JPH11311654A - 車両用ワイヤハーネスの異常電流検出方法及びその装置 - Google Patents

車両用ワイヤハーネスの異常電流検出方法及びその装置

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JPH11311654A
JPH11311654A JP10119321A JP11932198A JPH11311654A JP H11311654 A JPH11311654 A JP H11311654A JP 10119321 A JP10119321 A JP 10119321A JP 11932198 A JP11932198 A JP 11932198A JP H11311654 A JPH11311654 A JP H11311654A
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Mamoru Sawai
守 澤井
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Original Assignee
Yazaki Corp
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でより正確にレアショート等のワ
イヤハーネスの異常を検出し得る車両用ワイヤハーネス
の異常電流検出方法及びその装置を提供することを課題
とする。 【解決手段】 車両のバッテリ10に接続された共通ワ
イヤハーネス11aと、該共通ワイヤハーネス11aか
ら分岐してそれぞれ各負荷20a〜20nに接続される
と共にスイッチ50a〜50nのオンオフ操作に応じて
前記バッテリ10からの電力が供給又は遮断される複数
の分岐ワイヤハーネス11bとからなる電力供給用のワ
イヤハーネス11の前記共通ワイヤハーネス11aにお
ける異常電流の発生を検出する際に、前記共通ワイヤー
ハーネス11aにおける前記スイッチ50a〜50nの
オンオフの変化による電流変化以外の電流変化を検出
し、あらかじめ定められた期間における前記電流変化の
発生回数に基づいて前記ワイヤハーネス11に異常電流
が流れているか否かを判定するようにしたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のバッテリと
複数の負荷とをそれぞれ接続する電流供給用のワイヤハ
ーネスにおけるレアショート等による異常電流を検出す
る方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車を始めとする車両では、スピード
メータや各種ウォーニングランプを備えるコンビネーシ
ョンメータ、パワーウィンド、並びに、前照灯やハザー
ドランプ等の照明系といった電装機器からなる負荷に、
バッテリからの電力をワイヤハーネスによりそれぞれ供
給している。
【0003】ところで、上述した各負荷をバッテリに接
続するワイヤハーネスにおいては、車両のボディへの接
触等に伴って、ショート状態が連続するデッドショート
や、ショート状態が断続的に発生するレアショート、或
いは、リーク等の様々な異常電流の発生が起こり得る。
そこで、このような異常電流がワイヤハーネスに発生し
た際に、運転者にウォーニングランプや警報ブザー等に
より警告する装置、バッテリとの電気的接続をヒュージ
ブルリンクやリレー等により遮断する装置等が知られて
いる。
【0004】例えば、バッテリから導出するワイヤハー
ネスを複数の負荷に対応するように分岐させ、バッテリ
と複数の負荷を接続することで、バッテリからの電力を
複数の負荷に供給している。この場合、ワイヤハーネス
における異常電流の発生を検出するために、分岐ワイヤ
ハーネスに電流値若しくは電圧値を計測する計測手段が
設けられ、各計測手段により得られた計測値に基づいて
ワイヤハーネスにおける異常電流を検出するようになさ
れた車両用ワイヤハーネスの異常電流検出装置が提案さ
れている(特開平9−261843号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のワイヤハーネスにおける異常電流検出装置で
は、負荷と計測手段が一対一に対応するように分岐ワイ
ヤハーネスに計測手段が設けられていたので、負荷の数
の増加に伴って計測手段の数も増加し実用的でないとい
う不具合を有していた。
【0006】また、分岐する前の共通ワイヤハーネスを
流れる電流値に基づいてワイヤハーネスの異常電流を検
出しようとした場合、共通ワイヤハーネスを流れる電流
は、負荷のバラツキ、温度変化、バッテリの残量等によ
る変化が生じ、この変化する電流値を考慮して異常電流
検出処理を行わなければならないため、従来の共通ワイ
ヤハーネスにおける異常電流検出装置では、異常電流検
出処理が複雑化してしまうという不具合も有していた。
【0007】さらに、共通ワイヤハーネスにおける電流
変化には、レアショート等が発生したとき以外にも、負
荷に対するスイッチのオンオフ操作によって発生する電
流変化も含まれている。したがって、共通ワイヤーハー
