JPH11310543A - アルキルカテコールの製造方法 - Google Patents
アルキルカテコールの製造方法Info
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- JPH11310543A JPH11310543A JP12097998A JP12097998A JPH11310543A JP H11310543 A JPH11310543 A JP H11310543A JP 12097998 A JP12097998 A JP 12097998A JP 12097998 A JP12097998 A JP 12097998A JP H11310543 A JPH11310543 A JP H11310543A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 過酸化水素の選択率、及び、アルキルフェノ
ールの選択率に優れる。 【解決手段】 p−t−ブチルフェノール、メチルイソ
ブチルケトンを加え102℃に加熱し、過塩素酸ナトリ
ウム一水和物、ピロリン酸を加えた後、過酸化水素を加
えて反応させる。
ールの選択率に優れる。 【解決手段】 p−t−ブチルフェノール、メチルイソ
ブチルケトンを加え102℃に加熱し、過塩素酸ナトリ
ウム一水和物、ピロリン酸を加えた後、過酸化水素を加
えて反応させる。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、アルキルフェノー
ルを過酸化水素を用いてヒドロキシル化するアルキルカ
テコール類の製造方法に関する。
ルを過酸化水素を用いてヒドロキシル化するアルキルカ
テコール類の製造方法に関する。
【従来の技術】過酸化水素を用いてフェノールやアルキ
ルフェノールをヒドロキシル化してカテコール類を製造
する技術は、これまで様々な技術が検討されており、過
酸化水素により直接ヒドロキシル化する方法、過酸化水
素とケトン類とからケトンパーオキサイドをいったん生
成しヒドロキシル化する方法が知られている。直接ヒド
ロキシル化する方法として、例えば、特公平6−699
80号公報には、過塩素酸またはトリフルオロメタンス
ルホン酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、お
よびリン原子酸素酸の存在下で行う方法が挙げられてお
り、また、ケトンを用いてヒドロキシル化する方法とし
ては、特公昭52−38548号公報には、硫酸もしく
はその塩またはスルホン酸類もしくはその塩類の存在下
で行う方法、特公昭55−30781号公報には、過塩
素酸、リンタングステン酸及びケイタングステン酸から
なる群から選ばれた少なくとも1種の化合物の存在下で
行う方法が知られている。
ルフェノールをヒドロキシル化してカテコール類を製造
する技術は、これまで様々な技術が検討されており、過
酸化水素により直接ヒドロキシル化する方法、過酸化水
素とケトン類とからケトンパーオキサイドをいったん生
成しヒドロキシル化する方法が知られている。直接ヒド
ロキシル化する方法として、例えば、特公平6−699
80号公報には、過塩素酸またはトリフルオロメタンス
ルホン酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、お
よびリン原子酸素酸の存在下で行う方法が挙げられてお
り、また、ケトンを用いてヒドロキシル化する方法とし
ては、特公昭52−38548号公報には、硫酸もしく
はその塩またはスルホン酸類もしくはその塩類の存在下
で行う方法、特公昭55−30781号公報には、過塩
素酸、リンタングステン酸及びケイタングステン酸から
なる群から選ばれた少なくとも1種の化合物の存在下で
行う方法が知られている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平6−6
9980号公報記載の方法では、アルキルフェノールが
オルソ位のヒドロキシル化反応に使用された割合(以
下、「アルキルフェノールの選択率」と略記する)は良
好となるものの、過酸化水素がヒドロキシル化反応に使
用された割合(以下、「過酸化水素の選択率」と略記す
る)が低く、生産性の低下を招き、生産コストが高くな
るものであった。一方、特公昭55−30781号公報
記載の方法では、アルキルフェノールの選択率が低く、
然も、原料フェノールとして第3級アルキルフェノール
を用いる場合には、不均化による副生物として2,4−
ジ−tert−アルキルフェノールが多量に生成する
為、目的物の生成が困難で結局、生産性の低下、生産コ
ストの上昇を招くものであった。本発明が解決しようと
する課題は、過酸化水素の選択率、及び、アルキルフェ
ノールの選択率に優れると共に、原料フェノールとして
第3級アルキルフェノールを用いた場合の2,4−ジ−
tert−アルキルフェノールの生成を抑制でき、生産
性、生産コスト削減効果に著しく優れるアルキルカテコ
ールの製造方法に関する。
9980号公報記載の方法では、アルキルフェノールが
オルソ位のヒドロキシル化反応に使用された割合(以
下、「アルキルフェノールの選択率」と略記する)は良
好となるものの、過酸化水素がヒドロキシル化反応に使
用された割合(以下、「過酸化水素の選択率」と略記す
る)が低く、生産性の低下を招き、生産コストが高くな
るものであった。一方、特公昭55−30781号公報
記載の方法では、アルキルフェノールの選択率が低く、
然も、原料フェノールとして第3級アルキルフェノール
を用いる場合には、不均化による副生物として2,4−
ジ−tert−アルキルフェノールが多量に生成する
為、目的物の生成が困難で結局、生産性の低下、生産コ
ストの上昇を招くものであった。本発明が解決しようと
する課題は、過酸化水素の選択率、及び、アルキルフェ
ノールの選択率に優れると共に、原料フェノールとして
第3級アルキルフェノールを用いた場合の2,4−ジ−
tert−アルキルフェノールの生成を抑制でき、生産
性、生産コスト削減効果に著しく優れるアルキルカテコ
ールの製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、アルキルフェノール類
を出発原料としてヒドロキシル化するアルキルカテコー
ルの製造方法において、アルキルフェノールと過酸化水
素とを、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれらの金
属塩、並びに、ケトンの存在下に反応させることによっ
て、生産性が飛躍的に向上することを見出し、本発明を
完成するに至った。
を解決すべく鋭意検討した結果、アルキルフェノール類
を出発原料としてヒドロキシル化するアルキルカテコー
ルの製造方法において、アルキルフェノールと過酸化水
素とを、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれらの金
属塩、並びに、ケトンの存在下に反応させることによっ
て、生産性が飛躍的に向上することを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0001】即ち、本発明は、アルキルフェノールと過
酸化水素とを、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれ
らの金属塩、並びに、ケトン系有機溶媒の存在下に反応
させることを特徴とするアルキルカテコールの製造方法
に関する。
酸化水素とを、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれ
らの金属塩、並びに、ケトン系有機溶媒の存在下に反応
させることを特徴とするアルキルカテコールの製造方法
に関する。
【0002】本発明で用いるアルキルフェノール類は、
少なくとも一つのオルソ位に置換基を持ない第1〜3級
のアルキル基を有するものであれば良いが、アルキル基
の炭素原子数1〜12のものが好ましい。具体的には、
クレゾール、キシレノール、ブチルフェノール類、オク
チルフェノール類、ノニルフェノール類及びドデシルフ
ェノール類等が挙げられる。そのなかでもブチルフェノ
ール類及びオクチルフェノール類が好ましく、特にp−
tert−ブチルフェノール、p−sec−ブチルフェ
