JPH11148430A - 燃料蒸発ガスパージシステムのリーク判定装置 - Google Patents

燃料蒸発ガスパージシステムのリーク判定装置

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JPH11148430A
JPH11148430A JP31473397A JP31473397A JPH11148430A JP H11148430 A JPH11148430 A JP H11148430A JP 31473397 A JP31473397 A JP 31473397A JP 31473397 A JP31473397 A JP 31473397A JP H11148430 A JPH11148430 A JP H11148430A
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JP
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leak
fuel tank
negative pressure
fuel
vehicle
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Makoto Miwa
真 三輪
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両停止中のアイドル状態の時にリーク判定
を行う際にリークの誤判定を防止して、リーク判定の信
頼性を向上させる。 【解決手段】 車両停止中のアイドル状態の時にリーク
判定する際に、キャニスタ閉塞弁26を全閉にして燃料
タンク17から吸気管12までのパージ経路を密閉状態
する。この後、パージ制御弁31を全閉から全開状態に
切り換えて、密閉パージ経路内に吸気管負圧を導入し始
める。負圧導入開始から所定時間が経過しても燃料タン
ク17の内圧が所定の負圧まで低下しない場合には、負
圧を導入できない状態になっているが、その原因として
は、本当のリークの他、給油等で燃料タンク17の給油
口17aが開放されていることが考えられる。そこで、
この場合には、車両走行中の運転状態が安定している時
に、再度、負圧を導入できるか否かを判定し、再び、負
圧を導入できなければ、最終的にリーク有りと判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャニスタ内に吸
着されている燃料蒸発ガスを内燃機関の吸気管へパージ
(放出)する燃料蒸発ガスパージシステムのリーク(圧
力漏れ)の有無を診断する燃料蒸発ガスパージシステム
のリーク判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料蒸発ガスパージシステムの配管等に
孔や亀裂等が生じると、燃料蒸発ガスが大気中に漏れて
してしまうため、例えば特開平5−125997号公報
に示すように、燃料蒸発ガスパージシステム内に正圧又
は吸気管負圧を導入・密閉した時の圧力又はその後の圧
力変化に基づいて該燃料蒸発ガスパージシステムのリー
クの有無を判定するようにしたものがある。このもので
は、リーク判定の精度を向上させるために、最も安定し
た運転状態である車両停止中のアイドル状態の時にリー
ク判定を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、燃料タンク内に
燃料を給油する際には、エンジンを停止するのが一般的
であるが、セルフサービスのガソリンスタンド等では、
エンジンをかけたままで給油が行われてしまうことがあ
る。このため、給油時に燃料タンクの給油口が開いてい
る状態でリーク判定が行われることがあるが、燃料タン
クの給油口が開いていると、燃料蒸発ガスパージシステ
ムに大きな孔が開いていると同じ状態になるため、本
来、正常であっても、リーク有りと誤判定してしまう。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、車両停止中にリーク
判定を行う際にリークの誤判定を防止でき、リーク判定
の信頼性を向上できる燃料蒸発ガスパージシステムのリ
ーク判定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の燃料蒸発ガスパージシステムの
リーク判定装置は、燃料蒸発ガスパージシステム内に負
圧又は正圧を導入した時の圧力又はその後の圧力変化に
基づいて該燃料蒸発ガスパージシステムのリークの有無
をリーク判定手段によって判定するものであるが、その
際、車両停止中にリーク有りと判定した時に車両走行中
に再度リーク判定を行うものである。このようにすれ
ば、車両停止中に給油時等で燃料タンクの給油口が開い
