JPH11311153A - 蒸発燃料処理装置の診断装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置の診断装置

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JPH11311153A
JPH11311153A JP10118058A JP11805898A JPH11311153A JP H11311153 A JPH11311153 A JP H11311153A JP 10118058 A JP10118058 A JP 10118058A JP 11805898 A JP11805898 A JP 11805898A JP H11311153 A JPH11311153 A JP H11311153A
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克彦 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧化に伴う空燃比の乱れの影響を大きく受
けないようにするとともに、スロッシングに伴う誤診断
を回避しつつ診断を終了させ易くする。 【解決手段】 減圧化/減圧保持手段40では、車両の
走行中またはエンジンがアイドル運転されていないとき
にドレンカットバルブ38を閉じた状態でパージコント
ロールバルブ37の開度を調整することにより燃料タン
ク31からパージコントロールバルブ37までの流路の
圧力を目標値まで減圧化し、その後に車両が停止状態ま
たは停止に近い状態になったときパージコントロールバ
ルブ37を完全に閉じて前記流路を減圧状態で保持す
る。この減圧保持状態での前記流路の圧力変化に応じて
リーク診断手段41がリークを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は蒸発燃料処理装置
の診断装置、特にリークを診断するものに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの停車中に燃料タンク内で発生
した蒸発燃料をキャニスタ内の活性炭に吸着させてお
き、エンジン始動後の所定の運転条件でパージ通路を開
き、吸入負圧を利用して、キャニスタに入ってくる新気
で燃料粒子を、活性炭から脱離させてスロットルバルブ
下流の吸気管に導いて燃焼させるようにした蒸発燃料処
理装置がある。
【0003】この場合、燃料タンクより吸気管までの流
路途中にリーク孔があいたり、パイプの接合部のシール
が不良になると、蒸発燃料が大気中に放出されてしまう
ので、リーク診断を行うものが提案されている(特開平5
-240117号公報参照)。前記流路を閉空間とし、かつその
閉空間を大気圧に対して相対的に圧力差のある状態とし
た後の圧力変化をみればリークの有無がわかることか
ら、このものでは、前記流路を閉空間とするためキャニ
スタの大気解放口にこの解放口を開閉するドレンカット
バルブを、また閉空間に閉じ込められた気体の圧力変化
をみるため前記流路に圧力センサをそれぞれ設け、スロ
ットルバルブ下流に発生する負圧を用いて前記流路を減
圧化することによりリーク診断を行うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、路面が平坦
でない道路(つまり悪路)の走行や急加速、急減速ある
いはレーンチェンジなどにより、燃料タンク内で燃料の
跳び跳ねや液面の揺動(これらの現象をスロッシングと
いう)が生じたときは、このスロッシングによって燃料
蒸気が急激に発生し、前記流路の圧力が上昇することか
ら、スロッシングが発生したときにまで負圧を用いての
リーク診断を行ったのでは、リークがあるとの誤判定が
生じることがあるので、上記の装置では、車速が0km/h
になってから前記流路の減圧化を開始している。
【0005】しかしながら、車速が0km/hの状態(つま
り車両の停止状態)でエンジンがアイドル運転されてい
るとき、スロットルバルブ下流に発生する負圧を前記流
路に導くと、流路内に存在する蒸発燃料混じりの空気
(ベーパ)が吸気管に流れ込んで、空燃比が大きく乱さ
れ、これによってエンジンが不安定になりやすい。
【0006】また、前記流路の減圧化を完了するために
は所定の時間が必要であり、かつ減圧状態を保持した状
態で圧力の変化をみるのにも所定の時間が必要となる。
つまり、両者を合わせた時間、車両が停止状態で継続し
てとどまっていなければ、リーク診断を行うことができ