ネスにおける電流変化からレアショート等の異常電流を
判定することは困難であった。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、簡易な構成でより正確にレアショート等のワ
イヤハーネスの異常を検出し得る車両用ワイヤハーネス
の異常電流検出方法及びその装置を提供することを課題
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明によりなされた請求項1記載の車両用ワイヤハー
ネスの異常電流検出方法は、車両のバッテリに接続され
た共通ワイヤハーネスと、該共通ワイヤハーネスから分
岐してそれぞれ各負荷に接続されると共にスイッチのオ
ンオフ操作に応じて前記バッテリからの電力が供給又は
遮断される複数の分岐ワイヤハーネスとからなる電力供
給用のワイヤハーネスの前記共通ワイヤハーネスにおけ
る異常電流の発生を検出する車両用ワイヤハーネスの異
常電流検出方法において、前記共通ワイヤーハーネスに
おける前記スイッチのオンオフの変化による電流変化以
外の電流変化を検出し、あらかじめ定められた期間にお
ける前記電流変化の発生回数に基づいて前記ワイヤハー
ネスに異常電流が流れているか否かを判定するようにし
たことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、前記共通ワイヤハーネスの電流変化を
検出する際に、前記電流変化のレベルとあらかじめ定め
られた異常電流を判定する閾値とを比較し、この比較結
果に基づいて電流変化が異常電流による変化か否か判定
するようにしたことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、前記請求項1又は
2記載の発明において、前記スイッチのオンオフの変化
を検出すると、該検出した時点からの所定時間の間は前
記共通ワイヤハーネスの電流変化を検出しないようにし
たことを特徴とする。
【0012】前記課題を解決するため本発明によりなさ
れた請求項4記載の車両用ワイヤハーネスの異常電流検
出装置は、図1の基本構成図に示すように、車両のバッ
テリ10に接続された共通ワイヤハーネス11aと、該
共通ワイヤハーネス11aから分岐してそれぞれ各負荷
20a〜20nに接続されると共にスイッチ50a〜5
0nのオンオフ操作に応じて前記バッテリ10からの電
力を供給又は遮断する回路開閉手段14を有する複数の
分岐ワイヤハーネス11bとからなる電力供給用のワイ
ヤハーネス11の前記共通ワイヤハーネス11aにおけ
る異常電流の発生を検出する車両用ワイヤハーネスの異
常電流検出装置において、前記スイッチ50a〜50n
のオンオフの変化を検出するスイッチ変化検出手段44
と、前記共通ワイヤハーネス11aの電流変化を検出す
る電流変化検出手段30と、前記スイッチ変化検出手段
44で得られたスイッチ50a〜50nの変化に基づい
て前記スイッチ50a〜50nのオンオフの変化による
電流変化以外の電流変化を前記電流変化検出手段30か
ら電流変化の発生回数として収集し、あらかじめ定めら
れた期間における前記電流変化の発生回数に基づいて前
記ワイヤハーネス11に異常電流が流れているか否かを
判定する異常電流判定手段43とを備えたことを特徴と
する。
【0013】請求項5記載の発明は、前記請求項4記載
の発明において、前記異常電流判定手段43は、前記発
生回数を収集する際に、あらかじめ定められた異常電流
を判定する閾値と前記電流変化検出手段30の電流変化
のレベルとを比較し、この比較結果に基づいて電流変化
が異常電流による変化か否かの判定するようにしたこと
を特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、前記請求項4又は
5記載の発明において、前記異常電流判定手段43は、
前記スイッチ変化検出手段44によって前記スイッチ5
0a〜50nのオンオフの変化を検出した時点から所定
時間の間は前記電流変化検出手段30から電流変化を収
集しないようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項1に記載した本発明の車両用ワイヤ
ハーネスの異常電流検出方法によれば、ワイヤハーネス
11の共通ワイヤハーネス11aにおける異常電流の発
生を検出する際に、スイッチ50a〜50nのオンオフ
操作による電流変化以外の電流変化を検出し、この検出
結果に基づいてワイヤハーネス11の異常電流を検出し
ているので、スイッチ50a〜50nのオンオフ操作に
よって発生する電流変化の影響を受けずに、確実にワイ
ヤハーネスにおける電流変化を検出することが可能とな
る。なお、このことは、請求項4に記載した本発明の車
両用ワイヤハーネスの異常電流検出装置についても同様
に言える。
【0016】また、請求項2に記載した本発明の車両用
ワイヤハーネスの異常電流検出方法によれば、ワイヤハ
ーネス11の共通ワイヤハーネス11aにおける異常電
流の発生を検出する際に、さらに、あらかじめ定められ
