JPH11312485A - 荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法 - Google Patents

荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法

Info

Publication number
JPH11312485A
JPH11312485A JP10134473A JP13447398A JPH11312485A JP H11312485 A JPH11312485 A JP H11312485A JP 10134473 A JP10134473 A JP 10134473A JP 13447398 A JP13447398 A JP 13447398A JP H11312485 A JPH11312485 A JP H11312485A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
charged particle
particle beam
path switching
adjustment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10134473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4192290B2 (ja
Inventor
Hiroshi Nishimura
宏 西村
Naoto Kihara
直人 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP13447398A priority Critical patent/JP4192290B2/ja
Priority to US09/302,075 priority patent/US6765217B1/en
Publication of JPH11312485A publication Critical patent/JPH11312485A/ja
Priority to US10/816,467 priority patent/US7064339B2/en
Priority to US11/411,349 priority patent/US7183562B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4192290B2 publication Critical patent/JP4192290B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業者の熟練の程度に関係なく、迅速且つ正確
な調整が可能な荷電粒子線写像投影光学系及びその対物
光学系と結像光学系の調整方法を提供する。 【解決手段】照射線源15から発した照射用荷電粒子線
Sを照射光学系を介して光路切換手段6に入射させ、光
路切換手段6を通過した照射用荷電粒子線Sを対物光学
系5を介して物体面30に入射させ、物体面30から放
出された観察用荷電粒子線Kを対物光学系5を介して光
路切換手段6に入射させ、光路切換手段6によって照射
線源15に至る方向とは異なる方向に観察用荷電粒子線
Kを導き、光路切換手段6を通過した後の観察用荷電粒
子線Kを結像光学系を介して検出手段14に入射させる
荷電粒子線写像投影光学系において、物体面30の位置
に配置できるように、調整用荷電粒子線Tを発する調整
用線源1を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線写像投
影光学系及びその調整方法に関し、特に電子ビームやイ
オンビーム等の荷電粒子線を用いて物体面の観察、検査
等を行うための荷電粒子線写像投影光学系及びその調整
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より微細化、高集積化した半導体素
子等の観察、検査をするために、電子ビーム(電子線)
等を用いた荷電粒子線顕微鏡が多く用いられている。荷
電粒子線顕微鏡の中には、走査型電子顕微鏡(SEM)
の他に、写像型電子顕微鏡と呼ばれるものがあり、近
年、この写像型電子顕微鏡の荷電粒子線写像投影光学系
の開発が盛んに行われている。荷電粒子線写像投影光学
系の構成を、以下簡単に説明する。まず、電子銃より発
せられた1次電子ビーム(照射用電子線)は、1次光学
系(照射光学系)を通過して、イー・クロス・ビー(E
×B)と呼ばれる電磁プリズムに入射する。イー・クロ
ス・ビーを通過した後の1次電子ビームは、その断面形
状が線形状又は矩形状である電子ビームとなって、カソ
ードレンズ(対物光学系)を通過して、試料の物体面を
落射照明する。物体面に1次電子ビームが照射される
と、物体面で反射する比較的エネルギーの高い反射電子
ビームと、物体面から放出される低エネルギーの2次電
子ビームとが発生する。これらの電子ビームのうち、通
常、2次電子ビームが結像に用いられる。2次電子ビー
ム(観察用電子線)は、カソードレンズを通過して、イ
