JPH11309913A - カード印刷装置 - Google Patents

カード印刷装置

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JPH11309913A
JPH11309913A JP13743998A JP13743998A JPH11309913A JP H11309913 A JPH11309913 A JP H11309913A JP 13743998 A JP13743998 A JP 13743998A JP 13743998 A JP13743998 A JP 13743998A JP H11309913 A JPH11309913 A JP H11309913A
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JP
Japan
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card
magnetic
transport
printing
section
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JP13743998A
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Inventor
Hideki Matsuzaka
秀喜 松阪
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡易な構成で多機能化できるカード
印刷装置を実現しようとするものである。 【解決手段】供給される印画信号に基づく画像をカード
材の一面に印刷するカード印刷装置において、カード材
を収容するカードトレイと、カード材の搬送路上に回転
自在に設けられ、カード材の搬送方向を切り換える回転
搬送手段と、エラーの生じたカード材をカードトレイに
対応する方向に切り換えるように回転搬送手段を制御す
る制御手段と、カードトレイに所定枚数のカード材が収
容されたときに警告を発生する警告手段とを設けるよう
にしたことにより、印刷動作が中断するのを回避し得、
かくして簡易な構成で多機能化できるカード印刷装置を
実現し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード印刷装置に関
し、例えばプラスチツク素材からなるカード状の印刷媒
体の一面にカラー画像を印刷する熱転写型のカードプリ
ンタに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱転写型のカードプリン
タにおいては、熱転写ヘツドをインクリボン及びカード
状印刷媒体を介してプラテンに押さえ付けるようにし
て、インクリボンに塗布された各種の染料を所定のカラ
ー画像情報に基づいてカード状印刷媒体に熱転写するこ
とにより、カード状印刷媒体の一面にカラー画像を印刷
するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、このよ
うなカラー画像が印刷されたカード状印刷媒体を、種々
の情報が記録された磁気カード、IC(Integrated Cir
cuit)カード及びこれらを双方具備したカード(以下、
これを磁気ICカードと呼ぶ)として使用することが普
及しており、例えば入出者の識別等に使用するための識
別カードいわゆるID(Identification)カードや、銀
行や郵便局等の金融機関に対して信用取引を行うための
クレジツトカードなどに利用されている。
【0004】これら磁気カード、ICカード及び磁気I
Cカードは、それぞれISO(International Organiza
tion for Standardization)規格及びJIS(Japan In
dustrial Standard )規格によつて外形寸法や磁気スト
ライプ及び又はICメモリの形成位置等が規格化されて
いる。
【0005】このうち磁気ICカードについて、ISO
規格では、カード状印刷媒体の一面の縁側に長手方向に
沿つて所定幅の磁気ストライプが形成されると共に、他
面の先端側の所定位置にICメモリが埋設されている。
一方JIS規格では、カード状印刷媒体の一面の縁側に
長手方向に沿つて所定幅の磁気ストライプが形成される
と共に、当該一面の先端側の所定位置にICメモリが埋
設されている。
【0006】従つてかかる磁気ICカードの一面又は両
面にカラー画像を印刷すると共に、必要に応じて磁気ス
トライプ及び又はICメモリに所定の情報を記録する一
連の工程を行う装置が考えられる。
【0007】ところがこの場合、磁気記録及び又はIC
メモリ記録を印刷と同じラインで行うため、例えば磁気
記録及び又はICメモリ記録された磁気ICカードに記
録エラーが発生した場合や、カードジヤミングが発生し
た場合には、印刷動作を一旦停止させておき、その間に
エラーの生じた磁気ICカードを選別して取り除かなけ
ればならない煩雑さがあつた。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で多機能化できるカード印刷装置を提案
しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、供給される印画信号に基づく画像
をカード材の一面に印刷するカード印刷装置において、
カード材を収容するカードトレイと、カード材の搬送路
上に回転自在に設けられ、カード材の搬送方向を切り換
える回転搬送手段と、エラーの生じたカード材をカード
トレイに対応する方向に切り換えるように回転搬送手段
を制御する制御手段と、カードトレイに所定枚数のカー
ド材が収容されたときに警告を発生する警告手段とを設
けるようにした。
【0010】この結果作業者は、エラーが生じたカード
材がカードトレイに収容されていることを、警告手段か
ら発生された警告に応じてカード印刷装置による印刷動
作開始前又は印刷動作中に認識することができ、当該印
刷動作が中断するのを回避することができる。
【0011】また本発明においては、ヘツドをインクリ
ボン及びカード材を介してプラテンに押さえ付けるよう
にしてインクリボンに塗布された染料をカード材に熱転
写するカード印刷装置において、カード材の搬送路上に
回転自在に設けられ、カード材の搬送方向を切り換える
回転搬送手段と、インクリボンに取り付けられた当該イ
ンクリボンに関する所定情報が記録形成された回転部材
と必要時に係合して当該回転部材を回転させるように、
回転搬送手段を制御する制御手段と、回転部材の回転に
応じて、当該回転部材に記録形成された所定情報を読み
取る読取手段とを設けるようにした。
【0012】この結果、回転搬送手段を用いて回転部材
を回転させている間にインクリボンが取り出されるのを
回避することができると共に、回転部材を回転させる構
成を別個に設ける必要がない分、装置全体の構成を小型
化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0014】(1)カードプリンタの全体構成 図1において、1は全体としてカードプリンタを示し、
筐体2前後の端面にはそれぞれ磁気ICカード(図示せ
ず)の挿入口及び排出口となるカード挿入口2A及びカ
ード排出口2Bが設けられている。また筐体2の正面に
は扉2Cが開閉自在に取り付けられ、必要に応じて開状
態にすることにより、リボンカセツト(図示せず)の交
換やエラーの生じた磁気ICカードの取り出しを行い得
るようになされている。
【0015】さらに筐体2の正面において、扉2Cの上
部には、複数のLED(Light Emitted Diode )表示部
3A〜3Fが一列に露出形成されている。これら各LE
D表示部3A〜3Fは、それぞれ「POWER ON」、「ALAR
M 」、「RIBBON」、「CARD」、「PRINT 」及び「READY
」の項目が割り当てられ、各所定の状態に応じて点
灯、点滅又は消灯のいずれかを表示するようになされて
いる。
【0016】また筐体2正面の左下端には電源スイツチ
4が設けられ、当該電源スイツチ4を外部から押下する
ごとにカードプリンタ1の電源をオン状態又はオフ状態