ている状態でリーク判定が行われてリーク有りと判定さ
れたとしても、給油終了後は、給油口が閉じられるた
め、その後の車両走行中に、再度リーク判定を行うこと
で、本当にリーク有りか否かを確認することができ、リ
ークの誤判定を防止できて、リーク判定の信頼性を向上
できる。
【0006】この場合、請求項2のように、車両停止中
にリーク判定する際に前記燃料タンク内に負圧を導入で
きない時に車両走行中に再度前記燃料タンク内に負圧を
導入するリーク判定を行うようにしても良い。つまり、
燃料タンク内に負圧を導入できない原因として、本当の
リークの他に、燃料タンクの給油口が開いていることが
考えられるため、車両走行中に再度燃料タンク内に負圧
を導入するリーク判定を行うことで、本当にリーク有り
か、給油口が開いていただけであるのかを判別すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてシステム全
体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11
の吸気管12の上流側にはエアクリーナ13が設けら
れ、このエアクリーナ13を通過した空気がスロットル
バルブ14を通してエンジン11の各気筒に吸入され
る。スロットルバルブ14の開度は、アクセルペダル1
5の踏込み量によって調節される。また、吸気管12に
は、各気筒毎に燃料噴射弁16が設けられている。各燃
料噴射弁16には、燃料タンク17内の燃料(ガソリ
ン)が燃料ポンプ18により燃料配管19を介して送ら
れてくる。燃料タンク17には、燃料タンク17の内圧
を検出する半導体圧力センサ等の圧力センサ20が設け
られている。
【0008】次に、燃料蒸発ガスパージシステム21の
構成を説明する。燃料タンク17には、連通管22を介
してキャニスタ23が接続されている。このキャニスタ
23内には、燃料蒸発ガスを吸着する活性炭等の吸着体
24が収容されている。また、キャニスタ23の底面部
には、大気に連通する大気連通管25が設けられ、この
大気連通管25にはキャニスタ閉塞弁26が取り付けら
れている。
【0009】このキャニスタ閉塞弁26は、電磁弁によ
り構成され、オフ状態では、スプリング(図示せず)に
より開弁状態に維持され、キャニスタ23の大気連通管
25が大気に開放された状態に保たれる。そして、この
キャニスタ閉塞弁26に所定電圧(例えば6V以上)が
印加されると、キャニスタ閉塞弁26が閉弁状態に切り
換わり、大気連通管25が閉塞された状態になる。
【0010】一方、キャニスタ23と吸気管12との間
には、吸着体24に吸着されている燃料蒸発ガスを吸気
管12にパージ(放出)するためのパージ通路30a,
30bが設けられ、このパージ通路30a,30b間に
パージ流量を調整するパージ制御弁31が設けられてい
る。このパージ制御弁31は、電磁弁により構成されて
いる。
【0011】このパージ制御弁31のソレノイドコイル
(図示せず)には、パルス信号にて電圧が印加され、こ
のパルス信号の周期に対するパルス幅の比率(デューテ
ィ比)を変えることによって、パージ制御弁31の開閉
周期に対する開弁時間の比率を調整して、キャニスタ2
3から吸気管12への燃料蒸発ガスのパージ流量を制御
するようになっている。
【0012】また、燃料タンク17の給油口17aに
は、リリーフ弁付きの燃料キャップ38が装着され、燃
料タンク内圧が−40mmHg〜150mmHg(リリ
ーフ圧)を越える内圧となった場合にリリーフ弁が開放
して圧抜きすようになっている。従って、燃料タンク1
7からキャニスタ23までの区間は、常にこのリリーフ
圧範囲内の圧力に抑えられている。
【0013】次に、制御系の構成を説明する。制御回路
39は、CPU40、後述する各種の制御プログラムや
データが格納されたROM41、入力データや演算デー
タ等を一時的に記憶するRAM42、入出力回路43等
をコモンバス44を介して相互に接続して構成されてい
る。また、入出力回路43には、スロットルセンサ4
5、アイドルスイッチ46、車速センサ47、大気圧セ
ンサ48、吸気管圧力センサ49、冷却水温センサ5
0、吸気温センサ51等、エンジン運転状態を検出する
各種センサが接続され、これら各種センサから入出力回
路43を介して入力される信号及びROM41やRAM
42内のプログラムやデータ等に基づいて、燃料噴射制
御、点火制御、燃料蒸発ガスパージ制御、燃料蒸発ガス
パージシステム21のリーク判定等を実行し、燃料噴射
弁16、点火プラグ52、キャニスタ閉塞弁26、パー
ジ制御弁31等に入出力回路43を介して駆動信号を出
力すると共に、燃料蒸発ガスパージシステム21のリー
ク検出時には警告ランプ53を点灯して運転者に知らせ
る。
