JPH11309524A - 多孔板およびその製造方法 - Google Patents

多孔板およびその製造方法

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JPH11309524A
JPH11309524A JP11709898A JP11709898A JPH11309524A JP H11309524 A JPH11309524 A JP H11309524A JP 11709898 A JP11709898 A JP 11709898A JP 11709898 A JP11709898 A JP 11709898A JP H11309524 A JPH11309524 A JP H11309524A
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plate
shearing
pair
shear
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JP11709898A
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English (en)
Inventor
Shohei Sawada
昌平 澤田
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Nippon Kinzoku Co Ltd
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Nippon Kinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で微細な孔部でも容易に形成できる
多孔板とこれを効率的に製造する方法を提供する。 【解決手段】板材1の一部を膨出成形して膨出部2を形
成し、この膨出部2の両側縁部分を剪断して互いに対向
する対をなす剪断面3a,3bを形成し、これらの剪断
面3a,3bの間の隙間を孔部4として形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の微細な孔部
を有する多孔板およびその製造方法に関する。さらに特
定すれば、本発明は構造が簡単でかつ任意の大きさの孔
部を容易に形成できるとともに構造的に強固な多孔板
と、この多孔板を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フイルタ、各種の流体の吹き
出し口や吸込みのスクリーン、その他の用途に多孔板が
使用されている。この多孔板は、金属板等に多数の微細
な孔を形成したもので、たとえばフイルタとして使用し
た場合には、繊維積層体や金網等のフイルタと比較する
と、それ自体で強度や剛性が高く、繊維や素線の交差部
がないため目詰まりしにくく、また目詰まりした場合の
洗浄が容易であり、また孔の寸法が正確であるととも
に、流通抵抗が小さく、圧力損失が小さい等の利点があ
る。
【0003】しかしながら、このような多孔板は、金属
板等に多数の微細な孔を形成する必要があるため、その
製造が困難であるとともに、コスト高となる不具合があ
る。たとえば、上記の孔を形成するには、プレス打抜き
により抜き落しで孔を形成する方法があるが、多数の孔
を形成するために能率が低く、またこの孔の寸法に制約
があり、あまり微細な孔は形成できない等の不具合があ
る。
【0004】また、この孔を形成する別の方法として
は、エッチングやレーザ照射、放電加工等がある。これ
らの方法によれば、より微細な孔を形成することが可能
であるものの、大規模な設備を必要とするとともに、形
成可能な孔の径は板厚により制限され、かつ非能率的で
あり、コストが大幅に上昇する不具合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、構造が簡単であるとともに任
意の寸法の孔を形成することができる構造の多孔板と、
この多孔板を能率的かつ正確、確実に製造する方法を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の多孔板は、板材の一部を剪断して形成されこの板材の
板厚方向に貫通した複数対の剪断面と、これらの対をな
す剪断面の間に形成された隙間状の孔部とを具備したも
のである。
【0007】したがって、板材の一部を剪断し、その対
をなす互いに対向した剪断面の間の隙間を孔部としたも
のであるため、構造が簡単であり、また剪断面の間の隙
間を利用するため、寸法の小さな孔部でも容易に形成で
