JPH11309271A - オン・デマンドシステム - Google Patents

オン・デマンドシステム

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JPH11309271A
JPH11309271A JP10117254A JP11725498A JPH11309271A JP H11309271 A JPH11309271 A JP H11309271A JP 10117254 A JP10117254 A JP 10117254A JP 11725498 A JP11725498 A JP 11725498A JP H11309271 A JPH11309271 A JP H11309271A
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game
video
program
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JP10117254A
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English (en)
Inventor
Masakazu Hamaguchi
昌和 濱口
Yoshihiro Yamada
善弘 山田
Yasuhiko Kasai
康彦 笠井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 VODサービスとゲーム・オン・デマンド
(GOD)サービスを共に使い勝手よく混在した形態で
提供できるオン・デマンドシステムを提供する。 【解決手段】 ビデオサーバ10、ゲーム装置20、シ
ステム制御装置50、双方向伝送装置60、受信端末3
0からなるオン・デマンドシステムにおいて、GODサ
ービスを提供する場合には、ゲーム装置20と受信端末
30を専用の双方向データ通信チャンネルで接続しゲー
ム操作指令などのGOD制御情報(Igc)を送受信し、
VODサービスを提供する場合には、システム制御装置
50と受信端末30を共用の双方向データ通信チャンネ
ルで接続し番組リクエスト指令などのVOD制御情報
(Iv)を送受信し、ユーザに上記両サービスを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザからの要求
により様々なサービスを配信するシステムに係り、特に
ユーザからの要求に応じて映画などの映像音声情報を配
信するビデオ・オン・デマンドサービスと、テレビゲー
ムを配信するゲーム・オン・デマンドサービスを共に提
供するのに好適なオン・デマンドシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】高能率映像音声圧縮技術であるMPEG
(Moving Picture Experts Group)の標準化やコンピュ
ータおよび通信技術の発展を背景に、ビデオ・オン・デ
マンド(以下、VODと記す)サービスが注目を集めて
いる。VODサービスを提供するVODシステムは、Na
tional Technical Report Vol.42、No.5、pp3〜7
(1996年10月)に記載のごとく、ビデオサーバ、
RF変調装置およびモデム、双方向伝送路、受信端末、
VODシステム制御装置などで構成され、ユーザからの
リクエストに応じて映画などの所望の番組を適宜配信す
るものであり、ホテルなどの館内システムとして実用化
されている。
【0003】一方、ホテルなどの館内システムでは、V
ODシステムとは別に、テレビゲームをユーザからのリ
クエストに応じて館内の放送センターに設置したゲーム
装置本体から各客室のゲーム端末に適宜配信するゲーム
・オン・デマンド(以下、GODと記す)システムの実
用化が活発になってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記V
ODシステムとGODシステムは、それぞれ独立したシ
ステムとしてシステム構築されているのが現状であり、
これら両システムを融合させ、ユーザにVODサービス
とGODサービスを共に使い勝手よく混在した形態で提
供できるオン・デマンドシステムの具体的実現方法につ
いては特に考慮されていない。
【0005】本発明は、VODサービスとGODサービ
スを混在した形態で使い勝手よく提供できるオン・デマ
ンドシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】ユーザにVODサービス
とGODサービスを共に使い勝手よく提供可能にするた
めに、本発明のオン・デマンドシステムは、VODサー
ビスを提供するためのビデオサーバと、GODサービス
を提供するためのゲーム装置と、ユーザがこれら両サー
ビスを受信するための受信端末と、上記ビデオサーバお
よびゲーム装置から出力される映像音声情報を上記受信
端末に伝送する伝送装置と、上記ビデオサーバおよびゲ
ーム装置と受信端末間でVOD制御情報およびGOD制
御情報を双方向に伝送する双方向伝送装置と、上記VO
D制御情報およびGOD制御情報に基づき、ビデオサー
バおよびゲーム装置を統合的に管理し、システム全体の
動作を制御するシステム制御装置とを備えるとともに、
VOD制御情報の送受信にはシステム制御装置と複数の
受信端末との間で1つの制御用双方向通信チャンネルを
割り当て、上記GODのゲーム制御情報の送受信にはゲ
ーム装置と複数の受信端末との間でそれぞれ独立のゲー
ム制御用双方向通信チャンネルを割り当てるようにし
た。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、ユーザにVODサービスと
GODサービスを共に使い勝手よく提供可能にする本発
明のオン・デマンドシステムのシステム構成図である。
なお、この明細書において、それぞれ同様な機能構成を
有する装置手段は、符号の後に小文字のローマ字を沿え
て示す。以下、図1を用いて本発明のオン・デマンドシ
ステムの構成を説明する。
【0008】本発明のオン・デマンドシステムは、ビデ
オサーバ10と、複数のゲーム装置20と、複数の受信
端末30と、複数の表示出力装置40と、システム制御
装置50と、双方向伝送装置60とから構成される。
【0009】ビデオサーバ10は、VODサービスとし
てユーザに配信する映画などの番組の映像音声情報を、
例えば、MPEG1或いはMPEG2などの圧縮映像音
声データの形式で格納し、ユーザからのVOD制御情報
(Iv)に応じて所定の番組の映像情報および音声情報
または映像情報もしくは音声情報(以下、映像音声情報
という)(Dv)を、所定の外部インタフェース(例え
ばNTSC信号或いはMPEG2−TSなど)で出力端
子から送出する。
【0010】ビデオサーバ10の各出力端子は、それぞ
れ変調周波数が異なるRF変調装置61a、61b、61
c、……に接続されている。このため、ビデオサーバ1
0の各出力端子には、一対一に番組を伝送するチャンネ
ルが割り当てられ、1チャンネル当たり1つの番組が出
力される。
【0011】ゲーム装置20a、20b、20c、20d、
……は、それぞれ、GODサービスとしてユーザに配信
するテレビゲームの映像音声情報(Dg)を、ユーザか
らのGOD制御情報(Ig)に応じて所定の外部インタ
フェース(例えばNTSC信号、MPEG2−TS或い
はゲーム専用スクリプトデータなど)で出力端子から送
出する。
【0012】受信端末30a、30b、30c、……は、
それぞれ、VODサービスにおけるVOD制御情報(I
v)の送受信や配信番組の映像音声情報(Dv)の受信、
およびGODサービスにおけるGOD制御情報(Ig)の
送受信や配信テレビゲームの映像音声情報の受信を行
う。
【0013】表示出力装置40a、40b、40c、……
は、それぞれ、VODサービスにおける配信番組の映像
音声情報(Dv)およびGODサービスにおける配信テ
レビゲームの映像音声情報(Dg)を表示出力する。
【0014】システム制御装置50は、上記受信端末3
0とのVOD制御情報(Iv)およびGOD制御情報
(Ig)の送受信や、上記ビデオサーバ10とのサーバ
制御指令および応答の送受信や、上記ゲーム装置20と
のゲーム装置制御指令および応答の送受信などを行い、
本発明のオン・デマンドシステム全体を制御する。
【0015】双方向伝送装置60は、ビデオサーバ10
から配信される番組(Dv)、ゲーム装置20から配信
されるテレビゲーム(Dg)、VOD制御情報(Iv)、
GOD制御情報(Ig,Igc)などを伝送する。双方向
伝送装置60は、RF変調装置61と、ビデオスイッチ
62と、双方向混合分波装置63と、同軸或いは光ケー
ブル64から構成される。
【0016】RF変調装置61a、61b、61c、61
d、61e、61f、……は、ビデオサーバ10から配信
される番組およびゲーム装置20から配信されるテレビ
