JPH09171131A - 光ケーブルの引留装置 - Google Patents

光ケーブルの引留装置

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JPH09171131A
JPH09171131A JP26990296A JP26990296A JPH09171131A JP H09171131 A JPH09171131 A JP H09171131A JP 26990296 A JP26990296 A JP 26990296A JP 26990296 A JP26990296 A JP 26990296A JP H09171131 A JPH09171131 A JP H09171131A
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JP
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optical cable
clamp
electric field
ring
transmission line
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JP26990296A
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Toshihiro Yoshida
俊廣 吉田
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄塔間に延びる送電線に沿って架線される光
ケーブルにおける、送電線の電界によるドライバンドア
ークの発生を低減もしくは防止して、光ケーブルの電気
絶縁性低下、焼損を防止する。 【解決手段】 引留装置(4)は、光ケーブル(3)を
鉄塔(2)につなぎ止める引留クランプ(40)と、所
定の体積抵抗率を有すると共に丸みのある外形形状に形
成された半導電性リング(50)とを有する。この半導
電性リングは、引留クランプの補強ロッド(42)の反
鉄塔側の端(40a)に接して光ケーブルの外周面に装
着固定され、引留クランプの上記端の付近での送電線に
よる電界の強さを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルの引留
装置に関し、特に、架空送電線に沿って架線される光ケ
ーブルを支持体につなぎ止めるための引留装置に関す
る。
【0002】
【関連する技術】鉄塔などの直立支持体間に架設された
送電線に沿って光ケーブルを架線することがある。この
様に屋外に架線された光ケーブルは、大気、雨、霧など
に晒される。大気、雨、霧などには汚染物質や塩分が含
まれることがあるので、長年の間には、電気的に絶縁被
覆された光ケーブルの表面に導電性物質が付着して、光
ケーブル表面が導電性を帯びるに至る。換言すれば、光
ケーブル表面に導電経路が形成される。また、送電線に
沿って架線された光ケーブルは、送電線による強電界内
に配され、導電性を帯びた光ケーブル表面と送電線との
間には静電結合が生じる。
【0003】上述のように光ケーブルを鉄塔間に架線す
る場合、光ケーブルは、一般には、金属製の引留クラン
プを介して鉄塔につなぎ止められる。光ケーブル表面が
導電性を帯びて光ケーブル表面と引留クランプとの間の
電気絶縁性が低下した状態では、引留クランプを介して
光ケーブル表面の導電経路から鉄塔へ流れる電流が、静
電誘導により生じる。そして、この接地電流により導電
経路が発熱し、その結果、導電経路の一部が導電性を失
ったり或いは破壊されて、導電経路に断裂を生じること
がある。
【0004】この場合、導電経路の断裂箇所でドライバ
ンドアークが生じて高熱が発生し、この高熱により光ケ
ーブル表面が炭化する。即ち、光ケーブル表面に、いわ
ゆるトラッキングが生じる。この結果、光ケーブルの絶
縁性能が低下し、場合によっては、光ケーブルが焼損す
るに至る。光ケーブルでのトラッキングの発生を防止す
るため、従来は、耐トラッキング性に優れた材料を光ケ
ーブルの絶縁材として用いたり、或いは、引留クランプ
と鉄塔との間に碍子を介在させて光ケーブル表面と鉄塔
とを電気的に絶縁するようにしている。
