JPH11314769A - 給紙装置及び記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートの側端部を規制しながら給送する装置
において、はがき等の小サイズの２枚のシートの両側端
部を規制しながら並列に給送可能として、給送効率を向
上すること。 【解決手段】 シートを積載可能な積載手段２９と、該
積載手段に積載されているシートを給送する給送手段
と、該給送手段により給送されるシートを１枚ずつ分離
する分離手段３０と、シートのサイズに合わせて移動可
能に積載手段上に設けられ、シートの一側端部を規制す
る移動サイドガイド５２と、積載手段上に固定されシー
トの他側端部を規制する固定サイドガイド５５を有する
給紙装置において、前記両サイドガイドの中間部に小サ
イズのシートの側端部を規制する小サイズサイドガイド
５７を配設し、各小サイズシートに対し１つ以上の給送
ローラ３９を前記給送手段に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シートを給紙する
ための給紙装置、及びこの給紙装置から給紙されるシー
トに記録を行うプリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ
等の記録装置においては、シートとして普通紙の他に葉
書や封筒等の厚紙、プラスチック薄板等の特殊シート等
が使用されている。これらシートの供給は、１枚ずつ手
差しで挿入するか、あるいは自動給紙装置によって自動
的且つ連続的に送り込むことが行われている。

【０００３】この種の自動給紙装置の一例を図４に基づ
いて説明する。この図は自動給紙装置１００の正面図で
あり、記録シートを積載支持する圧板１０１と、圧板１
０１上の記録シートの両側端を位置規制して給送時の案
内をする左右のサイドガイド１０２，１０３と、圧板１
０１上の記録シートを送り出す断面半月状の給送ローラ
１０４と、積載支持されている記録シートの一方の先端
角部に係合して送り出される記録シートを１枚ずつ分離
する分離爪１０５等が設けられている。

【０００４】圧板１０１は図示しない加圧ばねにより、
支持している記録シートを給送ローラ１０４に圧接する
方向に付勢されており、給送ローラ１０４の弦部分が記
録シートと対向しているときに記録シートを給送ローラ
１０４に当接させないようにするためのコロ１０６が給
送ローラ１０４と同軸上に設けられている。また、左右
のサイドガイド１０２，１０３のうち分離爪１０５側に
設けられている一方のサイドガイド１０２は固定して設
けられており、反対側の他方のサイドガイド１０３は記
録シートの幅方向に移動自在に設けられていて、幅寸法
の異なる種々のサイズのシートに対応することができる
ようになっている。

【０００５】この構成により、給紙信号に基づいて給送
ローラ１０４が回転すると、圧板１０１上に積載されて
いる記録シートの最上面に給送ローラ１０４が当接して
摩擦力により記録シートを送り出し、分離爪１０５によ
り１枚ずつ分離して図示しない記録装置に記録シートが
供給される。このとき、左右のサイドガイド１０２，１
０３により記録シートの左右側端を規制して斜め送り
（斜行）等の発生を防止している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成では、記録シートのサイズの大小によらず、常に１
枚ずつしか給紙できないため、例えば最大記録サイズが
Ａ４のプリンタであれば、記録幅がＡ４の半分以下に相
当するはがきのようなサイズの小さい記録シートに記録
を行う場合には、はがきの記録幅に対して装置の大きさ
が大きく、使われない部分ができて効率が悪いという欠
点がある。

【０００７】本発明は、上記のような問題点を解決し、
小サイズのシートは、セット可能な枚数を２枚として、
給紙や記録のシート枚数を倍増する給紙装置及び記録装
置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の手段は、シートを積載可能な積載手段と、
該積載手段に積載されているシートを給送する給送手段
と、該給送手段により給送されるシートを１枚ずつ分離
する分離手段と、シートのサイズに合わせて移動可能に
積載手段上に設けられ、シートの一側端部を規制する移
動サイドガイドと、積載手段上に固定されシートの他側
端部を規制する固定サイドガイドを有する給紙装置にお
いて、前記両サイドガイドの中間部に小サイズのシート
の側端部を規制する小サイズサイドガイドを配設し、各
小サイズシートに対し１つ以上の給送ローラを前記給送
手段に設けたことを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を説明する。ま
ず、図２及び図３に基づいて本発明の自動給紙装置５を
備えた記録装置１の構成を説明する。記録装置１は画像
情報に対応した画像を供給され、記録シートＳに記録す
る記録部３と、この記録部３に記録シートＳを自動的、
連続的に供給可能な自動給紙装置５とから構成されてい
る。