【0014】以下、制御回路39が実行する燃料蒸発ガ
スパージシステム21のリーク判定プログラムについて
図2乃至図4のフローチャートを用いて説明する。この
リーク判定プログラムは、イグニッションスイッチ(図
示せず)がオン操作されると、所定時間毎(例えば25
6msec毎)に繰り返し実行され、特許請求の範囲で
いうリーク判定手段としての役割を果たす。本プログラ
ムが起動されると、まずステップ101で、リーク判定
終了フラグFcheck がリーク判定終了を意味する「1」
であるか否かを判定し、Fcheck =1(リーク判定終
了)の場合には、以降の処理を行うことなく、本プログ
ラムを終了する。このリーク判定終了フラグFcheck
は、イグニッションスイッチ(図示せず)のオン時に自
動的にリーク判定未実行を意味する「0」に初期化さ
れ、その後、リーク判定が実行されると、「1」にセッ
トされる。
【0015】一方、上記ステップ101で、Fcheck =
0(リーク判定未実行)の場合には、ステップ102に
進み、リーク判定仮フラグFclose0が「1」であるか否
かを判定する。このリーク判定仮フラグFclose0は、車
両停止中にリーク判定が実行された時に、燃料タンク1
7内に負圧を導入できない(大きなリーク有り)と判定
された場合の仮のフラグである。リーク判定中に、燃料
タンク17内に負圧を導入できなくなる原因としては、
本当に大きなリークがある場合の他に、給油等で燃料タ
ンク17の給油口17aから燃料キャップ38が外され
ていること等が考えられるため、このリーク判定仮フラ
グFclose0によって、車両走行中に再度のリーク判定が
必要かどうかを記憶しておく。
【0016】上記ステップ102で、リーク判定仮フラ
グFclose0=1(負圧を導入できない状態)で、再度の
リーク判定が必要と判定された場合には、図4のステッ
プ140に進むが、Fclose0=0(負圧を導入できる状
態)の場合には、まず車両停止中のリーク判定を実行す
べく、ステップ103以降の処理を次のようにして実行
する。まず、ステップ103,104で、下記の,
のリーク判定実行条件が成立しているか否かを判定す
る。
【0017】車速センサ47で検出した車速SPが
「0」、つまり車両停止中であること(ステップ10
3) アイドルスイッチ46がオン状態、つまりアイドル中
であること(ステップ104) これら,の条件を共に満たした時にリーク判定実行
条件が成立するが、いずれか一方でも条件を満たさない
場合、つまりSP≠0(車両走行中)、或はアイドル中
でない場合には、リーク判定実行条件が成立せず、以降
の処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
【0018】一方、リーク判定実行条件成立の場合、つ
まりSP=0(車両停止中)、且つアイドル中の場合に
は、ステップ105〜107に進み、現在の処理がどの
段階まで進んでいるか否かを判定しつつ、種々のステッ
プへ分岐する。処理は第1〜第4段階の4つであり、第
1〜第3フラグF1〜F3の各設定状態から処理段階を
判断できるようになっている。全てのフラグF1〜F3
が「0」に設定されているとき、即ちステップ105〜
108の判定が全て「No」のときが第1段階であり、
ステップ108に進む。
【0019】第1段階では、まずステップ108で、パ
ージ制御弁31を全閉にした後、ステップ109で、キ
ャニスタ閉塞弁26を全閉にして燃料タンク17から吸
気管12までのパージ経路を密閉状態にする。即ち、図
5に示すように、まずキャニスタ閉塞弁26が開放状態
のときに時刻T1でパージ制御弁31を全閉にすること
で、燃料タンク17からパージ制御弁31までのパージ
経路を大気連通管25を介して大気圧と同じ圧力に保
ち、やや遅れて時刻T2でキャニスタ閉塞弁26を全閉
にすることで、大気圧に保たれた密閉パージ経路を形成
する。
【0020】そして、次のステップ110で、図5の時
刻T2での燃料タンク内圧P1aを読み込み、タイマTを
リセットスタートさせた後、ステップ111に進み、タ
イマTのカウント値が10秒以上になったか否かを判定
する。もし、10秒経過前であれば、ステップ112に
進み、第1フラグF1を「1」にセットして本プログラ
ムを終了する。
【0021】これ以後、第2段階の処理となる。この第
2段階では、前記ステップ105で「Yes」と判定さ
れるようになり、ステップ101〜105→ステップ1
11→……の手順で処理を繰り返す。この間、燃料タン
ク17内の圧力を検出する圧力センサ20の検出値は、
図5の時刻T2から時刻T3の間において、燃料タンク
17内での燃料蒸発ガスの発生量に応じて0mmHgか
ら上昇する。
【0022】その後、時刻T2(P1aの検出時点)から
