JPH11314217A

JPH11314217A - 割り面タイルの分離装置

Info

Publication number: JPH11314217A
Application number: JP14221998A
Authority: JP
Inventors: Katsutoshi Sakakibara; 勝利榊原
Original assignee: YAMAROKU KK
Current assignee: YAMAROKU KK
Priority date: 1998-05-07
Filing date: 1998-05-07
Publication date: 1999-11-16

Abstract

(57)【要約】【課題】素地の側面形状の合致した分離刃への交換を
不要にする。【解決手段】コンベヤの搬送方向に対し直角方向に進
退自在に設けた分離刃７、7a…を、コンベヤにおける素
地停止位置の両側に複数枚の並列配置し、先ず分離刃
７、7a…に初期圧を作用させて分離刃７、7a…を素地の
側面に当接させ、全ての分離刃７、7a…を素地の側面に
当接させた後、分離刃７、7a…に作業圧を作用させてそ
れらの刃先を素地に食い込ませて、素地の側面形状に拘
らず各分離刃７、7a…を独立して当接させて、素地をそ
のまま上下分離する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、湿式押出成形品の
乾燥素地、乾式プレス成形素地及びそれらの焼成素地
（本明細書中、単に素地と称する。）を２方向より上下
分離して、表面が凹凸形状のタイル、所謂割り面タイル
を形成する様にした割り面タイルの分離装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、かかる割り面タイルの分離装置に
あっては、図９に示す様に、コンベヤａの両側方に一対
の分離刃ｂ、b1の一方又は両方を、コンベヤａの搬送方
向に対し直角方向に進退自在に配置し、かかる分離刃
ｂ、b1にあっては、シリンダーｃ、c1のロッドｄ、d1の
先端に装着されている。そして、コンベヤａにより搬送
されてきた素地ｗが分離刃ｂ、b1間に到達した時点でコ
ンベヤａを停止させ、一方又は両方の分離刃ｂ、b1をシ
リンダーｃ、c1により前進させ、分離刃ｂ、b1の刃先を
素地ｗの側面に当接させ食い込ませて、素地ｗを上下分
離し、割り面タイルを形成していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記分離装置
にあっては、例えば図１０に示す様に、素地ｗの側面が
曲面の場合、直線状の刃先が側面に局部的にしか当たら
ないことから、側面の中央全体に分離線を形成出来ず、
シリンダーｃ、c1の押圧力の全てが当該部分に作用して
しまい、その結果、直線状の刃先のシリンダーｃ、c1で
はきれいに上下分離出来ずに折損してしまうことから、
図１１に示す様に、素地ｗの側面形状に合致した刃先の
分離刃ｂ、b1に交換せねばならなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、素地ｗの側面形状の合致した分離刃ｂ、b1へ
の交換が必要な課題に鑑み、コンベヤの搬送方向に対し
直角方向に進退自在に設けた分離刃を、コンベヤにおけ
る素地停止位置の両側に複数枚の並列配置し、先ず分離
刃に初期圧を作用させて分離刃を素地の側面に当接さ
せ、全ての分離刃を素地の側面に当接させた後、分離刃
に作業圧を作用させてそれらの刃先を素地に食い込ませ
ることによって、素地の側面形状に拘らず各分離刃が独
立して当接することで素地をそのまま上下分離可能にし
て、上記課題を解決する。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図１、２、３に示す様に、素地Ｗを
上下分離して割り面タイルＸ、Xaを形成する分離装置１
にあっては、素地Ｗの搬送コンベヤＡにおける素地停止
位置Ｂの両側に一対の側面分離部２、2aを配置してい
る。

【０００６】側面分離部２、2aは、搬送コンベヤＡ下方
に配設した昇降台３の両側部に配設され、かかる側面分
離部２、2aの夫々は、搬送コンベヤＡの搬送方向に対し
直角方向にスライド・固定自在なベッド４上面に複数本
のシリンダ５、5a…を、搬送コンベヤＡの搬送方向に並
列配置すると共に、該シリンダ５、5a…のロッド６、6a
…先端に分離刃７、7a…を着脱自在に装着している。具
体的には、ベッド４の先端上面にガイドブロック８を設
け、該ガイドブロック８に形成されたガイド孔９、9a…
にガイドシャフト10、10a …をスライド自在に嵌挿し、
該ガイドシャフト10、10a …の基端部をシリンダ５、5a
…のロッド６、6a…先端に取着すると共に、先端部に分
離刃７、7a…を装着している。又、シリンダ５、5a…の
出力を、分離刃７、7a…が素地Ｗ側面に当接するまでの
初期圧と、分離刃７、7a…の刃先を素地Ｗに食い込ませ
て上下分離する作業圧の２段階に制御する様にしてい
る。

