出力
されるように、各ゲート信号線G11〜G13,G21
G23,G3〜G8上のゲートパルスは、それぞれ図6
の(f1)〜(k)に示すように、図1の制御回路6に
よって生成される。
【0052】尚、図6の(e)に示すように、ここで
は、「維持放電期間」とは、特に、共通電極たる第2電
極Yに最初の第2電極用維持放電パルスが印加されるタ
イミング(時刻t6:このときに最初の表示放電が生ず
る)から起算された期間である。
【0053】又、図6の(b)〜(e)の例では、第2
電極用維持放電パルスの1周期は第5期間T5と第6期
間T6との和で与えられ(T3+T4=T5+T6)、
第6期間T6の間に電圧+VSの第1電極用維持放電パ
ルスの印加期間T3が設定されている(T3<T6)。
しかし、これに限定されるわけではなく、T3=T6,
T4=T5となるように、第1電極用維持放電パルスを
各第1電極Xiに交互に印加しても良い(このときは、
第1電極用維持放電パルスの立上がり時と第2電極用維
持放電パルスの立下がり時とが一致する)。
【0054】ここで再び図2又は図4のXスキャンドラ
イバ2の回路構成に目を向けると、本ドライバ2では、
第1及び第2双方向スイッチ回路11,12(第1,第
2スイッチ回路)を設けている。この利点は、次の通り
である。即ち、ここでは両電圧+Vx,+VSは等しく
はないが、維持放電期間の第4期間T4(図6)ではメ
インラインP3からサステイン電圧+VSが出力端OU
Tに供給される。しかし、AC型面放電PDPないしは
各画像表示セルEU自体は容量性負荷であるため、図6
の時刻t8において出力端OUTにサステイン電圧+V
Sが印加されても直ちに同電圧値+VsにまでPDP自
体が充電されるわけではなく、ある遅延時間を経て同電
圧+VSにまで上記容量性負荷は充電される。しかし、
他の画像表示セルの存在や周辺回路のインダクタンス成
分による影響を受けて、上記容量性負荷の充電圧は電圧
+VSを越えてしまう。このオーバーシュートによる過
充電によって、図4の出力端OUTの電位が第1電圧+
Vxよりも大きくなるときには、スキャンドライバ10
内の第1スイッチ素子24が有する寄生のダイオード成
分を通じて第1電圧供給経路P1側へと電荷が流れよう
としてしまう。従って、供給経路P1,P2内にアドレ
ス期間以外は非導通となる第1,第2スイッチ回路1
1,12を設ける必要がある。
【0055】加えて、オーバーシュートにより過充電圧
(>+VS)が起こっても、それが安定していることは
通常はなく、当該電圧がリンギングして変動する結果、
図4の出力端OUTの電位が不安定化する。この不安定
化を防止するために、第1,第2スイッチ回路11,1
2はそれぞれ双方向スイッチ回路として構成されてお
り、これにより、スキャンドライバ10の第1入力端I
1、及び出力端OUTの電位は安定化する。
【0056】以上の動作を説明すれば、次の通りであ
る。
【0057】先ず、選択された画像表示セルEUの書込
み放電を行う時は、当該セルEUを規定する第1電極X
iに正電圧+Vxのスキャンパルスを印加し、他方、第
3電極Ajに対しては負電圧−Vwaのアドレスパルス
を印加して、双方の電圧差(例えば、180V−(−6
0V)=+240V)によって書込み放電を行う。この
ときの第2電極Yの印加電圧Vyは、約50Vの正電圧
である。
【0058】この時、両双方向スイッチ回路11,12
は全てON状態となり、選択された画像表示セルEUに
対応するスキャンドライバ10には第1電圧+Vxと第
2電圧(+Vx−Vsc)より成る駆動電源電圧が印加
され、スキャンドライバ10内の第1及び第2スイッチ
素子24,25のON,OFF動作に応じて、スキャン
ドライバ10は、図6に示すXアドレス期間における駆
動波形を作成する。
【0059】次の維持放電期間においては、正電圧+V
Sと0Vの電圧とをメインラインP3,P4内の両スイ
ッチ素子15,16を交互にON/OFF動作させるこ
とにより、第2電極Yに第2電極用維持放電用パルス
(第2サステインパルス)を印加して先行する表示放電
を行った後に、+VS又は0Vの電圧を有する第1電極
用維持放電用パルス(第1サステインパルス)を第1電
極Xiに印加して、続く表示放電を行う。
【0060】このような駆動方式で以て書込み放電と維
持放電(表示放電)とを行うようにすれば、Xスキャン
ドライバ2においては、アドレス期間と維持放電期間と
を通じて常に正電圧のパルスだけを扱えば良く(従っ
て、正電圧駆動のICをそのまま使用でき)、従来の負
電圧を使用していた時の正負の出力切替を可能にするス
イッチ回路部が不要になり、回路の簡素化、メインライ
ンでのスイッチ回路部の存在による電圧ドロップの防止
化を容易に達成できる。
【0061】(実施の形態1の変形例)なお、上記の実