ゲームなどの映像音声情報(Dv,Dg)をそれぞれ異な
る周波数でRF変調する。
【0017】ビデオスイッチ62は、システム制御装置
50に設けた図示を省略したビデオスイッチ制御部によ
って制御され、VODサービスとGODサービスのそれ
ぞれのトラヒックに対応して、伝送路の占有割合を適応
的に切り替える。
【0018】双方向混合分波装置63は、RF変調装置
61やシステム制御装置50からの変調信号を混合し、
受信端末30からの変調信号を分波する。双方向混合分
波装置63と受信端末30とは、同軸ケーブル或いは光
ケーブル64などで接続される。
【0019】図2を用いてビデオサーバ10の構成を説
明する。ビデオサーバ10は、サーバ制御部11と、映
像音声情報格納部12と、外部インタフェース部13
と、システム制御装置通信部14とを有している。
【0020】サーバ制御部11は、ビデオサーバ10全
体の動作を制御する。映像音声情報格納部12は、ユー
ザに配信する映画などの番組の映像音声情報(Dv)
を、例えばMPEG1或いはMPEG2などの圧縮映像
音声データの形式で各番組毎に別ファイルで格納する。
外部インタフェース部13は、前記映像音声情報格納部
11から読み出される映像音声情報を所定の外部インタ
フェース(例えばNTSC信号或いはMPEG2−TS
など)で各出力端子から送出する。システム制御装置通
信部14は、システム制御装置50との間でサーバ制御
指令および応答を送受信する。以下、本実施の形態で
は、上記所定の外部インタフェースとしてNTSC信号
を採用した場合を例に説明する。このため上記外部イン
タフェース部13は、図示しないが具体的にはMPEG
デコーダおよびNTSC信号発生回路などで構成され
る。
【0021】図3を用いて、ゲーム装置20の構成を説
明する。ゲーム装置20は、ゲーム装置制御部21と、
ゲームプログラム格納部22と、ゲームプログラム実行
部23と、双方向通信部24と、システム制御装置通信
部25で構成される。
【0022】ゲーム装置制御部21は、ゲーム装置20
全体の動作を制御する。ゲームプログラム格納部22
は、ユーザに配信する少なくとも1つ以上のテレビゲー
ムのプログラムを各ゲーム毎に別ファイルで格納する。
ゲームプログラム実行部23は、ゲームプログラム格納
部21から所定のゲームプログラムを読み出して該ゲー
ムプログラムを実行し、いわゆるテレビゲームの映像音
声情報(Dg)を例えばNTSC信号などで出力する。双
方向通信部24は、受信端末30との間でGOD制御情
報(Igc)などを所定の通信プロトコルで送受信する。
システム制御装置通信部25は、システム制御装置50
との間でゲーム装置制御指令および応答を送受信する。
【0023】各ゲーム装置20の出力は、それぞれ変調
周波数が異なるRF変調装置61d、61e、61f、‥
‥に接続されている。このため、各ゲーム装置20の出
力には、一対一にゲームを伝送するチャンネルが割り当
てられている。本発明のオン・デマンドシステムでは、
各ゲーム装置20の出力には、それぞれ異なる中心周波
数Fgjを有するGOD用映像音声配信チャンネルj
(j=1、2、3、‥‥、n:nはゲーム装置数)を一
対一に割り当てる。なお、上記中心周波数Fuなる共用
上りデータ通信チャンネルと中心周波数Fdなる共用下
りデータ通信チャンネル、VOD用映像音声配信チャン
ネルiと周波数帯域が重複しないよう独立に割り当て
る。
【0024】図4を用いて受信端末30の構成を説明す
る。受信端末30は、端末制御部31と、操作指令入力
部32と、チューナ部33と、RF復調部34と、映像
出力部35と、音声出力部36と、双方向通信部37
と、ガイド発生部38とで構成される。
【0025】端末制御部31は、受信端末30全体の動
作を制御する。操作指令入力部32は、配信番組の選択
や配信番組の再生/停止などのVOD制御指令、或いは
配信テレビゲームの選択や配信テレビゲームにおけるゲ
ーム操作などのGOD制御指令を受信端末30に入力す
る。具体的には、テレビリモコンやゲーム用操作パッド
などで構成される。チューナ部33は、VODサービス
における番組およびGODにおけるテレビゲームの映像
音声情報(Dg)が伝送される複数のチャンネルから所望
のチャンネルを選局する。RF復調部34は、RF変調
された前記映像音声情報(Dv,Dg)を復調する。映像
出力部35は、復調された前記映像音声情報(Dv,D
g)のうち映像情報を例えばNTSC信号として受信端
末外部(出力表示装置40)に出力する。音声出力部3
6は、復調された前記映像音声情報(Dv,Dg)のうち
音声情報を例えばアナログ音声信号として受信端末外部
(出力表示装置40)に出力する。
【0026】双方向通信部37は、双方向伝送装置60
を介してシステム制御装置50との間でVOD制御情報
(Iv)のほかGOD制御情報(Ig,Igc)を所定の通
信プロトコルで送受信する。このため、双方向通信部3
7は、例えば周波数分割方式のモデムなどで構成され、
受信端末30からシステム制御装置50へのデータ通信
チャンネル(以下、上りデータ通信チャンネルと記す)
とシステム制御装置50から受信端末30へのデータ通
信チャンネル(以下、下りデータ通信チャンネルと記
す)を有する。この双方向通信部37は、端末制御部3
1からの制御によって、上記上りデータ通信チャンネル
および下りデータ通信チャンネルの割当て周波数をそれ
ぞれ独立に異なる周波数に設定することができ、FSK
変復調方式などで双方向通信する。
【0027】このように、上りデータ通信チャンネルお
よび下りデータ通信チャンネルの割り当て周波数を固定
にせず設定可能にしたことの意図および効果については
後で詳細に説明するが、受信端末30がVODモードで
ある場合には、上記双方向通信部37の上りデータ通信
チャンネルは中心周波数がFuなる共用上りデータ通信
チャンネルに、下りデータ通信チャンネルは中心周波数
がFdなる共用下りデータ通信チャンネルにそれぞれ端
末制御部31からの制御指令によって設定される。した
がって、番組リクエスト指令は、上りVOD制御情報
(Ivu)として双方向通信部37を介して上記中心周波
数がFuなる共用上りデータ通信チャンネルで所定の通
信プロトコルでシステム制御装置50に送信される。
【0028】ガイド発生部38は、ビデオサーバ10に
格納されている番組やゲーム装置20に格納されている
テレビゲームの一覧を選択ガイド画面として映像出力部
35を介して受信端末外部(出力表示装置40)に出力
する。
【0029】図5を用いてシステム制御装置50の構成
を説明する。システム制御装置50は、システム制御部
51と、双方向通信部52と、サーバ通信部53と、ゲ
ーム装置通信部54とで構成される。
【0030】システム制御部51は、ビデオサーバ10
およびゲーム装置20の稼働状態や、受信端末30から
の番組やテレビゲームのリクエストおよび受信端末30
への配信状態などを統括的に把握し、受信端末30に対
して所望の番組およびテレビゲームの映像音声情報(D
g)を適切に配信すべくシステム全体の動作を制御する。
双方向通信部52は、双方向伝送装置60を介して受信
端末30との間でVOD制御情報(Iv)やGOD制御
情報(Ig)などを所定の通信プロトコルで送受信す
る。サーバ通信部53は、ビデオサーバ10との間でサ
ーバ制御指令および応答を送受信する。ゲーム装置通信
部54は、ゲーム装置20との間でゲーム装置制御指令
および応答を送受信する。
【0031】システム制御装置50内のシステム制御部
51は、図6(A)に示す番組配信管理テーブル511
を持ち、少なくともビデオサーバ10の各出力端子が配
信中であるか否かの稼働状況、配信中である場合には配
信番組名、配信先受信端末ID(例えば、受信端末番
号)などを管理する。図6(A)の番組配信管理テーブ
ルの各情報は、システム制御部51において、受信端末
30から番組リクエスト指令が送信されてきた場合やビ
デオサーバ10の稼働状況が変化した場合など番組配信
状態が変化した際逐次更新される。なお、上記番組配信
管理テーブル511の各情報のうち、ビデオサーバ10
の稼働状況は、システム制御装置50内のサーバ通信部
53を介してビデオサーバ10より取得する。
【0032】さらに、システム制御装置50内のシステ
ム制御部51は、図7(A)に示すゲーム配信管理テー
ブル512を持ち、少なくとも各ゲーム装置20(ゲー
ム装置20は例えば、ゲーム装置番号「1」、「2」、
「3」、‥‥で管理)が配信中であるか否かの稼働状
況、配信中である場合には配信ゲーム名、配信先受信端
末ID(例えば、受信端末番号)などを管理する。図7
(A)のゲーム配信管理テーブル512の各情報は、シ
ステム制御部51において、受信端末30からゲームリ
クエスト指令が送信されてきた場合やゲーム装置20の
稼働状況が変化した場合などゲーム配信状態が変化した
際逐次更新される。なお、上記ゲーム配信管理テーブル
