JPH11310699A - 水性分散物状のポリウレタン及び可塑剤を含むフィルム形成性組成物 - Google Patents
水性分散物状のポリウレタン及び可塑剤を含むフィルム形成性組成物Info
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- A61K2800/5424—Polymers characterized by specific structures/properties characterized by the charge anionic
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた化粧品特性及び安定性を有し、経時的
な濃度増大などの問題を有しないポリウレタン粒子の水
性分散物を含有するフィルム形成性組成物を提供する。 【解決手段】 少なくとも一のポリウレタン粒子の水性
分散物及び少なくとも一の可塑剤を含み、この可塑剤
が、２５℃における平均ハンセン溶解度指数ｄＨがｄＨ
≦８（J/cm3）1/2である溶媒より選択されてなる組成物
を調製する。
な濃度増大などの問題を有しないポリウレタン粒子の水
性分散物を含有するフィルム形成性組成物を提供する。 【解決手段】 少なくとも一のポリウレタン粒子の水性
分散物及び少なくとも一の可塑剤を含み、この可塑剤
が、２５℃における平均ハンセン溶解度指数ｄＨがｄＨ
≦８（J/cm3）1/2である溶媒より選択されてなる組成物
を調製する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧品及び／また
は皮膚科の分野を目的とし、フィルム形成性ポリウレタ
ンを含むフィルム形成性組成物、特に局所用組成物に関
する。本発明はまた、ケラチン繊維、例えば皮膚、爪、
睫毛、眉毛、髪または粘膜、例えば唇及び瞼の内側等の
処理及び手入れのためのこの組成物の使用にも関する。
本発明は、特に、爪の処理及び／または手入れを目的と
する。
は皮膚科の分野を目的とし、フィルム形成性ポリウレタ
ンを含むフィルム形成性組成物、特に局所用組成物に関
する。本発明はまた、ケラチン繊維、例えば皮膚、爪、
睫毛、眉毛、髪または粘膜、例えば唇及び瞼の内側等の
処理及び手入れのためのこの組成物の使用にも関する。
本発明は、特に、爪の処理及び／または手入れを目的と
する。
【０００２】
【従来の技術】フィルム形成性ポリマーとして、ポリウ
レタンの水性分散物を含む爪及び唇のためのメイクアッ
プ組成物は、欧州特許出願１４３，４８０号、同６４
８，４８５号、及び同７７５，４８３号によって既知で
ある。
レタンの水性分散物を含む爪及び唇のためのメイクアッ
プ組成物は、欧州特許出願１４３，４８０号、同６４
８，４８５号、及び同７７５，４８３号によって既知で
ある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】フィルム形成性組成物
を適用した後に爪または唇に付着するフィルムは、ひび
割れまたは剥離を避けるために優れた可撓性を有しなけ
ればならない。この目的のため、フィルム形成性組成物
に可塑剤を添加し、その物理特性を弱めることなくフィ
ルムの可撓性を調整することが、一般的な操作である。
を適用した後に爪または唇に付着するフィルムは、ひび
割れまたは剥離を避けるために優れた可撓性を有しなけ
ればならない。この目的のため、フィルム形成性組成物
に可塑剤を添加し、その物理特性を弱めることなくフィ
ルムの可撓性を調整することが、一般的な操作である。
【０００４】欧州特許出願７７５，４８３号には、グリ
セリンで可塑化したポリウレタンの水性分散物を含むリ
ップスティック組成物が記載されている。グリセリン
は、２５℃におけるハンセン溶解度指数ｄＨが２９．３
０である。
セリンで可塑化したポリウレタンの水性分散物を含むリ
ップスティック組成物が記載されている。グリセリン
は、２５℃におけるハンセン溶解度指数ｄＨが２９．３
０である。
【０００５】欧州特許出願６３７，６００号には、ポリ
ウレタンの水性分散物及び、例えば２５℃におけるハン
セン溶解度指数ｄＨが８．７であるジプロピレングリコ
