JPH11310613A - 眼用レンズ用ポリマーおよびその改質方法 - Google Patents
眼用レンズ用ポリマーおよびその改質方法Info
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- JPH11310613A JPH11310613A JP11861198A JP11861198A JPH11310613A JP H11310613 A JPH11310613 A JP H11310613A JP 11861198 A JP11861198 A JP 11861198A JP 11861198 A JP11861198 A JP 11861198A JP H11310613 A JPH11310613 A JP H11310613A
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Abstract
表面の水濡れ性が良い眼用レンズ用ポリマーおよびその
改質方法を提供することを目的とする。 【解決手段】(1)被保護親水性基を有するモノマーを
必須の重合成分として含む共重合体からなることを特徴
とする眼用レンズ用ポリマー。(ただし、被保護親水性
基とは、保護基によって保護された親水性基を表す。)
(2)被保護親水性基を有するモノマーおよびシロキサ
ニル基を有するモノマー の両方を必須の重合成分として含む共重合体からなるこ
とを特徴とする前記(1)に記載の眼用レンズ用ポリマ
ー。 (3)被保護親水性基とシロキサニル基の両方を有する
モノマーを必須の重合成分として含む共重合体からなる
ことを特徴とする前記(1)に記載の眼用レンズ用ポリ
マー。 (4)該眼用レンズ用ポリマー中の被保護親水性基を脱
保護して親水性基を生成させることが可能な条件で該眼
用レンズ用ポリマーを処理することを特徴とする前記
(1)〜(3)いずれかに記載の眼用レンズ用ポリマー
の改質方法。
Description
ズ、眼内レンズ、人工角膜などの眼用レンズに好適に用
いられるポリマーおよびその改質方法に関する。
用ポリマーとしてトリス(トリメチルシロキシ)シリル
プロピルメタクリレートなどのシロキサニル基含有メタ
クリレートや変性ポリシロキサンを一成分とするポリマ
ーが開発され利用されている(特開昭60−14232
4号、特開昭54−24047号)。
ロマーからなるポリマーは、酸素透過性を向上させる目
的で導入されているシロキサニル基ないしポリシロキサ
ン成分の影響で表面の水濡れ性が悪く、眼用レンズ用ポ
リマーとしては好ましいものではなかった。
アクリル酸(およびその金属塩)のような吸水性の高い
親水性モノマーと前記モノマーないしマクロマーとを共
重合させた場合には、含水率が極端に上がり、結果とし
て酸素透過性が低下するという欠点があった。
技術の欠点を解決しようとするものであり、高い酸素透
過性を有するとともに表面の水濡れ性が良い眼用レンズ
用ポリマーおよびその改質方法を提供することを目的と
する。
めに、本発明の眼用レンズ用ポリマーおよびその改質方
法は、下記の構成を有する。
を必須の重合成分として含む共重合体からなることを特
徴とする眼用レンズ用ポリマー。(ただし、被保護親水
性基とは、保護基によって保護された親水性基を表
す。) (2)被保護親水性基を有するモノマーおよびシロキサ
ニル基を有するモノマーの両方を必須の重合成分として
含む共重合体からなることを特徴とする前記(1)に記
載の眼用レンズ用ポリマー。
両方を有するモノマーを必須の重合成分として含む共重
合体からなることを特徴とする前記(1)に記載の眼用
レンズ用ポリマー。
親水性基を脱保護して親水性基を生成させることが可能
な条件で該眼用レンズ用ポリマーを処理することを特徴
とする前記(1)〜(3)いずれかに記載の眼用レンズ
用ポリマーの改質方法。」
する。
親水性基を有するモノマーを重合成分として有する。被
保護親水性基とは、保護基によって保護された親水性基
を表す。
ホ基、スルフィノ基、スルフェノ基、ホスホノ基、ホス
フィニコ基、水酸基、アミノ基、カルバモイル基、スル
ファモイル基、スルフィナモイル基、スルフェナモイル
基、メルカプト基などを挙げることができる。
により好ましい親水性基は、カルボキシル基、スルホ
基、ホスホノ基、水酸基およびアミノ基である。
合している必要はなく、酸素原子、窒素原子、硫黄原
子、リン原子などのヘテロ原子を1個ないし複数個介し
て炭素原子に結合していても良い。
性基の保護が可能でありかつ特定条件下で脱保護可能な
基であればよく、特に制限はない。
照射、加熱、加水分解、加溶媒分解、特定の脱保護試薬
の使用、およびこれらの組み合わせを挙げることができ
る。
れている。例えば、“Protective Groups in Organic S
ynthesis”, Theodora W. Greene, A Wiley-Interscien
ce Publication などに多くの例が示されており、本発
明においてもこれらの保護基を使用することができる。
は加水分解が最も簡便で好適であり、したがって保護基
としても易加水分解性基が最も好適である。
ピラニル基、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチ
ル基、ベンジロキシメチル基、メチルチオメチル基など
の保護した状態でアセタール型構造を形成する置換基;
メチル基、エチル基、t−ブチル基、アダマンチル基な
どのアルキル基;t−ブトキシカルボニル基、アダマン
チロキシカルボニル基、ベンジロキシカルボニル基、p
−メトキシベンジロキシカルボニル基、p−ニトロベン
ジロキシカルボニル基、9−フルオレニルメトキシカル
ボニル基、2−(フェニルスルホニル)エトキシカルボ
ニル基などのアルコキシカルボニル基;ホルミル基、ア
セチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基、ピバロイル
基などのアシル基;トリメチルシリル基、トリエチルシ
リル基、イソプロピルジメチルシリル基、メチルジイソ
プロピルシリル基、トリイソプロピルシリル基、(トリ
フェニルメチル)ジメチルシリル基、トリフェニルシリ
ル基、t−ブチルジメチルシリル基、メチルジ−t−ブ
チルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、トリベ
ンジルシリル基、トリ−p−キシリルシリル基などのシ
リル基などを挙げることができる。