512の各情報のうち、ゲーム装置20の稼働状況は、
システム制御装置50内のゲーム装置通信部54を介し
てゲーム装置20より取得する。
【0033】双方向通信部52は、受信端末30の双方
向通信部37と対をなすものであって、例えば周波数分
割方式のモデムなどであり、上りデータ通信チャンネル
と下りデータ通信チャンネルを有し、FSK変復調方式
などで双方向通信するものである。ただし、上りデータ
通信チャンネルおよび下りデータ通信チャンネルは、V
ODおよびGOD共用としてその割り当て周波数がそれ
ぞれFu、Fdに固定化されている。換言すれば、双方向
通信部52は、中心周波数Fuなる共用上りデータ通信
チャンネルと中心周波数Fdなる共用下りデータ通信チ
ャンネルとで受信端末30との間で双方向通信するもの
である。
【0034】図8を用いて、受信端末装置30とシステ
ム制御装置50との間で送受信されるVOD制御情報
(Iv)に付いて説明する。VOD制御情報(Iv)に
は、受信端末30からシステム制御装置50に送信され
る上りVOD制御情報(Ivu)と、システム制御装置5
0から受信端末30に送信される下りVOD制御情報
(Ivd)がある。受信端末30とシステム制御装置50
との間で送受信される上記VOD制御情報(Iv)は、
少なくとも受信端末識別情報(以下、受信端末IDと称
す)と、VOD制御指令および応答を含んでいる。すな
わち、図8(A)に示すように、受信端末30からシス
テム制御装置50に送信される上りVOD制御情報(I
vu)は、ヘッダと、受信端末IDと、VOD制御指令お
よび応答を含んでいる。図8(B)に示すように、シス
テム制御装置50から受信端末30に送信される下りV
OD制御情報(Ivd)は、ヘッダと、VOD制御指令お
よび応答、受信端末IDとを含んでいる。
【0035】上りVOD制御情報(Ivu)の受信端末I
Dは、システム制御装置50において、複数存在する受
信端末30をそれぞれ区別するための情報であり、受信
端末30毎に異なる受信端末ID(例えば、受信端末番
号)が割り当てられ、予め端末制御部31に登録されて
いる。VOD制御指令および応答は、具体的には上記番
組リクエスト指令、番組の再生/停止/早送り再生/巻
き戻し再生などの番組再生制御指令などである。したが
って、上記番組リクエスト指令は、図8(A)に示した
ように、VOD制御情報(Ivu)として少なくとも受信
端末IDが付加されたデータ構造でシステム制御装置5
0に送信される。
【0036】システム制御装置50から送られてきた下
りVOD制御情報(Ivd)に含まれた受信端末IDは、
該情報を受信する端末を示す情報である。VOD制御応
答は、具体的には上記番組リクエスト指令の番組の再生
/停止/早送り再生/巻き戻し再生などの番組再生制御
指令に対する応答などである。
【0037】図9を用いて、受信端末30とシステム制
御装置50との間で送受信されるGOD制御情報(Ig)
のデータ構造の具体例を説明する。GOD制御情報(I
g)には、上りGOD制御情報(Igu)と、下りGOD
制御情報(Igd)とがある。図9(A)に示すように、
受信端末30からシステム制御装置50へ向けて送信さ
れる上りGOD制御情報(Igu)は、VODモードの場
合の前記上りVOD制御情報(Ivu)と同様に、ヘッダ
と、少なくとも受信端末識別情報と、GOD制御指令お
よび応答を含んでいる。受信端末IDは、システム制御
装置50において、複数存在する受信端末30をそれぞ
れ区別するための情報であり、上りVOD制御情報(I
vu)の場合と同一である。また、GOD制御指令および
応答は、具体的には上記ゲームリクエスト指令、ゲーム
操作制御指令、これら指令に対する応答などである。し
たがって、上記ゲームリクエスト指令は、図9(A)に
示したように、上りGOD制御情報(Igu)として少な
くとも受信端末IDが付加されたデータ構造でシステム
制御装置50に送信される。
【0038】図9(B)に示すように、システム制御装
置50から受信端末30へ向けて送信される下りGOD
制御情報(Igd)は、VODモードの場合の前記下りV
OD制御情報(Ivd)と同様に、ヘッダと、GOD制御
指令および応答と、少なくとも受信端末識別情報とを含
んでいる。受信端末IDは、システム制御装置50から
送られてくる下りGOD制御情報(Igd)を受信する受
信端末30を指定した情報であり、下りVOD制御情報
(Ivd)の場合と同一である。また、GOD制御指令お
よび応答は、具体的には上記ゲームリクエスト指令、ゲ
ーム操作制御指令などの指令に対する応答などである。
【0039】図10の周波数割当模式図を用いて、上記
RF変調装置61を含め、本発明のオン・デマンドシス
テムの双方向伝送装置60における周波数割り当て状態
の具体例を説明する。本発明のオン・デマンドシステム
では、伝送路を、受信端末装置30からシステム制御装
置50へVOD制御情報(Ivu)とGOD制御情報(I
gu)とを伝送する共用上りデータチャンネルFuと、シ
ステム制御装置50から受信端末装置30へGOD用上
りデータ(Igu)を伝送する複数のGOD用上りデータ
通信チャンネルFguiと、受信端末装置30からシステ
ム制御装置50へGOD用下りデータ(Igd)を伝送す
る複数のGOD用下りデータ通信チャンネルFgdiと、
ビデオサーバ10から受信端末20へVOD用映像音声
データ(Dv)を伝送する複数のVOD用映像音声配信チ
ャンネルFviと、ゲーム装置50から受信端末20へC
OD用映像音声データ(Dg)を伝送する複数のGOD用
映像音声配信チャンネルFgiとに分割して使用する。
【0040】本発明のオン・デマンドシステムでは、ビ
デオサーバ10の各出力端子には、それぞれ異なる中心
周波数Fviを有するVOD用映像音声配信チャンネルi
(i=1、2、3、……、m:mはビデオサーバの出力
端子数)を一対一に割り当てる。なお、中心周波数Fu
なる共用上りデータ通信チャンネルと中心周波数Fdな
る共用下りデータ通信チャンネルは、上記VOD用映像
音声配信チャンネルiと周波数帯域が重複しないよう独
立に割り当てる。
【0041】受信端末30がGODモードであってゲー
ムリクエスト指令を上りGOD制御情報(Igu)として
送信する場合には、上記双方向通信部37の上りデータ
通信チャンネルは、中心周波数がFuなる共用上りデー
タ通信チャンネルに、下りデータ通信チャンネルは中心
周波数がFdなる共用下りデータ通信チャンネルに、そ
れぞれ端末制御部31からの制御指令によって設定され
る。
【0042】以下、図1〜図5に示した本発明のオン・
デマンドシステムの動作の概略を説明する。本発明のオ
ン・デマンドシステムは、VODサービスとGODサー
ビスを共に整合性良く且つ使い勝手良くユーザに提供可
能にするものであるが、まず図11に示すVOD動作フ
ローにしたがって、ユーザにVODサービスを提供する
場合のシステム動作について説明する。
【0043】(ステップ1)ユーザは、受信端末30に
おいて、ビデオサーバ10内の映像音声情報格納部12
に格納されている番組の中から所望の番組を選択する。
受信端末30は、VODサービスを受信するVODモー
ドとGODサービスを受信するGODモードを有してい
る。これら両モードの選択は、操作司令入力部32から
入力されるモード切指令によって、端末制御部31で切
換制御される。VODサービスを受信しようとする場
合、ユーザは、リモコンなどにおけるVODモードキー
などの操作司令入力部32操作してVODモードを設定
する。端末制御部31は、ユーザが所望の番組を選択す
るためのVODモードの選択ガイド画面を映像出力部3
5を介して出力するようガイド発生部38を制御する。
ガイド発生部38は、端末制御部31からの上記制御指
令によって所定の選択ガイド画面を出力するよう動作す
る。ユーザは、ガイド発生部38から出力され映像出力
部35を介して表示出力装置40に表示される選択ガイ
ド画面に基づき、上記操作指令入力部32によって所望
の番組を選択する。
【0044】(ステップ2)受信端末30は、上記操作
指令入力部32より入力された番組選択指令を受けて、
システム制御装置50に対し番組リクエスト指令を上り
VOD制御情報(Ivu)として送信する。具体的には、
上記操作指令入力部32から入力された番組選択指令
が、端末制御部31に供給され、端末制御部31は番組
リクエスト指令を上りVOD制御情報(Ivu)として双
方向通信部37の共用上りデータ通信チャネルFuを介
して所定の通信プロトコルでシステム制御装置50に送
信する。なお、上記番組リクエスト指令には、ビデオサ
ーバ10に格納されている番組を特定するために、少な
くとも番組名に関する情報を含むものとする。
【0045】(ステップ3)システム制御装置50は、
受信端末30から送信されて来る上りVOD制御情報
(Ivu)を受信する。具体的には、受信端末30から送
