JPH11309325A - エアフィルタ装置 - Google Patents

エアフィルタ装置

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JPH11309325A
JPH11309325A JP12120298A JP12120298A JPH11309325A JP H11309325 A JPH11309325 A JP H11309325A JP 12120298 A JP12120298 A JP 12120298A JP 12120298 A JP12120298 A JP 12120298A JP H11309325 A JPH11309325 A JP H11309325A
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air
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air filter
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辰彦 松尾
Sumio Shioji
純夫 塩地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体工業のクリーンルーム等で使用されるエ
アフィルタ装置10において、小型化を図り、かつ吹出
気流の均一性を向上させる。 【解決手段】フィルタ濾材として圧力損失の少ないPT
FEを用い、PTFEの構成を所定の範囲に特定する。
それにより、フィルタ12の圧力損失を低減し、圧力損
失が低減した分だけ、フィルタ12に供給される気流が
導入されるチャンバ17の容積を小さくする。また、チ
ャンバ17内に堰21を設けて、チャンバ17内で気流
の大きな対流渦が生じるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体工業のク
リーンルーム等で使用される空気清浄用のエアフィルタ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クリーンルーム内の、たとえば熱処理炉
等に用いられるエアフィルタ装置を例にとると、エアフ
ィルタ装置には、送風装置、風路およびフィルタが含ま
れている。かかるエアフィルタ装置は、小型化および被
送風物(熱処理炉等)への吹出気流の均一化が要求され
ている。
【0003】従来のエアフィルタ装置では、一般に、フ
ィルタにガラス繊維からなる濾材が使用されていたが、
かかるガラス繊維濾材は、圧力損失が大きいという欠点
があった。このため、送風性能の良い大型の送風装置を
使用することによって圧力損失を補う必要があり、エア
フィルタ装置全体としての小型化が困難であるという課
題があった。
【0004】そこで最近、フィルタ濾材としてPTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)を用いることが提案さ
れている(特開平7−226382号公報参照)。かか
るPTFEは、ガラス繊維に比べて圧力損失が少ないと
いう利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、半導体工業
のクリーンルーム等で使用されるフィルタ濾材に、PT
FEを採用する場合、従来のガラス繊維の濾材をPTF
Eの濾材に単に置き換えることにより実現できるという
ものではなく、エアフィルタ装置全体の形態や構成を考
え、小型でかつ被送風物への吹出気流の均一化が図れる
ように工夫し、創作する必要があった。
【0006】この発明はかかる背景のもとになされたも
ので、半導体工業のクリーンルーム等で使用される小型
でかつ吹出気流の均一なエアフィルタ装置を提供するこ
とである。
【0007】またこの発明は、ファンを含む送風装置を
大型化することなく、吹出気流の均一化が図られたエア
フィルタ装置を提供することである。
【0008】さらにこの発明は、熱処理炉等への装備に
適した改良された小型のエアフィルタ装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
送風装置、フィルタおよび送風装置の生じる気流をフィ
ルタに導く風路を有し、フィルタを通過した気流が被送
風物へ吹き出すようにしたエアフィルタ装置であって、
前記フィルタは、ポリテトラフルオロエチレン多孔膜か
らなり、5.3cm/秒の流速で空気を通過させたとき
の圧力損失が2〜100mmH2 Oであり、0.10〜
0.12μmのジオクチルフタレートを用いた捕集効率
から下記式(1)により計算されるPF値が少なくとも
8であるフィルタ濾材を含み、
【0010】
【数2】 前記風路のフィルタに臨む空間は、フィルタに進入する
気流の静圧を増すためのチャンバとされていることを特
徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のエ
アフィルタ装置において、前記圧力損失が2〜50mm
2 Oであり、前記PF値が少なくとも18であること
を特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載のエ
アフィルタ装置において、前記圧力損失が2〜35mm
2 Oであることを特徴とするものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載のエアフィルタ装置において、前記PF値
が少なくとも22であることを特徴とするものである。
【0014】請求項1〜4の構成によれば、フィルタの
圧力損失が少ないので、チャンバ容積を小さくでき、全
体として小型のエアフィルタ装置とすることができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載のエアフィルタ装置において、前記送風装
置によって発生される気流は、チャンバに対して側方中
央から流入するように風路が形成されていることを特徴
とするものである。
【0016】請求項5の構成によれば、チャンバ内に導
入される気流は、側方中央から導入されるので、チャン
バ内での偏流が低減されて対称な流場が形成され、フィ
ルタを通した吹出気流の均一化に貢献する。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載のフ
ィルタ装置において、前記チャンバ内には、進入する気
流を調整するための堰が配置されていることを特徴とす
るものである。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項6記載のエ
アフィルタ装置において、前記堰は、チャンバ内に入っ
た気流がフィルタに対して均一化して流入するように、
チャンバ内に複数個配置されていることを特徴とするも
のである。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項7記載のエ
アフィルタ装置において、前記複数の堰は、チャンバ内
へ流入する気流の進行方向に対して左右対称な位置に配
置されていることを特徴とするものである。
【0020】請求項6〜8の構成によれば、堰によって
小さな乱流を発生させ、チャンバ内における大きな対流
渦の形成を阻止することができるので、フィルタを通し
た吹出気流の均一化を図りやすい。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれかに記載のエアフィルタ装置において、前記フィル
タ濾材は、ポリテトラフルオロエチレン多孔膜の少なく
とも片面に通気性支持材料が備えられていることを特徴
とするものである。
【0022】請求項9の構成によれば、フィルタ濾材の
強度が向上し、取扱性が優れるようになる。よってエア
フィルタ装置への装着が便利である。請求項10記載の
発明は、請求項9記載のエアフィルタ装置において、フ
ィルタは、枠体と、枠体内に波状に曲折された状態で収
納された前記フィルタ濾材と、枠体とフィルタ濾材との
間隙をシールするシール材とを含むことを特徴とするも
のである。
【0023】請求項10の構成によれば、フィルタ濾材
を含むフィルタがユニット化された構成であるから、取
扱いが便利で、エアフィルタ装置への装着が容易に行え
る。
【0024】請求項11記載の発明は、請求項9記載の
エアフィルタ装置において、フィルタ濾材は、検出され
る有機物の検出量の最大値が、フィルタ濾材1g当たり
3ng以下であることを特徴とするものである。
【0025】請求項12記載の発明は、請求項9記載の
エアフィルタ装置において、前記フィルタ濾材は、通気
性支持材料から80℃の条件で検出される有機物の総量
が通気性支持材料250mg当たり1000ng以下で
あることを特徴とするものである。
【0026】請求項13記載の発明は、請求項9記載の
エアフィルタ装置において、前記フィルタ濾材の通気性
支持材料は、高温加圧耐久度が0〜15.0であること
を特徴とするものである。
【0027】請求項14記載の発明は、請求項9記載の
エアフィルタ装置において、前記フィルタ濾材の通気性
支持材料は、実質的にポリエステルおよびポリアミドか
ら選ばれた少なくとも1つの材料であることを特徴とす
るものである。
【0028】請求項11〜14の構成によれば、有機物
発生の低いフィルタとすることができ、また、難燃性不
織布を用いた場合は、難燃性に優れたフィルタとするこ
とができる。よって、クリーンルーム等での使用、特に
熱処理炉等への適用に優れたエアフィルタ装置とするこ
とができる。
【0029】請求項15記載の発明は、主面および主面
の周囲から主面に対して交差方向に延びる側面で囲まれ
たチャンバと、気流の進入口が前記主面に対向するよう
にチャンバに取り付けられたフィルタとを含み、チャン
バの側面にチャンバ内へ気流を導入する導入口が形成さ
れているエアフィルタ装置において、前記主面には、導
入口からチャンバ内へ導入される気流に対して、その進
行方向に気流を乱し、気流に所定の調整を加えるための
堰が設けられていることを特徴とするものである。
【0030】請求項16記載の発明は、請求項15記載
のエアフィルタ装置において、前記堰は、チャンバ内に
入った気流がフィルタに対して均一化して流入するよう
に、チャンバ内に複数個配置されていることを特徴とす
るものである。
【0031】請求項17記載の発明は、請求項16記載
のエアフィルタ装置において、前記複数の堰は、チャン
バ内へ流入する気流の進行方向に対して左右対称な位置
に配置されていることを特徴とするものである。
【0032】請求項15〜17の構成によれば、被送風
物への吹出気流の均一化の性能が向上したエアフィルタ
装置とすることができる。