する点でシリル基が好ましく、トリメチルシリル基が経
済性に優れるために最も好ましい。
好適な例としては、下記式(1)〜(31)の化合物を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
基を表す。]式中、Zは保護基を表すが、その好適な例
としては前述したように、テトラヒドロピラニル基、メ
トキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジロ
キシメチル基、メチルチオメチル基などの保護した状態
でアセタール型構造を形成する置換基;メチル基、エチ
ル基、t−ブチル基、アダマンチル基などのアルキル
基;t−ブトキシカルボニル基、アダマンチロキシカル
ボニル基、ベンジロキシカルボニル基、p−メトキシベ
ンジロキシカルボニル基、p−ニトロベンジロキシカル
ボニル基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、2
−(フェニルスルホニル)エトキシカルボニル基などの
アルコキシカルボニル基;ホルミル基、アセチル基、プ
ロピオニル基、ベンゾイル基、ピバロイル基などのアシ
ル基;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、イソ
プロピルジメチルシリル基、メチルジイソプロピルシリ
ル基、トリイソプロピルシリル基、(トリフェニルメチ
ル)ジメチルシリル基、トリフェニルシリル基、t−ブ
チルジメチルシリル基、メチルジ−t−ブチルシリル
基、t−ブチルジフェニルシリル基、トリベンジルシリ
ル基、トリ−p−キシリルシリル基などのシリル基など
を挙げることができる。これらの中でも、高い加水分解
反応性を有する点でシリル基が好ましく、トリメチルシ
リル基が経済性に優れるために最も好ましい。
透過性を付与する観点から、シロキサニル基を有するモ
ノマーを重合成分として有することが好ましい。
くとも1つのSi−O−Si結合を有する基を表す。
される置換基が好ましく使用される。
子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
もよいアリール基を表す。kは0〜200の整数を表
し、a、b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の整
数を表す。ただしk=a=b=c=0の場合は除く。]
A1〜A11はそれぞれが互いに独立に水素原子、置換さ
れていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリ
ール基を表すが、その具体的な例としては水素原子、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基、t−ブチル基、ヘ
キシル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、
オクチル基などのアルキル基、フェニル基、ナフチル基
などのアリール基を挙げることができる。
は0〜50、さらに好ましくは0〜10である。a、
b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の整数である
が、好ましくはa、b、cがそれぞれが互いに独立に0〜
5の整数である。k=0の場合は、好ましくはa=b=
c=1またはa=b=1かつc=0である。
に比較的安価に入手できることから特に好適なものは、
トリス(トリメチルシロキシ)シリル基、ビス(トリメ
チルシロキシ)メチルシリル基、ポリジメチルシロキサ
ン基、ポリメチルシロキサン基、ポリ−コ−メチルシロ
キサン−ジメチルシロキサン基などである。
しては、かかるシロキサニル基と炭素炭素不飽和結合を
有する化合物が使用可能である。シロキサニル基を有す
るモノマーの好適な例としては、下記式(a)および
(b)で表されるモノマーを挙げることができる。
は炭素炭素不飽和結合を有する基を表す。Yは水素原
子、置換されていてもよいアルキル基および置換されて
いてもよいアリール基からなる群から選ばれた置換基を
表す。nは1〜10の整数を表す。] 式(a)および(b)中、Xは炭素炭素不飽和結合を有
する基を表すが、その好適な具体例を例示すれば、下記
式(x1)〜(x6)で表される置換基であり、高い水
濡れ性を付与できる点でさらに好ましい置換基は式(x
1)および式(x5)で表される置換基である。
ル基を表す。] 式(a)中、Yは水素原子、置換されていてもよいアル
キル基および置換されていてもよいアリール基からなる
群から選ばれた置換基を表す。
直鎖状であっても分枝状であっても特に限定されるもの
ではないが、炭素数1〜20のものが好ましく、具体的
にはヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2
−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、
2,3−ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチ
ル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシペンチ
ル基、5−ヒドロキシペンチル基、2−ヒドロキシヘキ
シル基、6−ヒドロキシヘキシル基、3−メトキシ−2
−ヒドロキシプロピル基、3−エトキシ−2−ヒドロキ
シプロピル基、および下記式(y1)および(y2)で
表される置換基を挙げることができる。
立に、水素原子、置換されていてもよいアルキル基およ
び置換されていてもよいアリール基からなる群から選ば
れた置換基を表す。またR3とR4は互いに結合してN原
子を含む環を形成してもよい。] 式(y1)および(y2)で表される置換基をさらに具
体的に例示するなら、下記式(y1−1)〜(y1−1
4)および(y2−1)〜(y2−15)で表される置
換基が挙げられる。
8の整数を表す。] 置換されていてもよいアリール基としては特に限定され
るものではないが、炭素数6〜20のものが好ましく、
具体的には4−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシ
フェニル基などが挙げられる。
1〜5の整数、さらに好ましくは1〜3の整数、最も好
ましくは3である。
親水性基とシロキサニル基の両方を有するモノマーを重
合成分として有してもよい。その場合は、これらの基が