た異常電流を判定する閾値と電流変化検出手段30の電
流変化のレベルとを比較し、この比較結果に基づいて電
流変化が異常電流のよる変化か否かを判定することで、
負荷のバラツキ、温度変化、バッテリの残量等の変化に
よる影響を受けずに、レアショート等の異常電流を確実
に検出することが可能となる。なお、このことは、請求
項5に記載した本発明の車両用ワイヤハーネスの異常電
流検出装置についても同様に言える。
【0017】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用ワイヤハーネスの異常電流検出方法によれば、ワイヤ
ハーネス11の共通ワイヤハーネス11aにおける異常
電流の発生を検出する際に、スイッチ50a〜50nの
オンオフの変化を検出すると、検出した時点からワイヤ
ハーネス11の電流が安定するまでの間は共通ワイヤハ
ーネス11aを流れる電流の電流変化を検出しないよう
にすることで、レアショート等の異常電流を一段と確実
に検出することが可能となる。なお、このことは、請求
項6に記載した本発明の車両用ワイヤハーネスの異常電
流検出装置についても同様に言える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用ワイヤ
ハーネスの異常電流検出方法を、車両用ワイヤハーネス
の異常電流検出装置と共に図面を参照して説明する。
【0019】図2は本発明の一実施形態に係る異常電流
検出装置を備える車両電装系の説明図であり、図3は図
2に示すRAMの目盛エリアマップであり、図4は図2
に示すROMに格納された制御プログラムに従いCPU
が行う異常電流判定処理の一部を示すフローチャートで
あり、図5は図2に示すROMに格納された制御プログ
ラムに従いCPUが行う異常電流判定処理の他の一部を
示すフローチャートである。
【0020】図2に示す電装系において、10はバッテ
リを示し、バッテリ10は図示しないオルタネータと共
に電源部を構成している。20a,20b,20cは負
荷を示し、負荷20a,20b,20cはスピードメー
タや各種ウォーニングランプを備えるコンビネーション
メータ、パワーウィンド、並びに、前照灯やハザードラ
ンプ等の照明系といった電装機器からなる。なお、図2
では、説明を簡単化するために、多数の負荷のうち3つ
のみを示した。
【0021】11はワイヤハーネスを示し、ワイヤハー
ネス11はバッテリ10に接続された共通ワイヤハーネ
ス11aと、この共通ワイヤハーネス11aから分岐し
てそれぞれ各負荷20a,20b,20cに接続される
分岐ワイヤハーネス11bからなり、ワイヤハーネス1
1はバッテリ10からの電力をそれぞれの負荷20a,
20b,20cに供給している。12はヒュージブルリ
ンクを示し、ヒュージブルリンク12はバッテリ10に
接続された共通ワイヤハーネス11上に設けられ、これ
によりヒュージブルリンク12以降のワイヤハーネス1
1にデッドショートが発生したときヒュージブルリンク
12が溶断することによりバッテリ10からショート箇
所に向かって過電流が流れることを防止できるようにな
っている。
【0022】13は分路抵抗(シャント抵抗)を示し、
分路抵抗13の両端である上流端点P1と下流端点P2
の電圧降下を測定することで、本実施形態は電流の変化
を測定する。14a,14b,14cはリレーを示し、
回路開閉手段であるリレー14a,14b,14cはそ
れぞれ分岐ワイヤハーネス11b上に設けられ、それぞ
れのスイッチ50a,50b,50cのオンオフ操作に
応じて回路の開放、閉成がなされることで、負荷20
a,20b,20cにバッテリ10からの電力の供給及
び遮断を行っている。なお、回路開閉手段には、リレー
の他にも半導体スイッチング素子等を用いることもでき
る。
【0023】30は電流変化検出回路を示し、電流変化
検出回路30は分圧回路と微分回路とアンプによって構
成され、図1の電流変化検出手段30に相当する。抵抗
31と抵抗32は上流端点P1に対する分圧回路を形成
し、抵抗32の一端は接地されている。同様に、抵抗3
3と抵抗34は下流端点P2に対する分圧回路を形成
し、抵抗34の一端は接地されている。そして、抵抗3
2とコンデンサ35によって上流端点P1に対する微分
回路を形成している。同様に、抵抗34とコンデンサ3
6によって下流端点P2に対する微分回路を形成してい
る。抵抗37,38はそれぞれの微分回路からの入力イ
ンピーダンスの調整を行っている。39は差動増幅器を
示し、差動増幅器39は暗ノイズ等の余計な信号は排除
することができるため、上流端点P1と下流端点P2に
対するそれぞれの微分回路からの微分値を差動増幅器3
9に入力することで、上流端点P1と下流端点P2の電
圧降下に基づく分路抵抗13の電流変化のみを抽出する
ことができる。
【0024】40はCPU(Central Processing Unit
、中央処理装置)を示し、CPU40は図1の異常電
流判定手段43とスイッチ変化検出手段44に相当す
る。このCPU40は図示しないDC/DCコンバータ
を介して供給される電源により作動し、RAM(Random