ノール及びp−tert−オクチルフェノールが好まし
い。
少なくとも一つのオルソ位に置換基を持ない第1〜3級
のアルキル基を有するものであれば良いが、アルキル基
の炭素原子数1〜12のものが好ましい。具体的には、
クレゾール、キシレノール、ブチルフェノール類、オク
チルフェノール類、ノニルフェノール類及びドデシルフ
ェノール類等が挙げられる。そのなかでもブチルフェノ
ール類及びオクチルフェノール類が好ましく、特にp−
tert−ブチルフェノール、p−sec−ブチルフェ
ノール及びp−tert−オクチルフェノールが好まし
い。
【0003】使用するアルキルフェノールの導入量は、
過酸化水素に対するモル比で3〜30となる範囲が好ま
しい。
過酸化水素に対するモル比で3〜30となる範囲が好ま
しい。
【0004】本発明で使用できる過酸化水素は、水溶液
又は有機溶液のいずれのでも良いが、入手の容易で、か
つ、安定で安全性に優れる点から、水溶液として用いる
のが好ましい。また、その濃度は、20〜70重量%で
あることが過酸化水素の選択率、及び、アルキルフェノ
ールのヒドロキシル化のオルソ位への選択率に優れる点
が好ましい。
又は有機溶液のいずれのでも良いが、入手の容易で、か
つ、安定で安全性に優れる点から、水溶液として用いる
のが好ましい。また、その濃度は、20〜70重量%で
あることが過酸化水素の選択率、及び、アルキルフェノ
ールのヒドロキシル化のオルソ位への選択率に優れる点
が好ましい。
【0005】アルキルフェノール類と過酸化水素とを反
応させる具体的な方法としては、特に限定されるもので
はないが、アルキルフェノール類に、ケトン系有機溶
媒、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれらの金属塩
を加え、均一に混合した後、加熱し、過酸化水素を反応
系内に導入することにより反応させる方法が挙げられ
る。ここで、反応温度は特に制限されるものではない
が、80〜150℃であることが過酸化水素の選択率、
及び、アルキルフェノールのヒドロキシル化のオルソ位
への選択率に優れる点から好ましい。
応させる具体的な方法としては、特に限定されるもので
はないが、アルキルフェノール類に、ケトン系有機溶
媒、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれらの金属塩
を加え、均一に混合した後、加熱し、過酸化水素を反応
系内に導入することにより反応させる方法が挙げられ
る。ここで、反応温度は特に制限されるものではない
が、80〜150℃であることが過酸化水素の選択率、
及び、アルキルフェノールのヒドロキシル化のオルソ位
への選択率に優れる点から好ましい。
【0006】過酸化水素の導入は、所定量の過酸化水素
を一度に反応系に加えてもよいし、連続的乃至断続的に
反応系に加えてもよい。なかでも、タール成分の生成を
抑制でき、過酸化水素の選択率が良好である点から、バ
ッチ方式においては、前者の所定量の過酸化水素を一度
に反応系に加える方法が好ましい。また、チューブラー
リアクターによる連続法の場合は、連続的乃至断続的に
過酸化水素を加えても、優れた過酸化水素の選択率が達
成できる為、好ましい。
を一度に反応系に加えてもよいし、連続的乃至断続的に
反応系に加えてもよい。なかでも、タール成分の生成を
抑制でき、過酸化水素の選択率が良好である点から、バ
ッチ方式においては、前者の所定量の過酸化水素を一度
に反応系に加える方法が好ましい。また、チューブラー
リアクターによる連続法の場合は、連続的乃至断続的に
過酸化水素を加えても、優れた過酸化水素の選択率が達
成できる為、好ましい。
【0007】本発明で使用する、過塩素酸、リン原子含
有酸素酸及びそれらの金属塩は、前述した通り、反応前
にアルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒と溶解さ
せた状態であることが好ましいが、この混合溶液の調整
法として具体的には、
有酸素酸及びそれらの金属塩は、前述した通り、反応前
にアルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒と溶解さ
せた状態であることが好ましいが、この混合溶液の調整
法として具体的には、
【0008】過塩素酸(a)、リン原子含有酸素酸
(b)、及び、アルカリ金属又はアルカリ土類金属等の
金属を、アルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒に
溶解させるか、 過塩素酸金属塩(a’)とリン原子含有酸素酸(b)
とを、アルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒に溶
解させるか、 過塩素酸(a)とリン原子含有酸素酸の塩(b’)と
を、アルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒に溶解
させる等の方法が挙げられる。
(b)、及び、アルカリ金属又はアルカリ土類金属等の
金属を、アルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒に
溶解させるか、 過塩素酸金属塩(a’)とリン原子含有酸素酸(b)
とを、アルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒に溶
解させるか、 過塩素酸(a)とリン原子含有酸素酸の塩(b’)と
を、アルキルフェノール類及びケトン系有機溶媒に溶解
させる等の方法が挙げられる。
【0009】これらのなかでも、過塩素酸、リン原子含
有酸素酸及びそれらの金属塩の各成分の使用量の調整が
容易である点から、、の方法が好ましい。
有酸素酸及びそれらの金属塩の各成分の使用量の調整が
容易である点から、、の方法が好ましい。
【0010】ここで使用する過塩素酸、リン原子含有酸
素酸及びそれらの金属塩の量は、特に制限されないが、
過酸化水素のモル数に対する、リン原子含有酸素酸及び
それらの金属塩の合計モル数の比で、0.05〜10モ
ル%となる範囲の量が好ましい。即ち、0.05モル%
以上では、反応速度が飛躍的に向上する他、仕込み過酸
化水素が実際に反応に使用された割合、即ち、過酸化水
素の選択率が著しく向上する。10モル%以下において
は、タール成分の生成を抑制できる他、やはり、仕込み
アルキルフェノールの選択率を向上させることができ
る。
素酸及びそれらの金属塩の量は、特に制限されないが、
過酸化水素のモル数に対する、リン原子含有酸素酸及び
それらの金属塩の合計モル数の比で、0.05〜10モ
ル%となる範囲の量が好ましい。即ち、0.05モル%
以上では、反応速度が飛躍的に向上する他、仕込み過酸
化水素が実際に反応に使用された割合、即ち、過酸化水
素の選択率が著しく向上する。10モル%以下において
は、タール成分の生成を抑制できる他、やはり、仕込み
アルキルフェノールの選択率を向上させることができ
る。
【0011】ここで、上記、の場合、その過塩素酸
金属塩(a’)とリン原子含有酸素酸(b)との合計使
用量が、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれらの金
属塩の量となる。
金属塩(a’)とリン原子含有酸素酸(b)との合計使
用量が、過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれらの金
属塩の量となる。
【0012】過塩素酸金属塩(a’)とリン原子含有酸
素酸(b)との比率、又は、過塩素酸(a)とリン原子
含有酸素酸の塩(b’)との比率は、特に制限されず、
その種類や組み合わせ、および目的とするアルキルカテ
コールの反応により変わるが、(a’)/(b)、もし
くは(a)/(b’)のモル比で0.05〜4となる範
囲が、過酸化水素の選択率、及び、アルキルフェノール
の選択率に優れる点から好ましい。
素酸(b)との比率、又は、過塩素酸(a)とリン原子
含有酸素酸の塩(b’)との比率は、特に制限されず、
その種類や組み合わせ、および目的とするアルキルカテ
コールの反応により変わるが、(a’)/(b)、もし
くは(a)/(b’)のモル比で0.05〜4となる範
囲が、過酸化水素の選択率、及び、アルキルフェノール
