JPH11313195A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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Publication number
JPH11313195A
JPH11313195A JP10115167A JP11516798A JPH11313195A JP H11313195 A JPH11313195 A JP H11313195A JP 10115167 A JP10115167 A JP 10115167A JP 11516798 A JP11516798 A JP 11516798A JP H11313195 A JPH11313195 A JP H11313195A
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JP
Japan
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shield member
image reading
light
circuit board
housing
Prior art date
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Application number
JP10115167A
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English (en)
Inventor
Hisayoshi Fujimoto
久義 藤本
Hiroaki Onishi
弘朗 大西
Toshihiko Takakura
敏彦 高倉
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/256,857 priority patent/US6496285B1/en
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Publication of JPH11313195A publication Critical patent/JPH11313195A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像読み取り装置を種々の条件下で使用する場
合に、受光素子から出力される画像信号中にノイズが混
入することを簡易な手段によって適切に防止することが
できるようにし、読み取り画像の質を高める。 【解決手段】画像読み取り領域Pに光を照射するための
光源3と、画像読み取り領域Pから反射してくる光を受
光して光電変換する複数の受光素子79を搭載し、かつ
これら複数の受光素子79用の配線部を形成している回
路基板7と、この回路基板7と光源3とが組み付けられ
る筐体1と、を備えた画像読み取り装置であって、筐体
1の外部に配されてグランド接続された外部シールド部
材5Bと、回路基板7の周辺部のうち外部シールド部材
5Bの配置領域とは異なる領域に配置されるように筐体
1の内部に配されてグランド接続された内部シールド部
材5Aと、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、ファクシミリ装置やスキャナ
装置に組み込まれるなどして所望の原稿画像を読み取る
のに用いられ画像読み取り装置に関する。
【0002】
【背景技術】周知のとおり、この種の画像読み取り装置
の基本的な構成は、原稿照明用の光源から発せられた光
が所定の画像読み取り領域に照射されると、この画像読
み取り領域に存在する原稿によって反射された光がレン
ズを介して複数の受光素子により受光されるようになっ
ている。上記複数の受光素子は、光電変換機能を有する
ものであり、回路基板上に一定方向(主走査方向)に延
びる列状に並べられて実装されている。このため、上記
各受光素子は、上記原稿によって反射された光を受光す
ると、その受光量に応じた出力レベルの画像信号を出力
し、その画像信号は上記回路基板に設けられている配線
部を介して所望の位置へ送信されるようになっている。
上記回路基板や光源は、適当な筐体に組み付けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像読み取り装置では、次のような不具合があった。
【0004】すなわち、従来では、画像読み取り装置を
たとえばファクシミリ装置やスキャナ装置などの各種の
装置機器の内部に組み込んだり、あるいは他の装置機器
と組み合わせて使用する場合には、他の装置機器から発
生する電気的なノイズが回路基板の配線部に到達する場
合があった。このため、従来では、上記配線部を介して
所望の位置へ送信される画像信号中にノイズが混入し、
これに原因して読み取り画像の質が悪くなる場合があっ
た。
【0005】また、画像読み取り装置の光源としては冷
陰極管を用いる場合がある。この冷陰極管は、白色光を
発するためにカラー画像の読み取り用途には好都合であ
り、さらには冷陰極管の略全長域の各所から光が発せら
れるために、ライン状の画像読み取り領域に光を照射す
るのにも好都合となる。ところが、このような冷陰極管
を用いた場合には、その駆動電力として、高電圧でかつ
電流が高周波の電力が必要とされる。このため、従来で
は、上記駆動電力の供給源となるインバータ、このイン
バータと冷陰極管とを繋ぐ接続配線、および冷陰極管の
各所から電気的なノイズが発生し、このノイズが受光素
子から出力される画像信号中に混入し、読み取り画像の
質を悪化させる場合があった。
【0006】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、画像読み取り装置を種々の条件
下で使用する場合に、受光素子から出力される画像信号
中にノイズが混入することを簡易な手段によって適切に
防止することができるようにし、読み取り画像の質を高
めることをその課題としている。
【0007】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0008】本願発明は、画像読み取り領域に光を照射
するための光源と、上記画像読み取り領域から反射して
くる光を受光して光電変換する複数の受光素子を搭載
し、かつこれら複数の受光素子用の配線部を形成してい
る回路基板と、この回路基板と上記光源とが組み付けら
れる筐体と、を備えた画像読み取り装置であって、上記
筐体の外部に配されてグランド接続された外部シールド
部材と、上記回路基板の周辺部のうち上記外部シールド
部材の配置領域とは異なる領域に配置されるように上記
筐体の内部に配されてグランド接続された内部シールド
部材と、を具備していることを特徴としている。
【0009】本願発明では、筐体の外部に配された外部
シールド部材と筐体の内部に配された内部シールド部材
とを組み合わせて、画像読み取り装置に設けた点に最大
の特徴があり、このような構成によって次のような格別
な効果が得られる。
【0010】すなわち、本願発明では、筐体の外部にノ
イズの発生源が存在する場合であっても、この筐体外部
のノイズについては筐体内部に進行しないように外部シ
ールド部材によって遮断することが可能であり、このノ
イズが筐体に組み付けられている回路基板の配線部に到
達しないようにすることができる。その一方、本願発明
では、上記外部シールド部材では遮断できないノイズ、
たとえば外部シールト部材が設けられていない方向から
筐体内に進行してくるノイズ、あるいは筐体の内部に組
み込まれている電気機器やその電気配線などから発生す
るノイズを、内部シールド部材によって遮断することが
可能であり、そのようなノイズが回路基板の配線部に到
達しないようにすることができる。
【0011】このように、本願発明では、外部シールド
部材と内部シールド部材との協働作用により、回路基板
の配線部に対して多くの方向から進行してくる電気的な
ノイズを遮断することができる。とくに、本願発明で
は、外部シールド部材と内部シールド部材との2種類の