ール=ｎ-ブチルエーテル、または２５℃におけるハンセ
ン溶解度指数ｄＨが１３であるプロピレングリコールモ
ノフェニルエーテル等の可塑化溶媒を含むネイルエナメ
ル組成物が記載されている。
ウレタンの水性分散物及び、例えば２５℃におけるハン
セン溶解度指数ｄＨが８．７であるジプロピレングリコ
ール=ｎ-ブチルエーテル、または２５℃におけるハンセ
ン溶解度指数ｄＨが１３であるプロピレングリコールモ
ノフェニルエーテル等の可塑化溶媒を含むネイルエナメ
ル組成物が記載されている。
【０００６】クエン酸塩を含有する有機溶媒中のエナメ
ルは、欧州特許出願６１３，６７６号及び日本国特許出
願０３，１１２，９１６号によっても既知である。
ルは、欧州特許出願６１３，６７６号及び日本国特許出
願０３，１１２，９１６号によっても既知である。
【０００７】さらにまた、ネイルエナメル等のフィルム
形成性組成物は、所定のレオロジー特性、例えば、特に
ブラシを用いて容易に適用できるように低い粘度を有し
なければならない。この目的のため、該組成物はボトル
内で経時的に濃くならず、したがって全貯蔵期間に渡っ
て安定を保つことが望ましい。
形成性組成物は、所定のレオロジー特性、例えば、特に
ブラシを用いて容易に適用できるように低い粘度を有し
なければならない。この目的のため、該組成物はボトル
内で経時的に濃くならず、したがって全貯蔵期間に渡っ
て安定を保つことが望ましい。
【０００８】しかしながら、出願人は、ポリウレタン水
性分散物及び所定の可塑剤を含む組成物は、経時的に増
粘しがちであることを見いだした。この粘度の増加は、
特に、組成物が高温、特に４５℃より高温で特に１週
間、あるいはまた、室温で数ヶ月貯蔵された後に起こ
る。このように増粘した組成物は、適用が困難であり、
均一で連続的なフィルムの付着が得られない。所定の可
塑剤によれば、ボトル内で固形化さえし、該組成物が使
用不可能になる。
性分散物及び所定の可塑剤を含む組成物は、経時的に増
粘しがちであることを見いだした。この粘度の増加は、
特に、組成物が高温、特に４５℃より高温で特に１週
間、あるいはまた、室温で数ヶ月貯蔵された後に起こ
る。このように増粘した組成物は、適用が困難であり、
均一で連続的なフィルムの付着が得られない。所定の可
塑剤によれば、ボトル内で固形化さえし、該組成物が使
用不可能になる。
【０００９】本発明の目的は、優れた化粧品及び／また
は安定性特性を有し、上述の欠点を有しないポリウレタ
ン粒子の水性分散物を含有するフィルム形成性組成物を
提供することである。
は安定性特性を有し、上述の欠点を有しないポリウレタ
ン粒子の水性分散物を含有するフィルム形成性組成物を
提供することである。
【００１０】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】出
願人は、こうした組成物が、特定的に選択された可塑剤
を使用することにより得られることを見いだした。これ
らの可塑剤によれば、該組成物を高温、特に４５℃より
高温で、２週間または数ヶ月間貯蔵することさえでき、
一方では経時的な該組成物の粘度の事実上の増大を回避
できる。このように、経時的に粘度が安定であるフィル
ム形成性組成物が得られる。該組成物は、特にブラシを
用いて処理しようとする支持体、例えばケラチン物質に
容易に適用される。
願人は、こうした組成物が、特定的に選択された可塑剤
を使用することにより得られることを見いだした。これ
らの可塑剤によれば、該組成物を高温、特に４５℃より
高温で、２週間または数ヶ月間貯蔵することさえでき、
一方では経時的な該組成物の粘度の事実上の増大を回避
できる。このように、経時的に粘度が安定であるフィル
ム形成性組成物が得られる。該組成物は、特にブラシを
用いて処理しようとする支持体、例えばケラチン物質に
容易に適用される。
【００１１】本発明の主題は、少なくとも一のポリウレ
タン粒子の水性分散物及び少なくとも一の可塑剤を含む
フィルム形成性組成物であって、可塑剤が、２５℃にお
ける平均ハンセン溶解度指数ｄＨがｄＨ≦８（J/cm3）
1/2であるものより選択されることを特徴とする組成物
である。