【0033】請求項18記載の発明は、請求項1〜17
のいずれかに記載のエアフィルタ装置は、熱処理炉に用
いられることを特徴とするものである。
【0034】請求項19記載の発明は、請求項1〜17
のいずれかに記載のエアフィルタ装置は、拡散炉に用い
られることを特徴とするものである。
【0035】この発明のエアフィルタ装置は、半導体ク
リーンルームに配置された熱処理炉や拡散炉などの高熱
を発する半導体製造装置に対して特に有益である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下には、図面を参照して、この
発明の実施の一形態にかかるエアフィルタ装置の具体例
について説明をする。
【0037】図1は、この発明の一実施形態にかかるエ
アフィルタ装置の正面図であり、図2は、その平面図で
ある。図1および図2共に、装置の構成の概要を示して
おり、説明の便宜上、内部構成も図示されている。
【0038】図1および図2を参照して説明すると、エ
アフィルタ装置10には、送風装置11、フィルタ12
および風路13が備えられている。
【0039】送風装置11は、モータ14およびモータ
14により回転されるファン(たとえばシロッコファ
ン)15を備え、ファン15が回転されることにより、
取入口16から取り込まれた空気を風路13へ送り出
す。
【0040】風路13は、ファン15により送られてく
る気流をフィルタ12に導くものである。風路13のう
ちのフィルタ12に臨む空間17は、チャンバとされて
いる。チャンバ17は、その中に導入された気流の動圧
を静圧に変換し、気流の静圧を増す作用をする空間であ
る。チャンバ17の容積を小さくすることにより、エア
フィルタ装置1全体としての小型化が達成できるので、
チャンバ17の形状やフィルタ12の構成に工夫がされ
ている。
【0041】具体的に説明すると、チャンバ17は、主
面17a、主面17aの周囲から主面17aに対してほ
ぼ直交方向(図1では下方)に延びる左側面17b、右
側面17c、前側面17dおよび後側面17eで囲まれ
た空間であり、主面17aに対して距離(高さ)Hをあ
けて、主面17aに対向するようにフィルタ12が取り
付けられている。
【0042】また、右側面17cのほぼ中央(平面視に
おいて上下方向にほぼ中央)には、チャンバ17内へ気
流を導入するための導入口18が形成されている。送風
装置11により発生される気流は、この導入口18から
チャンバ17内に導かれる。すなわち、チャンバ17に
対してその側方中央部から気流が矢印A1方向に導入さ
れ、導入された気流はチャンバ17内で静圧変換作用を
受け、フィルタ12を通過して矢印A2方向に吹き出
し、被送風物、たとえば熱処理炉内や熱拡散炉内等へ吹
き出される。
【0043】導入口18を右側面17cのほぼ中央部に
形成したのは、チャンバ17内に導入される気流が、側
方中央から入ることにより、チャンバ17内で気流が大
きく対流し渦を生成することが少なくなると考えたもの
である。
【0044】この実施形態におけるチャンバ17の具体
的な寸法を例示すると、次のとおりである。すなわち、
高さH=30mm、幅W=877mm、奥行きD=27
4mmである。また導入口18は、奥行き75mm、高
さ80mmである。このうちの高さHは、従来のガラス
繊維濾材を用いたフィルタを使用する場合に比べて、約
半分の寸法にすることができた。この点について、この
発明完成までの経過を交えてより具体的に説明する。
【0045】一般に、チャンバの容積を小さくすると、
チャンバ内の空気の静圧が増す反面、圧力損失が大きく
なり、チャンバ内へ空気を導入するための送風装置の大
型化が必要であると考えられていた。そこで、本願の発
明者は、従来のガラス繊維濾材よりも圧力損失の少ない
PTFE多孔膜濾材を採用することを試み、チャンバ容
積を小さくした場合の気流シミュレーションを行った。
その結果、チャンバ容積を小さくすると、圧力損失は増
すが、チャンバ内の静圧が増加し、チャンバ内の空気流
の速度分布が改善され、吹出気流の均一化が図れること
が見出された。そして圧力損失の増加は、使用するPT
FE多孔膜濾材の構成を工夫することにより補償できる
ことを見出し、本願発明を創作した。
【0046】上記説明では、エアフィルタ装置10が横
方向(チャンバ17が横長方向)に配置されており、フ
ィルタ12を介して下向きに空気が吹き出される例を説
明した。しかし、このエアフィルタ装置10は、送風装
置11がたとえば上方または下方にくるように配置し、
フィルタ12を介して吹き出される空気が水平方向に吹
き出される状態で使用することもできる。
【0047】また、チャンバ17およびフィルタ12
は、平面視で長方形状の例を取り上げたが、エアフィル
タ装置が適用される被送風物(熱処理炉や熱拡散炉等)
の形状に合わせて、フィルタ12およびチャンバ17の
平面視における形状を変更できる。たとえば正方形や円
形等であっても構わない。さらに、上記実施形態では、
送風装置11とチャンバ17との間に位置する風路13
はごく短いが、送風装置11がチャンバ17から離れた
位置に配置されており、その間が比較的長い風路13で
接続されていてもよい。
【0048】上記の実施形態では、送風装置11、風路
13、チャンバ17およびフィルタ12が1つのユニッ
トとして構成されており、このユニット化されたエアフ
ィルタ装置10が、たとえば半導体工業のクリーンルー
ム内に設けられた熱処理炉や熱拡散炉等の被送風物に装
着される。
【0049】次に、上記エアフィルタ装置10における
チャンバ17の内形状の改良について説明する。
【0050】前述したようにエアフィルタ装置10にお
いては、フィルタ12からの吹出気流を均一にすること
が要求されるが、フィルタ12からの吹出気流を均一に
するためには、チャンバ17内に導入された気流が大き
く対流して渦を生じることを防止する必要がある。なぜ
なら渦、特にチャンバ17の高さH方向を中心軸とする
水平方向の対流渦が生じると、その対流渦に対向する部
分のフィルタ12からの吹出気流が減少するからであ
る。
【0051】そこで、好ましい実施形態では、図3の
A,BおよびCに示すように、チャンバ17の主面17
aに堰21を設けた。堰21を設けると、A1方向に導
入される気流が部分的に阻害されて、縦方向(チャンバ
17の高さH方向)に小さな気流の渦(水平方向を中心
軸とする渦)が発生する。そのために水平方向での大き
な対流渦(高さH方向を中心軸とする大きな対流渦)の
形成を防止できることが実験上わかった。
【0052】その結果、この実施形態では、チャンバ1
7内に、圧力損失を増大しない程度の抵抗体(堰)21
を設けて、該堰21により乱流を発生させ、フィルタ1
2から吹き出す空気の風速を均一化するようにした。
【0053】次に、具体的な堰21の大きさや配置につ
いて説明する。
【0054】図3のAを参照して、堰21は、A1方向
に流入される気流の進入方向に対して、前方側に位置す
る前方堰21Fと後方側に位置する後方堰21Bとの2
段構成にすることができる。あるいは、図3のBに示す
ように、後方側の堰21Bだけの1段構成にすることも
できる。
【0055】さらに、堰21は、適度な数を配置するこ
とができるが、好ましくは、図3のCに示すように、導
入口18からA1方向へ流入する気流に対して左右対称
位置に配置されているのがよい。
【0056】また堰21は、チャンバ17の高さHに比
べてたとえば3分の1程度(H=30mmの場合、10
mm程度)の高さの突起にすることが好ましい。
【0057】堰21は、前述したように、チャンバ17
内で水平方向に大きな対流渦が形成しないように、部分
的に小さな縦方向の流れを形成するように、寸法が設定
され、必要数が配置されていればよい。
【0058】次に、フィルタ12の好ましい構成につい
て説明する。
【0059】図4は、フィルタ12の斜視図である。フ
ィルタ12は、枠体6,7,8,9と、枠体6,7,
8,9内に収容されたフィルタ濾材1を有している。フ
ィルタ濾材1は、たとえば約40mmの幅に折り畳まれ
ており、正面から見てスペーサ5によって約2mmの隙
間(山と山の間隔)が形成されている。スペーサ5は、
ホットメルト接着剤(たとえばダイアボンド(商品
名))からなる帯状またはリボン状をしている。スペー
サ5の列と列との間隔は10〜50mm程度の範囲が好
ましい。好適には25mm程度である。そしてフィルタ
濾材1の周囲と枠体6,7,8,9の内面とは、周囲か
ら空気が漏れないように、ホットメルト接着剤(たとえ
ばダイアボンド(商品名))によってシールされてい
る。
【0060】図5は、図4のスペーサ5の部分の断面図
である。フィルタ濾材1の外側から、ほぼ中央部の部分
まで、約20mmの長さでスペーサ5が接着されてい
る。スペーサ5の太さは、約1mmである。このスペー
サ5の設置により、流通空気を均一にフィルタ濾材1を
通過させることができる。
【0061】次に、この発明に適用可能な好ましいフィ
ルタ濾材の構成について説明する。
【0062】上記のフィルタ濾材は、例えば、次のよう
にして製造することができる。
【0063】まず、PTFEファインパウダーを所定の
形状に成型する。前記PTFEファインパウダーは、通
常、数平均分子量が50万以上、好ましくは200万〜
2000万のものが用いられる。また、前記PTFEフ
ァインパウダーの成型は、例えば、公知のペースト押出
法で行うことができる。この成型の際、通常、PTFE
ファインパウダー100重量部に対して、液状潤滑剤
が、15〜40重量部、好ましくは20〜30重量部の
範囲で配合される。液状潤滑剤としては、従来からペー
スト押出法で用いられている公知のものが使用できる。
また、前記ペースト押出に先立って予備成形を行っても
よい。一般には、上記PTFEファインパウダーと液状
潤滑剤との混合物を予備成形し、ついでペースト押出機
により押出成形するか、またはカレンダーロールなどに
より圧延し、あるいは押出し後圧延するなどして所定形
状の成形体を製造する。成形体の形状は特に限定され
ず、後述する加熱処理の後、延伸し得るものであればよ
い。好ましい成形体の形状としては、テープ状があげら
れる。
【0064】つぎに、前記ペースト押出成型により得ら
れた未焼成成形体を、PTFE焼成体の融点以上、好ま
しくはPTFE焼成体の融点(約327℃)とPTFE
未焼成体の融点(約347℃)との間の温度において加
熱処理し、0.3未満の焼成度のPTFE半焼成成形体
を製造する。前記焼成度の好ましい範囲は、0.1〜
0.29の焼成度である。
【0065】なお、本発明のPTFE半焼成成形体の焼
成度は、具体的には以下のようにして決定される。
【0066】まず、PTFE未焼成体から3.0±0.