シールド部材を組み合わせているために、一方のシール
ド部材では遮断困難なノイズを他方のシールド部材によ
って都合良く遮断することができるのである。その結
果、本願発明では、受光素子から出力されて回路基板の
配線部を介して所望位置へ送信される画像信号中にノイ
ズが混入する虞れを無くし、または少なくし、読み取り
画像の質を高めることができる。また、本願発明では、
内部シールド部材を筐体の内部に配しているために、こ
の内部シールド部材を回路基板に接近させることがで
き、この内部シールド部材を回路基板を利用してグラン
ド接続するようなことも簡易に行えるといった利点も得
られることとなる。
【0012】好ましくは、上記光源は、冷陰極管であ
り、かつ上記内部シールド部材は、上記冷陰極管と上記
回路基板との間を遮る位置に配されている。
【0013】このような構成によれば、冷陰極管から発
生するノイズが回路基板に到達することを内部シールド
部材によって適切に防止することができる。
【0014】好ましくは、上記冷陰極管を支持するため
のリフレクタを具備しているとともに、上記内部シール
ド部材は、上記リフレクタを収容する凹溝部を形成して
おり、かつ上記筐体には、上記内部シールド部材の上記
凹溝部の形成部分を収容する凹部が設けられている。
【0015】このような構成によれば、内部シールド部
材によって形成された凹溝部に冷陰極管を支持するリフ
レクタを収容することによって、上記冷陰極管の周囲を
上記内部シールド部材によって適切に囲むことができ
る。したがって、上記冷陰極管から発生するノイズを上
記内部シールド部材によって効率良く遮断することがで
きる。また、上記構成によれば、筐体の凹部内に配置さ
れた内部シールド部材の凹溝部に、冷陰極管を支持する
リフレクタがさらに収容された構造とすることができる
ために、上記冷陰極管、リフレクタ、および内部シール
ド部材のそれぞれを筐体の凹部内にスペース効率良く配
置することができる。したがって、それらの部品が極力
嵩張らないようにし、画像読み取り装置の小型化を図る
上で有利となる。
【0016】好ましくは、上記光源は、上記回路基板上
に搭載されたLED光源であるとともに、このLED光
源から発せられた光を上記画像読み取り領域に導くため
の導光部材と、この導光部材を支持するためのリフレク
タとを具備しており、かつ上記内部シールド部材は、上
記リフレクタを収容する凹溝部を形成しており、かつ上
記筐体には、上記内部シールド部材の上記凹溝部の形成
部分を収容する凹部が設けられている。
【0017】このような構成によれば、筐体の凹部内に
配置された内部シールド部材の凹溝部に、導光部材を支
持するリフレクタがさらに収容された構造となるため
に、上記LED光源、リフレクタ、および内部シールド
部材のそれぞれを筐体の凹部内にやはりスペース効率良
く配置することができる。したがって、それらの部品が
極力嵩張らないようにでき,画像読み取り装置の小型化
を図る上で好ましいものとなる。また、上記導光部材か
らは画像信号に悪影響を与える電気的なノイズは発生し
ないものの、この導光部材とこの導光部材を支持するリ
フレクタとを内部シールド部材の凹溝部に収容し、これ
らを内部シールド部材によって囲めば、回路基板に対し
て上記導光部材やリフレクタの配置箇所の方向から進行
してくるノイズを上記内部シールド部材によって適切に
遮断することができる。
【0018】好ましくは、上記導光部材は、上記LED
光源から発せられた光をこの導光部材の内部に入射させ
てから主走査方向に延びる複数の側面によって全反射さ
せることによりその光をこの導光部材の長手方向に進行
させつつ、その光を上記複数の側面のうちの第1側面の
一定長さ領域から出射させるように構成されたものであ
る。
【0019】このような構成によれば、LED光源から
発せられて導光部材内に入射した光を導光部材の主走査
方向に延びる第1側面の一定長さ領域から出射させるこ
とができるために、ライン状の画像読み取り領域の各所
に対して光を照射するのに好都合となる。その一方、上
記導光部材は、この導光部材の内部に入射した光を導光
部材の長手方向に進行させることによってその光を第1
側面の一定長さ領域の各所から出射させるものであるか
ら、上記導光部材内に光を入射するためのLED光源の
個数は少なくてよい。すなわち、ライン状の画像読み取
り領域の各所に光を照射する場合に、多数のLED光源
をライン状に並べて設けるような必要はない。したがっ
て、LED光源の個数を少なくできる分だけ、部品コス
トを安価にでき、またそのランニングコストも安価にで
きる利点が得られる。
【0020】好ましくは、上記外部シールド部材は、少
なくとも上記回路基板の裏面の略全面を覆うように設け
られている。
【0021】このような構成によれば、筐体外部のノイ
ズが回路基板の配線部に到達することを防止するのに好
ましいものとなる。すなわち、回路基板がたとえば平板
状などである場合には、その回路基板の配線部は回路基
板の裏面方向から進行してくるノイズの影響を非常に受
け易くなるが、この回路基板の裏面の略全面を外部シー
ルド部材によって覆えば、上記配線部にノイズが到達す
ることを効率良く防止することが可能となる。さらに、
上記構成によれば、回路基板の裏面に向かって進行して
くる筐体外部の光についても外部シールド部材によって
遮断することができ、上記外部シールド部材を外乱光に
対する遮光部材として役立たせることも可能となる。筐
体外部の光が回路基板の裏面に到達した場合には、この
光が回路基板を透過するなどして受光素子によって不当
に受光されてしまい、読み取り画像の質が悪くなる場合
があるが、上記外部シールド部材によって回路基板の裏
面方向に進行してくる筐体外部の光を遮断すれば、その
ような不具合を適切に防止することができ、読み取り画
像の質を一層高めることが可能となる。
【0022】好ましくは、上記筐体の上面部の上方また
は上面部に上記画像読み取り領域が設けられており、か
つ上記外部シールド部材は、上記筐体の上面部を除く他
の複数の外面部のそれぞれを覆うように構成されてい
る。
【0023】このような構成によれば、筐体外部のノイ
ズが筐体の上面部を除く複数の外面部の各所から筐体内
に進入することを外部シールド部材によって適切に防止
することができ、画像信号中にノイズが混入する虞れを
徹底して防止することが可能となる。なお、筐体の上面
部またはその上方には画像読み取り領域が設けられてお
り、この画像読み取り領域やその近傍にノイズ発生源と
なる機器類が設けられる可能性は少ないため、筐体の上
面部を外部シールド部材によってあえてシールドしなく
ても、さほど問題はない。
【0024】好ましくは、上記回路基板は、上記筐体に
設けられた凹部に嵌入しているとともに、この回路基板
の裏面に上記外部シールド部材が当接することにより上
記凹部への嵌入保持がなされている。
【0025】このような構成によれば、筐体に設けられ
た凹部に回路基板が嵌入保持されていることによってこ
の回路基板の位置決めが適切に図れることは勿論のこ
と、外部シールド部材を利用して回路基板を筐体に組み
付けているために、回路基板を筐体に組み付けるための
専用の部材を別途用いる必要も無くすことができる。し
たがって、全体の部品点数の増加を防止し、画像読み取
り装置の製造コストを安価にする上で好都合となる。
【0026】好ましくは、上記回路基板には、グランド
接続用の電極が設けられているとともに、上記内部シー
ルド部材は、上記電極と導通接触しており、かつ上記外
部シールド部材は、上記内部シールド部材と導通接触し
ている。
【0027】このような構成によれば、回路基板に設け
られたグランド接続用の電極を利用して内部シールド部
材と外部シールド部材とのグランド接続を適切に行うこ
とができる。したがって、上記構成では、内部シールド
部材と外部シールド部材とのそれぞれにグランド接続用
の配線をわざわざ施す必要はなく、これら2つのシール
ド部材をグランド接続するための構造を非常に簡素なも
のにできる。また、回路基板にはグランド接続用の電極
を設ける必要があるが、この回路基板にはもともと受光