施の形態1では、書込み時の第1電圧+Vxがサステイ
ン電圧+VSとは別個に設定されて、Xスキャンドライ
バ2に供給される場合について説明したが、第1電圧+
Vxとサステイン電圧+VSは、その電圧値に関しては
類似の電圧と言える。従って、第1電圧+Vxをサステ
イン電圧+VSと同じ電圧値に設定しても良く、そのよ
うに+Vx=+VSとしたときのXスキャンドライバ2
の回路構成を、図8に示す。
【0062】これにより、図8では、図4における第1
双方向スイッチ回路11を不要として、第1電圧供給線
P1を直接スキャンドライバ10の入力端IN1に接続
することができ、Xスキャンドライバ2の回路構成を更
に簡素化できるという効果が得られる。
【0063】(実施の形態2)本実施の形態では、実施
の形態1,2(図4,図8)に対して、(1)第3スイ
ッチ素子15を不要とし、(2)第4スイッチ素子16
を、維持放電期間の第4期間T4(図11参照)におい
ては接地端GNDと第2入力端IN2とを接続し、アド
レス期間及び第4期間を除く維持放電期間内の他の期間
においては、接地端GNDと第2入力端IN2とを非接
続にする別の第4スイッチ素子16に置き換え、(3)
第1スイッチ素子24を、アドレス期間の第1期間T1
(図11)及び維持放電期間の第3期間T3においては
第1入力端IN1と出力端OUTとを接続し、アドレス
期間の第2期間T2及び第3期間T3を除く維持放電期
間内の他の期間においては第1入力端IN1と出力端O
UTとを非接続にする別の第1スイッチ素子24に置き
換え、(4)第2スイッチ素子をアドレス期間の第2期
間T2及び維持放電期間の第4期間T4においては第2
入力端IN2と出力端OUTとを接続し、アドレス期間
の第1期間T1及び第4期間T4を除く維持放電期間内
の他の期間においては第2入力端IN2と出力端OUT
を非接続にする別の第2スイッチ素子25に置き換えた
点に、特徴がある。
【0064】そのような改善を行った場合の具体例を図
9に示し、このときの各ゲート信号線上のゲート信号の
パルス波形を、図10〜図12のタイミングチャート
(BL2は境界線)に示す。図10〜図12と図5〜図
7との相違点は、維持放電期間における第1及び第2ス
イッチ素子24,25のON/OFF動作の違いのみで
ある。
【0065】これにより、上記実施の形態1やその変形
例よりも、更にXスキャンドライバ2の回路構成の簡素
化を促進することができる。このように、スキャンドラ
イバ10内の各スイッチ素子24,25を、サステイン
電圧+VSを印加するための第4スイッチ素子16と共
通化しても、上記発明の実施の形態1と同様に、既述し
たその他の効果を奏する。
【0066】(実施の形態2の変形例)更に一層のXス
キャンドライバ2の回路構成の簡素化を実現するために
は、実施の形態2で使用していた(第2)双方向スイッ
チ回路12を1方向スイッチ回路に変えることができ
る。そのような構成例を図13に示す。勿論、図13の
構成によっても、回路構成の簡素化という効果以外の効
果は、既述した実施の形態1と同様に得られる。
【0067】(付記)尚、実施の形態1の図4で用いて
いた第1双方向スイッチ回路11やその変形例の図8の
第2双方向スイッチ回路12についても、一方向スイッ
チ回路に変更することは可能である。但し、この場合に
は、回路のインダクタンス成分を小さく設定するか、も
しくは、パネルの過充電圧分及びその変動を図1の電源
回路5側で補償しておくという対策が必要となる。
【0068】
【発明の効果】請求項1及び12の発明によれば、アド
レス期間において第1電極に印加するスキャンパルスの
極性と、維持放電期間において第1電極に印加する第1
電極用維持放電パルスの極性とを同一にすることができ
るので、従来技術のように第1電極に印加するパルス電
圧の極性をアドレス期間と維持放電期間とで切替えるた
めの回路を必要とせず、駆動回路の構成を簡素化できる
という効果がある。
【0069】請求項2に係る発明によれば、第2電圧の
スキャンパルスが第1電極に印加されている第2期間中
は書き込み放電がおこらず、|第1電圧|(>|第2電
圧|)のスキャンパルスが第1電極に印加されるときに
書込み放電を発生させることができるので、第2電圧を
基準として、その電圧差で以て書込み放電を駆動制御す
ることが可能となる。これにより、より低い電圧により
書込み放電の有無を制御することができるので、より高
速で表示画像データの書込みを行うことができる。特
に、第1極性を正極性とするときには、スキャンパルス
を生成するための駆動ICとして、従来より一般的に用
いられている正電圧駆動型のICをそのまま利用できる
という利点がある。
【0070】請求項3に係る発明によれば、第1電極用
