JPH11309604A - 穴明け工具 - Google Patents

穴明け工具

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JPH11309604A
JPH11309604A JP11966498A JP11966498A JPH11309604A JP H11309604 A JPH11309604 A JP H11309604A JP 11966498 A JP11966498 A JP 11966498A JP 11966498 A JP11966498 A JP 11966498A JP H11309604 A JPH11309604 A JP H11309604A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリ取りチップ6を容易に交換でき、安定し
て保持することができる穴明け工具を提供する。 【解決手段】 先端部に切削刃3を有する工具本体1
と、この工具本体1の先端部の外周面1Aに設けられた
凹溝4と、この凹溝4内に収容されて工具本体1の径方
向に弾性変位可能とされたカートリッジ5と、このカー
トリッジ5に着脱可能に取り付けられて工具本体1の外
周面1Aから出没自在とされた略三角形平板状のバリ取
りチップ6とを備え、カートリッジ5に、バリ取りチッ
プ6がなす三角形の三辺に相当する三側面3a〜3cの
うちの二側面3a,3bに面接触する二つの保持壁11
A,11Bを設け、バリ取りチップ6を、これら二つの
保持壁11A,11Bに二側面6a,6bをそれぞれ面
接触させ、かつ、残りの一側面6cは開放された状態で
カートリッジ5に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば鋼板、銅
板、アルミ板等の金属板に対する穴明けの際に、その表
裏に発生するバリを、穴明けと同時に除去することので
きるバリ取り機能を備えた穴明け工具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鋼板等の金属板をドリル等の穴明け工具
で穴明けした場合、この金属板の表裏にバリが発生する
ことがあり、このバリは、ボルトやリベット等で金属板
を締め付ける際に、適正な締め付け力が得られない等の
不具合の原因となるため、従来はグラインダ等の研削工
具を用いたりして、バリ除去のための後加工を行ってい
たが、このようなバリ取り作業には多くの労力と時間を
要することになる。そこで、このような問題を解決する
ために、金属板等の被加工物に穴明けを行うと同時にそ
の表裏面のバリを取り除くバリ取り機能を備えた穴明け
工具が、例えば特許第2641694号公報あるいは特
開平8−155716号公報に提案されている。
【0003】これらの公報に記載された穴明け工具は、
先端部に切削刃を有する工具本体と、工具本体の先端部
の周面に軸方向に沿って設けられた凹溝と、この凹溝内
に収容されて該凹溝内にて工具本体の径方向に弾性変形
可能とされたカートリッジと、カートリッジに取り付け
られカートリッジの弾性変形により工具本体の周面から
出没自在とされた三角形平板状のバリ取りチップとを備
えたものである。従ってこのような穴明け工具で穴明け
加工をすると、穿孔開始から若干遅れて被加工物の表面
のバリをバリ取りチップが除去し、次いで穿孔の進行に
従ってバリ取りチップが穴の内周壁に倣いながら凹溝の
中に後退し、さらに穴の貫通後は再びカートリッジの弾
性変形によりバリ取りチップが外側に変位し、工具本体
が後退する際に被加工物の裏面のバリを除去するので、
穴明けと同時に金属板等の被加工物の表裏のバリを取る
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
バリ取り機能を備えた穴明け工具では、バリ取りチップ
が出没自在とされているため、バリ取り加工時の切刃の
当たりが不安定となり、これによって切れ味の微妙な劣
化が生じてバリ取り機能の低下を招くことから、バリ取
りチップは頻繁に交換されることが多い。ところが、上
記穴明け工具のうち、前者の特許第2641694号公
報に記載された穴明け工具では、三角形平板状の上記バ
リ取りチップの固定を、このバリ取りチップがなす三角
形の頂部のうち工具本体の外周面に出没する一つの頂部
の周辺を開放した状態で、該バリ取りチップの三つの側
面(上記三角形の三つの辺に連なる側面)をカートリッ
ジの三つの保持壁で拘束することにより行っている。こ
のため、この前者の公報に記載の穴明け工具では、バリ
取りチップを交換する場合、カートリッジを取り外すな
どして、バリ取りチップを工具本体の外周面から完全に