ないので、車両の停止状態が短いと診断が終了しない。
【0007】そこで本発明は、走行中やエンジンがアイ
ドル運転されていない状態で燃料タンクからパージコン
トロールバルブまでの流路の減圧化を完了しておくこと
により、減圧化に伴う空燃比の乱れの影響を大きく受け
ないようにし、その後の車両の停止状態または停止に近
い状態になったときただちに流路を減圧状態に保持して
圧力の戻り計測を行うことで、リーク診断を行うことに
より、スロッシングに伴う誤診断を回避しつつ診断を終
了させる機会を増やすことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図6に示
すように、燃料タンク31上部のベーパをキャニスタ3
2に導く第1の通路33と、前記キャニスタ32とスロ
ットルバルブ34下流の吸気管35とを連通する第2の
通路36と、この第2通路36を開閉するパージコント
ロールバルブ37と、前記キャニスタ32の大気解放口
32aを開閉するドレンカットバルブ38と、前記燃料
タンク31から前記パージコントロールバルブ37まで
の流路の圧力Pを検出する手段39と、車両の走行中ま
たはエンジンがアイドル運転されていないときに前記ド
レンカットバルブ38を閉じた状態で前記パージコント
ロールバルブ37の開度を調整することにより前記流路
の圧力を目標値まで減圧化し、その後に車両が停止状態
または停止に近い状態になったとき前記パージコントロ
ールバルブ37を完全に閉じて前記流路を減圧状態で保
持する手段40と、この減圧保持状態での前記流路の圧
力変化に応じてリークを判定する手段41とを備える。
【0009】第2の発明では、第1の発明においてエン
ジンがアイドル運転されていないときが、 エンジンの回転数が判定値を超えるとき、 エンジンの負荷が判定値を超えるとき、 吸入空気量が判定値を超えるときの少なくとも1つを
満たすときである。
【0010】
【発明の効果】第1、第2の各発明では、走行中(また
はエンジンがアイドル運転されていないとき)に燃料タ
ンクからパージコントロールバルブまでの流路の減圧化
を完了しておき、その後に車両が停止状態(または停止
に近い状態)になったとき前記流路を減圧状態で保持
し、この減圧保持状態での前記流路の圧力の変化に応じ
てリークを判定する。このため、車両の停止状態では流
路圧力の変化の測定を行えばよいだけとなり、車両の停
止状態で流路の減圧化の完了まで行う必要がないので、
リーク診断が終了しやすくなる(診断を終了させる機会
が増える)。
【0011】なお、車両停止状態で流路の圧力変化の測
定を行う点は、従来装置と同様であり、これによってス
ロッシングに伴う誤診断を回避することができる。
【0012】また走行中は、通常、エンジンへの吸入空
気量が多いので、流路の減圧化のためベーパを吸気管に
導入しても空燃比の乱れは小さなものに収まる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、1は燃料タンク、
4はキャニスタで、燃料タンク1上部のベーパ(蒸発燃
料を含んだ空気)は、通路(第1通路)2を介してキャニ
スタ4に導かれ、燃料粒子だけがキャニスタ4内の活性
炭4aに吸着され、残りの空気はキャニスタ4の鉛直下
部(図ではキャニスタ4の上部に示している)に設けた大
気解放口5より外部に放出される。
【0014】3は燃料タンク側が大気圧より低くなると
開かれるメカニカルなバキュームカットバルブである。
なお、図2の流量特性で示したように燃料タンク1内で
の燃料蒸気の発生で燃料タンク側が所定圧(たとえば+1
0mmHg)になったときにも開かれる。なお、図2において
は、大気圧を基準(つまり0mmHg)とし、大気圧より高い
場合の数値に「+」を、大気圧より低い場合の数値に
「−」をつけている。
【0015】キャニスタ4は、スロットルバルブ7下流
の吸気管8ともパージ通路(第2通路)6で連通され、こ
のパージ通路6にステップモータで駆動される常閉のパ
ージコントロールバルブ11が設けられる。一定の条件
(たとえば暖機後の低負荷域)で、コントロールユニット
21からの信号を受けてパージコントロールバルブ11
が開かれると、スロットルバルブ下流に大きく発達する
吸入負圧によりキャニスタ4の大気解放口5から新気が
キャニスタ4内に導かれる。この新気で活性炭4aから
燃料粒子が新気とともにパージ通路6を介して吸気管8
内に導入され、燃焼室で燃やされる。なお、負圧を用い
てのリーク診断(後述する)においては、パージコントロ
ールバルブ11が可変オリフィスとして構成される。