にセツトするようになされている。
【0017】ここで図2はカードプリンタ1の内部構成
を示し、筐体2端面のカード挿入口2Aからクリーニン
グローラ5A及び5Bを介して挿入されたISO規格の
磁気ICカード6を、搬送路CRに沿つてカード搬送部
7及び続く回転搬送部8に導くようになされている。
【0018】カード搬送部7は、プラテン9を介して搬
送路CRの前後に配設された第1及び第2の搬送部7A
及び7Bからなり、第1及び第2の搬送部7A及び7B
には4組の搬送ローラ10A〜13A、10B〜13B
がそれぞれ搬送路CRに沿つた所定間隔で回転自在に取
り付けられている。
【0019】この場合、上側の搬送ローラ10A〜13
Aは、駆動モータ(図示せず)の回転に応じて互いに連
動して同一方向に回転すると共に、下側の搬送ローラ1
0B〜13Bは、対応する上側の搬送ローラ10A〜1
3Aと当接するように付勢されている。これにより上側
及び下側の搬送ローラ10A〜13A及び10B〜13
B間に挿入された磁気ICカード6は、上側の搬送ロー
ラ10A〜13Aの回転に応じて搬送路CRに沿つて前
後に送り出される。
【0020】また第2の搬送部7Bにおいて、上側の搬
送ローラ12Aに対向すると共に下側の搬送ローラ12
Bと並ぶ所定位置には磁気ヘツド14が設けられ、当該
磁気ヘツド14は所定の駆動機構(図示せず)の駆動に
応じて搬送路CR上に露出し又は潜伏するようになされ
ている。
【0021】なお第1の搬送部7Aの前段及び後段と第
2の搬送部7Bの前段には、それぞれ光学センサ15、
16及び17が設けられ、それぞれ搬送路CRに沿つて
送られてくる磁気ICカード6の有無を検出するように
なされている。
【0022】実際に外部から挿入された磁気ICカード
6が第1の搬送部7Aの前段の光学センサ15によつて
検出すると、カード搬送部7は、第1及び第2の搬送部
7A及び7Bの上側の搬送ローラ10A〜13Aを所定
方向に回転駆動することにより、磁気ICカード6を搬
送路CRに沿つて矢印aで示す方向に送り出す。
【0023】これと共にカード搬送部7は、第1及び第
2の搬送部7A及び7Bの上側の搬送ローラ10A〜1
3Aの回転に同期してプラテン9を同一方向に回転させ
る。これにより第1の搬送部7Aから送り出した磁気I
Cカード6をプラテン9上を通過して第2の搬送部7B
に送出する。
【0024】続いて第2の搬送部7Bの前段に設けられ
た光学センサ17によつて磁気ICカード6が検出され
ると、磁気記録再生部(図示せず)は磁気ヘツド14を
搬送路CR上に露出させて、当該磁気ヘツド14を磁気
ICカード6の一面に形成された磁気ストライプに摺接
させる。次いで磁気記録再生部は磁気ヘツド14を介し
て磁気ICカード6の磁気ストライプに所定情報を記録
した後、当該情報を再生することにより、当該磁気IC
カード6に記録エラーが存在するか否かを判断する。
【0025】この後カード搬送部7は、磁気記録された
磁気ICカード6を第2の搬送部7Bの搬送ローラ13
A及び13B間を介して回転搬送部8に受け渡す。
【0026】回転搬送部8では、回転機構部20が回転
軸21を中心として矢印rで示す方向又はこれとは逆方
向に回転自在に支持されている。この回転機構部20に
は、第1のフリツパローラ22A及び22Bと第2のフ
リツパローラ23A及び23Bとが回転軸21を介して
互いに対称的な位置関係を保つてそれぞれ回転自在に軸
支されている。
【0027】この場合、第1のフリツパローラ22A及
び22Bと第2のフリツパローラ23A及び23Bとに
おいて、一端側のフリツパローラ22A及び23Aは、
それぞれ駆動モータ(図示せず)の回転に応じて互いに
連動して同一方向に回転すると共に、他端側のフリツパ
ローラ22B及び23Bは、それぞれ対応する一端側の
フリツパローラ22A及び23Aと当接するように付勢
されている。これにより第1のフリツパローラ22A及
び22B間並びに又は第2のフリツパローラ23A及び
23B間に挿入された磁気ICカード6は、一端側のフ
リツパローラ22A及び23Aの回転に応じて搬送路C
Rの前後に送り出される。
【0028】なお第1のフリツパローラ22A及び22
Bの外側(すなわち回転軸21の遠心側)と第2のフリ
ツパローラ23A及び23Bの外側には、それぞれ第1
及び第2の光学センサ24及び25が設けられ、それぞ
れ搬送路CRに沿つて送られてくる磁気ICカード6の
有無を検出するようになされている。
【0029】実際にまず回転搬送部8は、磁気記録再生
部において磁気ICカード6に対する磁気記録を開始す
ると共に、回転機構部20を矢印rで示す方向又はこれ
とは逆方向に所定角度だけ回転させることにより、磁気
記録時に搬送路CRに沿つて送り出される磁気ICカー
ド6の先端が回転機構部20の第1のフリツパローラ2
2A及び22B又は第2のフリツパローラ23A及び2
3Bと接触するのを回避するようになされている。これ
により磁気記録中に磁気ICカード6が各ローラと接触
することによつて当該磁気ICカード6に記録された記
録情報にジツタが生じるのを有効に防止することができ
る。
【0030】また回転搬送部8は、磁気記録後にカード
搬送部7から送出される磁気ICカード6を受け入れる
場合、第1のフリツパローラ22A及び22Bと第2の
フリツパローラ23A及び23Bとが矢印aで示す方向
に沿つて並ぶような位置(以下、これを搬送基準位置と
呼ぶ)に回転機構部20を位置決めする。
【0031】続いてカード搬送部7から送出される磁気
ICカード6が第1の光学センサ24によつて検出され
ると、回転搬送部8は、一端側の第1及び第2のフリツ
パローラ22A及び23Aを回転駆動させて、磁気IC
カード6を第1のフリツパローラ22A及び22B間に
挟み込みながら搬送路CRに沿つて第2のフリツパロー
ラ23A及び23B間に送り込ませる。次いで磁気IC
カード6が第2の光学センサ25によつて検出される
と、回転搬送部8は一端側の第1及び第2のフリツパロ
ーラ22A及び23Aの回転を停止させる。この結果磁
気ICカード6は、第1のフリツパローラ22A及び2
2Bと第2のフリツパローラ23A及び23B間に挟持
された状態となる。
【0032】このとき磁気記録再生部が磁気ICカード
6に記録エラーが存在すると判断した場合、回転搬送部
8は、搬送基準位置にある回転機構部20を矢印rで示
す方向に所定角度だけ回転させて、磁気ICカード6を
不良カードトレイ26の搬入口26Aと対応する位置
(以下、これを不良カード排出位置と呼ぶ)に位置決め
する。この後、回転搬送部8は、一端側の第1及び第2
のフリツパローラ22A及び23Aを回転駆動させて磁
気ICカード6を矢印bで示す方向に移動させながら不
良カードトレイ26の搬入口26A内に排出する。
【0033】これに対して磁気記録再生部が磁気ICカ
ードに記録エラーが存在しないと判断した場合、回転搬
送部8は、搬送基準位置にある回転機構部20を矢印r
で示す方向に所定角度だけ回転させて、磁気ICカード
6をIC記録再生部30の挿入口30Aと対応する位置
(以下、これをIC記録再生位置と呼ぶ)に位置決めす
る。この後、回転搬送部8は、一端側の第1及び第2の
フリツパローラ22A及び23Aを回転駆動させて磁気
ICカード6を矢印cで示す方向に移動させることによ
り、当該磁気ICカード6をIC記録再生部30の挿入
口30A内に差し込む。
【0034】IC記録再生部30は、磁気ICカード6
の一面に設けられたICメモリの各端子にインタフエー
スコネクタ(図示せず)を接触させて、予め設定された
所定の情報を記録した後、当該情報を再生して記録エラ
ーが存在するか否かを判断する。
【0035】かくしてIC記録再生部30が磁気ICカ
ード6に記録エラーが存在すると判断した場合、回転搬
送部8は、一端側の第1及び第2のフリツパローラ22
A及び23Aを回転させて、磁気ICカード6を矢印c
で示す方向と逆方向に引き抜いた後、IC記録再生位置
にある回転機構部20を、矢印rで示す方向と逆方向に
所定角度だけ回転させて不良カード排出位置に位置決め
する。続いて回転搬送部8は、一端側の第1及び第2の