き、また構造的にも強固で剛性も高い。
【0008】また、請求項2に記載の本発明の多孔板
は、前記の対をなす剪断面は前記の板材の一部を膨出し
て形成した膨出部の側部に形成されているものである。
したがって、この膨出部の側部の剪断変形を利用して、
容易に剪断面を形成することができ、製造が容易であ
る。
【0009】また、請求項3に記載の本発明の多孔板
は、前記の対をなす剪断面は、前記の板材の一部を膨出
して形成した膨出部を再度平板状に圧縮した膨出圧縮部
の側部に形成されているものである。したがって、この
板材は平板状に形成されているので、後の加工等が容易
である。
【0010】また、請求項4に記載の本発明の多孔板
は、前記の剪断面は前記の板材の一部を剪断して形成し
た後に化学的または電気化学的にエッチングされている
ものである。
【0011】また、請求項5に記載の本発明の多孔板
は、前記の剪断面は、前記の板材の一部を剪断する際、
または剪断後の別工程で、剪断工具の側部や押圧工具が
押圧されることにより塑性変形されているものである。
【0012】したがって、この剪断面のエッチング加工
または塑性加工量を調整することにより、孔部の幅を任
意に調整でき、また剪断面の表面が平滑となり、流体の
流通抵抗が低減する。
【0013】また、請求項6に記載の本発明の多孔板
は、前記の孔部内には、充填物が充填または剪断面に被
覆されて保持されているものである。したがって、この
充填物を触媒や蛍光物質、その他の機能物質として、各
種の機能を有した板材を提供することができる。
【0014】また、請求項7に記載の本発明の製造方法
は、側部の一部に剪断刃部を有する対をなす剪断工具の
間に板材を介在させる工程と、上記の対をなす剪断工具
を前記の板材の板厚方向に互いに近接させ、上記の板材
の一部に膨出部を形成するとともにこの膨出部の側部の
上記の剪断刃部に対応した部分にこの板材の板厚方向に
貫通した対をなす剪断面を形成する工程と、上記の剪断
工具の互いに移動する移動量を規制して前記の対をなす
剪断面の間に形成される隙間状の孔部の幅を制御する工
程とを具備したものである。
【0015】したがって、この剪断工具により板材を挟
圧プレスするだけで上記のような剪断面を容易かつ能率
的に製造することができ、しかも切削加工等のように、
この板材の材料を除去する工程を含まず、廃棄物の発生
がないとともに、加工に必要なエネルギも少なくてす
む。
【0016】また、請求項8に記載の本発明の製造方法
は、側部の一部に剪断刃部を有する対をなす剪断工具の
間に板材を介在させる工程と、上記の対をなす剪断工具
を前記の板材の板厚方向に互いに近接させ、上記の板材
の一部に膨出部を形成するとともにこの膨出部の側部の
上記の剪断刃部に対応した部分にこの板材の板厚方向に
貫通した対をなす剪断面を形成する工程と、上記の膨出
部を形成した板材を対をなす金型間で板厚方向に平板状
に圧縮して上記の膨出部を再び平板状に圧縮変形させる
工程とを具備したものである。
【0017】したがって、この剪断工具により板材を挟
圧プレスするだけで上記のような剪断面を容易かつ能率
的に製造することができるとともに、この板材が平板状
に仕上げられるので、後の加工等も容易となる。また、
切削加工等のように、この板材の材料を除去する工程を
含まず、廃棄物の発生がないとともに、加工に必要なエ
ネルギも少なくてすむ。
【0018】また、請求項9に記載の本発明の製造方法
は、側部の一部に剪断刃部を有する対をなす剪断工具の
間に板材を介在させる工程と、上記の対をなす剪断工具
を前記の板材の板厚方向に互いに近接させ、上記の板材
の一部に膨出部を形成するとともにこの膨出部の側部の
上記の剪断刃部に対応した部分にこの板材の板厚方向に
貫通した対をなす剪断面を形成する工程と、上記の対を
なす剪断工具をさらに互いに近接する方向に移動させる
ことによりこれら剪断工具の側部を上記の剪断面に押圧
してこの剪断面を塑性変形させる工程と、上記の膨出部
を形成した板材を対をなす金型間で板厚方向に平板状に
圧縮して上記の膨出部を再び平板状に圧縮変形させる工
程とを具備したものである。
【0019】したがって、この剪断工具の側部による剪
断面の塑性変形により、剪断面を平滑にして流体の流通
抵抗を減少させることができるとともに、この剪断面の
塑性変形量を調整することにより、任意の寸法の孔部を
形成することができる。また、この板材が平板状に仕上
げられるので、後の加工等も容易となる。また、切削加
工等のように、この板材の材料を除去する工程を含ま
ず、廃棄物の発生がないとともに、加工に必要なエネル
