JPH11314489A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JPH11314489A
JPH11314489A JP10135914A JP13591498A JPH11314489A JP H11314489 A JPH11314489 A JP H11314489A JP 10135914 A JP10135914 A JP 10135914A JP 13591498 A JP13591498 A JP 13591498A JP H11314489 A JPH11314489 A JP H11314489A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コレクター筆記具の加減圧下における吹き出
し問題、キャップポンピング現象の問題、外観やコスト
の問題、終筆時には急激に筆記できなくなるなどの問題
を同時に解決可能とする。 【解決手段】 直液式コレクター筆記具において、2か
ら100mPa〓Sの低粘度インク、内圧調節機能のコ
レクター、インク誘導芯を有しており、インクタンク内
にインク誘導芯に接続したインク保持能力のある細い中
綿等を内蔵した。中綿とインクタンクとコレクターのそ
れぞれの容積を最適な関係にすると相乗効果によってさ
らに有効となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端に筆記部となるペ
ン先を有する、ボールペンやサインペンなどの筆記具に
おいて、インクを直接保蔵するインクタンクと、内部の
内圧を調整する毛細現象を利用した複数枚の羽状調節体
であるコレクターと、インクタンクからペン先までイン
クを誘導する手段を備えた直液タイプコレクター式筆記
具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られている油性ボールペンはペン
先からのインクモレ出しである直流や上向き時にインク
が下がってしまい服を汚したり筆記不能となる逆流の問
題の発生率を減少させるため、インクの移動を防止する
目的で一般的には1万mPa〓S程度の高粘度のインク
を使用し、さらにインクタンクを細くすることで毛管力
を高めて防止しているが、これにより重い筆記感、ボ
テ、筆記描線のムラ、濃度の薄さなどの問題を抱えてい
る。
【0003】また、繊維束の中綿に数mPa〓Sの低粘
度インクを含浸させてペン先までインク誘導中芯を介し
てインクを誘導するようにした所謂中綿式ペンが知られ
ているがインクの消費が分からない、インク流量が初期
から徐々に筆記とともに減少してしまい薄い筆記描線と
なる問題を抱えている。中綿からのインクの導出を良く
するには中綿の毛細管力を弱める設定とすればよいが、
落下等の衝撃によってインクが中綿から漏れだして服を
汚す吹き出しの発生率が上がってしまったり、逆に中綿
の毛細管力を上げると筆記に従ってインク流量が極端に
落ちてしまい、寿命後半ではインクが十分に残っている
にもかかわらず筆記描線がかなり薄くなるという問題を
抱えている。
【0004】上述の油性ボールペンと中綿式筆記具夫々
の欠点を解決する目的で、インクを直接保蔵するインク
タンクを後方へ配置し、羽状の溝を多数有するコレクタ
ーによって、筆記時の空気置換内圧調整する万年筆で用
いられてきた機構を応用した所謂、コレクター方式のイ
ンク直接保蔵式筆記具(以後コレクター式筆記具と呼
ぶ)が知られている。ところがコレクター筆記具はイン
クの流量が中綿式筆記具と同等以上で多く、筆圧をかけ
ないでも終筆までインク流出量が暫減することなく濃い
描線で筆記可能となる特長を有しているが、油性ボール
ペンよりもインク搭載量を多くする必要が有るためにイ
ンクタンクを大径として一般的には1から3cc程度の
容量のインクを保蔵させている。
【0005】従来のコレクター筆記具では、外気の大気
圧変動があるとコレクター内にインクを移動して内圧を
調節してペン先の先端からインクが漏れ出す事を防止し
ている。インクの揮発を防止する目的で空気孔とペン先
を同時にシールして密閉するキャップを設けることが一
般的であるが、このキャップの抜き差しによってキャッ
プ内の内圧が変化してコレクター内にインクが充満して
いき、最後には保留できる限界を超えて空気孔からイン