1mgの試料を秤量して切り取り、この試料を用いて結
晶融解曲線を求める。同様にPTFE半焼成体から3.
0±0.1mgの試料を秤量して切り取り、この試料を
用いて結晶融解曲線を求める。
【0067】前記結晶融解曲線は、示差走査熱量計(以
下「DSC」という。DSCとしては、例えば、島津製
作所社製のDSC−50型があげられる)を用いて得る
ことができる。まず、PTFE未焼成体の試料を、DS
Cのアルミ製パンに仕込み、これの融解熱およびPTF
E焼成体の融解熱をつぎの手順で測定する。
【0068】(1)試料を50℃/分の加熱速度で25
0℃まで加熱し、ついで10℃/分の加熱速度で250
℃から380℃まで加熱する。この加熱工程において現
れる吸熱カーブのピーク位置を「PTFE未焼成体の融
点」または「PTFEファインパウダーの融点」と定義
する。
【0069】(2)380℃まで加熱した直後、試料を
10℃/分の冷却速度で250℃に冷却する。
【0070】(3)試料を再び10℃/分の加熱速度で
380℃に加熱する。この加熱工程において現れる吸熱
カーブのピーク位置を「PTFE焼成体の融点」と定義
する。
【0071】続いて、PTFE半焼成体について結晶融
解曲線を前記工程(1)に従って記録する。PTFE未
焼成体、PTFE焼成体およびPTFE半焼成体の融解
熱は、吸熱カーブとベースラインとの間の面積に比例
し、前記島津製作所社製DSC−50型では、解析温度
を設定すれば自動的に計算される。
【0072】そして、PTFEの焼成度は、以下の式
(2)により計算できる。
【0073】 焼成度=(△H1 −△H3 )/(△H1 −△H2 ) …(2) 前記式2において、△H1 はPTFE未焼成体の融解
熱、△H2 はPTFE焼成体の融解熱、△H3 はPTF
E半焼成体の融解熱である。
【0074】なお、PTFE半焼成体については、特開
昭59−152825号公報に詳細な記載がある。
【0075】つぎに、このような加熱処理により得られ
た特定の焼成度を有するPTFE半焼成整形体を、二軸
方向(MD:長手方向、TD:幅方向)に少なくとも7
00倍、好ましくは700〜1500倍の伸張面積倍率
で延伸する。この場合、MD方向には少なくとも15
倍、好ましくは15〜30倍、かつTD方向に少なくと
も40倍、好ましくは40〜60倍の延伸倍率で延伸す
ることが重量である。すなわち、特定の低い焼成度を有
するPTFE半焼成整形体を、MD方向に比較的高い延
伸倍率で、かつTD方向に極めて高い延伸倍率で、しか
もトータルとして最終的に極めて高い伸張面積倍率とな
るように延伸することにより、本発明の所定の物性を有
するPTFE多孔膜が得られるのである。
【0076】前記MD方向の延伸およびTD方向への延
伸は、それぞれ延伸装置を用いて行われる。このとき、
MD方向の延伸は、PTFE焼成体の融点以下の温度で
行うことが好ましい。また、TD方向の延伸は、通常2
00〜420℃の雰囲気温度で行うことができる。
【0077】延伸したPTFE多孔膜は、PTFE未焼
成体の融点(約347℃)以上の温度でヒートセットし
てもよい。
【0078】このようにして得られた延伸PTFE多孔
膜は、PTFE繊維が相互に絡まり合って連結され多孔
質となっている。また、この延伸PTFE多孔膜では、
実質的に結節部が存在しない繊維のみからなる構造であ
る。そして、この延伸PTFE多孔膜は、5.3cm/
秒の流速で空気を通過させた時の圧力損失が2〜100
mmH2 Oであり、粒子径0.10〜0.12μmのD
OPを用いた捕集効率から計算される前記PF値が少な
くとも8である。
【0079】圧力損失は、好ましくは2〜50mmH2
Oの範囲、さらに好ましくは2〜35mmH2 Oの範囲
である。
【0080】高性能(HEPA、ULPAタイプ)のエ
アフィルタ濾材を得たい場合は、前記製法で得られた比
較的低圧力損失を有するPTFE多孔膜を適宜何枚か重
ね合わせて、本発明のフィルタ濾材としてもよい。すな
わち、平均孔径、圧力損失およびPF値が前記本発明の
所定の範囲にあるPTFE多孔膜を、例えば、2枚重ね
合わせれば、平均孔径は同じで、圧力損失が概ね2倍と
なるが、捕集効率が1枚よりも高いものが得られる。し
たがって、この2枚重ねのフィルタ濾材が、圧力損失を
満足するならば、捕集効率性能がより高いものとなる。
【0081】次に、前記PF値について説明する。
【0082】フィルタ濾材として真に要求される性能
は、使用される目的、場所に応じた捕集効率の向上と圧
力損失の低下を同時に満たすことであると言える。この
性能を、捕集効率と圧力損失とのバランスで数値化した
ものが本発明でいうPF値である。
【0083】本発明のフィルタ濾材のPF値は、少なく
とも8である。また、好ましくは、PF値は、少なくと
も18である。さらに好ましくは、PF値は少なくとも
22である。
【0084】以上をまとめれば、フィルタ濾材は、PT
FE多孔膜からなり、5.3cm/秒の流速で空気を通
過させた時の圧力損失が2〜100mmH2 Oであり、
0.10〜0.12μmのジオクチルフタレート(以下
「DOP」という)を用いた捕集効率から下記式(1)
により計算されるPF値が少なくとも8であることが好
ましい。
【0085】
【数3】 かかる圧力損失およびPF値を有するフィルタ濾材は、
優れた捕集効率および圧力損失を兼ね備える。
【0086】また、以下に説明するフィルタ濾材を使用
すると、トータルオーガニックカーボン(TOC)の発
生を極めて少なくすることができる。
【0087】好ましいフィルタ濾材は、(1)フィルタ
濾材から検出される有機物の検出量の最大値が、フィル
タ濾材1g当たり3ng以下であることが好ましい。
【0088】また、ポリテトラフルオロエチレン多孔膜
の少なくとも片面に通気性支持材料を備えたフィルタ濾
材であって、フィルタ濾材から検出される有機物の検出
量の最大値が、フィルタ濾材1g当たり3ng以下であ
ることが好ましい。
【0089】また、この場合、通気性支持材料は実質的
にポリエステルおよびポリアミドから選ばれる少なくと
も1つの材料で形成されていることが好ましい。
【0090】また、フィルタ濾材は、(2)ポリテトラフ
ルオロエチレン多孔膜の少なくとも片面に通気性支持材
料を備えたフィルタ濾材であって、前記通気性支持材料
から80℃の条件で(後の定義された測定方法で)検出
される有機物の総量が通気性支持材料250mg当たり
1000ng以下(下限は検出限界値であり、好ましく
は0)であることが好ましい。
【0091】また、この場合、通気性支持材料は実質的
にポリエステルおよびポリアミドから選ばれる少なくと
も1つの材料で形成されていることが好ましい。特に、
実質的にポリエステル材料からなることが好ましい。
【0092】また、この場合、通気性支持材料の後で定
義された試験方法で測定される高温加圧耐久度が0〜1
5.0であることが好ましい。さらに前記高温加圧耐久
度は0〜8.0、特に0〜5.0であることが好まし
い。
【0093】また、フィルタ濾材は、(3)ポリテトラ
フルオロエチレン多孔膜の少なくとも片面に通気性支持
材料を備えたフィルタ濾材であって、前記通気性支持材
料の高温加圧耐久度が0〜15.0であることが好まし
い。前記高温加圧耐久度が低いとTOC発生が少ないこ
とが見出された。本発明における通気性支持材料は、後
の定義された試験方法で測定される高温加圧耐久度が0
〜15.0であり、好ましくは0〜8.0、特に好まし
くは0〜5.0である。
【0094】また、この場合、通気性支持材料は実質的
にポリエステルおよびポリアミドから選ばれる少なくと
も1つの材料で形成されていることが好ましい。特に、
実質的にポリエステル材料からなることが好ましい。
【0095】また、フィルタ濾材は、(4)ポリテトラ
フルオロエチレン多孔膜の少なくとも片面に通気性支持
材料を備えたフィルタ濾材であって、前記通気性支持材
料が実質的にポリエステルおよびポリアミドから選ばれ
た少なくとも1つの材料であることが好ましい。さらに
は、通気性支持材料が実質的にポリエステル材料からな
り、特に実質的にポリエステル材料で形成され、かつポ
リオレフィンを含まない材料であることが好ましい。
【0096】また、この場合、前記高温加圧耐久度が0
〜15.0であることが好ましい。好ましくは0〜8.