の選択率に優れる点から好ましい。
【0013】本発明で用いられる、過塩素酸塩
(a’)、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過
塩素酸カリウム、過塩素酸ルビジウム及び過塩素酸セシ
ウム等のアルカリ金属の塩、過塩素酸ベリリウム、過塩
素酸マグネシウム、過塩素酸カルシウム、過塩素酸スト
ロンチウム及び過塩素酸バリウム等のアルカリ度類金属
の塩が挙げられる。そのなかでも、過塩素酸リチウム、
過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸マグ
ネシウム及び過塩素酸カルシウムが好ましく、特にナト
リウム、カリウム及びマグネシウムの塩が、不均化によ
る副生物の生成を良好に抑制できる点から好ましい。な
お、これらの金属塩は複数を混合して用いてもよい。
(a’)、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過
塩素酸カリウム、過塩素酸ルビジウム及び過塩素酸セシ
ウム等のアルカリ金属の塩、過塩素酸ベリリウム、過塩
素酸マグネシウム、過塩素酸カルシウム、過塩素酸スト
ロンチウム及び過塩素酸バリウム等のアルカリ度類金属
の塩が挙げられる。そのなかでも、過塩素酸リチウム、
過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素酸マグ
ネシウム及び過塩素酸カルシウムが好ましく、特にナト
リウム、カリウム及びマグネシウムの塩が、不均化によ
る副生物の生成を良好に抑制できる点から好ましい。な
お、これらの金属塩は複数を混合して用いてもよい。
【0014】次に、リン原子含有酸素酸(b)として
は、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、ポリリン
酸類及びホスホン酸類が挙げられるが、入手が容易で、
触媒活性に優れる点からオルトリン酸、メタリン酸及び
ピロリン酸が好ましい。
は、オルトリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、ポリリン
酸類及びホスホン酸類が挙げられるが、入手が容易で、
触媒活性に優れる点からオルトリン酸、メタリン酸及び
ピロリン酸が好ましい。
【0015】リン原子含有酸素酸の塩(b’)として
は、リン原子含有酸素酸(b)のリチウム塩、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、ルビジウム塩及びセシウム塩等のア
ルカリ金属塩、ベリリウム塩、マグネシウム塩、カルシ
ウム塩、ストロンチウム塩及びバリウム塩等のアルカリ
度類金属塩等が挙げられるが、そのなかでも、オルトリ
ン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸
マグネシウム、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリ
ウム、メタリン酸マグネシウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸マグネシウム等が
好ましい。なお、これらの金属塩は複数を混合して用い
ることもできる。
は、リン原子含有酸素酸(b)のリチウム塩、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、ルビジウム塩及びセシウム塩等のア
ルカリ金属塩、ベリリウム塩、マグネシウム塩、カルシ
ウム塩、ストロンチウム塩及びバリウム塩等のアルカリ
度類金属塩等が挙げられるが、そのなかでも、オルトリ
ン酸ナトリウム、オルトリン酸カリウム、オルトリン酸
マグネシウム、メタリン酸ナトリウム、メタリン酸カリ
ウム、メタリン酸マグネシウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸マグネシウム等が
好ましい。なお、これらの金属塩は複数を混合して用い
ることもできる。
【0016】本発明で使用するケトン系有機溶媒は、特
に制限はないが、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノ
ン及びベンゾフェノン等が挙げられる。そのなかでも、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセト
フェノン及びベンゾフェノンが過酸化水素の選択率が著
しく優れる点から好ましい。
に制限はないが、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノ
ン及びベンゾフェノン等が挙げられる。そのなかでも、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、アセト
フェノン及びベンゾフェノンが過酸化水素の選択率が著
しく優れる点から好ましい。
【0017】使用するケトン系有機溶媒の量は、特に制
限はないが、過酸化水素1モルに対して0.05〜5モ
ルとなる範囲が好ましい。即ち、0.05モル以上にお
いて反応速度が大きくなって反応時間を短縮できる他、
過酸化水素の選択率が良好なものとなり、一方、5モル
以下においては、釜当たりの得量が多くなる他、ケトン
の回収も容易になる。
限はないが、過酸化水素1モルに対して0.05〜5モ
ルとなる範囲が好ましい。即ち、0.05モル以上にお
いて反応速度が大きくなって反応時間を短縮できる他、
過酸化水素の選択率が良好なものとなり、一方、5モル
以下においては、釜当たりの得量が多くなる他、ケトン
の回収も容易になる。
【0018】また、本発明の方法は、必要に応じて溶媒
の存在下にて行うこともできる。使用できる溶媒として
は、当該反応系に対して不活性なものであればよく、具
体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、tert−ブタノール等のアルコール類、n−ペン
タン、シクロヘキサン等の飽和脂肪属炭化水素類、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類、ジクロロエタン、テトラクロロエタン
等のハロゲン化水素などが挙げられる。
の存在下にて行うこともできる。使用できる溶媒として
は、当該反応系に対して不活性なものであればよく、具
体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、tert−ブタノール等のアルコール類、n−ペン
タン、シクロヘキサン等の飽和脂肪属炭化水素類、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
等のエーテル類、ジクロロエタン、テトラクロロエタン
等のハロゲン化水素などが挙げられる。
【0019】反応方法は、回分方式、連続方式いずれで
もよいが、前述した通り、タール成分の生成を抑制し、
選択率を向上させる点から、回分方式においては過酸化
水素を一度に加えることが好ましく、連続方式において
は、チューブラーリアクターを用いた連続方法において
は連続的乃至断続的に過酸化水素を加えることが好まし
い。また、連続方式の場合、プラグフローにより近い方
式を採用することが好ましい。この際、圧力は常圧、加
圧いずれの状態でもよい。
もよいが、前述した通り、タール成分の生成を抑制し、
選択率を向上させる点から、回分方式においては過酸化
水素を一度に加えることが好ましく、連続方式において
は、チューブラーリアクターを用いた連続方法において
は連続的乃至断続的に過酸化水素を加えることが好まし
い。また、連続方式の場合、プラグフローにより近い方
式を採用することが好ましい。この際、圧力は常圧、加
圧いずれの状態でもよい。
【0020】反応終了後の精製方法は、特に限定される
ものではないが、例えば、アルキルフェノールとして、
第3級アルキルフェノールを用いる場合は、段数20〜
40段の回分蒸留塔を用い、 第一段:4〜20kPa、還留比0.5〜2の範囲の条
件で蒸留を行い、未反応アルキルフェノールを回収し、 第二段:次いで、3〜8kPaの圧力条件下、還留比を
6〜12に徐々に上昇させて、副生成物である2,4−
ジ−t−ブチルフェノールを回収し、 第三段:次いで、3〜8kPa、還留比0.5〜2で目