素子用の配線部などを設けねばならないために、上記電
極を回路基板に設ける作業は比較的容易に行うことがで
きる。
【0028】好ましくは、上記グランド接続用の電極
は、上記回路基板の長手方向に間隔を隔てて複数設けら
れているとともに、上記内部シールド部材は、上記複数
のグランド接続用の電極に対して一定の弾発力をもって
接触可能な突起状に形成された複数の第1の端子部を有
している。
【0029】このような構成によれば、回路基板と内部
シールド部材とが互いに多少傾くといった事態を生じた
場合であっても、回路基板の長手方向に間隔を隔てて設
けられたグランド接続用の複数の電極のいずれかに対し
て内部シールド部材の複数の第1の端子部のいずれかを
接触させておくことが可能となる。したがって、内部シ
ールド部材のグランド接続を確実なものにすることがで
きる。
【0030】好ましくは、上記外部シールド部材と上記
内部シールド部材とのいずれか一方には、他方に対して
一定の弾発力をもって接触可能な突起状に形成された第
2の端子部がその長手方向に間隔を隔てて複数設けられ
ている。
【0031】このような構成によれば、外部シールド部
材と内部シールド部材とが互いに多少傾くといった事態
を生じても、それらのいずれか一方に設けられている複
数の第2の端子部のいずれかを他方に対して接触させて
おくことが可能となる。したがって、内部シールド部材
と外部シールド部材との導通接続を確実なものにするこ
とができる。
【0032】好ましくは、上記内部シールド部材の一部
は、上記筐体の外部に引き出されており、かつこの引き
出された部分が上記外部シールド部材と接触している。
【0033】このような構成によれば、筐体の外部にお
いて内部シールド部材と外部シールド部材との電気的な
接続が適切に行える。また、内部シールド部材の一部を
筐体の外部に引き出した分だけ、内部シールド部材の面
積を大きくすることができ、筐体外部から筐体内部へ進
行するノイズを遮断するのにも好都合となる。
【0034】本願発明のその他の特徴および利点は、次
の発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであ
ろう。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0036】図1は、本願発明に係る画像読み取り装置
の一例を示す一部断面概略斜視図である。図2は、図1
に示す画像読み取り装置の主要部分の分解斜視図であ
る。図3は、図1のIII −III 断面図である。図4は、
図1のIV−IV断面図である。図5は、図1に示す画像読
み取り装置の主要部品の分解断面図である。
【0037】図1において、この画像読み取り装置A
は、フラットベッド型イメージセンサとして構成されて
おり、原稿Kを載置するための透明ガラス製の原稿載置
板98の下方に筐体1を配置している。この筐体1に
は、後述する各部品が組み付けられている。上記筐体1
は、たとえば合成樹脂製であり、同図矢印N1の主走査
方向に延びている。この筐体1は、同図矢印N2の副走
査方向に水平移動自在である。上記筐体1を副走査方向
に移動自在とする手段は、従前より既知であるため、そ
の詳細な説明は省略するが、その一例としては、モータ
の駆動により副走査方向に循環移動自在な無端状のベル
トに上記筐体1を連結し、上記ベルトに伴って上記筐体
1が水平方向に移動するようにした構造を採用すること
ができる。
【0038】図2によく表れているように、上記筐体1
に組み付けられる部品としては、カバー体2、冷陰極管
3、リフレクタ4、内部シールド部材5A、レンズアレ
イ6、回路基板7、この回路基板7の表面に実装された
複数の受光素子79、および外部シールド部材5Bがあ
り、本実施形態の画像読み取り装置Aは、これらの部品
を具備して構成されている。
【0039】上記冷陰極管3は、所定のライン状の画像
読み取り領域(図3および図4の符号Pで示す領域)に
光を照射するための光源である。この冷陰極管3は、そ
の長手方向両端部の電極にたとえば電圧が600V、周
波数が30〜160kHzで3〜5mAの電流の駆動電
力が供給されることにより、その外周面の電極部分を除
く略全長域から白色光を発するものである。
【0040】上記リフレクタ4は、上記冷陰極管3を支
持するためのものであるが、上記冷陰極管3から発せら
れた光を画像読み取り領域Pに効率良く導くための光反
射部材としての役割も果たす。このリフレクタ4は、上
記冷陰極管3と略同等の長さを有しており、上記冷陰極
管3を収容配置するための上面開口状の凹状部40を有
している。このリフレクタ4は、上記冷陰極管3の長手
方向両端部の外周面に接触することによって上記冷陰極
管3を支持し、図3および図4によく表れているよう
に、上記凹状部40の内壁面40aが上記冷陰極管3の
外周面になるべく接触しないように構成されている。冷
陰極管3とリフレクタ4とを広い面積で接触させたので
は、冷陰極管3の熱がリフレクタ4に奪われ易くなり、
冷陰極管3の温度が低下することに原因してその発光量
が少なくなる虞れがあるが、上記リフレクタ4と冷陰極
管3との接触面積を小さくすれば、そのような虞れを解
消することができる。上記凹状部40の内壁面40a
は、光反射率の高い白色面とされている。したがって、
上記冷陰極管3から発せられた光のうち多くの光は、上
記白色の内壁面40aに高い反射率で反射されることに
よって画像読み取り領域Pに効率良く照射されることと
なる。上記内壁面40aを白色の光反射面とする手段と
しては、リフレクタ4の全体を白色の合成樹脂製とすれ
ばよいが、これに代えて、たとえば上記内壁面40aを
白色塗料が塗布された面、あるいは白色のシートで覆わ
れた面としてもよい。
【0041】上記内部シールド部材5Aは、たとえばス
テンレス製などの導電性を有する薄肉金属板をプレス加
工するなどして形成されたものであり、上記冷陰極管3
やリフレクタ4と略同等の長さを有している。この内部
シールド部材5Aは、たとえば上面が開口した略コ字状
の断面形状に形成されており、底板部5aとこの底板部
5aの左右両側縁から上方へ立ち上がった起立板部5
b,5cとを具備している。この内部シールド部材5A
は、上記底板部5aや起立板部5b,5cによって上記
リフレクタ4が嵌入可能な上面開口状の凹溝部50を形
成しており、この内部シールド部材5Aの略全体が上記
凹溝部50の形成部分となっている。
【0042】上記底板部5aには、斜め下方へ突出する
突起状の第1の端子部51が複数箇所設けられている。
これら複数の第1の端子部51は、後述する回路基板7
のグランド接続用の電極70に接触させるためのもので
あり、たとえば上記底板部5aに適当な切り込みを形成
してから、その切り込みに囲まれている部分の基部を下
方へ折り曲げることによって形成されている。したがっ
て、上記各第1の端子部51は、上下方向に弾性変形可
能であり、一定のバネ力を発揮できるようになってい
る。
【0043】図5によく表れているように、上記筐体1
には、上面が開口した第1の凹部11が設けられてお
り、この第1の凹部11内に上記内部シールド部材5A
が収容されている。ただし、上記第1の凹部11の底部
には、上記第1の端子部51との干渉を回避し、上記第
1の端子部51を下方へ突出可能とする孔部12が適宜
設けられている。上記第1の凹部11内に内部シールド
部材5Aを収容させる際には、予め内部シールド部材5
A内に冷陰極管3を支持したリフレクタ4を嵌入させて
おくことができる。このようにすれば、上記各部品の筐
体1に対する組み付けが一括して行える。なお、冷陰極
管3の長手方向両端部に接続されている配線コード30
は、その一部がリフレクタ4の長手方向に沿うように配
索されており、筐体1に設けられている切欠部13(図
2参照)を介して筐体1の外部に引き出されている。
【0044】上記カバー体2は、合成樹脂製であり、図
3および図4によく表れているように、冷陰極管3の上
方に画像読み取り領域Pに対向する開口部20を形成す
るとともに、冷陰極管3やその配線コード30の上方を