0、特に好ましくは0〜5.0である。
【0097】すなわち、種々のポリエステル材料、ポリ
アミド材料の中でも、前記高温加圧耐久度が前記の範囲
であればTOC発生の少ないフィルタ濾材が達成可能と
なることが見出された。
【0098】なお、前記(1)〜(4)において、実質
的にポリエステルおよびポリアミドから選ばれた少なく
とも1つの材料からなる通気性支持材料の形態として
は、不織布、織布、メッシュ、多孔膜等があり、好まし
くは不織布である。また不織布としては、製法により、
(1)長繊維:スパンボンド不織布、メルトブロー不織
布、(2)短繊維:サーマルボンド不織布、湿式抄紙不
織布があるが、好ましくは長繊維スパンボンド不織布で
あり、これを用いると極めてTOC発生が少ないことが
見出された。湿式抄紙PET繊維不織布は製法上必然的
に油剤等の添加剤が付与されるため、この油剤等が材料
自身から脱離し、不純物(TOC)発生の原因となる場
合があるので、そのまま、すなわち、市販されている状
態のままでの使用は好ましくない。この場合、油剤等を
除去して使用できる。不織布の構成としては単一繊維を
用いた不織布、混紡繊維を用いた不織布、芯鞘繊維を用
いた不織布、積層構造を有する不織布等がある。このう
ち単一繊維を用いた不織布はコストが安いという利点が
あり、芯鞘繊維を用いた不織布は収縮しにくく、加工し
やすいという利点があり、それぞれ好ましい。ポリアミ
ドとしては、ナイロン−6、ナイロン−6,6等が例示
できる。ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6,ナフタレート等が例示でき、少なくとも120
℃以上の融点を有することが好ましい。単独のポリエス
テルからなる場合(融点が1つ)、少なくとも120
℃、好ましくは180℃以上の融点を有する。混紡、芯
鞘等少なくとも2つの融点を有する場合、高融点側:2
40〜280℃、低融点側:少なくとも120℃、好ま
しくは180℃以上の融点を有する繊維である。融点が
120℃より低いとTOC発生が多くなり好ましくな
い。
【0099】また前記フィルタ濾材においては、通気性
支持材料が、実質的にポリエステルで形成され、かつポ
リオレフィンを含まない通気性支持材料であることが好
ましい。
【0100】また前記フィルタ濾材においては、ポリエ
ステル材料が、ポリエチレンテレフタレートおよびポリ
ブチレンテレフタレートから選ばれる少なくとも1つの
ポリマーであることが好ましい。
【0101】また前記フィルタ濾材においては、ポリエ
ステル材料が、ポリエステル繊維からなる不織布である
ことが好ましい。
【0102】また前記フィルタ濾材においては、不織布
が長繊維不織布であることが好ましい。
【0103】また前記フィルタ濾材においては、長繊維
不織布がスパンボンド不織布であることが好ましい。
【0104】また、前記(1)〜(4)において、フィ
ルタ濾材は、PTFE多孔膜の両面に通気性支持材料を
備えたものが好ましい。
【0105】さらに、前記(1)〜(4)のフィルタ濾
材およびフィルタ濾材における通気性支持材料は、後述
のさらなる特徴を有することが好ましい。
【0106】フィルタ濾材は、PTFE多孔膜は1層あ
るいは2層以上からなるものであってよく、また、フィ
ルタ濾材は、PTFE多孔膜の片面に通気性支持材料を
備えたもの、PTFE多孔膜の両面に通気性支持材料を
備えたもの、PTFE多孔膜と通気性支持材料を交互
に、あるいはランダムに備えたもの等を挙げることがで
きる。
【0107】特にPTFE多孔膜の両面に通気性支持材
料を備えたフィルタ濾材は、PTFE多孔膜にピンホー
ル等の傷が付くことを防止できるので好ましい。
【0108】また、前記フィルタ濾材において、前記P
TFE多孔膜は特に限定されず、公知のものが使用でき
る。なかでも、半導体、液晶等の製造クリーンルームや
これら製造装置に用いられるフィルタユニット(エアフ
ィルタ装置)に要求される浮遊微粒子の捕集効率、圧力
損失等の性能(HEPAフィルタ(High EfficiencyPar
ticulate Airfilter)、ULPAフィルタ(Ultra Low P
enetration Airfilter)と同等以上の性能)を達成可能
なPTFE延伸多孔膜が好ましい。例えば、5.3cm
/秒の流速で空気を透過させたときの圧力損失が10〜
100mmH2Oの範囲であり、0.10〜0.12μ
mのジオクチルフタレート(DOP)の捕集効率が、9
9.0%以上であることが好ましい。このようなPTF
E多孔膜は延伸多孔膜であって、特開平5−20221
7号公報、WO94/16802号公報等に記載されて
いる。
【0109】前記PTFE多孔膜は、公知の製法により
容易に得ることができる。例えば、PTFEファインパ
ウダーを押出助剤とともにペースト押出し、圧延によっ
てテープを得、このテープを未焼成のまま、または半焼
成した後、二軸方向に延伸することにより得られる。詳
細は、先に挙げた特開平5−202217号公報、WO
94/16802号公報等に記載されている。
【0110】また前記フィルタ濾材においては、通気性
支持材料は、PTFE延伸多孔膜を補強、保護するため
に用いられ、それによりフィルタ濾材の取扱い性が向上
すると共に、プリーツ等の形状のエレメント加工におけ
る加工性が向上する。
【0111】通気性支持材料はPTFE多孔膜より圧力
損失が小さいものが好ましい。また、通気性支持材料
は、不織布、織布、メッシュ、多孔膜、編物等から構成
されていてもよく、好ましくは不織布である。また、通
気性支持材料は繊維材料からなっていてもよく、この場
合0.1〜100μmの平均繊維径を有することが好ま
しい。さらに通気性支持材料は有機高分子からなり、融
点は300℃以下であることが好ましい。PTFE多孔
膜に通気性支持材料を積層する場合、熱融着することが
好ましい。この時、通気性支持材料の融点が300℃を
超えるものでは、300℃を超える温度で熱融着されて
積層されるため、最終的に所望の性能を有するフィルタ
濾材が得られないことがある。
【0112】通気性支持材料としては、実質的にポリエ
ステル繊維で形成されている通気性支持材料であること
が好ましい。また通気性支持材料はポリエステル繊維で
形成され、かつポリオレフィンを含まない通気性支持材
料であることが好ましい。また通気性支持材料は、少な
くとも2つの融点を有する通気性支持材料であることが
好ましい。ここでポリエステルとは、ポリエチレンテレ
フタレート(種々の融点を有するPET)、ポリブチレ
ンテレフタレート(種々の融点を有するPBT)等をい
う。
【0113】好ましくは、ポリエステルが、PETおよ
びPBTから選ばれる少なくとも一方のポリマーである
ことである。また、これらの共重合体であってもよい。
すなわち、フィルタ濾材において、前記通気性支持材料
が、実質的に、PETおよびPBTの少なくとも一方の
樹脂で形成されていることが好ましい。
【0114】なお、通気性支持材料がガラス繊維からな
るもの、例えばガラス繊維の不織布、ガラス繊維ペーパ
ー、ガラス繊維エアフィルタ濾材等は、ボロン(B)の
発生の原因となるので好ましくない。前記のフィルタ濾
材からは、ボロン(B)の発生がない。
【0115】また前記フィルタ濾材においては、ポリエ
ステル繊維材料は、不織布であることが好ましく、特に
長繊維を用いた不織布が好ましい。長繊維を用いた不織
布は、溶融紡糸の際に不織布を形成でき(紡糸直結不織
布)、最初から清浄な状態に保つことができるからであ
る。長繊維を用いた不織布としては、例えばスパンボン
ド法、フラッシュ紡糸法、メルトブロー法によるものな
どがある。
【0116】特にスパンボンド法が好ましい。不織布に
おいては、目付は10〜600g/m2 、好ましくは1
5〜300g/m2 、さらに好ましくは15〜100g
/m 2 である。100g/m2 を超えると、フィルタ濾
材を例えばプリーツ型のエアフィルタに加工する際に加
工がしにくくなり(例えば、折りにくくなり)、また、
コスト高となる傾向がある。
【0117】短繊維を用いた不織布は、開繊を行うため
にカードを通過させる必要があり、この工程通過性を保
つために必然的に油剤を付与される。この場合、油剤を
除去して使用することができる。短繊維を用いた不織布
としては、ニードルパンチ法、ウォータージェット法、
ステッチボンド法によるものなどがある。
【0118】ポリエステル繊維不織布の種類としては、
例えば、PET繊維不織布、PBT繊維不織布、芯成分
がPETで鞘成分がPBTである芯鞘構造の不織布(P
ET/PBT芯鞘構造不織布)、芯成分が高融点PET
で鞘成分が低融点PETである芯鞘構造の不織布(高融
点PET/低融点PET芯鞘構造不織布)、PET繊維
およびPBT繊維の複合繊維からなる不織布、高融点P
ET繊維および低融点PET繊維の複合繊維からなる不
織布等が挙げられる。
【0119】なお、好ましい前記低融点PETとして
は、イソフタル酸、アジピン酸、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等を共重合した共重合ポリ
エチレンテレフタレートであり、好ましい前記高融点P