ギも少なくてすむ。
【0020】また、請求項10に記載の本発明の製造方
法は、側部の一部に剪断刃部を有する対をなす剪断工具
の間に板材を介在させる工程と、上記の対をなす剪断工
具を前記の板材の板厚方向に互いに近接させ、上記の板
材の一部に膨出部を形成するとともにこの膨出部の側部
の上記の剪断刃部に対応した部分にこの板材の板厚方向
に貫通した対をなす剪断面を形成する工程と、上記の対
をなす剪断面を化学的または電気化学的にエッチングす
る工程と、上記の膨出部を形成した板材を対をなす金型
間で板厚方向に平板状に圧縮して上記の膨出部を再び平
板状に圧縮変形させる工程とを具備したものである。
【0021】したがって、この剪断面のエッチング加工
により、この剪断面を平滑にして流体の流通抵抗を減少
させることができるとともに、この剪断面のエッチング
量を調整することにより、任意の寸法の孔部を形成する
ことができる。また、この板材が平板状に仕上げられる
ので、後の加工等も容易となる。
【0022】また、請求項11に記載の本発明の製造方
法は、前記の板材の表面には耐蝕性の被膜が形成されて
おり、前記のエッチング工程は、前記の剪断面のみを化
学的または電気的化学的にエッチングするものである。
したがって、この剪断面のみがエッチングされ、この板
材の表面はエッチングされないので、板厚の減少等がな
く、また板材の表面を任意の仕上げ状態のままに維持す
ることができる
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を参
照して説明する。図1ないし図4には、本発明の第1の
実施形態を示し、このものはフイルタ等の用途に使用さ
れる比較的寸法の小さな孔部を有する多孔板である。
【0024】図中の1は板材であって、この実施形態の
場合には、この板材1はステンレス鋼、チタニウム合
金、その他の金属材料の比較的薄い板材である。そし
て、この板材1には、多数の膨出部2が形成されてい
る。これらの膨出部2は、所定のパターンで規則的に配
列されている。
【0025】この実施形態の場合には、この膨出部2は
矩形をなしており、この板材1の一部をその一面側に膨
出変形させたものである。そして、これらの膨出部2の
側部の一部、たとえば互いに対向する2つの長辺の部分
において、この板材1の材料は剪断変形されており、こ
れらの剪断部分には、この板材1の板厚方向に貫通した
一対の剪断面3a,3bが形成されている。
【0026】これらの剪断面3a,3bは、図2および
図4に示すように、互いに一部が対向しており、これら
剪断面3a,3bの互いに対向している部分の間には隙
間が形成され、この隙間が孔部4に形成されている。
【0027】次に、上記のような膨出部2や剪断面3
a,3bを形成する方法について説明する。まず、図3
に示すように、上記のような膨出部2や剪断面3a,3
bを形成するための一対の剪断工具10,11を用意す
る。この実施形態の場合には、上記の膨出部2はこの板
材1の一方の面たとえば上面側に膨出しており、この上
面側の剪断工具10はこの板材1の上面に密着するとと
もに、上記の膨出部2に対応した凹部が形成されてい
る。また、他方側、すなわち下面側の剪断工具11は、
上記の膨出部2に対応した形状をなしている。
【0028】そして、これらの剪断工具10,11のう
ち、剪断面3a,3bを形成する部分、すなわち互いに
対向する2つの長辺の対応する部分は剪断刃部12,1
3に形成されている、これらの剪断刃部12,13の形
状やクリアランスの関係は、通常の剪断金型と同様に設
定されている。
【0029】そして、図3に示すように、剪断工具1
2,13の間に板材1を挿入し、これらの剪断工具1
2,13を互いに近接する方向に移動する。これによ
り、上記の膨出部2が膨出されるが、この場合にその長
辺、すなわち剪断工具10,11の剪断刃部12,13
の部分では、この板材1が剪断される。
【0030】この剪断の工程においては、まずこれらの
剪断工具10,11が板材1に食い込むとともに、それ
らの剪断刃部12,13の先端部から亀裂14が発生
し、これらの亀裂14が進行して合流し、剪断がなされ
る。この場合に、これらの剪断刃部12,13の間に
は、適性なクリアランスが設定されているので、上記の
亀裂14は図3に示すように斜めに形成され、よって剪
断面3a,3bは傾斜して形成され、この膨出部2の両
側の剪断面3a,3bはテーパ状になる。
【0031】そして、これらの剪断工具10,11をさ
らに互いに近接する方向に移動させ、前記の膨出部2の
膨出高さが所定の高さになるまで移動させ、停止させ