10秒が経過すると、図3のステップ113に進み、圧
力センサ20で検出した燃料タンク内圧P1bを読み込
み、続くステップ114で、10秒間の圧力変化量ΔP
1 (=P1b−P1a)を算出した後、ステップ115で、
第1フラグF1をリセットする。これによって第2段階
の処理が終了し、第3段階へ移る。
【0023】この第3段階では、まずステップ116
で、パージ制御弁31を全閉から全開状態に切り換えて
負圧導入制御を開始すると同時に、タイマTをリセット
スタートする。ここで、パージ制御弁31が全開される
ことにより、それ以前の大気圧下の密閉パージ経路内に
吸気管負圧を導入し始める(図5の時刻T3)。従っ
て、パージ経路にリークがなければ、圧力センサ20の
検出値は下降し始める。
【0024】次のステップ117で、圧力センサ20か
らの入力信号に基づいて燃料タンク内圧PTが所定の負
圧(例えば−20mmHg)以下になったか否かを判定
し、PT>−20mmHgであれば、ステップ118に
進み、パージ制御弁31を全開して負圧導入を開始して
から所定時間(例えば20秒)が経過したか否かを判定
する。もし、20秒経過前であれば、ステップ120に
進み、第2フラグF2をリーク判定中であることを意味
する「1」にセットして本プログラムを終了する。
【0025】このように、ステップ120で、第2フラ
グF2が「1」にセットされることで、次回以降の本プ
ログラム実行時には、ステップ105で「No」、ステ
ップ106で「Yes」と判定されるようになり、ステ
ップ101〜106→ステップ117→……の手順で処
理を繰り返す。
【0026】このような処理により、ステップ118の
方がステップ117よりも先に「Yes」となった場
合、つまり、負圧導入開始から所定時間(例えば20
秒)が経過しても燃料タンク内圧PTが所定の負圧(例
えば−20mmHg)まで低下しない場合には、燃料タ
ンク17内に負圧を導入できない状態になっていること
を意味する。燃料タンク17内に負圧を導入できなくな
る原因としては、燃料タンク17から吸気管12までの
パージ経路に本当に大きなリークがある場合(例えばパ
ージ経路に大きな孔・亀裂が生じたり、配管系が脱落し
た場合)の他に、パージ経路の詰まりや、給油等で燃料
タンク17の給油口17aが開放されていることが考え
られる。この場合には、その後の車両走行中に再度のリ
ーク判定を行うべく、ステップ119に進み、リーク判
定仮フラグFclose0を「1」にセットして、本プログラ
ムを終了する。
【0027】一方、ステップ117の方がステップ11
8よりも先に「Yes」となった場合、つまり燃料タン
ク17内に負圧を導入できる場合には、ステップ121
に進んで、第2のフラグF2を「0」にリセットし、続
くステップ122で、パージ制御弁31を再び全閉にし
た後、ステップ123で、圧力センサ20からの入力信
号を読み込んで、パージ経路を負圧密閉状態にした直後
の燃料タンク内圧P2aを記憶すると共にタイマTをリセ
ットスタートする。これによって、第3段階から第4段
階に移行する。
【0028】上記ステップ121〜123の処理が実行
されることにより、図5に示すように、時刻T4で密閉
パージ経路内は−20mmHgの負圧状態に調整された
状態となる。これ以後、圧力センサ20の検出値は、時
刻T4から時刻T5の間で燃料タンク17内での燃料蒸
発ガスの発生量に応じて−20mmHgから上昇してい
くことになる。
【0029】そして、次のステップ124で、燃料タン
ク内圧P2aの読み込み後、10秒が経過したか否かを判
定し、10秒経過前であれば、ステップ125に進み、
第3のフラグF3を「1」に設定して本プログラムを終
了する。これにより、次回以降の本プログラム実行時に
は、ステップ105,106で「No」、ステップ10
7で「Yes」と判定されるようになり、ステップ10
1〜107→ステップ124→……の手順で処理を繰り
返す。
【0030】その後、燃料タンク内圧P2aの読み込みか
ら10秒が経過すると、ステップ126に進み、圧力セ
ンサ20からの入力信号を読み込んで、時刻T6での燃
料タンク内圧P2bを記憶し、密閉後10秒間の圧力変化
量ΔP2 (=P2b−P2a)を算出する。この後、ステッ
プ128で、次式で示されたリーク判定条件に基づいて
リーク有りか否かを判定する。
【0031】ΔP2 >α・ΔP1 +β ここで、αは大気圧と負圧の違いによる燃料蒸発量の差
を補正する係数、βは圧力センサ20の検出精度、キャ
ニスタ閉塞弁26の圧力漏れなどを補正する係数であ
る。上式を満たせば、「リーク有り」と判定される。即
ち、燃料タンク17からパージ制御弁31までの密閉区
間にリーク原因があるならば、正圧下では密閉区間から
大気中への流出が起こる一方、負圧下では大気中から密