フリツパローラ22A及び23Aを回転させて、磁気I
Cカード6を矢印bで示す方向に移動させながら不良カ
ードトレイ26の搬入口26A内に排出する。
【0036】これに対して、IC記録再生部30が磁気
ICカード6に記録エラーが存在しないと判断した場
合、回転搬送部8は、IC記録再生位置にある回転機構
部20を矢印rで示す方向と逆方向に所定角度だけ回転
させて、元の搬送基準位置に位置決めする。続いて回転
搬送部8は、一端側の第1及び第2のフリツパローラ2
2A及び23Aを回転駆動させて、磁気ICカード6を
矢印aで示す方向とは逆方向に移動させながら第2の搬
送部7Bに送り出す。
【0037】カード搬送部7は、第2の搬送部7Bを介
して送られた磁気ICカード6をプラテン9上を通過し
て第1の搬送部7Aに送り出す。このカード搬送部6に
おいて、第1の搬送部7Aの後段に設けられた光学セン
サ16によつて磁気ICカード6が通過し終えたことが
検出されると、第1及び第2の搬送部7A及び7Bの上
側の搬送ローラ10A〜13Aの回転を停止させる。こ
のとき磁気ICカード6は、プラテン9の対向位置に設
けられたカラー画像印刷部40に対していわゆる頭出し
状態となる。
【0038】このカラー画像印刷部40においては、ヘ
ツドユニツト42の先端に支持された熱転写ヘツド43
が、供給リール45及び巻取リール46に支持されたロ
ール状のインクリボン47と、プラテン9上に位置決め
された磁気ICカード6とを介してプラテン9に押し付
けられ、当該熱転写ヘツド43がこの状態で所定の印画
データに基づき発熱することによりインクリボン47の
インクを磁気ICカード6の一面に熱転写するようにな
されている。
【0039】この場合、ロール状のインクリボン47は
リボンカセツト41内に収納され、筐体2の側面に形成
されたカセツト挿入口(図示せず)を介して、当該リボ
ンカセツト41をカラー画像印刷部40及びプラテン9
間に着脱自在に装填できるようになされている。
【0040】また供給リール45には、回転時に所定の
トルクをかけるためのトルクリミツタ(図示せず)が設
けられ、インクリボン47に対して常にバツクテンシヨ
ンを与えるようになされている。さらに供給リール45
の近傍には巻径検出用の光学センサ(図示せず)が配置
され、インクリボン47のテンシヨンを検出することに
より、巻取リール46の巻取り状態を制御し得るように
なされている。
【0041】このカラー画像印刷部40におけるヘツド
ユニツト42の後端は、支持部材50及び加圧レバー5
1の一端とそれぞれ同軸中心となるように連結されると
共に、当該支持部材50の他端は固定軸52に対して回
動自在に取り付けられている。さらに加圧レバー51の
他端には、略三角形状の連接部材53の1角部が回動自
在に連結され、当該連接部材53の他の2角部のうち一
方の角部は固定軸54に対して回動自在に取り付けられ
ると共に、他方の角部はピン55を介して円板カム56
と係合されている。
【0042】この円板カム56は、ヘツドモータ(図示
せず)の駆動軸でなるヘツド駆動軸57をカム軸として
当該ヘツド駆動軸57に固着されており、内側面には所
定形状のカム溝56Aが形成されている。これにより連
接部材53の角部に取り付けられたピン55が円板カム
56に形成されたカム溝56Aに沿つて摺動し得る。こ
のときのヘツド駆動軸57に対する円板カム56の回転
角度はヘツド位置センサ58によつて常時検出されてお
り、カラー画像印刷部40は当該検出結果に基づき必要
に応じてヘツドユニツト42の昇降状態を制御し得るよ
うになされている。
【0043】このようにカラー画像印刷部40において
は、円板カム56、ピン55及び連接部材53からなる
と共にヘツド駆動軸57をカム軸としたカム機構を構成
し、さらには固定軸52及び54が固定されていること
から、連接部材53、加圧レバー51及び支持部材50
からなるリンク機構をも構成する。
【0044】なおヘツドユニツト42の先端両側には一
対の突起42Aが形成され、支持部材50の回転に応動
して、筐体2内の支持板(図示せず)に形成された位置
規制用のガイド溝に沿つて摺動することにより、当該ヘ
ツドユニツト42をプラテン9に対して近接又は離反す
る方向(すなわち直線方向)に位置規制しながら移動さ
せることができる。
【0045】ここで実際にカラー画像印刷部40が印刷
動作を行う場合について説明する。まずリボンカセツト
41をカセツト挿入口を介して筐体2内に装填する際に
は、カラー画像印刷部40は、図3に示すようにヘツド
ユニツト42がプラテン9に対して十分に離れた所定位
置(以下、これを初期位置と呼ぶ)にある。
【0046】この状態において、磁気ICカード6が第
1の搬送部7Aの後段の光学センサ16によつて検出さ
れ、カラー画像印刷部40に対する頭出し状態になる
と、カラー画像印刷部40は、ヘツドモータの駆動に応
じて円板カム56をヘツド駆動軸57をカム軸として矢
印dで示す方向に回転させる。これと同時に連接部材5
3の角部に取り付けられたピン55が円板カム56に形
成されたカム溝56Aに沿つて摺動することにより、連
接部材53が固定軸54を中心として矢印eで示す方向
に回転すると共に、加圧レバー51を介して支持部材5
0も固定軸52を中心として矢印fで示す方向に回転す
る。
【0047】これにより支持部材50の一端に回動自在
に取り付けられたヘツドユニツト42は、図4に示すよ
うに、支持部材50の回転に応動してプラテン9に対し
て当接する方向(矢印gで示す方向)に位置規制されな
がら移動した後、プラテン9の近傍における所定位置
(以下、これを中間位置と呼ぶ)で一時停止する。
【0048】このときヘツドユニツト42の熱転写ヘツ
ド43にはインクリボン47が押し付けられており、こ
の中間位置において、供給リール45及び巻取リール4
6はインクリボン47の弛みを取ると共に1ページ分の
先頭位置の頭出しを行う。
【0049】すなわちこのインクリボン47は、図5に
示すように、磁気ICカード6の一枚分の染料としてそ
れぞれ所定の長さで塗布されたイエローY、マゼンタ
M、シアンC及びブラツクKの各色染料に続いて、フイ
ルム状シートLが配されている。さらにインクリボン4
7の各ページ分の先頭位置にはそれぞれ所定のマークが
(図示せず)が塗布されており、インクリボン47の走
行経路上に設けられた光学センサ(図示せず)によつて
当該マークを検出することにより、インクリボン47の
頭出しを行うことができる。
【0050】この後、カラー画像印刷部40はヘツドモ
ータの駆動に応じて円板カム56を矢印dで示す方向に
回転させると、円板カム56のカム溝56Aに沿つて摺
動するピン55が当該カム溝56Aのうち最もカム軸か
ら遠い距離となる位置に達したとき、ヘツドモータの駆
動を停止する。このときヘツドユニツト42は、図6に
示すように、中間位置からプラテン9に圧接される所定
位置(以下、これを印画位置と呼ぶ)まで矢印gで示す
方向に下降して押し付けられる。
【0051】この状態において、カード搬送部7はプラ
テン9を回転させて磁気ICカード6を搬送路CRに沿
つて矢印aで示す方向に送り出すと共に、カラー画像印
刷部40は、プラテン9の回転に同期して、熱転写ヘツ
ド43を磁気ICカード6の一面の幅方向全体に亘つて
当接押圧させながら所定の印画データに基づいてイエロ
ーYの染料を当該一面全体に熱転写することにより、所
望のカラー画像のうちイエローYに相当する領域を印画
することができる。
【0052】この後、第2の搬送部7Bの前段に設けら
れた光学センサ17によつて磁気ICカード6が通過し
終えたことが検出されると、カラー画像印刷部40は、
ヘツドモータを駆動してヘツド駆動軸57を矢印dに示
す方向と逆方向に回転することにより、印画位置にある
ヘツドユニツト42を中間位置まで戻るように移動させ
る。
【0053】そしてカード搬送部7は、上側の搬送ロー
ラ10A〜13Aを回転させて磁気ICカード6を搬送
路CRに沿つて矢印aで示す方向と逆方向に送り戻しな
がら、第1の搬送部7Aの後段に設けられた光学センサ
16によつて当該磁気ICカード6が通過し終えたこと
が検出されると、上側の搬送ローラ10A〜13Aの回
