JPH11315353A - 成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼およびその製造方法 - Google Patents
成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼およびその製造方法Info
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- JPH11315353A JPH11315353A JP12146898A JP12146898A JPH11315353A JP H11315353 A JPH11315353 A JP H11315353A JP 12146898 A JP12146898 A JP 12146898A JP 12146898 A JP12146898 A JP 12146898A JP H11315353 A JPH11315353 A JP H11315353A
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Abstract
テンレス冷延鋼板を提供する。 【解決手段】 重量%で、Cr:10〜20%、N:0.005 〜
0.03%、Al:0.01%以下を含み、さらに、Nb:0.02〜0.
1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜 0.1%、Zr:0.01
〜 0.1%のうちから選ばれた1種または2種以上を合計
で0.2 %以下含有する鋼素材を、熱間圧延、熱延板焼
鈍、冷間圧延を順次施し冷延板としたのち、焼鈍温度:
750 〜1000℃で焼鈍を行い、該焼鈍温度から20℃/s以上
の冷却速度で冷却し、球体近似したときの直径が1μm
以下の低温変態生成相を1.0 ×103 〜1.0 ×106 個/mm
3 分散させる。
Description
ンレス鋼板に係り、とくにフェライト系ステンレス冷延
鋼板の成形性の改善に関する。
ンレス鋼板は、加工性および耐食性に優れ長時間美しい
表面光沢を保持し続けることができ、さらにオーステナ
イト系ステンレス鋼板に比べ耐応力腐食割れ性に優れて
おり、しかも高価なNiを多量に含まない安価な鋼材であ
ることから、家電機器、厨房機器や建築内装品などに広
汎に使用されている。
い加工が行われる傾向にあり、フェライト系ステンレス
鋼板にも優れた加工性を有することが要求されている。
フェライト系ステンレス鋼板には、プレス加工時にスト
レッチャーストレインと呼ばれる局所的なしわが発生し
やすいという問題があった。ストレッチャーストレイン
は、引張試験の際にリューダース帯として試験片に観察
されるものである。
は、降伏点伸びの低減を図ることが重要となる。このよ
うな観点からフェライト系ステンレス鋼板の加工性を改
善する検討がいくつかなされている。例えば、特開昭51
-59716号公報には、焼鈍後のフェライト系ステンレス鋼
板にロールによる曲げ塑性歪を加えて鋼板の表面層に微
小変形核をつくり降伏点および降伏点伸びを低下させた
後にスキンパス圧延を行う加工性の良いフェライト系ス
テンレス鋼板の製造方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、鋼板の表面層に歪を導入するためベ
ンディングロール等の装置を必要とし、設備費の増加を
伴い経済的に不利となる。
0.08%以下、Si:0.70%以下、Mn:1.00%以下、Cr:15
〜20%、N:0.04〜0.12%を含有し、残部Feおよび不可
避的不純物とし、鋼中N含有量を高めストレッチャース
トレインの発生を防止したフェライト系ステンレス鋼板
が開示されている。しかし、鋼中N含有量を高めるの
は、鋼板を硬質化し、焼鈍時の耐鋭敏化性を低下させる
危険がある。
板を焼鈍酸洗工程、中間圧延工程および中間焼鈍、酸洗
工程を経て最終圧延工程の仕上げパスにおいて粗面ロー
ルを用いて圧延し帯板表面の平均粗度Ra を2μm 以上
としたのちに、最終焼鈍、酸洗するにあたり、中間焼
鈍、酸洗工程の焼鈍温度をAc1点以上(Ac1+150 ℃)
以下として、ストレチャーストレインあるいは腰折れを
防止する塗装用フェライト系ステンレス鋼帯板の製造方
法が開示されている。しかしながら、この方法は、中間
焼鈍時にAc1点以上の焼鈍を加えるとマルテンサイト相
の硬化・脆化により最終圧延工程での破断トラブル等が
発生する危険がある。さらにこの方法は、塗装用鋼板に
適用して好適であり、プレス成形等の美麗かつ平坦な表
面が要求される用途には成形時の肌荒れ、型かじり等の
点で不適である。
来技術の問題点を有利に解決し、ストレチャーストレイ
ンの発生を防止した、成形性に優れたフェライト系ステ
ンレス冷延鋼板およびその製造方法を提供することを目
的とする。
ト系ステンレス冷延鋼板の成形性を改善するために鋭意
検討した結果、冷延板焼鈍時に低温変態生成相を適正に
分散させることにより、成形性が格段に改善されること
を知見した。まず、本発明の基礎となった実験結果を説
明する。
0005〜0.05wt%、Nb:0.0005〜0.2wt %、N:0.001 〜
0.03wt%とAl、Nb、Nを変化させた鋼を真空溶解炉で溶
製し、50kg小型鋼塊とした。これら小型鋼塊から120mm
厚の試験片を切出し、1200℃に加熱後、熱間圧延して3.