タン粒子の水性分散物及び少なくとも一の可塑剤を含む
フィルム形成性組成物であって、可塑剤が、２５℃にお
ける平均ハンセン溶解度指数ｄＨがｄＨ≦８（J/cm3）
1/2であるものより選択されることを特徴とする組成物
である。
【００１２】本発明による可塑剤は、２５℃における平
均溶解度指数ｄＰ≦３（J/cm3）1/2、更に好ましくはｄ
Ｐ≦３（J/cm3）1/2を有することが好ましい。
均溶解度指数ｄＰ≦３（J/cm3）1/2、更に好ましくはｄ
Ｐ≦３（J/cm3）1/2を有することが好ましい。
【００１３】ハンセンによる三次元溶解度空間における
溶媒の定義は、C.M. Hansenに依る文献：“The three d
emensional solubility parameters”J. Paint Techno
l. 39, 105 (1967)に記載されており、 ・ｄＨは、特定の相互力（例えば、水素結合、酸／塩
基、供与体／受容体、等の相互作用）を表し； ・ｄＰは、永久双極子間のデバイ相互力及び誘起双極子
と永久双極子との間のキーソン相互力を表す。パラメー
ターｄＰ及びｄＨは、（J/cm3）1/2で表される。
溶媒の定義は、C.M. Hansenに依る文献：“The three d
emensional solubility parameters”J. Paint Techno
l. 39, 105 (1967)に記載されており、 ・ｄＨは、特定の相互力（例えば、水素結合、酸／塩
基、供与体／受容体、等の相互作用）を表し； ・ｄＰは、永久双極子間のデバイ相互力及び誘起双極子
と永久双極子との間のキーソン相互力を表す。パラメー
ターｄＰ及びｄＨは、（J/cm3）1/2で表される。
【００１４】本発明に依れば、可塑剤は、アジピン酸Ｃ
３−Ｃ１０ジアルキル、フタル酸Ｃ３−Ｃ１０ジアルキ
ル及びクエン酸アセチルトリブチルからなる群より選択
可能である。
３−Ｃ１０ジアルキル、フタル酸Ｃ３−Ｃ１０ジアルキ
ル及びクエン酸アセチルトリブチルからなる群より選択
可能である。
【００１５】可塑剤は、フタル酸ジブチル（ｄＨ＝７．
５；ｄＰ＝２．８）、フタル酸二（２-エチルヘキシ
ル）（ｄＨ＝５．９２；ｄＰ＝１．７６）、アジピン酸
ジイソプロピル（ｄＨ＝７．７６；ｄＰ＝２．９８）、
アジピン酸ジブチル（ｄＨ＝７．２８；ｄＰ＝２．６
３）、アジピン酸二（２-エチルヘキシル）（ｄＨ＝
５．９７；ｄＰ＝１．７６）及びクエン酸アセチルトリ
ブチル（ｄＨ＝７．０９；ｄＰ＝１．７５）からなる群
より選択可能であることが好ましい。
５；ｄＰ＝２．８）、フタル酸二（２-エチルヘキシ
ル）（ｄＨ＝５．９２；ｄＰ＝１．７６）、アジピン酸
ジイソプロピル（ｄＨ＝７．７６；ｄＰ＝２．９８）、
アジピン酸ジブチル（ｄＨ＝７．２８；ｄＰ＝２．６
３）、アジピン酸二（２-エチルヘキシル）（ｄＨ＝
５．９７；ｄＰ＝１．７６）及びクエン酸アセチルトリ
ブチル（ｄＨ＝７．０９；ｄＰ＝１．７５）からなる群
より選択可能であることが好ましい。
【００１６】可塑剤が、フタル酸ジブチル、アジピン酸
ジイソプロピル、アジピン酸二（２-エチルヘキシル）
及びクエン酸アセチルトリブチルより選択可能であるこ
とが好ましい。
ジイソプロピル、アジピン酸二（２-エチルヘキシル）
及びクエン酸アセチルトリブチルより選択可能であるこ
とが好ましい。
【００１７】水性分散物状のポリウレタンは、アニオン
性ポリウレタンであってよい。このアニオン性の性質
は、特に、ポリマー中にカルボン酸またはスルホン酸官
能基を含む基の存在によるものである。
性ポリウレタンであってよい。このアニオン性の性質
は、特に、ポリマー中にカルボン酸またはスルホン酸官
能基を含む基の存在によるものである。
【００１８】本発明に依れば、一以上のポリウレタンの
一以上の水性分散物が使用可能である。
一以上の水性分散物が使用可能である。
【００１９】ポリウレタンは、ポリエステルポリウレタ
ン及びポリエーテルポリウレタン、好ましくはアニオン
性ポリエステルポリウレタンより選択可能である。
ン及びポリエーテルポリウレタン、好ましくはアニオン
性ポリエステルポリウレタンより選択可能である。
【００２０】望ましくは、ポリウレタンの水性分散物
