JPH1131608A - 保護抵抗 - Google Patents

保護抵抗

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Publication number
JPH1131608A
JPH1131608A JP18497997A JP18497997A JPH1131608A JP H1131608 A JPH1131608 A JP H1131608A JP 18497997 A JP18497997 A JP 18497997A JP 18497997 A JP18497997 A JP 18497997A JP H1131608 A JPH1131608 A JP H1131608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
conductor
pipe
conductors
protective resistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP18497997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinao Murata
義直 村田
Shinji Uchida
真治 内田
Terushi Katagai
昭史 片貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP18497997A priority Critical patent/JPH1131608A/ja
Publication of JPH1131608A publication Critical patent/JPH1131608A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】抵抗値の調整が容易であって抵抗値の変化が少
ない、特に高電圧試験用に好適な保護抵抗を提供するこ
と。 【解決手段】半導電性材料よりなる導体上にゴム材料に
て絶縁被覆した高抵抗導線を、複数本並列に結線し、こ
れら複数本の高抵抗導線を絶縁性パイプに複数回巻き付
けた。絶縁性パイプの両端に、シールドリングと配線巻
き取り用リールを具備させ、配線巻き取り用リールをシ
ールドリング内に配置すると良い。絶縁性パイプは、塩
化ビニルパイプからなると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電圧発生装置を
試料側から進入する高電圧サージから保護するための保
護抵抗に関する。
【0002】
【従来の技術】高電圧試験において、電源を保護するた
めに保護抵抗が用いられており、この保護抵抗として
は、一般に、水抵抗、ニクロム線を用いたコイル、カー
ボンソリッド抵抗が用いられている。
【0003】水抵抗は、絶縁性チューブ中に水を入れる
だけの簡単な構造であり、水抵抗の長さ及び水の純度を
変えることで、抵抗値を容易に調整できるものである。
【0004】ニクロム線を用いたコイルは、非常に急峻
なサージに対して良好な特性を有することができる。
【0005】カーボンソリッド抵抗は、比較的低電圧の
装置において手軽に用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る保護抵抗のうち、水抵抗は、水そのものの劣化(汚
染)によって抵抗値が変化し易い等の問題がある。ま
た、高電圧試験用として数MΩ以上の高抵抗が必要な場
合、水抵抗の長さが非常に長くなり、作業性が悪くな
る。
【0007】一方、ニクロム線を用いたコイルやカーボ
ンソリッド抵抗にて高電圧試験用保護抵抗を作製する場
合には、非常に大掛かりとなり、保護抵抗のインダクタ
ンスやインピーダンスの調整が容易でなかった。
【0008】そこで、本発明の解決すべき課題(目的)
は、抵抗値の調整が容易であって抵抗値の変化が少な
い、特に高電圧試験用に好適な保護抵抗を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する保
護抵抗は、半導電性材料よりなる導体上にゴム材料にて
絶縁被覆した高抵抗導線を、複数本並列に結線し、これ
ら複数本の高抵抗導線を絶縁性パイプに複数回巻き付け
てなるものである。
【0010】上記のように導体を半導電性材料で作製す
ることによって、ニクロム線等に比べて非常に高い抵抗
の高抵抗導線を得ることができ、1m当たりの抵抗値を
任意に調整することも容易である。
【0011】また、半導電性材料は、材質の変化が少な
いので、抵抗値の時間的変化を小さくすることができ
る。
【0012】絶縁被覆としてゴム材料を用いたことで、
導体の半導電性材料と相まって、可とう性に優れた絶縁
被覆高抵抗導線を得ることができる。
【0013】上記のような高抵抗導線を複数本並列に結
線することで、保護抵抗全体の抵抗値を調整することが
可能となり、かつ、導体断面積を広くすることができ、
許容電流を大きく取ることが可能となる。
【0014】さらに、使用する高抵抗導線の長さが非常
に長くなっても、絶縁性のパイプの周上にコイル状に巻
き付けるので、保護抵抗全体の大きさをコンパクトにす
ることができる。この場合、コイル端の距離(パイプの
長さ)は、試験において用いる電圧で閃絡の生じない長
さにすることは勿論である。
【0015】尚、高抵抗導線を上記のようにコイル状に
巻き付けることで、L成分をつくり出すことができ、導
線本来の抵抗成分と当該L成分とを両方備えた保護抵抗
を作ることが可能となる。
【0016】前記絶縁性パイプは、絶縁性であればどの
ような材質であっても構わないが、特に、直流試験用に
供する場合には、塩化ビニルパイプからなると良い。こ
れは、直流印加による帯電を防止するのに役立つ。
【0017】前記絶縁性パイプの両端に、シールドリン