信された上りVOD制御情報(Ivu)は、同軸ケーブル
或いは光ケーブル64、双方向混合分波装置63、RF
変調装置61を介してシステム制御装置50の双方向通
信部52に入力される。したがって、中心周波数がFu
なる共用上りデータ通信チャンネルで所定の通信プロト
コルで且つ図8のデータ構造で送信されてきた上りVO
D制御情報(Ivu)は、双方向通信部52で受信され、
さらに上記受信端末IDとVOD制御指令(すなわち番
組リクエスト指令)が認識されてシステム制御部51に
通知される。
【0046】(ステップ4)システム制御装置50のシ
ステム制御部51は、上記番組配信管理テーブル511
を参照して、ビデオサーバ10からの番組配信状況をチ
ェックし、新たに番組配信可能な空き出力端子を検索す
る。そして、双方向通信部52から通知された上りVO
D制御情報(Ivu)、すなわち受信端末IDとVOD制
御指令(番組リクエスト指令)に基づき、受信端末30
からリクエストされた番組(説明を容易にするため、例
えば「映画C」とする)を配信するビデオサーバ10の
出力端子(換言すれば、チャンネル)を決定する。ビデ
オサーバ10の各出力端子は、図1に示したようにそれ
ぞれ変調周波数が異なるRF変調装置61a、61b、6
1c、……に接続されている。このため、ビデオサーバ
10の各出力端子には、一対一に番組を伝送するチャン
ネルが割り当てられ、1チャンネル当たり1つの番組が
出力される。図6(A)に示した例では、出力端子
「3」が空いているので、例えば出力端子「3」(すな
わち、「VOD用映像音声配信チャンネル3」)から上
記受信端末30からリクエストされた番組(「映画
C」)を配信するよう決定する。
【0047】(ステップ5)システム制御装置50は、
受信端末30からリクエストされた番組「映画C」の配
信指令を、サーバ制御指令としてビデオサーバ10に送
信する。具体的には、システム制御装置50内のシステ
ム制御部51は、リクエストされた配信番組名「映画
C」と、ステップ4で決定した「映画C」を送出するビ
デオサーバ10の出力端子「3」から成るリクエスト番
組の配信指令を、サーバ制御指令としてサーバ通信部5
3を介して所定の通信プロトコルでビデオサーバ10に
送信する。
【0048】(ステップ6)ビデオサーバ10のシステ
ム制御装置通信部14は、上記システム制御装置50か
ら送られてくるリクエスト番組の配信指令をサーバ制御
指令として受信し、サーバ制御部11に通知する。サー
バ制御部11は、このリクエスト番組の配信指令によ
り、送出すべき番組「映画C」と出力端子「3」を認識
する。
【0049】(ステップ7)ビデオサーバ10は、サー
バ制御部11の制御指令に基づき、送出すべき番組「映
画C」を指定された出力端子「3」から送出する。具体
的には、ビデオサーバ10のサーバ制御部11は、映像
音声情報格納部12に対し、圧縮映像音声データの形式
で格納されている番組「映画C」の映像音声情報(D
v)を読み出し、外部インタフェース部13を介して所
定の外部インタフェース(NTSC信号)で出力端子
「3」から送出するよう指令する。その結果、ビデオサ
ーバ10の指定された出力端子「3」(すなわち中心周
波数Fv3なる「VOD用映像音声配信チャンネル
3」)から、リクエスト番組「映画C」の映像音声情報
(Dv)がNTSC信号の形式でRF変調装置61cに出
力される。
【0050】さらに、サーバ制御部11は、システム制
御装置通信部14を介して、出力端子「3」からリクエ
スト番組「映画C」を送出した旨を知らせるリクエスト
番組の送出通知を、サーバ制御応答としてシステム制御
装置50に所定の通信プロトコルで返信する。
【0051】(ステップ8)システム制御装置50は、
ビデオサーバ10から送信された上記リクエスト番組の
送出通知を、サーバ制御応答としてサーバ通信部53で
受信し、システム制御部51に通知する。システム制御
部51は、このリクエスト番組の送出通知に基づき、現
在の番組配信状況を反映すべく図6(A)に示した番組
配信管理テーブル511を更新する。具体的には、図6
(B)に示すように、ビデオサーバ10の出力端子番号
「3」の稼働状況、配信番組名、配信先受信端末IDの
各項を現在の配信状況を反映した最新の番組配信管理テ
ーブルに更新する。
【0052】(ステップ9)さらに、システム制御装置
50内のシステム制御部51は、上記番組配信管理テー
ブルの更新と共に、番組「映画C」の配信先である受信
端末30に対し、双方向通信部52を介して番組選局情
報を下りVOD制御情報(Ivd)として送信する。具体
的には、この番組選局情報は、双方向通信部52によっ
て、中心周波数がFdなる共用下りデータ通信チャンネ
ルで所定の通信プロトコルで上記受信端末30に送信さ
れる。その際、この番組選局情報は、図8(B)に示し
たデータ構造を有する下りVOD制御情報(Ivd)とし
て、少なくとも送信先の受信端末IDが付加されて送信
される。ここで、番組選局情報は、リクエスト番組「映
画C」を送出した「VOD用映像音声配信チャンネル
3」或いはその具体的中心周波数「Fv3」などのチャ
ンネル選局に必要な情報である。
【0053】(ステップ10)リクエストした番組「映
画C」は、RF変調装置61c(「VOD用映像音声配
信チャンネル3」)から送出されて、双方向混合分波装
置63、同軸ケーブル或いは光ケーブル64を介して受
信端末30に伝送される。
【0054】以下、受信端末30におけるリクエスト番
組「映画C」の選局受信動作について説明する。「映画
C」をリクエストした受信端末30は、必ずしも「映画
C」が伝送される上記「VOD用映像音声配信チャンネ
ル3」をチューナ部33(図4)で選局しているとは限
らない。「映画C」をリクエストした受信端末30は、
上記ステップ2で番組リクエスト指令を上りVOD制御
情報(Ivu)として送信した後は、VODモードのま
ま、すなわち双方向通信部37の上りデータ通信チャン
ネルを中心周波数がFuなる共用上りデータ通信チャン
ネルに、下りデータ通信チャンネルを中心周波数がFd
なる共用下りデータ通信チャンネルに設定した状態で、
上記ステップ9で送信された番組選局情報の到来を待つ
よう動作する。
【0055】上記ステップ9では、番組選局情報を中心
周波数がFdなる共用下りデータ通信チャンネルで且つ
所定の通信プロトコルで送信するので、「映画C」をリ
クエストした受信端末30は、双方向通信部37で下り
VOD制御情報(Ivd)として送信されてきた番組選局
情報を受信することができる。双方向通信部37で受信
した下りVOD制御情報(Ivd)は端末制御部31に供
給されて、受信端末IDおよび番組選局情報を識別し
て、選局すべきチャンネル情報、具体的には「VOD用
映像音声配信チャンネル3」或いはその中心周波数「F
v3」を認識する。
【0056】(ステップ11)端末制御部31は、リク
エスト番組「映画C」を受信すべく、チューナ部33に
上記認識した「VOD用映像音声配信チャンネル3」或
いはその中心周波数「Fv3」を選局するよう指令す
る。チューナ部33は、この選局指令に基づき、ビデオ
サーバ10から「VOD用映像音声配信チャンネル3」
で伝送される「映画C」の映像音声情報(Dv)を受信す
る。チューナ部33で選局された「映画C」の映像音声
情報(Dv)は、RF復調部34で復調される。RF復
調部34で復調された映像音声情報(Dv)のうち、映
像情報は映像出力部35を介してNTSC信号の形式
で、音声情報は音声出力部36を介してアナログ音声信
号の形式で受信端末外部に出力される。ユーザは表示出
力装置40によって、リクエスト番組「映画C」を視聴
することができる。
【0057】(ステップ12)リクエスト番組「映画
C」の終了は、「映画C」を配信するビデオサーバ10
からシステム制御装置50を介して、「映画C」の番組
再生終了通知が下りVOD制御情報(Ivd)として上記
共用下りデータ通信チャンネル(中心周波数Fd)で
「映画C」をリクエストした受信端末30に送信される
場合と、「映画C」をリクエストした受信端末30にお
いて、ユーザが操作指令入力部32から番組再生停止指
令を入力した場合とがある。
【0058】前者の場合、「映画C」の映像音声情報
(Dv)を、所定の出力端子(出力端子「3」、すなわち
中心周波数Fv3なる「VOD用映像音声配信チャンネ
ル3」)から送出するビデオサーバ10は、「映画C」
を最後まで再生し終えると、システム制御装置通信部1
4を介してシステム制御装置50に番組再生終了通知を
送信する。システム制御装置50は、この番組再生終了
通知に基づき、上記と同様に現在の番組配信状況を反映
すべく番組配信管理テーブル511を更新すると共に、
この番組再生終了通知を双方向通信部52を介して「映
画C」をリクエストした受信端末30に送信する。
【0059】上記番組再生終了通知を受信した受信端末
30では、双方向通信部37を介して端末制御部31で