【0005】しかしながら、耐トラッキング性に優れた
絶縁材は高価であり、また、その様な絶縁材で光ケーブ
ルを構成した場合にも、トラッキングを十分に防止でき
ないことがある。また、碍子の表面に汚染物質が付着し
たり碍子表面が濡れたりすると、碍子による引留クラン
プ・鉄塔間の電気絶縁性が低下する。従って、碍子の使
用によっても、トラッキングを充分に防止できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、「支持体
間に延びる送電線に沿って架線された光ケーブルの周辺
では、引留クランプの反支持体側の端の付近で電界の強
さが特に強くなるなるような電界分布が形成される」と
の知見を得た。そして、「この様な電界分布が光ケーブ
ルでのトラッキングを招来する主たる要因の一つであ
る」との理解、および、「上記の電界分布が形成される
理由は、ワイヤ、ロッド、またはスリーブなどからなる
引留クランプが、その周面とその端面とにより形成され
るエッジ(尖り)を有していることにある」との理解に
至った。
【0007】本発明の目的は、送電線に沿って架線され
た光ケーブルでのトラッキングによる光ケーブルの電気
絶縁性低下や焼損を確実にかつ安価に防止できる、光ケ
ーブルの引留装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、互いに
離隔して設置された支持体間に延びる送電線に沿って架
線される光ケーブルを支持体につなぎ止めるための、光
ケーブルの引留装置が提供される。本発明の引留装置
は、絶縁被覆された光ケーブルを支持体につなぎ止める
ための引留クランプと、引留クランプの反支持体側の端
に接して光ケーブルの外周面に装着される電界緩和部材
とを備える。電界緩和部材は、導電性を有する材料から
なり、また、丸みのある外形形状に形成される。
【0009】本発明の引留装置は、丸みのある外形形状
に形成され導電性を有する材料からなる電界緩和部材を
引留クランプの反支持体側の端に接して光ケーブルに装
着して、引留クランプの端(エッジ)による電界増大作
用を低減するようにしている。この結果、光ケーブルで
のトラッキングに大きく寄与する引留クランプの反支持
体側の端における電界の強さが低減するように、この端
の付近での電界分布が変化し、トラッキングの発生が低
減もしくは防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、送電線1は、
互いに離隔して設置された直立支持体たとえば鉄塔2間
に架設されている。鉄塔2間には、光ケーブル3が、送
電線1の下方において送電線1と略平行に架線されてい
る。高電圧送電線が用いられる場合、送電線1による電
界が特に強くなる。この様な場合、好ましくは、自己支
持型の光ケーブル3が用いられる。自己支持型光ケーブ
ルは、典型的には、その全ての構成要素が非導電性材料
からなる。
【0011】図2に例示する自己支持型光ケーブル3
は、誘電体材料からなる中央部材31を含み、中央部材
31の周りには、各々が光ファイバ群をチューブで被覆
してなる光ファイバケーブル32が配されている。これ
らのファイバケーブル32は、ポリエチレン内側シース
33により被覆されている。内側シース33内において
ファイバケーブル32同士の隙間には、フラッジング/
フィリングコンパウンドが充填されている。そして、内
側シース33は、アラミド繊維層34を介してポリエチ
レン外側シース35で被覆されている。
【0012】図3に示すように、光ケーブル3は、引留
装置4を介して鉄塔2につなぎ止められる。引留装置4
は、光ケーブル3を鉄塔2につなぎ止める引留クランプ
40と、引留クランプ40の反鉄塔側の端40aに接触
して光ケーブル3に装着される電界緩和部材50とを備
えている。本実施例の引留クランプ40は、複数本の線
材41と、光ケーブル3に装着された補強部材たとえば
補強ロッド42とを含む。線材41の各々は、螺旋の巻
き癖を予めつけられ軸方向中間部で折り曲げられてU字
状にされている。引留クランプ40と光ケーブル3とを
接続する際、これらの線材41は、その折曲げ端部が鉄
塔2側に向けられ、互いに捩り合わされつつ補強ロッド
42の外周面に螺旋状に巻き付けられる。補強ロッド4