る。上記の剪断面3a,3bはテーパ状をなしているの
で、上記のように膨出部2が所定の膨出高さまで膨出す
ることにより、これらの互いに対向する対をなす剪断面
3a,3bの間には隙間が形成され、この隙間が孔部4
に形成される。
【0032】なお、上記の膨出部2の膨出高さを調整す
ることにより、上記の隙間すなわち孔部4の幅を任意に
設定することができる。また、上記の膨出部2が膨出さ
れることにより、この膨出部2の材料が引き伸ばされ、
その幅が減少するので、このような変形によっても上記
の隙間が形成される。したがって、実際の製品では、上
記のような変形等を考慮して膨出部2の膨出高さを設定
し、所定の隙間すなわち孔部4の幅を調整する。
【0033】この第1の実施形態のものは、板材1の一
部を剪断するだけで多孔板を形成することができるの
で、構造が簡単であるとともに、その製造方法も簡単で
能率的である。また、この孔部4は、剪断面3a,3b
の間に形成された隙間状のもので、その幅は極めて狭く
形成することができる。すなわち、上記の剪断工具1
0,11の剪断刃部12,13の部分で板材1の材料が
剪断された後の剪断工具10,11の移動量を少なくす
れば、膨出部2の膨出高さが少なくなるので、これらの
剪断面3a,3bの間の隙間すなわち孔部4の幅を極め
て狭くすることも可能であり、また板材1の厚さには関
係なく、この隙間の幅を極めて狭くすることがいきる。
【0034】たとえば、この実施形態では、この隙間す
なわち孔部4の幅を数μmから数百μmまでの任意の幅
に設定することができる。したがって、従来のプレスに
よる穿孔ではもちろん、レーザ照射やエッチング、放電
加工でも困難であった微小寸法の孔部を容易にかつ能率
的に形成することができる。
【0035】また、この多孔板は、板材1に隙間状の孔
部4を形成したものであるから、これをフイルタとして
使用する場合には、目詰まりが少なく、また洗浄も容易
で、かつ流体の流通抵抗の少ないフイルタを提供でき
る。また、このものは、板材1に微細な隙間状の孔部4
を形成したものであるから、この板材1自体の強度や剛
性が高く、繊維積層体や金網等のフイルタのように、フ
イルタ材を保持する枠部材等は不要である。
【0036】なお、本発明は上記の第1の実施形態には
限定されない。たとえば、図5には本発明の第2の実施
形態を示す。このものは、膨出部2の下面が板材1の上
面より上方に位置するようにこの膨出部2を膨出させ、
剪断面3a,3bの縁部間に隙間状の孔部4を形成した
ものである。
【0037】この実施形態のものは、この隙間の幅、す
なわち孔部4の寸法を数mm程度まで大きくすることが
できる。なお、この実施形態のものは、上記の点以外は
前述の第1の実施形態と同様の構成であり、図5中で第
1の実施形態と対応する部分には同じ符号を付してその
説明は省略する。
【0038】また、図6には第3の実施形態を示す。こ
のものは、膨出部2を板材1の両面側に交互に膨出させ
たものである。なお、この実施形態の作用は前述の第1
の実施形態と同様であり、また上記の点以外は第1の実
施形態と同様の構成であり、図6中で第1の実施形態と
対応する部分には同じ符号を付してその説明は省略す
る。
【0039】また、図7および図8には、上述したよう
な多孔板を製造する方法を示す。この方法は、上記のよ
うな多孔板を大量に生産する場合に適したものである。
すなわち、この製造方法では、板材1は帯状のものが連
続的に供給される。そして、この帯状の板材1は、一対
の送りローラ20を経由して、一対の剪断ローラ21,
22の間に供給される。これらの剪断ローラ21,22
には、図8に示すように前記の膨出部2を形成するため
の凹部23および突部24が形成されており、これらが
回転することにより上記の突部24が凹部23内に嵌合
し、帯状の板材1に連続的に膨出部および剪断面を形成
する。なお、上記の凹部23および突部24の形状や寸
法の関係は、前述した第1の実施形態の剪断工具10,
11と同様である。
【0040】また、図9および図10には、第4の実施
形態を示す。このものは、膨出部2を略三角形状とし、
その底辺部を剪断部として対をなす剪断面3a,3bを
形成し、これらの間の隙間を孔部4としたものである。
【0041】この実施形態のものは、膨出部2が略三角
形をなしているとともに、その一辺の部分にしか剪断部
が形成されていないので、第1の実施形態のものと比較
して板材1の強度および剛性が大きいという特徴があ
る。
【0042】なお、この実施形態のものは、上記の点以
外は前記の第1の実施形態のものと同様の構成であり、