5mm 厚の熱延板とした。さらに、これら熱延板に860℃
×8hrの焼鈍後徐冷する焼鈍徐冷処理を行ったのち、冷
間圧延を施し0.5mm 厚の冷延板とした。ついで、これら
冷延板に、仕上げ焼鈍を施し冷延焼鈍板とした。仕上げ
焼鈍条件として、830 ℃×20s の焼鈍後、3〜100 ℃/s
の範囲の冷却速度で冷却した。
採取して、引張試験を実施し、降伏点伸びを測定した。
仕上げ焼鈍後の冷却速度と降伏点伸びの関係を図1に示
す。図1から、降伏点伸びは、焼鈍後の冷却速度を20℃
/s以上とすることにより著しく低下することがわかる。
また、これら冷延焼鈍板について組織観察を行った。
低温変態生成相との2相混合組織であり、低温変態生成
相は、冷却速度の変化にしたがい分散度合いが変化して
いた。低温変態生成相のうち1μm 以上の大きさ(同一
体積の球体に換算した場合の直径)を有する相の密度D
(個/mm3 )を測定した。低温変態生成相の密度Dと降
伏点伸びとの関係を図2に示す。
生成相の密度Dが1.0 ×103 個/mm 3 以上で降伏点伸び
が低下することがわかる。さらに、これら冷延焼鈍板か
ら採取した試験片について、塩水噴霧試験(SST試
験)を実施した。塩水噴霧試験は、試験片に30℃の5%
NaCl水溶液を4hr間噴霧し、試験片に発生した発錆点の
数を測定し、耐食性を評価した。評価はA〜Eの5段階
とし、発錆点が、Aは100 個/m2 以下、Bは100 超え
150 個/m2 以下、Cは150 超え250 個/m2 以下、D
は250 超え300 個/m2 以下、Eは、300 個/m2 超と
した。
度Dと耐食性の関係を図3に示す。図3から、耐食性
は、低温変態生成相の密度Dが1.0 ×106 個/mm3 以上
と多くなると著しく低下することがわかる。本発明は上
記した知見に基づいて構成されたものである。すなわ
ち、本発明は、重量%で、Cr:10〜20%、N:0.005 〜
0.03%、Al:0.01%以下を含み、さらに、Nb:0.02〜0.
1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜 0.1%、Zr:0.01
〜 0.1%のうちから選ばれた1種または2種以上を合計
で0.2 %以下含有し残部Feおよび不可避的不純物からな
る組成を有し、かつ球体近似したときの直径が1μm 以
上の低温変態生成相を1.0 ×103 〜1.0 ×106 個/mm3
分散させてなる組織を有することを特徴とする成形性に
優れたフェライト系ステンレス冷延鋼板である。
下、Si:1.0 %以下、Mn:1.0 %以下、Cr:10〜20%、
N:0.005 〜0.03%、Al:0.01%以下、を含み、さら
に、Nb:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜
0.1%、Zr:0.01〜 0.1%のうちから選ばれた1種また
は2種以上を合計で0.2 %以下含有し残部Feおよび不可
避的不純物からなる組成を有し、かつ球体近似したとき
の直径が1μm 以下の低温変態生成相を1.0 ×103 〜1.