【0016】一方、キャニスタ4の大気解放口5に常開
のドレンカットバルブ12が設けられる。このバルブ1
2は、後述するリーク診断時にパージコントロールバル
ブ11とともに閉じて、パージカットバルブ9より燃料
タンク1までの流路を減圧化するために必要となるもの
である。
【0017】また、キャニスタ4とパージコントロール
バルブ11のあいだのパージ通路に圧力センサ13が設
けられ、この圧力センサ13はリーク診断時に閉空間と
された流路の圧力(大気圧を基準とする相対圧)に比例し
た電圧を図3に示したように出力する。圧力センサ13
を設ける位置は燃料タンク1でもかまわない。
【0018】上記のバキュームカットバルブ3には、こ
れと並列に常閉のバイパスバルブ14が設けられる。こ
れは、キャニスタ4側の負圧を燃料タンク1側へ導入す
る際に、燃料タンク1とキャニスタ4を第1通路2を介
して連通させるためのものである。
【0019】マイコンからなるコントロールユニット2
1では、上記の3つのバルブ(パージコントロールバル
ブ11、ドレンカットバルブ12、バイパスバルブ1
4)を開閉制御することで、燃料タンク1よりパージコ
ントロールバルブ11までの流路にリーク孔があるかど
うかの診断をエンジンの運転中に行う。リーク診断の頻
度は、1回の運転で1回程度が目安である。
【0020】この場合に、悪路走行や急加速、急減速あ
るいはレーンチェンジなどにより、燃料タンク内でスロ
ッシングが生じたときは、このスロッシングによって燃
料蒸気が急激に発生し、前記流路の圧力が上昇すること
から、スロッシングが発生したときにまで負圧を用いて
のリーク診断を行ったのでは、リークがあるとの誤判定
が生じることがあるので、車速が0km/hになってから前
記流路の減圧化を開始するものがある。
【0021】しかしながら、車速が0km/hの状態(つま
り車両の停止状態)でエンジンがアイドル運転されてい
るとき、スロットルバルブ下流に発生する負圧を前記流
路に導くと、流路内に存在するベーパが吸気管8に流れ
込んで、空燃比が大きく乱され、これによってエンジン
が不安定となりやすい。
【0022】また、前記流路の減圧化を完了するために
は所定の時間が必要であり、かつ減圧状態を保持した状
態で圧力の変化をみるのにも所定の時間が必要となる。
つまり、両者を合わせた時間、車両が停止状態で継続し
てとどまっていなければ、リーク診断を行うことができ
ないので、車両の停止状態が短いと診断が終了しない。
【0023】これに対処するため本発明の実施の形態で
は、走行中やエンジンがアイドル運転されていない状態
で燃料タンクからパージコントロールバルブまでの流路
の減圧化を完了しておき、その後の車両の停止状態(ま
たは停止に近い状態)になったときただちに流路を減圧
状態に保持して圧力の戻り計測を行うことで、リーク診
断を行う。
【0024】コントロールユニット21で実行されるこ
の診断の手順を、図4を参照して説明する。
【0025】〈1〉車両が走行に入った(車速が判定値
を超える)t0より所定時間遅れたt1のタイミングで、ド
レンカットバルブ12を閉じ、バイパスバルブ14を開
けるとともに、パージコントロールバルブ11を開いて
燃料タンク1からパージコントロールバルブ11までの
流路を減圧化する。その際、減圧化の目標値(後述する
第1目標値)を定めておき、流路圧力がこの目標値と一
致するようにパージコントロールバルブ開度をフィード
バック制御する。
【0026】〈2〉その後に車両が停止状態になった
(車速が判定値以下となる)t4のタイミングで、パージ
コントロールバルブ11を全閉にして燃料タンク1から
パージコントロールバルブ11までの流路を減圧状態で
保持するとともに、そのときの流路圧力PをP0として
サンプリングする。
【0027】〈3〉流路圧力PをP0としてサンプリン
グしたt4のタイミングからの経過時間が、圧力の戻りを
計測するのに必要な時間(図示の判定時間)と一致する
t5のタイミングで流路圧力PをP1(P1>P0)とし
てサンプリングし、前記P0からの圧力変化分ΔP(=
P1−P0)を計算する。
【0028】ここで、燃料タンク1からパージコントロ
ールバルブ11までの流路にリークがない場合とリーク
がある場合を比較すれば、リークがある場合のほうが、
圧力変化分ΔPの値が大きくなる。
【0029】したがって、圧力変化分ΔPと判定値を比
較し、ΔPが判定値未満であればリーク無しと、また、
ΔPが判定値以上であればリーク有りと判定することが
できる。
【0030】〈4〉ドレンカットバルブ12を開き、バ