引き出さなければ、チップを取り外したり取り付けたり
することができず、簡単にチップ交換できないという問
題があった。また、こうしてカートリッジに三つの保持
壁が形成されることから、カートリッジが大きくなるこ
とも避けられない。
【0005】一方、後者の特開平8−155716号公
報の穴明け工具では、バリ取りチップの二つの側面をカ
ートリッジ側の保持部で拘束してバリ取りチップを固定
しているので、チップ交換は容易ではある。しかしなが
ら、この後者の公報記載の穴明け工具では、カートリッ
ジの上記保持部のうち、バリ取りチップの工具本体後端
側に位置する側面を保持する部分が、カートリッジを形
成する帯状体の先端縁で構成されているため、この部分
ではバリ取りチップの側面が単に線接触されて支持され
るだけとなり、バリ取りチップの取付安定性が損なわれ
るおそれがある。特に、このバリ取りチップの工具本体
後端側に位置する側面を保持する部分は、穴明け工具に
よって削孔する際に該バリ取りチップに作用する負荷を
受け止める部分となるため、そのような部分が線接触で
しかバリ取りチップを保持できないと、確実にバリを除
去することができなくなるおそれが生じる。
【0006】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、バリ取りチップの交換が容易にでき、しかも
バリ取りチップを安定して保持することのできる、バリ
取り機能を備えた穴明け工具を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような課題を解決するために本発明は、先端部に切削
刃を有する工具本体と、この工具本体の先端部の周面に
設けられた凹溝と、この凹溝内に収容されて上記工具本
体の径方向に弾性変位可能とされたカートリッジと、こ
のカートリッジに着脱可能に取り付けられて上記カート
リッジの弾性変位により上記工具本体の周面から出没自
在とされた略三角形平板状のバリ取りチップとを備えた
穴明け工具において、上記カートリッジに、上記バリ取
りチップがなす三角形の三辺に相当する三側面のうちの
二側面に面接触する二つの保持壁を設け、上記バリ取り
チップを、これら二つの保持壁に上記二側面をそれぞれ
面接触させ、かつ、残りの一側面は開放された状態で上
記カートリッジに取り付けたことを特徴とする。
【0008】従って、このように構成された穴明け工具
では、バリ取りチップが、その上記残りの一側面が開放
された状態でカートリッジに取り付けられるので、バリ
取りチップを工具本体の外周面から完全に引き出さずと
も、この一の側面側に抜き出すことによってカートリッ
ジから取り外して交換することが可能である。また、バ
リ取りチップを二つの保持壁で保持するので、カートリ
ッジのコンパクト化を図ることができる。その一方で、
これらカートリッジの二つの保持壁とバリ取りチップの
二つの側面とがそれぞれ面接触しているので、安定かつ
確実にバリ取りチップをカートリッジに固定することが
できる。
【0009】ここで、上記バリ取りチップは、当該バリ
取りチップがなす上記三角形の一つの頂部を上記工具本
体の径方向外周側に向けるとともに、この頂部の反対側
に位置する側面と、上記工具本体の後端側に位置する側
面とを、上記カートリッジの上記保持壁にそれぞれ面接
触させた状態で取り付けられるのが望ましく、これによ
り、特に削孔時にバリ取りチップに作用する負荷を確実
に受け止めて、より安定的にバリ取りチップを保持する
ことが可能となる。また、上記凹溝を上記工具本体の先
端に開口するように形成した場合には、特に上述のよう
にバリ取りチップの上記頂部の反対側に位置する側面と
工具本体後端側に位置する側面とをカートリッジの保持
壁に面接触させてバリ取りチップを取り付けた際に、バ
リ取りチップの着脱を一層容易に行うことが可能となる
一方、これとは逆に上記凹溝を工具本体の先端には開口
しないように形成した場合には、工具本体先端部におけ
る剛性の向上を図ることができるとともに、切削刃によ
り生成された切屑がこの凹溝に侵入したりするのを防ぐ
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明の第1の
実施形態を示すものである。本実施形態において工具本
体1は、その先端部が略円柱状をなし、この先端部の外
周面1Aには、工具本体1の先端面1Bから後端側に向
けて工具回転方向Tの後方側に捩れる一対の切屑排出溝
2,2が形成されるとともに、これらの切屑排出溝2,
2の工具回転方向T側を向く壁面の先端部には、それぞ
れ切刃チップが接合されて切削刃3,3が設けられてい
る。そして、工具本体1の周方向において上記切屑排出