Access Memory)41及びROM(Read-Only Memory)
42、各負荷20a,20b,20cの作動、停止の状
態を取り込むためのスイッチ50a,50b,50c、
運転者に異常を警告するための警報手段60等が接続さ
れている。
【0025】RAM41には、図3に示すように、後述
する電流変化判定処理で使用する電流変化量、電流変化
回数カウンター、電流変化無監視カウンター、サンプリ
ングカウンター、前回スイッチ状態情報を備えたワーク
エリア等が設けられている。そして、ROM42には、
CPU40が各種処理を行うのに必要な制御プログラム
が格納されている。
【0026】次に、ROM42に格納された図1の異常
電流判定手段43である異常電流判定処理プログラムに
従いCPU40が行う処理について、図4及び図5に示
すフローチャートの一形態を参照して説明する。なお、
この異常電流判定処理プログラムは上位ルーチンが所定
間隔で呼び出すことを前提とし、本実施形態では5[m
sec]の間隔で呼び出される。
【0027】異常電流判定処理プログラムは、上位ルー
チンから呼び出されると、まず、処理S1において、ス
イッチ変化検出手段からスイッチ50a,50b,50
cの状態情報が取得され、RAM41のスイッチ状態情
報に格納され、処理S2においてRAM41に格納され
ている前回スイッチ状態が取得される。そして、処理S
3において、スイッチ状態情報と前回スイッチ状態情報
とを比較することで、スイッチ50a,50b,50c
の状態に変化があったか否かが判定される。なお、スイ
ッチ変化検出手段は、異常電流判定手段がスイッチ50
a,50b,50cの状態変化を検出できるものであれ
ば、形態を限定するものではない。
【0028】スイッチ50a,50b,50cの状態に
変化があったと判定されたときは、処理S4において、
RAM41の電流変化無監視カウンターにROM42に
あらかじめ定められた初期値が設定される。なお、本実
施形態では、スイッチ50a,50b,50cの状態に
変化があった時点からの電流変化無監視状態の時間が5
0[msec]で、電流変化判定処理プログラムの呼び
出し間隔が5[msec]であるので、ROM42の電
流変化無監視カウンターの初期値としては10が格納さ
れている。なお、電流変化無監視の時間設定について
は、実験データ等に基づいて定めている。
【0029】一方、スイッチ50a,50b,50cの
状態に変化が無いと判定されたときは、処理S5におい
て、電流変化無監視中か否かを判定するために、RAM
41に格納された電流変化無監視カウンターが0か否か
が判定される。この判定処理は、スイッチ50a,50
b,50cがオンオフしてから負荷20a,20b,2
0cの負荷電流が安定するまでに数msecの時間を要
し、この時間内の電流の変化を異常電流と見なせないた
め、スイッチ50a,50b,50cのオンオフによる
電流波形の立ち上がり及び立ち下がり検出直後からの所
定時間の範囲の電流変化を無視するために行われてい
る。したがって、スイッチ変化検出手段からスイッチ5
0a,50b,50cの状態変化を検出した際に、この
検出した時点から所定時間はバッテリ10からワイヤハ
ーネス11aを流れる電流の変化を検出しないようにす
ることで、異常電流による電流変化の検出精度を向上さ
せることができる。
【0030】処理S5において、電流変化無監視カウン
ターが0のとき、即ち、電流変化無監視中でないと判定
されたときは、処理S6において、電流変化検出回路3
0からの出力がCPU40のA/Dコンバータを介して
取得される。そして、処理S7において、処理S6で取
得された出力値から電流変化量が算出され、この算出結
果がRAM41の電流変化量に格納される。
【0031】処理S8において、RAM41の電流変化
量とROM42にあらかじめ設けられている異常電流と
見なすための異常電流判定用閾値とを比較することで、
検出した電流変化が異常電流によるものか否かが判定さ
れる。電流変化量が異常電流判定用閾値以上、つまり、
異常電流による電流変化と判定されたときは、処理S9
において、RAM41の電流変化回数カウンターがイン
クリメントされ、処理S11に進む。一方、電流変化量
が異常電流判定用閾値より小さい、つまり、正常電流で
あると判定されたときは、何も処理をしないで処理S1
1に進む。
【0032】このように電流変化を異常電流によるもの
か否かを判定するための異常電流判定用閾値をROM4
2にあらかじめ設けることで、レアショート等の異常電
流を一段と確実に検出することが可能となる。なお、異
常電流判定用閾値をあまり低い値に設定してしまうと、
僅かな電流変化も以上電流と見なしてしまうため、本実
施形態では異常電流判定用閾値を10[A]以上として
いる。このように異常電流判定用閾値を、装置構成、装
置における電流の測定値若しくは経験値等に基づいて決
定することで、種々異なる異常電流を検出することがで
きる。
【0033】また、処理S5において電流変化無監視カ
ウンターが0でない、即ち、電流変化無監視中と判定さ
