JPH11316003A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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Publication number
JPH11316003A
JPH11316003A JP10123196A JP12319698A JPH11316003A JP H11316003 A JPH11316003 A JP H11316003A JP 10123196 A JP10123196 A JP 10123196A JP 12319698 A JP12319698 A JP 12319698A JP H11316003 A JPH11316003 A JP H11316003A
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JP
Japan
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heat transfer
heat
heater
burner
transfer section
Prior art date
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Application number
JP10123196A
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English (en)
Inventor
Toshiro Ogino
俊郎 荻野
Katsuhiko Ishikawa
克彦 石川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体燃料燃焼部の気化部において、予熱時間
の短縮、白煙、点火臭気の低減、気化の安定化、燃焼時
の消費電力の低減、高沸点成分を含む燃料を使用しても
短時間に燃焼量の低下や異常燃焼を生じないようにす
る。 【解決手段】 略扁平状の気化室26と、伝熱部25
a、25bと、加熱ヒータ30a、30bを備え、加熱
ヒータ30aから受熱部と一体の伝熱部25a側の熱供
給量を他の伝熱部2bへの熱供給量より多くした構成に
し、運転開始後炎孔部34の昇温速度が速くなり、点火
時の臭気が低減できる。また通電してから気化室26の
燃料の気化温度の到達するまでの時間が短縮され、燃焼
待ち時間が短くなる。また、気化室26の内部まで加熱
できるために低温部がなくなり燃料の気化が促進されタ
ール生成を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料燃焼装置
の気化部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体燃料燃焼装置は特開
平8−68509号公報に記載されているようなものが
知らされていた。これを図11を用いて説明する。
【0003】図中、1は気化器でその上部に円形のバー
ナ受け座2を設け、前記バーナ受け座2のほぼ中央にノ
ズル部3を配置し、バーナ受け座2とノズル部3の間に
燃焼用空気を供給する開口部4を設けてある。そしてノ
ズル部3に連通する連通口5を介して円筒状の気化室6
を形成し、気化室6内には燃料の気化を促進するための
気化素子7が、また連通口5の反対側の気化室6の端部
には燃料を供給する給油口8が設けてある。そして気化
器1の気化室6の反対側のバーナ受け座2の下側の約半
周に沿うようにU字型のヒータ9が配設してある。10
は混合管で多数の炎孔12を穿設したバーナ11ととも
にバーナ受け座2の上部に載置してある。
【0004】上記構成において、ヒータ9により所定温
度まで気化部1が加熱されると給油口8を介して液体燃
料は燃料供給手段13により供給され、高温に加熱され
た気化素子7内で燃料が気化を開始する。気化室6で気
化した気化ガスは連通口5を介してノズル部3より混合
管10内に噴出する。噴出した気化ガスはエゼクタ効果
により燃焼用の1次空気を開口部4より吸引し混合管1
0内で混合されて混合気となりバーナ11に穿設した炎
孔12より噴出して燃焼する。そして燃焼により発生し
た燃焼排ガスは空気と混合して温風となり暖房等に使用
される。燃焼を開始すると燃焼熱でバーナ受け座2に一
体形成した受熱フランジ2aを介して気化室6をさらに
加熱するために、ヒータ9による加熱が不要となり、自
己の燃焼熱で燃料を気化しながら燃焼を継続するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−68509号公報に記載されている構成の燃焼装置
では、燃焼開始時に気化器1を加熱するためにヒータ9
を使用し、ヒータ9で発生した熱を気化器1の金属部を
介して燃料を気化するための気化素子7を加熱する間接
加熱方式になっている。したがってヒータ9に通電して
から気化素子7が燃料の気化可能温度に到達するまでの
時間が長くなると言う課題があった。
【0006】また、燃料を気化する気化素子7が円柱状
であるために内部の温度が上がり難く長期間保管され酸
化した変質灯油や高沸点の異種油成分を含む燃料を使用
した際に燃料を完全に気化させることができず、気化素
子7内にタール成分が生成し目詰まりによって燃焼不良
を生ずる可能性もあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させるバ
ーナと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給口
を備えた略扁平状の気化室と、前記気化室の1扁平面に
前記バーナの燃焼熱を前記気化室に伝熱する第1の伝熱
部と第1の加熱ヒータを、他の扁平面に第2の伝熱部と
第2の加熱ヒータを備え、それぞれ気化室と伝熱部で前
記加熱ヒータを挟むように構成し、前記加熱ヒータへの
通電時に前記第1の加熱ヒータから前記第1の伝熱部へ
の熱供給量を前記第2の加熱ヒータから前記第2の伝熱