は、ポリウレタン粒子のサイズが２から１００nmの範囲
であり、前記ポリウレタン粒子の固体２８％を含有する
水性分散物の３００μm厚さの層であって、３０℃及び
相対湿度５０％にて２４時間乾燥の後に得られるフィル
ムが、１５から３００セコンドの範囲の堅さを有するも
のより選択可能である。
は、ポリウレタン粒子のサイズが２から１００nmの範囲
であり、前記ポリウレタン粒子の固体２８％を含有する
水性分散物の３００μm厚さの層であって、３０℃及び
相対湿度５０％にて２４時間乾燥の後に得られるフィル
ムが、１５から３００セコンドの範囲の堅さを有するも
のより選択可能である。
【００２１】フィルムの堅さは、ＡＳＴＭスタンダード
Ｄ−４３−６６、またはＮＦ−Ｔスタンダード３０−０
１６（１９８１年１０月）に従い、ペルソ・バランス
（Persoz balance）を用いて測定する。
Ｄ−４３−６６、またはＮＦ−Ｔスタンダード３０−０
１６（１９８１年１０月）に従い、ペルソ・バランス
（Persoz balance）を用いて測定する。
【００２２】本発明により使用可能なポリウレタンとし
ては、特に、Sanncor社製の商品名“Ａｖａｌｕｒｅ
ＵＲ−４０５R”、“Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４２
５R”、“Ｓａｎｃｕｒｅ ２０６０R”等のポリエステ
ルポリウレタン、及び、Sanncor社製の商品名“Ｓａｎ
ｃｕｒｅ ８７８R”及び、ICI社製の商品名“Ｎｅｏｒ
ｅｚＲ ９７０R”等のポリエーテルポリウレタンを挙
げることができる。
ては、特に、Sanncor社製の商品名“Ａｖａｌｕｒｅ
ＵＲ−４０５R”、“Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４２
５R”、“Ｓａｎｃｕｒｅ ２０６０R”等のポリエステ
ルポリウレタン、及び、Sanncor社製の商品名“Ｓａｎ
ｃｕｒｅ ８７８R”及び、ICI社製の商品名“Ｎｅｏｒ
ｅｚＲ ９７０R”等のポリエーテルポリウレタンを挙
げることができる。
【００２３】本発明に依れば、ポリウレタンは、組成物
中に、組成物全重量に対して３から５０重量％、好まし
くは１０から３５重量％の量で存在可能である。
中に、組成物全重量に対して３から５０重量％、好まし
くは１０から３５重量％の量で存在可能である。
【００２４】本発明に依れば、可塑剤は、組成物中に、
組成物全重量に対して０．１から２０重量％、好ましく
は０．５から１０重量％の量で存在可能である。
組成物全重量に対して０．１から２０重量％、好ましく
は０．５から１０重量％の量で存在可能である。
【００２５】さらにまた、本発明の組成物は、化粧品組
成物、特に局所用組成物に通常使用される補助剤を含有
可能である。補助剤の例として挙げることができるの
は、染料、顔料、パール剤、レーキ、抗ＵＶ剤、保存
料、増粘剤、界面活性剤、ワックス、香料及びモイスチ
ャライザーである。言うまでもないが、当業者であれ
ば、これらの任意の補助剤及び／またはその量を、本発
明の組成物の有利な特性を、予期される添加によって損
なう、または本質的に損なうことのないように選択する
であろう。
成物、特に局所用組成物に通常使用される補助剤を含有
可能である。補助剤の例として挙げることができるの
は、染料、顔料、パール剤、レーキ、抗ＵＶ剤、保存
料、増粘剤、界面活性剤、ワックス、香料及びモイスチ
ャライザーである。言うまでもないが、当業者であれ
ば、これらの任意の補助剤及び／またはその量を、本発
明の組成物の有利な特性を、予期される添加によって損
なう、または本質的に損なうことのないように選択する
であろう。
【００２６】本発明の組成物は、使用する活性剤の性質
に依って、ケラチン物質及び／または粘膜の処理、メイ
クアップまたは手入れのために有利に使用可能である。
該メイクアップ組成物は、ネイルエナメル、アイライナ
ー、マスカラ、ファンデーション、コンシーラー、アイ
シャドウ、ブラッシャー、リップスティック（リップグ
ロス）または全身用メイクアップ組成物であってよい。
に依って、ケラチン物質及び／または粘膜の処理、メイ