ETおよび単にPETとしては、実質的にテレフタル酸
成分とエチレングリコール成分とからなる融点約260
℃のものである。
【0120】また、前記PBTは他の共重合可能な成分
との共重合体であってよい。
【0121】また前記フィルタ濾材においては、通気性
支持材料が、難燃性通気性支持材料であることが好まし
い。ここで難燃性とは、社団法人日本空気清浄協会(J
ACA)、濾材規格委員会作成の「空気清浄装置用濾材
燃焼性試験法」(JACA-No.11-1977)において、最大炭化
長が150mm以下のものをいう。
【0122】難燃性を付与する手段としては、難燃性を
発揮する化合物を共重合したものが好ましく、特にポリ
エステル繊維に難燃剤である有機リン系化合物を共重合
したものは、有機物の発生が低く押さえられると同時に
リン自体の発生もなくフィルタ濾材全体として難燃性を
備えることが可能となり好ましい。
【0123】また前記フィルタ濾材においては、PTF
E多孔膜と通気性支持材料とは、両者の一体化を図るた
め、支持材料の一部を溶融して行う熱融着、ポリエステ
ル、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体(PFA)等の粉末、ホットメル
ト接着剤を用いて接着されていることが好ましい。これ
ら2つの一体化の態様は、通気性支持材料の種類等に応
じ、適宜選択して用いられる。
【0124】前記接着による一体化において、特にポリ
エステル系ホットメルト接着剤を用いると有機物の発生
が低く押さえられる。
【0125】PBT製不織布がPTFE多孔膜と接触す
る態様のフィルタ濾材、例えば、前記PET/PBT芯
鞘構造不織布では、前記両者を、例えば、熱ロールによ
る熱融着(ラミネート)により一体化することが好まし
い。これは、PBTは、他のポリエステル樹脂に比べ、
PTFE多孔膜に熱融着しやすく、例えば熱ロールによ
る熱融着を採用すれば、一体化工程を連続工程とするこ
とができ、フィルタ濾材の製造効率が向上するようにな
るからである。
【0126】通気性支持材料を支持材料の一部を溶融し
て行う熱融着により一体化する場合は、例えば次の態様
が例示される。
【0127】(1) (低融点PET繊維不織布):
(PTFE多孔膜):(低融点PET繊維不織布):
(高融点PET繊維不織布) (2) (低融点PET繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(高融点PET/低融点PET芯鞘構造不織布) (3) (高融点PET/低融点PET芯鞘構造不織
布):(PTFE多孔膜):(高融点PET/低融点P
ET芯鞘構造不織布) (4) 前記(3)において、(高融点PET/低融点
PET芯鞘構造不織布)に代えて、(高融点PET繊維
と低融点PET繊維との混合繊維からなる不織布) (5) (PET/PBT芯鞘構造不織布):(PTF
E多孔膜):(PET/PBT芯鞘構造不織布) (6) (PET/PBT芯鞘構造不織布):(PTF
E多孔膜):(低融点PET不織布) (7) (PET/PBT芯鞘構造不織布):(PTF
E多孔膜):(高融点PET/低融点PET芯鞘構造不
織布) (8) (低融点PET繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(高融点PET繊維と低融点PET繊維との混合
繊維からなる不織布) (9) (高融点PET繊維と低融点PET繊維との混
合繊維からなる不織布):(PTFE多孔膜):(低融
点PET繊維不織布):(高融点PET繊維不織布) (10) (高融点PET繊維と低融点PET繊維との
混合繊維からなる不織布):(PTFE多孔膜):(P
ET/PBT芯鞘構造不織布) (11) (PET/PBT芯鞘構造不織布):(PT
FE多孔膜):(低融点PET不織布):(高融点PE
T繊維不織布) (12) (PBT繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(PBT繊維不織布) (13) (PBT繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(低融点PET繊維不織布) (14) (PBT繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(低融点PET繊維不織布):(高融点PET繊
維不織布) (15) (PBT繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(高融点PET/低融点PET芯鞘構造不織布) (16) (PBT繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(高融点PET繊維と低融点PET繊維との混合
繊維からなる不織布) (17) (PBT繊維不織布):(PTFE多孔
膜):(PET/PBT芯鞘構造不織布) (18) (低融点PET繊維不織布):(PTFE多
孔膜):(低融点PET繊維不織布) (19) (高融点PET繊維不織布):(PTFE多
孔膜):(高融点PET繊維不織布) 前記の積層方法における熱ロールでの融着は、ピンチロ
ール方式または特開平6−218899号公報に記載さ
れているように、積層体の厚さ方向に直接的には加圧し
ない方式で(例えば、ピンチしないで)行うことができ
る。また熱ロールの表面は鏡面でもエンボス面であって
もよい。ロール温度は、例えば、低融点PETまたはP
BTの軟化点温度以上、高融点PETの融点を超えない
温度を使用できる。
【0128】ホットメルト接着剤を用いて接着する態様
においては、好ましく使用するポリエステル繊維材料
は、高融点PET繊維、低融点PET繊維、高融点PE
T繊維と低融点PET繊維との混合繊維、高融点PET
/低融点PET芯鞘繊維からなる不織布などのようなP
ET製不織布である。
【0129】接着方法は、公知の方法、好ましくは、通
気性支持材料の通気量を損なわないために、スプレー塗
布方式、スパイラルスプレー塗布方式、スロットスプレ
ー塗布方式、メルトブローン塗布方式、プリントホイー
ル塗布方式、リボンリップ塗布方式などを使用して接着
できる。有機物の発生を低く押さえられると同時に、低
コストとなるホットメルト接着剤を用いる方法が好まし
い。
【0130】前記のフィルタ濾材を使用すれば、有機物
発生の低いフィルタを提供することができる。また、難
燃性不織布を用いた場合は、難燃性に優れたフィルタを
提供することもできる。
【0131】図6に、フィルタ濾材の一例の断面図を示
す。図6に示すように、フィルタ濾材1は3層構造をし
ている。図6において2はたとえば目付が2g/m2
厚さが4μmのPTFE層、3,4はポリエステル長繊
維スパンボンド不織布(たとえば東洋紡製、繊度(単繊
維の太さ):2デニール、目付が15〜100g/
2 、好適には20〜70g/m2 )の層である。PT
FE層2と難燃性スパンボンド不織布層3,4との接着
はポリエステル系ホットメルト接着剤(たとえばダイア
ボンド(商品名))を1〜20g/m2 、好適には2〜
10g/m2 で塗布し、温度:160〜200℃の範囲
で熱融着させたものである。フィルタ濾材1全体の厚さ
は100〜1500μm、好ましくは100〜700μ
mである。また、フィルタ濾材1の性能としては、圧
損:10〜100mmH2 O(at5.3cm/se
c)、粒子径0.10〜0.12μmのDOPの捕集効
率:99.0%以上(at5.3cm/sec,0.1
μm)、孔径:0.2〜3μmの範囲が好ましい。
【0132】以下、実験例を用いてさらに具体的に説明
する。以下の実験例において、圧力損失、透過率、捕集
効率およびフィルタ濾材の有機物測定、通気性支持材料
のTOCの測定、通気性支持材料の高温加圧耐久度は下
記の方法で測定した。
【0133】I.圧力損失測定法 測定サンプルを直径47mmの円形に切出し、透過有効
面積12.6cm2 のホルダにセットし、風速5.3c
m/secの時の圧力損失を測定した。
【0134】II. 透過率 測定サンプルを直径100mmのホルダにセットし、サ
ンプルを透過する空気の流量を5.3cm/secに合
わせる。この状態でサンプルの上流側に濃度107 /3
00mlの多分散DOP(ジオクチルフタレート)粒子
を導入する。サンプル上流側、下流側各々で粒径0.1
μmの粒子数をパーティクルカウンタ(PMS社製、L
AS−X−CRT)で測定し、その比率より粒子の透過
率(%)を求めた。
【0135】III.捕集効率(%) 下記の式より求めた。
【0136】捕集効率(%)=100−透過率(%) IV. フィルタ濾材の有機物の測定 フィルタ濾材サンプル(1.0〜5.0g、好ましくは
1.5〜3.0g)を秤取ってガラス容器に封入し、室
温(25℃)下で純空気(住友精化株式会社製;合成空
気 AIR−Zero−A)を0.1リットル/min
で24時間通気して前記フィルタ濾材を洗浄した後、前
記ガラス容器のガス出口側に活性炭チューブ(活性炭2
00mg 20〜40メッシュ、柴田科学器械工業
(株)製;8015)を設置し、室温下で純空気を0.