2は、例えば、予め螺旋状に形成された線材で構成可能
である。
【0013】図3中の参照符号40bは、補強ロッド4
2に巻き付けられた複数本の線材41の折曲げ端部によ
り形成されるリング状の連結部を示す。この連結部40
bは、第1連結具6の反鉄塔2側に連結される。第1連
結具6の他側は、碍子7を介して第2連結具8に連結さ
れ、第2連結具8は、鉄塔2の一つの脚2aに結合され
たプレート2bに連結される。この様にして、光ケーブ
ル3が、引留クランプ40を介して鉄塔2につなぎ止め
られる。
【0014】図3において、参照符号10は鉄塔2の脚
2aに装着された取付け具を示す。光ケーブル3は、こ
の取付け具10により鉄塔2に固定され、更に、鉄塔2
に固定した屋外用接続函9(図1)に向けて延びてい
る。参照符号11は、光ケーブル3の外周面に巻き付け
られ光ケーブル3に生じる微風振動を防止するダンパを
示す。このダンパ11は、電気絶縁体の線材からなる。
なお、図1は概略図であって、図3とは細部において整
合していない。
【0015】電界緩和部材50は、導電性材料あるいは
半導電性材料からなる。本実施例では、図4ないし図7
に示す半導電性リングが、電界緩和部材50として用い
られる。この半導電性リング50は、第1及び第2の半
円環状要素51、52と、両要素51、52の基端同士
を結合する結合要素53とを有している。要素51、5
2及び53は互いに一体に形成されている。第1および
第2の半円環状要素51、52の先端には突起51aお
よび溝52aが夫々形成され、この溝52aに突起51
aが離脱自在に係合する。即ち、両要素51、52の先
端同士は互いに係脱自在になっている。第1及び第2要
素51、52の係脱、すなわち両該要素の開閉を阻害し
ないように、結合要素53は、その端面からみて、リン
グ半径方向外方に凸の円弧状に形成されると共にその厚
さが要素51、52のものよりも薄くされて、容易に折
り曲げ可能になっている。
【0016】半導電性リング50は、良好な電界緩和効
果を奏するように、丸みのある外形形状に形成されてい
る(図6)。図7では、図示の便宜上、半導電性リング
50はその外面にエッジがあるように図示されている
が、実際には、図7に線で示すエッジは丸められてい
る。半導電性リング50の寸法は、典型的には、幅Wが
11.0〜13.0mm、外径Dが21.0〜46.8
mmで、内径dが12.0〜38.4mmである。
【0017】半導電性リング50は、たとえばプラスチ
ックや硬質ゴムからなり、可撓性を有している。リング
50の第1、第2要素51、52の先端同士を係合する
と(図5)、光ケーブル3の外径と略等しい径を有して
光ケーブル3を収容可能な中空部50aが両該要素5
1、52の内周面により画成される。リング50は、自
由状態では、図4に示すように、第1、第2要素51、
52の先端同士が互いに離隔して先端同士の間から光ケ
ーブル3をリング50の中空部50a内へ挿入可能にな
っている。光ケーブル3をリング50内へ挿入した状態
でリング50の第1、第2要素51、52の先端同士を
係合すると、リング50が光ケーブル3の外周面に固定
される(図8)。
【0018】半導電性リング50は、好ましくは、10
2ないし107Ω−cmの範囲に入る体積抵抗率を有し
ている。このリング50を得るには、ゴムまたはプラス
チック材料たとえばエチレンプロピレンゴムに、導電性
金属繊維、導電性金属粉末、カーボンファイバ、カーボ
ンファイバ粉末、カーボンブラックあるいはアセチレン
ブラックなどを混入して得た上記の範囲に入る体積抵抗
率を有した半導電性ゴムまたは半導電性プラスチックを
成形する。或いは、ゴムまたはプラスチックを成形して
得たリングの全面に、導電性ゴムまたは導電性プラスチ
ックを溶射あるいは塗布する。
【0019】半導電性リング50の体積抵抗率の上記好
適範囲について、以下に簡略に説明する。リング50の
体積抵抗率が小さいほど、リング50の外表面でのコロ
ナ放電開始電圧が低下する。従って、上記の下限値を下
回るような体積抵抗率を有した導電性の高いリング50
を用いると、放電が生じ易くなる。また、光ケーブル3
とその外周面に装着されたリング50との間の隙間に塩
分、ほこり、雨水などが侵入して、要素3、50間に導