クアップまたは手入れのために有利に使用可能である。
該メイクアップ組成物は、ネイルエナメル、アイライナ
ー、マスカラ、ファンデーション、コンシーラー、アイ
シャドウ、ブラッシャー、リップスティック（リップグ
ロス）または全身用メイクアップ組成物であってよい。
【００２７】本発明の組成物は、ネイルエナメルまたは
ネイルケア組成物の形態であることが望ましい。
ネイルケア組成物の形態であることが望ましい。
【００２８】本発明はまた、ケラチン物質、特に爪及び
／または粘膜のための美容処理方法またはメイクアップ
方法に関し、これは、上述の組成物をケラチン物質及び
／または粘膜に適用することからなる。
／または粘膜のための美容処理方法またはメイクアップ
方法に関し、これは、上述の組成物をケラチン物質及び
／または粘膜に適用することからなる。
【００２９】本発明の主題はまた、経時的に粘度が安定
及び／または適用が容易及び／または経時的に固形化し
ないフィルム形成性組成物を得るための、少なくとも一
のポリウレタン粒子の水性分散物及び、２５℃での平均
ハンセン溶解度指数ｄＨがｄＨ≦８（J/cm3）1/2である
上述の溶媒より選択される少なくとも一の可塑剤の使用
である。
及び／または適用が容易及び／または経時的に固形化し
ないフィルム形成性組成物を得るための、少なくとも一
のポリウレタン粒子の水性分散物及び、２５℃での平均
ハンセン溶解度指数ｄＨがｄＨ≦８（J/cm3）1/2である
上述の溶媒より選択される少なくとも一の可塑剤の使用
である。
【００３０】本発明を詳説する実施例をここに与える
が、限定を意図するものではない。
が、限定を意図するものではない。
【００３１】
【実施例】（実施例１から８：比較実験）本発明による
三つの組成物（Ｅ１からＥ３）及び本発明に該当しない
五つの組成物（Ｅ４からＥ８）を調製した。これらの組
成物は、以下のようにポリマーの重量に対して１０重量
％の含量で様々な可塑剤を使用して製造した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４０５R） ３５g A.M. ・可塑剤 ３．５g ・水 全体を１００gとする量
三つの組成物（Ｅ１からＥ３）及び本発明に該当しない
五つの組成物（Ｅ４からＥ８）を調製した。これらの組
成物は、以下のようにポリマーの重量に対して１０重量
％の含量で様々な可塑剤を使用して製造した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４０５R） ３５g A.M. ・可塑剤 ３．５g ・水 全体を１００gとする量
【００３２】これらの組成物を４５℃にて２ヶ月間貯蔵
した。各組成物の粘度を、貯蔵期間中に４回測定した。 Ｔ０＝混合開始時 Ｔ１＝Ｔ０＋１週間 Ｔ２＝Ｔ０＋１ヶ月 Ｔ３＝Ｔ０＋２ヶ月
した。各組成物の粘度を、貯蔵期間中に４回測定した。 Ｔ０＝混合開始時 Ｔ１＝Ｔ０＋１週間 Ｔ２＝Ｔ０＋１ヶ月 Ｔ３＝Ｔ０＋２ヶ月
【００３３】粘度を、ローターＲＶ６を具備するブルッ
クフィールドＲＶＴＤＶ ２＋粘度計を使用し、ロータ
ーを２５℃にて１０分間回転させた後、回転速度１００
回／分にて測定した。下記の結果が得られた。粘度はmP
a.s.で表示した。
クフィールドＲＶＴＤＶ ２＋粘度計を使用し、ロータ
ーを２５℃にて１０分間回転させた後、回転速度１００
回／分にて測定した。下記の結果が得られた。粘度はmP
a.s.で表示した。
【００３４】
【表１】
【００３５】・クエン酸トリエチル（ｄＨ＝１３．３
９；ｄＰ＝４．３） ・ＴＰｎ ＢＵ＝トリプロピレングリコール=ｎ-ブチル
エーテル（ｄＨ＝１０．８；ｄＰ＝３．４） ・Ａｒｃｏｓｏｌｖ ＰＴＢ：プロピレングリコール=
ｔ-ブチルエーテル（ｄＨ＝１２．５２；ｄＰ＝４．３
７） ・Ｐｎ Ｂｕ：プロピレングリコール=ｎ-ブチルエーテ
ル（ｄＨ＝１２．６；ｄＰ＝４．４）
９；ｄＰ＝４．３） ・ＴＰｎ ＢＵ＝トリプロピレングリコール=ｎ-ブチル
エーテル（ｄＨ＝１０．８；ｄＰ＝３．４） ・Ａｒｃｏｓｏｌｖ ＰＴＢ：プロピレングリコール=
ｔ-ブチルエーテル（ｄＨ＝１２．５２；ｄＰ＝４．３
７） ・Ｐｎ Ｂｕ：プロピレングリコール=ｎ-ブチルエーテ