図9および図10中で第1の実施形態と対応する部分に
は同じ符号を付してその説明は省略する。
【0043】また、図11および図12には、本発明の
第5の実施形態を示す。このものは、膨出部を平板状に
圧縮変形させ、板材を平板状に仕上げたものである。す
なわち、この実施形態のものは、まず、たとえば前述の
第1または第2の実施形態と同様の多孔板を形成する。
そして、この多孔板を図11に示すように、一対の平板
状の金型30,31の間にこの多孔板を配置し、この金
型を互いに近接するように移動させて、多孔板を板厚方
向に圧縮する。なお、大量生産の場合等には一対の圧延
ローラの間にこの板材を通過させて膨出部を圧縮しても
よい。
【0044】これにより、これらの膨出部2は図12に
示すように平板状に圧縮変形され、この板材1の全体が
平板状となり、平板状の多孔板が形成される。この場合
に、膨出部2は一旦膨出変形された後に、再び平板状に
圧縮されるものであるが、この際にこの膨出部2に塑性
変形が生じて残留するので、この膨出部2は板材1から
膨出される前と同じ状態には戻らない。したがって、こ
の場合でも、剪断面3aと3bとの間には隙間が生じ、
これが孔部4となる。
【0045】この実施形態のものは、板材1が元の平板
状に形成されるので、この後にこの板材1すなわち多孔
板を切断やプレス加工するのが容易である。また、この
ものは、剪断面3a,3bの間に形成される隙間状の孔
部4の幅が極めて小さくなり、数μm程度の微細な寸法
の孔部4を形成することができ、微細な粒子を濾過でき
るフイルタとして使用できる。なお、この場合の隙間状
の孔部4の幅は、膨出部2の形状、およびこの膨出部2
を膨出させる際の膨出高さ、板材1の材料の塑性変形の
際の流れ、塑性変形の際のヒシテリシス等を考慮し、こ
れらの条件を適宜設定することにより調整することがで
きる。
【0046】また、図13および図14には、本発明の
第6の実施形態を示す。このものは、上記の第5の実施
形態のものにおいて、剪断面をエッチングすることによ
り、これら剪断面の間の隙間状の孔部の幅を調整するも
のである。
【0047】この実施形態のものは、図13に示すよう
に、板材1の両面に耐蝕性の被膜41を予め被覆してお
く。そして、前述と同様にして、この板材1に膨出部2
を形成し、その両側側部に剪断面3a,3bを形成す
る。
【0048】次に、この板材1を化学的または電気化学
的にエッチング処理する。この場合に、この板材1の両
面には耐蝕性の被膜41が被覆されているので、この板
材1の材料が露出した部分、すなわち剪断面3a,3b
のみがエッチングされる。そして、これらの剪断面3
a,3bをたとえば図13に示すA線の位置までエッチ
ングする。
【0049】次に、この板材1を洗浄し、また必要に応
じて上記の耐蝕性の被膜41を除去し、前記の第5の実
施形態の場合と同様にしてこれら膨出部2を平板状に圧
縮し、この板材1の全体を平板状に仕上げる。そして、
図14に示すように、上記のエッチング処理された剪断
面3a,3bの間に隙間状の孔部4が形成される。
【0050】この実施形態のものは、上記の剪断面3
a,3bのエッチング量を制御することにより、形成さ
れる隙間状の孔部4の幅を任意の寸法に調整することが
可能である。また、このエッチング処理により、これら
の剪断面3a,3bが平滑に仕上げられるので、これら
の間に形成された孔部4を流体が流通する際の流通抵抗
を減少させることができる。
【0051】また、上記の実施形態では、板材1の両面
に予め耐蝕性の被膜41を被覆してあるので、この板材
1の両面はエッチングされず、初期の表面仕上げの状態
が維持される。なお、この板材1の表面の仕上げ状態を
問わない場合や、板材1の肉厚がエッチングにより減少
しても支障がない場合には、上記の耐蝕性の被膜は被覆
する必要はない。また、上記のエッチング研磨の代わり
に、シヨットブラスト等で研磨を行っても同様の効果が
得られる。
【0052】また、図15および図16には、本発明の
第7の実施形態を示す。このものは、上記の第6の実施
形態のように剪断面をエッチングする代わりに、これら
の剪断面を機械的に塑性加工するものである。
【0053】すなわち、図15に示すように、前記の膨
出部2および剪断面3a,3bを形成する一対の剪断工
具50,51の両側面を、たとえば肩部52,53を形
成して幅が拡大した形状としておく。そして、これらの
剪断工具50,51により膨出部2を形成し、剪断面3
a,3bを形成した後、これらの剪断工具50,51を
さらに互いに近接するように移動させる。これによっ
て、これらの剪断工具50,51の肩部および側面が、