部への熱供給量より多くなるようにしたものである。
【0008】上記発明によれば、加熱された気化室に供
給された液体燃料は燃料供給口側より気化室内を移動拡
散し、徐々に加熱されながら気化ガスとなってノズル部
より噴出しバーナで燃焼する。加熱ヒータに通電し気化
室を予熱する際に加熱ヒータによって気化室と伝熱部を
加熱するが第1の加熱ヒータから第1の伝熱部への熱供
給量は第2の加熱ヒータから第2の伝熱部への熱供給量
より多くなるようにしてあるために、第1の伝熱部に連
接してある受熱部がより速く昇温することによって燃焼
開始後、短時間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱
し、第1の伝熱部を介して気化室を加熱し、安定した気
化状態を得ることができる。
【0009】また、気化室が略扁平状に構成してあり、
通電開始時に気化室の両面に配置してある第1の加熱ヒ
ータと第2の加熱ヒータによって気化室が両面から加熱
されるために気化室を速く加熱することができ、燃焼開
始時に加熱ヒータに通電してから気化室内が燃料気化可
能な温度に到達する時間が短縮できる。次に、燃焼が開
始すると燃焼熱は伝熱部を介して気化室を加熱すること
によって加熱ヒータへの通電を停止しても燃焼熱で気化
室を加熱することが可能となり、燃焼時の消費電力を低
減することができる。
【0010】また、気化室の両面に伝熱部を設けること
により気化室の熱容量を補充し、気化室に燃料を供給し
た際に生ずる気化室の一時的な温度低下を抑制し、気化
の安定化を図ることができる。
【0011】また、気化室が略扁平状に構成してあるた
めに気化室の内部まで高温に加熱することが可能とな
り、長期間保管され酸化した変質灯油や高沸点の異種成
分が混入し沸点が高くなった燃料も気化することがで
き、変質油などを使用した際気化室内でのタール化を抑
制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかる液体燃
料燃焼装置は、液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させ
るバーナと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供
給口を備えた略扁平状の気化室と、前記気化室の1扁平
面に前記バーナの燃焼熱を前記気化室に伝熱する第1の
伝熱部と第1の加熱ヒータを、他扁平面に第2の伝熱部
と第2の加熱ヒータを備え、それぞれ気化室と伝熱部で
加熱ヒータを挟むように構成し、前記加熱ヒータへの通
電時に前記第1の加熱ヒータから前記第1の伝熱部への
熱供給量を前記第2の加熱ヒータから前記第2の伝熱部
への熱供給量より多くなるようにしたものである。
【0013】そして加熱された気化室に供給された液体
燃料は燃料供給口側より気化室内を移動拡散し、徐々に
加熱されながら気化ガスとなってノズル部より噴出しバ
ーナで燃焼する。加熱ヒータに通電し気化室を予熱する
際に加熱ヒータによって気化室と伝熱部を加熱するが第
1の加熱ヒータから第1の伝熱部への熱供給量が第2の
加熱ヒータから第2の伝熱部への熱供給量より多くなる
ようにしてあるために、第1の伝熱部に連接してある受
熱部がより速く昇温することによって燃焼開始後、短時
間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部と伝熱し、第1の伝
熱部を介して燃焼熱によって気化室を加熱し、安定した
気化状態を得ることができる。
【0014】また、気化室が略扁平状に構成してあり、
通電開始時に気化室の両面に配置してある第1の加熱ヒ
ータと第2の加熱ヒータによって気化室が両面から加熱
されるために気化室を速く加熱することができ、燃焼開
始時に加熱ヒータに通電してから気化室内が燃料気化可
能な温度に到達する時間が短縮できる。次に、燃焼が開
始すると燃焼熱は伝熱部を介して気化室を加熱すること
によって加熱ヒータへの通電を停止しても燃焼熱で気化
室を加熱することが可能となり、燃焼時の消費電力を低
減することができる。
【0015】また、気化室の両面に伝熱部を設けること
により気化室の熱容量を補充し、気化室に燃料を供給し
た際に生ずる気化室の一時的な温度低下を抑制し、気化
の安定化を図ることができる。
【0016】また、気化室が略扁平状に構成してあるた
めに気化室の内部まで高温に加熱することが可能とな
り、長期間保管され酸化した変質灯油や高沸点の異種成
分が混入し沸点が高くなった燃料も気化することがで
き、変質油等を使用した際気化室内でのタール化を抑制
することができる。
【0017】また、本発明の請求項2にかかる液体燃料
燃焼装置は、バーナの燃焼熱を受熱する手段として前記
バーナを載置するバーナ受け座を備え、前記バーナ受け
座と第1の伝熱部を一体化した構成にした。
【0018】そして通電開始後第1の伝熱部に一体とし
てあるバーナ受け座はより速く昇温し、バーナ受け座に
載置してあるバーナが早期に加熱され、点火時にバーナ
の炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易にし、
着火時の白煙や臭気を低減することができる。また、燃
焼が開始すると燃焼熱はバーナ受け座から伝熱部を介し
気化室を加熱することができ加熱ヒータへの通電が不要
となり、燃焼時の消費電力の低減を図ることができる。
【0019】また、本発明の請求項3にかかる液体燃料
燃焼装置は、バーナの燃焼熱を受熱する手段として前記
バーナの略上方に受熱体を備え、前記受熱体と第1の伝
熱部を一体とした構成にした。
【0020】そして通電開始後第1の伝熱部に連接して
ある受熱部が速く昇温し、燃焼開始後、短時間でバーナ
の燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1の伝熱部を介し
て燃焼熱によって気化室を加熱し、安定した気化状態を
得ることができる。また受熱部をバーナの上方に設ける
ことによって燃焼熱を効率良く受熱することが可能とな