それぞれ別のモノマーに含まれる場合と比較して、ポリ
マーの相分離が起こりにくくなるので、特に好ましい。
(a’)または(b’)で表されるモノマーを挙げるこ
とができる。
される置換基を表す。Xは炭素炭素不飽和結合を有する
基を表す。Yは水素原子、置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基および保護基か
らなる群から選ばれた置換基を表す。式(a’)または
(b’)中、XまたはY中には少なくとも1つの被保護
親水性基が含まれるか、またはYが保護基である。nは
1〜10の整数を表す。] 式(a’)および(b’)中、Xが被保護親水性基を含
まない場合の具体例としては前記式(x1)〜(x6)
の置換基を挙げることができる。
しては、下記式(x7)で表される置換基を挙げること
ができる。
す。Zは保護基を表す。] また式(a’)および(b’)中、Yが被保護親水性基
を含まず、Yが保護基でもない場合の具体例は、前記式
(a)中のYの具体例として挙げた置換基と同様であ
る。
Yの具体例としては、下記式(yz−1)〜(yz−1
9)の基を挙げることができるが、これらに限定される
ものではない。
す。式(yz−17)中、iは3〜8の整数を表す。] Yは保護基(Y=Z)であってもよい。
は前述したように、テトラヒドロピラニル基、メトキシ
メチル基、メトキシエトキシメチル基、ベンジロキシメ
チル基、メチルチオメチル基などの保護した状態でアセ
タール型構造を形成する置換基;メチル基、エチル基、
t−ブチル基、アダマンチル基などのアルキル基;t−
ブトキシカルボニル基、アダマンチロキシカルボニル
基、ベンジロキシカルボニル基、p−メトキシベンジロ
キシカルボニル基、p−ニトロベンジロキシカルボニル
基、9−フルオレニルメトキシカルボニル基、2−(フ
ェニルスルホニル)エトキシカルボニル基などのアルコ
キシカルボニル基;ホルミル基、アセチル基、プロピオ
ニル基、ベンゾイル基、ピバロイル基などのアシル基;
トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、イソプロピ
ルジメチルシリル基、メチルジイソプロピルシリル基、
トリイソプロピルシリル基、(トリフェニルメチル)ジ
メチルシリル基、トリフェニルシリル基、t−ブチルジ
メチルシリル基、メチルジ−t−ブチルシリル基、t−
ブチルジフェニルシリル基、トリベンジルシリル基、ト
リ−p−キシリルシリル基などのシリル基などを挙げる
ことができる。これらの中でも、高い加水分解反応性を
有する点でシリル基が好ましく、トリメチルシリル基が
経済性に優れるために最も好ましい。
1〜5の整数、さらに好ましくは1〜3の整数、最も好
ましくは3である。
他のモノマーを共重合成分として含むことができる。そ
の場合の共重合成分としては、共重合さえ可能であれば
何ら制限はなく、(メタ)アクリロイル基、スチリル基、
アリル基、ビニル基および他の共重合可能な炭素炭素不
飽和結合を有するモノマーを使用することができる。
限定されるものではない。メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリ
レート類、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、ポリアルキレングリコールモノアルキルエー
テル(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコール
ビス(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパント
リス(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラキス(メタ)アクリレート、両末端に炭素炭素不飽和
結合を有するシロキサンマクロマーなどの多官能(メ
タ)アクリレート類、トリフルオロエチル(メタ)アクリ
レート、ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレー
トなどのハロゲン化アルキル(メタ)アクリレート類、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2,3−ジヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸基を有
するヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類、N,N
−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジエチルアクリル
アミド、N,N−ジn−プロピルアクリルアミド、N,
N−ジイソプロピルアクリルアミド、 N,N−ジn−
ブチルアクリルアミド、N−アクリロイルモルホリン、
N−アクリロイルピペリジン、N−アクリロイルピロリ
ジン、N−メチル(メタ)アクリルアミドなどの(メ
タ)アクリルアミド類、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルピリジンなどの芳香族ビニルモノマー、マレ
イミド類、N-ビニルピロリドンなどのヘテロ環ビニルモ
ノマーなどである。
いて、高い水濡れ性と高い酸素透過性を確保するという
点からは、被保護親水性基を有するモノマーの共重合比
率は、好ましくは1重量%〜70重量%、より好ましく
は3重量%〜50重量%、最も好ましくは5重量%〜4
0重量%である。
保するという点からは、シロキサニル基を有するモノマ
ーの共重合比率は好ましくは30重量%〜99重量%、
より好ましくは50重量〜97重量%、最も好ましくは
60重量%〜95重量%である。
有するモノマーを使用する場合にも、高い酸素透過性を
確保するという点から、その共重合比率は30重量%以
上、より好ましくは50重量%以上、最も好ましくは6
0重量%以上である。なお、この場合は該モノマー中に
水濡れ性を向上させる被保護親水性基も含まれるのでそ
の重合比率は100重量%であってもよい。
紫外線吸収剤や色素、着色剤などを含むものでもよい。
また重合性基を有する紫外線吸収剤や色素、着色剤を、
共重合した形で含有してもよい。
法、成形方法としては、公知の方法を使用することがで
きる。例えば、眼用レンズ用ポリマーを、一旦、丸棒や
板状等に重合、成形しこれを切削加工等によって所望の
形状に加工する方法、モールド重合法、スピンキャスト
重合法などである。