ー・クロス・ビーに入射する。イー・クロス・ビーを通
過した2次電子ビームは、2次光学系(結像光学系)を
通過して、電子ビーム検出器に入射する。この電子ビー
ム検出器に入射した2次電子ビームの情報を基に、物体
面の観察、検査等を行うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】荷電粒子線写像投影光
学系において、試料の物体面を精度良く観察、検査する
ためには、事前に荷電粒子線写像投影光学系の調整を正
確に行う必要がある。具体的には、1次光学系の照明視
野と2次光学系の観察視野とを一致させるために、1次
光学系と2次光学系との電圧調整、イー・クロス・ビー
の電磁界調整を行い光軸調整や収差補正等をする。しか
しながら、上記従来の荷電粒子線写像投影光学系は、前
述した1次光学系、2次光学系、イー・クロス・ビーの
調整をそれぞれ単独で行うことはできず、調整作業に相
当の時間と労力を費やしていた。すなわち、電子銃から
1次電子ビームを発しながら、1次光学系の照明視野と
2次光学系の観察視野とを一致させていた。したがって
本発明は、作業者の熟練の程度に関係なく、迅速且つ正
確な調整が可能な荷電粒子線写像投影光学系及びその対
物光学系と結像光学系の調整方法を提供することを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、すなわち、添付図面に
付した符号をカッコ内に付記すると、本発明は、照射線
源(15)から発した照射用荷電粒子線(S)を照射光
学系を介して光路切換手段(6)に入射させ、光路切換
手段(6)を通過した照射用荷電粒子線(S)を対物光
学系(5)を介して物体面(30)に入射させ、物体面
(30)から放出された観察用荷電粒子線(K)を対物
光学系(5)を介して光路切換手段(6)に入射させ、
光路切換手段(6)によって照射線源(15)に至る方
向とは異なる方向に観察用荷電粒子線(K)を導き、光
路切換手段(6)を通過した後の観察用荷電粒子線
(K)を結像光学系を介して検出手段(14)に入射さ
せる荷電粒子線写像投影光学系において、物体面(3
0)の位置に配置できるように、調整用荷電粒子線
(T)を発する調整用線源(1)を設けたことを特徴と
する荷電粒子線写像投影光学系である。
【0005】また本発明は、照射線源(15)から発し
た照射用荷電粒子線(S)を照射光学系を介して光路切
換手段(6)に入射させ、光路切換手段(6)を通過し
た照射用荷電粒子線(S)を対物光学系(5)を介して
物体面(30)に入射させ、物体面(30)から放出さ
れた観察用荷電粒子線(K)を対物光学系(5)を介し
て光路切換手段(6)に入射させ、光路切換手段(6)
によって照射線源(15)に至る方向とは異なる方向に
観察用荷電粒子線(K)を導き、光路切換手段(6)を
通過した後の観察用荷電粒子線(K)を結像光学系を介
して検出手段(14)に入射させる荷電粒子線写像投影
光学系の調整方法において、物体面(30)の位置に調
整用荷電粒子線(T)を発する調整用線源(1)を配置
する工程と、対物光学系(5)のみに電圧を印加して対
物光学系(5)の光軸又は収差を調整する工程と、対物
光学系(5)に加えて結像光学系に電圧を印加して結像
光学系の光軸の調整若しくは収差の評価或は調整を行う
工程とを有することを特徴とする荷電粒子線写像投影光
学系の調整方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面によっ
て説明する。図1は、本発明による荷電粒子線写像投影
光学系の一実施例を示す。荷電粒子線写像投影光学系の
外観部は、主に1次コラム2と2次コラム3とチャンバ
ー4とで構成されている。それらには、真空排気系(不
図示)が設置されている。そして、真空排気系のターボ
ポンプによる排気によって、荷電粒子線写像投影光学系
の内部は真空状態になっている。チャンバー4の内部に
は、Xステージ駆動部35によってX方向に移動可能な
Xステージ31と、Yステージ駆動部(不図示)によっ
てY方向に移動可能なYステージ32が設置されてい
る。Xステージ31上には、冷陰極1(調整用線源)、
試料30、X移動鏡33、Y移動鏡(不図示)が載置さ
れている。ここで、冷陰極1とは、初期エネルギーが低
い(0.5〜2eV程度である。)電子ビームを放出す
る、いわゆる自己発光型の線源である。この初期エネル
ギーの値は、前述した試料30の物体面から放出される
2次電子ビームKの初期エネルギーの値に近似してい
る。冷陰極1としては、例えばMOS型トンネル冷陰
極、Poly-Si/i-Si/n-Si陰極、シリコンフィールドエミ
ッター等がある。また、この冷陰極1は、リソグラフィ
ー工法による加工によって、点、ライン・アンド・スペ
ース・パターン、十字マーク、L字マーク等の自己発光
パターンを自在に形成することができる。
【0007】図1に示すように、1次コラム2の内部に
設置された電子銃15から照射される1次電子ビームS
は、1次光学系を通過して、イー・クロス・ビー6に入
射する。ここで、1次光学系は、視野絞りFS1、照射