覆うように上記筐体1の上面部1aに装着されている。
筐体1へのカバー体2の装着は、たとえば筐体1とカバ
ー体2とに設けられている相互に係脱可能な突起や凹部
(図示略)を係合させることによって行われる構成とな
っている。上記カバー体2は、たとえばその全体の色彩
が黒色とされている。ただし、画像読み取り領域Pへの
照射光量を増やしたい場合には、これに代えて、少なく
とも冷陰極管3に対面する下面部分が光反射率の高い白
色面とされたカバー体を用いることが好ましい。
【0045】上記レンズアレイ6は、冷陰極管3から発
せられて画像読み取り領域Pに位置する原稿Kの表面か
ら反射してきた光を複数の受光素子79上に集束させる
ためのものであり、たとえば原稿Kの表面の画像を正立
等倍に集束可能な複数のロッドレンズ60を合成樹脂製
のホルダ61に保持させるなどして列状に並べて構成さ
れている。むろん、ロッドレンズ60に代えて複数の凸
レンズを一連に並べたレンズアレイを用いてもよい。こ
のレンズアレイ6は、上記筐体1の上面部に設けられた
上面開口状の第2の凹部14内に嵌入され、主走査方向
に延びている。上記レンズアレイ6の直上の原稿載置板
98の表面部分がライン状の画像読み取り領域Pであ
る。
【0046】上記レンズアレイ6の各ロッドレンズ60
として、焦点深度の深いロッドレンズを用いた場合に
は、そのレンズ径が小さくなり、受光素子79の受光量
が少なくなる虞れがある。この場合、画像読み取り領域
Pに対する照射光量を増やす必要がある。そこで、その
ための手段としては、既述したとおり、カバー2とし
て、その下面部分が光反射率の高い白色とされたカバー
体を用いればよく、これによって画像読み取り領域Pへ
の照射光量を増やすことが可能となる。
【0047】上記複数の受光素子79は、上記レンズア
レイ6の各ロッドレンズ60によって集束された光を受
光してその光電変換を行うことにより、その受光量に応
じた電圧レベルの画像信号を出力するものであり、回路
基板7の長手方向に沿って列状に並べられて実装されて
いる。上記複数の受光素子79は、R,G,Bの各色ご
との光を受光してカラー画像の読み取りができるよう
に、それらの受光面にR,G,Bの各色のカラーフィル
タを備えたものである。
【0048】上記回路基板7は、たとえばセラミック製
またはエポキシ樹脂製などの平板状であり、図2によく
表れているように、その長手方向一端部にはこの回路基
板7を所望の外部機器と配線接続するためのコネクタ端
子71が設けられている。この回路基板7の表面には、
上記コネクタ端子71と上記複数の受光素子79とを電
気的に接続する配線部(図示略)が設けられている。上
記複数の受光素子79への外部からの各種信号の入出力
は上記配線部とコネクタ端子71とを介して行われる。
上記回路基板7のコネクタ端子71の近傍には、増幅回
路(図示略)が設けられており、上記複数の受光素子7
9から出力される微弱な画像信号はこの増幅回路で増幅
されてからコネクタ端子71を介して所望の外部機器に
送信されるようになっている。したがって、この画像読
み取り装置Aでは、上記複数の受光素子79から出力さ
れる微弱な画像信号が上記増幅回路で増幅されるまでの
経路途中において、その画像信号に電気的なノイズが極
力混入しないように配慮する必要がある。
【0049】上記回路基板7の表面部には、グランド接
続用の複数の電極70がこの回路基板7の長手方向に適
当な間隔で設けられている。これら複数の電極70のそ
れぞれは、偏平なパッド状、あるいは上方へ突出した突
起状に形成されている。これら複数の電極70のそれぞ
れは、上記配線部に繋がっており、グランドの電位に設
定されている。
【0050】図3および図4によく表れているように、
上記回路基板7は、上記筐体1の下面部に設けられてい
る下向き開口状の第3の凹部15に嵌入されることによ
り上記筐体1に組み付けられており、これによって複数
の受光素子79がレンズアレイ6の直下に配置されてい
る。また、上記回路基板7が筐体1に組み付けられるこ
とによって、内部シールド部材5Aの複数の第1の端子
部51は、グランド接続用の複数の電極70の表面のそ
れぞれに対して一定の弾発力をもって接触し、グランド
接続されている。上記内部シールド部材5Aの底板部5
aの一部と起立板部5cとは、冷陰極管3と回路基板7
の表面部との間に位置している。
【0051】上記外部シールド部材5Bは、たとえば内
部シールド部材5Aと同様にステンレス製などの導電性
を有する薄肉金属板をプレス加工するなどして形成され
たものであり、略水平状の水平板部53aと略鉛直状に
起立した起立板部53bとが断面略U字状の連結部53
cを介して一体的に繋がり、かつこれらが一定方向に延
びた形態を有している。上記水平板部53aの先端縁に
は、上向き突起状の第2の端子部52がこの水平板部5
3aの長手方向に間隔を隔てて複数箇所設けられてい
る。これら複数の第2の端子部52は、たとえば上記水
平板部53aの先端縁に細幅な舌片部分を形成した上
で、この舌片部分の基部を上方へ折り曲げることによっ
て形成されている。したがって、上記複数の第2の端子
部52のそれぞれは、上記第1の端子部51と同様に、
上下方向に弾性変形可能であり、一定のバネ力を発揮で
きるようになっている。
【0052】上記外部シールド部材5Bは、その水平板
部53aが回路基板7の裏面に対向してその略全面を覆
うとともに、その起立板部53bが筐体1の外面部の長
手方向に延びる一側面部16に対向してその略全面を覆
うように筐体1に取付けられている。上記筐体1の一側
面部16は、複数の受光素子79の左右両側方のうち、
内部シールド部材5Aが配置されていない側に位置する
側面部である。筐体1への外部シールド部材5Bの取付
けは、たとえば図3の仮想線に示すように、薄肉金属板
をプレス加工するなどして形成された断面略コ字状のア
タッチメント99を筐体1に対してその下方から外嵌さ
せ、このアタッチメント99の上部両端99a,99a
を筐体1の両側面部16,16aに形成されている凹溝
17,17aに係止させるなどして行われている。上記
外部シールド部材5Bの起立板部53bには、上記凹溝
17の一部を露出させるための切欠凹部54が設けられ
ている。上記外部シールド部材5Bは、その起立板部5
3bや連結部53cが上記筐体1とアタッチメント99
との間に挟まれた状態で固定され、また回路基板7はそ
の裏面に上記外部シールド部材5Bが当接することによ
って第3の凹部15内に嵌入保持されている。ただし、
本願発明はこれに限定されず、たとえば接着剤などを用
いて上記外部シールド部材5Bを筐体1に接着させた
り、あるいは筐体1や外部シールド部材5Bに相互に係
合可能な係合用の突起や凹部を設けるなどして、外部シ
ールド部材5Bを筐体1に着脱可能に取付けてもかまわ
ない。
【0053】図4によく表れているように、上記外部シ
ールド部材5Bが筐体1に組み付けられていることによ
り、上記複数の第2の端子部52のそれぞれは筐体1に
設けられた孔部18内において上方へ突出し、その先端
部が内部シールド部材5Aの底板部5cの底面に対して
一定の弾発力をもって接触している。このため、上記外
部シールド部材5Bは、上記内部シールド部材5Aと同
様に、グランド接続されている。
【0054】次に、上記画像読み取り装置Aの作用につ
いて説明する。
【0055】まず、上記画像読み取り装置Aの使用に際
しては、冷陰極管3に駆動電力を供給するためのインバ
ータ(図示略)を配線コード30に接続する必要があ
る。ただし、上記筐体1内にはインバータの収容スペー
スを設けていないために、このインバータを筐体1の下
方あるいは側方などの筐体外部の適当な箇所に配置する
必要がある。この場合、上記インバータやこれに繋がっ
た配線コードからは高周波電流に原因する電気的なノイ
ズが発生する虞れがあるが、このようにして筐体1の外
部で発生したノイズは、主に外部シールド部材5Bによ
って遮断されることとなり、外部のノイズが回路基板7
の配線部に到達することが防止される。とくに、本実施
形態では、複数の受光素子79の左右両側方とその下方