溝2,2の間に画成される一対のランドのうちの一方の
外周面1Aには、工具本体1の先端面1Bに開口して該
工具本体1の軸線O方向に沿って延びる凹溝4が形成さ
れており、この凹溝4内にはカートリッジ5が収容され
て、このカートリッジ5の先端部にバリ取りチップ6が
着脱可能に装着されている。
【0011】ここで、図4に示すように上記カートリッ
ジ5は、凹溝4の底部に固定されるベース7と、凹溝4
の外周側に収容される可動アーム8とを備えており、こ
の可動アーム8の後端部はベース7の後端部にピン9を
介して回動自在に連結されるとともに、該可動アーム8
とベース7との間には弾性部材としてバネ(コイルスプ
リング)10が介装されており、これにより可動アーム
8は工具本体1の径方向外周側に向けて付勢されてい
る。従って、カートリッジ5の全体を凹溝4に収容した
状態で、この可動アーム8の先端部は、その後端部の上
記ピン9を中心として、凹溝4内にて工具本体1の径方
向に弾性変位可能とされている。
【0012】そして、この可動アーム8の先端部には、
先端側に向けて60°の挟角でV字状に開口する一対の
保持壁11A,11Bと、これらの保持壁11A,11
Bに対して直交し、カートリッジ5を工具本体1に装着
した状態で工具回転方向T側を向くチップ取付面11C
とから成るチップ保持部11が形成されている。なお、
上記保持壁11A,11Bのうち一方の保持壁11A
は、カートリッジ5を凹溝4に取り付けた状態で略工具
本体1の外周側を向くように、また他方の保持壁11B
は先端側に向かうに従い外周側に向かうように配置され
る。また、上記チップ取付面11Cには、図示されない
ネジ穴が形成されている。
【0013】一方、上記バリ取りチップ6は、本実施形
態では超硬合金等の硬質材料から略正三角形平板状に形
成されたポジティブスローアウェイチップであって、略
正三角形をなす上下面6A,6Bと、これら上下面6
A,6Bの三つの辺に連なる三つの側面6a,6b,6
cとを備えており、互いに隣り合う側面6a,6b,6
c同士が交差する三つの頂部6d,6e,6fには面取
りが施されている。さらに、上記上面6Aと三つの側面
6a,6b,6cとの交差稜線部には、それぞれバリ取
り刃12a,12b,12cが形成されている。
【0014】このように構成されたバリ取りチップ6
は、上記上面6Aをすくい面として工具回転方向T側に
向けるとともに、下面6Bを上記チップ取付面11Cに
密着させ、また三つの側面6a〜6cのうち工具本体1
の内周側を向く側面6aを上記保持壁11Aに、工具本
体1の後端側を向く側面6bを保持壁11Bにそれぞれ
面接触させて、カートリッジ5の上記チップ保持部11
に着座させられ、さらに上記上面6A側から挿通された
クランプネジ13を、チップ取付面11Cの上記ネジ穴
にねじ込むことにより、カートリッジ5に固定される。
そして、この状態でバリ取りチップ6は、上記切削刃
3,3よりも工具本体1の軸線O方向後端側に位置し
て、その三つの頂部6d〜6fのうちの一つ(本実施形
態においては頂部6e)が工具本体1の外周面1Aに突
出させられるとともに、この頂部6eを挟む切刃12
b,12cが軸線Oに対して傾斜して配置され、さらに
カートリッジ5の可動アーム8が工具本体1の径方向に
弾性変位可能とされるのに伴い上記頂部6eが工具本体
1の外周面1Aから出没自在とされている。
【0015】なお、上記工具本体1の外周面1Aには、
上記頂部6eがこの外周面1Aから突出した状態におい
て、上記クランプネジ13の頭部に臨む位置から、軸線
Oに直交する断面における上記外周面1Aの接線方向に
延びるように、上記凹溝4に連通する断面円形のスリッ
ト14が形成されており、このスリット14を通してレ
ンチやドライバー等の作業用工具を挿入することによ
り、クランプネジ13の締め・緩めによるバリ取りチッ
プ6の着脱が一層容易に行えるようになされている。ま
た、工具本体1の内部には、上記軸線Oに沿って切削油
剤の供給孔15が形成されており、この供給孔15は工
具本体1の先端部において二つに分岐して、一方は真っ
直ぐ工具本体1の先端面1Bに開口させられるととも
に、他方は上記凹溝4の底面に開口した後、この底面に
沿って工具本体1の先端面1Bに半円状に開口するよう
に曲折されている。
【0016】このように構成された穴明け工具による穴
明け加工において、上記切削刃3,3により被加工物に
形成された加工穴の開口部に生じたバリは、工具本体1
の送りに伴い上記切削刃3,3に続いて上記バリ取りチ
ップ6が加工穴の開口部周縁に接することにより、この
バリ取りチップ6の工具本体1先端側を向く切刃12c