り、燃焼時の消費電力の低減を図ることができる。
【0021】また、本発明の請求項4にかかる液体燃料
燃焼装置は、第1の伝熱部の第1の加熱ヒータとの接触
面と反対側の面に第3の加熱ヒータを設けた構成にし
た。
【0022】そして、通電開始時に第3の加熱ヒータに
も通電することによって第1の伝熱部を介してバーナ受
け座の加熱を促進し、バーナ受け座に載置してあるバー
ナが早期に加熱され点火時にバーナの炎孔部から噴出す
る予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気
をさらに低減することができる。また、通電開始時に第
3の加熱ヒータにも通電することによって第1の伝熱部
を介して受熱部の加熱を促進し、燃焼開始後、より短時
間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1の伝
熱部を介して燃焼熱によってより速く気化室を加熱し、
安定した気化状態を得ることができる また、本発明の請求項5にかかる液体燃料燃焼装置は、
バーナ受け座のバーナを載置する面の反対側の面に第4
の加熱ヒータを設けた構成にした。
【0023】そして、通電開始時に第4の加熱ヒータに
も通電することによって、直接バーナ受け座を加熱する
ことによりバーナ受け座に載置してあるバーナが早期に
加熱され、点火時にバーナの炎孔部から噴出する予混合
ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気をさらに
低減することができる。
【0024】また、本発明の請求項6にかかる液体燃料
燃焼装置は、第1の加熱ヒータと第1の伝熱部の間の熱
伝導率を第2の加熱ヒータと第2の伝熱部の間の熱伝導
率より高くなるように構成した。
【0025】そして、通電開始後、第1の加熱ヒータか
ら第1の伝熱部への熱供給量が第2の加熱ヒータから第
2の伝熱部への熱供給量より多くなるために、第1の伝
熱部を介してバーナ受け座の加熱を促進し、バーナ受け
座に載置してあるバーナが早期に加熱され点火時にバー
ナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容易に
し、着火時の白煙や臭気をさらに低減することができ
る。または、第1の伝熱部と一体としてある受熱部がよ
り速く昇温することによって、燃焼開始後、短時間でバ
ーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1の伝熱部を
介して燃焼熱によって速くに気化室を加熱し、安定した
気化状態を得ることができる。
【0026】また、本発明の請求項7にかかる液体燃料
燃焼装置は、第2の加熱ヒータと第2の伝熱部の間に熱
緩衝体を設けた構成にした。
【0027】そして、第2の加熱ヒータと第2の伝熱部
の間に設けた熱緩衝体により第2の加熱ヒータと第2の
伝熱部の間の熱伝導率が第1の加熱ヒータと第1の伝熱
部の間の熱伝導率より高くなり、通電開始後、第1の加
熱ヒータから第1の伝熱部への熱供給量が第2の加熱ヒ
ータから第2の伝熱部への熱供給量より多くなるため
に、第1の伝熱部を介してバーナ受け座の加熱を促進
し、バーナ受け座に載置してあるバーナが早期に加熱さ
れ点火時にバーナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの
着火を容易にし、着火時の白煙や臭気をさらに低減する
ことができる。または、第1の伝熱部に連接してある受
熱部がより速く昇温することによって、燃焼開始後、短
時間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1の
伝熱部を介して燃焼熱によって早期に気化室を加熱す
し、安定した気化状態を得ることができる。
【0028】また、本発明の請求項8にかかる液体燃料
燃焼装置は、熱緩衝体を加熱ヒータと伝熱部との電気的
な絶縁体と兼用するように構成にしたもので、熱緩衝板
と電気な絶縁体を1部品で構成することにより部品点数
の削減を図ることができる。
【0029】また、本発明の請求項9にかかる液体燃料
燃焼装置は第1の加熱ヒータから第1の伝熱部の受熱側
への熱供給量を第1の伝熱部からの他部への熱供給量よ
り多くなるようにしたものである。
【0030】そして通電開始後、バーナ受け座の昇温速
度をより速め、バーナ受け座に載置してあるバーナが早
期に加熱して点火時にバーナの炎孔部から噴出する予混
合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気をさら
に低減することができる。または、受熱部をより速く昇
温することによって、燃焼開始後、短時間でバーナの燃
焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1の伝熱部を介して燃
焼熱によって早期に気化室を加熱すし、安定した気化状
態を得ることができる。
【0031】また、本発明の請求項10にかかる液体燃
料燃焼装置は第1の伝熱部と第2の伝熱部をねじで締結
し前記第2の伝熱部、気化室、加熱ヒータを脱着自在に
構成したものである。
【0032】そして気化室や加熱ヒータに不具合が発生
した場合にそれぞれの部分を取り外して、気化室や加熱
ヒータを容易に交換することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を用いて説明する。
【0034】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける液体燃料燃焼装置を示す要部断面図、図2は同液体
燃焼装置の気化部の上面図、図3は同液体燃焼装置の気
化部の下面図、である。
【0035】図1〜図3において、21は気化部で、そ
の上部に円形のバーナ受け座22を設け、前記バーナ受
け座22のほぼ中央にノズル部23を配置しバーナ受け
座22とノズル部23の間に燃焼用空気が流入する開口
部24が設けてある。25aは第1の伝熱部でバーナ受