イパスバルブ14を閉じてリーク診断を終了する。
【0031】図5のフローチャートは、前述したリーク
診断の手順を具体的に実行させるためのものである。図
5は一定時間毎に実行する。
【0032】ステップ1でリーク診断を終了しているか
どうかを診断経験フラグ(始動時に“0”に初期設定さ
れる)により確かめる。リーク診断を終了していなけれ
ば(診断経験フラグ=0のとき)診断を開始するため、
ステップ2に進んでドレンカットバルブ12を閉じ、バ
イパスバルブ14を開く。
【0033】ステップ3では、センサ22(図1参照)
により検出される車速と判定値を比較する。ここで、判
定値は車両が停止状態(あるいは停止に近い状態)にあ
るのかそれとも走行しているのかを分ける値である。こ
れより車速が判定値を超えているとき(つまり走行中)
は、ステップ4〜7での流路の負圧化処理に進む。
【0034】ステップ4ではタイマ値TMを0にリセッ
トする。このタイマは、後述する判定時間を計測するた
めに必要となるものである。
【0035】ステップ5、6、7は燃料タンク1からパ
ージコントロールバルブ11までの流路の圧力が目標負
圧となるようにパージコントロールバルブ開度をフィー
ドバック制御する部分である。ステップ5の第1目標値
は目標負圧である。したがって、センサ13により検出
される流路圧力Pが第1目標値(たとえば−23mmHg程
度)を超えている(つまり流路の減圧化が十分でない)
ときはステップ5よりステップ6に進んでパージコント
ロールバルブ開度を所定量だけ増し、流路圧力Pが第1
目標値以下(つまり流路の負圧化が進みすぎた)のとき
はステップ5よりステップ7に進んでパージコントロー
ルバルブ開度を所定量だけ減らす。
【0036】これを図4で見ると、t1のタイミングより
パージコントロールバルブ開度が徐々に増してt2で全開
位置となり、これに合わせて流路圧力Pが徐々に低下し
てゆく。流路圧力Pが第1目標値と一致したt3のタイミ
ングよりは、パージコントロールバルブ開度が増加した
り減少したりすることで、流路圧力Pが第1目標値に維
持される。
【0037】一方、その後に車速が低下して判定値以下
(つまり車両の停止状態)になると、ステップ3よりス
テップ8以降の圧力の戻り計測に進む。
【0038】ステップ8ではパージコントロールバルブ
11を全閉にすることで、燃料タンク1からパージコン
トロールバルブ11までの流路を減圧状態に保持する。
【0039】ステップ9ではタイマ値TMと0を比較す
る。初めてステップ9に進んできたときは、TM=0で
あるので、ステップ10に進み、そのときの流路圧力P
をP0に移した後、ステップ11で流路圧力Pと第2目
標値(たとえば−20mmHg程度)を比較する。ここで、第
2目標値は、圧力の戻り計測を行うのに必要となる減圧
値のうち最も大気圧側の限界値である。つまり、減圧に
より流路圧力を第1目標値に維持するのが基本である
が、第1目標値にまで減圧できなくても、第2目標値ま
で減圧できていれば、圧力の戻り計測は可能である。
【0040】流路圧力Pが第2目標値より大きい(つま
り減圧が不十分である)ときはステップ12に進むこと
なく今回の処理を終了する。これは、車速が判定値を超
えた時間が短かく流路圧力を第1目標値にまで減圧でき
なかった場合に対処するためである。図5のフローによ
れば、車速が判定値を超えたあとすぐに判定値以下にな
ったときもステップ8以降に進む。つまり、車速が判定
値を超えた時間が短かく流路圧力を第1目標値にまで減
圧できないまま、ステップ8以降に進んできた場合の流
路圧力は第2目標値より大きく(大気圧側に近く)、診
断が不可能である。そこで、この場合には診断を中止す
るため、圧力の戻り計測の処理から抜けさせるようにす
るのである。
【0041】流路圧力が第2目標値より小さいときは十
分な減圧が行われている(診断可能)ので、ステップ1
2に進み、タイマ値TMをインクリメントし、このタイ
マ値TMと判定時間をステップ13において比較する。
ここで、判定時間は圧力の戻りを計測するのに必要な時
間である。タイマ値TMが判定時間以下のときはTMの
インクリメントを繰り返し、やがてTMが判定時間を超
えると、ステップ14以降に進む。
【0042】ステップ14、15では流路圧力PをP1
に移し、圧力変化分ΔP(=P0−P1)を計算し、こ
の圧力変化分ΔPと判定値をステップ12において比較
する。
【0043】ΔPが判定値以上であればステップ18に
進んでリーク有りと、またΔPが判定値未満であるとき