閉区間への空気の流入が起こる。従って、「(大気圧下
の圧力変化量ΔP1 )=(燃料タンク17からの燃料蒸
発ガスの発生量)−(密閉区間から大気中への流出
量)」よりも「(負圧下の圧力変化量ΔP2 )=(燃料
タンク17からの燃料蒸発ガスの発生量)+(大気中か
ら密閉区間への流入量)」の方が大きくなる。この関係
から、上式のリーク判定条件が導き出されたものであ
る。
【0032】上式のリーク判定条件を満足する場合、つ
まりステップ128で「リーク有り」と判定された場合
には、燃料タンク17から吸気管12までのパージ経路
のどこかにリーク原因となる部分があることを意味し、
ステップ129に進み、パージ経路リークフラグFleak
を「1」に設定し、続くステップ130で、リーク判定
終了フラグFcheck をリーク判定終了を意味する「1」
にセットすると共に、ステップ131で、警告ランプ5
3を点灯して、異常を報知し、本プログラムを終了す
る。
【0033】これに対し、ステップ128で「NO」と
判定された場合、つまりリークが発生していない場合に
は、ステップ132に進み、リーク判定終了フラグFch
eckをリーク判定終了を意味する「1」にセットすると
共に、ステップ133で、第1〜第3の各フラグF1〜
F3を強制的に「0」にリセットして本プログラムを終
了する。
【0034】一方、前述したステップ117,118,
119の処理により、車両停止中に燃料タンク17内に
負圧を導入できない状態(大きなリーク有りの状態)に
なっていることが検出され、リーク判定仮フラグFclos
e0が「1」にセットされた時、つまり車両走行中に再度
のリーク判定が必要であると判定された時には、その
後、本プログラムが起動された時に、図2のステップ1
02で「Yes」と判定され、図4のステップ140以
降に進み、車両走行中にリーク判定を次のようにして行
う。まず、ステップ140〜142で、下記の〜の
車両走行中リーク判定実行条件が成立しているか否かを
判定する。
【0035】車速SPが所定速度、例えば30km/
hより高いこと(ステップ140) エンジン回転数NEが所定範囲内、例えば1500r
pm<NE<3000rpmであること(ステップ14
1) 吸気管圧力PMが所定範囲内、例えば300mmHg
<PM<500mmHgであること(ステップ142) これら〜の条件を全て満たした時、つまり運転状態
が安定している時に、車両走行中リーク判定実行条件が
成立するが、いずれか1つでも満たさない条件があれ
ば、車両走行中リーク判定実行条件が成立せず、以降の
処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
【0036】一方、車両走行中リーク判定実行条件が成
立している場合には、ステップ143に進み、第4フラ
グF4が車両走行中のリーク判定実行中を意味する
「1」であるか否かを判定し、F4=0(リーク判定実
行中ではない)の場合は、ステップ144に進み、パー
ジ制御弁31を全閉から全開状態に切り換えて負圧導入
制御を開始すると同時に、タイマTをリセットスタート
して、ステップ145に進む。一方、F4=1(リーク
判定実行中)の場合は、上記ステップ144の処理を行
わずに、ステップ145に進む。
【0037】このステップ145では、圧力センサ20
からの入力信号に基づいて燃料タンク内圧PTが所定の
負圧(例えば−20mmHg)以下になったか否かを判
定し、PT>−20mmHgであれば、ステップ146
に進み、パージ制御弁31を全開して負圧導入を開始し
てから所定時間(例えば20秒)が経過したか否かを判
定する。もし、20秒経過前であれば、ステップ147
に進み、第4フラグF4をリーク判定中であることを意
味する「1」にセットして、本プログラムを終了する。
【0038】次回以降の本プログラム実行時に、ステッ
プ146の方がステップ145よりも先に「Yes」と
なった場合、つまり、負圧導入開始から所定時間(例え
ば20秒)が経過しても燃料タンク内圧PTが所定の負
圧(例えば−20mmHg)まで低下しない場合には、
車両走行中に燃料タンク17内に負圧を導入できない状
態になっていることを意味する。車両停止中に給油等で
燃料タンク17の給油口17aが開放されて燃料タンク
17内に負圧を導入できない状態でリーク判定が行われ
たとしても、給油終了後は燃料タンク17の給油口17
aが燃料キャップ38で塞がれるため、車両走行中に燃
料タンク17内に負圧を導入できなくなる原因として
は、燃料タンク17から吸気管12までのパージ経路に
本当に大きなリークがある場合(例えばパージ経路に大
きな孔・亀裂が生じたり、配管系が脱落した場合)と、
パージ経路の詰まりが考えられるだけであり、燃料タン
