JPH11310542A - ビストリフルオロメチルベンゼンの製造方法 - Google Patents

ビストリフルオロメチルベンゼンの製造方法

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JPH11310542A JP10117013A JP11701398A JPH11310542A JP H11310542 A JPH11310542 A JP H11310542A JP 10117013 A JP10117013 A JP 10117013A JP 11701398 A JP11701398 A JP 11701398A JP H11310542 A JPH11310542 A JP H11310542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キシレンから対応するビストリフルオロメチル
ベンゼンを製造する工業的生産において有利な方法を提
供する。 【解決手段】一般式(1)、 (mは、1、2または3を表す。)で表される化合物を
塩素により塩素化して対応するトリクロロメチルトリフ
ルオロメチルベンゼンを製造する工程、および得られた
トリクロロメチルトリフルオロメチルベンゼンをフッ化
水素によりフッ素化して対応するビストリフルオロメチ
ルベンゼンを製造する工程からなるビストリフルオロメ
チルベンゼンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医農薬中間体、機
能性物質原料、反応溶剤、洗浄溶剤などとして有用なビ
ストリフルオロメチルベンゼンの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ビストリフルオロメチルベンゼンの製造方
法には、例えば1,4−ビストリフルオロメチルベンゼ
ンの製造方法として、パラキシレンを塩素化して得られ
る1,4−ビストリクロロメチルベンゼンをフッ化水素
でフッ素化する方法が知られており、その際、無触媒で
150〜200℃(Ind. eng. Chem. 39 [1947] 302)、
五塩化アンチモン触媒存在下室温(J. Am. Chem. Soc. 7
1[1949] 1490)などの反応条件が提案されている。
【0003】また、テレフタル酸を120℃で四フッ化
硫黄によりフッ素化する方法(USP2,859,245)も知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上に挙げた1,4−ビ
ストリクロロメチルベンゼンをフッ化水素でフッ素化す
る方法は、反応率、選択率ともに優れた方法であるが、
1,4−ビストリクロロメチルベンゼンの融点が111
℃と高いため常温で固体で取り扱いがたいため、高温で
溶融したり溶媒に溶解して液体として取り扱うことが一
般的である。
【0005】本発明では、常温または比較的低温で液体
として取り扱える化合物を原料とすることで、製造操作
を簡便なものにする。
【0006】
【課題を解決するための具体的手段】本発明者らは、上
記課題を解決するためにパラキシレンから1,4−ビス
トリフルオロメチルベンゼンを製造する方法について検
討したところ、パラキシレンを塩素で塩素化すると1,
4−ビストリクロロメチルベンゼンとともに1−トリク
ロロメチル−4−ジクロロメチルベンゼンが得られこれ
らの混合物の融点が比較的低い(60℃以下)ことを知
り、これをフッ化水素でフッ素化したところ1,4−ビ
ストリフルオロメチルベンゼンと1−ジクロロメチル−
4−トリフルオロメチルベンゼンを主とする混合物が得
られた。この反応で得られた1−ジクロロメチル−4−
トリフルオロメチルベンゼンは目的生成物ではないので
その処分は重要な問題であるが、1−ジクロロメチル−
4−トリフルオロメチルベンゼンは容易に塩素化を受け
1−トリクロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼ
ンとなり、さらにこれは容易にフッ化水素によりフッ素
化され1,4−ビストリフルオロメチルベンゼンとなる
ことを見いだし本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、一般式(1)、
【0008】
【化3】
【0009】(mは、1、2または3を表す。)で表さ
れる化合物を塩素により塩素化して対応するトリクロロ
メチルトリフルオロメチルベンゼンを製造する工程、お