れたときは、処理S10において、RAM41の電流変
化無監視カウンターがデクリメントされ、処理S11に
進む。処理S11において、RAM41に格納されてい
るスイッチ状態情報は、次回の判定処理のためにRAM
41の前回スイッチ状態情報に格納される。
【0034】次に、処理S12において、サンプリング
が完了したかが判定される。本実施形態では、1秒間に
何回の電流変化が生じたかによってレアショート等の異
常電流が発生したか否かを判定するために、電流変化判
定処理プログラムの呼び出し間隔が5[msec]であ
ることから、1秒間に200回の電流変化のサンプリン
グが行われる。したがって、RAM41のサンプリング
カウンターが200以上か否かが判定される。サンプリ
ングが完了したと判定されたときは処理S13に進み、
サンプリング中と判定されたときは、処理S17におい
て、RAM41のサンプリングカウンターがインクリメ
ントされ、上位ルーチンに復帰する。
【0035】一方、処理S12において、サンプリング
カウンターが200以上、つまり、サンプリングが完了
したと判定されたときは、処理S13において、RAM
41の電流変化回数カウンターに基づいて、サンプリン
グ期間中にレアショート等の異常電流が発生したか否か
が判定される。本実施形態では、サンプリング間隔と異
常電流の実験値、経験値等に基づいてROM42にあら
かじめ異常電流発生回数上限値(10回)が設けられ、
電流変化回数カウンター値が異常電流発生回数上限値よ
り小さいか否かが判定される。電流変化回数カウンター
値が異常電流発生回数上限値より小さいと判定されたと
きは、正常と見なされ、処理S15に進む。一方、前記
電流変化回数カウンター値が異常電流発生回数上限値以
上と判定されたときは、異常電流が発生したと判定さ
れ、処理S14において、警報表示、警報ブザー等の警
報手段60によって、運転者に異常電流が発生している
旨が警告され、処理S15に進む。
【0036】そして、処理S15において、RAM41
のサンプリングカウンターに初期値として0が設定さ
れ、処理S16において、RAM41の電流変化回数カ
ウンターが0でクリアされ、上位ルーチンに復帰する。
【0037】次に、上述した構成による本実施形態の異
常電流検出装置の動作(作用)の一例について、図6
(a)〜(c)を参照して説明する。
【0038】図6(a)は図2に示す電装系の分路抵抗
13における電流と時間の関係の一例を示すグラフであ
り、縦軸は電流を示し、横軸は時間を示し、Lは図2の
電装系における電流の上限値を示す。図6(b)は図6
(a)に示す電流変化が発生したときの電流変化検出手
段によってCPU40に入力される電流変化量を示すグ
ラフであり、縦軸は電流変化を示し、横軸は時間を示
す。図6(c)は図6(b)の結果に対する異常電流判
定手段による判定結果を示すグラフであり、縦軸は電流
変化を示し、横軸は時間を示し、Tは異常電流判定用閾
値を示す。
【0039】まず、スイッチ50aがオンされると図6
(a)に示す立ち上がり電流R1が発生する。この立ち
上がり電流R1によって、図2に示すバッテリ10に接
続された共通ワイヤハーネス11aに設けられた分路抵
抗13の上流端点P1と下流端点P2との間に電圧降下
が発生し、分圧回路と微分回路を介したそれぞれの値が
差動増幅器39に入力されることで、図6(b)に示す
電圧降下した際の電流変化を得ることができる。しか
し、この場合はスイッチ50aの状態がオフからオンに
変化しているため、図6(c)に示す立ち上がり電流R
1による電流変化は、異常電流によるものではないと判
定され、RAM41の電流変化回数カウンターはカウン
トされない。
【0040】次に、図2のリレー14aと負荷20aの
間のレアショート位置STでレアショートが発生する
と、図6(a)の立ち上がり電流R2が発生する。そし
て、異常電流判定手段は図6(b)に示す電流変化を得
ることができる。この場合は、スイッチ50a,50
b,50cのスイッチ状態に変化が無いため、異常電流
判定手段によって電流変化検出手段による電流変化から
電流変化量が算出され、この電流変化量が図6(c)に
示す異常電流判定用閾値Tよりも大きな値となっている
ので、異常電流による電流変化と判定され、RAM41
の電流変化回数カウンターがインクリメントされる。
【0041】立ち上がり電流R2に対応する立ち下がり
電流R3の発生によって図6(b)に示す電流変化が得
られると、立ち上がり電流R2のときと同様に異常電流
判定手段によって異常電流による電流変化と判定される
ため、RAM41の電流変化回数カウンターがインクリ
メントされる。このように本実施形態では、レアショー
トによる電流波形の立ち上がりと立ち下がりの双方を検
出してカウントしているので、1回のレアショートに対
してRAM41の電流変化回数カウンターは2増加して
いるが、電流波形の立ち上がりのみに着目し、1回のレ
アショートに対してRAM41の電流変化回数カウンタ
ーを1増加させるという形態にすることもできる。
【0042】次に、スイッチ50bがオンされると図6