クが出てしまうポンピング現象が欠点として存在してい
る。
【0006】また、加温冷却や飛行機内や高低気圧や標
高高低差など減圧と高圧が繰り返されると同様に吹き出
し現象が生じる欠点も上述同様のメカニズムで発生して
しまう。ポンピング現象はキャップを工夫する事で解決
可能であるが、大気圧の加減圧の繰り返し吹き出しの問
題を解決するためには、コレクターのインク最大保留を
大きくする(径、長さを大きくする)、インクタンクを
小さくするなどの解決策も見られているが、軸サイズが
大きくなって外観の問題が生じたり、インク量が少なく
なって寿命が短くなりコストパフォーマンスが落ちる、
コレクターを長くしすぎてペン先へのインクヘッドが高
くなって直流しやすくなったり、インクによって解決し
て筆記性をやや犠牲にしたり、などの欠点を有したレベ
ルの製品しか実用化されていない。
【0007】また、コレクター式の筆記具では、インク
を全て消費するまで濃い描線を維持することが可能とな
るが故に、ペンを携帯していて使用中にインクがなくな
ると急激にまったく筆記ができなくなり不便であるとい
う問題もある。タンクにインクがほとんど無い状態は外
部から視認できて、この時点からはインク流量が暫減し
て、濃度が薄くてもとりあえず筆記描線が視認可能な筆
記状態、つまりペンの寿命全体のほとんどは直液状態の
良好な筆記性を確保しつつ、タンクにインクがなくなっ
た時点からは中綿式の終筆時に近い性能が100から2
00mのみ確保できないかという終筆性の改良の要望も
出されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主に普及型
のコレクター式筆記具の改良を目的としており、筆記時
のスムーズな筆記を疎外することなく、輸送中やキャッ
プの抜き差し等の大気圧の加減圧の影響によるインク洩
れ出しの防止性能や、店頭で長期保存された場合などの
吹き出し防止性能など筆記具における事故防止性能を確
実に向上させたいという要望を満足させた事で、特に航
空機での加減圧繰り返しで消費者の服を汚す等の重大欠
点を防止するという課題や、太くなりやすいコレクター
式でのスリムな外観の要望がある課題と、インクが無く
なると急激に筆記できなくなる終筆性の課題などを同時
に解決すると共に従来のコレクター筆記具の有する優秀
な筆記性を満足させる事を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、本発明の筆記具は先端に筆記部となるボールを保持
したホルダーと、筆記時の筆圧を受ける受け座を有した
ペン先にインクタンクから筆記部のボールまで流路を確
保するような導孔や複数本のチャンネル溝を備え、導孔
内にはインクタンクからボールまで毛管力によってイン
クを導く手段である中芯を挿入したボールペンやインク
誘導芯そのものがペン先となるサインペンやマーカー類
である。有底コップ状のインクタンクとペン先の間には
コレクターを設け、空気連通部と細いインク溝と羽状溝
部を複数配置してそこにインクを出入りさせることでペ
ン体内部の内圧調整機能を有している。
【0010】本発明を有効にする手段としては、インク
タンク内部にインク保持性のある中綿等をインク誘導芯
に接続した状態で有する構成とした。インクは常温(2
3度前後)での粘度が2から100mPa〓Sの低(又
は中)粘度インクである。静置状態では粘度がやや高く
先端からインクがしみ出す直流を防止し、筆記によって
剪断や移動が起こると粘度が低下してスムーズな筆記が
可能となる擬塑性インク(ゲルインクとも呼ばれる)を
応用したインクでも良い。またインクのベースとなる溶
剤としては一般的な水のみではなく、低級アルコール、
高級アルコール、キシレン等有機溶剤、エチレングリコ
ールなどのグリコール類、それらのエステルなどの筆記
具として使用できる各種のインクが適宜使用可能であ
る。
【0011】本発明に使用する中綿については従来の中
綿式筆記具に用いられる中綿をインクタンク内に収納で
きインクタンクの内壁との間には十分な空間を有した、
細い又は小さなサイズとすることで、コレクター式の有
する直液タイプの有利な特長を阻害することが無く、イ
ンクが消費されて内部に空気が多くなった場合の加圧減
圧による空気の膨張を減らす目的でインクタンクの空間
の一部をインク保持した状態の中綿で占めており、結果