け座22と連接して一体に構成してある。25bは第2
の伝熱部で気化室26の下面に設けてある。26は気化
室で略扁平状で一端が気化ガス通路27を介しノズル部
23と連通し、他端に燃料供給口28が設けてある。2
9は気化室26内に設けてある気化素子、30aは気化
室26の上面に設けた第1の加熱ヒータ、30bは気化
室26の下面に設けた第2の加熱ヒータで気化室26を
両面から挟むよう第1の伝熱部25aと第2の伝熱部b
によって固定されている。31は熱緩衝板で第2の加熱
ヒータと第2の伝熱部の間に設けてある。32はノズル
部23の上方に位置しバーナ受け座22に載置した混合
管、33は下部周壁に多数の炎孔部34を設けたバーナ
である。35は燃料を気化部21に供給する燃料ポン
プ、36はノズル部23を開閉するニードル、37はニ
ードル36を駆動するソレノイドである。
【0036】次に動作、作用について説明する。第1の
加熱ヒータ30a、第2の加熱ヒータ30bに通電し、
気化室26が所定の温度に到達すると、燃料ポンプ35
が起動し、燃料を燃料供給口28から気化室26内に供
給する。燃料供給口28より気化室26内に供給された
燃料は多孔を有した気化素子29の細孔内を気化ガス通
路27側に向かって加熱されながら拡散移動し次第に燃
料中の低沸点成分から気化し液体から気体になり気化ガ
スとなって気化ガス通路27を経由してノズル部23よ
り噴出する。気化ガスがノズル部23より噴出する際に
エゼクタ効果により開口部24より1次空気を吸入し混
合管32内で気化ガスと混合しながらバーナ33内を経
由して炎孔部34で燃焼する。そして燃焼中は炎孔部3
4に形成した火炎によってバーナ受け座22が加熱され
バーナ受け座22に連接して一体に設けてある第1の伝
熱部25aを介して気化室26を加熱することにより燃
焼時は加熱ヒータ30a、30bよる加熱が不要となり
燃焼熱のみで気化燃焼を持続する。
【0037】本実施例の構成において、バーナの燃焼熱
を受熱し、その熱で気化室26を加熱させるために受熱
部であるバーナ受け座22から気化室26の間に熱を伝
達するための伝熱部25aのような伝熱構成が必要とな
る。伝熱部25aには熱伝導の良い真鍮やアルミ合金等
を使用するが、気化室26内で液体燃料を気化させる熱
量を搬送するための伝熱面積を確保するとなると、バー
ナ受け座22や第1の伝熱部25aの熱容量が大きくな
る。本発明の実施例においては第2の加熱ヒータ30b
と第2の伝熱部25bの間に熱緩衝板31を設けてある
ために、加熱ヒータ30a、30bに通電し気化室26
を昇温させる際に、気化室26を加熱すると同時に第1
の伝熱部25aおよびを第2の伝熱部25bを加熱する
が、第2の加熱ヒータ30bと第2の伝熱部25bの間
の熱抵抗が第1の加熱ヒータ30aと気化室26および
第1の伝熱部25aの間の熱抵抗より大きく第1の加熱
ヒータ30aおよび第2の加熱ヒータ30bで発生した
熱は気化室26を加熱するとともに第1の伝熱部25a
から多く伝熱され気化室26および第1の伝熱部25a
を速く加熱することができる。そして第1の伝熱部25
aに連接して一体で構成してあるバーナ受け座22、バ
ーナ33も速く加熱されるために点火時にバーナ33の
炎孔部34から噴出する予混合ガスへの着火を容易に
し、着火時の白煙や臭気をさらに低減することができ
る。また、燃焼開始後、バーナ受け座22がすでに加熱
されているために短時間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱
部25aに伝熱することが可能となり、、第1の伝熱部
25aを介して燃焼熱によって早期に気化室26を加熱
し、気化室26が速く安定した温度の到達するために安
定した気化状態を得ることができる。
【0038】また、気化室26が所定の温度に到達し燃
料供給を開始した際に気化室26の熱容量が小さいため
に一時的に温度が低下し燃料の気化不良を生ずる場合が
あるが、本実施例において、気化室26の1扁平面に第
1の伝熱部25aが、他扁平面の第2の伝熱部25bが
隣接して設けてあるために第1の伝熱部25aと第2の
伝熱部25bの熱容量によりこの温度低下を抑制し安定
した気化を得ることができる。
【0039】この時に熱緩衝板31がないと、通電開始
時に加熱ヒータ30a、30bが発熱すると気化室26
と第1の伝熱部25a、第2の伝熱部25bを同時に加
熱するために熱が分散され第1の伝熱部25aの加熱速
度が遅くなる。燃焼中、第2の伝熱部25bは第1の伝
熱部25aを介して燃焼熱によって加熱され、第1の伝
熱部25aととも気化室26を両面から加熱するが熱緩
衝板31が介在していても加熱速度は遅くなるものの熱
量が多いために気化室26内の燃料を気化するための熱
量は確保することができる。また、燃料が気化室26内
で気化する過程において、気化室26および内蔵された
気化素子29内の燃料の拡散通路に温度の低い部分が存
在すると燃料の一部が気化室内で気化を完了せず、下流
のノズル部23で気化するために生成したタールがノズ
ル部23の気化ガス噴出孔を閉塞し燃焼量の低下を生ず
るが、本実施例の構成によれば気化室26が扁平状に構
成してあることと、両面から加熱するために内部まで高
温に加熱され、低温部が生じないために燃料は気化室2
6内で気化を完了させることができる。
【0040】また、熱緩衝板41を第2の加熱ヒータ3
0bと第2の伝熱部25bとの電気的な絶縁体として使
用することにより第2の25b側の絶縁材を廃止するこ
とが可能で部品数の削減を図ることができる。
【0041】(実施例2)図4は本発明の実施例2の液
体燃料燃焼装置を示す要部縦断面図である。
【0042】図4において、41は気化部、44は略扁
平状の気化室で一端にノズル部45、他端に燃料供給口
46を備え内部に気化素子47を内蔵してある。43a
は第1の伝熱部で一端に受熱部42を備えており、気化
室44との間に第1の加熱ヒータ48aを設けてある。
43bは第2の伝熱部で、気化室44との間には第2の