ル（ｄＨ＝１２．６；ｄＰ＝４．４）
【００３６】得られた結果からは、本発明による可塑剤
によれば、４５℃にて貯蔵の後に、１３８０mPa.s以下
の粘度を有するフィルム形成性組成物を与えることがで
き、これは本発明に該当しない可塑剤を含む組成物に得
られる粘度よりも著しく低い値であるが、本発明に該当
しない可塑剤を含む組成物では、スティックを形成しさ
えした。したがって、本発明による組成物のみが、貯蔵
後も流体であり、処理しようとする支持体、例えば爪ま
たは唇に適用可能であり、その粘度が経時的に安定であ
った。
によれば、４５℃にて貯蔵の後に、１３８０mPa.s以下
の粘度を有するフィルム形成性組成物を与えることがで
き、これは本発明に該当しない可塑剤を含む組成物に得
られる粘度よりも著しく低い値であるが、本発明に該当
しない可塑剤を含む組成物では、スティックを形成しさ
えした。したがって、本発明による組成物のみが、貯蔵
後も流体であり、処理しようとする支持体、例えば爪ま
たは唇に適用可能であり、その粘度が経時的に安定であ
った。
【００３７】（実施例９から１３：比較実験）実施例１
と同様に、同じフィルム形成性ポリマーを用い、ポリマ
ー全重量に対して５重量％（１０重量％に換えて）の含
量で様々な可塑剤を使用して、本発明による四つの組成
物（Ｅ９からＥ１２）及び本発明に該当しない組成物
（Ｅ１３）を調製した。下記の結果が得られた。粘度は
mPa.s.で表示した。
と同様に、同じフィルム形成性ポリマーを用い、ポリマ
ー全重量に対して５重量％（１０重量％に換えて）の含
量で様々な可塑剤を使用して、本発明による四つの組成
物（Ｅ９からＥ１２）及び本発明に該当しない組成物
（Ｅ１３）を調製した。下記の結果が得られた。粘度は
mPa.s.で表示した。
【００３８】
【表２】
【００３９】本発明による組成物が４５℃にて２ヶ月の
貯蔵後でさえも流体であった一方で、クエン酸トリエチ
ル（本発明に該当せず）を含む組成物は、４５℃にて１
時間の貯蔵の後に、スティックを形成することが判っ
た。
貯蔵後でさえも流体であった一方で、クエン酸トリエチ
ル（本発明に該当せず）を含む組成物は、４５℃にて１
時間の貯蔵の後に、スティックを形成することが判っ
た。
【００４０】（実施例１４から１７：比較実験）本発明
による三つの組成物（Ｅ１４からＥ１６）及び本発明に
該当しない組成物（Ｅ１７）を調製した。これらの組成
物は、以下のようにポリマーの重量に対して１０重量％
の含量で様々な可塑剤を使用して製造した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ｓａｎｃｕｒｅ ２０６０R） ２７ｇ Ａ．Ｍ． ・可塑剤
２．７g ・水 全体を１００gとする量
による三つの組成物（Ｅ１４からＥ１６）及び本発明に
該当しない組成物（Ｅ１７）を調製した。これらの組成
物は、以下のようにポリマーの重量に対して１０重量％
の含量で様々な可塑剤を使用して製造した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ｓａｎｃｕｒｅ ２０６０R） ２７ｇ Ａ．Ｍ． ・可塑剤
２．７g ・水 全体を１００gとする量
【００４１】粘度を、上記に定義したＴ０、Ｔ１及びＴ
２において測定した。下記の結果が得られた。粘度はmP
a.s.で表示した。
２において測定した。下記の結果が得られた。粘度はmP
a.s.で表示した。
【００４２】
【表３】
【００４３】得られた結果には、本発明による組成物の
粘度が、ＴＰｎ Ｂｕを含む（本発明に該当しない）組
成物のものよりも低いことが示されている。さらに、本
発明による組成物のみが経時的に安定な粘度を有してい
た。より流動性であるこれらの組成物は、よって、ＴＰ
ｎ Ｂｕを含む組成物よりも、例えばブラシを用いてよ
り容易に延ばすことができる。
粘度が、ＴＰｎ Ｂｕを含む（本発明に該当しない）組
成物のものよりも低いことが示されている。さらに、本
発明による組成物のみが経時的に安定な粘度を有してい
た。より流動性であるこれらの組成物は、よって、ＴＰ
ｎ Ｂｕを含む組成物よりも、例えばブラシを用いてよ