的に加減圧下でも吹き出しのない状態とすることが可能
な手段である。
【0012】さらなる手段としてはタンク内部の中綿の
容積をインクタンクの容積の10から60%(望ましく
は20から50%)とした。さらに別な有効な手段とし
ては、インクタンクに内蔵される中綿の最大のインク保
持容積sとコレクターの羽の全空間であるインク最大保
留空間cとインクタンク容積iとの間に(ix70%)
>(s+c)>ix20%の関係式を満足する構成とし
たものである。
【0013】本発明の中綿容積が大きければ安全性は増
すが、直液式としての筆記性を維持できる期間が短くな
り、中綿式との差異が減ってインク流量が筆記と共に暫
減してしまう。またコレクターの保留率が高い(つまり
コレクターが大きい)設計の物では中綿は小さな空間で
よいが、保留率が低い(コレクターが小さい)ものでは
中綿を大きくする必要がある。上述の条件を満足させる
手段によって、インクタンクの空気容積を減少させる安
全性の向上、インク流量などの筆記性確保、インク残量
確認など外観や視認性、終筆時にだらだらと筆記流量が
ダウンすることや急激に終筆になってしまう終筆性の問
題、などの相反する性能となりやすい性能のバランスを
取ることが可能となる。
【0014】ここで使用する中綿とは、従来の中綿式の
様に短繊維又は長繊維の糸を外皮の中へ軟らかく固定し
た物や、長繊維の糸を外皮なしで接着剤や熱溶着により
形状維持した所謂繊維束や、雪結晶状の断面を押し出し
によって成形した所謂プラ芯や、小粒子を熱や接着剤に
よって空間を維持しながら固定した焼結芯や、スポンジ
など、インクをある程度以上保持する性能が有ればよい
ものである。
【0015】
【実施例】以下、図示した実施例について詳説する。図
1から図3は本発明の第1実施例を、図4には従来例を
示している。図に示すように本発明の筆記具は先端に筆
記用のボールを回転可能抜き出し不可能に遊嵌するペン
先2と内部にインクタンク7から中芯3によってボール
までインク12を誘導している。中芯3はインクタンク
7までの長い物や繊維束の中芯3と内部に毛管力を有す
る雪結晶状の断面を有する押し出し管であるプラ芯4と
の組合せなどでも良い。
【0016】内部に常温での粘度が2から100mPa
〓Sの比較的低粘度の水をベースとして40%以上含む
インク12を直接保蔵している透明または半透明合成樹
脂製インクタンク7は、インク漏れない状態でコレクタ
ー6を圧入固定している。耐水性や耐光性に優位な着色
剤としては直接性染料やカーボンブラックなどの顔料や
染着樹脂粉等の疑似有機顔料などが存在しているが、従
来のコレクター式筆記具同様のインクが使用可能であ
り、本発明では特に限定される物ではない。
【0017】特に筆記時のインク消費により、インクタ
ンク7内の空気量がタンク容積の60%から70%まで
充満した場合に、大気の加減圧によって内圧の外気圧と
の変化や温度変化があると、筆記のためのインクの流路
が確保されているペン先部からインクが漏れだしたり、
先端から空気が入ってカスレが生じる事を防止するため
に軸内と外部とは細いインク溝10と空気連通部9と複
数の羽状溝とを有するコレクター6を介して連通してあ
る。コレクター6には外気と内部の圧力差が生じるとコ
レクター6の羽状溝にインクが出入りすることでペン体
内部の容積を加減してバランスを取る機能がある。
【0018】コレクター6の羽状溝の空間にインクが充
満可能な全容積をインクタンク7の容積の12%以上の
保留率c(望ましくは15%から30%)とした。通常
の大気の気圧変化や、室温から気温の最大である45℃
前後まで昇温した場合の水の蒸気圧上昇と空気の体積膨
張は約12%以内の膨張であることなどから内圧調整に
よる容積の最大変化は12%程度コレクター6に吸収さ
れれば一般的には問題が発生することが無い。
【0019】本発明を有効にする手段として、インクタ
ンク7の内部にやや細い中綿1をプラ芯4に接続した状
態で固定した。コレクター側やインクタンク内部の中綿
受け面はリブや溝などで構成して、インクが中綿1に自
由に入る様にしている。またある程度は中綿が移動して
も良いが落下などによってもプラ芯4と中綿1がインク
12の導通が可能なように接続を維持する構成としてあ
る。
【0020】インクタンク7の内壁と中綿1の外皮の間
には十分な空間を持たせるように中綿1の太さを細く