加熱ヒータ48bと熱緩衝体51が設けてある。49は
バーナで略上方に受熱部42が臨むように設けてある。
【0043】次に動作、作用について説明する。第1の
加熱ヒータ48a、第2の加熱ヒータ48bに通電し、
気化室44が所定の温度に到達すると、燃料ポンプ(図
示せず)が起動し、燃料を燃料供給口46から気化室4
4内に供給する。燃料供給口46より気化室44内に供
給された燃料は多孔を有した気化素子47の細孔内をノ
ズル部45側に向かって加熱されながら拡散移動し次第
に燃料中の低沸点成分から気化し液体から気体になり気
化ガスとなってノズル部45より噴出する。気化ガスが
ノズル部45から噴出する際にエゼクタ効果により1次
空気を吸入しバーナ49内で気化ガスと混合しながらバ
ーナ49の出口で燃焼する。そして燃焼中はバーナ49
に形成した火炎によって受熱部42が加熱され受熱部4
2に連接して一体に設けてある第1の伝熱部43aを介
して気化室44を加熱することにより燃焼時は加熱ヒー
タ48a、48bよる加熱が不要となり燃焼熱のみで気
化燃焼を持続する。
【0044】本実施例のような構成において、バーナ4
9での燃焼熱を受熱し、その熱で気化室44を加熱させ
るために受熱部42から気化部41の間に熱を伝達する
ための伝熱部43aのような伝熱構成が必要となり、第
1の伝熱部43aの熱容量が大きくなる。本発明の実施
例においては第2の加熱ヒータ48bと第2の伝熱部4
3bの間に熱緩衝板51を設けてあるために、加熱ヒー
タ48a、48bに通電し気化室44を昇温させる際
に、気化室44を加熱すると同時に第1の伝熱部43a
およびを第2の伝熱部43bを加熱するが、第2の加熱
ヒータ48bと第2の伝熱部43bの間の熱抵抗が第1
の加熱ヒータ48aと気化室44および第1の伝熱部4
3aの間の熱抵抗より大きく第1の加熱ヒータ48aお
よび第2の加熱ヒータ48bで発生した熱は気化室44
を加熱するとともに第1の伝熱部43aに多く伝熱され
気化室44および第1の伝熱部43aを速く加熱するこ
とができる。そして第1の伝熱部43aに連接して一体
で構成してある受熱部42も速く加熱される。燃焼開始
後、受熱部42がすでに加熱されているために短時間で
バーナ49の燃焼熱を第1の伝熱部43aに伝熱するこ
とが可能となり、、第1の伝熱部43aを介して燃焼熱
によって早期に気化室44を加熱し、気化室44が速く
安定した温度の到達するために安定した気化状態を得る
ことができる。
【0045】また、気化室44が所定の温度に到達し燃
料供給を開始した際に気化室44の熱容量が小さいため
に一時的に温度が低下し燃料の気化不良を生ずる場合が
あるが、本実施例において、気化室44の1扁平面に第
1の伝熱部43aが、他扁平面の第2の伝熱部43bが
隣接して設けてあるために第1の伝熱部43aと第2の
伝熱部43bの熱容量によりこの温度低下を抑制し安定
した気化を得ることができる。
【0046】この時に熱緩衝板51がないと、通電開始
時に加熱ヒータ48a、48bが発熱すると気化室44
と第1の伝熱部43a、第2の伝熱部43bを同時に加
熱するために熱が分散され第1の伝熱部43aの加熱速
度が遅くなる。燃焼中、第2の伝熱部43bは第1の伝
熱部43aを介して燃焼熱によって加熱され、第1の伝
熱部43aととも気化室44を両面から加熱するが熱緩
衝板51が介在していても加熱速度は遅くなるものの熱
量が多いために気化室44内の燃料を気化するための熱
量は確保することができる。また、燃料が気化室44内
で気化する過程において、気化室44および内蔵された
気化素子47内の燃料の拡散通路に温度の低い部分が存
在すると燃料の一部が気化室内で気化を完了せず、下流
のノズル部45で気化するために生成したタールがノズ
ル部45の気化ガス噴出孔を閉塞し燃焼量の低下を生ず
るが、本実施例の構成によれば気化室44が扁平状に構
成してあることと、両面から加熱するために内部まで高
温に加熱され、低温部が生じないために燃料は気化室4
4内で気化を完了させることができ、タールの生成によ
る燃焼量の低下を防止することができる。
【0047】(実施例3)図5は本発明の実施例3の液
体燃料燃焼装置の気化部の要部縦断面図である。
【0048】実施例3において実施例1と異なる点は第
3の加熱ヒータ30cを第1の伝熱部25aの1扁平面
に設けた点である。なお、実施例1と同一符号のものは
同一構造であり、説明は省略する。
【0049】次に動作、作用を説明する。第1の加熱ヒ
ータ30a、第2の加熱ヒータ30b、第3の加熱ヒー
タ30cに通電し、気化室26が所定の温度に到達する
と、燃料ポンプ(図示せず)が起動し、燃料を燃料供給
口28から気化室26内に供給する。燃料供給口28よ
り気化室26内に供給された燃料は多孔を有した気化素
子29の細孔内を気化ガス通路27側に向かって加熱さ
れながら拡散移動し次第に燃料中の低沸点成分から気化
し液体から気体になり気化ガスとなってノズル部23よ
り噴出する。気化ガスがノズル部23から噴出する際に
エゼクタ効果により1次空気を吸入しバーナ32(図示
せず)内で気化ガスと混合しながら炎孔部34(図示せ
ず)で燃焼する。
【0050】本実施例の構成によれば、通電開始時に第
1の加熱ヒータ30a、第2の加熱ヒータ30bに併せ
て第3の加熱ヒータ30cにも通電することにより第1
の伝熱部25aの昇温速度を速めることが可能となり、
第1の伝熱部25aに連接して一体で構成したバーナ受
け座22を速く昇温し、予混合ガスへの着火を容易に
し、着火時の白煙や臭気をさらに低減することができる
とともに、気化室26が速く安定した温度の到達するた
めに安定した気化状態を得ることができる。
【0051】また、第1から第3の加熱ヒータ30a、
30b、30cをそれぞれ、または1つを独立して制御
して第3の加熱ヒータ30cへの通電量を第1の加熱ヒ
ータ30aや第2の加熱ヒータ30bの通電量より多く
することによって第1の伝熱部25aの昇温速度をより
速めることも可能である。
【0052】また、図6に示すように、実施例2の第1