0 ×106 個/mm3 分散させてなる組織を有することを特
徴とする成形性に優れたフェライト系ステンレス冷延鋼
板であり、また、本発明では、前記組成に加えて、さら
に重量%で、Ni:1.0 %以下を含有してもよい。
%、N:0.005 〜0.03%、Al:0.01%以下を含み、さら
に、Nb:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜
0.1%、Zr:0.01〜 0.1%のうちから選ばれた1種また
は2種以上を合計で0.2 %以下含有する組成を有する鋼
素材に、熱間圧延、熱延板焼鈍、冷間圧延を順次施し冷
延板としたのち、焼鈍温度:750 〜1000℃で焼鈍を行
い、該焼鈍温度から20℃/s以上の冷却速度で冷却するこ
とを特徴とする成形性に優れたフェライト系ステンレス
冷延鋼板の製造方法である。
で、C:0.08%以下、Si:1.0 %以下、Mn:1.0 %以
下、Cr:10〜20%、N:0.005 〜0.03%、Al:0.01%以
下、を含み、さらに、Nb:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜
0.1%、V:0.02〜 0.1%、Zr:0.01〜 0.1%のうちか
ら選ばれた1種または2種以上を合計で0.2 %以下含有
し、あるいはさらにNi:1.0 %以下を含有し残部Feおよ
び不可避的不純物からなる組成としてもよい。
説明する。 Cr:10〜20% Crは、ステンレス鋼として耐食性を確保するために不可
欠な元素であり、Cr含有量が10%未満では、耐食性が不
足する。一方、Cr含有量が20%を超えると、冷間加工性
の低下を招く。このため、Crは10〜20%の範囲に限定し
た。なお、好ましくは、11〜19%である。
03%を超えるとその影響が顕著となる。また、N含有量
が0.005 %未満となると結晶粒の粗大化を招き、肌荒れ
を起こしやすい。このため、Nは0.005 〜0.03%の限定
した。なお、好ましくは、0.008 〜0.025 %である。
%を超えると、アルミナ系介在物が増加し耐錆性が劣化
するとともに、面疵発生率が増加し、外観美麗性が低下
する。このため、Alは意図的な添加を避け、不可避的な
混入も0.01%以下に限定する。
V:0.02〜 0.1%、Zr:0.01〜 0.1%のうちから選ばれ
た1種または2種以上を合計で0.2 %以下Nb、Ti、V、
Zrは、いずれもプレス成形性に有害なC、Nを固定し炭
化物、あるいは窒化物として析出し、鋼板の軟質化、加
工性向上に有効な元素である。しかし、これらの効果を
得るためには、それぞれNb:0.02%以上、Ti:0.02%以
上、V:0.02%以上、Zr:0.01%以上の添加を必要とす
る。一方、Nb、Ti、V、Zrいずれもそれぞれが0.1 %を
超えると、あるいは合計で0.2 %を超えると、製造性が
低下し、コストの増加を招く。このため、それぞれ、N
b:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜 0.1
%、Zr:0.01〜 0.1%の範囲か、合計で0.2 %以下に限
定した。なお、好ましくは、Nb、Ti、V、Zrいずれもそ
れぞれが0.08%以下、あるいは合計で0.2 %以下であ
る。
r値に大きく影響する元素であり、その含有量が0.08%
を超えると耐食性、伸び特性、r値が顕著に劣化すると
ともに材料が硬質化する。このため、Cは0.08%以下に
限定するのが好ましい。
び特性を劣化させる元素である。Si含有量が1.0 %を超
えると、伸び特性の劣化が著しく、加工性が劣化する。
このため、Siは1.0 %以下とするのが好ましい。 Mn:1.0 %以下 Mnは、脱酸剤として作用するとともに、鋼を硬質化し伸
び特性を劣化させる。さらにSと結合し、MnS を形成す
るため、耐食性を劣化させる。Mn含有量が1.0%を超え
ると、加工性および耐食性の劣化が著しくなる。このた
め、Mnは1.0 %以下とするのが好ましい。
耐食性を向上させるために添加してもよい。しかし、1.