り容易に延ばすことができる。
【００４４】（実施例１８から２１：比較実験）実施例
１と同様に、本発明による三つの組成物（Ｅ１８からＥ
２０）及び本発明に該当しない組成物（Ｅ２１）を調製
した。これらの組成物は、以下のようにポリマーの重量
に対して１０重量％の含量で様々な可塑剤を使用して製
造した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ｓａｎｃｕｒｅ ８７８R） ３４g A.M. ・可塑剤 ３．４g ・水 全体を１００gとする量
１と同様に、本発明による三つの組成物（Ｅ１８からＥ
２０）及び本発明に該当しない組成物（Ｅ２１）を調製
した。これらの組成物は、以下のようにポリマーの重量
に対して１０重量％の含量で様々な可塑剤を使用して製
造した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ｓａｎｃｕｒｅ ８７８R） ３４g A.M. ・可塑剤 ３．４g ・水 全体を１００gとする量
【００４５】下記の粘土測定結果が得られた。粘度はmP
a.s.で表示した。
a.s.で表示した。
【００４６】
【表４】
【００４７】得られた結果には、本発明による組成物の
粘度が、ＴＰｎ Ｂｕを含む（本発明に該当しない）組
成物のものよりも低いことが示されている。
粘度が、ＴＰｎ Ｂｕを含む（本発明に該当しない）組
成物のものよりも低いことが示されている。
【００４８】（実施例２２）唇に適用するための流動性
組成物を調製した。この組成物は、下記の組成からな
る。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４２５R） ２０g A.M. ・クエン酸アセチルトリブチル １g ・顔料 ４g ・増粘剤 １g ・保存料 適量 ・水 全体を１００gとする量
組成物を調製した。この組成物は、下記の組成からな
る。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４２５R） ２０g A.M. ・クエン酸アセチルトリブチル １g ・顔料 ４g ・増粘剤 １g ・保存料 適量 ・水 全体を１００gとする量
【００４９】優れた貯蔵安定性を有し、唇に容易に適用
される流動性組成物が得られた。
される流動性組成物が得られた。
【００５０】（実施例２３）以下の組成を有するネイル
エナメルを調製した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４０５R） ３０g A.M. ・アジピン酸ジイソプロピル ３g ・顔料 ４g ・増粘剤 １g ・保存料 適量 ・水 全体を１００gとする量
エナメルを調製した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ａｖａｌｕｒｅ ＵＲ−４０５R） ３０g A.M. ・アジピン酸ジイソプロピル ３g ・顔料 ４g ・増粘剤 １g ・保存料 適量 ・水 全体を１００gとする量
【００５１】優れた貯蔵安定性を有し、爪上に容易に延
ばせる流動性エナメルが得られた。
ばせる流動性エナメルが得られた。
【００５２】（実施例２４）以下の組成を有するアイラ
イナーを調製した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ｓａｎｃｕｒｅ ８７８R） ２５g A.M. ・アジピン酸二（２-エチルヘキシル） １．２５g ・顔料 １３g ・保存料 適量 ・水 全体を１００gとする量
イナーを調製した。 ・ポリエステルポリウレタン水性分散物 （Ｓａｎｃｕｒｅ ８７８R） ２５g A.M. ・アジピン酸二（２-エチルヘキシル） １．２５g ・顔料 １３g ・保存料 適量 ・水 全体を１００gとする量
【００５３】優れた貯蔵安定性を有し、瞼の縁に容易に
適用されるエナメルが得られた。
適用されるエナメルが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 7/043 Ａ６１Ｋ 7/043 Ｃ０８Ｊ 3/03 ＣＦＦ Ｃ０８Ｋ 5/10 3/075 ＣＦＦ Ｃ０８Ｊ 3/03 ＣＦＦ Ｃ０８Ｋ 5/10
