JPH11315154A - 内部離型剤を用いてポリウレタンを成形するためのプロセスおよび得られた成形製品 - Google Patents

内部離型剤を用いてポリウレタンを成形するためのプロセスおよび得られた成形製品

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JPH11315154A
JPH11315154A JP10374699A JP37469998A JPH11315154A JP H11315154 A JPH11315154 A JP H11315154A JP 10374699 A JP10374699 A JP 10374699A JP 37469998 A JP37469998 A JP 37469998A JP H11315154 A JPH11315154 A JP H11315154A
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ジェスキュール デニス
Daniel Loc
ロック ダニエル
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタンの成形に適切な、良好な内部離
型剤を提供すること 【解決手段】 ポリウレタンを成形するためのプロセス
であって、少なくとも1種のイソシアネートプレポリマ
ー、および該プレポリマーと反応し得る少なくとも1種
のヒドロキシル化有機化合物を含む混合物が型に導入さ
れ、内部離型剤が該混合物に添加され、該内部離型剤
は、少なくとも1種の脂肪族、芳香族、脂環式もしくは
2量体式二酸と、少なくとも1種の直鎖もしくは分枝鎖
脂肪族モノアルコールとの少なくとも1種のジエステル
からなり、当該ジエステルは24〜52の炭素原子をト
ータルとして含むことを特徴とする、プロセス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部離型剤(in
ternal demolding agent)が使
用される、ポリウレタンを成形するためのプロセス、な
らびにこのプロセスにより得られた成形製品、特に成形
されたソールを有する靴に関する。
【0002】
【従来の技術】開いた(open)または閉じた(cl
osed)型に、イソシアネートプレポリマーおよびそ
のイソシアネートプレポリマーと反応し得る少なくとも
1種のヒドロキシル化化合物(特に、少なくとも2に等
しい官能基(functionallity)を有する
ポリエーテルポリオールまたはポリエステルポリオー
ル)、ならびに様々な添加剤(例えば、膨張剤(exp
ansion agent)、触媒、安定化剤および充
填剤または強化剤)を含む混合物を導入して、ポリウレ
タンを成形することは公知の方法(practice)
である。
【0003】型を使用する前に、通常は溶媒中の溶液の
形態であるかまたは水性分散物の形態である外部離型剤
(例えば、ワックスまたはシリコーン)を型にスプレー
することは公知の方法である。内部離型剤の非存在下で
は、各離型操作の後に新たなスプレー操作を型の表面に
対して実施することが必要である。
【0004】さらに、成形される混合物に内部離型剤を
添加することも公知の方法である。この目的は、外部離
型剤を再度スプレーすることが必要となる前に、数回の
離型操作を行うことを可能にすることである。離型操作
の回数が多いほど、より高度に成形速度が上昇し得、そ
して、結果として、プロセスのコスト効率がより良好に
なる。加えて、外部離型剤の使用量の減少もまた、製造
コストの減少をもたらし、そして大気中に揮発する溶媒
量および型の外へスプレーされる外部離型剤の量の減少
により環境面の改善へ導く。
【0005】例えば、米国特許第5,389,696号
から、成形される混合物に、成形される混合物のトータ
ル重量に対して1〜10重量%の比率で、(1)二酸、
(2)ポリオール、および(3)モノカルボン酸を含
む、12〜30の炭素原子を含む混合エステルを含む内
部離型剤を導入することもまた公知の方法である。第2
欄、第35〜38行には、この試剤が、二酸の、および
脂肪族モノアルコールの任意の、12〜30個の炭素原
子を有するエステルを含んではならないことが明確に示
されている。このような試剤が使用される場合、計り出
す(measure out)ことが困難である。なぜ
なら、プレポリマーおよび/またはポリオールと混合す
ることが困難だからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