電層が形成されることがある。そして、上記の上限値を
上回るような体積抵抗率を有した導電性の低いリング5
0を用いると、斯く形成される導電層と金属製の引留ク
ランプ間に放電が生じ易くなる。
【0020】上記構成の引留装置4により光ケーブル3
を鉄塔2につなぎ止めるには、まず、光ケーブル3に補
強ロッド42を装着し、該ロッド42の外周面に引留ク
ランプ線材41を上述のように螺旋状に巻き付け、引留
クランプ40の鉄塔側の連結部40bを連結具6、碍子
7及び連結具8を介して鉄塔2に連結する。次に、半導
電性リング50が引留クランプ40の反鉄塔側の端40
a(本実施例では引留クランプ40の補強ロッド42の
端)に接した状態(すなわち、リング50及びロッド4
2の対向端面同士を互いに接触させ、或いは、リング5
0を補強ロッド端40aに被せた状態)で、リング50
の第1、第2要素51、52の先端同士を係合させ、こ
れによりリング50を光ケーブル3に装着固定する(図
8)。リング50は、ワンタッチ装着式であると共に軽
量なので、取り付け作業性が良い。
【0021】一般には、引留クランプ40(補強ロッド
42)の端40aの外形にはエッジがあり、従って、こ
の端の付近では送電線1による電界の強さが強くなる。
しかし、丸みのある外形の半導電性リング50を引留ク
ランプ端40aに接して配し、あるいは、リング50に
より引留クランプ端40aを覆うと、この端の付近での
電界の強さが減少し、従って、長年の間に光ケーブル3
の外周面に導電物質が付着した場合にも、引留クランプ
端40aにおいてドライバンドアークが発生し難くな
り、トラッキングの発生を有効に防止可能になる。
【0022】上記の半導電性リング50の耐久性を調べ
るため、日本工業規格のプラスチック建築材料の促進暴
露試験方法に準拠した、キセノンウエザロメータによる
紫外線照射を行った。8800時間(約1年間)にわた
る紫外線照射の後の目視による外観試験によれば、半導
電性リングには、使用上有害になるようなきず、ひび、
割れなどの異常は認められなかった。
【0023】以下、図9を参照して、図3に示したもの
と同種の引留装置を含むデッドエンドクランプアッセン
ブリを説明する。図9において、図3に示した要素と対
応する要素を、図3での参照符号と100との和に等し
い符号を付して示す。図9を参照すると、光ケーブル1
03にはその引留クランプ線材巻き付け領域に補強ロッ
ド142が装着され、この補強ロッド142の外周面
に、引留クランプ140を構成する線材141が巻き付
けられている。
【0024】図9において、デッドエンドクランプアッ
センブリは、引留クランプ140のシンブルクレビス1
40bに一端が揺動自在に接続された延長リンク106
を備え、この延長リンク106の他端は、クレビス形の
碍子107の対向端に揺動自在に連結されている。碍子
107の他端は、互いに揺動自在に連結されたリンクプ
レート181ならびに第1及び第2のU−クレビス18
2、183からなるリンク・クレビスアッセンブリ10
8を介して、鉄塔1の脚2aを構成する鉄塔プレート2
bに連結されている。図3の場合と同様、電界緩和部材
たとえば半導電性リング150が、引留クランプ140
の補強ロッド142の反鉄塔側の端140aに接した状
態で、光ケーブル103に装着固定されている。
【0025】図10は、図3に示したものと別種の引留
装置を含むテンションクランプセットを示す。このテン
ションクランプセットは、補強部材242によって補強
された光ケーブル203を保持するテンションクランプ
(引留クランプ)240を有している。テンションクラ
ンプ240は、クランプ本体241と、これに形成され
たネジ孔に夫々ネジ込まれるボルト243と、ボルト2
43の頭部とクランプ本体241との間に保持され光ケ
ーブル203にテンションを付与するテンションプレー
ト244とを有している。ボルト243のネジ込み度合
いを調整することにより、光ケーブル203に適度のテ
ンションを加えることができる。そして、半導電性リン
グ250が、テンションクランプ240の補強部材24
2の反鉄塔側の端240aに接した状態で、光ケーブル
203に装着されている。
【0026】テンションクランプ240の鉄塔側の端2