剪断面3a,3bに押圧され、これらの剪断面3a,3
bはこれらの剪断工具50,51の側部の形状に対応し
た形状に塑性変形される。
【0054】そして、この後に前述と同様にして、図1
6に示すように膨出部2を平板状に圧縮し、この板材1
全体を平板状に仕上げ、平板状の多孔板が形成される。
この場合、上記の剪断工具50,51により剪断面3
a,3bは塑性加工されているので、この塑性加工量を
制御することにより、これらの間に形成される隙間状の
孔部4の幅を調整することができる。また、これらの剪
断面3a,3bは塑性加工されているので、その表面が
平滑となり、流体の流通抵抗を低減することができる。
【0055】また、この実施形態の場合には、これらの
先端面3a,3bは剪断工具50,51の両側部の形状
と対応した形状に塑性加工される。したがって、この実
施形態の場合には、孔部4の形状はその両端の幅が狭く
なった形状とすることもできる。したがって、この多孔
板をフイルタとして使用した場合に、この孔部4の目詰
まりを減少させることができる。なお、上記の孔部4の
形状は、この実施形態のものには限定されず、上記の剪
断工具の両側部の形状を各種変更することにより、この
孔部4の縦断面形状を任意のものとすることができる。
【0056】また、図17には、本発明の第8の実施形
態を示す。このものは、たとえば上記の第7の実施形態
のものの孔部4内に充填物60を充填したものである。
この充填物60としては、各種の材料が使用できる。
【0057】たとえば、この充填物60として、各種の
触媒を使用すれば、この多孔板をこの触媒の担体とする
ことができる。この場合に、この触媒はこの多孔板に機
械的に保持されているので、その保持能力が高い。
【0058】また、この充填物60として、顔料や蛍光
材、蓄光材等を使用すれば、着色、または発光性の板材
が得られる。この場合にも、上記の触媒の場合と同様
に、この顔料や蓄光材は機械的に保持されているので、
その脱落が少なく、またこの多孔板の表面や顔料や蓄光
材の露出部分が劣化した場合に、この表面を研磨して新
品と同様にすることができる。
【0059】また、この充填物60として、殺菌剤、抗
菌剤等の化学的または生物的な機能を有する材料を充填
してもよい。このようにすれば、殺菌作用、抗菌作用の
ある板材を提供することができる。
【0060】なお、上記の充填物60は、必ずしも上記
の孔部4内の全体に充填して保持させる必要はない。た
とえば、図18には本発明の第9の実施形態を示す。こ
のものは、孔部4の内面の剪断面3a,3bに上記の各
種の充填物60を被覆して保持されたものである。
【0061】このものは、この充填物60によって孔部
4が閉塞されず、これらの孔部4が開口されたままの状
態であるため、この板材1をフイルタ等として使用する
ことができる。また流通する流体とこの充填物60との
接触面積が増大するので、上述のような触媒、殺菌、抗
菌の作用がより効果的となる。
【0062】また、図19および図20には、上記のよ
うな板材1の一部を剪断して膨出部2を形成する装置の
第10の実施形態を示す。この装置は、薄板材を一定幅
の帯状に切断するスリッタと同様の構造をなしている。
【0063】すなわち、この装置は、互いに所定の間隔
で平行に配置された一対の回転軸70,71に複数の円
板状のカッタ72,73を設け、これらのカッタ72,
73の周縁部を櫛刃状に噛合させたものである。そし
て、一方のカッタ72の周縁部には複数のカッタ突部7
4が所定の間隔で突設されており、これらのカッタ突部
74が他方のカッタ73の周縁部に噛合している。
【0064】このものは、上記のカッタ突部74の縁部
と、他方の円板状のカッタ73の周縁部とで板材の一部
を剪断するとともに、この剪断された矩形状の部分を上
記のカッタ突部74の先端部で膨出させ、図23に示す
ように板材1の片側に膨出部2を形成する。
【0065】また、図21および図22には本発明の第
11の実施形態の装置を示す。このものは、上記の一対
のカッタ72,73の両方にカッタ突部74,75を突
設し、これらカッタ突部74,75同志を互いに櫛歯状
に噛合させたものである。
【0066】このものは、上記のカッタ突部74,75
の先端縁部で板材の一部を剪断する。そして、この剪断
された部分の一方側の矩形部分を一方のカッタ突部74
で板材の一方側に膨出させ、またこの剪断された部分の
他方側の矩形部分を他方のカッタ突部75で板材の他方
側に膨出させる。これによって、図24に示すように、
板材1の両側に交互に膨出された膨出部2が形成され
る。