的とするアルキルカテコールを留出させて目的物を得る
ことができる。
ものではないが、例えば、アルキルフェノールとして、
第3級アルキルフェノールを用いる場合は、段数20〜
40段の回分蒸留塔を用い、 第一段:4〜20kPa、還留比0.5〜2の範囲の条
件で蒸留を行い、未反応アルキルフェノールを回収し、 第二段:次いで、3〜8kPaの圧力条件下、還留比を
6〜12に徐々に上昇させて、副生成物である2,4−
ジ−t−ブチルフェノールを回収し、 第三段:次いで、3〜8kPa、還留比0.5〜2で目
的とするアルキルカテコールを留出させて目的物を得る
ことができる。
【0021】ここで、本発明では、既述の通り、副生成
物である2,4−ジ−t−アルキルフェノールの生成量
が少ないため、第二段に係る時間を短縮できる。即ち、
特公昭55−30781号公報に記載された、過塩素
酸、リンタングステン酸及びケイタングステン酸等を用
いた場合には、第二段における還留比を12〜24に上
昇させなければならず、生産コスト並びに蒸留時間の長
期化を招くものであった。
物である2,4−ジ−t−アルキルフェノールの生成量
が少ないため、第二段に係る時間を短縮できる。即ち、
特公昭55−30781号公報に記載された、過塩素
酸、リンタングステン酸及びケイタングステン酸等を用
いた場合には、第二段における還留比を12〜24に上
昇させなければならず、生産コスト並びに蒸留時間の長
期化を招くものであった。
【0022】また、アルキルフェノールとして、第3級
アルキルフェノールの他のアルキルフェノールを用いる
場合は、上記精製方法における第二段を省略して精製を
行い目的物を得ることができる。
アルキルフェノールの他のアルキルフェノールを用いる
場合は、上記精製方法における第二段を省略して精製を
行い目的物を得ることができる。
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
実施例において、対過酸化水素選択率とは、仕込んだ過
酸化水素のに対し得られたアルキルカテコールのモル%
を、対フェノール選択率とは、転化したアルキルフェノ
ールに対し得られたアルキルカテコールのモル%を示
す。
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
実施例において、対過酸化水素選択率とは、仕込んだ過
酸化水素のに対し得られたアルキルカテコールのモル%
を、対フェノール選択率とは、転化したアルキルフェノ
ールに対し得られたアルキルカテコールのモル%を示
す。
【0023】実施例1 撹拌機、冷却機、温度計を備えた300mlの四つ口フ
ラスコに、p−t−ブチルフェノール150g(1.0
モル)、メチルイソブチルケトン5.0g(0.050
モル)を加え102℃に加熱し、過塩素酸ナトリウム一
水和物0.020g(0.14ミリモル)、ピロリン酸
0.041g(0.23ミリモル)を加えた後、60重
量%過酸化水素5.67g(0.10モル)を加え、3
0分間撹拌し反応させた。得られた反応液は、4−te
rt−ブチルカテコール10.6gを含有しており、対
過酸化水素選択率63.9%、対フェノール選択率8
7.6%であった。また不均化により2,4−ジ−te
rt−ブチルフェノールが0.2g生成していた。次い
で、30段の回分蒸留塔を用い、13kPa、還留比
0.5で未反応tert−ブチルフェノールを回収し、
次いで、4kPaの圧力条件下、還留比を6〜12に徐
々に上昇させて、副生成物である2,4−ジ−tert
−ブチルフェノールを回収し、次いで、4kPa、還留
比1.0で目的とする4−tert−ブチルカテコール
を単離した。
ラスコに、p−t−ブチルフェノール150g(1.0
モル)、メチルイソブチルケトン5.0g(0.050
モル)を加え102℃に加熱し、過塩素酸ナトリウム一
水和物0.020g(0.14ミリモル)、ピロリン酸
0.041g(0.23ミリモル)を加えた後、60重
量%過酸化水素5.67g(0.10モル)を加え、3
0分間撹拌し反応させた。得られた反応液は、4−te
rt−ブチルカテコール10.6gを含有しており、対
過酸化水素選択率63.9%、対フェノール選択率8
7.6%であった。また不均化により2,4−ジ−te
rt−ブチルフェノールが0.2g生成していた。次い
で、30段の回分蒸留塔を用い、13kPa、還留比
0.5で未反応tert−ブチルフェノールを回収し、
次いで、4kPaの圧力条件下、還留比を6〜12に徐
々に上昇させて、副生成物である2,4−ジ−tert
−ブチルフェノールを回収し、次いで、4kPa、還留
比1.0で目的とする4−tert−ブチルカテコール
を単離した。
【0024】実施例2 実施例1において、ピロリン酸0.017g(0.09
6ミリモル)を使用した以外は同様に行った。得られた
反応液は、4−tert−ブチルカテコール9.9gを
含有しており、対過酸化水素選択率59.6%、対フェ
ノール選択率80.5%であった。また不均化により
2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが0.3g生
成していた。次いで、実施例1と同様にして、4−te
rt−ブチルカテコールを単離した。
6ミリモル)を使用した以外は同様に行った。得られた
反応液は、4−tert−ブチルカテコール9.9gを
含有しており、対過酸化水素選択率59.6%、対フェ
ノール選択率80.5%であった。また不均化により
2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが0.3g生
成していた。次いで、実施例1と同様にして、4−te
rt−ブチルカテコールを単離した。
【0025】実施例3 実施例1において過塩素酸ナトリウム一水和物の替わり
に60重量%過塩素酸0.024g(0.14ミリモ
ル)、ピロリン酸の替わりにピロリン酸ナトリウム十水
和物0.052(0.12ミリモル)を使用した以外は
同様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチ
ルカテコール10.0gを含有しており、対過酸化水素
選択率60.2%、対フェノール選択率79.9%であ
った。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチル
フェノールが0.4g生成していた。次いで、実施例1
と同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離
した。
に60重量%過塩素酸0.024g(0.14ミリモ
ル)、ピロリン酸の替わりにピロリン酸ナトリウム十水
和物0.052(0.12ミリモル)を使用した以外は
同様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチ
ルカテコール10.0gを含有しており、対過酸化水素
選択率60.2%、対フェノール選択率79.9%であ
った。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチル
フェノールが0.4g生成していた。次いで、実施例1
と同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離
した。
【0026】実施例4 実施例1において過塩素酸ナトリウム一水和物の替わり
に60重量%過塩素酸0.048g(0.28ミリモ
ル)、ピロリン酸の替わりにピロリン酸ナトリウム十水
和物0.052(0.12ミリモル)を使用した以外は
同様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチ
ルカテコール9.9gを含有しており、対過酸化水素選
択率59.6%、対フェノール選択率78.4%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.5g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
に60重量%過塩素酸0.048g(0.28ミリモ
ル)、ピロリン酸の替わりにピロリン酸ナトリウム十水
和物0.052(0.12ミリモル)を使用した以外は