マー中の被保護親水性基を脱保護して親水性基を生成さ
せることが可能な条件で処理することによって改質を行
うことができる。表面の水濡れ性を向上させるために
は、該改質処理を行うことが好ましい。
としては、電磁波(光を含む)照射、加熱、加水分解、
加溶媒分解、特定の脱保護試薬の使用、およびこれらの
組み合わせを挙げることができる。
しいのは加水分解および加溶媒分解であって、加水分解
が最も好ましい。
ルコール類、アミン類、チオール類を挙げることができ
るが、アルコール類が最も取り扱いが容易であり好適で
ある。アルコール類として好適な例を挙げればメタノー
ル、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブ
タノール、シクロヘキサノール、プロパンジオール、部
短ジオール、ヘキサンジオール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチ
レングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリ
コールモノアルキルエーテル、トリエチレングリコール
モノアルキルエーテル、テトラエチレングリコールモノ
アルキルエーテル、ポリエチレングリコールモノアルキ
ルエーテル、グリセリンなどである。
溶媒分解による改質は、眼用レンズ用ポリマーを水また
は有機溶媒に接触させることによって行うことができ
る。そのより具体的な方法としては、特に限定されるも
のではないが、例えば水または有機溶媒に眼用レンズ用
ポリマーを浸漬する方法、眼用レンズ用ポリマーに水ま
たは有機溶媒を噴霧する方法、眼用レンズ用ポリマーに
水または有機溶媒をヘラ、刷毛等で塗布する方法、眼用
レンズ用ポリマーに水または有機溶媒をスピンコート法
やディップコート法で塗布する方法などを挙げることが
できる。
に接触させる際の温度は特に限定されないが、通常−5
0℃〜300℃程度の温度範囲内で行われる。作業性を
考えれば−10℃〜150℃の温度範囲がより好まし
く、−5℃〜60℃が最も好ましい。
に接触させる時間については、温度によっても最適時間
は変化するが、一般には100時間以内が好ましく、2
4時間以内がより好ましく、12時間以内が最も好まし
い。接触時間が長すぎると、作業性および生産性が悪く
なるばかりでなく、酸素透過性の低下や機械物性の低下
などの悪影響が出る場合がある。
基および酸を溶解した水または有機溶媒を使用すること
によって改質反応を促進することができる。
カリ土類金属水酸化物、各種炭酸塩、各種ホウ酸塩、各
種リン酸塩、アンモニア、各種アンモニウム塩、各種ア
ミン類などが使用可能である。また酸としては、塩酸、
臭化水素酸、弗化水素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝
酸、リン酸、ポリリン酸、亜リン酸、次亜リン酸等の無
機酸、および各種有機カルボン酸、各種有機スルホン酸
が使用可能である。
改質反応を促進することができる。
ても良く、例えば表面のみに行うなどポリマーの一部の
みに行ってもよい。表面のみに該改質処理を行った場合
にはポリマー全体の含水率はそれほど向上せず、したが
って酸素透過性はそれほど低下せず、表面の水濡れ性の
みを向上させることができる。
した後に、被保護親水性基の脱保護によって生成する親
水性基は、それらの塩の形で用いることもできる。
基である場合は、より高い水濡れ性を与えるためには該
親水性基は塩の形で用いることが好ましい。該親水性基
を塩の形にする具体的方法としては、該眼用レンズ用ポ
リマーを改質処理を行った後に塩基性水溶液に浸漬する
方法、および該眼用レンズ用ポリマーを塩基性水溶液に
浸漬することによって改質処理を行う方法が挙げられ
る。
脱保護をした状態で、水濡れ性は純水に対する動的接触
角(前進時、浸漬速度0.1mm/sec)が90゜以
下が好ましく、70゜以下がより好ましく、65゜以下
が最も好ましい。酸素透過性は、酸素透過係数[ml
(STP)cm・cm-2・sec-1・mmHg-1]55
×10-11以上が好ましく、75×10-11以上がより好
ましく、85×10-11以上が最も好ましい。引張弾性
率は0.01〜30MPaが好ましく、0.1〜7MP
aがより好ましく、0.4〜1.5MPaが最も好まし
い。
クトレンズ、眼内レンズ、人工角膜などの眼用レンズに
好適である。
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
は、以下に示す方法で行った。
クロロホルム−dを使用した。
塩板による液膜法で測定した。
サイズのフィルム状のものを使用し、レスカ社製のWE
T−6000型を用いて測定した。浸漬速度は0.1m
m/sec、浸漬深さは7mmとした。
いて35℃の水中にてフィルム状サンプルの酸素透過係
数を測定した。
程度のサイズのフィルム状のものを使用し、オリエンテ
ック社製のテンシロンRTM−100型を用いて測定し
た。引張速度は100mm/minとし、つかみ間距離
は5mmとした。
を主成分とするモノマーの合成 100mlのナス型フラスコにメタクリル酸グリシジル
(12.1g,0.085mol)、3−アミノプロピ
ルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(30.0g,
0.085mol)を加えて60℃で8時間撹拌した。
この反応生成物のプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定
し分析した結果、下記式(M1)で表される化合物を主
成分とするモノマーであることを確認した。
0.56mol)、3−アミノプロピルトリス(トリメ
チルシロキシ)シラン(200g,0.56mol)、
酢酸エチル(250ml)を加えて室温で7日間撹拌し
た。反応終了後、ロータリーバキュームエバポレーター
を用いて溶媒を除去した後、減圧蒸留を行ない透明な液
体を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペクトルを
測定し分析した結果、式(M2)で表される化合物であ
ることを確認した。
るモノマーの合成 200mlのナス型フラスコに、式(M2)の化合物
(88.0g,0.20mol)、グリシジルメタクリ
レート(29.9g,0.21mol)を加えて60℃
で18時間撹拌した。反応終了後、減圧下、60℃で5
時間かけて揮発成分を除去した。得られた液体のプロト