0 %を超えると伸び特性が劣化するため、添加する場合
には1.0 %を上限とした。その他、残部はFeおよび不可
避的不純物である。
化させるため、できるだけ低減するのが望ましいが、P
は、0.1 %、Sは0.05%まで許容できる。ついで、フェ
ライト系ステンレス冷延鋼板の組織について説明する。
本発明のフェライト系ステンレス冷延鋼板の組織は、フ
ェライト+低温変態生成相の2相混合組織とする。低温
変態生成相としては、マルテンサイト相、高転位密度の
フェライトであるマッシブフェライト相あるいはC、N
を過飽和に固溶したフェライト等が好適である。
の組織は、球体近似したときの直径が1μm 以上の大き
さの上記した低温変態生成相を1.0 ×103 〜1.0 ×106
個/mm3 分散させた組織とする。本発明においては低温
変態生成相の大きさは、低温変態生成相の体積と同一の
体積を有する球体に近似し、その直径で表すものとす
る。
きさの低温変態生成相の個数が、1.0 ×103 個/mm3 以
上で降伏点伸びが著しく低減する。また、上記した低温
変態生成相の個数が、1.0 ×106 個/mm3 を超えると耐
食性が劣化する。このため、球体近似したときの直径が
1μm 以上の大きさの低温変態生成相の個数を1.0 ×10
3 〜1.0 ×106 個/mm3 の範囲に限定した。
ときの直径で1μm 未満では、結晶全体の転位密度が低
くなるため降伏点伸びの低下に寄与しない。このような
ことから、低温変態生成相の大きさが、球体近似したと
きの直径で1μm 以上に限定した。つぎに、本発明鋼板
の製造方法について説明する。
の溶製炉で溶製し、造塊法あるいは連続鋳造法で凝固さ
せ、鋼素材とする。鋼素材は、加熱され熱間圧延により
所定の厚さの熱延板とされる。なお、本発明では、熱間
圧延条件については、とくに限定されない。熱延板は、
ついで熱延板焼鈍を施され、好ましくは酸洗される。
℃/s程度の冷却速度で徐冷するか、あるいは900 〜1000
℃の温度で連続焼鈍してもよい。熱延板焼鈍を施された
熱延板は、ついで冷間圧延を施され冷延板とされ、つい
で仕上げ焼鈍を施され、冷延焼鈍板とされる。冷間圧延
は、累積圧下率50%以上の圧延とするのが好ましい。累
積圧下率が50%未満では、焼鈍後の組織が加工性に優れ
た組織とならない。
行うのものする。仕上げ焼鈍温度が750 ℃未満では、低
温変態生成相の形成が少なく、加工性の改善が望めな
い。一方、1000℃を超えると、組織が粗大化し靱性の劣
化や、肌荒れの発生および粒界腐食等が懸念される。こ
のため、仕上げ焼鈍温度は、750 〜1000℃の温度範囲に
限定した。
の冷却速度で、好ましくは200 ℃以下まで冷却される。
冷却速度が20℃/s未満では、降伏点伸びを低減できない
ため、20℃/sを下限とした。なお、冷却速度の上限は、
冷却設備の冷却能力に依存して決定される。なお、好ま
しい冷却速度の範囲は25〜150 ℃/sである。また、200
℃より高い温度で冷却を打ち切ると、低温変態生成相の
個数が少なく降伏点伸びの低減度合いが少ない。
造法で200mm 厚のスラブとした。これらスラブを1170℃
に加熱し熱間圧延により3.6mm 厚の熱延板とした。この
熱延板に860 ℃×8hrの焼鈍を施しその後10℃/hの冷却
速度で徐冷し熱延焼鈍板とした。この熱延焼鈍板に酸洗
を施したのち、冷間圧延を行い0.5mm 厚の冷延板とし
た。ついで、これら冷延板に、表2に示す条件の仕上げ
焼鈍を施し冷延焼鈍板とした。
採取し引張試験を実施し、降伏点伸びを測定した。その
結果を表2に示す。また、これら冷延焼鈍板について、
50mmφの円筒型ポンチを用いて3段階の多段絞りを実施
し、ストレッチャーストレインの発生状況を調査した。
ストレッチャーストレインの発生なしを○、発生ありを
×とした。その結果を表2に示す。
子顕微鏡を用いて観察し、低温変態生成相の大きさと個
数を測定した。測定は、5000倍で各200 視野行い、低温
変態生成相の大きさと個数の平均値を求めた。それらの
結果を表2に併記する。さらに、これら冷延焼鈍板から
採取した試験片について、塩水噴霧試験(SST試験)
を実施した。その結果を表2に併記する。
水溶液を4hr間噴霧し、発錆点の数を測定し、耐食性を
評価した。評価はA〜Eの5段階とし、発錆点が、Aは
100個/m2 以下、Bは100 超え150 個/m2 以下、C
は150 超え250 個/m2 以下、Dは250 超え300 個/m
2 以下、Eは、300 個/m2 超とした。
加工でのストレッチャーストレインの発生もない。しか