の伝熱部43aの一面に第3の加熱ヒータ48cを設け
ることによって、第1の伝熱部43aに連接して一体で
構成した受熱部42を速く昇温し、気化室44が速く安
定した温度の到達するために安定した気化状態を得るこ
とができる。
【0053】(実施例4)図7は本発明の実施例4の液
体燃料燃焼装置の気化部の要部縦断面図、図8は同液体
燃料燃焼装置の気化部の下面図である。
【0054】実施例4において実施例1と異なる点は第
3の加熱ヒータ30dをバーナ受け座22のバーナ(図
示せず)載置面の反対側に設けた点である。なお、実施
例1と同一符号のものは同一構造であり、説明は省略す
る。
【0055】次に動作、作用を説明する。第1の加熱ヒ
ータ30a、第2の加熱ヒータ30b、第3の加熱ヒー
タ30dに通電し、気化室26が所定の温度に到達する
と、燃料ポンプ(図示せず)が起動し、燃料を燃料供給
口28から気化室26内に供給する。燃料供給口28よ
り気化室26内に供給された燃料は多孔を有した気化素
子29の細孔内を気化ガス通路27側に向かって加熱さ
れながら拡散移動し次第に燃料中の低沸点成分から気化
し液体から気体になり気化ガスとなってノズル部23よ
り噴出する。気化ガスがノズル部23噴出する際にエゼ
クタ効果により1次空気を吸入しバーナ(図示せず)内
で気化ガスと混合しながらバーナ出口で燃焼する。
【0056】本実施例の構成によれば、通電開始時に第
1の加熱ヒータ30a、第2の加熱ヒータ30bに併せ
て第3の加熱ヒータ30dにも通電することによりバー
ナ受け座22の昇温速度を速めることが可能となり、加
熱されたバーナ受け座22に載置したバーナ(図示せ
ず)がより速く加熱され、予混合ガスへの着火を容易に
し、着火時の白煙や臭気をさらに低減することができる
とともに、気化室26が速く安定した温度の到達するた
めに安定した気化状態を得ることができる。また、第1
から第3の加熱ヒータ30a、30b、30dをそれぞ
れ、または1つを独立して制御して第3の加熱ヒータ3
0dへの通電量を第1の加熱ヒータ30aや第2の加熱
ヒータ30bの通電量より多くすることによってバーナ
受け座22の昇温速度をより速めることも可能である。
【0057】なお、本実施例に構成の第1の伝熱部の上
面に加熱ヒータを付加することによってさらにこの効果
を高めることができる。
【0058】(実施例5)図9は本発明の実施例5の液
体燃料燃焼装置の気化部の下面図である。
【0059】実施例5において実施例1と異なる点は第
1の加熱ヒータ30aの配置密度を第2の加熱ヒータ3
0bの配置密度より密にした点である。なお、実施例1
と同一符号のものは同一構造であり、説明は省略する。
【0060】次に動作、作用を説明する。第1の加熱ヒ
ータ30a、第2の加熱ヒータ30bに通電し、気化室
26が所定の温度に到達すると、燃料ポンプ(図示せ
ず)が起動し、燃料を燃料供給口28から気化室26内
に供給する。燃料供給口28より気化室26内に供給さ
れた燃料は多孔を有した気化素子29の細孔内を気化ガ
ス通路27側に向かって加熱されながら拡散移動し次第
に燃料中の低沸点成分から気化し液体から気体になり気
化ガスとなってノズル部23より噴出する。気化ガスが
ノズル部23噴出する際にエゼクタ効果により1次空気
を吸入しバーナ(図示せず)内で気化ガスと混合しなが
らバーナ出口で燃焼する。
【0061】本実施例の構成によれば、第1の加熱ヒー
タ30aの配置密度を第2の加熱ヒータの30b配置密
度より密にしてあるため、加熱ヒータ30a、30bに
通電し気化室26を昇温させる際に、気化室26を加熱
すると同時に第1の伝熱部25aおよびを第2の伝熱部
25bを加熱するが、第1の加熱ヒータ30aの発熱密
度が第2の加熱ヒータ30bより高く、第1の加熱ヒー
タ30aおよび第2の加熱ヒータ30bで発生した熱は
気化室26を加熱するとともに第1の伝熱部25aは多
く伝熱され気化室26および第1の伝熱部25aを速く
加熱することができる。そして第1の伝熱部25aに連
接して一体で構成してあるバーナ受け座22も速く昇温
し、予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭
気をさらに低減することができるとともに、気化室26
が速く安定した温度の到達するために安定した気化状態
を得ることができる。なお、本実施例の構成は実施例2
の構成の場合においても同様な作用により気化室44が
速く安定した温度の到達するために安定した気化状態を
得ることができる。
【0062】(実施例6)図10は本発明の実施例6の
液体燃料燃焼装置の気化部の下面図である。
【0063】実施例6において実施例1は第1の加熱ヒ
ータ25aの配置密度をノズル部23側を燃料供給口2
8側より密にした点である。なお、実施例1と同一符号
のものは同一構造であり、説明は省略する。
【0064】次に動作、作用を説明する。第1の加熱ヒ
ータ30a、第2の加熱ヒータ30bに通電し、気化室
26が所定の温度に到達すると、燃料ポンプ(図示せ
ず)が起動し、燃料を燃料供給口28から気化室26内
に供給する。燃料供給口28より気化室26内に供給さ
れた燃料は多孔を有した気化素子29の細孔内を気化ガ
ス通路27側に向かって加熱されながら拡散移動し次第
に燃料中の低沸点成分から気化し液体から気体になり気
化ガスとなってノズル部23より噴出する。気化ガスが
ノズル部23噴出する際にエゼクタ効果により1次空気
を吸入しバーナ(図示せず)内で気化ガスと混合しなが
らバーナ出口で燃焼する。
【0065】本実施例の構成によれば、第1の加熱ヒー
タ30aの配置密度をノズル部23側が燃料供給口28
より密にしてあるために、加熱ヒータ30a、30bに
通電し気化室26を昇温させる際に、気化室26を加熱
すると同時に第1の伝熱部25aおよびを第2の伝熱部
25bを加熱するが、第1の加熱ヒータ30aのノズル
部23側の発熱密度が他部より高く、近接するバーナ受
け座22の昇温速度を速くすることができる。そのため