との計三方の広い領域が内部シールド部材5Aと外部シ
ールド部材5Bとによって覆われているために、上記イ
ンバータやその配線コードからのノイズは勿論のこと、
それ以外の装置機器類から発生する電気的なノイズが回
路基板7の配線部に及ぶことも適切に抑制することがで
きる。
【0056】さらに、冷陰極管3を点灯駆動させている
ときには、この冷陰極管3からも電気的なノイズが発生
するが、このノイズは内部シールド部材5Aによって適
切に遮断され、やはり回路基板7の配線部に到達するこ
とが防止される。したがって、この画像読み取り装置A
では、各受光素子79から出力される画像信号にノイズ
が混入する虞れを少なくし、画質の良い読み取り画像を
得ることができる。また、上記外部シールド部材5Bの
水平板部53aは、筐体外部の光が回路基板7の裏面に
照射されないように筐体外部の光を遮る役割も果たす。
このため、筐体外部の光が回路基板7の裏面に照射され
てからこの回路基板7を透過し、受光素子79によって
不当に受光されるようなことも防止される。
【0057】一方、上記画像読み取り装置Aでは、内部
シールド部材5Aはついては、筐体1の第1の凹部11
内に収容することによって、その第1の端子部51を回
路基板7の電極70に接触させることができ、これによ
りグランド接続されている。また、外部シールド部材5
Bについては、筐体1に組み付けることによってその第
2の端子部52を内部シールド部材5Aに接触させるこ
とができ、これによりグランド接続されている。したが
って、これら内部シールド部材5Aや外部シールド部材
5Bのグランド接続に際しては、なんら特別な配線作業
などを行う必要はなく、画像読み取り装置Aの製造が非
常に容易となる。
【0058】とくに、上記第1の端子部51や第2の端
子部52は、一定の弾発力をもって電極70や内部シー
ルド部材5Aの底面部に圧接した状態とすることができ
るので、内部シールド部材5Aや外部シールド部材5B
に多少のがたつきなどを生じても、それら端子部51,
52の接触状態が簡単に解除されるようなことはない。
また、第1の端子部51は内部シールド部材5Aの長手
方向の複数箇所に設けられているとともに、第2の端子
部52も外部シールド部材5Bの長手方向の複数箇所に
設けられているために、これら内部シールド部材5Aや
外部シールド部材5Bに仮に多少の傾きを生じた場合で
あっても、第1の端子部51と第2の端子部52とのそ
れぞれの少なくとも1箇所については所定の部分に確実
に接触させておくことができる。したがって、内部シー
ルド部材5Aと外部シールド部材5Bとのグランド接続
をより確実なものとすることができる。
【0059】上記実施形態では、外部シールド部材5B
に複数の第2の端子部52を設けたが、本願発明はこれ
に限定されない。本願発明では、たとえば上記第2の端
子部52に相当する端子部を内部シールド部材5Aに設
けて、この端子部を外部シールド部材の適当な箇所に接
触させるようにしてもよい。
【0060】図6は、本願発明に係る画像読み取り装置
の他の例を示す断面図である。図7は、図6のVII−V
II断面図である。図8は、図6のVIII−VIII断面図であ
る。図9は、図6に示す画像読み取り装置の分解斜視図
である。図6以降の各図においては、先の実施形態と同
一部位は同一符号で示し、その説明は省略する。
【0061】図6ないし図8において、この画像読み取
り装置Aaは、先の実施形態の画像読み取り装置Aと同
様に、フラットベッド型のイメージセンサとして構成さ
れており、原稿Kを載置するための透明な原稿載置板9
8の下方に、矢印N1’に示す主走査方向に延びる筐体
1Aが配置され、この筐体1Aは矢印N2’に示す副走
査方向に移動自在に設けられている。ただし、この画像
読み取り装置Aaは、原稿照明用の光源としてLED光
源が用いられている点などを始めとして、その具体的な
構成は、先の実施形態の画像読み取り装置Aとは、次に
説明するように種々相違している。
【0062】図9によく表れているように、この画像読
み取り装置Aaは、筐体1Aに組み付けられる部品とし
て、レンズアレイ6、複数の受光素子79aを表面部に
実装した回路基板7A、この回路基板7Aの表面部に別
途実装されたLED光源3A、導光部材8、リフレクタ
9、内部シールド部材5C、および外部シールド部材5
Dを具備して構成されている。
【0063】上記導光部材8は、LED光源3Aから発
せられた光をライン状の画像読み取り領域Pの全長域に
効率良く導くためのものである。この導光部材8は、た
とえばPMMAなどのアクリル系透明樹脂を成形して得
られる透明部材を具備して構成されたものであり、その
各所の表面は鏡面とされている。透明部材の表面を鏡面
にすれば、この透明部材の内部に光を導いてからこの光
をその透明部材の表面に入射させる場合に、その光の入
射角がこの透明部材の材質によって特定される全反射臨
界角よりも大きな角度である場合には、その光線を全反
射させることができ、透明部材の外部に光が洩れないよ
うにしてその透明部材の内部を進行させてゆくことがで
きる。その一方、透明部材の表面への光の入射角が全反
射臨界角よりも小さい場合には、その光線は透明部材の
外部へそのまま透過することとなる。なお、上記鏡面と
は、必ずしも表面が積極的に研磨加工された面である必
要はなく、たとえば金型を用いて透明部材を樹脂成形す
る場合にその樹脂成形によって得られる比較的滑らかな
面も含まれる。
【0064】図10は、上記導光部材8を示す一部破断
斜視図である。図11は、図10のXI−XI断面図で
ある。図12は、上記導光部材8の作用を示す説明図で
ある。
【0065】図10によく表れているように、上記導光
部材8は、この導光部材8の長手方向一端部の補助領域
Sbと、それ以外の主要領域Saとに区分することがで
きる。上記補助領域Sbは、LED光源3Aから発せら
れた光を主要領域Sa内に進行させる役割を果たす部分
である。この補助領域Sbには、下向き状の突起部8
1、下向きの底面82、端面85に繋がった2つのテー
パ面86a,86bなどが設けられている。上記底面8
2は、LED光源3Aからの光を受ける光入射面となる
部分であり、LED光源3Aから発せられた光はこの底
面82を透過して補助領域Sbに進入することとなる。
上記テーパ面86a,86bは、図11によく表れてい
るように、上記底面82を介して補助領域Sbに進入し
た光を上記主要領域Saに向けて全反射可能な平面また
は曲面である。上記突起部81は、上記底面82の下方
にLED光源3Aを配置するためのスペースを確保する
のに役立つ。
【0066】上記主要領域Saは、上記補助領域Sbか
らこの主要領域Sa内に進行してきた光をこの主要領域
Saの長手方向に進行させつつ、その光をこの主要領域
Saの第1側面80Aの全長域から出射させる役割を果
たす部分である。すなわち、この主要領域Saは、その
長手方向各所の断面形状が一様であり、この導光部材8
の上下厚み方向に対向する第1側面80Aと第2側面8
0B、およびこの導光部材8の左右幅方向に対向する第
3側面80Cと第4側面80Dとを具備している。これ
らの側面80A〜80Dは、いずれも導光部材8の長手
方向に延びている。
【0067】図12によく表れているように、上記第1
側面80Aは、その幅方向中央部分が他の部分よりも膨
出した非球面状の凸面として形成されている。上記第3
側面80Cおよび第4側面80Dのそれぞれは、この導
光部材8の主要領域Saにおける幅方向中心線Cを共通
の主軸とする放物面(2次曲面)として形成されてい
る。上記中心線Cは、補助領域Sbにおける幅方向中心
線C1に対して傾斜している(図10参照)。これは、
後述するように、補助領域Sbについてはその底面82
をLED光源3Aに対面させる必要があるのに対し、主
要領域Saについてはその第1側面80Aを画像読み取
り領域Pに対向させる必要があるからである。上記第2
側面80Bは、上記第3側面80Cおよび第4側面80
Dのそれぞれの放物面の共通の焦点O1またはその近傍