のない、ポリウレタンを成形するプロセスおよび成形製
品を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプロセスは、ポ
リウレタンを成形するためのプロセスであって、このプ
ロセスによれば、少なくとも1種のイソシアネートプレ
ポリマーおよび該プレポリマーと反応し得る少なくとも
1種のヒドロキシル化有機化合物を含む混合物が型に導
入され、内部離型剤が該混合物に添加され、該内部離型
剤は、少なくとも1種の脂肪族、芳香族、脂環式もしく
は2量体式(dimeric)二酸(diacid)
と、少なくとも1種の直鎖もしくは分枝鎖の脂肪族モノ
アルコールとの少なくとも1種のジエステルからなり、
当該ジエステルは24〜52の炭素原子をトータルとし
て含むことを特徴とする。
【0008】1つの実施態様では、前記ジエステルまた
はジエステルの計量された混合物が、トータルとして、
26〜36個の炭素原子を含むことを特徴とする。
【0009】1つの実施態様では、前記モノアルコール
が、7〜14個の炭素原子を含むことを特徴とする。
【0010】1つの実施態様では、前記ジエステルが、
ジイソトリデシルフタレートまたはジイソトリデシルア
ジペート(adipate)であることを特徴とする。
【0011】1つの実施態様では、前記ジエステルが、
前記プレポリマーとの、前記ヒドロキシル化有機化合物
との、またはその両成分との混合物として型内に導入さ
れることを特徴とする。
【0012】1つの実施態様では、前記ジエステルが、
前記型を備える成形機のミキシングヘッドに独立して導
入されることを特徴とする。
【0013】1つの実施態様では、前記導入されるジエ
ステルの量が、成形混合物の合計重量に対して、1重量
%および5重量%の間であることを特徴とする。
【0014】1つの実施態様では、前記ヒドロキシル化
有機化合物が、少なくとも2の官能基(functio
nality)を有するポリエステルポリオールである
ことを特徴とする。
【0015】1つの実施態様では、前記ポリエステルポ
リオールがポリアジペートであることを特徴とする。
【0016】1つの実施態様では、最初、およびいくつ
かの数の連続的成形操作の後に、前記型を、1種以上の
直鎖および/または環状ポリジメチルシロキサンと1種
以上のヒドロキシル末端含有ポリジメチルシロキサンと
を含む外部離型剤でコーティングすることを特徴とす
る。
【0017】1つの実施態様では、靴用のミクロセル状
ソール(microcellular sole)が成
形されることを特徴とする。
【0018】1つの実施態様では、異なる比重(密度)
を有する2層を含むソールが成形されることを特徴とす
る。
【0019】別の局面において、本発明は、上記のいず
れかのプロセスを実施することにより得られる成形製品
に関する。
【0020】また別の局面において、本発明は、上記の
のいずれかのプロセスを実施することにより成形される
ソールを含む靴に関する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ポリウレタンを
成形するためのプロセスが提供される。このプロセスに
よれば、少なくとも1種のイソシアネートプレポリマー
および当該プレポリマーと反応し得る少なくとも1種の
ヒドロキシル化有機化合物を含む混合物が型に導入さ
れ、内部離型剤が当該混合物に添加される。ここで、当
該内部離型剤は、少なくとも1種の脂肪族、芳香族、脂
環式もしくは2量体式二酸と、少なくとも1種の直鎖も
しくは分枝鎖脂肪族モノアルコールとの少なくとも1種
のジエステルからなり、当該ジエステルは24〜52の
炭素原子をトータルとして含む。
【0022】本発明によれば、特定のジエステルが単独
で、内部離型剤として使用され得、そして米国特許第
5,389,696号が明確に排除しているにもかかわ
らず、米国特許第5,389,696号により推奨され
た混合物により得られる結果よりも良好な結果をもたら
すことがわかっている。
【0023】本発明の主題は、結果として、ポリウレタ
ンを成形するためのプロセスである。このプロセスによ
れば、少なくとも1種のイソシアネートプレポリマーお
よび当該プレポリマーと反応し得る少なくとも1種のヒ
ドロキシル化有機化合物を含む混合物が型に導入され、
内部離型剤が当該混合物に添加される。当該内部離型剤
は、少なくとも1種の脂肪族、芳香族、脂環式もしくは
2量体式二酸と、少なくとも1種の直鎖もしくは分枝鎖
脂肪族モノアルコールとの少なくとも1種のジエステル
からなり、当該ジエステルは24〜52個、好ましくは