ン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、式(M
3)で表される化合物を主成分とするモノマーであるこ
とを確認した。
1.8g,0.56mol)、3−アミノプロピルトリ
ス(トリメチルシロキシ)シラン(200g,0.56m
ol)、酢酸エチル(250ml)を加えて室温で7日
間撹拌した。反応終了後、ロータリーバキュームエバポ
レーターを用いて溶媒を除去した後、減圧蒸留を行ない
透明な液体を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペ
クトルを測定し分析した結果、式(M4)で表される化
合物であることを確認した。
るモノマーの合成 500mlのナス型フラスコに、式(M4)の化合物
(96.4g,0.20mol)、グリシジルメタクリ
レート(284g,2.0mol)を加えて60℃で1
8時間撹拌した。反応終了後、減圧蒸留法により揮発成
分を除いた後、さらに減圧下、60℃で5時間かけて揮
発成分を除去した。得られた液体のプロトン核磁気共鳴
スペクトルを測定し分析した結果、式(M5)で表され
る化合物を主成分とするモノマーであることを確認し
た。
1.8g,0.56mol)、3−アミノプロピルトリ
ス(トリメチルシロキシ)シラン(200g,0.56m
ol)、酢酸エチル(250ml)を加えて室温で7日
間撹拌した。反応終了後、ロータリーバキュームエバポ
レーターを用いて溶媒を除去した後、減圧蒸留を行ない
透明な液体を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペ
クトルを測定し分析した結果、式(M6)で表される化
合物であることを確認した。
るモノマーの合成 100mlのナス型フラスコに、式(M6)の化合物
(96.4g,0.20mol)、グリシジルメタクリ
レート(29.9g,0.21mol)を加えて60℃
で18時間撹拌した。反応終了後、減圧下、60℃で5
時間かけて揮発成分を除去した。得られた液体のプロト
ン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、式(M
7)で表される化合物を主成分とするモノマーであるこ
とを確認した。
ート(65.0g,0.56mol)、3−アミノプロ
ピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン(200g,
0.56mol)、酢酸エチル(250ml)を加えて
室温で7日間撹拌した。反応終了後、ロータリーバキュ
ームエバポレーターを用いて溶媒を除去した後、減圧蒸
留を行ない透明な液体を得た。この液体のプロトン核磁
気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、式(M8)で
表される化合物であることを確認した。
るモノマーの合成 200mlのナス型フラスコに、式(M8)の化合物
(94.0g,0.20mol)、グリシジルメタクリ
レート(29.9g,0.21mol)を加えて60℃
で18時間撹拌した。反応終了後、減圧下、60℃で5
時間かけて揮発成分を除去した。得られた液体のプロト
ン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析した結果、式(M
9)で表される化合物を主成分とするモノマーであるこ
とを確認した。
とするモノマーの合成 200mlのナス型フラスコに、式(M1)の化合物
(49.6g,0.10mol)を入れ、窒素気流下で
攪拌しながらヘキサメチルジシラザン(32.2g,
0.20mol)を滴下して加えた。滴下終了後、窒素
気流下で80℃で10時間加熱攪拌を行った。反応終了
後、ロータリーバキュームエバポレーターを用いて揮発
成分を除き、さらに減圧下、60℃で5時間かけて揮発
成分を除去した。得られた液体のプロトン核磁気共鳴ス
ペクトルを測定し分析した結果、式(M10)で表され
る化合物を主成分とするモノマーであることを確認し
た。
とするモノマーの合成 200mlのナス型フラスコに、式(M9)の化合物
(61.2g,0.10mol)を入れ、窒素気流下で
攪拌しながらヘキサメチルジシラザン(32.2g,
0.20mol)を滴下して加えた。滴下終了後、窒素
気流下で80℃で10時間加熱攪拌を行った。反応終了
後、ロータリーバキュームエバポレーターを用いて揮発
成分を除き、さらに減圧下、60℃で5時間かけて揮発
成分を除去した。得られた液体のプロトン核磁気共鳴ス
ペクトルを測定し分析した結果、式(M11)で表され
る化合物を主成分とするモノマーであることを確認し
た。
ン(112g,0.694mol)およびt−ブチルカ
テコール(10mg)を入れ、三ツ口フラスコを10℃
の水浴に浸漬して冷却した。ここに、窒素気流下、攪拌
しながらアクリル酸(100g,1.39mol)を滴
下して加えた。滴下終了後、窒素気流下で80℃で5.
5時間、100℃で4時間加熱攪拌を行った。反応終了
後、常圧で蒸留を行って精製した。得られた無色透明液
体のプロトン核磁気共鳴スペクトルおよび赤外吸収スペ
クトルを測定し分析した結果、トリメチルシリルアクリ
レートであることを確認した。
とするモノマー(85重量部)、トリメチルシリルアク
リレート(15重量部)およびトリエチレングリコール
ジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、重合開
始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(0.1重量部)を添加した後、このモ
ノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ガラス板間に
注入し、密封した。まず100℃で4時間重合させ、続
いて100℃から40まで3.5時間かけて降温させた
後、40℃で2時間以上保持し、眼用レンズ用ポリマー
のフィルム状サンプルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で30時間改
質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超音波洗
浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が
終了する度に交換した。