【0067】なお、上記のような装置で形成された板材
1は、前述と同様にローラで挟圧して膨出部2を平板状
に再変形させることもでき、また前述と同様に剪断によ
り形成された孔部内を研磨したり、またこの孔部内に充
填物を充填または被覆することもできる。
【0068】本発明の多孔板は、上述したフイルタばか
りではなく、その特性を利用して各種の用途に利用する
ことができる。たとえば、板材の材料自体をチタン、ニ
ッケル、その他の触媒または殺菌作用のある材料を使用
し、この多孔板の孔部を流体が通過するようにすれば、
この多孔板自体が触媒として使用して排ガスの窒素酸化
物の分解や、各種の液体の濾過と殺菌を行うことができ
る。この板材をチタンで形成した場合には、その表面を
酸化処理してチタニアの被膜を形成することにより、上
記の触媒や殺菌作用等の作用をより効果的とすることが
できる。
【0069】また、この多孔板で部屋や容器の壁面を構
成し、その微細な孔部から殺菌剤等を流したり、または
圧力を加えて噴霧したりすることにより、この壁面や部
屋、容器内を殺菌することができる。この場合に、複数
の多孔板を互いに隙間を形成して離間状態で積層するこ
とにより、上記の作用をより効果的とすることができ
る。
【0070】また、この多孔板で部屋や容器の壁面を構
成し、その孔部から空気やガスを流すことにより、雑菌
や微粒子を除去した清浄な空気やガスを部屋や容器内に
流通させることもできる。また、このような場合には、
空気やガスは壁面全体の孔部から供給されるので、部屋
や容器内の空気やガスの流速は極めて遅くなり、内部の
塵埃を巻き上げることもない。
【0071】また、本発明の多孔板の材料は、必ずしも
ステンレス鋼等には限定されず、たとえば加工性の低い
チタン合金やフッ素樹脂、その他の各種の材料を使用す
ることもできる。
【0072】
【発明の効果】上述のごとく本発明の多孔板は、板材の
一部を剪断し、その対をなす互いに対向した剪断面の間
の隙間を孔部としたものであるため、構造が簡単であ
り、また剪断面の間の隙間を利用するため、寸法の小さ
な孔部でも容易に形成でき、また構造的にも強固で剛性
も高い。
【0073】また、本発明の製造方法は、剪断工具によ
り板材を挟圧プレスするだけで上記のような剪断面を容
易かつ能率的に製造することができ、しかも切削加工等
のように、この板材の材料を除去する工程を含まず、廃
棄物の発生がないとともに、加工に必要なエネルギも少
なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の多孔板の斜視図。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図。
【図3】第1の実施形態の多孔板の製造方法を説明する
断面図。
【図4】第1の実施形態の一部を拡大して示す断面図。
【図5】第2の実施形態の一部を拡大して示す断面図。
【図6】第3の実施形態の一部を拡大して示す断面図。
【図7】製造装置の概略側面図。
【図8】図7の剪断ローラの一部を拡大して示す側面
図。
【図9】第4の実施形態の多孔板の斜視図。
【図10】図9の10−10線に沿う断面図。
【図11】第5の実施形態の製造方法を説明する断面
図。
【図12】第5の実施形態の多孔板の一部の断面図。
【図13】第6の実施形態の製造方法を説明する断面
図。
【図14】第6の実施形態の多孔板の一部の断面図。
【図15】第7の実施形態の製造方法を説明する断面
図。
【図16】第7の実施形態の多孔板の一部の断面図。
【図17】第8の実施形態の多孔板の一部の断面図。
【図18】第9の実施形態の多孔板の一部の断面図。
【図19】第10の実施形態の製造装置の側面図。
【図20】第10の実施形態の製造装置の正面図。
【図21】第11の実施形態の製造装置の側面図。
【図22】第11の実施形態の製造装置の正面図。
【図23】第10の実施形態の装置で製造した多孔板の
一部の断面図。
【図24】第11の実施形態の装置で製造した多孔板の
一部の断面図。
【符号の説明】
1 板材 2 膨出部 2a,3b 剪断面 4 孔部 10,11 剪断工具 12,13 剪断刃部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材の一部を剪断して形成されこの板材
    の板厚方向に貫通した複数対の剪断面と、これらの対を
    なす剪断面の間に形成された隙間状の孔部とを具備した
    ことを特徴とする多孔板。
  2. 【請求項2】 前記の対をなす剪断面は、前記の板材の