を通過する平面として形成されている。図11によく表
れているように、この第2側面80Bには、複数の凹部
84が適当な間隔で設けられている。これら複数の凹部
84,84の相互間領域は、鏡面状の平面である。上記
複数の凹部84は、導光部材8内を進行する光の進行角
度を急激に変化させる役割を果たす部分であり、たとえ
ば断面円弧状とされている。ただし、導光部材8内を進
行する光の進行角度を急激に変化させるための他の手段
としては、たとえば複数の凸部を上記第2側面80Bに
適当な間隔で設ける手段、光の散乱反射が可能な塗料な
どを第2側面80Bに塗布する手段、あるいは第2側面
80Bの全面または一部を微小な凹凸状の粗面にする手
段などを採用することができる。
【0068】上記導光部材8においては、LED光源3
Aで発せられた光が補助領域Sb内に入射してから主要
領域Saに向けて進行してくると、その光は第1側面8
0A、第3側面80C、ならびに第4側面80Dの各
所、および第2側面80Bの平面部分において全反射を
繰り返しながら、導光部材8の長手方向一端部の端面8
0Eに向けて進行する。第2側面80Bに光が入射する
場合、各凹部84に入射した光の多くは、散乱反射に近
いかたちで反射され、急激にその光の進路が変えられ
る。このため、上記第2側面80Bに到達した光の多く
は、図12に示すように、第3側面80Cおよび第4側
面80Dに向けて進行し、これら第3側面80Cおよび
第4側面80Dによってそれぞれ全反射されることとな
る。ただし、既述したとおり、上記第3側面80Cおよ
び第4側面80Dは放物面であること、および上記第2
側面80Bはその放物面の焦点O1またはその近傍に位
置していることに起因し、上記第3側面80Cおよび第
4側面80Dによってそれぞれ反射された多数の光線
は、それらの放物面の主軸に略平行な光線束となって第
1側面80Aに向けて進行し、この第1側面80Aから
外部に出射する。また、上記第1側面80Aは凸面状で
あるために、この第1側面80Aから出射した光は、所
定の焦点O2に集束するように進行することとなる。こ
のような光の出射は、上記第1側面80Aの全長域の各
所において行われる。
【0069】上記リフレクタ9は、上記導光部材8を支
持するためのものである。このリフレクタ9は、図7お
よび図9によく表れているように、上記導光部材8の全
長寸法と略同様な全長寸法を有しており、このリフレク
タ9の長手方向に沿って一側部が開口した溝部90が設
けられている。上記導光部材8は、この溝部90に嵌入
することによって、一定の角度姿勢で上記リフレクタ9
に支持される。上記溝部90の内壁面90b〜90d
は、上記導光部材8の第2側面80B、第3側面80
C、および第4側面80Dのそれぞれに対向接触し、導
光部材8内を進行する光が上記導光部材8の外部へ洩れ
ることを防止する役割をも果たすようになっている。
【0070】上記リフレクタ9は、その長手方向一端部
9aが導光部材8の補助領域Sbの外面をカバー可能な
形状に形成されているとともに、その長手方向他端部9
bには上記導光部材8の端面80Eをカバー可能な壁面
90eが形成されている。したがって、図6によく表れ
ているように、LED光源3Aから発せられて上記導光
部材8の補助領域Sb内に進行した光がこの補助領域S
bの外部に洩れることや、導光部材8の端面80Eに到
達した光がそのまま導光部材8の外部に洩れてしまうよ
うなことも、上記リフレクタ9によって防止することが
可能である。上記リフレクタ9は、たとえば白色の合成
樹脂製であり、上記導光部材8と対向する面は、光反射
率の高い滑らかな面とされている。本実施形態では、リ
フレクタ9を単一部材として構成しているが、本願発明
はこれに限定されず、たとえば導光部材8の補助領域S
bをカバーする部分と主要領域Saをカバーする部分と
が分離しているなど、複数の部材によって構成されてい
てもかまわない。
【0071】図9によく表れているように、上記内部シ
ールド部材5Cは、先の実施形態の内部シールド部材5
Aと同様に、ステンレス製などの導電性を有する薄肉金
属板をプレス加工するなどして形成されたものであり、
上記リフレクタ9と略同等の長さを有している。この内
部シールド部材5Cは、この内部シールド部材5Cの長
手方向に延びる上面開口状の凹溝部50Aを形成する溝
形断面部55と、この溝形断面部55の一端縁に繋がっ
てこの内部シールド部材5Cの長手方向に延びている補
助片部56とを具備している。上記溝形断面部55は、
底板部5d、この底板部5dの左右両側縁から上方へ立
ち上がった起立板部5e,5f、および起立板部5fの
上端に繋がった屈曲板部5gを具備している。
【0072】上記底板部5dには、斜め下方へ突出する
突起状の第1の端子部51aが複数箇所設けられてい
る。これら複数の第1の端子部51aは、回路基板7A
のグランド接続用の電極70aに接触させるためのもの
であり、その形成方法などについては先の実施形態の第
1の端子部51と同様である。したがって、上記各第1
の端子部51aは、上下方向に弾性変形可能であり、一
定のバネ力を発揮できるようになっている。
【0073】図7によく表れているように、上記筐体1
Aには、上面が開口した第1の凹部11aが設けられて
おり、この第1の凹部11a内に上記内部シールド部材
5Cの溝形断面部55が収容されている。この溝形断面
部55によって形成された凹溝部50A内には導光部材
8を支持したリフレクタ9が収容されており、これによ
って上記導光部材8はその第1側面80Aが画像読み取
り領域Pに対向する姿勢に設定されて筐体1Aに組み付
けられている。上記第1の凹部11aの底部には、上記
各第1の端子部51aとの干渉を回避し、上記第1の端
子部51aを下方へ突出可能とする孔部12aが適宜設
けられている。
【0074】上記回路基板7Aは、先の実施形態の回路
基板7とその基本的な構成が共通するものであり、コネ
クタ端子部71aやグランド接続用の複数の電極70a
を有している。また、この回路基板7Aの表面部には、
複数の受光素子79aへの各種の信号の入出力を行わせ
るための配線部(図示略)が設けられている。この回路
基板7Aは、筐体1Aの下面部の下向き開口状の凹部1
5a内に嵌入されており、後述するように、外部シール
ド部材5Dによる上方への押し付け力Fによって上記筐
体1Aに組み付けられている。これにより、複数の受光
素子79aがレンズアレイ6の直下に配置されていると
ともに、内部シールド部材5Cの複数の第1の端子部5
1aがグランド接続用の各電極70aに対して一定の弾
発力をもって接触し、グランド接続されている。
【0075】上記LED光源3Aは、たとえばLEDチ
ップを樹脂パッケージしたものである。図6および図8
によく表れているように、このLED光源3Aは、上記
導光部材8の底面82に対向するように、上記回路基板
7Aの長手方向一端部の表面に実装されている。画像読
み取り装置Aをいわゆるモノクロ画像の読み取り用とす
る場合には、上記LED光源3Aとしては、白色または
それ以外の色彩の単色光を発する光源とすればよいが、
カラー画像の読み取り用途に適用させる場合には、R,
G,Bのそれぞれの色彩の光を発する3種類のLED、
または白色光を発するLEDが用いられることとなる。
3種類のLEDを用いる場合においても、それら3つの
LEDのチップを1纏まりの光源としてワンパッケージ
化することができる。また、上記LED光源3AをR,
G,Bの各色の光を発するものとした場合には、上記複
数の受光素子79aとしては、R,G,Bの各色のカラ
ーフィルタを具備しないものを用いることが可能とな
る。
【0076】上記外部シールド部材5Dは、上記内部シ
ールド部材5Cと同様に、ステンレス製などの導電性を
有する薄肉金属板をプレス加工するなどして形成された
ものである。図9によく表れているように、この外部シ
ールド部材5Dは、その全体の概略形状が上面開口状の
箱状とされており、平面視矩形状の底面部57a、この
底面部57aの長手方向に延びる両側縁から起立した2
つの起立片部57b,57c、および上記底面部57a