よび得られたトリクロロメチルトリフルオロメチルベン
ゼンをフッ化水素によりフッ素化して対応するビストリ
フルオロメチルベンゼンを製造する工程からなるビスト
リフルオロメチルベンゼンの製造方法である。
【0010】本発明の方法を適用する場合において、一
般式(1)で表される化合物が一般式(2)、
【0011】
【化4】
【0012】(nは、1、2または3を表す。)で表さ
れる置換基が互いにパラ位にある化合物であり、トリク
ロロメチルトリフルオロメチルベンゼンが1−トリクロ
ロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼンであり、ビ
ストリフルオロメチルベンゼンが1,4−ビストリフル
オロメチルベンゼンであるのは好ましい例である。
【0013】キシレンを塩素で塩素化すると二つのメチ
ル基の水素が任意の数だけ塩素化された化合物が得られ
るが、150〜170℃程度の十分に高い温度と光触媒
やベンズアミドなどの触媒を用いると、例えば、パラキ
シレンからは1,4−ビストリクロロメチルベンゼンを
主生成物として得ることができる。このような生成物か
ら1,4−ビストリクロロメチルベンゼンを分離し、低
塩素化物を再度塩素化反応工程に戻すことで1,4−ビ
ストリクロロメチルベンゼンを製造することができ、こ
れをフッ化水素によりフッ素化することで1,4−ビス
トリフルオロメチルベンゼンとすることができる。
【0014】しかしながら、この方法では既に上で述べ
たように融点の高い常温で固体である化合物をフッ素化
することになり、製造操作上好ましくない。本発明の方
法をパラキシレンに適用すると、パラキシレンの塩素化
で得られた1,4−ビストリクロロメチルベンゼンと1
−ジクロロメチル−4−トリクロロメチルベンゼンの混
合物を分離することなく液体としてフッ素化し生成した
1,4−ビストリフルオロメチルベンゼンと1−ジクロ
ロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼンの混合物と
して取得し、その混合物を蒸留などの方法で分離するこ
とで1,4−ビストリフルオロメチルベンゼンと1−ジ
クロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼンのそれ
ぞれを得ることができる。
【0015】この様にして副生成物として得られる1−
ジクロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼンを本
発明の方法により塩素化し、次いでフッ素化することで
1,4−ビストリフルオロメチルベンゼンとすることが
できるが、どの反応工程においても固体を取り扱う必要
がなく工業的生産において極めて有利な方法である。
【0016】本発明の塩素化反応は、反応領域において
一般式(1)で表される化合物と塩素を接触させること
で行われる。反応領域としてはガラス、ステンレス鋼、
鉄、またはガラス、フッ素樹脂などでライニングされた
反応容器が採用される。一般式(1)で表される化合物
と塩素の接触方法は特に限定されず、流通系またはバッ
チ式あるいは半バッチ式で行うことができる。例を挙げ
れば、予め反応容器に仕込まれた一般式(1)で表され
る化合物に塩素ガスを吹き込むことで行うのが一般的で
あり、好適に採用される。反応を進行させるためには触
媒、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバ
レロニトリルなどのアゾ化合物、過酸化ベンゾイル、過
酸化ドデカノイル、過酸化ジラウロイル、t−ブチルパ
ーオキシピバレートなどの過酸化物などのラジカル開始
剤、赤燐、五塩化燐、三塩化燐、トリフェニルフォスフ
ィン、亜リン酸トリフェニルなどの燐化合物などが使用
され、また、光を照射することが行われる。反応温度は
使用する触媒の種類により異なるが、0〜120℃程度
であり、40〜100℃が好ましく、50〜80℃がよ
り好ましい。また、同様に一般式(1)で表される化合
物が有する塩素数によっても異なるが、0℃未満では反
応は殆ど進まず、120℃を超えると反応収率が低下す
るので好ましくない。塩素化反応は発熱を伴うので反応
温度は外部から加熱または冷却するとともに塩素導入速
度を変化させたりまたは塩素ガスを不活性ガスで希釈す
ることで調節することができる。反応圧力は反応に殆ど
影響を及ぼさないので特に加圧することは必要がなく、
通常0.5〜10kg/cm2であり、1〜3kg/c