転を停止させる。この結果磁気ICカード6は、再度カ
ラー画像印刷部40に対する頭出し状態となる。
【0054】続いてカラー画像印刷部40は、供給リー
ル45及び巻取リール46を回転させてインクリボン4
7を所定長分だけ走行させてマゼンタMの染料となる位
置に位置決めした後、ヘツドモータを駆動させてヘツド
ユニツト42を中間位置から印画位置に下降させる。
【0055】この状態において、カード搬送部7がプラ
テン9を回転させて磁気ICカード6を搬送路CRに沿
つて送り出すタイミングに同期して、カラー画像印刷部
40が熱転写ヘツド43を磁気ICカード6の一面にマ
ゼンタMの染料を当該一面全体に熱転写することによ
り、所望のカラー画像のうちマゼンタMに相当する領域
を印画する。
【0056】次いでカード搬送部7及びカラー画像印刷
部40は、上述と同様の印画動作を逐次繰り返すことに
より、磁気ICカード6の一面に対して所望のカラー画
像のうちシアンC及びブラツクKに相当する領域を印画
した後、当該カラー画像が印画された一面にフイルム状
シートLを転写することにより面全体をラミネートする
ことができる。
【0057】このように一面に所望のカラー画像が印画
された磁気ICカード6は、カード搬送部7から搬送路
CRに沿つて回転搬送部8に送り出される。このとき回
転搬送部8では回転機構部20が搬送基準位置に位置決
めされており、一端側の第1及び第2のフリツパローラ
22A及び23Aを回転させて磁気ICカード6を第1
のフリツパローラ22A及び22B間と第2のフリツパ
ローラ23A及び23B間とに挟持する。
【0058】この状態において、回転搬送部8は、搬送
基準位置にある回転機構部20を矢印rで示す方向と逆
方向に 180度回転させて、磁気ICカード6をカード搬
送部7の第2の搬送部7Bに対応する位置(以下、これ
を逆搬送基準位置と呼ぶ)に位置決めする。
【0059】続いて回転搬送部8は、一端側の第1及び
第2のフリツパローラ22A及び23Aを回転させて磁
気ICカード6を矢印aで示す方向とは逆方向に移動さ
せながらカード搬送部7に送り出す。これによりカード
搬送部7及びカラー画像印刷部40は上述した磁気IC
カード6の一面に所望のカラー画像を印画した場合と同
様の印画処理を実行することにより、当該磁気ICカー
ド6の他面にも所定の印画データに基づくカラー画像を
印画することができる。
【0060】このようにして両面にそれぞれ所望のカラ
ー画像が印画された磁気ICカード6は、カード搬送部
7から搬送路CRに沿つて回転搬送部8に送り出され
る。このとき回転搬送部8は、逆搬送基準位置にある回
転機構部20の一端側の第1及び第2のフリツパローラ
22A及び23Aを回転させることにより、磁気ICカ
ード6を矢印aで示す方向に移動させながら筐体2端面
のカード排出口2Bを介して外部に設けられたカードト
レイ(図示せず)に送り出す。
【0061】因みにこのカードプリンタ1において、カ
ード搬送部7、回転搬送部8、磁気記録再生部(図示せ
ず)、IC記録再生部30及びカラー画像印刷部40
は、それぞれ制御手段としてのホストコンピユータ(図
示せず)の制御に応じて所定状態に駆動される。
【0062】(2)カラー画像印刷部における印刷処理 図7はカラー画像印刷部40の回路構成を示し、ホスト
コンピユータ(図示せず)から所定の印画データDP
供給されると、メモリコントローラ60は、CPU61
の制御に応じて、当該印画データDCPを各色ごとに応じ
た色印画データDPY(イエローY)、DPM(マゼンタ
M)、DPC(シアンC)及びDPk(ブラツクK)並びに
ラミネートデータDPL(フイルム状シートL)としてそ
れぞれ対応するフレームメモリ62〜66に1印画面分
ずつ書き込む。
【0063】次いでメモリコントローラ60は、CPU
61の制御に応じて、各フレームメモリ62〜66から
それぞれ色印画データDPY、DPM、DPC及びDPk及びラ
ミネートデータDPLを所定のタイミングで読み出した
後、このうち色印画データDPY、DPM及びDPCをそれぞ
れカラーアジヤスト部67〜69に送出すると共に、色
印画データDPk及びラミネートデータDPLをセレクタ7
0の一入力端に送出する。
【0064】カラーアジヤスト部67〜69には、それ
ぞれ標準的な印画特性を有する色変換テーブル(図示せ
ず)が各色ごとに設けられ、カラーマツチング処理の前
後において各色ごとの調整カーブに応じて色調整を行つ
た後、得られた各色印画データDPY1 、DPM1 及びD
PC1 をマスキング部71に送出する。
【0065】このマスキング部71は、供給された色印
画データDPY1 、DPM1 及びDPC1のうち不必要なデー
タを隔離した後、得られた色印画データDPY2 、DPM2
及びDPC2 をセレクタ70の他の二入力端に送出する。
【0066】セレクタ70は、与えられた各色印画デー
タDPY2 、DPM2 、DPC及びDPk並びにラミネートデー
タDPLのうち、CPU61の制御に基づき必要に応じて
順次選択されたデータをガンマ補正部72に送出する。
このガンマ補正部72は、CPU61の制御に基づいて
設定された所定の熱補正係数によつて濃度通電時間変換
を行つた後、この結果得られる印画画像データDT が熱
転写ヘツドコントローラ73に供給する。
【0067】この熱転写ヘツドコントローラ73は、ヘ
ツドユニツト42内に設けられており、印画画像データ
T を電流信号DI に変換した後、これを熱転写ヘツド
43に与える。この結果熱転写ヘツド43では、ヘツド
面(図示せず)に設けられた複数の発熱抵抗体が電流信
号DI に応じてそれぞれ発熱する。かくしてカラー画像
印刷部40は、印画データDP に基づいて熱転写ヘツド
43のヘツド面を発熱させることができ、当該発熱に基
づいて印画データDP に応じた所望のカラー画像を磁気
ICカード6の一面又は他面に印画することができる。
【0068】なおCPU61はメカコントーラ50〜5
7を駆動制御することにより、ヘツドユニツト42内の
熱転写コントローラ73をプラテン9に対して近接又は
離間するように移動することができる。またCPU61
は、各回路に送出する制御指令をバス74を介して送出
するようになされている。
【0069】(3)回転搬送部の構成 図1との対応部分に同一符号を付した図8に示すよう
に、回転搬送部8は、断面略U字状の支持板70の各側
板70A及び70Bに回転軸21A及び21Bが同軸中
心に軸支され、当該回転軸21A及び21B間には回転
機構部20が各回転軸21A及び21Bと一体に回転す
るように取り付けられている。
【0070】この場合、回転軸21Bにはステツピング
モータからなる回転用モータ110の駆動に応じて回転
する歯車111が歯合され、これにより回転機構部20
は回転用モータ110の駆動に応じて回転し得るように
なされている。
【0071】この回転機構部20において、支持板70
の各側板70A及び70Bに対向する側面枠72A及び
72Bを有する枠体72が回転軸21A及び21Bに固
着されており、側面枠72A及び72B間に第1のフリ
ツパローラ22A及び22Bと第2のフリツパローラ2
3A及び23Bとがそれぞれ回動自在に軸架されてい
る。
【0072】このうち一端側の第1及び第2のフリツパ
ローラ22A及び23Aは、ステツピングモータからな
る搬送用モータ(図示せず)の駆動に応じて回転し得る
ように軸支されている。また他端側の第1及び第2のフ
リツパローラ22B及び23Bは、対応する一端側の第
1及び第2のフリツパローラ22A及び23Aから近接
又は離間する方向に若干スライドし得るように回転自在
に支持されると共に、枠体72の一面側に取り付けられ
た押さえ部材73によつて当該一端側の第1及び第2の
フリツパローラ22A及び23Aと当接するように付勢
されている。
【0073】これにより磁気ICカード6が第1のフリ
ツパローラ22A及び22B間並びに又は第2のフリツ
パローラ23A及び23B間に挿入されたとき、他端側
の第1及び第2のフリツパローラ22B及び23Bが磁
気ICカード6を常に押圧した状態にあるため、磁気I
Cカード6は第1のフリツパローラ22A及び22B間