の長手方向端部の両側縁から起立した2つの起立片部5
7d,57eを具備している。図6ないし図8によく表
れているように、この外部シールド部材5Dは、上記筐
体1Aに対してその下方から外嵌するように組み付けら
れており、この外部シールド部材5Dは上記筐体1Aの
上面部1a’を除く他の外面部のそれぞれを覆ってい
る。すなわち、上記外部シールド部材5Dの底面部57
aや起立片部57b〜57eは、筐体1Aの上面部1
a’を除く計5箇所の外面部のそれぞれに対向してい
る。
【0077】また、上記外部シールド部材5Dの起立片
部57bは、図7および図8の符号N3で示す筐体1A
の外面部分において、内部シールド部材5Cの補助片部
56の一部と重なっている。すなわち、内部シールド部
材5Cの補助片部56は、筐体1Aの第1の凹部11a
から筐体1Aの外部に引き出されており、その一部が筐
体1Aの外面部分に位置しているが、この部分に対して
上記外部シールド部材5Dの起立片部57bの先端部が
重なっている。これにより、上記外部シールド部材5D
と内部シールド部材5Cとの電気的な導通が図られ、上
記外部シールド部材5Dもグランド接続されている。
【0078】図7によく表れているように、上記外部シ
ールド部材5Dの起立片部57b,57cには、バネ性
を有する係合突起部58が複数設けられている。上記外
部シールド部材5Dは、上記複数の係合突起部58を筐
体1Aの側面部16b,16cの凹溝17b,17cに
係入させることによって、上記筐体1Aに取付けられて
いる。上記外部シールド部材5Dの底面部57aは回路
基板7Aの裏面部の略全面を覆うように上記回路基板7
Aに対向しており、上記回路基板7Aはこの外部シール
ド部材5Dのバネ力を発揮する底面部57aの上方への
押圧力Fによって上記筐体1Aに組み付けられている。
したがって、この画像読み取り装置Aaでは、先の画像
読み取り装置Aで使用されているアタッチメント99は
不要である。上記外部シールド部材5Dの底面部57a
には、複数の上向き状の突起部59がこの底面部57a
の長手方向に適当な間隔で設けられており、上記底面部
57aの押圧力Fを上記回路基板7Aに効率良く作用さ
せることができるように構成されている。
【0079】次に、上記画像読み取り装置Aaの作用に
ついて説明する。
【0080】まず、上記画像読み取り装置Aaでは、筐
体1Aの上面部1a’を除く全ての外面部を外部シール
ド部材5Dによって覆っているために、筐体外部で発生
している電気的なノイズが筐体1A内に進行してくるこ
とをかなり厳重に防止することができる。したがって、
外部のノイズの影響によって、複数の受光素子79aか
ら出力される画像信号にノイズが混入することを適切に
防止することができる。また、上記外部シールド部材5
Dは、筐体1Aの上面部1a’についてはカバーしてい
ないために、回路基板7Aに対してその上方から進行し
てくるノイズについては、上記外部シールド部材5Dに
よって防ぐことは困難である。ところが、そのような方
向から進行してくるノイズの大部分については、筐体1
A内に組み込まれて上記回路基板7Aよりも上方に配置
されている内部シールド部材5Cによって遮断すること
が可能である。とくに、上記内部シールド部材5Cは、
回路基板7Aに接近しているために、回路基板7Aに向
かってくるノイズをこの内部シールド部材5Cによって
効率良く遮断することが可能となる。したがって、回路
基板7Aの配線部を流れる画像信号にノイズが混入する
ことを一層徹底して防止することができる。
【0081】上記回路基板7Aの上方のうち、受光素子
79aの上方位置については内部シールド部材5Cによ
って覆われていないが、上記受光素子79aの上方は画
像読み取り領域Pであり、この部分には原稿Kを載置す
るためのスペースを確保する必要がある。したがって、
この部分に電気的なノイズを発生する機器類が配置され
るとは考え難く、上記受光素子79aの上方においてノ
イズのシールドがなされていなくても実用上はなんら支
障はない。これは、先の実施形態の画像読み取り装置A
についても同様である。LED光源3Aは冷陰極管とは
異なり、画像信号に悪影響を与える電気的ノイズは発生
させない。このため、上記内部シールド部材5CがLE
D光源3Aを覆っていなくても、これによってとくに不
具合が生じることもない。
【0082】上記画像読み取り装置Aaでは、内部シー
ルド部材5Cを筐体1Aの内部に組み込む手段として、
上記内部シールド部材5Cの溝形断面部55を筐体1A
の凹部11a内に配置させており、この溝形断面部55
の凹溝部50A内に導光部材8やリフレクタ9を収容さ
せている。したがって、上記内部シールド部材5Cの溝
形断面部55、導光部材8、およびリフレクタ9のそれ
ぞれを筐体1A内において大きく嵩張らせるようなこと
なく、上記内部シールド部材5Cの面積を大きくとるこ
とができる。また、上記画像読み取り装置Aaでは、内
部シールド部材5Cについてはその第1の端子部51a
を回路基板7Aの電極70aに接触させているととも
に、外部シールド部材5Dについては内部シールド部材
5Cの補助片部56に接触させることによって、これら
をグランド接続させているために、上記内部シールド部
材5Cや外部シールド部材5Dのグランド接続に際して
は、やはり特別な配線作業を行う必要はなく、画像読み
取り装置Aaの製造が容易に行える。とくに、上記第1
の端子部51aは、一定の弾発力をもって電極70aに
圧接させることができる一方、内部シールド部材5Cの
補助片部56に対しては外部シールド部材5Dを広い面
積で接触させることができるために、それらのグランド
接続も確実なものにすることができる。
【0083】一方、上記画像読み取り装置Aaでは、L
ED光源3Aから発せられた光を導光部材8の補助領域
Sbの底面82からこの導光部材8内に入射させると、
その光は導光部材8の主要領域Sa内をその長手方向に
進行しつつ、第1側面80Aの全長域から出射し、これ
らの光をライン状の画像読み取り領域Pの各所に対して
適切に照射させることができる。したがって、ライン状
の画像読み取り領域Pに光を照射させるための手段とし
て、多数のLED光源を用いる必要を無くすことができ
る。また、上記導光部材8は、第2側面80Bの凹部8
4によって散乱反射に近いかたちで反射された光を、放
物面としての第3側面80Cおよび第4側面80Dによ
ってさらに反射させてそれらの光の光線束を第1側面8
0Aに向けて進行する互いに略平行な光線束とした上
で、これらの光線を第1側面80Aの凸面の作用によっ
て焦点O2に集束させることができるために、上記第1
側面80Aから出射する光を画像読み取り領域Pに対し
て集中的に照射させることができる。すなわち、第1側
面80Aから出射する光の多くを種々の方向に分散させ
ることなく、画像読み取り領域Pに効率良く照射するこ
とができる。したがって、LED光源3Aの個数が少な
くても、画像読み取り領域Pの照度を高めることが可能
となり、原稿照明の光量不足に原因する読み取り画像の
質の悪化を招くといった不具合も無くすことができる。
とくに、本実施形態では、導光部材8の内部を進行する
光が第1側面80A以外の位置から導光部材8の外部へ
不当に洩れることもリフレクタ9によって防止すること
ができるために、画像読み取り領域Pに対する光の照射
効率をより高めることができる。
【0084】本願発明に係る画像読み取り装置の各部の
具体的な構成は、上述の実施形態に限定されず、種々に
設計変更自在である。外部シールド部材によって筐体の
いずれの外面部を覆うかは、任意に選択できる事項であ
る。また、内部シールド部材については、要は、受光素
子を搭載した回路基板の周辺部のうち外部シールド部材
の配置領域とは異なる領域に配置されるように筐体の内
部に配されていればよく、その具体的な位置も任意に選
択できる事項である。また、内部シールド部材を単なる
平板状のものにするといったことも任意であり、内部シ
ールド部材および外部シールド部材の具体的な形状など
も限定されない。さらに、外部シールド部材や内部シー