40bは、パラレルクレビス206とクレビス形碍子2
07とリンク・クレビスアッセンブリ208とを介し
て、鉄塔プレート2bに連結されている。リンク・クレ
ビスアッセンブリ208は、互いに揺動自在に連結され
たリンクプレート281ならびに第1及び第2のU−ク
レビス282、283とからなる。
【0027】本発明は上記実施例に限定されず、種々に
変形可能である。上記実施例では、ノンメタリックな構
成部品のみからなる自己支持型光ケーブルに対して本発
明を適用した場合について説明したが、本発明はその他
のタイプの絶縁被覆された光ケーブルにも適用可能であ
る。また、実施例では、電界緩和部材50、150、2
50を引留クランプ40、140、240と別体に設け
たが、引留クランプの反鉄塔側の端部の外形形状に丸み
をつけるなどして電界緩和部材と引留クランプとを一体
に構成可能である。換言すれば、本発明の引留装置は、
電界緩和部材を一体に設けた引留クランプのみにより構
成可能である。
【0028】また、上記実施例では、引留クランプ4
0、140として、螺旋状に形成した複数の線材41、
141を補強ロッド42、142の外周面に巻き付ける
タイプのものを使用したが、これに代えて、例えばアル
ミスリーブからなるもの、或いは、楔作用で引き留める
ものを用いても良い。また、半導電性リング50、15
0、250に代えて、球状の金属体または導電性プラス
チック体などを用いても良く、或いは、半導電性テープ
を光ケーブルに巻き付けても良い。
【0029】図11は、光ケーブルの引留に用いられ
る、本発明の変形例による引留クランプ(デッドエンド
クランプ)を示す。光ケーブル303は、支持部材33
1と、その中心に配された光ファイバケーブル332
と、支持部材331を包囲する図示しない外側絶縁チュ
ーブとからなる。引留クランプ340は、中空の雌型部
材345と、同部材345の中空部に挿入される雄型部
材346と、同部材346の中空部に挿入される中空の
保護部材347とを備えている。雄型部材346の先端
部および保護部材347の先端部は、楔形状にそれぞれ
形成されている。
【0030】光ファイバケーブル332は保護部材34
7の中空部に挿入され、一方、支持部材331は保護部
材347の外周面と雄型部材346の内周面との間に挿
入される。引留クランプ340の基端側において雄型部
材346の中空部内にはリング(図示略)が配され、こ
のリングに形成された複数の孔の夫々にはピン(図示
略)が挿入される。これらのピンは支持部材331間に
介在し、これにより、支持部材331同士が周方向に間
隔をおいて配される。雄型部材346を雌型部材345
の中空部に挿入すると、雌型部材345および保護部材
347の楔作用によって、支持部材331が引留クラン
プ340へ機械的に接続される。図3の場合と同様、引
留クランプ340の反鉄塔側の端340aに接して電界
緩和部材350が光ケーブル303に装着固定される。
【0031】
【発明の効果】本発明による光ケーブルの引留装置は、
絶縁被覆された光ケーブルを支持体につなぎ止めるため
の引留クランプと、引留クランプの反支持体側の端に接
して光ケーブルの外周面に装着される電界緩和部材とを
備え、電界緩和部材は、導電性を有する材料からなり、
また、丸みのある外形形状に形成されるので、引留クラ
ンプの端(エッジ)による電界増大作用を低減でき、光
ケーブルでのトラッキングに大きく寄与する引留クラン
プの反支持体側の端における電界の強さが低減するよう
に、この端の付近での電界分布を変化させることがで
き、トラッキングの発生を低減もしくは防止できる。
【0032】電界緩和部材を引留クランプと別体に形成
した場合、支持体への光ケーブルの引留を既存の引留ク
ランプを用いて行え、引留装置のコストを低減できる。
また、電界緩和部材により引留クランプの反支持体側の
端を覆うようにした場合には、引留クランプの反支持体
側の端が外部空間に全くあらわれず、その端の付近での
電界の強さを確実に低減でき、光ケーブルでのトラッキ
ングを確実に防止できる。また、所定範囲に入る体積抵
抗率を有する半導電性材料からなる電界緩和部材を用い
て、電界緩和部材による電界緩和効果を確実に得ること
ができる。更に、夫々の先端において互いに解除可能に