も塩水噴霧試験による発錆点も少なく耐食性も良好であ
る。これに対し、低温変態生成相の密度が本発明の範囲
を低く外れる比較例(鋼板No.1-5、No.2-4、No.2-5〜N
o.3-4、No.3-5、No.4-5、No.5-4〜No.6-5)では、降伏
点伸びが多く、ストレッチャーストレインが発生する。
一方、低温変態生成相の密度が本発明の範囲を高く外れ
る比較例(鋼板No.1-4、No.2-3、No.4-4)では、耐食性
が劣化している。
ス冷延鋼板の成形性が改善され、厳しい加工が施される
使途にも利用できるなど、フェライト系ステンレス冷延
鋼板の用途が拡大し、産業上格段の効果を奏する。
の影響を示すグラフである。
の低温変態生成相密度の影響を示すグラフである。
温変態生成相密度の影響を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】 重量%で、 Cr:10〜20%、 N:0.005 〜0.03%、 Al:0.01%以下 を含み、さらに、 Nb:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜 0.1
%、Zr:0.01〜 0.1%のうちから選ばれた1種または2
種以上を合計で0.2 %以下含有し、かつ球体近似したと
きの直径が1μm 以下の低温変態生成相を1.0 ×103 〜
1.0 ×106 個/mm3 分散させてなる組織を有することを
特徴とする成形性に優れたフェライト系ステンレス冷延
鋼板。 - 【請求項2】 重量%で、 C:0.08%以下、 Si:1.0 %以下 、 Mn:1.0 %以下、 Cr:10〜20% 、 N:0.005 〜0.03%、 Al:0.01%以下 、 を含み、さらに、 Nb:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜 0.1
%、Zr:0.01〜 0.1%のうちから選ばれた1種または2
種以上を合計で0.2 %以下含有し、かつ球体近似したと
きの直径が1μm 以下の低温変態生成相を1.0 ×103 〜
1.0 ×106 個/mm3 分散させてなる組織を有することを
特徴とする成形性に優れたフェライト系ステンレス冷延
鋼板。 - 【請求項3】 前記組成に加えて、さらに重量%で、N
i:1.0 %以下を含有することを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のフェライト系ステンレス冷延鋼板。 - 【請求項4】 重量%で、 Cr:10〜20%、 N:0.005 〜0.03%、 Al:0.01%以下 を含み、さらに、 Nb:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜 0.1
%、Zr:0.01〜 0.1%のうちから選ばれた1種または2
種以上を合計で0.2 %以下含有する組成を有する鋼素材
に、熱間圧延、熱延板焼鈍、冷間圧延を順次施し冷延板
としたのち、焼鈍温度:750 〜1000℃で焼鈍を行い、該
焼鈍温度から20℃/s以上の冷却速度で冷却することを特
徴とする成形性に優れたフェライト系ステンレス冷延鋼
板の製造方法。 - 【請求項5】 前記組成が、重量%で、 C:0.08%以下、 Si:1.0 %以下 、 Mn:1.0 %以下、 Cr:10〜20% 、 N:0.005 〜0.03%、 Al:0.01%以下 、 を含み、さらに、 Nb:0.02〜0.1 %、Ti:0.02〜 0.1%、V:0.02〜 0.1
%、Zr:0.01〜 0.1%のうちから選ばれた1種または2
種以上を合計で0.2 %以下含有し、あるいはさらにNi:
1.0 %以下を含有する組成であることを特徴とする請求
項4に記載のフェライト系ステンレス冷延鋼板の製造方
法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP12146898A JP3709709B2 (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼およびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11315353A true JPH11315353A (ja) | 1999-11-16 |
JP3709709B2 JP3709709B2 (ja) | 2005-10-26 |
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