1リットル/minで24時間通気してオフガスを捕集
し、捕集後の活性炭を脱着溶媒である二硫化炭素(1ミ
リリットル)で抽出し、その溶液をガスクロマトグラフ
質量分析装置(GC−MS)を用いて有機物を測定し
た。使用したGC−MS装置は、(株)島津製作所製;
QP−1000、分離カラムはOV−1(1%)の1m
を使用した。ガスクロマトグラフのオーブンの条件は、
有機物性のガスを全て検出する必要があるため、50℃
で5分間保持した後、10℃/minの速度で250℃
まで昇温し、2分30秒間保持した。
【0137】検出された有機物の同定には、質量分析情
報を1秒毎に取り込み、解析を行った。但し、本発明に
おいて有機物質の同定確度が問題ではなく、検出限界以
上の有機物が検出されたことが重要である。
【0138】検出された有機物の検出量の測定値は、ト
ルエンにて作成した検量線に基づくものである。
【0139】従って、フィルタ濾材1g当たりの有機物
の検出量は、測定値/サンプル値(g)から求めること
ができる。
【0140】なお、上記測定方法では、ブランクテスト
の状態から検出限界値は1ngであった。
【0141】V.通気性支持材料の有機物の総量(TO
C)測定方法 TOCの測定は、ガスクロマトグラフィーを用いたパー
ジアンドトラップ方式により行った。まず、通気性支持
材料は刃先をアセトンで十分に洗浄したハサミで正確に
6cm角に切り取る。さらにこれを5mm角に切り刻
む。このようにしてサンプリングした試料を予め80℃
に保温したサンプル管に入れ、純ヘリウムガスを80℃
で流速50ml/分で60分通気して洗浄する(なお、
一般的にエアフィルタユニットの使用温度の上限は80
℃であるため、この条件に設定する。)。そして引き続
き同条件で15分通気して試料から発生する揮発成分、
ガス成分をサンプル管から追い出し(パージ)、トラッ
プ管に導入する。このトラップ管において−40℃に冷
却された吸着剤(石英ウール)に前記揮発成分等を蓄積
濃縮させる。その後、前記吸着剤を314℃に瞬間加熱
し、20秒間吸着剤に吸着した吸着物をガスとして放出
する。そして、前記放出ガスをガスクロマトグラフィー
に導入し、その量(TOC)を測定する。測定条件は以
下のとおりである。
【0142】ガスクロマトグラフィー;GC14A、
(株)島津製作所製 カラム;FRONTIER LAB Ultra AL
LOY Capillary Colomn, UA−
5 カラム温度;50℃→250℃(10分)、昇温速度1
0℃/分 スプリット比; 1:50(カラム流量10ml/分) VI. 通気性支持材料高温加圧耐久度試験法 各通気性支持材料を20cm角に切出してサンプルとす
る。
【0143】試験は以下のような方法で実施した。ま
ず、サンプルを同サイズのポリイミドフィルム(鐘淵化
学製アピカル125μm厚)で挟み、さらにサンプルに
対し均一に圧力がかかり、また耐熱性のある、例えばフ
ッ素ゴム製シート(3mm厚)で挟む。
【0144】これをヒートプレス機((株)松田製作所
製 形式DA050))にセットして、圧力25kg/
cm、180℃、押さえ時間30秒でプレスする。
【0145】高温加圧耐久度は以下の式で求められる。
【0146】高温加圧耐久度(mmH2 O/目付)=プ
レス後圧損値/不織布目付×100で算出 なお、プレス後圧損値測定は試験サンプル中央部の直径
110mm(95cm 2 )を切り出し、測定風速5.3
cm/sで行う。
【0147】VII.空気清浄装置用濾材燃焼性試験方法 1.適用 この試験方法は空気清浄装置に用いられる濾材の燃焼性
試験方法について規定する。
【0148】2.試験体 (1)大きさ:試験体の大きさは250mm×250m
mとする。
【0149】(2)数量 :試験体の数量は5枚とす
る。
【0150】3.試験体の採取 試験体の採取は対象となるロットより無作為に採取す
る。
【0151】4.試験体の前処理 試験を行う前に試験体を50±2℃の恒温乾燥器内で2
4時間放置する。ただし熱による影響を受けるおそれの
ない場合にあっては、105±2℃の恒温乾燥器内に1
時間放置してこれに代えることができる。次にこれをシ
リカゲル入りデシケータの中に1時間以上放置する。
【0152】5.試験装置 (1)支持枠 図7(正面図)、図8(平面図)に示す一辺が250m
m(内法200mm)の正方形であって、脚高100m
mの金属製のもので、試験体を保持し、試験体に十分通
気性を与える支持枠41を用いる。
【0153】(2)金網 JIS G 3555織金網に規定されている20メッ
シュで周囲を補強した250mm×250mmの大きさ
のもの。
【0154】(3)金属枠 図9に示す一辺が250mmの正方形の金属板(厚さ
1.6mm以上)の中央に直径200mmの円形の孔を
打ち抜いたもので試験体を金網上に密着させる十分な重
さを有する金属枠44を用いる。
【0155】(4)火源 重さ0.15g直径6.4mm厚さ4.3mmのヘキサ
メチレンテトラミンとする。
【0156】(5)スケール 1mm目盛のものとする。
【0157】6.試験操作 (1)試験体43を1枚ずつデシケータより取り出し、
図10に示すように支持枠41上に金網42をのせ、そ
の上に試験体43を置き、さらにその上に金属枠44を
のせて、試験体43の周囲を押さえる。試験体43の中
央45に火源を置きマッチによりこれに点火する。燃焼
状態を観察するとともに試験体43の中央を通る線上の
炭化部分の最大の長さを測定し、試験体5枚の平均値を
求める。
【0158】(2)表裏で状態の異なる試験体に関して
は、表裏両面について別個に行う。
【0159】(3)屋外で試験を行う場合は風の影響を
うけないよう処理する。
【0160】7.評価 (1)最大炭化長150mm以下を難燃性濾材とする。
表裏別個に試験を行った場合は最大炭化長の長い方で評
価する。
【0161】(2)次の状況を示すものは記録してお
く。
【0162】5枚のうち特に異常な燃焼状態を示すも
のがあった場合。
【0163】火源が残る場合。
【0164】次に、PTFE多孔膜の製法は下記の通り
であるる 本実施例に使用したPTFE多孔膜は、WO94/16
802号公報に記載された製法に準じて製造された。具
体的には、PTFEファインパウダー(ダイキン工業
(株)製:ポリフロン・ファインパウダー(商品名))
を押出助剤と共にペースト押出し、圧延によつて厚さ1
00μmのフィルム状とした後、温度300℃で長手方
向に10倍、温度200℃で幅方向に20倍の延伸を行
った結果、厚さ5μm、平均孔径0.35μm、圧力損
失42mmH2 O、透過率0.0000027%、捕集
効率99.9999973%のPTFE多孔膜を得た。
【0165】実験例1 図6に示すフィルタ濾材1の構成部材3および4として
ポリエステル長繊維スパンボンド不織布(東洋紡製:品
名6602B、繊度2デニール、目付60g/m2 )の
片側の表面にポリエステル系ホットメルト接着剤(ノガ
ワケミカル製:ダイアボンドDH598B)をリボンリ
ップ塗布方式のリボンコーターヘッド(ITWダイナテ
ック製)を使用して6g/m2 の割合で塗布した。
【0166】次に、フィルタ濾材1の構成部材2として
PTFE多孔膜を使用し、構成部材3および4の3枚を
重ね合わせた後、ライン速度10m/minで180℃
の熱ロールに接触させて熱融着によって一体化すること
により、平均孔径0.35μm、圧力損失42mmH2
O、透過率0.0000027%、捕集効率99.99
99973%のフィルタ濾材を得た。
【0167】このフィルタ濾材(3.0g)をガラス容
器に封入し、前記の測定方法に従って、有機物の検出量
を測定したところ、フィルタ濾材1g当たり検出限界値
(1ng)以下であった(図11A参照)。
【0168】実験例2 フィルタ濾材1の構成部材3および4として難燃剤が共
重合されたポリエステル長繊維スパンボンド不織布(東
洋紡製:品名H6301B、繊度2デニール、目付30
g/m2 )を使用した他は、実験例1と同様に行いフィ
ルタ濾材を得た。
【0169】このフィルタ濾材2gの有機物の検出量を
実験例1と同様に測定した結果、フィルタ濾材1g当た
り検出限界値(1ng)以下であった(図11B参
照)。
【0170】また、このフィルタ濾材の燃焼性試験(J
ACA No.11−1977)を行ったところ、最大
炭化長は110mmで難燃性濾材となった。また、リン
(P)は検出されなかった。
【0171】比較例1 フィルタ濾材1の構成部材3としてポリエチレンとポリ
エステルの芯/鞘構造を持つ長繊維スパンボンド不織布
(ユニチカ製:エルベスT0703WDO、繊度3デニ
ール、目付70g/m2 )を使用し、フィルタ濾材1の
構成部材4として鞘部分にポリエチレンを用い、芯部分
にポリエステルを用いた芯/鞘構造コンジュゲート繊維
と鞘部分に変性ポリエステルを用い、芯部分にポリエス
テルを用いた芯/鞘構造コンジュゲート繊維の2種類の
繊維からなる2層構造スパンボンド不織布(ユニチカ
製:エルフィットE0303WTO、繊度3デニール、
目付30g/m2 )を使用した。
【0172】次に、フィルタ濾材1の構成部材2として
PTFE多孔膜を使用し、構成部材3および4の3枚を
重ね合わせた後、ライン速度10m/minで200℃
の熱ロールに接触させて熱融着によって一体化すること