26〜36個の炭素原子をトータルとして含む、ことを
特徴とする。7と14との間の数の炭素原子を含むモノ
アルコールのジエステルが好ましく使用される。
【0024】使用されるジエステルは、例えば、ジイソ
デシルフタレート、ジイソウンデシルフタレート、ジイ
ソトリデシルフタレート、ジイソノニルアジペート(a
dipate)、ジイソデシルアジペート、ジイソトリ
デシルアジペート、ジ−n(C12−C14)アルキル
アジペート、2−エチルヘキシルドデカンジオエート
(dioate)、n−オクチルドデカンジオエート、
オレイン酸のダイマー(2量体)および2−エチルヘキ
シルアルコールのエステル(2−エチルヘキシルダイマ
レート(dimerate))ならびにオレイン酸のダ
イマーおよびn−オクチルアルコールのエステル(n−
オクチルダイマレート)であり得る。これらのジエステ
ルは、製品を単一のユニットで、特に単独の比重の層の
形態で成形することを可能にする。
【0025】ジイソトリデシルフタレート、ジイソトリ
デシルアジペート、ジ−n(C12−C14)アルキル
アジペート、2−エチルヘキシルドデカンジオエート、
n−オクチルドデカンジオエート、2−エチルヘキシル
ダイマレートおよびn−オクチルダイマレートが好まし
く使用され、これらは、単独の比重の単一のユニット
で、および2つの別々のパーツを結合させた形態の成形
された製品、ならびに特に異なる比重からなり得、そし
て相互に接着する層の形態の成形された製品の両方を製
造することを可能にする。特に好ましい様式において、
ジイソトリデシルフタレート、ジイソトリデシルアジペ
ート、n−オクチルドデカンジオエートおよびn−オク
チルダイマレートが使用され、ジイソトリデシルフタレ
ートおよびジイソトリデシルアジペートが特に好まし
い。
【0026】これらのジエステルは、以下に規定する活
性な比率において、十分に容易に、イソシアネートプレ
ポリマーおよび/または当該プレポリマーと反応し得る
ヒドロキシル化化合物と混合され、これらをプレポリマ
ーとの混合物として、当該プレポリマーと反応し得るヒ
ドロキシル化化合物との混合物として、あるいはその両
者との混合物として型に導入することが可能になること
が分かっている。さらに、本発明によるジエステルは、
独立して成形機のミキシングヘッド(mixing h
ead)に、混合物の他の成分と同時に導入され得る。
この導入方法は、ジエステルがダイマレート(dime
rate)である場合に特に好ましい。
【0027】本発明のジエステルは、特に、0.2と
1.25g/cm3との間の比重(密度)を有するポリ
ウレタンを成形することを可能にする。この比重は、特
に、膨張剤の混合物全体中の重量パーセントを変化させ
ることにより得られる。
【0028】添加されるジエステルの量は、成形混合物
のトータル重量に対して、1と5重量%との間である。
1%未満の重量の場合、外部離型剤を使用した後に実施
され得る成形操作数が増加しない。5%を越える量で
は、2回の連続する外部離型剤の使用の間の実質的な離
型操作数のさらなる増加がない。好ましく使用される外
部離型剤は、直鎖状および/または環状ポリジメチルシ
ロキサンおよび/またはヒドロキシル末端を含むポリジ
メチルシロキサンの混合物であり、これらにより、最初
に、そしてコーティングせずに行ういくつかの数の連続
的成形操作の後に型がコーティングされる。
【0029】イソシアネートプレポリマーは、ポリウレ
タン調製用として公知の任意のイソシアネートから得ら
れ得る。これらは、脂肪族、環式脂肪族、アリール、ア
リール脂肪族(arylaiphatic)またはヘテ
ロ環式イソシアネートであり得る。例えば、メチレンジ
フェニルイソシアネートが使用される。
【0030】ヒドロキシル化化合物は、ポリエーテルポ
リオールまたはポリエステルポリオールであり得る。本
発明によれば、ポリエステルポリオールが好ましく使用
され、ポリアジペート(polyadipate)が特
に好ましい。これは、鎖延長剤としての、400未満の
分子量を有するポリオールも含み得る。
【0031】成形される混合物は、公知の様式で、内部
離型剤以外の添加剤を含み得る。以下が言及され得る:
膨張剤(例えば、水、ハロゲン化炭化水素、低沸点(l
ow−boiling))、溶媒(例えば、ペンタ
ン)、触媒(例えば、ターシャリーアミン)、乳化剤ま
たは発泡安定剤(foam stabilizer)
(例えば、シロキサン)、無機および有機フィラー(例
えば、ガラス繊維、マイカ、タルク、炭酸カルシウムま