(a)に示す立ち上がり電流R4が発生する。この場合
も、立ち上がり電流R1と同様の処理が行われ、立ち上
がり電流R4による電流変化は、異常電流判定手段によ
って異常電流によるものではないと判定されるため、R
AM41の電流変化回数カウンターはカウントされな
い。なお、立ち上がり電流R4は、安定するまでに数m
secを要しているが、本発明では、スイッチのオン/
オフの検出直後から、所定時間の間は異常電流判定手段
は電流変化の検出を行わないため、異常電流の誤検出を
防止することができる。
【0043】また、図6(a)に示す立ち下がり電流R
5及び立ち上がり電流R6の発生によって、電流変化量
判定手段は図6(b)に示すそれぞれの電流変化を得る
ことができる。この場合は、スイッチ50a,50b,
50cのスイッチ状態に変化が無いため、異常電流判定
手段によって電流変化検出手段による電流変化から電流
変化量が算出され、この電流変化量が図6(c)に示す
ように異常電流判定用閾値Tよりも小さな値となってい
るので、異常電流による電流変化でないと判定され、R
AM41の電流変化回数カウンターはカウントされな
い。このように異常電流判定用閾値を設けることで、異
常電流による電流変化か否かの判定精度を向上させるこ
とができる。
【0044】以降も同様の判定処理が行われ、図6
(a)に示す立ち上がり電流R7及び立ち下がり電流R
10は、立ち上がり電流R1と同様の判定処理が行わ
れ、立ち上がり電流R7及び立ち下がり電流R10によ
る電流変化は、異常電流によるものではないと判定され
るため、RAM41の電流変化回数カウンターはカウン
トされない。また、図6(a)に示す立ち上がりR8,
R11及び立ち下がりR9,R12は、立ち上がり電流
R2のときと同様に判定されると、異常電流による電流
変化と判定されため、立ち上がりR8,R11及び立ち
下がりR9,R12によってRAM41の電流変化回数
カウンターがそれぞれインクリメントされる。
【0045】上述したように、共通ワイヤハーネス11
aにおけるレアショート等の異常電流による電流変化の
発生回数のみをカウントし、この発生回数とROM42
にあらかじめサンプリングに応じた異常電流発生回数上
限値とを一定期間毎に比較することで、ワイヤハーネス
11に異常電流が生じているか否かが判定される。
【0046】したがって、本発明に係る異常電流検出方
法及びその装置を車両用ワイヤハーネスに適用すると、
バッテリに接続された共通ワイヤハーネスの上流に1ヶ
所のみに設けるという簡易な構造で、ワイヤハーネスの
上流から下流までの全ての異常電流を検出できるように
なるため、従来のワイヤハーネスにおける異常電流検出
装置で生じていた負荷の数が増加に伴って計測手段の数
も増加するという不具合を解消することができる。
【0047】また、本発明に係る異常電流検出方法及び
その装置では、ワイヤハーネスを流れる電流の電流変化
量に基づいて異常電流の検出を行っているため、負荷の
バラツキ、温度、バッテリの残量等による電流変化が生
じても、異常電流判定処理で影響を受けない。したがっ
て、従来の異常電流検出装置が抱えていた負荷のバラツ
キ、温度、バッテリの残量等による電流変化のために異
常電流検出処理が複雑化してしまうという不具合も解消
することができる。
【0048】さらに、本発明に係る異常電流検出方法及
びその装置は、負荷に対するスイッチのオンオフ操作に
よって発生する電流変化を異常電流による電流変化と見
なされないため、共通ワイヤーハーネスにおける電流変
化からレアショート等の異常電流の検出結果の信頼性を
向上させることができる。
【0049】また、複数の負荷の中に大容量の負荷が存
在する場合、その負荷に対する電流値より大きな電流が
流れないと、従来の異常電流検出装置では異常電流を検
出することは困難であったが、本発明のように共通ワイ
ヤハーネスの電流変化を検出し、この電流変化のレベル
と異常電流判定用閾値とに基づいて異常電流か否かを判
定することで、低電流域の異常電流も確実に検出するこ
とができる。
【0050】なお、上述した本実施形態の電流変化検出
回路30では、分路抵抗13の電圧降下から分路抵抗1
3に流れる電流の電流変化を検出しているが、本発明は
これに限定するものではなく、バッテリ10に接続され
た共通ワイヤハーネス11aの周波数を解析して電流変
化を検出する等の別の方法によって共通ワイヤハーネス
の異常電流による電流変化を検出する手段を用いても差
し支えない。
【0051】また、上述した本実施形態では、ワイヤハ
ーネス11の異常電流を検出したときは、運転者に対し
て警報手段60によって警告しているが、リレー50a
〜50cを操作することで、リレー50a〜50cの閉
成をすることもできる。
【0052】さらに、上述した本実施形態では、異常電
流判定手段が所定間隔で電流変化検出手段からデータを
サンプリングする形態について説明したが、本発明はこ
れに限定するものではなく、例えば、共通ワイヤハーネ
スの電流に変化が生じた際に、電流変化検出手段が異常