触角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果
を表1に示した。
シ)シリルプロピルメタクリレート(85重量部)、ト
リメチルシリルアクリレート(15重量部)およびトリ
エチレングリコールジメタクリレート(1重量部)を均
一に混合し、重合開始剤として2,2’−アゾビス−
(2,4−ジメチルバレロニトリル)(0.1重量部)
を添加した後、このモノマ混合物をアルゴン雰囲気下で
脱気し、ガラス板間に注入し、密封した。まず100℃
で4時間重合させ、続いて100℃から40まで3.5
時間かけて降温させた後、40℃で2時間以上保持し、
眼用レンズ用ポリマーのフィルム状サンプルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で30時間改
質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超音波洗
浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が
終了する度に交換した。
触角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果
を表1に示した。
とするモノマー(100重量部)およびトリエチレング
リコールジメタクリレート(1重量部)を均一に混合
し、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−
ジメチルバレロニトリル)(0.1重量部)を添加した
後、このモノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ガ
ラス板間に注入し、密封した。まず100℃で4時間重
合させ、続いて100℃から40まで3.5時間かけて
降温させた後、40℃で2時間以上保持し、眼用レンズ
用ポリマーのフィルム状サンプルを得た。
化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で20時間改質処
理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超音波洗浄器
による洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が終了
する度に交換した。
触角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果
を表1に示した。
とするモノマー(85重量部)、トリメチルシリルアク
リレート(15重量部)およびトリエチレングリコール
ジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、重合開
始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバ
レロニトリル)(0.1重量部)を添加した後、このモ
ノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ガラス板間に
注入し、密封した。まず100℃で4時間重合させ、続
いて100℃から40まで3.5時間かけて降温させた
後、40℃で2時間以上保持し、眼用レンズ用ポリマー
のフィルム状サンプルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で30時間改
質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超音波洗
浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が
終了する度に交換した。
触角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果
を表1に示した。
とするモノマー(100重量部)およびトリエチレング
リコールジメタクリレート(1重量部)を均一に混合
し、重合開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−
ジメチルバレロニトリル)(0.1重量部)を添加した
後、このモノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ガ
ラス板間に注入し、密封した。まず100℃で4時間重
合させ、続いて100℃から40まで3.5時間かけて
降温させた後、40℃で2時間以上保持し、眼用レンズ
用ポリマーのフィルム状サンプルを得た。
に浸漬し、40℃で18時間改質処理を行った。純水で
洗浄した後、さらに0.1M水酸化ナトリウム水溶液に
浸漬し、40℃で16時間改質処理を行った。改質処理
後、純水に浸漬し、超音波洗浄器による洗浄(5分間)
を2回行った。純水は洗浄が終了する度に交換した。
触角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果
を表1に示した。
分とするモノマー(85重量部)、トリメチルシリルア
クリレート(15重量部)およびトリエチレングリコー
ルジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、重合
開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチル
バレロニトリル)(0.1重量部)を添加した後、この
モノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ガラス板間
に注入し、密封した。まず100℃で4時間重合させ、
続いて100℃から40まで3.5時間かけて降温させ
た後、40℃で2時間以上保持し、眼用レンズ用ポリマ
ーのフィルム状サンプルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で30時間改
質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超音波洗
浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が
終了する度に交換した。
触角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果
を表1に示した。
分とするモノマー(85重量部)、トリメチルシリルア
クリレート(15重量部)およびトリエチレングリコー
ルジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、重合
開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチル
バレロニトリル)(0.1重量部)を添加した後、この
モノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ガラス板間
に注入し、密封した。まず100℃で4時間重合させ、
続いて100℃から40まで3.5時間かけて降温させ
た後、40℃で2時間以上保持し、眼用レンズ用ポリマ
ーのフィルム状サンプルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で30時間改
質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超音波洗
浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が
終了する度に交換した。
触角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果
を表1に示した。
とするモノマー(85重量部)、N,N−ジメチルアク
リルアミド(15重量部)およびトリエチレングリコー
ルジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、重合
開始剤として2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチル
バレロニトリル)(0.1重量部)を添加した後、この
モノマ混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し、ガラス板間
に注入し、密封した。まず100℃で4時間重合させ、
続いて100℃から40まで3.5時間かけて降温させ
た後、40℃で2時間以上保持し、眼用レンズ用ポリマ
ーのフィルム状サンプルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で30時間処
理を行った。処理後、純水に浸漬し、超音波洗浄器によ
る洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が終了する
度に交換した。
角、酸素透過係数および引張弾性率を測定した。結果を
表1に示した。該フィルムは被保護親水性基を有してい
ないため、処理を行っても水濡れ性に劣っていた(動的
接触角が90゜を超えた)。
とするモノマー(85重量部)、アクリル酸(7.5重
量部)およびトリエチレングリコールジメタクリレート
(1重量部)を均一に混合し、重合開始剤として2,
2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)
(0.1重量部)を添加した後、このモノマ混合物をア
ルゴン雰囲気下で脱気し、ガラス板間に注入し、密封し
た。まず100℃で4時間重合させ、続いて100℃か
ら40まで3.5時間かけて降温させた後、40℃で2
時間以上保持し、眼用レンズ用ポリマーのフィルム状サ
ンプルを得た。
水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、40℃で30時間処
理を行った。処理後、純水に浸漬し、超音波洗浄器によ
る洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が終了する
度に交換した。
および酸素透過係数を測定した。脆すぎて引張弾性率の
測定はできなかった。結果を表1に示した。該フィルム
は被保護親水性基を有していないため、含水して膨潤
し、酸素透過性に劣っていた(酸素透過係数55×10
-11 ml(STP)cm・cm-2・sec-1・mmHg
-1未満)。
るとともに表面の水濡れ性が良い眼用レンズ用ポリマー
およびその改質方法を得ることができる。
Claims (14)
- 【請求項1】被保護親水性基を有するモノマーを必須の
重合成分として含む共重合体からなることを特徴とする
眼用レンズ用ポリマー。 - 【請求項2】被保護親水性基を有するモノマーおよびシ
ロキサニル基を有するモノマーの両方を必須の重合成分
として含む共重合体からなることを特徴とする請求項1
に記載の眼用レンズ用ポリマー。 - 【請求項3】シロキサニル基を有するモノマーが、下記
式(a)または(b)で表されるモノマーであることを
特徴とする請求項2に記載の眼用レンズ用ポリマー。 【化1】 [式(a)および(b)中、Aは下記式(A)で表され
る置換基を表す。Xは炭素炭素不飽和結合を有する基を
表す。Yは水素原子、置換されていてもよいアルキル基
および置換されていてもよいアリール基からなる群から
選ばれた置換基を表す。nは1〜10の整数を表す。] 【化2】 [式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互いに独立に水
素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいアリール基を表す。kは0〜200の整数を
表し、a、b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の
整数を表す。ただしk=a=b=c=0の場合は除
く。] - 【請求項4】被保護親水性基とシロキサニル基の両方を
有するモノマーを必須の重合成分として含む共重合体か
らなることを特徴とする請求項1に記載の眼用レンズ用
ポリマー。 - 【請求項5】被保護親水性基とシロキサニル基の両方を
有するモノマーが、下記式(a’)または(b’)で表
されるモノマーであることを特徴とする請求項4に記載
の眼用レンズ用ポリマー。 【化3】 [式(a’)および(b’)中、Aは下記式(A)で表
される置換基を表す。Xは炭素炭素不飽和結合を有する
基を表す。Yは水素原子、置換されていてもよいアルキ
ル基、置換されていてもよいアリール基および保護基か
らなる群から選ばれた置換基を表す。式(a’)または
(b’)中、XまたはY中には少なくとも1つの被保護
親水性基が含まれるか、またはYが保護基である。nは
1〜10の整数を表す。] 【化4】 [式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互いに独立に水