【０００７】又、分離刃７、7a…の刃先にあっては、図
５に示す様な片刃であったり、図６に示す様な両刃であ
ったり、或いは図７に示す様な櫛歯状としている。又、
分離刃７、7a…を片刃とした場合、図８に示す様に、隣
接する分離刃７、7a…の刃先を上下交互に位置させる様
に分離刃７、7a…を配列しても良い。

【０００８】次に本発明に係る割り面タイルの分離装置
の作用について説明する。（１）搬送コンベヤＡ上の素地Ｗがセンサー20、20a 間
を通過すると、素地Ｗを側面分離部２、2a間の素地停止
位置Ｂに位置させる様に搬送コンベヤＡが停止する。（２）シリンダ５、5a…のロッド６、6a…が突出し、分
離刃７、7a…が初期圧で素地Ｗの側面に当接する。（３）全ての分離刃７、7a…が素地Ｗの側面に当接する
と、シリンダ５、5a…により分離刃７、7a…に作業圧が
作用して、分離刃７、7a…の刃先が素地Ｗに食い込んで
素地Ｗを上下分離し、表面が凹凸形状の割り面タイル
Ｘ、Xaが形成される。

【０００９】又、図８に示す様に、隣接する分離刃７、
7a…の刃先を上下交互に位置させる様に配列した側面分
離部２、2aにより素地Ｗを上下分離すると、割り面タイ
ルＸ、Xaの表面の凹凸が大きくなる。又、図７に示す様
に、分離刃７、7a…の刃先が櫛歯状であれば、素地Ｗの
側面に食い込み易くなる。

【００１０】

【発明の効果】要するに本発明は、コンベヤＡにおける
素地停止位置Ｂの両側に複数枚の分離刃７、7a…を、コ
ンベヤＡの搬送方向に対し直角方向に進退自在に並列配
置したので、例え素地Ｗの側面が曲面であっても、その
形状に応じて各分離刃７、7a…が独立して対応部位に当
接するため、かかる素地Ｗも確実に上下分離して割り面
タイルＸ、Xaを形成することが出来、よって素地Ｗの側
面形状に応じた分離刃７、7a…の交換を不要にすること
が出来る。

【００１１】又、分離刃７、7a…を片刃とし、隣接する
分離刃７、7a…の刃先を上下交互に位置させる様に分離
刃７、7a…を配列したので、分離刃７、7a…の刃先の素
地Ｗ側面への食い込み位置が上下交互になるため、割り
面タイルＸ、Xaの表面の凹凸を大きくすることが出来、
趣の異なった割り面タイルＸ、Xaを形成することが出来
る。

【００１２】又、分離刃７、7a…の刃先を櫛歯状にした
ので、素地Ｗへの分離刃７、7a…の刃先の接触が破線状
になって食い込みが良好になるため、素地Ｗの分離を容
易化出来る等その実用的効果甚だ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る割り面タイルの分離装置の平面図
である。

【図２】図１の要部拡大図である。

【図３】図２のＸーＸ断面図である。

【図４】側面を曲面とした素地への分離刃の当接状態を
示す平面図である。

【図５】刃先を片刃とした分離刃の斜視図である。

【図６】刃先を両刃とした分離刃の斜視図である。

【図７】刃先を櫛歯状とした分離刃の斜視図である。

【図８】片刃の分離刃の刃先を上下交互に位置させた状
態の斜視図である。

【図９】従来の割り面タイルの分離装置の平面図であ
る。

【図１０】側面を曲面とした素地への従来の直線状の分
離刃の当接状態を示す平面図である。

【図１１】側面を曲面とした素地への従来の曲線状の分
離刃の当接状態を示す平面図である。

【符号の説明】

７、7a… 分離刃ＡコンベヤＢ素地停止位置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コンベヤにおける素地停止位置の両側に
複数枚の分離刃を、コンベヤの搬送方向に対し直角方向
に進退自在に並列配置したことを特徴とする割り面タイ
ルの分離装置。
【請求項２】分離刃を片刃とし、隣接する分離刃の刃
先を上下交互に位置させる様に分離刃を配列したことを
特徴とする請求項１の割り面タイルの分離装置。
【請求項３】分離刃の刃先を櫛歯状にしたことを特徴
とする請求項１又は２の割り面タイルの分離装置。