によって削り取られる。また、工具本体1が軸線O方向
先端側にさらに送り出されて、バリ取りチップ6が加工
穴内に挿入されると、カートリッジ5の可動アーム8の
弾性変位によって上記バリ取りチップ6は工具本体1内
に没入し、さらに上記切削刃3,3が被加工物を貫通し
てバリ取りチップ6が加工穴から抜け出ると、上記弾性
変位によってバリ取りチップ6は再び工具本体1の外周
面1Aから突出するので、この工具本体1を加工穴から
抜き出す際に工具本体1を後退させることにより、バリ
取りチップ6の工具本体1後端側を向く切刃12bによ
って加工穴の貫通側開口部に生じたバリが削り取られ
る。
【0017】しかして、上記構成の穴明け工具によれ
ば、この三角形平板状のバリ取りチップ6が、その三つ
の側面6a〜6cのうち二側面6a,6bを保持壁11
A,11Bに面接触させてカートリッジ5のチップ保持
部11に保持されており、残りの一の側面6cは工具本
体1の先端側に開放された状態とされているので、この
バリ取りチップ6を交換したり、あるいは使用に供する
切刃12a〜12cを取り替えるためにバリ取りチップ
6を回転させて取り付け直したりする際には、上記クラ
ンプネジ13を緩めて外すだけで、チップ保持部11か
ら工具本体1の先端側にバリ取りチップ6を簡単に取り
外すことができる。従って、このようなチップ交換等の
際に、カートリッジ5を工具本体1から取り外したり、
バリ取りチップ6を工具本体1の外周面1Aから完全に
引き出したりする必要がなくなり、かかるチップ交換等
に要する労力や時間の削減を図ることができる。また、
カートリッジ5のチップ保持部11には二つの保持壁1
1A,11Bが形成されているだけなので、カートリッ
ジ5を小さくでき、従って凹溝4も短くすることができ
て工具本体1の剛性の向上を図ることができる。
【0018】そして、その一方で、バリ取りチップ6
は、上述のようにその二つの側面6a,6bをチップ保
持部11の上記保持壁11A,11Bに面接触させて保
持されているので、バリ取りチップ6とチップ保持部5
との接触面積を確保して、穴明け加工時に作用する負荷
に対してバリ取りチップ6を強固に保持することが可能
となり、安定した加工を促すことができる。特に、上記
バリ取りチップ6が加工穴の開口部周縁のバリ取りを行
う際には、工具本体1が軸線O方向先端側に送り出され
ることに伴い、バリ取りチップ6には軸線O方向後端側
に向けて大きな負荷が作用することとなるが、本実施形
態の穴明け工具では、チップ保持部11の保持壁11B
が、バリ取りチップ6の工具本体1後端側に位置する側
面6bに面接触しているので、上記負荷を確実に受け止
めることができる。しかも、チップ保持部5の保持壁1
1A,11Bは先端側に開口するV字状をなしており、
従ってバリ取りチップ6に軸線O方向後端側に向けて負
荷が作用すると、バリ取りチップ6はこれら保持壁11
A,11Bの間にクサビのように押し込まれてより強固
に保持されることとなるので、一層の取付安定性の確保
を図ることができる。
【0019】さらに本実施形態では、上記カートリッジ
5を収容する凹溝4が、工具本体1の先端面1Bに開口
するように形成されており、このため、特に上述のよう
にチップ保持部5の保持壁11A,11Bを工具本体1
の先端側に開口するV字状に形成した場合には、チップ
交換等の際にチップ保持部11から取り外したバリ取り
チップ6を、そのまま先端側に引き抜いて取り出すこと
ができ、チップ交換等を一層容易とすることができる。
また、このように凹溝4が先端面1Bに開口している場
合には、本実施形態のようにこの凹溝4を切削油剤の供
給孔15の一部として利用することも可能となり、切削
刃3,3への切削油剤の供給とともにバリ取りチップ6
への切削油剤の供給も円滑に行うことが可能となる。
【0020】ただし、本実施形態では、このように凹溝
4を先端面1Bに開口するように形成しているが、例え
ば図5ないし図7に示す本発明の第2の実施形態のよう
に、凹溝21を、先端面1Bに開口することなく、先端
面1Bから工具本体1の軸線O方向後端側に距離をあけ
た位置から延びるように形成してもよい。ただし、この
図5ないし図7に示す第2の実施形態において、上記凹
溝21以外の部分は、図1ないし図4に示した第1の実
施形態と同様の構成とされており、従ってこれら共通す
る部分には同一の符号を配して説明を省略してある。
【0021】しかるに、こうして凹溝21が工具本体1
の先端面1Bに開口することなく形成された第2の実施
形態の穴あけ工具によれば、切削刃3の工具回転方向T
後方側において、工具本体1の先端面1Bが凹溝によっ
て切り欠かれることがないので、工具剛性の向上を図る