たは有機マイクロスフェア(例えば、商品名「Expa
ndocel」で、会社Nobel Industri
esにより販売されているもの))である。難燃剤、帯
電防止剤、染料およびセル調製剤などの添加剤もまた添
加され得る。液体の希釈剤、例えば、鉱油、植物油また
は環式オレフィンは、一般的には添加されないことに注
意するべきである。
【0032】本発明による内部離型剤の使用は、靴用の
ミクロセル状(microcellular)ソール、
特に閉じたセル(closed cell)を有するソ
ールを成形するのに特に適切である。ソールは、別々に
製造され得、そして次いで、靴のステム(stem)の
上に、接着により固定され得る。あるいは、それらは、
靴のステム上への直接の射出により成形され得る。この
場合、本発明のジエステルの使用が、ポリウレタンソー
ルのステム(特に、レザーステム)に対する良好な接着
力を維持することを可能にすることが分かっている。
【0033】本発明によればまた、約1〜1.25の比
重を有する比較的コンパクトなウエアー(wear)層
と、約0.4の、比較的低い比重を有する快適(com
fort)層との2層からなる、いわゆる「結合(co
upled)」ソールを調製することが可能である。こ
の場合、ステムはまた、成形中に直接ソールに接着され
得る。当該ステム上への直接の射出が行われる場合に、
2層が互いに十分に接着することおよび低比重層が靴の
ステムに接着することが観察されている。
【0034】本発明によるジエステルの使用は、外部離
型剤を型の表面に再塗布することが必要になる前に、少
なくとも10の成形操作を、そして50を越えるまでの
連続的な成形操作を行うことを可能にする。従って、成
形速度は非常に顕著に上昇し得、そして、結果として、
製造時間およびコストが減少し得、外部離型剤からの溶
媒の蒸発および外部離型剤の型外へのスプレーによる汚
染も減少する。本発明のジエステルの添加は、反応を改
変しない。それが存在しない場合と同じ温度で、同じ製
品の比率で作業することが可能である。
【0035】本発明の主題はまた、上記のプロセスを実
施することにより得られる、成形された製品、特に、靴
のソール、ならびにこのようにしてソールが得られた靴
である。
【0036】
【実施例】以下に与えられるテストは、純粋に非限定的
な実施例であり、本発明のより良好な理解を得ることを
可能にする。
【0037】(一般的成形方法)テストは、2つの機械
で行った。 1)会社「Gusbi」により販売される機械、ここ
で、成形される混合物は、開いた型にキャストされる。 2)会社「Desma」により販売される機械、ここ
で、成形される混合物は、閉じた型内に射出される。
【0038】使用された型は、アルミニウム合金製であ
る。すべてのテストの前に、これらは、N−メチルピロ
リドンで完全に清掃され、次いで塩化メチレンでリンス
され、そして大気(open air)中で乾燥され
た。これらは、熱平衡的に(thermostatic
ally)、40〜45℃に維持された。
【0039】外部離型剤(表Vを参照)は、最初の成形
操作の前に、スプレーガンで型内に塗布される。ソール
またはプレートを接着(bonding)なしに、欠陥
なしに、かつ、より一般的には、いずれの特定の干渉
(intervention)なしに、得ることが可能
である間は、他のスプレーは塗布されない。
【0040】使用される型は、靴のステムに接着される
ことが意図されるユニットソール(別々(isolat
ed)の成形)か、または直接ステム上に射出される単
独の比重のソールか、または比較的高比重のウエアー層
および比較的低比重の快適層を含み、これらが連続的に
射出される「結合」タイプのソールかのいずれかの製造
のために産業的に使用される型と厳密に同じタイプであ
る。プレート型は、以下の大きさを有する:15×20
cm、および0.5cm〜1cmの可変の厚み。
【0041】すべての場合において、離型または型開き
時間は、それらの標準的な値、すなわち、内部離型剤の
非存在時に使用される値に維持された。調製されるポリ
ウレタンおよび使用される型に依存して、これらの時間
範囲は、1.5分間と3分間との間である。
【0042】(成形操作のために使用された製品)これ
らは、メチレンジフェニルイソシアネート(MDI)プ
レポリマーとポリエステルポリオール(これは、ポリア
ジペートである)を含むポリオール組成物との反応によ
り得られる。
【0043】(ポリアジペート)3つのタイプのポリア
ジペートを使用した。これらは、使用されたポリオール
またはそれらの分子量が異なる。