し、長さはインクタンク7内の長さとほぼ等しい物とし
た。ここではインクタンク7の内壁のサイズに近い太く
短い中綿1の搭載も可能であるが、中綿1の前側と後端
側へのインク12の移動が規制されるとインクタンク後
端からインク12が先端側に落ちてこなくなる現象や、
中綿1の周辺に付着したインクがいつまでも残ってしま
うことから実際にはインク12を全て消費してしまって
いるにもかかわらずユーザーがインクの残量があると勘
違いしてしまう外部からの視認性の問題が発生しやすく
なるので、特にコレクター側のインクタンク前方周辺で
は十分な空間があることが望ましい。
【0021】本発明の第2実施例としては図5に示すよ
うに、ペン先は繊維束芯を固めて任意形状に成形研磨し
たラインマーカーとした物であるが、第1実施例と同様
な作用効果を有している。第1実施例との差異点は、中
綿1を太く短くインクタンクの後方に配置した。具体的
にはペン先2の後方にインク連通可能な状態で中程度の
太さのプラ芯4とさらにその後方に太い中綿1をインク
連通状態で設けた。つまり不透明の尾栓11に隠れた後
端側には体積の大きい中綿1を設けることで外観の問題
を気にせず高い効果が得られるうえに、ユーザーから見
える部分には中綿1よりはかなり細いプラ芯4しか見え
ないので視認性やインク移動性の問題は全くないもので
ある。
【0022】本発明者が調査実験した結果、インクタン
クの容積iとコレクターのインク保留容積cと中綿の容
積sの間には密接な関係があるという知見が得られた。
つまり径方向は外観サイズにより、長さ方向には直流性
によって、コレクター6の大きさはある程度以上には大
きくできないのでコレクター容積cを重視した設計とす
ると、インクタンク容積iが大きければ中綿容積sも大
きくすれば良い。ただしコレクター容積cがやや小さく
ても中綿容積sが大きい物では安全性も確保できる事
や、逆にコレクター容積cが大きければ中綿容積sが小
さくても良い事である。また従来からコレクター容積c
はインクタンク容積iに比例して大きくしなければなら
ない事は知られていたが、さらに中綿を追加した物では
下記の2つの知見が得られた。
【0023】中綿のインク保持容積sがインクタンク容
積iの10から60%、望ましくは20から50%の範
囲である事が、本発明を有効にする最適範囲の一つであ
る。
【0024】中綿容積sとコレクター容積cとの和(s
+c)はインクタンク容積iの20%から70%の範囲
で有ることを満足する事が本発明を有効にする別な最適
範囲の一つである。
【0025】具体的な実施実験結果を以下に述べる。こ
こで使用した試料は三菱鉛筆製コレクター式水性ボール
ペンUB−150のインクその他部材を基本的には使用
し、各種の中綿、コレクター、インクタンクを試作して
比較実験した。また図5のようなペン先がラインマーカ
ーの三菱鉛筆製PUS−150でも同様の実験を行った
がまったく同様の結果であったため、ここではUB−1
50の結果のみ示す。またコレクター容積cを増加させ
るためコレクター長さを増加させた物は直流が発生した
ため、結果は省略した。
【0026】インクやペン先やインク誘導芯などの筆記
基本部材が市販品と同じであり、まったく問題ないこと
から、評価項目は下記の3項目について評価した。 1筆記性:ISO規格自動螺旋機械筆記での筆記流量や
筆記描線目視判定結果。 2終筆製:正常値から徐々に薄くなっている距離で表
示。200m前後が最適。 3低圧繰り返し吹出:航空機並の0.8気圧と1気圧繰
り返しでの吹出の有無。 評価はコメントと共に下記の3評点で評価した。 ○:問題なし △:やや問題有るが実使用は可能 x:実使用上も注意が必要であったり、問題が大きい
【0027】 従来例:市販のUB−150、コレクター容積c=0.3cc(ix15%) 、インクタンク容積i=2.0cc、中綿容積s=0cc(なし)。 結果:筆記性はまったく問題なし:○ 終筆性は50m以下で急激に終筆となっている:x 低圧繰返吹出は、1回目で吹き出し:x
【0028】 実施例1:c=ix15%、i=2.0cc、s=ix10% 結果:筆記性はまったく問題なし:○ 終筆性は最終100m間で僅かにダウンして終筆となっている:○ 低圧繰返吹出は、3回はクリアしたが4回目以降吹き出し:△