維持放電パルスを生成するための電圧として、スキャン
パルスの第1電圧をそのまま利用できるので、そのよう
な電源電圧を実現する電源回路の構成を簡素化しうると
共に、駆動回路自体の回路構成をも簡素化し得るという
効果がある。
【0071】請求項4の発明によれば、(1)アドレス
期間の第1期間においては、第1スイッチ素子がオン
し、第2スイッチ素子ないし第4スイッチ素子の全てが
オフするので、スキャンドライバは、第1入力端に印加
されている第1電圧を第1電極に供給する。又、第2期
間においては、第2スイッチ素子がオンし、その他のス
イッチ素子は全てオフしているので、第1電極用ドライ
バは、第2入力端に印加されている第2電圧を第1電極
に供給する。これに対して、(2)維持放電期間におい
ては、第1及び第2スイッチ素子は共にオフし、第3及
び第4スイッチ素子が交互にオン,オフを繰り返す結
果、第1電極共通ドライバが出力端より第1電極に第1
電極用放電維持パルスを出力する。このように、(1)
アドレス期間中においては、第1電極用ドライバ内で
は、スキャンドライバのみが作動し、第1電極共通ドラ
イバは全く作動しておらず、逆に、(2)維持放電期間
では、第1電極用ドライバは全く作動せず、第1電極共
通ドライバのみが作動している。つまり、本発明では、
スキャンドライバと第1電極共通ドライバとは共に第1
電極用ドライバの出力端に接続されているけれども、両
ドライバの動作は単に第1ないし第4スイッチ素子のオ
ン,オフ動作によって決定付けられるだけであり、従来
技術のように、第1電極共通ドライバ内に切替えスイッ
チ部回路を設ける必要性が全くなくなり、この点で第1
電極用ドライバの回路構成を簡単化して低コスト化を図
ることができる。特に、従来技術では、瞬時的に大電流
が流れる、維持放電パルスを発生する第1電極共通ドラ
イバ内の経路中に切替えスイッチ回路を設けていたた
め、それによる電圧ドロップに伴って不要な発熱が生じ
ていたけれども、本発明によれば、このような発熱が生
じないので、本発明による回路構成はPDP装置自体の
発熱対策としても有効であると共に、第1電極用ドライ
バの各スイッチ素子として大電流用のトランジスタを特
に用いる必要性もなくなるという利点がある。
【0072】請求項5に係る発明によれば、アドレス期
間においてのみ、第1及び第2スイッチ回路はそれぞれ
第1及び第2電圧をスキャンドライバに供給するので、
第1及び第2スイッチ素子自体が寄生のダイオード成分
を有していても、維持放電期間においては、出力端から
第1電極用維持放電パルス用の電圧を第1電極に供給す
ることができる。
【0073】請求項6及び8に係る発明によれば、出力
端より第1電極に印加される維持放電用パルス電圧を安
定化させることができるという効果がある。即ち、PD
P自体は容量性負荷であるので、もし回路のインダクタ
ンス成分を起因として上記容量性負荷に対してオーバー
シュートによる過充電が起こると、当該容量性負荷が非
安定な過充電状態となってしまうけれども、本発明で
は、双方向スイッチ回路をスキャンドライバの電圧供給
経路内に設けているので、容量性負荷たるPDP本体に
過充電された電荷を第1スイッチ素子の寄生ダイオード
成分と上記双方向スイッチ回路とを介して放電させるこ
とができ、双方向スイッチ回路の出力端の電位を安定化
させることができる。
【0074】請求項7の発明によれば、第1電圧供給線
内にスイッチ回路を設けることなく、同供給線を直接ス
キャンドライバの第1入力端に接続することができる分
だけ、第1電極用ドライバの回路構成を更に簡素化でき
るという効果がある。しかも、第1電極用ドライバの電
源としては、第1電圧を有する電源回路を設ければ良い
ので、本駆動装置の電源回路系の構成をも簡素化するこ
とができる。
【0075】請求項9の発明によれば、スキャンドライ
バ自体が第1電極用維持放電パルスの電圧生成機能をも
担うので、第3スイッチ素子自体を不要としうるという
点で、第1電極用ドライバの回路構成をより一層簡素化
することができるという効果がある。
【0076】請求項10の発明によれば、一方向スイッ
チ回路を用いた点で、更により一層の回路構成の簡素化
を実現しうるという効果がある。
【0077】請求項11の発明によれば、各請求項1〜
10の発明が有する効果を奏するプラズマディスプレイ
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る交流面放電型プラズマディスプ
レイ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る交流面放電型プ
ラズマディスプレイ装置に於けるXスキャンドライバの
構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る交流面放電型プ