電流判定手段を呼び出す等の種々異なる形態を用いるこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両用ワイヤハーネスの異常電流検出方法によ
れば、車両のバッテリに接続された共通ワイヤハーネス
と、該共通ワイヤハーネスから分岐してそれぞれ各負荷
に接続されると共にスイッチのオンオフ操作に応じて前
記バッテリからの電力が供給又は遮断される複数の分岐
ワイヤハーネスとからなる電力供給用のワイヤハーネス
の前記共通ワイヤハーネスにおける異常電流の発生を検
出する車両用ワイヤハーネスの異常電流検出方法におい
て、前記共通ワイヤーハーネスにおける前記スイッチの
オンオフの変化による電流変化以外の電流変化を検出
し、あらかじめ定められた期間における前記電流変化の
発生回数に基づいて前記ワイヤハーネスに異常電流が流
れているか否かを判定するようにした。
【0054】また、請求項4に記載した本発明の車両用
ワイヤハーネスの異常電流検出装置によれば、車両のバ
ッテリに接続された共通ワイヤハーネスと、該共通ワイ
ヤハーネスから分岐してそれぞれ各負荷に接続されると
共にスイッチのオンオフ操作に応じて前記バッテリから
の電力を供給又は遮断する回路開閉手段を有する複数の
分岐ワイヤハーネスとからなる電力供給用のワイヤハー
ネスの前記共通ワイヤハーネスにおける異常電流の発生
を検出する車両用ワイヤハーネスの異常電流検出装置に
おいて、前記スイッチのオンオフの変化を検出するスイ
ッチ変化検出手段と、前記共通ワイヤハーネスの電流変
化を検出する電流変化検出手段と、前記スイッチ変化検
出手段で得られたスイッチの変化に基づいて前記スイッ
チのオンオフの変化による電流変化以外の電流変化を前
記電流変化検出手段から電流変化の発生回数として収集
し、あらかじめ定められた期間における前記電流変化の
発生回数に基づいて前記ワイヤハーネスに異常電流が流
れているか否かを判定する異常電流判定手段とを備えた
構成とした。
【0055】このため、バッテリに接続する共通ワイヤ
ハーネスのみで異常電流を検出するという簡易な構成
で、複数のスイッチのオンオフ操作による電流変化以外
の電流変化を検出し、その検出結果に基づいてワイヤハ
ーネス11の異常電流を検出しているので、スイッチの
オンオフ操作によって発生する電流変化の影響を受けず
に、より正確なレアショート等のワイヤハーネスの異常
電流を検出し得る車両用ワイヤハーネスの異常電流検出
方法及びその装置を実現することができる。
【0056】さらに、請求項2に記載した本発明の車両
用ワイヤハーネスの異常電流検出方法によれば、前記共
通ワイヤハーネスの電流変化を検出する際に、前記電流
変化のレベルとあらかじめ定められた異常電流を判定す
る閾値とを比較し、この比較結果に基づいて電流変化が
異常電流による変化か否か判定するようにした
【0057】また、請求項5に記載した本発明の車両用
ワイヤハーネスの異常電流検出装置によれば、前記異常
電流判定手段は、前記発生回数を収集する際に、あらか
じめ定められた異常電流を判定する閾値と前記電流変化
検出手段の電流変化のレベルとを比較し、この比較結果
に基づいて電流変化が異常電流による変化か否かの判定
する構成とした。
【0058】このため、共通ワイヤハーネスを流れる電
流に変化が生じる発生回数を検出する際に、あらかじめ
定められた異常電流を判定する閾値と電流変化検出手段
の電流変化のレベルとを比較し、この比較結果に基づい
て電流変化が異常電流のよる変化か否かを判定すること
で、負荷のバラツキ、温度変化、バッテリの残量等の変
化による影響を受けずに、レアショート等の異常電流を
確実に検出し得る車両用ワイヤハーネスの異常電流検出
方法及びその装置を実現することができる。
【0059】さらに、請求項3に記載した本発明の車両
用ワイヤハーネスの異常電流検出方法によれば、前記ス
イッチのオンオフの変化を検出すると、該検出した時点
からの所定時間の間は前記共通ワイヤハーネスの電流変
化を検出しないようにした。
【0060】また、請求項6に記載した本発明の車両用
ワイヤハーネスの異常電流検出装置によれば、前記異常
電流判定手段は、前記スイッチ変化検出手段によって前
記スイッチのオンオフの変化を検出した時点から所定時
間の間は前記電流変化検出手段から電流変化を収集しな
い構成とした。
【0061】このため、共通ワイヤハーネスを流れる電
流に変化が生じる発生回数を検出する際に、複数のスイ
ッチのオンオフの変化を検出すると、その検出した時点
からワイヤハーネスの電流が安定するまでの間は共通ワ
イヤハーネスを流れる電流の電流変化を検出しないよう
にすることで、レアショート等の異常電流を一段と確実
に検出し得る車両用ワイヤハーネスの異常電流検出方法
及びその装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ワイヤハーネスの異常電流検出
装置の基本構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る異常電流検出装置を
備える車両電装系の説明図である。