レンズ17、18、19、アライナ23、24、スキャ
ン用アライナ25、アパーチャ26等で構成されてい
る。また、照射レンズ17、18、19は電子レンズで
あり、例えば円形レンズ、4極子レンズ、8極子レンズ
等が用いられる。1次電子ビームSは、イー・クロス・
ビー6によって、その光路が偏向された後、開口絞りA
Sに達し、この位置で電子銃15のクロスオーバーの像
を形成する。開口絞りASを通過した1次電子ビームS
は、第1アライナ9を通過した後、カソードレンズ5に
よるレンズ作用を受けて、試料30をケーラー照明す
る。
【0008】試料30に1次電子ビームSが照射される
と、試料30からは、その表面形状、材質分布、電位の
変化等に応じた分布の2次電子ビームK及び反射電子ビ
ームが発生する。このうち、主に2次電子ビームKが観
察用電子ビームとなる。前述したように、2次電子ビー
ムKの初期エネルギーは低く、0.5〜2eV程度であ
る。試料30から放出された2次電子ビームKは、カソ
ードレンズ5、第1アライナ9、開口絞りAS、イー・
クロス・ビー6、2次光学系の順に通過した後、電子ビ
ーム検出器14に入射する。ここで2次光学系は、結像
レンズ前群7、結像レンズ後群8、スティグメータ1
2、13、第2アライナ10、第3アライナ11、視野
絞りFS2等で構成されている。また、視野絞りFS2
は、カソードレンズ5と結像レンズ前群7に関して、試
料30の物体面と共役な位置関係となっている。また、
2次光学系の結像レンズ前群7及び結像レンズ後群8は
電子レンズであり、例えば円形レンズ、4極子レンズ、
8極子レンズ等が用いられる。
【0009】電子ビーム検出器14の検出面に入射した
2次電子ビームKは、2次光学系によって、拡大された
試料30の像を形成する。ここで、電子ビーム検出器1
4は、電子を増幅するためのMCP(Micro Channel Pl
ate)と、電子を光に変換するための蛍光板と、真空状
態に保たれた2次コラム3の外部に変換された光を放出
するための真空窓とから構成されている。電子ビーム検
出器14から放出された光、すなわち試料30の光学像
は、リレーレンズ40を透過して、CCD等の撮像素子
41に入射される。そして、撮像素子41に入射した光
は、光電信号に変換されて、コントロールユニット42
に伝達される。更に、コントロールユニット42に伝達
された光電信号は、画像信号に変換されて、CPU43
に伝達される。この画像信号がディスプレイ44に伝達
され、試料30の像はディスプレイ44上に表示される
ことになる。
【0010】またCPU43は、その制御信号を第1電
圧制御部45、第2電圧制御部46、電磁界制御部(不
図示)に送る。ここで、第1電圧制御部45は1次光学
系の電圧制御を行い、第2電圧制御部46はカソードレ
ンズ5、第1アライナ9、2次光学系の電圧制御を行
い、電磁界制御部はイー・クロス・ビー6の電磁界制御
を行う。またCPU43にて、その制御信号をXステー
ジ駆動部35、Yステージ駆動部に送信し、X干渉計3
4、Y干渉計(不図示)からステージの位置情報を受信
することで、複数の試料の観察、検査を順次行うことが
できる。
【0011】次に図2にて、イー・クロス・ビー6の構
成作用について説明する。同図(A)に示すように、電
子銃15から発せられた1次電子ビームSは、1次光学
系によるレンズ作用を受けて収束し、イー・クロス・ビ
ー6に入射した後、イー・クロス・ビー6の偏向作用に
よりその軌道(光路)が曲げられる。これは、同図
(B)に示すように、互いに直交する電界Eと磁界Bの
中を、電荷qの電子(1次電子ビームS)が、+Z方向
に速度vにて進むとき、−X方向に働く電界による力F
E(=qE)と磁界による力FB(=qvB)との合力を
受けるためである。これによって、1次電子ビームSの
軌道は、XZ平面内で曲げられる。
【0012】一方、1次電子ビームSが照射された試料
30から発生した2次電子ビームKは、カソードレンズ
5によるレンズ作用を受けて、カソードレンズ5の焦点
位置に配置される開口絞りASを通過し、イー・クロス
・ビー6に入射した後、イー・クロス・ビー6をそのま
ま直進する。これは、以下の理由による。図2(C)に
示すように、互いに直交する電界Eと磁界Bの中を、電
荷qの電子(2次電子ビームK)が、−Z方向に速度v
にて進むとき、−X方向に働く電界による力FEと、+
X方向に働く磁界による力FBとの合力を受ける。この
とき、電界による力FEと磁界による力FBとの絶対値
は、等しく(E=vB)なるように、すなわちウィーン
条件を満たすように設定されている。したがって、電界
による力FEと磁界による力FBとは互いに相殺され、2
次電子ビームKが受ける見かけ上の力はゼロになり、2
次電子ビームKはイー・クロス・ビー6の中を直進する
ことになる。以上のように、イー・クロス・ビー6は、
そこを通過する電子ビームの光路を選択する、いわゆる
電磁プリズムとしての機能をもつ。
【0013】次に図3にて、点パターンを形成した冷陰
極1を用いた本発明の一実施例による荷電粒子線写像投
影光学系の調整について説明する。全体の大まかな調整