に、バーナ(図示せず)が速く加熱され予混合ガスへの
着火を容易にし、着火時の白煙や臭気をさらに低減する
ことができるとともに、気化室26が速く安定した温度
の到達するために安定した気化状態を得ることができ
る。
【0066】また、いずれの実施例においても、第1の
伝熱部25aまたは43aと第2の伝熱部25bと43
bをねじ等により脱着自在に連結することにより、第2
の伝熱部25bまたは43bを取り外して、内部に設け
た気化室26または44や第1、第2の加熱ヒータ30
a、30b、48a、48bを容易に交換することがで
きる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
かかる液体燃料燃焼装置は、略扁平状の気化室と、前記
気化室の1面にバーナの燃焼熱を前記気化室に伝熱する
第1の伝熱部と第1の加熱ヒータを、他面に第2の伝熱
部と第2の加熱ヒータを備え、それぞれ気化室と伝熱部
で加熱ヒータを挟むように構成し、前記加熱ヒータの通
電時に前記第1の加熱ヒータから前記第1の伝熱部への
熱供給量を前記第2の加熱ヒータから前記第2の伝熱部
への熱供給量より多くなるようにしているので、第1の
伝熱部に連接してある受熱部がより速く昇温することに
よって燃焼開始後、短時間でバーナの燃焼熱を第1の伝
熱部に伝熱し、第1の伝熱部を介して燃焼熱によって気
化室を加熱し、安定した気化状態を得ることができる。
【0068】また、気化室が略扁平状に構成してあり、
通電開始時に気化室の両面に配置してある第1の加熱ヒ
ータと第2の加熱ヒータによって気化室が両面から加熱
するために気化室を速く加熱することができ、燃焼開始
時に加熱ヒータに通電してから気化室内が燃料気化可能
な温度に到達する時間が短縮できるとともに気化室が内
部まで高温に加熱できるために、気化室内へのタールの
生成を抑制できる。また、燃焼が開始すると燃焼熱は伝
熱部を介して気化室を加熱することによって加熱ヒータ
への通電を停止しても燃焼熱で気化室を加熱することが
可能となり、燃焼時の消費電力を低減できる。
【0069】また、請求項2項にかかる液体燃料燃焼装
置は、バーナの燃焼熱を受熱する手段として前記バーナ
を載置するバーナ受け座を備え、前記バーナ受け座と第
1の伝熱部を連接した構成にし、かつ、加熱ヒータの通
電時に前記第1の加熱ヒータから前記第1の伝熱部への
熱供給量を前記第2の加熱ヒータから前記第2の伝熱部
への熱供給量より多くなるようにしているので、第1の
伝熱部に一体としてあるバーナ受け座より速く昇温する
ことによってバーナ受け座に載置してあるバーナが早期
に加熱され、点火時にバーナの炎孔部から噴出する予混
合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気を低減
することができる。
【0070】また、本発明の請求項3にかかる液体燃料
燃焼装置は、バーナの燃焼熱を受熱する手段として前記
バーナの略上方に受熱体を備え、前記受熱体と第1の伝
熱部を連接した構成にしているので、通電開始後第1の
伝熱部に連接してある受熱部が速く昇温し、燃焼開始
後、短時間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、
第1の伝熱部を介して燃焼熱によって気化室を加熱し、
安定した気化状態を得ることができる。また受熱部をバ
ーナの上方に設けることによって燃焼熱を効率良く受熱
することが可能となり、燃焼時の消費電力の低減を図る
ことができる。
【0071】また、本発明の請求項4にかかる液体燃料
燃焼装置は、第1の伝熱部の第1の加熱ヒータとの接触
面と反対側の面に第3の加熱ヒータを設けた構成にして
あるので、通電開始時に第3の加熱ヒータにも通電する
ことによって第1の伝熱部を介してバーナ受け座の加熱
を促進し、バーナ受け座に載置してあるバーナが早期に
加熱され点火時にバーナの炎孔部から噴出する予混合ガ
スへの着火を容易にし、着火時の白煙や臭気をさらに低
減することができる。また、通電開始時に第3の加熱ヒ
ータにも通電することによって、燃焼開始後、より短時
間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1の伝
熱部を介して燃焼熱によってより速く気化室を加熱し、
安定した気化状態を得ることができる。
【0072】また、本発明の請求項5にかかる液体燃料
燃焼装置は、バーナ受け座のバーナを載置する面の反対
側の面に第4の加熱ヒータを設けた構成にしてあるの
で、通電開始時に第4の加熱ヒータにも通電することに
よって、直接バーナ受け座を加熱することによりバーナ
受け座に載置してあるバーナが早期に加熱され、点火時
にバーナの炎孔部から噴出する予混合ガスへの着火を容
易にし、着火時の白煙や臭気をさらに低減することがで
きる。
【0073】また、本発明の請求項6にかかる液体燃料
燃焼装置は、第1の加熱ヒータと第1の伝熱部の間の熱
伝導率を第2の加熱ヒータと第2の伝熱部の間の熱伝導
率より高くなるように構成してあるので、通電開始後、
第1の加熱ヒータから第1の伝熱部への熱供給量が第2
の加熱ヒータから第2の伝熱部への熱供給量より多くな
るために、第1の伝熱部を介してバーナ受け座の加熱を
促進し、バーナ受け座に載置してあるバーナが早期に加
熱され点火時にバーナの炎孔部から噴出する予混合ガス
への着火を容易にし、着火時の白煙や臭気をさらに低減
することができる。または、第1の伝熱部に連接してあ
る受熱部がより速く昇温することによって、燃焼開始
後、短時間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、
第1の伝熱部を介して燃焼熱によって早期に気化室を加
熱すし、安定した気化状態を得ることができる。
【0074】また、本発明の請求項7にかかる液体燃料
燃焼装置は、第2の加熱ヒータと第2の伝熱部の間に熱
緩衝体を設けた構成にしてあるので、第2の加熱ヒータ
と第2の伝熱部の間の熱伝導率が第1の加熱ヒータと第
1の伝熱部の間の熱伝導率より高くなるため、通電開始