係合するようにされた第1及び第2の半環状要素を含む
電界緩和部材によれば、光ケーブルへの電界緩和部材の
取り付け作業を迅速かつ確実に行える。また、本発明
は、高電圧の送電線に沿って架線されて送電線による非
常に強い電界内に配される自己支持型光ケーブルでのト
ラッキングの発生を低減もしくは防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄塔間に架設した送電線に沿って架線された光
ケーブルを示す概略図である。
【図2】自己支持型光ケーブルの概略断面図である。
【図3】本発明の一実施例による引留装置をその周辺要
素と共に示す概略側面図である。
【図4】図3に示した半導電性リングを開いた状態で示
す拡大端面図である。
【図5】半導電性リングを閉じた状態で示す拡大端面図
である。
【図6】半導電性リングの長手方向断面図である。
【図7】半導電性リングの斜視図である。
【図8】半導電性リングを光ケーブルに固定した状態で
示す断面図である。
【図9】図3に示したものと同種の引留装置を含むデッ
ドエンドクランプアッセンブリの正面図である。
【図10】本発明の変形例による引留装置を含むテンシ
ョンクランプセットの正面図である。
【図11】本発明の別の変形例による引留クランプの長
手方向断面図である。
【符号の説明】
1 送電線 2 鉄塔 3、103、203、303 光ケーブル 4 引留装置 6、8 連結具 7 碍子 40、140、240、340 引留クランプ 40a、140a、240a、340a 引留クランプ
の反鉄塔側の端 50、150、250 電界緩和部材 51、52 半円環状要素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに離隔して設置された支持体間に延
    びる送電線に沿って架線される光ケーブルを支持体につ
    なぎ止めるための、光ケーブルの引留装置において、 絶縁被覆された光ケーブルを支持体につなぎ止めるため
    の引留クランプと、前記引留クランプの反支持体側の端
    に接して前記光ケーブルの外周面に装着される電界緩和
    部材とを備え、該電界緩和部材は、導電性を有する材料
    からなり、また、丸みのある外形形状に形成されること
    を特徴とする、光ケーブルの引留装置。
JP26990296A 1995-10-19 1996-10-11 光ケーブルの引留装置 Pending JPH09171131A (ja)

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JP (1) JPH09171131A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0940899A1 (en) * 1998-03-05 1999-09-08 PIRELLI GENERAL plc Limiting electrical degradation of all-dielectric self supporting cables
JP2013198250A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 雷防護方法
RU2631837C2 (ru) * 2016-02-03 2017-09-27 Общество С Ограниченной Ответственностью "Мзва" (Ооо "Мзва") Натяжной прессуемый зажим
RU2631858C2 (ru) * 2016-02-08 2017-09-27 Общество С Ограниченной Ответственностью "Мзва" (Ооо "Мзва") Натяжной прессуемый зажим
RU2721083C1 (ru) * 2019-10-10 2020-05-15 Общество С Ограниченной Ответственностью "Мзва" (Ооо "Мзва") Натяжной прессуемый зажим

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