手順としては、まず冷陰極1の点パターンを用いて2次
光学系の光軸調整を行い、その後イー・クロス・ビー6
の電磁界調整と1次光学系の光軸調整とを行うといった
ものである。詳細な調整手順を説明する。まず図3のよ
うに、冷陰極1をカソードレンズ5の下方に配置する。
次に、カソードレンズ5に電圧を印加した状態(電源オ
ン)とし、それ以外のレンズ系には電圧が印加されない
状態(電源オフ)とする。冷陰極1から放出された調整
用電子ビームTは、カソードレンズ5に入射する。カソ
ードレンズ5にて、調整用電子ビームTは、カソードレ
ンズ5の電界による力を受ける。カソードレンズ5を通
過した調整用電子ビームTは、前述した2次電子ビーム
Kと同様に、第1アライナ9、開口絞りAS、イー・ク
ロス・ビー6、2次光学系の順に通過した後、電子ビー
ム検出器14に入射する。
【0014】電子ビーム検出器14に入射した調整用電
子ビームTの情報は、2次電子ビームKと同様に、リレ
ーレンズ40、撮像素子41、コントロールユニット4
2、CPU43の順に伝達された後に、ディスプレイ4
4に伝達され、ディスプレイ44上に点パターンの像を
表示することになる。前述したように、カソードレンズ
5以外のレンズ系には、電圧が印加されていないため、
調整用電子ビームTが、電子ビーム検出器14に到達す
るまでに受ける力は、カソードレンズ5の電界による力
のみとなっている。この状態で、カソードレンズ5の電
圧を交流的に変動(ウオッブル)させると、電子ビーム
検出器14の検出面上の点パターンの像はデフォーカス
する。このとき、点パターンがカソードレンズ5の光軸
上になければ、このデフォーカスに伴って、ディスプレ
イ44上の点パターンの像は、光軸と直交する面内で移
動する。このディスプレイ44上の点パターンの像が、
デフォーカスに関係なく移動しなくなるように、Xステ
ージ31及びYステージ32を調整移動させる。このよ
うにして、ディスプレイ44上の点パターンの像が移動
しなくなった点パターンの位置が、カソードレンズ5の
光軸上の位置ということになる。こうして、カソードレ
ンズ5の光軸は調整された。
【0015】次に、カソードレンズ5に加えて、結像レ
ンズ前群7に電圧を印加する。その際、冷陰極1の点パ
ターンの像が、電子ビーム検出器14上に結像されるよ
うに電圧条件を定め、カソードレンズ5の光軸調整と同
様に、その電圧を交流的に変動させながら、ディスプレ
イ44上の点パターンの像が移動しなくなるように第1
アライナ9の電圧を調整する。これにより、結像レンズ
前群7の光軸を、前に調整したカソードレンズ5の光軸
に一致させることができる。次に、カソードレンズ5、
結像レンズ前群7に加えて、結像レンズ後群8に電圧を
印加する。その際、点パターンの像が電子ビーム検出器
14上に結像されるように電圧条件を定め、その電圧を
交流的に変動させながら、ディスプレイ44上の点パタ
ーンの像が移動しなくなるように第2アライナ10の電
圧を調整する。これにより、結像レンズ後群8の光軸
を、前に調整したソードレンズ5と結像レンズ前群7と
の光軸に一致させることができる。
【0016】最後に、第3アライナ11の電圧調整をし
て、点パターンの像を電子ビーム検出器14の中心に移
動させ、電子ビーム検出器14の中心と光軸とを一致さ
せる。こうして、カソードレンズ5及び2次光学系の光
軸は調整された。なお、冷陰極1と、カソードレンズ5
の物体面側に位置する第1電極との間に、加速用電源4
7によって電位差を設けることにより、調整用電子ビー
ムTを加速することができる。以上のように、カソード
レンズ5と2次光学系の光軸は、各々単体で調整された
ので、次工程として、1次光学系とイー・クロス・ビー
6の調整を行うことになる。このとき、イー・クロス・
ビー6の2次光学系に対するウィーン条件は、イー・ク
ロス・ビー6の電源をオン・オフさせても、ディスプレ
イ44上の点パターンの像が動かなくなるようにして求
める。このように本実施例では、1次光学系の照明視野
と、2次光学系の観察視野とを迅速且つ正確に一致させ
て、荷電粒子線光学系の良好な画像を得ることができ
る。
【0017】なお本実施例では、冷陰極1に点パターン
を形成して、2次光学系の光軸調整を行っているが、同
じように点パターンを用いて、電子ビーム検出器14上
での点像強度分布やデフォーカスさせたときの画像を検
出することで、諸収差の解析を行うこともできる。ま
た、冷陰極1に形成するパターンに、点パターンの代わ
りに、ライン・アンド・スペース・パターンを用いれ
ば、2次光学系の球面収差を補正することができる。ま
た、十字マークやL字マークを用いれば、2次光学系の
歪曲収差を補正することができる。また本実施例では、
調整用線源として冷陰極1を用いたが、冷陰極1の代わ
りに、調整用の電子銃を用いても良い。そして、その物
体面における調整用線源の発光形状は、点形状、線形
状、十文字形状又はL字形状のうちの少なくとも1つの
形状を有すれば良い。
【0018】また本実施例では、イー・クロス・ビー6
にて、1次電子ビームSの軌道を曲げ、2次電子ビーム