ラズマディスプレイ装置に於けるアドレスドライバの構
成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係るXスキャンドラ
イバの回路構成を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1に係る交流面放電型プ
ラズマディスプレイ装置に於ける各駆動信号の波形を示
すタイミングチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態1に係る交流面放電型プ
ラズマディスプレイ装置に於ける各駆動信号の波形を示
すタイミングチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態1に係る交流面放電型プ
ラズマディスプレイ装置に於ける各駆動信号の波形を示
すタイミングチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態2に係るXスキャンドラ
イバの回路構成を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態3に係るXスキャンドラ
イバの回路構成を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態3に係る交流面放電型
プラズマディスプレイ装置に於ける各駆動信号の波形を
示すタイミングチャートである。
【図11】 本発明の実施の形態3に係る交流面放電型
プラズマディスプレイ装置に於ける各駆動信号の波形を
示すタイミングチャートである。
【図12】 本発明の実施の形態3に係る交流面放電型
プラズマディスプレイ装置に於ける各駆動信号の波形を
示すタイミングチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態4に係るXスキャンド
ライバの回路構成を示す図である。
【図14】 従来技術に於ける交流面放電型プラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 従来技術に於ける交流面放電型プラズマデ
ィスプレイ装置に於ける各駆動信号の波形を示すタイミ
ングチャートである。
【図16】 従来技術に於ける交流面放電型プラズマデ
ィスプレイ装置に於けるXスキャンドライバの構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 交流面放電型プラズマディスプレイパネル、2 X
スキャンドライバ、3Y共通ドライバ、4 アドレスド
ライバ、Xi 第1電極、Y 第2電極、Aj第3電
極、10 スキャンドライバ、11 第1双方向スイッ
チ回路、12第2双方向スイッチ回路、9 電圧変換手
段、24 第1スイッチ素子、25第2スイッチ素子、
15 第3スイッチ素子、16 第4スイッチ素子。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示ラインに互いに平行に配設されて電
    極対をなしており、リセット期間及び維持放電期間に於
    いてその間でプライミング放電及び表示放電を行うため
    の第1及び第2電極と、前記第1及び第2電極と直交す
    る方向に配設され且つアドレス期間において前記第1電
    極との間で書込み放電を行うことにより選択された画像
    表示セルに表示画像データの書込みを行うための第3電
    極とを備えた交流面放電型プラズマディスプレイパネル
    に於ける駆動装置であって、 前記アドレス期間においては、第1極性の電圧を有する
    スキャンパルスを前記第1電極に印加し、且つ前記第1
    極性とは逆極性である第2極性の電圧を有するアドレス
    パルスを前記第3電極に印加する一方、 前記維持放電期間においては、先ず前記第1極性の電圧
    を有する第2電極用維持放電パルスを前記第2電極に印
    加し、その後、次の第2電極用維持放電パルスを前記第
    2電極に印加する前に、前記第1極性の電圧を有する第
    1電極用維持放電パルスを前記第1電極に印加すること
    を特徴とする、交流面放電型プラズマディスプレイパネ
    ル用駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記スキャンパルスは、 前記アドレス期間内の第1期間には前記第1極性の電圧
    としての第1電圧を有し、 前記アドレス期間内の第2期間には、その絶対値が前記
    第1電圧よりも小さい第2電圧を有し、 前記第1電極に前記第1電圧の前記スキャンパルスが印
    加されるときに前記書込み放電が生じることを特徴とす