並びに又は第2のフリツパローラ23A及び23B間に
挟持される。
【0074】また枠体72の側枠体72Aの内側面から
は、第1のフリツパローラ22A及び22Bと第2のフ
リツパローラ23A及び23Bとに対応して、それぞれ
回転軸21A及び21Bと平行にロツド74A及び74
Bとロツド75A及び75Bとが突出形成されている。
これらロツド74A及び74Bとロツド75A及び75
Bの各先端にはそれぞれコロ76が回転自在に取り付け
られ、磁気ICカード6が第1のフリツパローラ22A
及び22B間並びに又は第2のフリツパローラ23A及
び23B間を通過させる際のガイドとしての役割を果た
す。
【0075】さらに枠体72の側枠体72Bの内側面に
は、それぞれ光学センサ24及び25が固着され、第1
のフリツパローラ22A及び22B間並びに又は第2の
フリツパローラ23A及び23B間を通過する磁気IC
カード6の有無を検出するようになされている。
【0076】さらに枠体72の各側枠体72A及び72
Bの内側対向面には、断面略コ字状のガイド部材77及
び78が回転軸21A及び21Bの軸方向に突出して設
けられ、一方のフリツパローラ22A及び22B(23
A及び23B)間に挟持された磁気ICカード6がガイ
ド部材77及び78に導かれて他方のフリツパローラ2
3A及び23B(22A及び22B)間に受け渡され
る。
【0077】ここで回転搬送部8を支持板70の側板7
0Aの外側面からみた部分的な透視図を図9に示す。回
転機構部20における枠体72の側面枠72Aには、回
転軸21Aに回転自在に枢支された歯車80に対して、
歯車81A及び歯車81Bを介して一端側の第1及び第
2のフリツパローラ22A及び23Aに固着された歯車
82A及び82Bがそれぞれ歯合されている。
【0078】一方、支持板70の側板70Aには、回転
軸21Aに回転自在に枢支された歯車80に対して、歯
車83及び歯車84を順次介して搬送用モータ85の出
力軸05Aに固着された歯車86が歯合されている。
【0079】このようにして搬送用モータ85が駆動さ
れると、当該搬送用モータ85の出力軸85Aの回転に
応じて支持板70及び回転機構部20の枠体72間に係
合された歯車80が回転することにより、当該歯車80
を介して回転機構部20に設けられた一端側の第1及び
第2のフリツパローラ22A及び23Aが回転する。
【0080】また図10において、支持板70の側板7
0Aには、搬送用モータ85の出力軸85Aに固着され
た歯車86に対して歯車87が歯合され、当該歯車87
と一体に嵌合された原動側のベルト車88にはベルト8
9の一方が掛けられている。このベルト89の他方が掛
けられた従動側のベルト車90は側板70Aの所定位置
に回転自在に軸支され、当該ベルト車90と一体に嵌合
された歯車91は隣接する歯車92と歯合する。
【0081】この歯車92は、回転ロツド93の中央部
分と共に固定軸94を回転中心として側板70Aに回転
自在に軸支されており、回転ロツド93の一端に回転自
在に軸支された歯車95と歯合されている。これにより
搬送用モータ85が駆動されると、当該搬送用モータ8
5の出力軸85Aの回転に応じて歯車87が回転するこ
とにより、ベルト89を掛合して歯車95が回転する。
【0082】また側板70Aの所定位置には支軸96を
回転中心として、一端に所定形状のガイド穴97Hが穿
設されると共に他端に当接レバー97Lが形成された係
合部材97が回転自在に取り付けられている。さらに係
合部材97における支軸96及び当接レバー97L間の
所定位置には、先端にコイルばね98の一端が固定され
た略三角形状の突起部97Tが突出形成されると共に、
当該突起部97Tの中央には所定形状のガイド穴97T
Hが穿設されている。
【0083】この場合、回転ロツド93の他端にはピン
93Pが突出形成されており、係合部材97の一端に穿
設されたガイド穴97Hに沿つて摺動自在に係合されて
いる。また側板70Aの所定位置にはそれぞれ固定ピン
99及び100が固定され、一方の固定ピン99にはコ
イルばね98の他端が取り付けられると共に、他方の固
定ピン100には係合部材97のガイド穴97THが摺
動自在に係合されている。
【0084】さらに回転機構部20において、枠体72
の側面枠72Aの外側端部には、当接ローラ72Rが回
転自在に突出形成されている。回転搬送部8は、回転機
構部20を回転軸21A及び21Bを中心として矢印m
で示す方向に回転すると、回転機構部20と一体に回転
する当接ローラ72Rが係合部材97の当接レバー97
Lを当接押圧することにより、係合部材97を固定ピン
100がガイド穴THを摺動する範囲内で支軸96を中
心として回転させると共に、回転ロツド93をピン93
Pがガイド穴97Hを摺動する範囲内で固定軸94を中
心として矢印nに示す方向に回転させる。
【0085】このようにして回転搬送部8は、回転機構
部20を必要に応じて回転軸21A及び21Bを中心と
して矢印mで示す方向に回転させることにより、側板7
0Aの所定位置に取り付けられた歯車95を矢印nで示
す方向に所定角度だけ回転させることができる。
【0086】この実施の形態の場合、カードプリンタ1
においては、リボンカセツト41がカラー画像印刷部4
0及びプラテン9間の所定位置に装填されたとき、側板
70Aの所定位置に取り付けられた歯車95がリボンカ
セツト41と必要に応じて分離自在に係合するようにな
されている。
【0087】リボンカセツト41は図11に示すように
カセツト本体41A内に供給リール45及び巻取リール
46が回転自在に軸支されると共に、巻取リール46の
一端側には回転部材としてのリボンコードリング105
が回転自在に取り付けられている。このリボンコードリ
ング105は、所定パターンのバーコードが記録形成さ
れた反射コード105Aと、所定歯数の歯車105Bと
が同軸中心となるように並列的に一体成形されている。
【0088】この反射コード105Aはインクリボン4
7の種類に応じてバーコードのパターンが異なり、リボ
ンコードリング105の近傍位置に設けられた光学セン
サ106が当該反射コード105Aを検出することによ
り、現在装填されているリボンカセツト41内のインク
リボン47に関する所定情報を認識することができる。
【0089】その際、光学センサ106がリボンコード
リング105に形成された反射コード105Aを読み取
るために、当該リボンコードリング105を回転させる
必要がある。このため上述したように、側板70Aの所
定位置に取り付けられた歯車95を、回転機構部20の
回転に応じて図12に示すようにリボンコードリング1
05の歯車105Bと歯合させることにより、搬送用モ
ータ85の駆動に応じてリボンコードリング105を回
転させることができる。
【0090】このようにカードプリンタ1内に装填され
たリボンカセツト41内のインクリボン47に関する所
定情報を読み取る場合、回転搬送部8の駆動時のみ歯車
95をリボンカセツト41に係合させるようにしたこと
により、リボンコードリング105の係合時に当該リボ
ンカセツト41を取り出す作業が行われるのを回避する
ことができる。
【0091】さらに回転搬送部8における搬送用モータ
85をリボンコードリング105の回転駆動源として併
用させたことにより、当該リボンコードリング105の
回転機構を新たに設ける必要がなくて済み、この結果カ
ードプリンタ1の構成を小型化することができる。
【0092】(4)不良カードトレイの構成 かかる構成に加えこのカードプリンタ1(図1)では、
筐体2の正面に設けられた扉2Cを開状態にすると、不
良カードトレイ26の開口26Fが露出するようになさ
れている。この不良カードトレイ26は、図13(A)
に示すように、底面26B上に約十数枚の磁気ICカー
ド6が載置できる程度の高さを有するトレイでなり、当
該底面26Bのほぼ中央には所定サイズの穴(以下、こ
れをカード検出穴と呼ぶ)26BHが穿設されている。
【0093】この不良カードトレイ26の底面26Bの
下方には、カード検出穴26BHに対向してフオトイン
タラプタ型の光学センサ120が設けられ、当該光学セ
ンサ120及びカード検出穴26BH間には例えばプラ