ことができ、穴明け加工時に上記切削刃3に作用する大
きな負荷に対しても、工具本体1に損傷が生じたりする
ような事態を未然に防止することが可能となる。また、
このように先端面1Bに凹溝21が開口することがない
ため、例えば切削刃3,3によって生成された切屑が凹
溝21に侵入することもなく、このような切屑の侵入に
よりカートリッジ5の動作が阻害されてバリ取りチップ
6の円滑な出没に支障が生じるような事態をも、未然に
防止することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
三角形平板状のバリ取りチップの二つの側面のみをカー
トリッジで拘束するだけであるから、カートリッジを取
り外すなどしなくても、残りの一の側面側にバリ取りチ
ップを引き出すだけで、その交換を容易に行うことがで
き、バリ取りチップが頻繁に交換される場合でも交換作
業に要する時間や労力の削減を図ることができるととも
に、カートリッジのコンパクト化を図ることができる。
また、バリ取りチップのこれら二つの側面をカートリッ
ジの二つの保持壁にそれぞれ面接触させることでバリ取
りチップの固定を行っているので、安定かつ確実にバリ
取りチップをカートリッジに保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す工具本体1の
先端部の側面図である。
【図2】 図1に示す第1の実施形態の先端面1B側か
らの正面図である。
【図3】 図2におけるX方向視の一部省略した側面図
である。
【図4】 図1に示す第1の実施形態のカートリッジ5
の側面図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態を示す工具本体1の
先端部の側面図である。
【図6】 図5に示す第2の実施形態の先端面1B側か
らの正面図である。
【図7】 図6におけるY方向視の一部省略した側面図
である。
【符号の説明】
1 工具本体 1B 工具本体1の先端面 3 切削刃 4,21 凹溝 5 カートリッジ 6 バリ取りチップ 6a,6b、6c バリ取りチップ6の側面 6d,6e,6f バリ取りチップ6の頂部 11 チップ保持部 11A,11B 保持壁 12a,12b,12c バリ取り刃 O 工具本体1の軸線 T 工具回転方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 幸雄 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地三菱マテリアル株式会社岐阜製作所内 (72)発明者 三浦 一政 福岡県北九州市小倉南区中曽根東三丁目2 −24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に切削刃を有する工具本体と、こ
    の工具本体の先端部の周面に設けられた凹溝と、この凹
    溝内に収容されて上記工具本体の径方向に弾性変位可能
    とされたカートリッジと、このカートリッジに着脱可能
    に取り付けられて上記カートリッジの弾性変位により上
    記工具本体の周面から出没自在とされた略三角形平板状
    のバリ取りチップとを備えた穴明け工具において、上記
    カートリッジには、上記バリ取りチップがなす三角形の
    三辺に相当する三側面のうちの二側面に面接触する二つ
    の保持壁が設けられ、上記バリ取りチップは、これら二
    つの保持壁に上記二側面をそれぞれ面接触させ、かつ、
    残りの一側面は開放された状態で上記カートリッジに取
    り付けられていることを特徴とする穴明け工具。
  2. 【請求項2】 上記バリ取りチップは、当該バリ取りチ
    ップがなす上記三角形の一つの頂部を上記工具本体の径
    方向外周側に向けるとともに、この頂部の反対側に位置
    する側面と、上記工具本体の後端側に位置する側面と
    を、上記カートリッジの上記保持壁にそれぞれ面接触さ
    せた状態で取り付けられていることを特徴とする請求項
    1記載の穴明け工具。
  3. 【請求項3】 上記凹溝が、上記工具本体の先端に開口
    するように形成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の穴明け工具。
  4. 【請求項4】 上記凹溝が、上記工具本体の先端には開
    口しないように形成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の穴明け工具。
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