【図3】図2に示すRAMの目盛エリアマップである。
【図4】図2に示すROMに格納された制御プログラム
に従いCPUが行う異常電流判定処理の一部を示すフロ
ーチャートである。
【図5】図2に示すROMに格納された制御プログラム
に従いCPUが行う異常電流判定処理の他の一部を示す
フローチャートである。
【図6】(a)は図2に示す電装系の分路抵抗における
電流変化と時間の関係の一例を示すグラフである。
(b)は図6(a)に示す電流変化が発生したときの電
流変化検出手段によって異常電流判定手段に入力される
電流変化を示すグラフである。(c)は図6(b)の結
果に対する異常電流判定手段による判定結果を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 バッテリ 11 ワイヤハーネス 11a 共通ワイヤハーネス 11b 分岐ワイヤハーネス 20a,20b,20c 負荷 30 電流変化検出手段(電流変化検出回路) 43 異常電流判定手段(CPU) 44 スイッチ変化検出手段(CPU) 50a,50b,50c スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のバッテリに接続された共通ワイヤ
    ハーネスと、該共通ワイヤハーネスから分岐してそれぞ
    れ各負荷に接続されると共にスイッチのオンオフ操作に
    応じて前記バッテリからの電力が供給又は遮断される複
    数の分岐ワイヤハーネスとからなる電力供給用のワイヤ
    ハーネスの前記共通ワイヤハーネスにおける異常電流の
    発生を検出する車両用ワイヤハーネスの異常電流検出方
    法において、 前記共通ワイヤーハーネスにおける前記スイッチのオン
    オフの変化による電流変化以外の電流変化を検出し、 あらかじめ定められた期間における前記電流変化の発生
    回数に基づいて前記ワイヤハーネスに異常電流が流れて
    いるか否かを判定するようにしたことを特徴とする車両
    用ワイヤハーネスの異常電流検出方法。
  2. 【請求項2】 前記共通ワイヤハーネスの電流変化を検
    出する際に、前記電流変化のレベルとあらかじめ定めら
    れた異常電流を判定する閾値とを比較し、この比較結果
    に基づいて電流変化が異常電流による変化か否か判定す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用
    ワイヤハーネスの異常電流検出方法。
  3. 【請求項3】 前記スイッチのオンオフの変化を検出す
    ると、該検出した時点からの所定時間の間は前記共通ワ
    イヤハーネスの電流変化を検出しないようにしたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ワイヤハーネ
    スの異常電流検出方法。
  4. 【請求項4】 車両のバッテリに接続された共通ワイヤ
    ハーネスと、該共通ワイヤハーネスから分岐してそれぞ
    れ各負荷に接続されると共にスイッチのオンオフ操作に
    応じて前記バッテリからの電力を供給又は遮断する回路
    開閉手段を有する複数の分岐ワイヤハーネスとからなる
    電力供給用のワイヤハーネスの前記共通ワイヤハーネス
    における異常電流の発生を検出する車両用ワイヤハーネ
    スの異常電流検出装置において、 前記スイッチのオンオフの変化を検出するスイッチ変化
    検出手段と、 前記共通ワイヤハーネスの電流変化を検出する電流変化
    検出手段と、 前記スイッチ変化検出手段で得られたスイッチの変化に
    基づいて前記スイッチのオンオフの変化による電流変化
    以外の電流変化を前記電流変化検出手段から電流変化の
    発生回数として収集し、あらかじめ定められた期間にお
    ける前記電流変化の発生回数に基づいて前記ワイヤハー
    ネスに異常電流が流れているか否かを判定する異常電流
    判定手段とを備えたことを特徴とする車両用ワイヤハー
    ネスの異常電流検出装置。
  5. 【請求項5】 前記異常電流判定手段は、前記発生回数
    を収集する際に、あらかじめ定められた異常電流を判定
    する閾値と前記電流変化検出手段の電流変化のレベルと
    を比較し、この比較結果に基づいて電流変化が異常電流
    による変化か否かの判定するようにしたことを特徴とす
    る請求項4に記載の車両用ワイヤハーネスの異常電流検
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記異常電流判定手段は、前記スイッチ
    変化検出手段によって前記スイッチのオンオフの変化を
    検出した時点から所定時間の間は前記電流変化検出手段
    から電流変化を収集しないようにしたことを特徴とする
    請求項4又は5に記載の車両用ワイヤハーネスの異常電
    流検出装置。
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