【0044】 表1 ポリアジペート 使用したポリオール 分子量 (モル比) ポリアジペートI エチレングリコール60% 2,000 ジエチレングリコール40% ポリアジペートII エチレングリコール70% 2,000 ブタンジオール30% ポリアジペートIII エチレングリコール70% 3,000 ブタンジオール30% (内部離型剤)使用した内部離型剤を以下の表IIに示
す。
【0045】 (表II) ジエステル 合計炭素数 参照DEx ジイソデシルフタレート 28 DE1 ジイソウンデシルフタレート 30 DE2 ジイソトリデシルフタレート 34 DE3 ジイソノニルアジペート 24 DE4 ジイソデシルアジペート 26 DE5 ジイソトリデシルアジペート 32 DE6 C12−C14ジ−n−アルキルアジペート(1) 約31.6 DE7 2−エチルヘキシルドデカンジオエート 28 DE8 n−オクチルドデカンジオエート 28 DE9 2−エチルヘキシルダイマレート(2) 52 DE10 (2−Ethylhexyl dimerate) n−オクチルダイマレート(2) 52 DE11 (n−Octyl dimerate) (1)会社Condeaからのアルコール「Nafol」12−14SのC12 /C14=70/30混合物から得た。 (2)会社Unichemaからの二量体酸(dimeric acid)「P ripol 1017」から得た。
【0046】(プレポリマー)ジエステルDExが関連
する官能基(function)として16.5%のN
COを含む、3種類のプレポリマー(A、B、および
C)を調製した。
【0047】 (表III) プレポリマーの組成 参照 MDI+ポリアジペートI A MDI+ポリアジペートI+4%ジエステルDEx BDEx MDI+ポリアジペートI+7%ジエステルDEx CDEx (ポリオール組成物)ポリアジペート(すなわち、ポリ
エステルポリオール)を、様々な添加剤と混合して表I
Vに示す組成物を得る。
【0048】 (表IV) 参照 ポリオール組成物 重量% 1 ポリアジペートII 95.40 エチレングリコール(鎖延長剤) 3.60 トリエチレンジアミン(触媒) 1.00 2DEx 1と同じ+2%ジエステルDEx 3DEx 1と同じ+4%ジエステルDEx 4 ポリアジペートII 88.55 エチレングリコール(鎖延長剤) l0.30 トリエチレンジアミン(触媒) 0.40 NIAX シリコーンSR393* 0.40 (セル安定剤) 水(膨張(expansion)剤) 0.35 5DEx 4と同じ+2%ジエステルDEx 6 ポリアジペートIII 89.45 エチレングリコール(鎖延長剤) 9.00 トリエチレンジアミン(触媒) 0.70 NIAX シリコーンSR393* 0.40 (セル安定剤) 水(膨張剤) 0.45 7DEx 6と同じ+2%ジエステルDEx 8 ポリアジペートII 89.95 エチレングリコール(鎖延長剤) 8.50 トリエチレンジアミン(触媒) 0.60 NIAX シリコーンSR393* 0.40 (セル安定剤) 水(膨張剤) 0.55 9DEx 8と同じ+2%ジエステルDEx 10DEx 8と同じ+4%ジエステルDEx 11 ポリアジペートII 93.40 エチレングリコール(鎖延長剤) 5.60 トリエチレンジアミン(触媒) 1.00 12DEx 11と同じ+2%ジエステルDEx * NIAXシリコーンSR393=会社「Witco Corporatio n」により販売されるシリコーン界面活性剤 上記の表IIIで定義されたプレポリマーおよび上記の
表IVで定義されたポリオール組成物を、表VのR欄に
示す重量比(プレポリマー/ポリオール組成物)で型内
に導入した。成分を熱平衡的に、45〜50℃に維持す
る。外部離型剤の最初のスプレーの後、第2回目のスプ
レーが必要になるまでの成形操作数および、必要に応じ
て第2回目のスプレーの後第3回目のスプレーが必要に
なるまでの成形操作数を測定した。テストは、「Gus
bi」キャスティング機械を用いて、または「Desm
a」射出機械を用いて行われた。単一比重層の成形(ユ
ニット成形)の場合の、結果を以下の表V(表1および
表2)に示す。この表において、最初の行の2つのテス
トは、プレートの成形に対応する。一方、他の行は、ソ
ールの成形に対応する。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】*系の限界に達する前にテストを中止し
た。 (1)会社Air Productsからの離型剤 (2)会社Witco Corporationからの