により同様のフィルタ濾材を得た。 このフィルタ濾材
3gの有機物の検出量を実験例1と同様に測定した結
果、フィルタ濾材1g当たり3ngのドデカン、4ng
のトリデカン等の有機物を検出した(図11C参照)。
なお図11Cにおいて、951秒のピークはドデカンに
相当するものであり、1050秒のピークはトリデカン
に相当するものであり、1143秒のピークはテトラデ
カンに相当するものであり、1228秒のピークはペン
タデカンに相当する。最大炭化長は200mmを超える
ものであった。
【0173】比較例2 ポリプロピレン製エレクトレットフィルタ濾材1.5g
(東洋紡製:エリトロン)の有機物の検出量を実験例1
と同様に測定した結果、フィルタ濾材1g当たり4ng
のドデカン、7ngのトリデカン等の有機物を検出した
(図11D参照)。
【0174】なお図11Dにおいて、951秒のピーク
はドデカンに相当するものであり、1050秒のピーク
はトリデカンに相当するものであり、1143秒のピー
クはテトラデカンに相当するものであり、1228秒の
ピークはペンタデカンに相当する。
【0175】実験例3 PTFE多孔膜の両面に、PET/PBT芯鞘構造の長
繊維スパンボンド不織布(東洋紡製:品名バルコンポ
(HP6060G)、繊度8デニール、目付60g/m
2 )を重ね合わせた後、ライン速度10m/分で250
℃の熱ロールに接触させて熱融着(ラミネート)により
一体化し、圧力損失45mmH2 O、捕集効率99.9
9999のフィルタ濾材を得た。このフィルタ濾材
(3.0g)をガラス容器に封入し、前記測定方法に従
って、有機物の検出量を測定したところ、フィルタ濾材
1g当たり検出限界値(1ng)以下であった。
【0176】実験例4 PTFE多孔膜の両面に、低融点PET/高融点PET
混紡品の長繊維スパンボンド不織布(ユニチカ製:品名
マリックス、繊度2デニール、目付50g/m 2 )を両
面に重ね合わせた後、ライン速度10m/minで25
0℃の熱ロールに接触させて熱融着によって一体化し、
圧力損失44mmH2 O、捕集効率99.999994
%のフィルタ濾材を得た。このフィルタ濾材(3.0
g)をガラス容器に封入し、前記の測定方法に従って、
有機物の検出量を測定したところ、フィルタ濾材1g当
たり検出限界値(1ng)以下であった。
【0177】以上の実験例、比較例から明らかなとお
り、前記実施形態で説明したフィルタ濾材は、有機物の
検出量の最大値が3ng以下、好ましくは1ng以下で
あることが確認でき、効率の良い合理的なフィルタ濾材
である。これを用いて優れたフィルタを作成できる。
【0178】実験例5〜10、比較例3〜6 実験例1〜4に使用したフィルムを、温度300℃で長
手方向に12倍、温度200℃で幅方向に25倍の延伸
を行った結果、厚さ3μm、平均孔径0.42μm、圧
力損失30mmH2 O、捕集効率99.9995%のP
TFE多孔膜を得た。このPTFE多孔膜からはTOC
が検出されなかった。実験例5 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料A(PET長繊維不織布(東洋紡製:品名エクー
レ6602B、繊度2デニール、目付60g/m2 、融
点265℃))の片側の表面にポリエステル系ホットメ
ルト接着剤(ノガワケミカル製:ダイアボンドDH59
8B)を使用して6g/m2 の割合で塗布した。
【0179】次にフィルタ濾材1の構成部材2としてP
TFE多孔膜を使用し、3および4と重ね合わせた後、
ライン速度10m/minで180℃で熱ロールに接触
させて熱融着により一体化し、圧力損失31mmH
2 O、捕集効率99.9995%のフィルタ濾材を得
た。
【0180】実験例6 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料B(難燃PET長繊維不織布(東洋紡製:品名ハ
イムH6301B、繊度2デニール、目付30g/
2 、融点250℃))の片側の表面にポリエステル系
ホットメルト接着剤(ノガワケミカル製:ダイアボンド
DH598B)を使用して6g/m2 の割合で塗布し
た。
【0181】次にフィルタ濾材1の構成部材2としてP
TFE多孔膜を使用し、3および4と重ね合わせた後、
ライン速度10m/minで180℃で熱ロールに接触
させて熱融着により一体化し、圧力損失28mmH
2 O、捕集効率99.9993%のフィルタ濾材を得
た。
【0182】実験例7 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料C(PET/PBT芯/鞘長繊維不織布(東洋紡
製:品名パルコンポHP6060G、繊度8デニール、
目付60g/m2 、融点PET265℃、PBT216
℃))を両面に重ね合わせた後、ライン速度10m/m
inで220℃で熱ロールに接触させて熱融着により一
体化し、圧力損失30mmH2 O、捕集効率99.99
99%のフィルタ濾材を得た。
【0183】実験例8 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料D(PET/低融点PET混紡長繊維不織布(ユ
ニチカ製:品名マリックス90703WSO、繊度2デ
ニール、目付70g/m2 、融点PET264℃、低融
点PET238℃))を両面に重ね合わせた後、ライン
速度10m/minで240℃で熱ロールに接触させて
熱融着により一体化し、圧力損失33mmH2 O、捕集
効率99.99995%のフィルタ濾材を得た。
【0184】実験例9 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料E(ポリアミド長繊維不織布(旭化成製:品名エ
ルタスNO1050、繊度2デニール、目付50g/m
2 、融点223℃))の片側の表面にポリエステル系ホ
ットメルト接着剤(ノガワケミカル製:ダイアボンドD
H598B)を使用して6g/m2 の割合で塗布した。
【0185】次にフィルタ濾材1構成部材2としてPT
FE多孔膜を使用し、3および4と重ね合わせた後、ラ
イン速度10m/minで180℃で熱ロールに接触さ
せて熱融着により一体化し、圧力損失28mmH2 O、
捕集効率99.9993%のフィルタ濾材を得た。
【0186】実験例10 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料F(PET/低融点PET芯/鞘長繊維不織布
(東レ製:品名G5040、繊度2デニール、目付40
g/m2 、融点PET264℃、低融点PET234
℃))を両面に重ね合わせた後、ライン速度10m/m
inで240℃で熱ロールに接触させて熱融着により一
体化し、圧力損失29mmH2 O、捕集効率99.99
98%のフィルタ濾材を得た。
【0187】比較例3 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料G(PET湿式短繊維不織布(伊野紙製:繊度2
デニール、目付20g/m2 、融点PET260℃))
の片側の表面にポリエステル系ホットメルト接着剤(ノ
ガワケミカル製:ダイアボンドDH598B)を使用し
て6g/m2 の割合で塗布した。
【0188】次にフィルタ濾材1の構成部材2としてP
TFE多孔膜を使用し、3および4と重ね合わせた後、
ライン速度10m/minで180℃で熱ロールに接触
させて熱融着により一体化し、圧力損失35mmH
2 O、捕集効率99.9999%のフィルタ濾材を得
た。
【0189】比較例4 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料H(PET/PE芯/鞘長繊維不織布(ユニチカ
製:品名エルペスTO703WDO、繊度3デニール、
目付70g/m2 、融点PET264℃、PE130
℃))を両面に重ね合わせた後、ライン速度10m/m
inで200℃で熱ロールに接触させて熱融着により一
体化し、圧力損失35mmH2 O、捕集効率99.99
98%のフィルタ濾材を得た。
【0190】比較例5 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料I(PP長繊維不織布(東レ製:品名トレミクロ
ン、繊度2デニール、目付50g/m2 、融点165
℃))の片側の表面にポリエステル系ホットメルト接着
剤(ノガワケミカル製:ダイアボンドDH598B)を
使用して6g/m2 の割合で塗布した。
【0191】次にフィルタ濾材1構成部材2としてPT
FE多孔膜を使用し、3および4と重ね合わせた後、ラ
イン速度10m/minで180℃で熱ロールに接触さ
せて熱融着により一体化し、圧力損失55mmH2 O、
捕集効率99.9999%のフィルタ濾材を得た。
【0192】比較例6 フィルタ濾材1の構成部材3および4として、通気性支
持材料J(ホットメルトPET不織布(添加材を含
む。)(東洋紡製:品名G0030、目付30g/
2 、融点113℃))を両面に重ね合わせた後、ライ
ン速度15m/minで80℃で熱ロールに接触させて
熱融着により一体化し、圧力損失40mmH2 O、捕集
効率99.9999%のフィルタ濾材を得た。
【0193】一方、通気性支持材料A〜JのTOC、高
温加圧耐久度を測定したところ、下記の通りであった。
【0194】