この番組再生終了通知を認識し、リクエスト番組「映画
C」の受信を終了し、前記ステップ1の状態に戻る。
【0060】一方、ユーザが操作指令入力部32から番
組再生停止指令を入力した場合は、受信端末30内の端
末制御部31でこの番組再生停止指令を認識し、リクエ
スト番組「映画C」の受信を停止して前記ステップ1の
状態に戻る。受信端末30は、併せて双方向通信部37
を介してシステム制御装置50に共用上りデータ通信チ
ャンネルFuで番組再生停止指令を上りVOD制御情報
(Ivu)として送信する。システム制御装置50は、シ
ステム制御部51でこの番組再生停止指令を認識して、
現在の番組配信状況を反映すべく番組配信管理テーブル
511を更新する。
【0061】以上、受信端末30からユーザが所望の番
組をリクエストし、ビデオサーバ10からリクエスト番
組を配信するVODモードにおけるシステム動作を説明
した。上記説明より明らかなように、本発明のオン・デ
マンドシステムでは、システム制御装置50内の双方向
通信部52には、VOD制御情報の送受信のために中心
周波数Fuなる共用上りデータ通信チャンネルと中心周
波数Fdなる共用下りデータ通信チャンネルを固定的に
割り当てるようにした。また、受信端末30内の双方向
通信部37は、VODモードである場合には、VOD制
御情報の送受信のために中心周波数Fuなる共用上りデ
ータ通信チャンネルと中心周波数Fdなる共用下りデー
タ通信チャンネルに設定するようにした。さらに、ビデ
オサーバ10の各出力端子は、それぞれRF変調装置6
1に接続し、異なる中心周波数Fviを有するVOD用映
像音声配信チャンネルi(i=1、2、3、……、m:
mはビデオサーバの出力端子数)を一対一に割り当てる
ようにした。このようにシステムを構築することによ
り、図10に示したごとく、番組リクエスト指令や番組
選局情報などのVOD制御情報を上記共用上りデータ通
信チャンネルFuと共用下りデータ通信チャンネルFdに
よって、複数の受信端末30とシステム制御装置50と
の間で送受信でき、リクエスト番組の映像音声情報(D
v)をビデオサーバ10の各出力端子に固定的に割り当
てたVOD用映像音声配信チャンネルFviによってビデ
オサーバ10から番組をリクエストした受信端末30に
配信でき、ユーザにVODサービスを提供することがで
きる。
【0062】なお、本発明のオン・デマンドシステムで
は、VOD制御情報(すなわち番組リクエスト指令、番
組の再生/停止/早送り再生/巻き戻し再生などの番組
再生制御指令、これら指令に対する番組選局情報などの
応答)の送受信において、すべての受信端末30で同じ
共用上りデータ通信チャンネル(中心周波数Fu)と共
用下りデータ通信チャンネル(中心周波数Fd)を使用
することになる。このため、共用上りデータ通信チャン
ネルと共用下りデータ通信チャンネルの通信トラフィッ
ク量が問題となる可能性がある。しかしながら、上記V
OD制御情報は、上記番組リクエストや番組再生制御な
どのイベントが発生時のみ送受信されるので、ホテルな
どの館内システムなどにおいては、実用上上記通信トラ
フィック量がオーバーフローして、VOD制御情報の送
受信が滞るという問題は発生しない。
【0063】むしろ、上記のように、システム制御装置
50と複数の受信端末30との間で、一対の共用上りデ
ータ通信チャンネルFuと共用下りデータ通信チャンネ
ルFdを共通利用して、VOD制御情報の送受信をする
ことにより、双方向伝送装置60における周波数帯域を
有効活用することができるという効果がある。
【0064】さらに、受信端末30では下りVOD制御
情報(Ivd)内の受信端末IDを識別するだけで、自分
自身宛てのVOD制御情報を容易に受信することができ
る。また、システム制御装置50においても同様に、上
りVOD制御情報内の受信端末IDを識別するだけで、
どの受信端末からの上りVOD制御情報(Ivu)である
か容易に判別することができるという効果がある。
【0065】次に、図12に示すGOD動作フローにし
たがって、ユーザにGODサービスを提供する場合のシ
ステム動作について説明する。 (ステップ21)GODサービスを受信する場合、受信
端末30においてゲーム装置20内のゲームプログラム
格納部22に格納されているゲームプログラムの中から
所望のゲームプログラムを選択する。すなわち、ユーザ
が、操作指令入力部22を操作してGODモードを選択
すると、端末制御部31は、ユーザが所望のゲームを選
択するためのGODモードの選択ガイド画面を映像出力
部35を介して出力するようガイド発生部38を制御す
る。ガイド発生部38は、端末制御部31からの上記制
御指令によって所定の選択ガイド画面を出力するよう動
作する。ユーザは、ガイド発生部38から出力され映像
出力部35を介して表示出力装置40に表示される選択
ガイド画面に基づき、上記操作指令入力部32によって
所望のゲームを選択する。
【0066】(ステップ22)受信端末30は、上記操
作指令入力部32から入力されたゲーム選択指令を受け
て、システム制御装置50に対しゲームリクエスト指令
を上りGOD制御情報(Igu)として送信する。具体的
には、上記操作指令入力部32から入力されたゲーム選
択指令は、端末制御部31に供給される。端末制御部3
1は、ゲームリクエスト指令を上りGOD制御情報(I
gu)として双方向通信部37を介して所定の通信プロト
コルでシステム制御装置50に送信する。なお、上記ゲ
ームリクエスト指令は、ゲーム装置20に格納されてい
るゲームプログラムを特定するために、少なくともゲー
ム名に関する情報を含むものとする。
【0067】受信端末30がGODモードであってゲー
ムリクエスト指令を上りGOD制御情報(Igu)として
送信する場合には、上記双方向通信部37の上りデータ
通信チャンネルは、図10に示すように、中心周波数が
Fuなる共用上りデータ通信チャンネルに、下りデータ
通信チャンネルは中心周波数がFdなる共用下りデータ
通信チャンネルに、それぞれ端末制御部31からの制御
指令によって設定される。したがって、ゲームリクエス
ト指令は、上りGOD制御情報(Igu)として双方向通
信部37を介して上記中心周波数がFuなる共用上りデ
ータ通信共通チャンネルで所定の通信プロトコルでシス
テム制御装置50に送信される。
【0068】(ステップ23)システム制御装置50
は、受信端末30から送信されて来る上記GOD制御情
報(ゲームリクエスト指令)(Igu)を受信する。具体
的には、受信端末30から送信されたGOD制御情報
(ゲームリクエスト指令)(Igu)は、同軸ケーブル或
いは光ケーブル64、双方向混合分波装置63を介して
システム制御装置50の双方向通信部52に入力され
る。双方向通信部52は、前述のように受信端末30の
双方向通信部37と対をなすものであって、上りおよび
下りデータ通信チャンネルは、VODおよびGOD共用
としてその割り当て周波数がそれぞれFu、Fdに固定化
され、中心周波数Fuなる共用上りデータ通信チャンネ
ルと中心周波数Fdなる共用下りデータ通信チャンネル
とで受信端末30との間で双方向通信するものである。
したがって、中心周波数がFuなる共用上りデータ通信
チャンネルで所定の通信プロトコルで且つ図9のデータ
構造で送信されてきたGOD制御情報(ゲームリクエス
ト指令)は、双方向通信部52で受信され、さらに上記
受信端末IDとGOD制御指令および応答(すなわちゲ
ームリクエスト指令)が認識されてシステム制御部51
に通知される。
【0069】(ステップ24)システム制御装置50の
システム制御部51は、上記ゲーム配信管理テーブル5
12を参照して、ゲーム装置20からのゲーム配信状況
をチェックし、新たにゲーム配信可能な空きゲーム装置
20を検索する。そして、双方向通信部52から通知さ
れた上りGOD制御情報(Igu)、すなわち、受信端末
IDとGOD制御指令および応答(ゲームリクエスト指
令)に基づき、受信端末30からリクエストされたゲー
ム(説明を容易にするため、例えば「ゲームC」とす
る)を配信するゲーム装置20(換言すれば、チャンネ
ル)を決定する。図7(A)に示した例では、ゲーム装
置番号「2」に相当するゲーム装置20b(すなわち、
「GOD用映像音声配信チャンネル2」)から上記受信
端末30からリクエストされたゲーム(「ゲームC」)
を配信するよう決定する。
【0070】(ステップ25)システム制御装置50
は、受信端末30からリクエストされたゲーム「ゲーム
C」の配信指令を、ゲーム装置制御指令としてゲーム装
置20bに送信する。具体的には、システム制御装置5
0内のシステム制御部51は、リクエストされた配信ゲ
ーム名「ゲームC」と、ステップ24で決定した「ゲー
ムC」を送出するゲーム装置20bのゲーム装置番号
「2」から成るリクエストゲームの配信指令を、ゲーム
装置制御指令としてゲーム装置通信部54を介して所定