    一部を膨出して形成した膨出部の側部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1の多孔板。
  3. 【請求項3】 前記の対をなす剪断面は、前記の板材の
    一部を膨出して形成した膨出部を再度平板状に圧縮した
    膨出圧縮部の側部に形成されているものであることを特
    徴とする請求項1の多孔板。
  4. 【請求項4】 前記の剪断面は、前記の板材の一部を剪
    断して形成した後に化学的または電気化学的にエッチン
    グされているものであることを特徴とする請求項1の多
    孔板。
  5. 【請求項5】 前記の剪断面は、前記の板材の一部を剪
    断する際、または別工程で、工具が押圧されることによ
    り塑性変形されているものであることを特徴とする請求
    項1の多孔板。
  6. 【請求項6】 前記の孔部内には、充填物が充填または
    剪断面に被覆されて保持されていることを特徴とする請
    求項1の多孔板。
  7. 【請求項7】 側部の一部に剪断刃部を有する対をなす
    剪断工具の間に板材を介在させる工程と、 上記の対をなす剪断工具を前記の板材の板厚方向に互い
    に近接させ、上記の板材の一部に膨出部を形成するとと
    もにこの膨出部の側部の上記の剪断刃部に対応した部分
    にこの板材の板厚方向に貫通した対をなす剪断面を形成
    する工程と、 上記の剪断工具の互いに移動する移動量を規制して前記
    の対をなす剪断面の間に形成される隙間状の孔部の幅を
    制御する工程とを具備したことを特徴とする多孔板の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 側部の一部に剪断刃部を有する対をなす
    剪断工具の間に板材を介在させる工程と、 上記の対をなす剪断工具を前記の板材の板厚方向に互い
    に近接させ、上記の板材の一部に膨出部を形成するとと
    もにこの膨出部の側部の上記の剪断刃部に対応した部分
    にこの板材の板厚方向に貫通した対をなす剪断面を形成
    する工程と、 上記の膨出部を形成した板材を対をなす金型間で板厚方
    向に平板状に圧縮して上記の膨出部を再び平板状に圧縮
    変形させる工程とを具備したことを特徴とする多孔板の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 側部の一部に剪断刃部を有する対をなす
    剪断工具の間に板材を介在させる工程と、 上記の対をなす剪断工具を前記の板材の板厚方向に互い
    に近接させ、上記の板材の一部に膨出部を形成するとと
    もにこの膨出部の側部の上記の剪断刃部に対応した部分
    にこの板材の板厚方向に貫通した対をなす剪断面を形成
    する工程と、 上記の対をなす剪断工具をさらに互いに近接する方向に
    移動させることによりこれら剪断工具の側部を上記の剪
    断面に押圧してこの剪断面を塑性変形させる工程と、 上記の膨出部を形成した板材を対をなす金型間で板厚方
    向に平板状に圧縮して上記の膨出部を再び平板状に圧縮
    変形させる工程とを具備したことを特徴とする多孔板の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 側部の一部に剪断刃部を有する対をな
    す剪断工具の間に板材を介在させる工程と、 上記の対をなす剪断工具を前記の板材の板厚方向に互い
    に近接させ、上記の板材の一部に膨出部を形成するとと
    もにこの膨出部の側部の上記の剪断刃部に対応した部分
    にこの板材の板厚方向に貫通した対をなす剪断面を形成
    する工程と、 上記の対をなす剪断面を化学的または電気化学的にエッ
    チングする工程と、 上記の膨出部を形成した板材を対をなす金型間で板厚方
    向に平板状に圧縮して上記の膨出部を再び平板状に圧縮
    変形させる工程とを具備したことを特徴とする多孔板の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 前記の板材の表面には耐蝕性の被膜が
    形成されており、前記のエッチング工程は、前記の剪断
    面のみを化学的または電気的化学的にエッチングするも
    のであることを特徴とする請求項10の多孔板の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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