グと配線巻き取り用リールを具備させ、配線巻き取り用
リールをシールドリング内に配置してなり、保護抵抗本
体部と電圧発生装置とのリード線、及び、保護抵抗本体
部と供試物間のリード線を直線状にして配線することが
可能となる上に、保護抵抗の移動を可能にする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の好ましい実施例
を示すもので、高電圧試験用の保護抵抗からなる。即
ち、この実施例の保護抵抗は、高抵抗導線1を塩化ビニ
ルパイプ2にコイル状に巻き付けてある。
【0019】高抵抗導線は、ゴムにカーボンを適量添加
して得られた半導電性材料を線状にして高抵抗線とな
し、この上にゴム材料の押出により絶縁被覆を施してな
るもので、1m当たりの抵抗値を5MΩとし、20m×
20本を並列に結線し、全体として5MΩの保護抵抗を
作製した。塩化ビニルパイプ2は、外形320φで亘長
5000mmの寸法とし、その外周面に上記の高抵抗導線
1を直接コイル状に巻き付けるようにした。
【0020】本実施例の保護抵抗によれば、半導電性材
料のカーボン量添加量の調整により保護抵抗全体の抵抗
を容易に調整することが可能であり、かつ、半導電性材
料の適用によって抵抗値の時間的変化を小さくすること
ができる効果が得られる。また、抵抗線自体の半導電性
材料と共にゴム材料による絶縁被覆で高抵抗導線の可と
う性を優れたものにでき、この可とう性に富んだ高抵抗
導線をコイル状に巻き付けることで、保護抵抗全体とし
ての大きさをコンパクト化でき、なおかつ、コイル状に
巻き付けたことで、抵抗成分とL成分の両方を備えた保
護抵抗を作製することができる。
【0021】塩化ビニルパイプ2つまり高抵抗導線1の
の両端にはシールドリング3を取り付け、高電圧印加時
のコロナ発生を防止するようにした。また、それら両サ
イドのシールドリング3,3のそれぞれに、リード線巻
き取り用リール4を格納状態に取り付け、このリール4
に巻き付けるリード線にて、保護抵抗本体部と電圧発生
装置との間のリード線、及び、保護抵抗本体部と供試物
との間のリード線を賄うこととした。このようなリール
巻き付けリード線によって、上記のような各リード線を
直線状に張ることを可能にし、配線後の保護抵抗の移動
を可能にしている。
【0022】本実施例;図1の保護抵抗において、直流
電圧1500kV・1時間の課電に供したが、閃絡・破壊
は生じなかった。また、直流1300kVの課電において
試料破壊が生じても、直流発生装置には異常が認められ
ず、保護抵抗として十分な性能を有していることが検証
された。
【0023】尚、上記の実施例では、高電圧試験用とし
ての保護抵抗を示したが、この保護抵抗を、急峻なサー
ジに対するブロッキング抵抗として用いることが可能で
ある。即ち、半導電性材料のカーボン添加量の調整によ
り高抵抗線の1m当たりの抵抗値を小さくし、塩化ビニ
ルパイプに巻き付け数を増やすことによってインダクタ
ンスを増大させ、急峻なサージに対してのブロッキング
抵抗の機能を有せしめることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したような本発明によれば、抵
抗値の調整が容易であって抵抗値の変化が少ない、特に
高電圧試験用に好適な保護抵抗を提供するという所期の
課題(目的)を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にして、保護抵抗の縦断面的説
明図。
【符号の説明】
1 高抵抗導線 2 塩化ビニルパイプ 3 シールドリング 4 配線巻き取り用リール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導電性材料よりなる導体上にゴム材料に
    て絶縁被覆した高抵抗導線を、複数本並列に結線し、こ
    れら複数本の高抵抗導線を絶縁性パイプに複数回巻き付
    けてなる、保護抵抗。
  2. 【請求項2】前記絶縁性パイプの両端に、シールドリン
    グと配線巻き取り用リールを具備させ、配線巻き取り用
    リールをシールドリング内に配置してなる、請求項1記
    載の保護抵抗。
  3. 【請求項3】前記絶縁性パイプは、塩化ビニルパイプか
    らなる、請求項1または請求項2記載の保護抵抗。
JP18497997A 1997-07-10 1997-07-10 保護抵抗 Pending JPH1131608A (ja)

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JP18497997A JPH1131608A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 保護抵抗

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JPH1131608A true JPH1131608A (ja) 1999-02-02

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JP18497997A Pending JPH1131608A (ja) 1997-07-10 1997-07-10 保護抵抗

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7892611B2 (en) 2003-01-31 2011-02-22 Dow Corning Ireland Limited Plasma generating electrode assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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