素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいアリール基を表す。kは0〜200の整数を
表し、a、b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の
整数を表す。ただしk=a=b=c=0の場合は除
く。] - 【請求項6】被保護親水性基の保護基が易加水分解性基
であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の
眼用レンズ用ポリマー。 - 【請求項7】易加水分解性基が、保護した状態でアセタ
ール型構造を形成する置換基、アルキル基、アルコキシ
カルボニル基、アシル基およびシリル基からなる群から
選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項
6に記載の眼用レンズ用ポリマー。 - 【請求項8】親水性基が、カルボキシル基、スルホ基、
スルフィノ基、スルフェノ基、ホスホノ基、ホスフィニ
コ基、水酸基、アミノ基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、スルフィナモイル基、スルフェナモイル基、メ
ルカプト基からなる群から選ばれた少なくとも1種であ
ることを特徴とする請求項6に記載の眼用レンズ用ポリ
マー。 - 【請求項9】親水性基が、カルボキシル基、スルホ基、
ホスホノ基、水酸基およびアミノ基からなる群から選ば
れた少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に
記載の眼用レンズ用ポリマー。 - 【請求項10】該眼用レンズ用ポリマー中の被保護親水
性基を脱保護して親水性基を生成させることが可能な条
件で該眼用レンズ用ポリマーを処理することを特徴とす
る請求項1〜9いずれかに記載の眼用レンズ用ポリマー
の改質方法。 - 【請求項11】該眼用レンズ用ポリマー中の被保護親水
性基を加水分解により脱保護して親水性基を生成させる
ことが可能な条件で該眼用レンズ用ポリマーを処理する
ことを特徴とする請求項6または7いずれかに記載の眼
用レンズ用ポリマーの改質方法。 - 【請求項12】請求項1〜9のいずれかに記載のポリマ
ーを用いてなることを特徴とする眼用レンズ。 - 【請求項13】請求項1〜9のいずれかに記載のポリマ
ーにおいて脱保護をしたポリマーを用いてなることを特
徴とする眼用レンズ。 - 【請求項14】請求項1〜9のいずれかに記載のポリマ
ーを成形した後、脱保護をすることを特徴とする眼用レ
ンズの製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11861198A JP3937576B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 眼用レンズ用ポリマーおよびその改質方法 |
PCT/JP1999/002216 WO1999056167A1 (fr) | 1998-04-28 | 1999-04-26 | Production de lentille oculaire |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11861198A JP3937576B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 眼用レンズ用ポリマーおよびその改質方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH11310613A true JPH11310613A (ja) | 1999-11-09 |
JP3937576B2 JP3937576B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=14740849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11861198A Expired - Lifetime JP3937576B2 (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 眼用レンズ用ポリマーおよびその改質方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3937576B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010082659A1 (ja) | 2009-01-19 | 2010-07-22 | 日油株式会社 | シリコーンモノマー |
JP2011528816A (ja) * | 2008-07-21 | 2011-11-24 | ノバルティス アーゲー | 加水分解性基を有するシリコーン含有ポリマー材料 |
JP2011528815A (ja) * | 2008-07-21 | 2011-11-24 | ノバルティス アーゲー | 転換性快適剤を有するシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ |
US8580904B2 (en) | 2009-03-09 | 2013-11-12 | Nof Corporation | Silicone monomer |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP11861198A patent/JP3937576B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2016153894A (ja) * | 2008-07-21 | 2016-08-25 | ノバルティス アーゲー | 加水分解性基を有するシリコーン含有ポリマー材料 |
WO2010082659A1 (ja) | 2009-01-19 | 2010-07-22 | 日油株式会社 | シリコーンモノマー |
US8481608B2 (en) | 2009-01-19 | 2013-07-09 | Nof Corporation | Silicone monomer |
US8580904B2 (en) | 2009-03-09 | 2013-11-12 | Nof Corporation | Silicone monomer |
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