同様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチ
ルカテコール9.9gを含有しており、対過酸化水素選
択率59.6%、対フェノール選択率78.4%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.5g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
【0027】実施例5 実施例1において、過塩素酸ナトリウム一水和物0.0
080g(0.057ミリモル)を使用し、反応温度を
110℃とした以外は同様に行った。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール9.8gを含有し
ており、対過酸化水素選択率59.0%、対フェノール
選択率82.1%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが0.2g生成してい
た。次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブ
チルカテコールを単離した。
080g(0.057ミリモル)を使用し、反応温度を
110℃とした以外は同様に行った。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール9.8gを含有し
ており、対過酸化水素選択率59.0%、対フェノール
選択率82.1%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが0.2g生成してい
た。次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブ
チルカテコールを単離した。
【0028】実施例6 実施例1において、過塩素酸ナトリウム一水和物0.0
72g(0.51ミリモル)、ピロリン酸0.090g
(0.50ミリモル)を使用した以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
0.5gを含有しており、対過酸化水素選択率63.3
%、対フェノール選択率84.0%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.3g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
72g(0.51ミリモル)、ピロリン酸0.090g
(0.50ミリモル)を使用した以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
0.5gを含有しており、対過酸化水素選択率63.3
%、対フェノール選択率84.0%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.3g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
【0029】実施例7 実施例1において、過塩素酸ナトリウム一水和物0.2
7(1.9ミリモル)ピロリン酸0.32g(1.8ミ
リモル)を使用した以外は同様に行った。得られた反応
液は、4−tert−ブチルカテコール10.3gを含
有しており、対過酸化水素選択率62.0%、対フェノ
ール選択率80.0%であった。また不均化により2,
4−ジ−tert−ブチルフェノールが0.4g生成し
ていた。次いで、実施例1と同様にして、4−tert
−ブチルカテコールを単離した。
7(1.9ミリモル)ピロリン酸0.32g(1.8ミ
リモル)を使用した以外は同様に行った。得られた反応
液は、4−tert−ブチルカテコール10.3gを含
有しており、対過酸化水素選択率62.0%、対フェノ
ール選択率80.0%であった。また不均化により2,
4−ジ−tert−ブチルフェノールが0.4g生成し
ていた。次いで、実施例1と同様にして、4−tert
−ブチルカテコールを単離した。
【0030】実施例8 実施例1において、ピロリン酸の替わりにオルトリン酸
0.044g(0.45ミリモル)を使用した以外は同
様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチル
カテコール10.5gを含有しており、対過酸化水素選
択率63.3%、対フェノール選択率84.6%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.2g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
0.044g(0.45ミリモル)を使用した以外は同
様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチル
カテコール10.5gを含有しており、対過酸化水素選
択率63.3%、対フェノール選択率84.6%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.2g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
【0031】実施例9 実施例1において過塩素酸ナトリウム一水和物の替わり
に過塩素酸カリウム0.022g(0.16ミリモ
ル)、ピロリン酸の替わりにオルトリン酸0.023g
(0.23ミリモル)を使用した以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
0.5gを含有しており、対過酸化水素選択率63.3
%、対フェノール選択率84.5%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.3g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
に過塩素酸カリウム0.022g(0.16ミリモ
ル)、ピロリン酸の替わりにオルトリン酸0.023g
(0.23ミリモル)を使用した以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
0.5gを含有しており、対過酸化水素選択率63.3
%、対フェノール選択率84.5%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.3g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
【0032】実施例10 実施例1において過塩素酸ナトリウム一水和物の替わり
に過塩素酸マグネシウム0.0090g(0.040ミ
リモル)、ピロリン酸の替わりにメタリン酸0.018
g(0.23ミリモル)を使用した以外は同様に行っ
た。得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコー
ル10.6gを含有しており、対過酸化水素選択率6
3.9%、対フェノール選択率80.2%であった。ま
た不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノー
ルが0.5g生成していた。次いで、実施例1と同様に
して、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
に過塩素酸マグネシウム0.0090g(0.040ミ
リモル)、ピロリン酸の替わりにメタリン酸0.018
g(0.23ミリモル)を使用した以外は同様に行っ
た。得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコー
ル10.6gを含有しており、対過酸化水素選択率6
3.9%、対フェノール選択率80.2%であった。ま
た不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノー
ルが0.5g生成していた。次いで、実施例1と同様に
して、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
【0033】実施例11 実施例1において、メチルイソブチルケトン30.0g
(0.30モル)を使用した以外は同様に行った。得ら
れた反応液は、4−tert−ブチルカテコール10.