Kを直進させているが、これとは逆に、1次電子ビーム
Sを直進させ、2次電子ビームKの軌道を曲げる構成と
しても良い。また本実施例では、電子ビームを用いた荷
電粒子線写像投影光学系について示したが、電子ビーム
の代わりに、イオンビームを用いた荷電粒子線写像投影
光学系としても良い。また本実施例の荷電粒子線写像投
影光学系は、線源からの電子ビームにて物体面を照明し
像面ヘ結像する、いわゆる面から面への荷電粒子線写像
投影光学系であり、観察装置及び検査装置の単体装置と
してではなく、半導体露光装置等にも簡単に応用するこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明では、自己発光する
調整用線源を物体面にもち、対物光学系と結像光学系の
調整が各々単独で行えるため、迅速且つ正確な調整が可
能な荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による荷電粒子線写像投影光
学系を示す概略図である。
【図2】荷電粒子線写像投影光学系のイー・クロス・ビ
ーの(A)概略図と、(B)1次電子ビームに作用する
電界と磁界を示す概略図と、(C)2次電子ビームに作
用する電界と磁界を示す概略図である。
【図3】本発明の一実施例による調整時の荷電粒子線写
像投影光学系を示す概略図である。
【符号の説明】
1…冷陰極 2…1次コラム 3…2次コラム 4…チャンバー 5…カソードレンズ 6…イー・クロス・ビー 7…結像レンズ前群 8…結像レンズ後群 9…第1アライナ 10…第2アライナ 11…第3アライナ 12、13…スティグメータ 14…電子ビーム検出器 15…電子銃 17、18、19…照射レンズ 23、24…アライナ 25…スキャン用ア
ライナ 26…アパーチャ 30…試料 31…Xステージ 32…Yステージ 33…X移動鏡 34…X干渉計 35…Xステージ駆動部 40…リレーレンズ 41…撮像素子 42…コントロール
ユニット 43…CPU 44…ディスプレイ 45…第1電圧制御部 46…第2電圧制御
部 47…加速用電源 FS1、FS2…視野絞り AS…開口絞り T…調整用電子ビーム S…1次電子ビーム K…2次電子ビーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射線源から発した照射用荷電粒子線を照
    射光学系を介して光路切換手段に入射させ、該光路切換
    手段を通過した前記照射用荷電粒子線を対物光学系を介
    して物体面に入射させ、該物体面から放出された観察用
    荷電粒子線を前記対物光学系を介して前記光路切換手段
    に入射させ、該光路切換手段によって前記照射線源に至
    る方向とは異なる方向に前記観察用荷電粒子線を導き、
    前記光路切換手段を通過した後の前記観察用荷電粒子線
    を結像光学系を介して検出手段に入射させる荷電粒子線
    写像投影光学系において、 前記物体面の位置に配置できるように、調整用荷電粒子
    線を発する調整用線源を設けたことを特徴とする荷電粒
    子線写像投影光学系。
  2. 【請求項2】前記調整用線源の前記物体面における発光
    形状は、点形状、線形状、十文字形状又はL字形状のう
    ちの少なくとも1つの形状を有することを特徴とする請
    求項1記載の荷電粒子線写像投影光学系。
  3. 【請求項3】前記調整用荷電粒子線は、電子線であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子線写像投
    影光学系。
  4. 【請求項4】前記調整用荷電粒子線の初期エネルギー
    は、前記観察用荷電粒子線の初期エネルギーと同等であ
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の荷電粒子
    線写像投影光学系。
  5. 【請求項5】前記調整用線源は、冷陰極で形成されたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の荷電
    粒子線写像投影光学系。
  6. 【請求項6】前記調整用線源と、前記対物光学系の物体
    面側の面との間に、前記調整用荷電粒子線を加速する電
    位差を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項記載の荷電粒子線写像投影光学系。
  7. 【請求項7】照射線源から発した照射用荷電粒子線を照
    射光学系を介して光路切換手段に入射させ、該光路切換
    手段を通過した前記照射用荷電粒子線を対物光学系を介
    して物体面に入射させ、該物体面から放出された観察用
    荷電粒子線を前記対物光学系を介して前記光路切換手段
    に入射させ、該光路切換手段によって前記照射線源に至
    る方向とは異なる方向に前記観察用荷電粒子線を導き、
    前記光路切換手段を通過した後の前記観察用荷電粒子線
    を結像光学系を介して検出手段に入射させる荷電粒子線