【表1】 以上の結果、実験例5〜10および比較例3〜6におい
て得られたフィルタ濾材の比較においても、前記実施形
態で説明したフィルタ濾材は、相対的にTOCの発生が
少なく、効率の良い合理的なフィルタ濾材であり、これ
を用いることにより、好ましいフィルタ(プリーツ状フ
ィルタエレメントを含む)を作ることができる。
【0195】
【発明の効果】この発明によれば、半導体工業のクリー
ンルーム等で使用される小型でかつ吹出気流の均一なエ
アフィルタ装置とすることができる。特に、熱処理炉や
熱拡散炉等のへの装備に適した小型のエアフィルタ装置
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかるエアフィルタ装
置の正面図である。
【図2】この発明の一実施形態にかかるエアフィルタ装
置の平面図である。
【図3】チャンバ内に形成する堰の大きさや配置を説明
するための図である。
【図4】フィルタの具体的な構成例を示す斜視図であ
る。
【図5】図4のスペーサ5部分の断面図である。
【図6】フィルタ濾材の一例の断面図である。
【図7】社団法人日本空気清浄協会(JACA)、濾材
規格委員会作成の「空気清浄装置用濾材燃焼性試験法」
(JACA-No.11-1977)で使用する支持枠の正面図である。
【図8】図7の支持枠の平面図である。
【図9】上記JACA-No.11-1977 で使用する金属枠の平面
図である。
【図10】上記JACA-No.11-1977 で使用する試験体を装
着した状態の平面図である。
【図11】Aは実験例1のGC−MSの分析チャート、
Bは実験例2のGC−MSの分析チャート、Cは比較例
1のGC−MSの分析チャート、Dは比較例2のGC−
MSの分析チャートを示す。
【符号の説明】
1 フィルタ濾材 3,4 支持材料 10 エアフィルタ装置 11 送風装置 12 フィルタ 13 風路 14 モータ 15 ファン 17 チャンバ 18 導入口 21 堰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/02 H01L 21/02 D

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送風装置(11)、フィルタ(12)およ
    び送風装置(11)の生じる気流をフィルタ(12)に
    導く風路(13)を有し、フィルタ(12)を通過した
    気流(A2)が被送風物へ吹き出すようにしたエアフィ
    ルタ装置であって、 前記フィルタ(12)は、ポリテトラフルオロエチレン
    多孔膜からなり、5.3cm/秒の流速で空気を通過さ
    せたときの圧力損失が2〜100mmH2 Oであり、
    0.10〜0.12μmのジオクチルフタレートを用い
    た捕集効率から下記式(1)により計算されるPF値が
    少なくとも8であるフィルタ濾材を含み、 【数1】 前記風路(13)のフィルタ(12)に臨む空間(1
    7)は、フィルタ(12)に進入する気流の静圧を増す
    ためのチャンバ(17)とされていることを特徴とする
    エアフィルタ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエアフィルタ装置におい
    て、 前記圧力損失が2〜50mmH2 Oであり、前記PF値
    が少なくとも18であることを特徴とするエアフィルタ
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のエアフィルタ装置におい
    て、 前記圧力損失が2〜35mmH2 Oであることを特徴と
    するエアフィルタ装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のエアフィ
    ルタ装置において、 前記PF値が少なくとも22であることを特徴とするエ
    アフィルタ装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のエアフィ
    ルタ装置(10)において、 前記送風装置(11)によって発生される気流(A1)
    は、チャンバ(17)に対して側方中央から流入するよ
    うに風路(13,18)が形成されていることを特徴と
    するエアフィルタ装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のフィルタ装置において、 前記チャンバ(17)内には、進入する気流を調整する
    ための堰(21)が配置されていることを特徴とするエ
    アフィルタ装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のエアフィルタ装置におい
    て、 前記堰(21)は、チャンバ(17)内に入った気流が
    フィルタ(12)に対して均一化して流入するように、
    チャンバ(17)内に複数個配置されていることを特徴
    とするエアフィルタ装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のエアフィルタ装置におい
    て、 前記複数の堰(21)は、チャンバ(17)内へ流入す
    る気流の進行方向に対して左右対称な位置に配置されて
    いることを特徴とするエアフィルタ装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれかに記載のエアフィ
    ルタ装置において、 前記フィルタ濾材は、ポリテトラフルオロエチレン多孔
    膜(2)の少なくとも片面に通気性支持材料(3,4)
    が備えられていることを特徴とするエアフィルタ装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のエアフィルタ装置におい
    て、 フィルタ(12)は、枠体(6,7,8,9)と、枠体
    (6,7,8,9)内に波状に曲折された状態で収納さ
    れたフィルタ濾材(1)と、枠体(6,7,8,9)と
    フィルタ濾材(1)との間隙をシールするシール材とを
    含むことを特徴とするエアフィルタ装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載のエアフィルタ装置におい
    て、 フィルタ濾材は、検出される有機物の検出量の最大値
    が、フィルタ濾材1g当たり3ng以下であることを特
    徴とするエアフィルタ装置。
  12. 【請求項12】請求項9記載のエアフィルタ装置におい
    て、 前記フィルタ濾材は、通気性支持材料から80℃の条件
    で検出される有機物の総量が通気性支持材料250mg
    当たり1000ng以下であることを特徴とするエアフ
    ィルタ装置。
  13. 【請求項13】請求項9記載のエアフィルタ装置におい
    て、 前記フィルタ濾材の通気性支持材料は、高温加圧耐久度
    が0〜15.0であることを特徴とするエアフィルタ装
    置。
  14. 【請求項14】請求項9記載のエアフィルタ装置におい
    て、 前記フィルタ濾材の通気性支持材料は、実質的にポリエ
    ステルおよびポリアミドから選ばれた少なくとも1つの
    材料であることを特徴とするエアフィルタ装置。
  15. 【請求項15】主面(17a)および主面(17a)の
    周囲から主面に対して交差方向に延びる側面(17b,
    17c,17d,17e)で囲まれたチャンバ(17)
    と、気流の進入口が前記主面(17a)に対向するよう
    にチャンバ(17)に取り付けられたフィルタ(12)
    とを含み、チャンバ(17)の側面(17c)にチャン
    バ(17)内へ気流を導入する導入口(18)が形成さ
    れているエアフィルタ装置において、 前記主面(17a)には、導入口(18)からチャンバ
    (17)内へ導入される気流(A1)に対して、その進
    行方向に気流を乱し、気流に所定の調整を加えるための
    堰(21)が設けられていることを特徴とするエアフィ
    ルタ装置。
  16. 【請求項16】請求項15記載のエアフィルタ装置にお
    いて、 前記堰(21)は、チャンバ(17)内に入った気流が
    フィルタ(12)に対して均一化して流入するように、
    チャンバ(17)内に複数個配置されていることを特徴
    とするエアフィルタ装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載のエアフィルタ装置にお
    いて、 前記複数の堰(21)は、チャンバ(17)内へ流入す
    る気流(A1)の進行方向に対して左右対称な位置に配
    置されていることを特徴とするエアフィルタ装置。
  18. 【請求項18】請求項1〜17のいずれかに記載のエア
    フィルタ装置は、熱処理炉に用いられることを特徴とす
    るエアフィルタ装置。
  19. 【請求項19】請求項1〜17のいずれかに記載のエア
    フィルタ装置は、拡散炉に用いられることを特徴とする
    エアフィルタ装置。
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