4gを含有しており、対過酸化水素選択率62.7%、
対フェノール選択率82.1%であった。また不均化に
より2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが0.3
g生成していた。次いで、実施例1と同様にして、4−
tert−ブチルカテコールを単離した。
(0.30モル)を使用した以外は同様に行った。得ら
れた反応液は、4−tert−ブチルカテコール10.
4gを含有しており、対過酸化水素選択率62.7%、
対フェノール選択率82.1%であった。また不均化に
より2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが0.3
g生成していた。次いで、実施例1と同様にして、4−
tert−ブチルカテコールを単離した。
【0034】実施例12 実施例1において、メチルイソブチルケトン1.0g
(0.010モル)を使用した以外は同様に行った。得
られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
0.3gを含有しており、対過酸化水素選択率62.0
%、対フェノール選択率80.2%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.4g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
(0.010モル)を使用した以外は同様に行った。得
られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
0.3gを含有しており、対過酸化水素選択率62.0
%、対フェノール選択率80.2%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.4g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
【0035】実施例13 実施例1において、p−tert−ブチルフェノール2
25g(1.5モル)を使用した以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
1.7gを含有しており、対過酸化水素選択率70.5
%、対フェノール選択率78.0%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.5g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
25g(1.5モル)を使用した以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール1
1.7gを含有しており、対過酸化水素選択率70.5
%、対フェノール選択率78.0%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
0.5g生成していた。次いで、実施例1と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
【0036】実施例14 実施例1においてメチルイソブチルケトンの替わりにメ
チルエチルケトン3.6g(0.050モル)を使用
し、過塩素酸ナトリウム一水和物0.072g(0.5
1ミリモル)、ピロリン酸0.090g(0.50ミリ
モル)を使用した以外は同様に行った。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール9.7gを含有し
ており、対過酸化水素選択率58.4%、対フェノール
選択率83.7%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが0.3g生成してい
た。次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブ
チルカテコールを単離した。
チルエチルケトン3.6g(0.050モル)を使用
し、過塩素酸ナトリウム一水和物0.072g(0.5
1ミリモル)、ピロリン酸0.090g(0.50ミリ
モル)を使用した以外は同様に行った。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール9.7gを含有し
ており、対過酸化水素選択率58.4%、対フェノール
選択率83.7%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが0.3g生成してい
た。次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブ
チルカテコールを単離した。
【0037】実施例15 実施例1においてメチルイソブチルケトンの替わりにア
セトフェノン6.0g(0.050モル)を使用し、過
塩素酸ナトリウム一水和物0.072g(0.51ミリ
モル)、ピロリン酸0.090g(0.50ミリモル)
を使用した以外は同様に行った。得られた反応液は、4
−tert−ブチルカテコール10.6gを含有してお
り、対過酸化水素選択率63.9%、対フェノール選択
率80.9%であった。また不均化により2,4−ジ−
tert−ブチルフェノールが0.3g生成していた。
次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブチル
カテコールを単離した。
セトフェノン6.0g(0.050モル)を使用し、過
塩素酸ナトリウム一水和物0.072g(0.51ミリ
モル)、ピロリン酸0.090g(0.50ミリモル)
を使用した以外は同様に行った。得られた反応液は、4
−tert−ブチルカテコール10.6gを含有してお
り、対過酸化水素選択率63.9%、対フェノール選択
率80.9%であった。また不均化により2,4−ジ−
tert−ブチルフェノールが0.3g生成していた。
次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブチル
カテコールを単離した。
【0038】実施例16 実施例1においてメチルイソブチルケトンの替わりにベ
ンゾフェノン9.1g(0.050モル)を使用し、過
塩素酸ナトリウム一水和物0.072g(0.51ミリ
モル)、ピロリン酸0.090g(0.50ミリモル)
を使用した以外は同様に行った。得られた反応液は、4
−tert−ブチルカテコール9.2gを含有してお
り、対過酸化水素選択率55.4%、対フェノール選択
率80.9%であった。また不均化により2,4−ジ−
tert−ブチルフェノールが0.3g生成していた。
次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブチル
カテコールを単離した。
ンゾフェノン9.1g(0.050モル)を使用し、過
塩素酸ナトリウム一水和物0.072g(0.51ミリ
モル)、ピロリン酸0.090g(0.50ミリモル)
を使用した以外は同様に行った。得られた反応液は、4
−tert−ブチルカテコール9.2gを含有してお
り、対過酸化水素選択率55.4%、対フェノール選択
率80.9%であった。また不均化により2,4−ジ−
tert−ブチルフェノールが0.3g生成していた。
次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブチル
カテコールを単離した。
【0039】実施例17 実施例1においてp−tert−ブチルフェノールの替
わりにp−tert−オクチルフェノール206g
(1.0モル)を使用した以外は同様に行った。得られ
た反応液は、4−tert−オクチルカテコール12.