ルド部材をグランド接続するための手段も、上述の実施
形態で説明した手段に限定されるものではなく、他の手
段を採用してもかまわない。
【0085】また、本願発明に係る画像読み取り装置
は、フラットベッド型イメージセンサとして構成するの
に代えて、たとえば筐体の上面部に透明ガラス製などの
原稿載置板を装着し、この原稿載置板の上面を画像読み
取り領域としたいわゆる密着型イメージセンサとして構
成することもできる。密着型イメージセンサとして構成
した場合には、原稿載置板の上面に原稿を副走査方向に
紙送りするためのプラテンローラを設けた構成としても
よいし、あるいは筐体をユーザが手で把持してから副走
査方向に移動させるいわゆるハンディスキャナタイプの
ものとして構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る画像読み取り装置の一例を示す
一部断面概略斜視図である。
【図2】図1に示す画像読み取り装置の主要部分の分解
斜視図である。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】図1に示す画像読み取り装置の主要部品の分解
断面図である。
【図6】本願発明に係る画像読み取り装置の他の例を示
す断面図である。
【図7】図6のVII−VII断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII断面図である。
【図9】図6に示す画像読み取り装置の分解斜視図であ
る。
【図10】図6に示す画像読み取り装置に用いられてい
る導光部材を示す一部破断斜視図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】図10および図11に示す導光部材の作用を
示す説明図である。
【符号の説明】
1,1A 筐体 1a,1a’ 上面部(筐体の) 3 冷陰極管 3A LED光源 4 リフレクタ 5A,5C 内部シールド部材 5B,5D 外部シールド部材 6 レンズアレイ 7,7A 回路基板 8 導光部材 9 リフレクタ 11,11a 第1の凹部 50,50A 凹溝部 51,51a 第1の端子部 52 第2の端子部 55 溝形断面部 56 補助片部 70,70a グランド接続用の電極 79,79a 受光素子 80A 第1側面(導光部材の) A,Aa 画像読み取り装置 P 画像読み取り領域 K 原稿

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り領域に光を照射するための
    光源と、上記画像読み取り領域から反射してくる光を受
    光して光電変換する複数の受光素子を搭載し、かつこれ
    ら複数の受光素子用の配線部を形成している回路基板
    と、この回路基板と上記光源とが組み付けられる筐体
    と、を備えた画像読み取り装置であって、 上記筐体の外部に配されてグランド接続された外部シー
    ルド部材と、 上記回路基板の周辺部のうち上記外部シールド部材の配
    置領域とは異なる領域に配置されるように上記筐体の内
    部に配されてグランド接続された内部シールド部材と、 を具備していることを特徴とする、画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記光源は、冷陰極管であり、かつ上記
    内部シールド部材は、上記冷陰極管と上記回路基板との
    間を遮る位置に配されている、請求項1に記載の画像読
    み取り装置。
  3. 【請求項3】 上記冷陰極管を支持するためのリフレク
    タを具備しているとともに、上記内部シールド部材は、
    上記リフレクタを収容する凹溝部を形成しており、かつ
    上記筐体には、上記内部シールド部材の上記凹溝部の形
    成部分を収容する凹部が設けられている、請求項2に記
    載の画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 上記光源は、上記回路基板上に搭載され
    たLED光源であるとともに、このLED光源から発せ
    られた光を上記画像読み取り領域に導くための導光部材
    と、この導光部材を支持するためのリフレクタとを具備
    しており、かつ上記内部シールド部材は、上記リフレク
    タを収容する凹溝部を形成しており、かつ上記筐体に
    は、上記内部シールド部材の上記凹溝部の形成部分を収
    容する凹部が設けられている、請求項1に記載の画像読
    み取り装置。
  5. 【請求項5】 上記導光部材は、上記LED光源から発
    せられた光をこの導光部材の内部に入射させてから主走
    査方向に延びる複数の側面によって全反射させることに
    よりその光をこの導光部材の長手方向に進行させつつ、
    その光を上記複数の側面のうちの第1側面の一定長さ領
    域から出射させるように構成されたものである、請求項
    4に記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 上記外部シールド部材は、少なくとも上
    記回路基板の裏面の略全面を覆うように設けられてい
    る、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像読み取り
    装置。
  7. 【請求項7】 上記筐体の上面部の上方または上面部に
    上記画像読み取り領域が設けられており、かつ上記外部
    シールド部材は、上記筐体の上面部を除く他の複数の外
    面部のそれぞれを覆うように構成されている、請求項1
    ないし6のいずれかに記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 上記回路基板は、上記筐体に設けられた
    凹部に嵌入しているとともに、この回路基板の裏面に上
    記外部シールド部材が当接することにより上記凹部への
    嵌入保持がなされている、請求項1ないし7のいずれか
    に記載の画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 上記回路基板には、グランド接続用の電
    極が設けられているとともに、上記内部シールド部材
    は、上記電極と導通接触しており、かつ上記外部シール
    ド部材は、上記内部シールド部材と導通接触している、
    請求項1ないし8のいずれかに記載の画像読み取り装
    置。
  10. 【請求項10】 上記グランド接続用の電極は、上記回
    路基板の長手方向に間隔を隔てて複数設けられていると
    ともに、上記内部シールド部材は、上記複数のグランド
    接続用の電極に対して一定の弾発力をもって接触可能な
    突起状に形成された複数の第1の端子部を有している、
    請求項9に記載の画像読み取り装置。
  11. 【請求項11】 上記外部シールド部材と上記内部シー
    ルド部材とのいずれか一方には、他方に対して一定の弾
    発力をもって接触可能な突起状に形成された第2の端子
    部がその長手方向に間隔を隔てて複数設けられている、
    請求項10に記載の画像読み取り装置。
  12. 【請求項12】 上記内部シールド部材の一部は、上記
    筐体の外部に引き出されており、かつこの引き出された
    部分が上記外部シールド部材と接触している、請求項9
    または10に記載の画像読み取り装置。
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US7088905B1 (en) 2004-05-26 2006-08-08 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Light guide, line-illuminating device, and image-scanning device
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