スチツク材からなる突起部材121が矢印gで示す方向
又はこれとは逆方向にスライド自在に取り付けられてい
る。
【0094】この突起部材121は、光学センサ120
に対して例えばコイルばね(図示せず)を用いて矢印g
で示す方向に付勢されながら、不良カードトレイ26の
底面26Bに磁気ICカード6が1枚も載置されていな
いときにはカード検出穴26BHを介して当該底面26
Bから若干突出した状態にある。このコイルばねの付勢
力は、磁気ICカード6の一枚分の重量よりも小さくな
るように予め巻数及びばね係数等が設定されている。
【0095】この状態において、回転搬送部8から不良
カードトレイ26の搬入口26Aを介して記録エラーが
生じた磁気ICカード6が供給されると、図13(B)
に示すように、当該磁気ICカード6は不良カードトレ
イ26の底面26Bに載置されると共に、突起部材12
1は磁気ICカード6に当接押圧されて矢印gで示す方
向とは逆方向に下降する。
【0096】このとき光学センサ120は、突起部材1
21が下降してとたときにその存在を光学的に検出し、
当該検出結果を表す検出信号(図示せず)をカードプリ
ンタ1全体を制御するホストコンピユータ(図示せず)
に送出する。
【0097】かくしてカードプリンタ1の電源立上げ時
に、不良カードトレイ26内に1枚以上の磁気ICカー
ド6が収容されていた場合、ホストコンピユータは、光
学センサ120から得られる検出信号を受け、筐体2の
正面に露出形成された複数のLED表示部3A〜3Fの
うち「ALARM 」を表すLED表示部3Bを発光点滅させ
る。
【0098】これに対してカードプリンタ1の電源立上
げ時に、不良カードトレイ26内に磁気ICカード6が
一枚も収容されていない場合、回転搬送部8は、ホスト
コンピユータの制御にもと、回転機構部20を不良カー
ド排出位置に位置決めした後、不良カードトレイ26の
搬送口26A内に磁気ICカード6を排出した回数をカ
ードプリンタ1の電源立上げ時から逐次カウントすると
共に、当該カウント結果をホストコンピユータに送出す
る。
【0099】かくしてカードプリンタ1の電源立上げ時
を基準として、回転搬送部8による磁気ICカード6の
不良カードトレイ26への排出回数が所定枚(例えば不
良カードトレイ26内に蓄積可能な枚数)に到達した場
合には、ホストコンピユータは当該回転搬送部8のカウ
ント結果に基づいて、筐体2の正面に露出形成された
「ALARM 」を表すLED表示部3Bを発光点滅させる。
【0100】(5)実施の形態の動作 以上の構成において、このカラープリンタ1は図14〜
図16に示す印画処理手順RT1を実行することによ
り、ISO規格の磁気ICカード6の一面及び他面にそ
れぞれ形成された磁気ストライプ及びICメモリに必要
に応じて所定の情報を記録すると共に、又は当該磁気I
Cカード6の一面又は両面に所望のカラー画像を印画す
る。
【0101】まずカードプリンタ1は、電源がオン状態
にセツトされると図14に示す印画処理手順RT1をス
テツプSP0から入り、続くステツプSP1において、
磁気ICカード6が筐体2端面のカード挿入口2Aに差
し込まれた後、ステツプSP2において、当該磁気IC
カード6の一面に形成された磁気ストライプに所定の情
報を磁気記録するか否かを判断する。このステツプSP
2において肯定結果が得られると、カードプリンタ1
は、ステツプSP3に進んで磁気ICカード6を第1の
搬送部7Aを介して搬送しながら、ステツプSP4に進
んで磁気記録再生部(図示せず)に対して頭出し状態と
なるように位置決めする。
【0102】続いてカードプリンタ1は、ステツプSP
5において磁気記録再生部を制御して磁気ICカード6
の磁気ストライプに所定情報を記録した後、当該情報を
再生する。次いでカードプリンタ1は、ステツプSP6
に進んで当該磁気ICカード6に記録エラーが存在する
か否かを判断した後、肯定結果が得られたときのみステ
ツプSP7に進む。
【0103】一方ステツプSP2において否定結果が得
られると、カードプリンタ1はそのままステツプSP7
に進む。
【0104】このステツプSP6において否定結果が得
られると、このことは磁気ICカード6が不良品である
ことを表しており、このときカードプリンタ1はステツ
プSP8(図15)に進んで磁気ICカード6を第2の
搬送部7Bを介して回転機構部20まで搬送した後、続
くステツプSP9において回転機構部20に磁気ICカ
ード6を挟持させた状態で不良カード排出位置に位置決
めするまで回転させる。この後カードプリンタ1はステ
ツプSP10において回転機構部20に挟持された磁気
ICカード6を不良カードトレイ26に排出した後、ス
テツプSP11(図15)に進んで当該印画処理手順R
T1を終了する。
【0105】続くステツプSP7において、カードプリ
ンタ1は、磁気ICカード6の他面に設けられたICメ
モリに所定情報を記録するか否かを判断する。このステ
ツプSP7において肯定結果が得られると、カードプリ
ンタ1はステツプSP12に進んで第2の搬送部7Bを
介して回転機構部20に磁気ICカード6を搬送した
後、続くステツプSP13において回転機構部20に磁
気ICカード6を挟持させた状態でIC記録再生位置に
位置決めするまで回転させる。この後カードプリンタ1
はステツプSP14において回転機構部20に挟持され
た磁気ICカード6を搬送路CRに沿つて移動させた
後、ステツプSP15に進んで当該磁気ICカード6を
IC記録再生部30に対して頭出し状態となるように位
置決めする。
【0106】カードプリンタ1は図15に示す次のステ
ツプSP16に進んで、IC記録再生部30の挿入口3
0Aから磁気ICカード6を差し込んで所定情報を記録
した後、当該情報を再生する。カードプリンタ1は、ス
テツプSP17に進んで当該磁気ICカード6に記録エ
ラーが存在するか否かを判断した後、肯定結果が得られ
たときのみステツプSP18に進む。
【0107】一方ステツプSP7において否定結果が得
られると、カードプリンタ1はそのままステツプSP1
8に進む。
【0108】このステツプSP17において否定結果が
得られると、このことは磁気ICカード6が不良品であ
ることを表しており、このときカードプリンタ1はステ
ツプSP8に進んで磁気ICカード6を搬送路CRに沿
つて回転機構部20まで搬送した後、続くステツプSP
9において回転機構部20に磁気ICカード6を挟持さ
せた状態で不良カード排出位置に位置決めするまで回転
させる。この後カードプリンタ1はステツプSP10に
おいて回転機構部20に挟持された磁気ICカード6を
不良カードトレイ26に排出した後、ステツプSP11
に進んで当該印画処理手順RT1を終了する。
【0109】続くステツプSP18において、カードプ
リンタ1は、磁気ICカード6の一面に印画を行うか否
かを判断する。このステツプSP18において肯定結果
が得られると、カードプリンタ1はステツプSP19に
進んで磁気ICカード6を搬送路CRに沿つて回転機構
部20まで搬送した後、続くステツプSP20において
回転機構部20に磁気ICカード6を挟持された状態で
搬送基準位置に位置決めするまで回転させる。この後カ
ードプリンタ1はステツプSP21において回転機構部
20に挟持された磁気ICカード6を第2及び第1の搬
送部7B及び7Aを順次介して搬送路CRに沿つて移動
させた後、ステツプSP22に進んで当該磁気ICカー
ド6をカラー画像印刷部40に対して頭出し状態となる
ように位置決めする。
【0110】次のステツプSP23に進んでカードプリ
ンタ1は、カラー画像印刷部40内の熱転写ヘツド43
を中間位置に下降させた後、ステツプSP24に進んで
インクリボン47の1ページ分の先頭位置の頭出しを行
う。この後カードプリンタ1はステツプSP25におい
て、インクリボン47の巻径を検出すると共に、当該イ
ンクリボン47にテンシヨンを与えながら巻取り状態を
制御するためのリボンモータ駆動条件を設定した後、ス
テツプSP26に進んで熱転写ヘツド43を印画位置に
下降させる。
【0111】続いてカードプリンタ1は、ステツプSP
27においてインクリボン47の巻取りを開始しなが
ら、図16に示すステツプSP28に進んでプラテン9