【0029】 実施例2:c=ix15%、i=2.0cc、s=ix50% 結果:筆記性はわずかに流量暫減傾向:△ 終筆性は最終300mの間でダウンして終筆となっている:△ 低圧繰返吹出は、5回目以上でも吹き出しなし:○
【0030】 実施例3:c=ix8%、i=2.0cc、s=ix60% 結果:筆記性はわずかに流量暫減傾向:△ 終筆性は最終300mの間でダウンして終筆となっている:△ 低圧繰返吹出は、2回目クリア3回目以降吹き出し:△
【0031】 実施例4:c=ix30%、i=1.0cc、s=ix10% 結果:筆記性は問題いが寿命は短い:○ 終筆性は最終100mの間でわずかダウンして終筆となっている:○ 低圧繰返吹出は、5回目以上でも吹き出しなし:○
【0032】 実施例5:c=ix15%、i=1.0cc、s=ix50% 結果:流量派やや暫減傾向、寿命は短くなっている:△ 終筆性は最終300mの間でダウンして終筆となっている:△ 低圧繰返吹出は、吹き出しなし:○
【0033】 実施例6:c=ix8%、i=3.0cc、s=ix60% 結果:筆記性はやや暫減傾向:△ 終筆性は最終300mの間でダウンして終筆となっている:△ 低圧繰返吹出は、4回目で吹き出し:△
【0034】 実施例7:c=ix8%、i=3.0cc、s=ix20% 結果:筆記性は問題なし:○ 終筆性は最終200mの間でわずかダウンして終筆となっている:○ 低圧繰返吹出は、2回目で吹き出し:△
【0035】 比較例1:c=ix15%、i=2.0cc、s=ix5% 結果:筆記性は問題なし:○ 終筆性は最終100m以下でやや急にダウンして終筆:× 低圧繰返吹出は、2回目で吹き出し:△〜X
【0036】 比較例2:c=ix15%、i=2.0cc、s=ix70% 結果:筆記性は後半からかなり流量ダウン見られる:X 終筆性は最終400mでなだらかにダウンして終筆:× 低圧繰返吹出は、吹き出しなし:○
【0037】 比較例3:c=ix24%、i=1.0cc、s=ix70% 結果:筆記性は中綿式のようで流量暫減、寿命も短い:× 終筆性は最終800mで徐々にダウンが続く:× 低圧繰返吹出は、吹き出しなし:○
【0038】 比較例4:c=ix15%、i=3.0cc、s=ix5% 結果:筆記性は問題なし:○ 終筆性は最終100m以下でやや急にダウンして終筆:× 低圧繰返吹出は、2回目で吹き出し:△〜x
【0039】 比較例4:c=ix5%、i=3.0cc、s=ix10% 結果:筆記性は問題なし:○ 終筆性は最終100m以下でややダウンして終筆:△ 低圧繰返吹出は、1回目で吹き出し:x
【作用】
【0040】従来のコレクター筆記具では、上述したよ
うにコレクターのみで12%程度までの内圧調整を行っ
ている。しかしながら、航空機などでの気圧変化は約
0.8気圧まで減圧され、さらに体温と外気温等温度変
化も加わる。つまり従来のコレクター式筆記具では航空
機の減圧までは考慮されておらず、コレクターの最大保
留を越えて圧力が変化するため吹き出しの事故が発生す
る。
【0041】現状でもコレクター式筆記具はやや太くな
っており、これ以上太くすると握り部の太さや外観で問
題が発生するうえ、コレクターを従来品以上に長くする
とコレクターの内部の長さの分はペン先にインクヘッド
hがかかっていることからペン先からインクが漏れ出す
直流の問題が発生する。インクタンクの容積を小さくす
ればコレクターサイズが同じでも保留率は大きくなって
安全性が増すが、筆記寿命の問題が発生する。特に直液
式筆記具では初期から終筆付近まで流量が多く安定する
ため、インク消費量が暫減していく中綿式よりもインク
搭載量をかなり多くしないと同じ寿命にできない。
【0042】本発明のやや細い中綿を搭載することで、
初期のインク搭載量はほとんど減らす必要がなく、イン
クを消費してタンク内部に空間が多くなった場合でも中
綿がタンクの空間内でインクを十分に吸い上げた状態で
保持している。タンクの空間そのものが減っている上に
筆記可能なインクが中綿に保持されており、タンク内の
膨張収縮する空気量の減少と共に、終筆までのある程度
以上のインク消費量では中綿が吸い上げたインクのみが
残って直液状態のインクは存在しなくなるがメモ程度の
やや薄くなっても良い最終付近での筆記ができる期間が
存在するようになる。
【0043】中綿式では圧力変化や温度変化による体積
膨張分は空気孔から大気への連通によって影響を受けな
い構造となっている。つまり、上述の直液の存在しない