シリコーン流体FZ3711 (3)シリコーンオイル:会社Hulsからのポリジメ
チルシロキサン。
【0052】1.2の比重を有するポリウレタンは、
「結合(coupled)」ソールウエアー(wea
r)層に対応する。0.45の比重を有するポリウレタ
ンは、「結合」ソール快適(comfort)層に対応
する。そして0.55の比重を有するポリウレタンは、
単一層ソール(単一比重)層に対応する。
【0053】これらのテストは、本発明のジエステルの
存在下では、2つの連続する外部離型剤のスプレー間に
可能な成形操作数が非常に増大することを示す。
【0054】異なる比重の2層(「結合」ソール)を連
続的成形により成形するためのテストもまた行った。第
1の層は、比重1.2のウエアー層に対応し、そして第
2の層が比重0.45の快適層に対応する。「Desm
a」射出機が使用された。結果を、以下の表VI(表
3)に示す。
【0055】
【表3】
【0056】(*)可能性の限界に達する前にテストを
中止した。 (1)2層の欠陥なし(片方または他方が依然として受
容可能であり得る)で可能な成形操作の数 (2)AP7014−89 会社Air Produc
tsからの離型剤 (3)会社Witco Corporationからの
シリコーン流体FZ3711。
【0057】この場合もまた、本発明のジエステルの存
在下では、2階の連続する外部離型剤のスプレーの間に
可能な離型操作の数が非常に増大することがことがわか
る。
【0058】表VIの第4行目に対応する結合成形にお
いて、規格EN344(段落5.1)に従い、2層の間
の接着力を測定した。その結果は、4.2〜7.5N/
mm(4.2 at 7.5N/mm)である。そして
快適層とレザーステム(stem)との間の接着力を測
定した。その結果は、6〜10N/mmである。これら
の接着力は、適切である。なぜなら、例えば、規格EN
344によれば、接着力の最小値は、4N/mmでなけ
ればならないからである。
【0059】
【発明の効果】本発明のプロセスによれば、ポリウレタ
ンの成形において、外部離型剤の使用を顕著に減らすこ
とができる。
【0060】本発明のプロセスによれば、より高度に成
形速度が上昇し得、そして、結果として、プロセスのコ
スト効率がより良好になる。加えて、外部離型剤の使用
量の減少もまた、製造コストの減少をもたらし、そして
大気中に揮発する溶媒量および型の外へスプレーされる
外部離型剤の量の減少により環境面の改善へ導く。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記ヒドロキシル化有機化合物が、少な
くとも2の官能基(functionality)を有
するポリエステルポリオールであることを特徴とする、
請求項1〜のいずれか1項に記載の成形プロセス。
【請求項】 前記ポリエステルポリオールがポリアジ
ペートであることを特徴とする、請求項に記載の成形
プロセス。
【請求項】 最初、およびいくつかの数の連続的成形
操作の後に、前記型を、1種以上の直鎖および/または
環状ポリジメチルシロキサンと1種以上のヒドロキシル
末端含有ポリジメチルシロキサンとを含む外部離型剤で
コーティングすることを特徴とする、請求項1〜のい
ずれか1項に記載の成形プロセス。
【請求項10】 靴用のミクロセル状ソール(micr
ocellularsole)が成形されることを特徴
とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の成形プロ
セス。
【請求項11】 異なる比重を有する2層を含むソール
が成形されることを特徴とする、請求項1〜10のいず
れか1項に記載の成形プロセス。
【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
のプロセスを実施することにより得られる成形製品。
【請求項13】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
のプロセスを実施することにより成形されるソールを含
む靴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 75:00 B29L 31:50 (71)出願人 599002456 20−22, rue de la Vill e l’Eveque, 75008 PAR IS, FRANCE

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタンを成形するためのプロセス