を回転させる。この状態においてカードプリンタ1はス
テツプSP29において、磁気ICカード6に対して1
色分の印画を開始した後、ステツプSP30において当
該印画を終了する。この後カードプリンタ1はステツプ
SP31に進んでインクリボン47を磁気ICカード6
から剥離すると共にステツプSP32において熱転写ヘ
ツド43を中間位置に上昇させ、さらにステツプSP3
3に進んでインクリボン47の弛みを取る。
【0112】この後カードプリンタ1は、ステツプSP
34に進んで印画(又はラミネート)が終了したか否か
を判断した後、肯定結果が得られたときのみステツプS
P18に進む。
【0113】このステツプSP34において否定結果が
得られると、カードプリンタ1はステツプSP36に進
んで磁気ICカード6を第2及び第1の搬送部7B及び
7Aを順次介して搬送路CRに沿つて移動させた後、ス
テツプSP37に進んで当該磁気ICカード6をカラー
画像印刷部40に対して頭出し状態となるように位置決
めする。
【0114】続いてカードプリンタ1はステツプSP3
8に進んで、前回の色と異なる次の色となるようにイン
クリボン47の頭出しを行つた後、ステツプSP26に
戻つて再度上述と同様にステツプSP33までの処理を
行い、ステツプSP34において肯定結果が得られるま
で同様の処理を繰り返す。
【0115】かくしてステツプSP34において肯定結
果が得られると、カードプリンタ1は、ステツプSP3
5に進んで、一面が印画された磁気ICカード6の他面
も印画するか否かを判断する。このステツプSP35に
おいて肯定結果が得られると、カードプリンタ1はステ
ツプSP19に戻つて、再度上述した磁気ICカード6
の一面の印画処理と同様の処理をステツプSP19〜S
P34まで行う。
【0116】これに対してステツプSP35において否
定結果が得られると、カードプリンタ1はそのままステ
ツプSP39に進んで回転機構部20を介して筐体2端
面に形成されたカード排出口2Bから磁気ICカード6
を排出した後、ステツプSP11に進んで当該印画処理
手順RT1を終了する。
【0117】一方、ステツプSP18において否定結果
が得られると、カードプリンタ1は磁気ICカード6に
印画しないと判断して、そのままステツプSP39に進
んでカード排出口2Bから磁気ICカード6を排出した
後、ステツプSP11に進んで当該印画処理手順RT1
を終了する。
【0118】このようにカードプリンタ1において、磁
気ICカード6の搬送路CR上に回転自在に回転搬送部
8を設けたことにより、カラー画像印刷部40、磁気記
録再生部(図示せず)及びIC記録再生部30の一連の
処理動作を、直線的なラインではなく、回転搬送部8を
介して、磁気ICカード6をIC記録再生部30、カー
ド排出口2B又は不良カードトレイ26にそれぞれ送り
出すことができると共に、当該磁気ICカード6をその
まま磁気記録再生部に戻すことができ、さらには当該磁
気ICカード6を 180度反転させてカラー画像印刷部4
0に戻すことができる。
【0119】これにより磁気ICカード6の搬送路CR
を直線的なラインにした場合によりも、搬送路CRの長
さを格段と短縮させることができ、この結果カードプリ
ンタ1全体の構成を一層小型化することができる。
【0120】また回転搬送部8を搬送路CR上の出力段
に設けたことにより、磁気ICカード6に磁気記録再生
部及び又はIC記録再生部30による記録エラーが発生
しているか否かを判断して、当該記録エラーが発生して
いない場合には筐体2端面のカード排出口2Bを介して
製品として搬出する一方、当該記録エラーが発生した場
合には不良カードトレイ26に不良品として排出するこ
とができる。
【0121】このように回転搬送部8を介して磁気IC
カード6を良品又は不良品かで排出位置を分別すること
ができるため、不良品である磁気ICカード6を排出す
る不良カードトレイ26をカードプリンタ1の内部に設
けることができる。
【0122】さらにこのカードプリンタ1では、ホスト
コンピユータは電源立上げ時を基準として回転搬送部8
を介して送出される磁気ICカード6の枚数をカウント
しながら所定枚数に達したときに、筐体2の前面に露出
形成された「ALARM 」を表すLED表示部3Bを発光点
滅させる。これにより作業者は当該LED表示部3Bの
点灯発光を目視確認しながら不良カードトレイ26内に
記録エラーが生じた磁気ICカード6が所定枚数分収容
されたことを、カードプリンタ1による印刷動作中に認
識することができ、かくして当該磁気ICカード6が不
良カードトレイ26に蓄積可能な枚数を越える前に取り
除くことによつてカードジヤミング等に起因する印刷動
作の中断を回避することができる。
【0123】一方、不良カードトレイ26に対して磁気
ICカード6の有無を検出する光学センサ120を設け
ておき、カードプリンタ1の電源立上げ時に、記録エラ
ーが生じた磁気ICカード6が不良カードトレイ26内
に収容されている場合には、筐体2の前面に露出形成さ
れた「ALARM 」を表すLED表示部3Bを発光点滅させ
るようにする。これにより電源立上げ時に既に不良カー
ドトレイ26に収納されている磁気ICカード6をカー
ドプリンタ1による印刷動作開始前に認識することがで
き、この結果、電源立上げ時に常に不良カードトレイ2
6には磁気ICカード6が収納されていない状態にして
おくことによつて、ホストコンピユータによる磁気IC
カード6のカウント動作時に不揮発性メモリ等のメモリ
手段を設ける必要がなくて済む。この結果、カードプリ
ンタ1の構成をより小型化できる。
【0124】なお作業者は筐体2正面の扉2Cを開い
て、不良カードトレイ26の開口26Fに直接手を入れ
ることにより、容易に当該不良カードトレイ26内に収
容された磁気ICカード6を取り出すことができる。
【0125】さらにリボンカセツト41の装填後に、当
該リボンカセツト41に取り付けられたリボンコードリ
ング105を回転させながら反射コード105Aに記録
形成さたインクリボン47に関する所定情報を読み取る
場合、当該リボンコードリング105を回転させる機構
を、回転搬送部8において回転機構部20を回転させる
機構と必要に応じて分離自在に係合させるようにしたこ
とにより、リボンコードリング105の係合時にリボン
カセツト41が取り出されるのを回避することができる
と共に、リボンコードリング105を回転させる機構を
別個に設ける必要がない分、カードプリンタ1内部の構
成を小型化することができる。
【0126】(5)実施の形態の効果 以上の構成によれば、このカードプリンタ1では、磁気
ICカード6の搬送路CR上に回転自在な回転搬送部8
を設け、磁気記録再生部及び又はIC記録再生部30に
おいて磁気ICカード6に記録エラーが生じた場合、回
転搬送部8を介して当該記録エラーが生じた磁気ICカ
ード6を不良カードトレイ26内に収容すると共に、当
該収容された磁気ICカード6の有無を検出して外部表
示させるようにしたことより、作業者は容易に記録エラ
ーの生じた磁気ICカード6の有無を目視確認して取り
除くことができ、この結果カードプリンタ1におけるカ
ラー画像印刷部40、磁気記録再生部及びIC記録再生
部30による一連の処理動作を中断させることなく、簡
易な構成で多機能化できるカードプリンタ1を実現でき
る。
【0127】(6)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、回転搬送手段として
図7に示すような回転搬送部8を適用した場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、回転搬送手段として
はカード材を回転自在に所望の搬送方向に切り換えるこ
とができれば、種々の構成のものを広く適用できる。
【0128】また上述の実施の形態においては、カード
材としてISO規格の磁気ICカード6を適用した場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、JIS規格
の磁気ICカードを用いても良く、また磁気ストライプ
のみやICメモリのみを有するカード材を用いても良