の通信プロトコルでゲーム装置20bに送信する。
【0071】(ステップ26)ゲーム装置20bのシス
テム制御装置通信部25は、上記システム制御装置50
から送られてくるリクエストゲームの配信指令をゲーム
装置制御指令として受信し、ゲーム装置制御部21に通
知する。ゲーム装置制御部21は、このリクエストゲー
ムの配信指令により、送出すべきゲーム「ゲームC」と
ゲーム装置20bのゲーム装置番号「2」を認識する。
【0072】(ステップ27)ゲーム装置20bは、ゲ
ーム装置制御部21の制御指令に基づき、送出すべきゲ
ーム「ゲームC」の配信を開始する。具体的には、ゲー
ム装置20bのゲーム装置制御部21は、ゲームプログ
ラム格納部22(少なくとも1つ以上のゲームプログラ
ムを格納)に対し「ゲームC」のゲームプログラムの読
み出しと、ゲームプログラム実行部23に対し該読み出
される「ゲームC」のゲームプログラムの実行を指令す
る。その結果、ゲームプログラム実行部23は「ゲーム
C」のゲームプログラムの実行を開始し、いわゆるテレ
ビゲームの映像情報信号(Dg)をNTSC信号の形式
でRF変調装置61eに出力する。さらに、ゲーム装置
20bのゲーム装置制御部21は、システム制御装置通
信部25を介して、ゲーム装置20bからリクエストゲ
ーム「ゲームC」の送出を開始した旨を知らせるリクエ
ストゲームの送出開始通知を、ゲーム装置制御応答とし
てシステム制御装置50に所定の通信プロトコルで返信
する。
【0073】(ステップ28)システム制御装置50
は、ゲーム装置20bから送信された上記リクエストゲ
ームの送出開始通知を、ゲーム装置制御応答としてゲー
ム装置通信部54で受信し、システム制御部51に通知
する。システム制御部51は、このリクエストゲームの
送出開始通知に基づき、現在のゲーム配信状況を反映す
べく図7(A)に示したゲーム配信管理テーブル512
を更新する。具体的には、図7(B)に示すように、ゲ
ーム装置20b(ゲーム装置番号「2」)の稼働状況、
配信ゲーム名、配信先受信端末IDの各項を現在の配信
状況を反映した最新のゲーム配信管理テーブルに更新す
る。
【0074】(ステップ29)さらに、システム制御装
置50内のシステム制御部51は、上記ゲーム配信管理
テーブル512の更新と共に、リクエストゲーム「ゲー
ムC」の配信先である受信端末30に対し、双方向通信
部52を介してゲーム選局情報をGOD制御情報として
送信する。具体的には、このゲーム選局情報は、双方向
通信部52によって、中心周波数がFdなる共用下りデ
ータ通信チャンネルで所定の通信プロトコルで上記受信
端末30に送信される。その際、このゲーム選局情報
は、図9(B)に示したデータ構造を有する下りGOD
制御情報(Igd)として、少なくとも送信先の受信端末
IDが付加されて送信される。ここで、ゲーム選局情報
は、リクエストゲーム「ゲームC」を送出した「GOD
用映像音声配信チャンネル2」或いはその具体的中心周
波数「Fg2」などのチャンネル選局に必要な情報であ
る。
【0075】ところで、各ゲーム装置20は受信端末3
0との間でGOD制御情報(Ig)(ただし、上記ゲー
ムリクエスト指令は除く)を所定の通信プロトコルで送
受信するために、双方向通信部24を備えている。各ゲ
ーム装置20(ゲーム装置番号「j」、j=1、2、
3、‥‥、n:nはゲーム装置数)内の双方向通信部2
4は、それぞれ中心周波数がFgujなるGOD用上りデ
ータ通信チャンネルjと、中心周波数がFgdjなるGO
D用下りデータ通信チャンネルjが設定されている。こ
れら中心周波数Fguj、Fgdjは、図10に示すように
各ゲーム装置(ゲーム装置番号「j」)ごとに固有の周
波数であって、中心周波数Fuなる共用上りデータ通信
チャンネルと中心周波数Fdなる共用下りデータ通信チ
ャンネルとVOD用映像音声配信チャンネルiと周波数
帯域が重複するものではない。
【0076】この各ゲーム装置20内の双方向通信部2
4と受信端末30との間におけるGOD制御情報の送受
信については後述するが、システム制御装置50内の、
双方向通信部52は、上記ゲーム選局情報の送信と同様
に、リクエストゲーム「ゲームC」の配信を開始したゲ
ーム装置20b(ゲーム装置番号「2」)内の双方向通
信部24に関わるGOD用データ通信チャンネル情報
を、共用下りデータ通信チャンネル(中心周波数がF
d)で且つ所定の通信プロトコルで「ゲームC」の配信
先である受信端末30に送信する。その際、このGOD
用データ通信チャンネル情報は、図9に示したデータ構
造を有するGOD制御情報として、少なくとも送信先の
受信端末IDが付加されて送信される。ここで、上記G
OD用データ通信チャンネル情報は、リクエストゲーム
「ゲームC」の配信を開始したゲーム装置20b(ゲー
ム装置番号「2」)が有する「GOD用上りデータ通信
チャンネル2」と「GOD用下りデータ通信チャンネル
2」、或いはその具体的中心周波数である「Fgu2」と
「Fgd2」である。
【0077】(ステップ30)リクエストゲーム「ゲー
ムC」は、RF変調装置61e(「GOD用映像音声配
信チャンネル2」)から送出されて、双方向混合分波装
置63、同軸ケーブル或いは光ケーブル64を介して受
信端末30に伝送されるが、受信端末30におけるリク
エストゲーム「ゲームC」の選局受信動作について具体
的に説明する。
【0078】「ゲームC」をリクエストした受信端末3
0は、必ずしも「ゲームC」が伝送される上記「GOD
用映像音声配信チャンネル2」をチューナ部33(図
4)で選局しているとは限らない。「ゲームC」をリク
エストした受信端末30は、上記ステップ22でゲーム
リクエスト指令を下りGOD制御情報(Igd)として送
信した後は、双方向通信部37の上りデータ通信チャン
ネルを中心周波数がFuなる共用上りデータ通信チャン
ネルに、下りデータ通信チャンネルを中心周波数がFd
なる共用下りデータ通信チャンネルに設定した状態で、
上記ステップ29で送信されたゲーム選局情報およびG
OD用データ通信チャンネル情報の到来を待つよう動作
する。上記ステップ29では、ゲーム選局情報およびG
OD用データ通信チャンネル情報を中心周波数がFdな
る共用下りデータ通信チャンネルで且つ所定の通信プロ
トコルで送信するので、「ゲームC」をリクエストした
受信端末30は、双方向通信部37で送信されてきたゲ
ーム選局情報およびGOD用データ通信チャンネル情報
を受信することができる。
【0079】双方向通信部37で受信した下りGOD制
御情報(Igd)は、端末制御部31に供給されて、受信
端末ID、ゲーム選局情報を識別して、選局すべきチャ
ンネル情報、具体的には「GOD用映像音声配信チャン
ネル2」或いはその中心周波数「Fg2」を認識する。
また、同様にGOD用データ通信チャンネル情報を識別
して、リクエストゲーム「ゲームC」の配信を開始した
ゲーム装置20bの「GOD用上りデータ通信チャンネ
ル2」と「GOD用下りデータ通信チャンネル2」、或
いはその具体的中心周波数である「Fgu2」と「Fgd
2」を認識する。
【0080】(ステップ31)端末制御部31は、リク
エストゲーム「ゲームC」を受信すべく、チューナ部3
3に上記認識した「GOD用映像音声配信チャンネル
2」或いはその中心周波数「Fg2」を選局するよう指
令する。チューナ部33は、この選局指令に基づき、ゲ
ーム装置20bから「GOD用映像音声配信チャンネル
2」で伝送される「ゲームC」の映像情報信号(Dg)
を受信する。チューナ部33で選局された「ゲームC」
の映像情報信号(Dg)は、RF復調部34で復調され
る。RF復調部34で復調された映像情報信号(Dg)
のうち、映像情報は映像出力部35を介してNTSC信
号の形式で、音声情報は音声出力部36を介してアナロ
グ音声信号の形式で受信端末外部、すなわち表示出力装
置40に出力される。ユーザは、リクエストゲーム「ゲ
ームC」を開始することができる。
【0081】(ステップ32)受信端末30内の端末制
御部31は、上記認識した「GOD用上りデータ通信チ
ャンネル2」と「GOD用下りデータ通信チャンネル
2」、或いはその具体的中心周波数である「Fgu2」と
「Fgd2」に基づき、双方向通信部37の上りデータ通
信チャンネルを、共用上りデータ通信チャンネル(中心
周波数Fu)からGOD用上りデータ通信チャンネル2
(中心周波数Fgu2)に設定変更する。また、同様に双
方向通信部37の下りデータ通信チャンネルも、共用下
りデータ通信チャンネル(中心周波数Fd)からGOD
用下りデータ通信チャンネル2(中心周波数Fgd2)に
設定変更する。これによって、リクエストゲーム「ゲー
ムC」の映像音声情報(Dg)の受信を開始した受信端
末30は、GOD制御情報(Ig)の送受信のために、
上記GOD用上りデータ通信チャンネル2およびGOD
用下りデータ通信チャンネル2によって「ゲームC」を
配信するゲーム装置20bと双方向に一対一に接続され