後、第1の加熱ヒータから第1の伝熱部への熱供給量が
第2の加熱ヒータから第2の伝熱部への熱供給量より多
くなり、第1の伝熱部を介してバーナ受け座の加熱を促
進し、バーナ受け座に載置してあるバーナが早期に加熱
され点火時にバーナの炎孔部から噴出する予混合ガスへ
の着火を容易にし、着火時の白煙や臭気をさらに低減す
ることができる。または、第1の伝熱部に連接してある
受熱部がより速く昇温することによって、燃焼開始後、
短時間でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1
の伝熱部を介して燃焼熱によって早期に気化室を加熱す
し、安定した気化状態を得ることができる。
【0075】また、本発明の請求項8にかかる液体燃料
燃焼装置は、熱緩衝体を加熱ヒータと伝熱部との電気的
な絶縁体と兼用するように構成にしているので、部品点
数の削減を図ることができる。
【0076】また、本発明の請求項9にかかる液体燃料
燃焼装置は第1の加熱ヒータのバーナ受け座に近接する
部分の発熱量を他部の発熱量より多くなるように構成し
ているので、通電開始後、バーナ受け座の昇温速度をよ
り速め、予混合ガスへの着火を容易にし、着火時の白煙
や臭気をさらに低減することができる。または、受熱部
をより速く昇温することによって、燃焼開始後、短時間
でバーナの燃焼熱を第1の伝熱部に伝熱し、第1の伝熱
部を介して燃焼熱によって早期に気化室を加熱し、安定
した気化状態を得ることができる。
【0077】また、本発明の請求項10にかかる液体燃
料燃焼装置は第1の伝熱部と第2の伝熱部をねじで締結
し前記第2の伝熱部、気化室、加熱ヒータを脱着自在に
した構成していいるので、気化室や加熱ヒータに不具合
が発生した場合に第2の伝熱部を取り外して、気化室や
加熱ヒータを容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における液体燃料燃焼装置の
要部縦断図
【図2】同液体燃料燃焼装置の気化部の上面図
【図3】同液体燃料燃焼装置の気化部の下面図
【図4】本発明の実施例2における液体燃料燃焼装置の
要部縦断面図
【図5】本発明の実施例3における液体燃料燃焼装置の
気化部の要部縦断面図
【図6】同液体燃料燃焼装置の気化部の要部縦断面図
【図7】本発明の実施例4における液体燃料燃焼装置の
気化部の要部縦断面図
【図8】同液体燃料燃焼装置の気化器の下面図
【図9】本発明の実施例5における液体燃料燃焼装置の
気化部の下面図
【図10】本発明の実施例6のおける液体燃料燃焼装置
の気化部の下面図
【図11】従来の液体燃料燃焼装置の要部縦断面図
【符号の説明】
21 気化部 22 バーナ受け座 23 ノズル部 25 伝熱部 25a 第1の伝熱部 25b 第2の伝熱部 26 気化室 28 燃料供給口 29 気化素子 30a 第1の加熱ヒータ 30b 第2の加熱ヒータ 31 熱緩衝体 33 バーナ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体燃料を気化した気化ガスを燃焼させる
    バーナと、一端にノズル部、他端に液体燃料の燃料供給
    口を備えた略扁平状の気化室と、前記気化室の1扁平面
    に前記バーナの燃焼熱を前記気化室に伝熱する第1の伝
    熱部と第1の加熱ヒータを、他の扁平面に第2の伝熱部
    と第2の加熱ヒータを備え、それぞれ前記気化室と前記
    伝熱部で前記加熱ヒータを挟むように構成し、前記加熱
    ヒータへの通電時に前記第1の加熱ヒータから前記第1
    の伝熱部への熱供給量を、前記第2の加熱ヒータから前
    記第2の伝熱部への熱供給量より多くなるようにした液
    体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】バーナの燃焼熱を受熱する手段として前記
    バーナを載置するバーナ受け座を備え、前記バーナ受け
    座と第1の伝熱部を一体とした請求項1に記載の液体燃
    料燃焼装置。
  3. 【請求項3】バーナの燃焼熱を受熱する手段として前記
    バーナの略上方に受熱体を備え、前記受熱体と第1の伝
    熱部を一体化した請求項1に記載の液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】第1の伝熱部と第1の加熱ヒータとの接触
    面と反対側との面に第3の加熱ヒータを設けた請求項1
    ないし3いずれか1項に記載の液体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】バーナ受け座のバーナを載置する面の反対
    側の面に第4の加熱ヒータを設けた請求項2に記載の液
    体燃料燃焼装置。
  6. 【請求項6】第1の加熱ヒータと第1の伝熱部の間の熱
    伝導率を第2の加熱ヒータと第2の伝熱部の間の熱伝導
    率より高くなるように構成した請求項1ないし6のいず
    れか1項に記載の液体燃料燃焼装置。
  7. 【請求項7】第2の加熱ヒータと第2の伝熱部の間に熱
    緩衝体を設けた構成にした請求項6に記載の液体燃料燃
    焼装置。
  8. 【請求項8】熱緩衝体を加熱ヒータと伝熱部との電気的
    な絶縁体と兼用するように構成にした請求項7に記載の
    液体燃料燃焼装置。
  9. 【請求項9】第1の加熱ヒータのバーナ受け座に近接す
    る部分の発熱量を他部の発熱量より多くなるように構成
    した請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
  10. 【請求項10】第1の伝熱部と第2の伝熱部をねじで締
    結し前記第2の伝熱部、気化室、加熱ヒータを脱着自在
    にした請求項1ないし9のいずれか1項記載の液体燃料
    燃焼装置。
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