【００１０】記録部３には供給される記録シートＳの幅
方向に配設されたガイド軸９，１０に沿って往復動自在
のキャリッジ７と、このキャリッジ７に装着されている
インクジェット記録ヘッド６とを有しており、このイン
クジェット記録ヘッド６は電気熱変換体の発する熱エネ
ルギを利用して、膜沸騰を越える加熱によって生じる気
泡の成長により不図示の吐出口からインクを画像情報に
対応してプラテン上の記録シートＳに吐出して記録を行
うものである。キャリッジ７は駆動プーリ１３と従動プ
ーリ１５に巻回されたベルト１１により駆動されてお
り、上記駆動プーリ１３は駆動源であるモータ１２の出
力軸に取り付けられている。記録部は、後述のように、
通常サイズシートを１枚ずつ記録する場合と、はがきの
ような小サイズのシートを幅方向に並列して２枚ずつ記
録する場合とに応じて、記録ヘッドからのインク吐出を
制御可能とされている。

【００１１】インクジェット記録ヘッド６のシート搬送
方向上流側には搬送ローラ１９が設けられており、この
搬送ローラ１９はプラテン１７から上部が突出してお
り、この突出部分に従動回転するピンチローラ２０が圧
接している。そして、搬送ローラ１９及びピンチローラ
２０により記録シートＳをインクジェット記録ヘッド６
側に間欠的に搬送する。

【００１２】インクジェット記録ヘッド６の下流側には
排出ローラ２２とこれに従動回転する拍車２３とからな
る排出ローラ対が設けられており、この排出ローラ対に
より、記録が終了した記録シートＳを機外に排出する。
なお、拍車２３は記録後の記録シートＳの記録面側に点
接触して記録シートＳに余分なインクを転写しないよう
に設けられている。

【００１３】次に、記録部３に記録シートＳを供給する
ための自動給紙装置５について説明する。自動給紙装置
５は記録部３の装置本体２の後部側に設けられており、
本実施形態の自動給紙装置５は記録部３と一体に設けら
れているが、記録部３に着脱自在に設けるようにしても
よい。

【００１４】記録部３の後部側には記録シートＳを収納
する積載台２６及び記録シートＳの先端部を整列するた
めのガイド斜面２７が固設されている。積載台２６内に
はシート積載手段としての圧板２９が配置されており、
圧板２９は基部を支軸２９ａにより回動自在に支持され
ている。給送手段としての給送ローラ３９は円弧部分５
０と弦部分５１とからなる断面半月形状に形成されてい
て、図示しない駆動源から駆動が伝達される駆動軸３５
に固着されている。また、駆動軸３５には、給送ローラ
３９の弦部分５１が記録シートＳと対向しているときに
記録シートＳを給送ローラ３９に当接させないようにす
るためのコロ４０が回動自在に装着されている。一般的
に、給送ローラ３９はゴム部材等の高摩擦部材からな
り、コロ４０はプラスチック等の低摩擦部材から構成さ
れている。

【００１５】圧板２９の下側又は背面側には付勢手段と
しての加圧ばね３６が配置されていて、圧板２９に積載
されている記録シートＳを給送ローラ３９に向けて付勢
している。また、圧板２９に積載されている記録シート
Ｓの先端部に対応させてシートを１枚ずつ分離する分離
手段としての分離爪３０が配置されている。分離爪３０
は図示されないバネによって、記録シートＳの先端を押
さえる方向に付勢されているが、記録シートＳの腰の強
さにより給送方向に回動可能に設けられている。