2で行うことができる。
【0017】反応に使用する塩素量は、一般式(1)で
表される化合物1モルに対しmモル以上であればよい
が、おおよそm〜2mモル程度であり、反応装置あるい
は反応操作を最適化することでmモル程度とすることが
できる。具体的には、例えば、1−ジクロロメチル−4
−トリフルオロメチルベンゼン1モルに対し塩素は1〜
2モルの使用量であり、最適化によりほぼ1モル程度の
使用量とすることができ、1−クロロメチル−4−トリ
フルオロメチルベンゼン1モルに対し塩素は2〜4モル
の使用量であり、最適化によりほぼ2モル程度の使用量
とすることができる。最適化は反応条件を設定するとと
もに、塩素化反応が気−液接触反応であることから、接
触効率を高めるための慣用の手段、例えば、撹拌装置、
ガス吹き込み装置、スパージャーなどの使用、または多
段塩素化反応装置による方法を適宜採用することは有効
である。
【0018】また、本発明の方法は溶媒の存在下で行う
こともできる。使用される溶媒としては原料および生成
物を溶解することができ、塩素化反応で不活性な溶媒で
あり、さらに生成物と充分な沸点差を有することが好ま
しく、例えば、四塩化炭素、クロロホルム、テトラクロ
ロエタン、モノクロロベンゼン、o−、m−、p−ジク
ロロベンゼン、トリクロロベンゼン、モノブロモベンゼ
ン、ジブロモベンゼン、2,3−、2,4−、2,5
−、2,6−、3,4−、3,5−ジクロロベンゾトリ
フルリド、3,4,5−トリクロロベンゾトリフルオリ
ドまたはビストリフルオロメチルベンゼンなどが挙げら
れる。
【0019】本発明にかかる塩素化反応により得られた
トリクロロメチルトリフルオロメチルベンゼンは蒸留な
どの通常の精製処理により高純度の製品とすることもで
きるが、本発明にかかるフッ素化反応の原料に供する場
合にはその様な製品でも良いが敢えて精製したものを使
用する必要はない。
【0020】本発明のフッ素化反応は、トリクロロメチ
ルトリフルオロメチルベンゼンとフッ化水素を接触させ
ることで行い、液相フッ素化反応で慣用される金属ハロ
ゲン化物、例えば、五塩化アンチモン、四塩化スズなど
を触媒として使用することもできるが、無触媒でもよ
い。触媒を用いると0℃以上の温度で反応し、反応が早
くなるので例えば室温以下でおこなうことが必要となる
ことがある等、却て反応操作が困難となるなど好ましく
ない場合がある。無触媒の場合、反応温度は40〜15
0℃であり、50〜100℃が好ましい。40℃未満で
は反応が遅く生産効率が悪く、150℃を超えると重合
性物質の生成などによりビストリフルオロメチルベンゼ
ンの収率を下げるので好ましくない。フッ素化反応で
は、トリクロロメチルトリフルオロメチルベンゼン1モ
ルに対しフッ化水素を3〜50モル、好ましくは3〜2
0モルを使用する。
【0021】フッ素化反応は、モネル、ハステロイ、ニ
ッケルまたはこれらの金属やポリテトラフルオロエチレ
ン、パーフルオロポリエーテル樹脂などのフッ素樹脂で
ライニングされた耐圧容器中で攪拌機を使用して行わ
れ、バッチ式反応、連続式反応または半連続式反応の形
式が採られる。反応圧力は、1〜100kg/cm2
あり、装置上の制約から通常は30kg/cm2以下で
ある。1kg/cm2未満では上記した好ましい反応温
度でフッ化水素が液化せず反応が進まないことがあり、
特にメリットはない。
【0022】フッ素化反応を行う際には、不活性な溶媒
を使用することができる。その様な溶媒としては、例え
ば、1,4−ビストリフルオロメチルベンゼンなどの目
的反応生成物が挙げられる。
【0023】以下、実施例をもって本発明を詳細に説明
するが、本発明の実施態様はこれに限られない。実施例
中の%は別途注記がない限りガスクロマトグラフの面積
%を表す。
【0024】
【実施例】〔実施例1〕攪拌機と還流冷却器を備えた1
リットルのガラス製四つ口フラスコに1−ジクロロメチ
ル−4−トリフルオロメチルベンゼン620gを仕込
み、撹拌しながら緩く窒素ガスを吹き込み昇温を始め
た。反応液の温度が70℃に達した時、窒素ガスの導入
を停止し2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AI
BN)4.5gを投入し、その15分後に塩素ガスを3
8g/hrの速度で供給を始めた。この時を反応開始時
とする。反応器から流出するガスは水トラップ次いで苛
性ソーダ水溶液トラップを通して排出した。その後反応
温度を75〜80℃に保ち、2時間毎にAIBNを2.