    る、交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記第1電圧は前記第1電極用維持放電パルス及び前記
    第2電極用維持放電パルスの電圧に等しいことを特徴と
    する、交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記スキャンパルス及び前記第1電極用維持放電パルス
    を生成して前記第1電極に印加する第1電極用ドライバ
    と、 前記第2電極用維持放電パルスを生成して前記第2電極
    に印加する第2電極用ドライバと、 前記アドレスパルスを生成して前記第3電極に印加する
    第3電極用ドライバとを備え、 前記第1電極用ドライバは、 (a)前記第1電極に接続された出力端と、 (b)前記出力端に接続され、前記スキャンパルスを生
    成するスキャンドライバと、 (c)前記出力端に接続され、前記第1電極用維持放電
    パルスを生成する第1電極共通ドライバと、 (d)前記第1電圧を前記スキャンドライバに供給する
    第1電圧供給線と、 (e)前記第1電圧を前記第2電圧に変換した上で前記
    第2電圧を前記スキャンドライバに供給する第2電圧供
    給線とを備え、 前記スキャンドライバは、 (b−1)前記第1電圧供給線に接続された第1入力端
    と、 (b−2)前記第2電圧供給線に接続された第2入力端
    と、 (b−3)前記アドレス期間の前記第1期間には前記第
    1入力端と前記出力端とを接続し、前記アドレス期間の
    前記第2期間及び前記維持放電期間においては前記第1
    入力端と前記出力端とを非接続にする第1スイッチ素子
    と、 (b−4)前記アドレス期間の前記第2期間には前記第
    2入力端と前記出力端とを接続し、前記アドレス期間の
    前記第1期間及び前記維持放電期間においては前記第2
    入力端と前記出力端とを非接続にする第2スイッチ素子
    とを備え、 前記第1電極共通ドライバは、 (c−1)前記第1電極用維持放電パルスの電圧を入力
    する第3入力端と、 (c−2)前記維持放電期間の第3期間においては前記
    第3入力端と前記出力端とを接続し、前記アドレス期間
    及び前記第3期間を除く前記維持放電期間内の他の期間
    においては、前記第3入力端と前記出力端とを非接続に
    する第3スイッチ素子と、 (c−3)接地端と、 (c−4)前記第3期間経過後から前記第1電極用維持
    放電パルスが再び前記第1電極に印加される迄の前記維
    持放電期間内の第4期間においては前記接地端と前記出
    力端とを接続し、前記アドレス期間及び前記第4期間を
    除く前記維持放電期間内の他の期間においては、前記接
    地端と前記出力端とを非接続にする第4スイッチ素子と
    を備えることを特徴とする、交流面放電型プラズマディ
    スプレイパネル用駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記第1電圧供給線は、 (d−1)前記アドレス期間においてのみ前記第1電圧
    を前記スキャンドライバに供給する第1スイッチ回路を
    備え、 前記第2電圧供給線は、 (e−1)前記第1電圧を前記第2電圧に変換する変換
    手段と、 (e−2)前記アドレス期間においてのみ前記変換手段
    の出力端と前記第2入力端とを接続する第2スイッチ回
    路を備えることを特徴とする、交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記第1及び第2スイッチ回路は共に双方向スイッチ回
    路から成ることを特徴とする、 交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記第1電圧は前記第1電極用維持放電パルスの前記電
    圧に等しく、 前記第1電圧供給線は前記第1電圧を前記スキャンドラ
    イバに直接供給し、 前記第2電圧供給線は、 (e−1)前記第1電圧を前記第2電圧に変換する変換
    手段と、 (e−2)前記アドレス期間においてのみ前記変換手段
    の出力端と前記第2入力端とを接続するスイッチ回路を
    備えることを特徴とする、交流面放電型プラズマディス
    プレイパネル用駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記スイッチ回路は双方向スイッチ回路から成ることを
    特徴とする、交流面放電型プラズマディスプレイパネル
    用駆動装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の交流面放電型プラズマデ