    であって、このプロセスによれば、少なくとも1種のイ
    ソシアネートプレポリマーおよび該プレポリマーと反応
    し得る少なくとも1種のヒドロキシル化有機化合物を含
    む混合物が型に導入され、内部離型剤が該混合物に添加
    され、 該内部離型剤は、少なくとも1種の脂肪族、芳香族、脂
    環式もしくは2量体式(dimeric)二酸(dia
    cid)と、少なくとも1種の直鎖もしくは分枝鎖の脂
    肪族モノアルコールとの少なくとも1種のジエステルか
    らなり、当該ジエステルは24〜52の炭素原子をトー
    タルとして含むことを特徴とする、プロセス。
  2. 【請求項2】 前記ジエステルまたはジエステルの計量
    された混合物が、トータルとして、26〜36個の炭素
    原子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の成形プ
    ロセス。
  3. 【請求項3】 前記モノアルコールが、7〜14個の炭
    素原子を含むことを特徴とする、請求項1または2のい
    ずれかに記載の成形プロセス。
  4. 【請求項4】 前記ジエステルが、ジイソトリデシルフ
    タレートまたはジイソトリデシルアジペート(adip
    ate)であることを特徴とする、請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の成形プロセス。
  5. 【請求項5】 前記ジエステルが、前記プレポリマーと
    の、前記ヒドロキシル化有機化合物との、またはその両
    成分との混合物として型内に導入されることを特徴とす
    る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形プロセ
    ス。
  6. 【請求項6】 前記ジエステルが、前記型を備える成形
    機のミキシングヘッドに独立して導入されることを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形プロ
    セス。
  7. 【請求項7】 前記導入されるジエステルの量が、成形
    混合物の合計重量に対して、1重量%および5重量%の
    間であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の成形プロセス。
  8. 【請求項8】 前記ヒドロキシル化有機化合物が、少な
    くとも2の官能基(functionality)を有
    するポリエステルポリオールであることを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の成形プロセス。
  9. 【請求項9】 前記ポリエステルポリオールがポリアジ
    ペートであることを特徴とする、請求項8に記載の成形
    プロセス。
  10. 【請求項10】 最初、およびいくつかの数の連続的成
    形操作の後に、前記型を、1種以上の直鎖および/また
    は環状ポリジメチルシロキサンと1種以上のヒドロキシ
    ル末端含有ポリジメチルシロキサンとを含む外部離型剤
    でコーティングすることを特徴とする、請求項1〜9の
    いずれか1項に記載の成形プロセス。
  11. 【請求項11】 靴用のミクロセル状ソール(micr
    ocellularsole)が成形されることを特徴
    とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の成形プ
    ロセス。
  12. 【請求項12】 異なる比重を有する2層を含むソール
    が成形されることを特徴とする、請求項1〜11のいず
    れか1項に記載の成形プロセス。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のプロセスを実施することにより得られる成形製品。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    のプロセスを実施することにより成形されるソールを含
    む靴。
JP10374699A 1997-12-26 1998-12-28 内部離型剤を用いてポリウレタンを成形するためのプロセスおよび得られた成形製品 Withdrawn JPH11315154A (ja)

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