はステップ17に進んでリーク無しとそれぞれ判定す
る。
【0044】ステップ19、20では、ドレンカットバ
ルブ12を開き、バイパスバルブ14を閉じ、診断経験
フラグ=1とする。この診断経験フラグ=1により、次
回からはステップ2以降に進むことがない。
【0045】ここで、本発明の実施の形態の作用を説明
する。
【0046】従来装置のように、車両の停止状態で、燃
料タンク1からパージコントロールバルブ11までの流
路の減圧化を完了し、かつその後に圧力の戻り計測を行
って、リーク診断を行うのでは、車両の運転中に車両が
停止状態となる時間が短かった場合、リーク診断が終了
しない。
【0047】これに対して、本発明の実施の形態では、
走行中に燃料タンク1からパージコントロールバルブ1
1までの流路の減圧化を完了しておき、その後に車両が
停止状態になるとただちに前記流路を減圧状態で保持し
圧力の戻り計測を行うことで、リーク診断を行うように
した。このため、車両の停止状態では圧力の戻り計測を
行えばよいだけとなり、車両停止状態で流路の減圧化の
完了まで行う必要がないので、圧力の戻り計測を行える
だけの時間、車両を停止させることができれば、リーク
診断が終了する。
【0048】なお、車両停止状態で圧力の戻り計測を行
う点は、従来装置と同様であり、これによってスロッシ
ングに伴う誤診断を回避することができる。
【0049】また走行中は、通常、エンジンへの吸入空
気量が多いので、流路の減圧化のためベーパを吸気管8
に導入しても空燃比の乱れは小さなものに収まる。
【0050】実施の形態では、走行中に流路の減圧化を
完了する場合で説明したが、これに限られるものでな
く、 エンジン回転数が判定値を超えるとき、 エンジンの負荷が判定値を超えるとき、 吸入空気量が判定値を超えるときのいずれか一つを満
たすとき流路の減圧化を完了させるようにしてもかまわ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のシステム図。
【図2】バキュームカットバルブ3の流量特性図。
【図3】圧力センサ13の出力特性図。
【図4】リーク診断時の圧力変化を示す波形図。
【図5】リーク診断を説明するためのフローチャート。
【図6】第1の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 通路(第1通路) 4 キャニスタ 6 パージ通路(第2通路) 7 吸気絞り弁 8 吸気管 9 パージカットバルブ 11 パージコントロールバルブ 12 ドレンカットバルブ 13 圧力センサ 21 コントロールユニット 22 車速センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料タンク上部のベーパをキャニスタに導
    く第1の通路と、 前記キャニスタとスロットルバルブ下流の吸気管とを連
    通する第2の通路と、 この第2通路を開閉するパージコントロールバルブと、 前記キャニスタの大気解放口を開閉するドレンカットバ
    ルブと、 前記燃料タンクから前記パージコントロールバルブまで
    の流路の圧力を検出する手段と、 車両の走行中またはエンジンがアイドル運転されていな
    いときに前記ドレンカットバルブを閉じた状態で前記パ
    ージコントロールバルブの開度を調整することにより前
    記流路の圧力を目標値まで減圧化し、その後に車両が停
    止状態または停止に近い状態になったとき前記パージコ
    ントロールバルブを完全に閉じて前記流路を減圧状態で
    保持する手段と、 この減圧保持状態での前記流路の圧力変化に応じてリー
    クを判定する手段とを備えることを特徴とする蒸発燃料
    処理装置の診断装置。
  2. 【請求項2】エンジンがアイドル運転されていないとき
    は、 エンジンの回転数が判定値を超えるとき、 エンジンの負荷が判定値を超えるとき、 吸入空気量が判定値を超えるときの少なくとも1つを
    満たすときであることを特徴とする請求項1に記載の蒸
    発燃料処理装置の診断装置。
JP11805898A 1998-04-28 1998-04-28 蒸発燃料処理装置の診断装置 Expired - Lifetime JP3707520B2 (ja)

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Cited By (5)

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