【００１６】つづいて、本発明の記録シートＳの積載部
分を図１に基づいて説明する。

【００１７】図１に示すように、圧板２９には記録シー
トＳの給送方向に平行な側端部を位置規制するための一
対のサイドガイド５２，５５が設けられており、一方の
サイドガイド５５は記録シートＳの給送基準として固定
されていて、反対側のサイドガイド５２は記録シートＳ
のサイズにより移動調節可能に設けられている。

【００１８】更に、圧板２９には、はがき等の小サイズ
の記録シートＳを２枚同時に給紙して画像を記録すると
きに使用する小サイズガイドでとしてのはがきガイド５
７が設けられている。はがきガイド５７は、シート搬送
方向に延在する支軸５７ａにより圧板２９上に回動自在
に支持されている。はがきガイド５７は、使用しないと
きは、圧板２９の記録シート載置面と収納したときのは
がきガイド５７の上面とが面一またははがきガイド５７
側がやや凹むように、圧板２９の凹所に収納されてい
る。

【００１９】このため、はがきガイド５７を収納した状
態では、圧板２９の記録シート載置面上を移動するサイ
ドガイド５２の操作に影響を与えることはない。

【００２０】はがきガイド５７を使用するときは、圧板
２９に収納された状態から矢印５８方向に、支点５７ａ
を中心に回転させて引き起こした状態で使用する。この
とき、一方のはがきはサイドガイド５５とはがきガイド
５７とに、もう一方のはがきははがきガイド５７とサイ
ドガイド５２とによってはがきの給送方向に平行な側端
部を位置規制される。

【００２１】このように、はがきガイド５７は引き起こ
して使用するときも、倒して圧板２９に収納するとき
も、支点５７ａ中心に回転する構造となっているため、
指一本で簡単に操作することができる。

【００２２】以上の構成に係る記録装置１の動作を説明
する。

【００２３】記録を行うために給紙信号が図示しない制
御手段から出力されると、給送ローラ３９が回転し圧板
２９に積載されている記録シートの最上位の記録シート
に接触して摩擦力により下流側に送り出される。最上位
の記録シートに当接している２枚目の記録シート及びそ
れ以降の記録シートが互いの摩擦力により連れられて送
り出される作用を受けるが、分離爪３０により２枚目以
降の記録シートの給送を規制し最上位の記録シートのみ
が送り出される。

【００２４】分離された記録シートＳはガイド斜面２７
と支持部材１６に固定された上ガイド部材４１により記
録部３内に送られる。記録部３に挿入された記録シート
Ｓは搬送ローラ１９とピンチローラ２０とによりインク
ジェット記録ヘッド６の印字部に搬送されて画像情報に
対応した画像が記録される。画像を記録中、搬送ローラ
１９とピンチローラ２０とによる搬送性能に自動給紙装
置５側の負荷が影響するのを防ぐために、記録シートＳ
を分離した後は給送ローラ３９が分離した記録シートＳ
に摩擦力が加わらないように、弦部分５１を記録シート
Ｓに対向させた状態で停止し、コロ４０を記録シートＳ
に追従して回転させることにより抵抗を低減している。

【００２５】記録が終了した記録シートＳは排出ローラ
２２と拍車２３とにより機外に排出される。

【００２６】次に、はがきガイド５７を使用して、２枚
のはがきを同時に給紙・記録するときの動作について説
明する。

【００２７】はがきガイド５７は、普段は圧板２９に収
納されているが、矢印５８方向に引き起こしてセットす
ると、ちょうどサイドガイド５５とはがきガイド５７と
の間の長さがはがきのサイズに合うように設けられてい
る。

【００２８】また、サイドガイド５２は、記録シートＳ
のサイズに合わせて移動可能に設けられているため、は
がきガイド５７とサイドガイド５２との間の長さをはが
きのサイズに合わせてセットする。