    写像投影光学系の調整方法において、 前記物体面の位置に調整用荷電粒子線を発する調整用線
    源を配置する工程と、 前記対物光学系のみに電圧を印加して該対物光学系の光
    軸又は収差を調整する工程と、 前記対物光学系に加えて前記結像光学系に電圧を印加し
    て該結像光学系の光軸の調整若しくは収差の評価或は調
    整を行う工程とを有することを特徴とする荷電粒子線写
    像投影光学系の調整方法。
JP13447398A 1998-04-28 1998-04-28 荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法 Expired - Lifetime JP4192290B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13447398A JP4192290B2 (ja) 1998-04-28 1998-04-28 荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法
US09/302,075 US6765217B1 (en) 1998-04-28 1999-04-28 Charged-particle-beam mapping projection-optical systems and methods for adjusting same
US10/816,467 US7064339B2 (en) 1998-04-28 2004-03-31 Charged-particle-beam mapping projection-optical systems and methods for adjusting same
US11/411,349 US7183562B2 (en) 1998-04-28 2006-04-25 Charged-particle-beam mapping projection-optical systems and methods for adjusting same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13447398A JP4192290B2 (ja) 1998-04-28 1998-04-28 荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11312485A true JPH11312485A (ja) 1999-11-09
JP4192290B2 JP4192290B2 (ja) 2008-12-10

Family

ID=15129151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13447398A Expired - Lifetime JP4192290B2 (ja) 1998-04-28 1998-04-28 荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4192290B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018106947A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 株式会社荏原製作所 電子線検査装置
JP2021002507A (ja) * 2019-06-25 2021-01-07 株式会社荏原製作所 電子線検査装置の二次光学系を評価する方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW516164B (en) 2000-04-21 2003-01-01 Semiconductor Energy Lab Self-light emitting device and electrical appliance using the same
TW527848B (en) 2000-10-25 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd Light-emitting element and display device and lighting device utilizing thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63216256A (ja) * 1987-03-03 1988-09-08 Jeol Ltd 荷電粒子線装置
JPH04155737A (ja) * 1990-10-18 1992-05-28 Jeol Ltd 荷電粒子ビーム装置
JPH04242060A (ja) * 1991-01-11 1992-08-28 Jeol Ltd 反射電子顕微鏡
JPH07249393A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Toshiba Corp ウェーハパターンの欠陥検出方法及び同装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63216256A (ja) * 1987-03-03 1988-09-08 Jeol Ltd 荷電粒子線装置