Claims (10)
- 【請求項１】 少なくとも一のポリウレタン粒子の水性
分散物及び少なくとも一の可塑剤を含むフィルム形成性
組成物であって、可塑剤が、２５℃における平均ハンセ
ン溶解度指数ｄＨがｄＨ≦８（J/cm3）1/2である溶媒よ
り選択されることを特徴とする組成物。 - 【請求項２】 可塑剤が、２５℃における平均溶解度指
数ｄＰ≦３（J/cm3）1/2を有することを特徴とする請求
項１に記載の組成物。 - 【請求項３】 可塑剤が、アジピン酸Ｃ３−Ｃ１０ジア
ルキル、フタル酸Ｃ３−Ｃ１０ジアルキル及びクエン酸
アセチルトリブチルからなる群より選択されることを特
徴とする請求項１または２に記載の組成物。 - 【請求項４】 可塑剤が、フタル酸ジブチル、フタル酸
二（２-エチルヘキシル）、アジピン酸ジイソプロピ
ル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸二（２-エチルヘ
キシル）及びクエン酸アセチルトリブチルからなる群よ
り選択されることを特徴とする請求項１から３のいずれ
か一項に記載の組成物。 - 【請求項５】 ポリウレタンが、ポリエステルポリウレ
タン及びポリエーテルポリウレタンより選択されること
を特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の組
成物。 - 【請求項６】 ポリウレタンの粒子サイズが２から１０
０nmの範囲であり、前記ポリウレタン粒子の固体２８％
を含有する水性分散物の３００μm厚さの層であって、
３０℃及び相対湿度５０％にて２４時間の乾燥の後に得
られるフィルムが、１５から３００セコンドの範囲の堅
さを有することを特徴とする請求項１から５のいずれか
一項に記載の組成物。 - 【請求項７】 ポリウレタンが、組成物全重量に対して
３から５０重量％の量で存在することを特徴とする請求
項１から６のいずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項８】 前記可塑剤が、組成物全重量に対して
０．１から２０重量％、好ましくは０．５から１０重量
％の量で存在することを特徴とする請求項１から７のい
ずれか一項に記載の組成物。 - 【請求項９】 請求項１から８のいずれか一項に記載の
組成物を、ケラチン物質及び／または粘膜に適用するこ
とを特徴とするケラチン物質及び／または粘膜のための
メイクアップ方法。 - 【請求項１０】 経時的に粘度が安定及び／または適用
が容易及び／または経時的に固形化しないフィルム形成
性組成物を得るための、請求項１から８のいずれか一項
に定義される少なくとも一のポリウレタン粒子の水性分
散物及び２５℃での平均ハンセン溶解度指数ｄＨがｄＨ
≦８（J/cm3）1/2である溶媒より選択される少なくとも
一の可塑剤の使用。
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|---|---|---|---|
| FR9802838A FR2775593B1 (fr) | 1998-03-09 | 1998-03-09 | Composition filmogene comprenant un polyurethane en dispersion aqueuse et un agent plastifiant |
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|---|---|
| JPH11310699A true JPH11310699A (ja) | 1999-11-09 |
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|---|---|---|---|
| JP06073399A Expired - Fee Related JP3242896B2 (ja) | 1998-03-09 | 1999-03-08 | 水性分散物状のポリウレタン及び可塑剤を含むフィルム形成性組成物 |
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