2g添加し7時間反応を継続し、塩素ガスの導入を停止
し、窒素ガスを導入し反応器を室温まで冷却した。
【0025】反応器内容物は、687gであり、ガスク
ロマトグラフで分析したところ、1−トリクロロメチル
−4−トリフルオロメチルベンゼンが96.3%と1−
ジクロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼンが
1.6%含まれていた。
【0026】〔実施例2〕攪拌機と還流冷却器を備えた
100ミリリットルの二個のガラス製四つ口フラスコを
用意し、第一のフラスコには塩素ボンベから塩素ガスが
吹き込めるように挿入管を設け、第二のフラスコには第
一のフラスコの還流冷却器を流出したガスが吹き込める
ように挿入管を設けた。第一および第二のフラスコに1
−ジクロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼンを
それぞれ121g仕込んだ。撹拌しながら、塩素を吹き
込むために用意した第一のフラスコの挿入管から緩く窒
素ガスを吹き込み昇温を始めた。反応液の温度が65℃
に達した時、窒素ガスの導入を停止し2,2’−アゾビ
スイソブチロニトリル(AIBN)0.174gをそれ
ぞれのフラスコに投入し、その15分後に塩素ガスの供
給を始めた。この時を反応開始時とする。反応器から流
出するガスは水トラップ次いで苛性ソーダ水溶液トラッ
プを通して排出した。その後反応温度を65〜70℃に
保ち、2時間毎にAIBNをそれぞれの反応器に0.1
74g添加し8.5時間反応を継続し、塩素ガスの導入
を停止し、その後1時間に亘り窒素ガスを導入し反応器
を室温まで冷却した。塩素ガスの導入量は平均6g/h
rであった。
【0027】第一と第二のフラスコの内容物は、それぞ
れ139gと130gであり、ガスクロマトグラフで分
析したところ、第一のフラスコには1−トリクロロメチ
ル−4−トリフルオロメチルベンゼン98.4%と1−
ジクロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼン0.
7%が含まれていた。第二のフラスコには1−トリクロ
ロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼン44.8%
と未反応の1−ジクロロメチル−4−トリフルオロメチ
ルベンゼンが含まれていた。
【0028】〔実施例3〕還流冷却器を備えた50ミリ
リットルのステンレス製オートクレーブに実施例2で得
られた純度98.4%の1−トリクロロメチル−4−ト
リフルオロメチルベンゼン15gと無水フッ化水素10
gを仕込み、密閉後反応を開始し60℃まで徐々に加熱
した。昇温にともなって内圧が上昇したが11kg/c
2に達したところで還流冷却器の出口側に設けたニー
ドルバルブをゆっくりと開き9kg/cm2とした。そ
の後徐々に昇温し7時間で85℃になるまで同じ圧力調
製操作を繰り返した。反応開始後7時間で圧力の上昇が
なくなった時点でオートクレーブを冷却し、圧力を解放
したあとで内部の反応液を氷の入った容器に取り出し、
分液して有機物を得た。有機物は10.54gあり、こ
れをガスクロマトグラフで分析したところ、1,4−ビ
ストリフルオロメチルベンゼンは97.6%であり、他
に1−ジクロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼ
ンが0.05%含まれていた。
【0029】
【発明の効果】本発明の方法は、キシレンから対応する
ビストリフルオロメチルベンゼンを製造する際に、主な
反応試剤として何れの反応工程においても固体を取り扱
う必要がなく、塩素化工程が比較的低温で行えるため工
業的生産において有利である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)、 【化1】 (mは、1、2または3を表す。)で表される化合物を
    塩素により塩素化して対応するトリクロロメチルトリフ
    ルオロメチルベンゼンを製造する工程、および得られた
    トリクロロメチルトリフルオロメチルベンゼンをフッ化
    水素によりフッ素化して対応するビストリフルオロメチ
    ルベンゼンを製造する工程からなるビストリフルオロメ
    チルベンゼンの製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(1)で表される化合物を塩素によ
    り塩素化することからなる対応するトリクロロメチルト
    リフルオロメチルベンゼンの製造方法
  3. 【請求項3】ラジカル開始剤または光照射下、反応温度
    0〜120℃、一般式(1)で表される化合物1モルに
    対しmモル(mは(1)式と同じ。)以上の塩素を供給
    し反応させることからなる請求項2記載のトリクロロメ
    チルトリフルオロメチルベンゼンの製造方法。
  4. 【請求項4】トリクロロメチルトリフルオロメチルベン
    ゼンをフッ化水素によりフッ素化するビストリフルオロ
    メチルベンゼンの製造方法。
  5. 【請求項5】金属ハロゲン化物から選ばれる触媒存在下
    または無触媒下において、反応温度0〜150℃、圧力
    1〜100kg/cm2、トリクロロメチルトリフルオ
    ロメチルベンゼン1モルとフッ化水素3〜50モルを反
    応させることからなる請求項4記載のビストリフルオロ
    メチルベンゼンの製造方法。
  6. 【請求項6】一般式(1)で表される化合物が一般式
    (2)、 【化2】 (nは、1、2または3を表す。)で表される化合物で
    あり、トリクロロメチルトリフルオロメチルベンゼンが
    1−トリクロロメチル−4−トリフルオロメチルベンゼ
    ンであり、ビストリフルオロメチルベンゼンが1,4−
    ビストリフルオロメチルベンゼンである請求項1乃至5
    の何れかに記載のビストリフルオロメチルベンゼンの製
    造方法。
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