期間は中綿式とまったく同様に加減圧や温度変化は影響
なくなり、同じ寿命を有する従来のコレクター式筆記具
よりも安全性は格段に向上できる。従来の中綿式よりは
直液として機能する期間が十分に長く中綿が保持してい
るインク量自体も遥かで少ないことや、落下等の衝撃が
あってもインクタンクとコレクターによって筆記具外部
にインクが漏れだす事がないこと、などから中綿の毛細
管力をやや弱く設定することなどで流量が暫減する期間
は従来の直液式とほぼ同じ設定が可能となる。
【0044】本発明では中綿式とコレクター式の欠点を
補完した上述のような有用な作用を有している。さらに
は本発明の数値範囲とすることで中綿式とコレクター式
のそれぞれの欠点の補完のみならず、それぞれの優位点
を生かす事が可能となる作用を有している。
【0022】
【発明の効果】本発明の筆記具の構成及び作用は以上の
如くであり、細身で外観の良く、コストパフォーマンス
の優れた筆記具とする事ができる。航空機による加減圧
下や、温度変化、キャップによるポンピング現象が発生
しにくくなり複雑な耐ポンピング機構が不要となること
などから、安全かつ安定した筆記性を確保できるように
なる。上述のように構造が簡単で製造が容易な安価で外
観の良いコレクター筆記具を提供できる効果がある。さ
らには筆記の最終段階で急激にインクがなくなって書け
なくなる問題についても、あまり長すぎない適度な期間
で徐々にインク流量がダウンしていくためとりあえずの
メモ書き程度は筆記可能となり、終筆付近では2本目の
筆記具を用意する必要が無くなる効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である筆記具の全体を示す
縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例である筆記具の先端側を示
す縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例である筆記具の後端側を示
す縦断面図である。
【図4】従来例である筆記具を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施例である筆記具の全体を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 中綿 2 ペン先 3 中芯 4 プラ芯 5 口プラ 6 コレクター 7 インクタンク 8 キャップ 9 空気溝 10 インク溝(細溝) 11 尾栓 12 インク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に筆記部を有したペン先と、常温で
    の粘度が2から100mPa〓Sの比較的低粘度インク
    を直接保蔵するインクタンクと、内部の内圧を調整する
    毛細管現象を利用した複数枚の羽状調節体であるコレク
    ターと、インクタンクから筆記部までインクを誘導する
    中芯等の誘導手段とを備えた所謂コレクター式筆記具に
    おいて、インクタンク内にはインク保持性のある中綿を
    インク誘導手段である中芯に接続した状態で内蔵した事
    を特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 インクタンクに内蔵される中綿は、中綿
    の最大のインク保持容積sがインクタンク内容積iの1
    0から60%(望ましくは20から50%)の範囲のサ
    イズであり、中綿の周囲とインクタンク内壁との間には
    直液状態のインクが移動可能な空隙を有することを特徴
    とする請求項1記載の筆記具。
  3. 【請求項3】 インクタンクに内蔵される中綿の最大の
    インク保持容積sとコレクターの羽の最大保留容積cと
    インクタンク容積iとの間には(ix70%)>(s+
    c)>ix20%の関係式を満足する構成としたことを
    特徴とする請求項1、あるいは請求項2に記載の筆記
    具。
JP13591498A 1998-05-01 1998-05-01 筆記具 Expired - Fee Related JP4230562B2 (ja)

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