8gを含有しており、対過酸化水素選択率57.7%、
対フェノール選択率77.1%であった。また不均化に
より2,4−ジ−tert−オクチルフェノールが0.
5g生成していた。次いで、実施例1と同様にして、4
−tert−オクチルカテコールを単離した。
わりにp−tert−オクチルフェノール206g
(1.0モル)を使用した以外は同様に行った。得られ
た反応液は、4−tert−オクチルカテコール12.
8gを含有しており、対過酸化水素選択率57.7%、
対フェノール選択率77.1%であった。また不均化に
より2,4−ジ−tert−オクチルフェノールが0.
5g生成していた。次いで、実施例1と同様にして、4
−tert−オクチルカテコールを単離した。
【0040】実施例18 実施例1においてp−tert−ブチルフェノールの替
わりにp−sec−ブチルフェノール150g(1.0
モル)を使用した以外は同様に行った。得られた反応液
は、4−sec−ブチルカテコール10.7gを含有し
ており、対過酸化水素選択率64.5%、対フェノール
選択率81.4%であった。アルキル基が第二級のアル
キルフェノールであるため、不均化は起こらなかった。
次いで、30段の回分蒸留塔を用い、13kPa、還留
比0.5で未反応tert−ブチルフェノールを回収
し、次いで、4kPa、還留比1.0で目的とする4−
tert−ブチルカテコールを単離した。
わりにp−sec−ブチルフェノール150g(1.0
モル)を使用した以外は同様に行った。得られた反応液
は、4−sec−ブチルカテコール10.7gを含有し
ており、対過酸化水素選択率64.5%、対フェノール
選択率81.4%であった。アルキル基が第二級のアル
キルフェノールであるため、不均化は起こらなかった。
次いで、30段の回分蒸留塔を用い、13kPa、還留
比0.5で未反応tert−ブチルフェノールを回収
し、次いで、4kPa、還留比1.0で目的とする4−
tert−ブチルカテコールを単離した。
【0041】実施例19 実施例1においてメチルイソブチルケトン10g(0.
10モル)を使用し、反応温度を90℃とした以外は同
様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチル
カテコール10.2gを含有しており、対過酸化水素選
択率61.4%、対フェノール選択率78.0%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.3g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
10モル)を使用し、反応温度を90℃とした以外は同
様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチル
カテコール10.2gを含有しており、対過酸化水素選
択率61.4%、対フェノール選択率78.0%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.3g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
【0042】実施例20 実施例1において、反応温度を130℃とした以外は同
様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチル
カテコール10.4gを含有しており、対過酸化水素選
択率62.7%、対フェノール選択率80.1%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.3g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
様に行った。得られた反応液は、4−tert−ブチル
カテコール10.4gを含有しており、対過酸化水素選
択率62.7%、対フェノール選択率80.1%であっ
た。また不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェノールが0.3g生成していた。次いで、実施例1と
同様にして、4−tert−ブチルカテコールを単離し
た。
【0043】比較例1 撹拌機、冷却機、温度計を備えた300mlの四つ口フ
ラスコに、p−tert−ブチルフェノール150g
(1.0モル)を加え102℃に加熱し、過塩素酸マグ
ネシウム0.27g(1.2ミリモル)、ピロリン酸
0.11g(0.62ミリモル)を加えた後、70重量
%過酸化水素4.86g(0.10モル)を加え反応さ
せた。反応終了まで3時間を要した。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール8.7gを含有し
ており、対過酸化水素選択率52.4%、対フェノール
選択率78.0%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが0.5g生成してい
た。次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブ
チルカテコールを単離した。
ラスコに、p−tert−ブチルフェノール150g
(1.0モル)を加え102℃に加熱し、過塩素酸マグ
ネシウム0.27g(1.2ミリモル)、ピロリン酸
0.11g(0.62ミリモル)を加えた後、70重量
%過酸化水素4.86g(0.10モル)を加え反応さ
せた。反応終了まで3時間を要した。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール8.7gを含有し
ており、対過酸化水素選択率52.4%、対フェノール
選択率78.0%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが0.5g生成してい
た。次いで、実施例1と同様にして、4−tert−ブ
チルカテコールを単離した。
【0044】比較例2 撹拌機、冷却機、温度計を備えた300mlの四つ口フ
ラスコに、p−tert−ブチルフェノール150g
(1.0モル)を加え102℃に加熱し、ガス状の二酸
化硫黄0.10g(1.6ミリモル)を溶かし込んだ
後、70重量%過酸化水素4.86g(0.10モル)
を加え、30分間撹拌し反応させた。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール7.2gを含有し
ており、対過酸化水素選択率43.4%、対フェノール
選択率47.7%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが2.5g生成してい
た。次いで、30段の回分蒸留塔を用い、13kPa、
還留比0.5で未反応tert−ブチルフェノールを回
収し、次いで、4kPaの圧力条件下、還留比を12〜
24に徐々に上昇させて、副生成物である2,4−ジ−
tert−ブチルフェノールを回収し、次いで、4kP
a、還留比1.0で目的とする4−tert−ブチルカ
テコールを単離した。
ラスコに、p−tert−ブチルフェノール150g
(1.0モル)を加え102℃に加熱し、ガス状の二酸
化硫黄0.10g(1.6ミリモル)を溶かし込んだ
後、70重量%過酸化水素4.86g(0.10モル)
を加え、30分間撹拌し反応させた。得られた反応液
は、4−tert−ブチルカテコール7.2gを含有し
ており、対過酸化水素選択率43.4%、対フェノール
選択率47.7%であった。また不均化により2,4−
ジ−tert−ブチルフェノールが2.5g生成してい
た。次いで、30段の回分蒸留塔を用い、13kPa、
還留比0.5で未反応tert−ブチルフェノールを回
収し、次いで、4kPaの圧力条件下、還留比を12〜
24に徐々に上昇させて、副生成物である2,4−ジ−
tert−ブチルフェノールを回収し、次いで、4kP
a、還留比1.0で目的とする4−tert−ブチルカ
テコールを単離した。
【0045】比較例3 撹拌機、冷却機、温度計を備えた300mlの四つ口フ
ラスコに、p−tert−ブチルフェノール150g
(1.0モル)、メチルイソブチルケトン3.6g
(0.036モル)を加え102℃に加熱し、硫酸0.