    ィスプレイパネル用駆動装置であって、 前記第3スイッチ素子を不要とし、 前記第4スイッチ素子を、(c−4−1)前記維持放電
    期間の前記第4期間においては前記接地端と前記第2入
    力端とを接続し、前記アドレス期間及び前記第4期間を
    除く前記維持放電期間内の他の期間においては、前記接
    地端と前記第2入力端とを非接続にする別の第4スイッ
    チ素子に置き換え、 前記第1スイッチ素子を、 (b−3−1)前記アドレス期間の前記第1期間及び前
    記維持放電期間の前記第3期間においては前記第1入力
    端と前記出力端とを接続し、前記アドレス期間の前記第
    2期間及び前記第3期間を除く前記維持放電期間内の他
    の期間においては前記第1入力端と前記出力端とを非接
    続にする別の第1スイッチ素子に置き換え、 前記第2スイッチ素子を、 (b−4−1)前記アドレス期間の前記第2期間及び前
    記維持放電期間の前記第4期間においては前記第2入力
    端と前記出力端とを接続し、前記アドレス期間の前記第
    1期間及び前記第4期間を除く前記維持放電期間内の他
    の期間においては前記第2入力端と前記出力端とを非接
    続にする別の第2スイッチ素子に置き換えたことを特徴
    とする、交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆
    動装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の交流面放電型プラズマ
    ディスプレイパネル用駆動装置であって、 前記スイッチ回路は一方向スイッチ回路から成ることを
    特徴とする、交流面放電型プラズマディスプレイパネル
    用駆動装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の前記交流面放電型プラ
    ズマディスプレイパネルと、 請求項1乃至10の何れかに記載の前記駆動装置とを備
    えたことを特徴とする、交流面放電型プラズマディスプ
    レイ装置。
  12. 【請求項12】 表示ラインに互いに平行に配設されて
    電極対をなしており、リセット期間及び維持放電期間に
    於いてその間でプライミング放電及び表示放電を行うた
    めの第1及び第2電極と、前記第1及び第2電極と直交
    する方向に配設され且つアドレス期間において前記第1
    電極との間で書込み放電を行うことにより選択された画
    像表示セルに表示画像データの書込みを行うための第3
    電極とを備えた交流面放電型プラズマディスプレイパネ
    ルの駆動方法であって、 前記アドレス期間においては、第1極性の電圧を有する
    スキャンパルスを前記第1電極に印加し、且つ前記第1
    極性とは逆極性である第2極性の電圧を有するアドレス
    パルスを前記第3電極に印加して前記書込み放電を行う
    一方、 前記維持放電期間においては、先ず前記第1極性の電圧
    を有する第2電極用維持放電パルスを前記第2電極に印
    加し、その後、次の第2電極用維持放電パルスを前記第
    2電極に印加する前に、前記第1極性の電圧を有する第
    1電極用維持放電パルスを前記第1電極に印加して前記
    表示放電を行うことを特徴とする、交流面放電型プラズ
    マディスプレイパネルの駆動方法。
JP10123305A 1998-05-06 1998-05-06 交流面放電型プラズマディスプレイパネル用駆動装置及びその駆動方法、並びに交流面放電型プラズマディスプレイ装置 Pending JPH11316570A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010058621A (ko) * 1999-12-30 2001-07-06 구자홍 플라즈마 디스플레이 패널의 구동장치 및 구동방법
KR100416092B1 (ko) * 2001-02-01 2004-01-24 삼성에스디아이 주식회사 플라즈마 표시 패널의 구동장치
WO2007060845A1 (ja) * 2005-11-22 2007-05-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Pdp駆動装置及びプラズマディスプレイ
CN100392711C (zh) * 2004-05-25 2008-06-04 三星Sdi株式会社 驱动等离子显示面板的装置和方法

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