る。
【0082】ユーザは、リクエストゲーム「ゲームC」
の配信開始を受けて、受信端末30内の操作指令入力部
32によって「ゲームC」の実行を開始する。ユーザ
は、「ゲームC」の進行に応じて、操作指令入力部32
からゲーム操作指令を適宜入力し「ゲームC」を実行す
るが、操作指令入力部32から入力されたゲーム操作指
令は端末制御部31に供給される。端末制御部31は、
供給されたゲーム操作指令に基づき、ゲーム装置20b
を制御するゲーム操作制御指令(Igcu)を、上記設定
変更された双方向通信部37を介して一対一に接続され
ているゲーム装置20bに直接送信する。
【0083】ゲーム装置20bでは、送信されてきたゲ
ーム操作制御指令(Igcu)に基づき、ゲーム装置制御
部21がゲームプログラム実行部23を制御し、ユーザ
のゲーム操作指令に応じて「ゲームC」のゲームプログ
ラムを実行し、「GOD用映像音声配信チャンネル2」
で「ゲームC」の映像音声情報(Dg)をNTSC信号
の形式で受信端末30への配信を継続する。
【0084】なお、「ゲームC」をリクエストした受信
端末30と「ゲームC」を配信するゲーム装置20b
は、上記GOD制御情報(Ig)(ゲーム操作制御指
令)の送受信のため、上記GOD用上りデータ通信チャ
ンネル2およびGOD用下りデータ通信チャンネル2に
よる一対一接続をゲーム終了まで保持する。
【0085】(ステップ33)ゲームの終了は、「ゲー
ムC」を配信するゲーム装置20bから、ゲーム終了通
知が下りGOD制御情報(Igd)として上記GOD用下
りデータ通信チャンネル2(中心周波数Fgd2)で「ゲ
ームC」をリクエストした受信端末30に送信される場
合と、「ゲームC」をリクエストした受信端末30にお
いて、ユーザが操作指令入力部32からゲーム停止指令
を入力した場合とがある。
【0086】前者の場合、「ゲームC」を配信するゲー
ム装置20bは、「ゲームC」が終了状態(いわゆるゲ
ームオーバー)になると、「ゲームC」のゲームプログ
ラムの実行とその映像音声情報(Dg)の配信を終了
し、双方向通信部24を介してゲーム終了通知を「ゲー
ムC」をリクエストした受信端末30に送信する。この
ゲーム終了通知を受信した受信端末30では、双方向通
信部37を介して端末制御部31でこのゲーム終了通知
を認識するが、同時に双方向通信部37の上りデータ通
信チャンネルをGOD用上りデータ通信チャンネル2
(中心周波数Fgu2)から共用上りデータ通信チャンネ
ル(中心周波数Fu)に、下りデータ通信チャンネルを
GOD用下りデータ通信チャンネル2(中心周波数Fgd
2)から共用下りデータ通信チャンネル(中心周波数F
d)に設定変更する。これによって、「ゲームC」をリ
クエストした受信端末30とゲーム装置20bとの間で
専用双方向データ通信チャンネルとして一対一接続され
ていたGOD用上りデータ通信チャンネル2およびGO
D用下りデータ通信チャンネル2は切断される。
【0087】そして、受信端末30は、上記共用上りデ
ータ通信チャンネルおよび下りデータ通信チャンネルで
システム制御装置50と接続されて、前記ステップ21
の状態に戻る。なお、上記ゲーム終了通知は、ゲーム装
置20bからシステム制御装置通信部25を介してシス
テム制御装置50にも送信される。システム制御装置5
0はこのゲーム終了通知に基づき、前記と同様に現在の
ゲーム配信状況を反映すべくゲーム配信管理テーブル5
12を更新する。
【0088】一方、ユーザが操作指令入力部32からゲ
ーム停止指令を入力した場合は、受信端末30内の端末
制御部31でこのゲーム停止指令を認識し、双方向通信
部37を介して上記ゲーム装置20bにGOD用上りデ
ータ通信チャンネル2でゲーム停止制御指令を上りGO
D制御情報(Igu)として送信する。ゲーム装置20b
はこのゲーム停止制御指令を受信して、「ゲームC」の
ゲームプログラムの実行とその映像音声情報(Dg)の
配信を終了する。そして、ゲーム停止制御指令を送信し
た受信端末30は、上記と同様に双方向通信部37の上
りデータ通信チャンネルをGOD用上りデータ通信チャ
ンネル2(中心周波数Fgu2)から共用上りデータ通信
チャンネル(中心周波数Fu)に、下りデータ通信チャ
ンネルをGOD用下りデータ通信チャンネル2(中心周
波数Fgd2)から共用下りデータ通信チャンネル(中心
周波数Fd)に設定変更して、前記ステップ21の状態
に戻る。
【0089】なお、上記ゲーム停止指令は、ゲーム装置
20bからシステム制御装置通信部25を介してシステ
ム制御装置50にも送信される。システム制御装置50
はこのゲーム停止指令に基づき、前記と同様に現在のゲ
ーム配信状況を反映すべくゲーム配信管理テーブル51
2を更新する。
【0090】以上、受信端末30からユーザが所望のゲ
ームをリクエストし、ゲーム装置20からリクエストゲ
ームを配信するGODモードにおけるシステム動作を説
明した。上記説明より明らかなように、本発明のオン・
デマンドシステムでは、ゲーム開始時におけるゲームリ
クエスト指令、ゲーム選局情報およびGOD用データ通
信チャンネル情報は、上りVOD制御情報(Ivu)の送
受信と同様に、受信端末30内の双方向通信部37を中
心周波数Fuなる共用上りデータ通信チャンネルと中心
周波数Fdなる共用下りデータ通信チャンネルに設定し
て、システム制御装置50との間で送受信する。また、
ゲーム装置20からのリクエストゲームの映像音声情報
(Dg)は、各ゲーム装置20ごとに割り当てたGOD
用映像音声配信チャンネルjによって受信端末30に配
信する。リクエストゲームの配信が開始すると上記GO
D用データ通信チャンネル情報に基づき、受信端末30
内の双方向通信部37をGOD用上りデータ通信チャン
ネルjおよびGOD用下りデータ通信チャンネルjに設
定変更して、それ以降のユーザによるゲーム操作指令な
どのGOD制御情報(Igc)は、リクエストゲームを配
信するゲーム装置20とこれを受信する受信端末30と
の間で一対一に接続された専用のGOD用上りデータ通
信チャンネルj(中心周波数Fguj)およびGOD用下
りデータ通信チャンネルj(中心周波数Fgdj)で送受
信するようにした。
【0091】ユーザがゲームの進行状況を操作するため
に受信端末30内の操作指令入力部32から入力するゲ
ーム操作指令(Igcu)は、前記VOD制御情報(Iv)
とは異なりほぼ常時絶え間なく発行される。このため、
VODモードにおけるように、このゲーム操作指令(I
gcu)を、複数の受信端末30で共通利用する上記共用
上りデータ通信チャンネルおよび共用下りデータ通信チ
ャンネルで送受信すると、通信トラフィック量がオーバ
ーフローして、他の受信端末30がVOD制御情報(I
v)やGOD制御情報(Ig)の送受信を行えなくなり、
ユーザにVODおよびGODサービスを使い勝手良く提
供することができないという問題が生じる。しかしなが
ら、本発明のオン・デマンドシステムでは、このような
状況を回避するため、リクエストゲームの配信開始後
は、上記のごとくリクエストゲームを配信するゲーム装
置20とこれを受信する受信端末30との間を専用のG
OD用上りデータ通信チャンネルjおよびGOD用下り
データ通信チャンネルjで結び、ゲーム操作指令などの
GOD制御情報(Igc)を送受信するようにした。これ
によって、ゲーム操作指令などのGOD制御情報(Ig
c)は、他の受信端末30の動作状況や通信トラフィッ
ク量に影響されることなく、リクエストゲームを配信す
るゲーム装置20とこれを受信する受信端末30との間
で常時安定して送受信可能になる。
【0092】また、他の受信端末30とシステム制御装
置50或いは他のゲーム装置20との間の、上記共用上
りデータ通信チャンネル、共用下りデータ通信チャンネ
ル、GOD用上りデータ通信チャンネルj、GOD用下
りデータ通信チャンネルjの通信トラフィック量は何ら
影響を受けず、これら装置間におけるVOD制御情報
(Iv)やGOD制御情報(Ig)の送受信は滞ることな
く行えるので、ユーザにVODおよびGODサービスを
使い勝手良く提供することができる。
【0093】さらに、システム制御装置50が上記のよ
うに、VOD用のビデオサーバ10やGOD用のゲーム
装置20の制御、番組配信管理やゲーム配信管理などを
統括的に行い、システム全体の動作を管理制御するの
で、異なる複数のオン・デマンドサービス(VODサー
ビスおよびGODサービス)をユーザのリクエストに応
じて同時に提供することができるという効果がある。
【0094】上記発明の実施の形態では、VODサービ
スとGODサービスに関して述べたが、図1および図3
に示したゲーム装置20に、インターネットへの接続を
可能にするインターネット接続手段(具体的には、イン
ターネット接続アダプタなど)を設けることにより、上
記GODサービスと同様に、受信端末30に対してゲー
ム装置20を介してインターネットサービスを提供する
ことができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるオン
・デマンドシステムによれば、番組リクエスト指令や番
組選局情報などのVOD制御情報は、複数の受信端末3
0とシステム制御装置50との間で共用上りデータ通信
チャンネルと共用下りデータ通信チャンネルによって送
受信でき、リクエスト番組の映像音声情報は、ビデオサ
ーバ10の各出力端子に固定的に割り当てたVOD用映
像音声配信チャンネルiによって、ビデオサーバ10か
ら受信端末30に配信でき、ユーザに使い勝手良くVO
Dサービスを提供することができる。
【0096】また、システム制御装置50と複数の受信
端末30との間で、一対の共用上りデータ通信チャンネ
ルと共用下りデータ通信チャンネルを共通利用して、V
OD制御情報の送受信をするので、双方向伝送装置60
における周波数帯域を有効活用することができるという
効果がある。
【0097】また、リクエストゲームの配信開始後は、
ゲーム操作指令などのGOD制御情報は、リクエストゲ
ームを配信するゲーム装置20とこれを受信する受信端
末30との間を一対一に結ぶ専用のGOD用上りデータ
通信チャンネルjおよびGOD用下りデータ通信チャン
ネルjによって送受信でき、リクエストゲームの映像音
声情報は、ゲーム装置20それぞれに固定的に割り当て
たGOD用映像音声配信チャンネルjによって、ゲーム
装置20から受信端末30に配信でき、他の受信端末3
0の動作状況や通信トラフィックに影響されたり、影響
を与えたりせず、さらにシステム制御装置50が上記の
ようにシステム全体の動作を一括管理制御するので、G
ODサービスおよびVODサービスなど異なる複数のオ
ン・サービスをリクエストに応じて同時に提供すること
ができる。
【0098】さらに、受信端末30ではVOD制御情報
或いはGOD制御情報内の受信端末IDを識別するだけ
で、自分自身宛てのVOD制御情報或いはGOD制御情
報を容易に受信することができる。また、システム制御
装置50およびゲーム装置20においても同様に、VO
D制御情報或いはGOD制御情報内の受信端末IDを識
別するだけでどの受信端末からのVOD制御情報或いは
GOD制御情報であるか容易に判別することができ、シ
ステム全体の制御を簡素化できるという効果がある。
【0099】さらに、ゲーム装置20にインターネット
接続手段を設けることにより、受信端末30に対してG
ODサービスと同様にインターネットサービスを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオン・デマンドシステムのシステム構
成の一例を示す図。
【図2】本発明のオン・デマンドシステムにおけるビデ
オサーバの構成の一例を示す図。
【図3】本発明のオン・デマンドシステムにおけるゲー
ム装置の構成の一例を示す図。
【図4】本発明のオン・デマンドシステムにおける受信
端末の構成の一例を示す図。
【図5】本発明のオン・デマンドシステムにおけるシス
テム制御装置の構成の一例を示す図。
【図6】本発明のオン・デマンドシステムのシステム制
御装置における番組配信管理テーブルの一例を示す図。
【図7】本発明のオン・デマンドシステムのシステム制
御装置におけるゲーム配信管理テーブルの一例を示す
図。
【図8】本発明のオン・デマンドシステムにおいて、受
信端末とシステム制御装置との間で送受信するVOD制
御情報の送受信データ構造を示す図。
【図9】本発明のオン・デマンドシステムにおいて、受
信端末とシステム制御装置或いはゲーム装置との間で送
受信するGOD制御情報の送受信データ構造を示す図。
【図10】本発明のオン・デマンドシステムのシステム
制御装置における双方向伝送装置における周波数割り当
てを模式的に示す図。
【図11】本発明のオン・デマンドシステムにおいて、
ユーザにVODサービスを提供する場合のVOD動作フ
ローを示す図。
【図12】本発明のオン・デマンドシステムにおいて、
ユーザにGODサービスを提供する場合のGOD動作フ
ローを示す図。
【符号の説明】
10 ビデオサーバ 20 ゲーム装置 30 受信端末 40 表示出力装置 50 システム制御装置 60 双方向伝送装置 61 RF変調装置 63 双方向混合分波装置 64 同軸ケーブル或いは光ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 康彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信する各番組の映像音声情報を格納
    し、受信端末からの番組配信制御情報に応じて要求番組
    の映像音声情報を送出するビデオサーバと、配信する各
    テレビゲームのゲームプログラムを格納し、受信端末か
    らのゲーム配信制御情報に応じて要求ゲームのゲームプ
    ログラムを実行し映像音声情報として送出するゲーム装
    置と、上記番組配信制御情報およびゲーム配信制御情報
    の送受信と、配信される番組およびテレビゲームの映像
    音声情報を受信する受信端末と、上記受信端末からの番
    組配信制御情報に基づき要求番組の映像音声情報をビデ
    オサーバの所定の出力端子より送出するようビデオサー
    バを制御し、上記受信端末からのゲーム配信制御情報に
    基づき要求ゲームの映像音声情報を所定のゲーム装置か
    ら送出するようゲーム装置を制御し、番組およびテレビ
    ゲームの配信管理を統括的に行いシステム全体を制御す
    るシステム制御装置と、上記番組配信制御情報およびゲ
    ーム配信制御情報や、ビデオサーバおよびゲーム装置か
    ら送出される映像音声情報を、受信端末とビデオサーバ
    或いはゲーム装置或いはシステム制御装置との間で伝送
    する双方向伝送装置とを備え、上記番組配信制御情報の
    送受信にはシステム制御装置と複数の受信端末との間で
    1つの番組配信制御用双方向通信チャンネルを割り当
    て、上記ゲーム配信制御情報の送受信にはゲーム装置と
    複数の受信端末との間でそれぞれ独立のゲーム配信制御
    用双方向通信チャンネルを割り当てるようにしたことを
    特徴とするオン・デマンドシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオン・デマンドシステム
    において、上記システム制御装置が、ビデオサーバから
    の番組配信状況を管理する番組配信管理テーブルと、ゲ
    ーム装置からのテレビゲーム配信状況を管理するゲーム
    配信管理テーブルとを有し、ビデオサーバからの番組の
    配信とゲーム装置からのテレビゲームの配信を併行して
    制御するようにしたことをを特徴とするオン・デマンド
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のオン・デマンドシステム
    において、上記ゲーム装置と各受信端末との間でそれぞ
    れ独立に割り当てられたゲーム配信制御用双方向通信チ
    ャンネルのチャンネル情報を、上記番組配信制御用双方
    向通信チャンネルによって、システム制御装置から各受
    信端末に通知するようにしたことを特徴とするオン・デ
    マンドシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のオン・デマンドシステム
    において、上記番組配信制御情報は、少なくとも受信端
    末識別情報と、番組配信制御指令および応答とから、上
    記ゲーム配信制御情報は、少なくとも受信端末識別情報
    と、ゲーム配信制御指令および応答とからなるようにし
    たことを特徴とするオン・デマンドシステム。
JP10117254A 1998-04-27 1998-04-27 オン・デマンドシステム Pending JPH11309271A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007509715A (ja) * 2003-11-03 2007-04-19 インテル コーポレイション メディアセンターの装置及び方法
JP2008012220A (ja) * 2006-07-10 2008-01-24 Oki Electric Ind Co Ltd コンテンツ配信サーバ

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US8821285B2 (en) 2003-11-03 2014-09-02 Intel Corporation Gaming interface techniques for media centers
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