ク17の給油口17aの開放は考えなくても良い。
【0039】従って、車両走行中に燃料タンク17内に
負圧を導入できない場合には、最終的にリーク有りと判
定して、ステップ148に進み、リーク判定仮フラグF
close0を「0」にリセットすると共に、リーク判定フラ
グFclose を大きなリーク有りを意味する「1」にセッ
トする。次のステップ149で、リーク判定終了フラグ
Fcheck をリーク判定終了を意味する「1」にセットす
ると共に、ステップ150で、警告ランプ53を点灯し
て、異常を報知し、本プログラムを終了する。
【0040】一方、ステップ145の方がステップ14
6よりも先に「Yes」となった場合、つまり燃料タン
ク17内に負圧を導入できる場合には、車両停止中に行
われた負圧導入不能の判定が燃料タンク17の給油口1
7aの開放によるものと考えられ、再度、車両停止中に
リーク判定を行うようにする。この場合には、ステップ
151に進み、第4のフラグF4を「0」にリセットす
ると共に、ステップ152で、パージ制御弁31を再び
全閉にして車両走行中のリーク判定を終了し、次のステ
ップ153で、リーク判定仮フラグFclose0を「0」に
リセットして、本プログラムを終了する。
【0041】以上説明したリーク判定プログラムによれ
ば、車両停止中のアイドル状態の時にリーク判定する際
に、燃料タンク17内に負圧を導入できない時(つまり
大きなリーク有りと判定された時)に、車両走行中に再
度燃料タンク17内に負圧を導入するリーク判定を行う
ようにしたので、車両停止中に給油時等で燃料タンク1
7の給油口17aが開いている状態でリーク判定が行わ
れて、大きなリーク有りと判定されたとしても、給油終
了後に給油口17aが閉じられた後の車両走行中に、再
度のリーク判定により本当にリーク有りか否かを確認す
ることができ、リークの誤判定を防止できて、リーク判
定の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム全体の概略
構成図
【図2】リーク判定プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャート(その1)
【図3】リーク判定プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャート(その2)
【図4】リーク判定プログラムの処理の流れを示すフロ
ーチャート(その3)
【図5】リーク判定時のパージ制御弁とキャニスタ閉塞
弁との開閉と燃料タンク内圧の変化の関係を説明するタ
イムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…ス
ロットルバルブ、16…燃料噴射弁、17…燃料タン
ク、17a…給油口、18…燃料ポンプ、20…圧力セ
ンサ、21…燃料蒸発ガスパージシステム、22…連通
管、23…キャニスタ、24…吸着体、26…キャニス
タ閉塞弁、30a,30b…パージ通路、31…パージ
制御弁、38…燃料キャップ、39…制御回路(リーク
判定手段)、46…アイドルスイッチ、47…車速セン
サ、49…吸気管圧力センサ、53…警告ランプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから発生する燃料蒸発ガスを
    吸着するキャニスタと、このキャニスタ内に吸着されて
    いる燃料蒸発ガスを内燃機関の吸気管へパージするパー
    ジ通路と、前記内燃機関の運転状態に応じて前記燃料蒸
    発ガスのパージ量を制御するパージ制御弁とを備えた燃
    料蒸発ガスパージシステムにおいて、 前記燃料蒸発ガスパージシステム内に負圧又は正圧を導
    入した時の圧力又はその後の圧力変化に基づいて該燃料
    蒸発ガスパージシステムのリークの有無を判定するリー
    ク判定手段を備え、 前記リーク判定手段は、車両停止中にリーク有りと判定
    した時に車両走行中に再度リーク判定を行うことを特徴
    とする燃料蒸発ガスパージシステムのリーク判定装置。
  2. 【請求項2】 前記リーク判定手段は、車両停止中にリ
    ーク判定する際に前記燃料タンク内に負圧を導入できな
    い時に車両走行中に再度前記燃料タンク内に負圧を導入
    するリーク判定を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の燃料蒸発ガスパージシステムのリーク判定装置。
JP31473397A 1997-11-17 1997-11-17 燃料蒸発ガスパージシステムのリーク判定装置 Pending JPH11148430A (ja)

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