い。
【0129】さらに上述の実施の形態においては、回転
搬送部8の出力段に不良カードトレイ26を設け、コイ
ルばねを介して付勢された突起部材121を不良カード
トレイ26の底面26B上に貫通して突出させ、当該突
起部材121の有無を判断手段としての光センサ120
を用いて検出することにより、電源立上げ時に不良カー
ドトレイ26内に磁気ICカード6が収容されたか否か
を判断するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、突起部材121を付勢する手段としては
板ばねやシーソー状等を適用しても良く、要は磁気IC
カード6の重みで突起部材121を下降させることがで
きれば種々の機構を適用できる。
【0130】またセンサとしては突起部材121の有無
を検出するフオトインタラプタ型の光学センサ120を
適用したが、磁気ICカード6の一枚分の有無を検出で
きれば、機械的スイツチ等その他種々の構成のセンサを
適用しても良い。
【0131】さらに上述の実施の形態においては、不良
カードトレイ26に所定枚数の磁気ICカード6が収容
されたときに警告を発生する警告手段として、筐体2の
正面に露出形成された複数のLED表示部3A〜3Fの
うち「ALARM 」を表すLED表示部3Bを適用し、記録
エラーの発生時には当該LED表示部3Bを発光点滅さ
せるようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、視覚的に表示する警告手段のみならず、アラー
ム音を発声する音声的な警告手段や振動機構による触覚
的な警告手段等に広く適用できる。
【0132】さらに上述の実施の形態においては、カラ
ープリンタ1として熱転写型のカラープリンタを適用し
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ばインクジエツトプリンタ、感熱プリンタ及びレーザプ
リンタ等の種々のプリンタに広く適用できる。
【0133】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、供給され
る印画信号に基づく画像をカード材の一面に印刷するカ
ード印刷装置において、カード材を収容するカードトレ
イと、カード材の搬送路上に回転自在に設けられ、カー
ド材の搬送方向を切り換える回転搬送手段と、エラーの
生じたカード材をカードトレイに対応する方向に切り換
えるように回転搬送手段を制御する制御手段と、カード
トレイに所定枚数のカード材が収容されたときに警告を
発生する警告手段とを設けるようにしたことにより、作
業者は警告手段から発生された警告に応じてカード印刷
装置による印刷動作が中断するのを回避することがで
き、かくして簡易な構成で多機能化できるカード印刷装
置を実現し得る。
【0134】また本発明によれば、ヘツドをインクリボ
ン及びカード材を介してプラテンに押さえ付けるように
してインクリボンに塗布された染料をカード材に熱転写
するカード印刷装置において、カード材の搬送路上に回
転自在に設けられ、カード材の搬送方向を切り換える回
転搬送手段と、インクリボンに取り付けられた当該イン
クリボンに関する所定情報が記録形成された回転部材と
必要時に係合して当該回転部材を回転させるように、回
転搬送手段を制御する制御手段と、回転部材の回転に応
じて、当該回転部材に記録形成された所定情報を読み取
る読取手段とを設けるようにしたことにより、回転搬送
手段を用いて回転部材を回転させている間にインクリボ
ンが取り出されるのを回避することができると共に、回
転部材を回転させる構成を別個に設ける必要がない分、
装置全体の構成を小型化することができ、かくして簡易
な構成で多機能化できるカード印刷装置を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるカードプリンタの外観構成
を示す略線的な側面図である。
【図2】本実施の形態によるカードプリンタの内部構成
を示す略線的な側面図である。
【図3】図1に示すヘツドユニツトの初期位置状態を示
す略線図である。
【図4】図1に示すヘツドユニツトの中間位置状態を示
す略線図である。
【図5】インクリボンの説明に供する略線図である。
【図6】図1に示すヘツドユニツトの中間位置状態を示
す略線図である。
【図7】カラー画像印刷部の構成を示すブロツク図であ
る。
【図8】回転搬送部の構成を示す斜視図である。
【図9】搬送用モータの係合状態の説明に供する略線図
である。
【図10】リボンカセツトへの係合状態の説明に供する
略線図である。
【図11】リボンカセツトへの係合状態の説明に供する
略線図である。
【図12】リボンカセツトの構成を示す斜視図である。
【図13】不良カードトレイの構成を示す部分的断面図
である。
【図14】印画処理手順の説明に供するフローチヤート
である。
【図15】印画処理手順の説明に供するフローチヤート
である。
【図16】印画処理手順の説明に供するフローチヤート
である。
【符号の説明】
1……カードプリンタ、2……筐体、4……磁気ICカ
ード、5……カード搬送部、5A……第1の搬送部、5
B……第2の搬送部、6……回転搬送部、7……プラテ
ン、13、14、15、24、25……光学センサ、2
0……回転機構部、21A、21B……回転軸、22
A、22B……第1のフリツパローラ、23A、23B
……第2のフリツパローラ、26……不良カードトレ
イ、30……IC記録再生部、40……カラー画像印画
部、41……リボンカセツト、42……ヘツドユニツ
ト、43……熱転写ヘツド、47……インクリボン、7
0……支持板、85……搬送用モータ、105……リボ
ンコードリング、110……回転用モータ、120……
光学センサ、121……突起部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給される印画信号に基づく画像をカード
    材の一面に印刷するカード印刷装置において、 上記カード材を収容するカードトレイと、 上記カード材の搬送路上に回転自在に設けられ、上記カ
    ード材の搬送方向を切り換える回転搬送手段と、 上記エラーの生じた上記カード材を上記カードトレイに
    対応する方向に切り換えるように上記回転搬送手段を制
    御する制御手段と、 上記カードトレイに所定枚数の上記カード材が収容され
    たときに警告を発生する警告手段とを具えることを特徴
    とするカード印刷装置。
  2. 【請求項2】上記カードトレイにおける上記カード材の
    有無を検出するセンサを具え、 上記警告手段は、 上記センサの出力に基づいて、電源立上げ時に上記カー
    ドトレイに上記カード材が収容されている場合に上記警
    告を発生することを特徴とする請求項1に記載のカード
    印刷装置。
  3. 【請求項3】ヘツドをインクリボン及びカード材を介し
    てプラテンに押さえ付けるようにして上記インクリボン
    に塗布された染料を上記カード材に熱転写するカード印
    刷装置において、 上記カード材の搬送路上に回転自在に設けられ、上記カ
    ード材の搬送方向を切り換える回転搬送手段と、 上記インクリボンに取り付けられた当該インクリボンに
    関する所定情報が記録形成された回転部材と必要時に係
    合して当該回転部材を回転させるように、上記回転搬送
    手段を制御する制御手段と、 上記回転部材の回転に応じて、当該回転部材に記録形成
    された上記所定情報を読み取る読取手段とを具えること
    を特徴とするカード印刷装置。
JP13743998A 1998-04-30 1998-04-30 カード印刷装置 Pending JPH11309913A (ja)

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JP13743998A JPH11309913A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 カード印刷装置

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