045g(0.46ミリモル)を加えた後、60重量%
過酸化水素5.67g(0.10モル)を加え、30分
間撹拌し反応させた。得られた反応液は、4−tert
−ブチルカテコール8.3gを含有しており、対過酸化
水素選択率50.0%、対フェノール選択率67.2%
であった。また不均化により2,4−ジ−tert−ブ
チルフェノールが1.0g生成していた。次いで、比較
例2と同様にして、4−tert−ブチルカテコールを
単離した。
ラスコに、p−tert−ブチルフェノール150g
(1.0モル)、メチルイソブチルケトン3.6g
(0.036モル)を加え102℃に加熱し、硫酸0.
045g(0.46ミリモル)を加えた後、60重量%
過酸化水素5.67g(0.10モル)を加え、30分
間撹拌し反応させた。得られた反応液は、4−tert
−ブチルカテコール8.3gを含有しており、対過酸化
水素選択率50.0%、対フェノール選択率67.2%
であった。また不均化により2,4−ジ−tert−ブ
チルフェノールが1.0g生成していた。次いで、比較
例2と同様にして、4−tert−ブチルカテコールを
単離した。
【0046】比較例4 比較例3において硫酸を加えた後オルトリン酸0.04
5(0.46ミリモル)を加えた以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール
8.7gを含有しており、対過酸化水素選択率52.4
%、対フェノール選択率66.6%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
1.0g生成していた。次いで、比較例2と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
5(0.46ミリモル)を加えた以外は同様に行った。
得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコール
8.7gを含有しており、対過酸化水素選択率52.4
%、対フェノール選択率66.6%であった。また不均
化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノールが
1.0g生成していた。次いで、比較例2と同様にし
て、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
【0047】比較例5 比較例3において硫酸の替わりに60%過塩素酸0.0
77g(0.46ミリモル)を加えた以外は同様に行っ
た。得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコー
ル10.0gを含有しており、対過酸化水素選択率6
0.2%、対フェノール選択率69.8%であった。ま
た不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノー
ルが1.0g生成していた。次いで、比較例2と同様に
して、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
77g(0.46ミリモル)を加えた以外は同様に行っ
た。得られた反応液は、4−tert−ブチルカテコー
ル10.0gを含有しており、対過酸化水素選択率6
0.2%、対フェノール選択率69.8%であった。ま
た不均化により2,4−ジ−tert−ブチルフェノー
ルが1.0g生成していた。次いで、比較例2と同様に
して、4−tert−ブチルカテコールを単離した。
【発明の効果】本発明によれば、過酸化水素の選択率、
及び、アルキルフェノールのヒドロキシル化のオルソ位
への選択率に優れ、然も、分離が困難な2,4−ジ−t
ert−アルキルフェノールの生成を抑制でき、生産
性、生産コスト削減効果に著しく優れるアルキルカテコ
ールの製造方法を提供できる。
及び、アルキルフェノールのヒドロキシル化のオルソ位
への選択率に優れ、然も、分離が困難な2,4−ジ−t
ert−アルキルフェノールの生成を抑制でき、生産
性、生産コスト削減効果に著しく優れるアルキルカテコ
ールの製造方法を提供できる。
Claims (8)
- 【請求項1】 アルキルフェノールと過酸化水素とを、
過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれらの金属塩、並
びに、ケトン系有機溶媒の存在下に反応させることを特
徴とするアルキルカテコールの製造方法。 - 【請求項2】 過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれ
らの金属塩の使用量が、過酸化水素に対するモル比で
0.05〜10モル%となる範囲である請求項1記載の
製造方法。 - 【請求項3】 過塩素酸、リン原子含有酸素酸及びそれ
らの金属塩が、過塩素酸金属塩(a’)とリン原子含有
酸素酸(b)との併用したもの、或は、過塩素酸(a)
とリン原子含有酸素酸の塩(b’)とを併用したもので
ある請求項1又は2記載の製造方法。 - 【請求項4】 過塩素酸金属塩(a’)とリン原子含有
酸素酸(b)との使用割合が(a')/(b)のモル比で0.
1〜4となる範囲である請求項3記載の製造方法。 - 【請求項5】 過塩素酸(a)とリン原子含有酸素酸の
塩(b’)との使用割合が、(a)/(b’)のモル比で0.
1〜4となる範囲である請求項3記載の製造方法。 - 【請求項6】 アルキルフェノールの導入量が、過酸化
水素に対するモル比で3〜30である請求項1〜5の何
れか1つに記載の製造方法。 - 【請求項7】 ケトン系有機溶媒の使用量が、過酸化水
素に対するモル比で0.05〜5である請求項1〜6の
何れか一つに記載の製造方法。 - 【請求項8】 反応容器にアルキルフェノールと、ケト
ン系有機溶媒と、酸金属塩(a’)及びリン原子含有酸
素酸(b)、又は、過塩素酸(a)及びリン原子含有酸
素酸(b’)とを導入、混合した後、攪拌下に過酸化水
素を系内に導入し、80〜150℃の温度条件で反応さ
せる請求項1〜7の何れか1つに記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12097998A JPH11310543A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | アルキルカテコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12097998A JPH11310543A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | アルキルカテコールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11310543A true JPH11310543A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14799787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12097998A Pending JPH11310543A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | アルキルカテコールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11310543A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513041A (ja) * | 2011-02-17 | 2014-05-29 | ロディア オペレーションズ | フェノールおよびフェノールエーテルのヒドロキシル化方法 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP12097998A patent/JPH11310543A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014513041A (ja) * | 2011-02-17 | 2014-05-29 | ロディア オペレーションズ | フェノールおよびフェノールエーテルのヒドロキシル化方法 |
US9035106B2 (en) | 2011-02-17 | 2015-05-19 | Rhodia Operations | Method for the hydroxylation of phenols and phenol ethers |
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