JPH04155737A (ja) * 1990-10-18 1992-05-28 Jeol Ltd 荷電粒子ビーム装置
JPH04242060A (ja) * 1991-01-11 1992-08-28 Jeol Ltd 反射電子顕微鏡
JPH07249393A (ja) * 1994-03-11 1995-09-26 Toshiba Corp ウェーハパターンの欠陥検出方法及び同装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018106947A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 株式会社荏原製作所 電子線検査装置
JP2021002507A (ja) * 2019-06-25 2021-01-07 株式会社荏原製作所 電子線検査装置の二次光学系を評価する方法
US11251017B2 (en) 2019-06-25 2022-02-15 Ebara Corporation Method for evaluating secondary optical system of electron beam inspection device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4192290B2 (ja) 2008-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7183562B2 (en) Charged-particle-beam mapping projection-optical systems and methods for adjusting same
US7223983B2 (en) Charged particle beam column
JP5250350B2 (ja) 荷電粒子線応用装置
US6365897B1 (en) Electron beam type inspection device and method of making same
JP7336926B2 (ja) 性能が向上されたマルチ電子ビーム撮像装置
US10522320B2 (en) Charged particle beam device and method for adjusting charged particle beam device
WO2015050201A1 (ja) 荷電粒子線の傾斜補正方法および荷電粒子線装置
JPH0286036A (ja) イオンマイクロアナライザ
US6653631B2 (en) Apparatus and method for defect detection using charged particle beam
JP4192290B2 (ja) 荷電粒子線写像投影光学系及びその調整方法
JP4135219B2 (ja) 荷電粒子線写像投影光学系
US20100108904A1 (en) Method and device for improved alignment of a high brightness charged particle gun
JP4117427B2 (ja) 荷電粒子線写像投影光学系の調整方法及び荷電粒子線写像投影光学系
JP2003187730A (ja) ビームセパレータ及び反射電子顕微鏡
JP2002352758A (ja) 荷電粒子線調整方法及び荷電粒子線装置
JP2001006605A (ja) 集束イオンビーム加工装置及び集束イオンビームを用いる試料の加工方法
JP2001076659A (ja) 荷電粒子ビーム顕微鏡、欠陥検査装置及び半導体デバイスの製造方法
KR100711198B1 (ko) 주사형전자현미경
JP4135221B2 (ja) 写像型電子顕微鏡
US20200292298A1 (en) Height Measuring Device and Beam Irradiation Device
JPH11126573A (ja) 試料の高さ計測手段を備えた電子ビーム装置
JP2007005327A (ja) 走査形電子顕微鏡
JP2001243904A (ja) 走査形電子顕微鏡
JP2004247321A (ja) 走査形電子顕微鏡
JPH04522Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050411

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080826

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111003

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20181003

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term