【００２９】はがきは、セットしたはがきの一方だけが
無くなってプラテン１７にインクを打たないように、サ
イドガイド５５とはがきガイド５７との間と、はがきガ
イド５７とサイドガイド５２との間とにそれぞれ同じ枚
数だけセットする。

【００３０】セットされたはがきを記録部３に給送する
ときの動作は、先述の動作説明と同様に、給送ローラ３
９が回転し圧板２９に積載されているはがきの最上位の
はがきだけを、分離爪３０により２枚目以降のはがきの
給送を規制しながら送り出すが、給送ローラ３９と分離
爪３０とが、はがきガイド５７の両側にそれぞれ設けら
れているため、はがきガイド５７の両側にセットされた
はがきを同時に１枚ずつ分離・給送することができる。

【００３１】同時に分離・給送された２枚のはがきは、
同時に記録部３内に送られ、同時に記録・排紙される。

【００３２】このように、給紙、記録、排紙の一連の動
作で２枚のはがきを同時に処理できるため、効率よくス
ピーディーにはがきに記録を行うことができる。

【００３３】なお、上記実施形態の給紙装置に対する記
録装置はインクジェットプリンタを用いたが、本発明
は、その他の記録装置を用いても実施することができ
る。

【００３４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シートの側端部を規制する１対のサイドガイドの中間部
に小サイズのシートの側端部を規制する小サイズサイド
ガイドを配設し、各小サイズシートに対し１つ以上の給
送ローラを給送手段に設けたので、小サイズシートを２
枚並べてセットすることができるため、給紙装置へのセ
ット可能な枚数が２倍となり、同時に２枚給紙・記録を
行うことができ、給紙及び記録の効率を上げることがで
きる。

【００３５】また、小サイズサイドガイドを、小サイズ
以外のシートの移動を妨げないように凹所に収納可能に
設けたことにより、小サイズ以外のシートに記録を行う
時に、該シートの移動が小サイズサイドガイドに邪魔さ
れず、該シートの搬送、記録を円滑に行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る自動給紙装置の正面図
である。

【図２】本発明の実施形態に係る自動給紙装置を装着し
た記録装置の斜視図である。

【図３】図２に示した記録装置の縦断面図である。

【図４】従来の自動給紙装置の一例を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１…記録装置 ３…記録部 ５…自動給紙装置 ６…インクジェット記録ヘッド ２９…圧板 ３０…分離爪 ３９…給送ローラ ５２…サイドガイド ５７…はがきガイド

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートを積載可能なシート積載手段と、
   該シート積載手段に積載されているシートを給送する給
   送手段と、該給送手段により給送されるシートを１枚ず
   つ分離する分離手段と、シートのサイズに合わせて移動
   可能にシート積載手段上に設けられ、シートの一側端部
   を規制する移動サイドガイドと、シート積載手段上に固
   定されシートの他側端部を規制する固定サイドガイドを
   有する給紙装置において、前記両サイドガイドの中間部
   に小サイズのシートの側端部を規制する小サイズサイド
   ガイドを配設し、各小サイズシートに対し１つ以上の給
   送ローラを前記給送手段に設けたことを特徴とする給紙
   装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記小サイズサイド
   ガイドは、前記シート積載手段に回動自在に支持され、
   使用時に起立され、非使用時に倒伏されて前記シート積
   載手段に形成した凹所に収納可能としたことを特徴とす
   る給紙装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は２において、前記分離手段
   は、前記小サイズサイドガイドの両側にそれぞれ少なく
   とも１つ配設したことを特徴とする給紙装置。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１項に記載の給
   紙装置と、該給紙装置から給紙されるシートに記録を行
   う記録手段を有することを特徴とする記録装置。
5. 【請求項５】 請求項４において、前記記録手段は、記
   録ヘッドの吐出口から画像情報に対応してインクを吐出
   して記録を行うインクジェット記録手段であることを特
   徴とする記録装置。